この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、QoS のパケット分類に使用するコマンドについて説明します。 パケット分類の概念、設定作業、および例の詳細については、 『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Modular Quality of Service Configuration Guide』の「Configuring Modular QoS Service Packet Classification and Marking」の章を参照してください。
ポリシーを作成または変更するクラスの名前を指定するには、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードで class コマンドを使用します。 ポリシー マップからクラスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
class [ type qos ] { class-name | class-default }
no class [ type qos ] { class-name | class-default }
type qos |
(任意)Quality of Service(QoS)クラスを指定します。 |
class-name |
ポリシーを設定または変更するクラスの名前です。 |
class-default |
デフォルト クラスを設定します。 |
クラスの指定はありません。
タイプを指定しないと QoS になります。
ポリシー マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが導入されました。 |
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
ポリシー マップ内で、class(ポリシー マップ)コマンドを使用すれば、ポリシーを作成または変更するクラスの名前を指定できます。 ポリシー マップを最初に指定する必要があります。
ポリシー マップを指定する(および、必要なポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始する)には、class(ポリシー マップ)コマンドを使用する前に、policy-map コマンドを使用します。 ポリシー マップを指定したあとは、新しいクラスのポリシーを設定したり、そのポリシー マップ内の既存のクラスのポリシーを変更できます。
ポリシー マップで指定されたクラス名により、class-map コマンドによる設定に従い、そのクラスの特性(つまり、クラス ポリシー)がクラス マップおよび一致基準と結合されます。
デフォルト クラスを設定するには、class-default キーワードを使用します。 これは予約名であり、ユーザ定義クラスでは使用できません。 このキーワードは、クラスが設定されていない場合であっても、ポリシー マップ(タイプ qos)に常に追加されます。 たとえば、次の設定は、クラスが設定されていなくても、実行コンフィギュレーションで「class class-default」が表示されることを示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map pm1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# end-policy-map RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end ! RP/0/RSP0/CPU0:router# show running-config ! policy-map pm1 class class-default ! end-policy-map !
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のポリシー マップを作成する方法の例を示します。このポリシー マップは、class1 のトラフィックを 30% に、デフォルト クラスのトラフィックを 20% にそれぞれ整形するように定義されています。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match precedence 3 ! RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-pmap-c)# shape average 100 mbps RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class-default RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# shape average 50 mbps
デフォルト クラスは、class1 に対して設定されている一致基準を満たさないパケットに使用されます。 class1 は policy1 で使用する前に定義しておく必要がありますが、デフォルト クラスは、システムで暗黙に定義されているため、ポリシー マップで直接使用できます。
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで class-map コマンドを使用します。 ルータから既存のクラス マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
class-map [ type qos ] [match-all] [match-any] class-map-name
no class-map [ type qos ] [match-all] [match-any] class-map-name
type qos |
(任意)Quality of Service(QoS)のクラス マップを指定します。 |
match-all |
(任意)すべての一致基準での一致を指定します。 |
match-any |
(任意)いずれかの一致基準での一致を指定します。 これはデフォルトです。 |
class-map-name |
クラス マップのクラスの名前です。 クラス名は、クラス マップに使用されるだけでなく、ポリシー マップでクラスにポリシーを設定するためにも使用されます。 クラス名には最大 63 文字を使用できますが、英数字で開始する必要があります。英数字以外に次の文字を使用できます。 _ @ $ % + | # : ; - = |
タイプを指定しないと QoS になります。
グローバル コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
class-map コマンドでは、クラス マップ一致基準を作成または変更するクラスの名前を指定します。 このコマンドを使用するとクラス マップ コンフィギュレーション モードがイネーブルになり、任意の match コマンドを入力して、そのクラスの一致基準を設定できます。 インターフェイスに着信したパケットは、クラス マップに設定されている一致基準と照らし合わせて検査され、パケットがそのクラスに属しているかどうかを判定されます。
クラス マップでは次のコマンドを使用できます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、クラスの名前として class101 を指定し、そのクラスに対してクラス マップを定義する方法の例を示します。 アクセス リスト 101 と一致するパケットは、クラス class101 に一致します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map class101 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match access-group ipv4 101
Command |
Description |
ポリシーを作成または変更するクラスの名前を指定します。 |
|
指定したアクセス コントロール リスト(ACL)番号をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
特定の宛先 MAC アドレスをクラス マップの一致基準として明示的に識別します。 |
|
特定の廃棄クラスの値をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
特定の IP DiffServ コード ポイント(DSCP)値をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
最上位のマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ラベル内にある特定の 3 ビット experimental(EXP)フィールド値をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
IP precedence 値を一致基準として識別します。 |
|
特定のプロトコルをクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
クラス マップの一致基準として特定の Quality of Service(QoS)グループ値を識別します。 |
|
特定のソース MAC アドレスをクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
選択された VLAN ID をクラス マップの一致基準として識別します。 |
クラスの一致基準の設定を終了し、クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで end-class-map コマンドを使用します。
end-class-map
このコマンドには、キーワードや引数はありません。
デフォルトの動作または値はありません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、クラス マップの設定を終了し、クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了する方法の例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map class101 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match access-group ipv4 101 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# end-class-map RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
ポリシー マップの設定を終了し、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを終了するには、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードで end-policy-map コマンドを使用します。
end-policy-map
このコマンドには、キーワードや引数はありません。
デフォルトの動作または値はありません。
ポリシー マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、ポリシー マップの設定を終了し、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを終了する方法の例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# police rate 250 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set precedence 3 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# end-policy-map RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#
Command |
Description |
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
レート制限を超過したパケットに対して実行するアクションを設定するには、ポリシー マップ ポリシング コンフィギュレーション モードで exceed-action コマンドを使用します。 ポリシー マップから超過アクションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
exceed-action [ drop | set options | transmit ]
no exceed-action [ drop | set options | transmit ]
drop |
(任意)パケットをドロップします。 |
set options |
指定したパケットのプロパティを設定します。 options を、次のいずれかのキーワードまたはキーワード引数に置き換えます。
|
transmit |
(任意)パケットを送信します。 |
デフォルトでは、レート制限を超えるパケットにアクションが設定されていない場合、パケットはドロップされます。
ポリシー マップ ポリシング コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
リリース 4.0.0 |
set dei キーワードが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
トラフィック ポリシング機能の詳細については、police rate コマンドを参照してください。
ポリシー マップの set dei アクションは、802.1ad パケットで次の項目に対してサポートされています。
(注) |
set dei アクションは、802.1ad カプセル化用に設定されていないインターフェイスのトラフィックに対しては無視されます。 |
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次の MPLS の例では、レート制限を超えるトラフィックをドロップするトラフィック ポリシングを設定しています。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match mpls experimental topmost 0 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# police rate 250 kbps burst 50 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c-police)# exceed-action drop RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c-police)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/5/0/0 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if) service-policy input policy1
この例では、ポリシング レートを 5 Mbps に設定しています。 適合するトラフィックは 0 の DEI 値でマーキングします。ポリシング レートを超過したトラフィックは 1 の DEI 値でマーキングします。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map 1ad-mark-dei RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class c1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# police rate 5 mbps RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c-police)# conform-action set dei 0 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c-police)# exceed-action set dei 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c-police)# end-policy-map
Command |
Description |
レート制限に適合したパケットに対して実行するアクションを設定します。 |
|
(SIP 700 カードだけに使用されます)。アップストリーム ノードで以前に廃棄適性とマーキングされた入力レイヤ 2 のフレーム リレー パケットの事前分類を設定します。 これらの以前マーキングされたパケットは、2 レート 3 カラー(2R3C)トラフィック ポリシング機能の一部として入力インターフェイスのカラーアウェア ポリサーによって解析され、事前に分類されます。 |
|
トラフィック ポリシングを設定し、ポリシー マップ ポリシング コンフィギュレーション モードを開始します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
指定されたインターフェイス上のすべてのサービス ポリシーに対して設定されている全クラスのポリシー設定情報を表示します。 |
|
レート制限に違反するパケットに対して実施するアクションを設定します。 |
指定したサービス クラス(CoS)値をクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match cos コマンドを使用します。 指定した CoS クラス値をクラス マップの一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [not] cos { cos-value [ cos-value1 ... cos-value7 ] | inner inner-cos-value [ inner cos-value1 ... inner cos-value7 ] }
no match [not] cos { cos-value [ cos-value1 ... cos-value7 ] | inner inner-cos-value [ inner cos-value1 ... inner cos-value7 ] }
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
cos-value |
0 ~ 7 の正確な値を指定する識別子。 パケットに一致する CoS ID を 8 つまで指定できます。 |
inner |
(任意)QinQ 設定などの内部 CoS 値を指定します。 |
inner-cos-value |
0 ~ 7 の正確な値を指定する識別子。 パケットに一致する入力 CoS ID を 8 つまで指定できます。 |
一致基準が指定されていません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match cos コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準としてサービス クラスを指定します。
match cos コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するためにクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match cos コマンドを指定すると、最初の match cos コマンドに、後続の match ステートメントの値が追加されます。
match cos コマンドは、出力レイヤ 2 インターフェイス、レイヤ 2 サブインターフェイス、およびレイヤ 3 物理インターフェイスでサポートされます。 レイヤ 3 インターフェイスはレイヤ 2 サブインターフェイスを持つことができるため、レイヤ 3 物理インターフェイスもサポートされます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のサービス ポリシーを設定し、policy1 をインターフェイスに付加する例を示します。 この例では、クラス マップ cos146 は、1、4、または 6 のサービス クラスの値に対して、Packet-over-SONET(POS)インターフェイス 0/1/0/0.100 に着信するすべてのパケットを評価します。 これらの CoS 値のいずれかがマーキングされている着信パケットは、300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map cos146 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match cos 1 4 6 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class cos146 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/1/0/0 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy input policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
特定の廃棄クラスの値をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
特定のプロトコルをクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
発信パケットのレイヤ 2 サービス クラス(CoS)値を設定します。 |
選択された VLAN ID をクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match vlan コマンドを使用します。 クラス マップから VLAN ID 一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match vlan [ inner ] vlanid [ vlanid1 ... vlanid7 ]
no match vlan [ inner ] vlanid [ vlanid1 ... vlanid7 ]
inner |
(任意)QinQ 設定などでの照合に内部 VLAN を指定します。 |
vlanid |
1 ~ 4094 の厳密値、または 1 ~ 4094 の値範囲を指定する VLAN ID。 1 つの match ステートメントで最大 8 つの値を指定できます。 |
一致基準が指定されていません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match vlan コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準として使用される VLAN ID を指定します。
match vlan コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match vlan コマンドを指定すると、最初の match vlan コマンドに後続の match ステートメントの値が最大 8 つ追加されます。この数を超過すると、ステートメントは拒絶されます。
このコマンドは、レイヤ 3 の入力でだけサポートされます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のサービス ポリシーを設定し、policy1 をインターフェイスに付加する例を示します。 この例では、クラス マップ vlan1 で、ギガビット イーサネット インターフェイス 0/1/0/0 に着信するすべてのパケットに対して、VLAN ID が 1234、1698、および 3000 ~ 4000 の範囲にあるか評価します。 これらの VLAN ID のいずれかがマーキングされている着信パケットは、300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map vlan1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match vlan 1234 1698 3000-4000 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class vlan1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/0 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy input policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
選択されたイーサネット タイプ フィールドをクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match ethertype コマンドを使用します。 クラス マップからイーサネット タイプ フィールドの一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match ethertype ethertype_field
no match ethertype ethertype_field
一致基準が指定されていません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース | 変更箇所 |
---|---|
リリース 4.1.0 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID | 操作 |
---|---|
qos | read, write |
次に、イーサネット タイプを設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map match-any arp_1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match ethertype arp RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
フレーム リレー廃棄適性(DE)ビット設定に基づいてパケットを照合するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match fr-de コマンドを使用します。 一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match fr-de fr-de-bit-value
no match fr-de fr-de-bit-value
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
fr-de-bit-value |
フレーム リレー DE ビットを指定します。 1 の値を指定できます。 |
パケットは、フレーム リレー DE ビット設定に基づいて照合されません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 4.0.0 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
この一致基準は、service-policy コマンドを使用してサブインターフェイス(L2 PVC)の下で使用され、入力方向でだけサポートされます。 この一致基準は、階層型ポリシー マップでも使用できます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、match-fr-de と呼ばれるクラスを作成し、フレーム リレー DE ビット設定に基づいてパケットを照合する方法の例を示します。 パケットは、フレーム リレー DE ビット 1 と一致します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map match-fr-d RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match fr-de 1 RP/0/RSP0/CPU0:routerrouter(config-cmap)# end
フレーム リレー DE ビット 0 を照合するには、次の設定を使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map match-not-fr-de RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match not fr-de 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# end
Command |
Description |
インターフェイスから送信されるすべてのトラフィックについて、フレーム リレー フレームのアドレス フィールドで廃棄適性(DE)ビット設定を 1 に変更します。 |
クラス マップで一致基準としてフレーム リレー パケットのデータリンク接続識別子(DLCI)番号または番号範囲を指定するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match frame-relay dlci コマンドを使用します。 以前に一致基準として指定した DLCI 番号を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match frame-relay dlci [ Dlci | StartDlci-EndDlci ]
no match frame-relay dlci [ Dlci | StartDlci-EndDlci ]
Dlci |
パケットに関連付けられた DLCI 番号。 範囲は 16 ~ 1007 です。 |
StartDlci-EndDlci |
16 ~ 1007 の DLCI 番号範囲。 番号はハイフンで区切ります。 |
DLCI 番号は指定されません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 4.0.0 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match frame-relay dlci コマンドの一致基準は、階層型ポリシー マップでだけ使用できます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、fr-dlci クラス マップを作成し、一致基準としてフレーム リレーの DLCI 番号範囲 100 ~ 200 を指定する例を示します。 この条件を満たす DLCI のパケットが fr-dlci に置かれます。 この例では、クラス マップ fr-dlci は 100 ~ 200 の範囲にある DLCI の Packet-over-SONET/SDH(POS)インターフェイス 0/1/0/0.1 に着信するすべてのパケットを評価します。 着信パケットが 100 ~ 200 の範囲の DLCI でマーキングされている場合、パケットは 300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map fr-dlci RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match frame-relay dlci 100-200 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# end RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class fr-dlci RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/1/0/0.1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# service-policy output policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/1/0/0.1 point-to-point pvc 16 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# pvc 16 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-fr-vc)# service-policy output policy1
指定したアクセス コントロール リスト(ACL)番号をクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match access-group コマンドを使用します。 クラス マップから ACL 一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match access-group ipv4 access-group-name
no match access-group ipv4 access-group-name
ipv4 |
照合する IPv4 アクセス グループの名前を指定します。 |
access-group-name |
パケットが特定のクラスに属するかどうかを判定するために検査する対象の一致基準として内容を使用する ACL。 |
クラス マップの一致基準として IPv6 または IPv4 のいずれも指定しない場合は、デフォルトで IPv4 アドレス指定が使用されます。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
クラス ベースの機能(マーキング、Modified Deficit Round Robin(MDRR)、ポリシングなど)の場合は、ACL や入力インターフェイスなどの一致基準に基づいてトラフィック クラスを定義します。 クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。
match access-group コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準として内容を使用する ACL を指定します。
対応する ACL に SYN、ACK、FIN などの TCP フィールドがあるアクセス コントロール エントリはサポートされていません。
match access-group コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を設定するクラスの名前を指定する必要があります。 1 つの match ステートメントで、最大 8 つの IPv4 および IPv6 ACL を指定できます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、map1 という名前のクラス マップを指定し、このクラスの一致基準として使用するように map1 を設定する方法の例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map map1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match access-group ipv4 map1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
特定の宛先 MAC アドレスをクラス マップの一致基準として明示的に識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match destination-address コマンドを使用します。 特定の宛先 MAC アドレスをクラス マップの一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match destination-address mac address
no match destination-address mac address
mac |
MAC アドレスを指定します。 |
address |
宛先 MAC アドレスを指定します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match destination-address コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準として宛先アドレスを指定します。
match destination-address コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するためにクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match destination-address コマンドを指定すると、最後に入力したコマンドだけが適用されます。
match destination-address コマンドは、出力サービス ポリシーでだけサポートされます。
レイヤ 3 ターゲットに対するレイヤ 2 一致基準や、レイヤ 2 ターゲットに対するレイヤ 3 一致基準は、許可されていません。 match destination-address コマンドは、出力レイヤ 2 インターフェイス、レイヤ 2 サブインターフェイス、およびレイヤ 3 物理インターフェイスでサポートされます。 レイヤ 3 インターフェイスはレイヤ 2 サブインターフェイスを持つことができるため、レイヤ 3 物理インターフェイスもサポートされます。
このコマンドは、イーサネット インターフェイスに付加されたポリシー マップに使用できます。 このコマンドは、Packet-over-SONET/SDH(POS)インターフェイスまたは経路選択済み VLAN サブインターフェイスに接続するポリシーには使用できません。
一致する 48 ビット MAC アドレスは、L2VPN PE インターフェイスで xxxx.xxxx.xxxx フォーマットで指定します。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、宛先 MAC アドレスを照合する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#class-map match-any A RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match destination-address mac 000.f0d0.2356
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
特定の廃棄クラスの値をクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match discard-class コマンドを使用します。 指定した廃棄クラスの値をクラス マップの一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] discard-class discard-class-value [ discard-class-value1 ... discard-class-value7 ]
no match [ not ] discard-class discard-class-value [ discard-class-value1 ... discard-class-value7 ]
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
discard-class-value |
廃棄クラス ID。 パケットに一致する廃棄クラス ID を 8 つまで指定できます。 クラス ID はスペースで区切ります。 範囲は 0 ~ 7 です。 |
デフォルトの動作または値はありません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match discard-class コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準として廃棄クラスを指定します。
match discard-class コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するためにクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match discard-class コマンドを指定すると、既存の match ステートメントに新しい値が追加されます。
match discard-class コマンドでは、パケット上にマーキングされた廃棄クラスを調べる一致基準を設定します。 1 つの match ステートメントで、最大 8 つの廃棄クラスの値を照合できます。 たとえば、match discard-class 0 1 2 3 4 5 6 7 を使用すると、廃棄クラスの値 0、1、2、3、4、5、6、および 7 に一致する結果が返されます。 一致すると見なされるために必要な値は、7 つのうちのいずれかだけです(OR 演算)。
廃棄クラスの値は、一致基準としてだけ使用されます。 値に数学的意味はありません。 たとえば、廃棄クラス値 2 が 1 より大きいわけではありません。 値が示すのは、廃棄クラス値 2 がマーキングされたパケットと廃棄クラス値 1 がマーキングされたパケットの扱いが異なることだけです。
(注) |
match discard-class コマンドは、出力ポリシーにだけ適用されます。 |
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のサービス ポリシーをインターフェイスに付加する例を示します。 この例では、ギガビット イーサネット インターフェイス 0/1/0/9 から発信されるすべてのパケットを、廃棄クラス値 5 と評価するため、クラス マップ discard class5 を作成します。 廃棄クラス値 5 がマーキングされたパケットは、300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map discard-class5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match discard-class 5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class discard-class5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/9 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy output policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
IP Version 4(IPv4)またはマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)パケットの廃棄クラスおよび Quality of Service(QoS)グループ ID を設定します。 |
|
パケットの Quality of Service(QoS)グループ ID を設定します。 |
特定の IP DiffServ コード ポイント(DSCP)値をクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match dscp コマンドを使用します。 クラス マップから DSCP 値を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [not] dscp [ ipv4 | ipv6 ] dscp-value [ dscp-value1 . .. dscp-value7 ]
no match [not] dscp [ ipv4 | ipv6 ] dscp-value [ dscp-value1 . .. dscp-value7 ]
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
ipv4 |
(任意)IPv4 DSCP 値を指定します。 |
ipv6 |
(任意)IPv6 DSCP 値を指定します。 |
dscp-value |
正確な値または値の範囲を指定する IP DSCP 値 ID。 範囲は 0 ~ 63 です。 パケットに一致する IP DSCP 値を 8 つまで指定できます。 数値の代わりに、予約済みキーワードも指定できます。 表 1 に、予約済みキーワードを示します。 |
デフォルトでは、IP バージョン 4(IPv4)および IPv6 の両方のパケットに一致します。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match dscp コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準として DSCP 値を指定します。
match dscp コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するためにクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match dscp コマンドを指定すると、最後に入力したコマンドだけが適用されます。
match dscp コマンドでは、IP ヘッダーのタイプ オブ サービス(ToS)バイトのうち、上位 6 ビットを調べます。 一致すると見なされるために必要な値は、8 つのうちのいずれかだけです(OR 演算)。
コマンドでサポートする IP DSCP 値は 8 つだけです。 8 つの値すべてが照合された後に、match ステートメントをさらに設定しようとすると、ステートメントが拒否されます。
IP DSCP 値は、一致基準としてだけ使用されます。 値に数学的意味はありません。 たとえば、IP DSCP 値 2 が 1 より大きいわけではありません。 値が示すのは、IP DSCP 値 2 がマーキングされたパケットと IP DSCP 値 1 がマーキングされたパケットの扱いが異なることだけです。 これらのマーキングされたパケットの扱いは、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで、QoS ポリシーの設定を使用してユーザが定義します。
DSCP 値 |
予約済みキーワード |
---|---|
0 |
default |
10 |
AF11 |
12 |
AF12 |
14 |
AF13 |
18 |
AF21 |
20 |
AF22 |
22 |
AF23 |
26 |
AF31 |
28 |
AF32 |
30 |
AF33 |
34 |
AF41 |
36 |
AF42 |
38 |
AF43 |
46 |
EF |
8 |
CS1 |
16 |
CS2 |
24 |
CS3 |
32 |
CS4 |
40 |
CS5 |
48 |
CS6 |
56 |
CS7 |
ipv4 |
ipv4 dscp |
ipv6 |
ipv6 dscp |
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のサービス ポリシーを設定し、policy1 をインターフェイスに付加する例を示します。 この例では、クラス マップ dscp14 は、IP DSCP 値 14 の Packet-over-SONET/SDH(POS)インターフェイス 0/1/0/0 に着信するすべてのパケットを評価します。 IP DSCP 値 14 がマーキングされている着信パケットは、300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map dscp14 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match dscp ipv4 14 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class dscp14 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/1/0/0 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy input policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
タイプ オブ サービス(ToS)バイト内の IP DiffServ コード ポイント(DSCP)を設定することでパケットをマーキングします。 |
|
IP precedence 値を一致基準として識別します。 |
最上位のマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ラベル内にある特定の 3 ビット experimental(EXP)フィールド値をクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match mpls experimental topmost コマンドを使用します。 EXP フィールド値をクラス マップの一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] mpls experimental topmost exp-value [ exp-value1 ...exp-value7 ]
no match [ not ] mpls experimental topmost exp-value [ exp-value1 ...exp-value7 ]
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
exp-value |
0 ~ 7 の正確な値を指定する EXP 値。 MPLS ヘッダーに一致する EXP 値を 8 つまで指定できます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
クラス マップでは match mpls experimental topmost コマンドを使用して、パケットに一致する MPLS EXP 値を識別します。
match mpls experimental topmost コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するためにクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match mpls experimental topmost コマンドを指定すると、既存の match ステートメントに新しい値が追加されます。
このコマンドでは、MPLS パケットの最上位ラベルに含まれる 3 つの EXP ビットを調べます。 1 つの match ステートメントで、最大 8 つの EXP 値を照合できます。 たとえば、match mpls experimental topmost 2 4 5 7 を使用すると、EXP 値 2、4、5、および 7 に一致する結果が返されます。 一致すると見なされるために必要な値は、4 つのうちのいずれかだけです(OR 演算)。
EXP 値は、一致基準としてだけ使用されます。 値に数学的意味はありません。 たとえば、EXP 値 2 が 1 より大きいわけではありません。 値が示すのは、EXP 値 2 がマーキングされたパケットと EXP 値 1 がマーキングされたパケットの扱いが異なることです。 これらの異なるパケットの扱いは、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで、QoS ポリシーの設定を使用してユーザが定義します。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のサービス ポリシーを設定し、policy1 をインターフェイスに付加する例を示します。 この例では、クラス マップ mplsmap1 で、ギガビット イーサネット インターフェイス 0/1/0/9 に着信するすべてのパケットを、MPLS EXP 値 1 に評価します。 MPLS EXP 値 1 がマーキングされている着信パケットは、300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map mplsmap1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match mpls experimental topmost 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class mplsmap1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/9 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy input output policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
特定の IP DiffServ コード ポイント(DSCP)値をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
|
|
指定されたインターフェイス上のすべてのサービス ポリシーに対して設定されている全クラスのポリシー設定情報を表示します。 |
IP precedence 値を一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match precedence コマンドを使用します。 クラス マップから precedence 値を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] precedence [ ipv4 | ipv6 ] precedence-value [ precedence-value1 ... precedence-value7 ]
no match [ not ] precedence [ ipv4 | ipv6 ] precedence-value [ precedence-value1 ... precedence-value7 ]
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
ipv4 |
(任意)IPv4 precedence 値を指定します。 |
ipv6 |
(任意)IPv6 precedence 値を指定します。 |
precedence-value |
正確な値を指定する IP precedence 値 ID。 範囲は 0 ~ 7 です。 数値の代わりに、予約済みキーワードも指定できます。 表 1 に、予約済みキーワードを示します。 1 つの match ステートメントで、最大 8 つの precedence 値を照合できます。 |
デフォルトでは、IP バージョン 4(IPv4)および IPv6 の両方のパケットに一致します。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match precedence コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準として precedence 値を指定します。
match precedence コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するためにクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match precedence コマンドを指定すると、最後に入力したコマンドだけが適用されます。
match precedence コマンドでは、IP ヘッダーのサービス タイプ(ToS)バイトのうち、上位 3 ビットを調べます。 1 つの match ステートメントで、最大 8 つの precedence 値を照合できます。 たとえば、match precedence ipv4 0 1 2 3 4 5 6 7 を使用すると、IP precedence 値 0、1、2、3、4、5、6、および 7 に一致する結果が返されます。 一致すると見なされるために必要な値は、8 つのうちのいずれかだけです(OR 演算)。
precedence 値は、一致基準としてだけ使用されます。 値に数学的意味はありません。 たとえば、precedence 値 2 が 1 より大きいわけではありません。 値が示すのは、precedence 値 2 がマーキングされたパケットと precedence 値 1 がマーキングされたパケットが異なることだけです。 これらの異なるパケットの扱いは、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで、QoS ポリシーの設定を使用してユーザが定義します。
次の表に、IP precedence 値と対応する名前を、重要度の高い順に示します。
値 |
名前 |
---|---|
0 |
routine |
1 |
priority |
2 |
immediate |
3 |
flash |
4 |
flash-override |
5 |
critical |
6 |
internet |
7 |
network |
ipv4 |
ipv4 precedence |
ipv6 |
ipv6 precedence |
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のサービス ポリシーを設定し、policy1 をインターフェイスに付加する例を示します。 この例では、クラス マップ ipprec5 で、ギガビット イーサネット インターフェイス 0/1/0/9 に着信するすべてのパケットを、precedence 値 5 に評価します。 precedence 値 5 がマーキングされている着信パケットは、300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map ipprec5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match precedence ipv4 5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class ipprec5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/9 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy input policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
IP ヘッダーに優先順位を設定します。 |
|
指定されたインターフェイス上のすべてのサービス ポリシーに対して設定されている全クラスのポリシー設定情報を表示します。 |
特定のプロトコルをクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match protocol コマンドを使用します。 クラス マップからプロトコルごとの一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [not] protocol protocol-value [ protocol-value1 . .. protocol-value7 ]
no match [not] protocol protocol-value [ protocol-value1 . .. protocol-value7 ]
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
protocol-value |
プロトコル ID。 1 つの match ステートメントで 1 つの protocol-value(数字と名前の任意の組み合わせ)を照合できます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
トラフィック クラスの定義は、プロトコル、アクセス コントロール リスト(ACL)、入力インターフェイス、QoS ラベル、experimental(EXP)フィールド値などの一致基準に基づいています。 クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。
match protocol コマンドは、パケットがクラス マップで指定されたクラスに属するかどうか判別するために照合される一致基準として使用されるプロトコル名を指定します。 使用可能なプロトコル名はその後の表に一覧表示されます。
protocol-value 引数は、プロトコル番号の範囲をサポートしています。 クラスを識別した後で、match protocol コマンドを使用して一致基準を設定できます。
名前 |
説明 |
---|---|
ahp |
Authentication Header Protocol(認証ヘッダー プロトコル) |
eigrp |
Cisco Enhanced Interior Gateway Routing Protocol |
esp |
Encapsulation Security Payload |
gre |
Cisco Generic Routing Encapsulation Tunneling |
icmp |
Internet Control Message Protocol(インターネット制御メッセージ プロトコル) |
igmp |
Internet Gateway Message Protocol |
igrp |
Cisco IGRP Routing protocol |
ipinip |
IP in IP tunneling(IP-in-IP トンネリング) |
ipv4 |
すべての IPv4 プロトコル |
ipv6 |
すべての IPv6 プロトコル |
mpls |
すべての MPLS パケット |
nos |
KA9Q NOS Compatible IP over IP Tunneling(KA9Q NOS 互換 IP-over-IP トンネリング) |
ospf |
Open Shortest Path First、ルーティング プロトコル |
pcp |
Payload Compression Protocol(ペイロード圧縮プロトコル) |
pim |
Protocol Independent Multicast |
sctp |
Stream Control Transmission Protocol |
tcp |
Transport Control Protocol |
udp |
User Datagram Protocol(ユーザ データグラム プロトコル) |
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次の例では、すべての TCP パケットが class1 クラスに属しています。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match protocol tcp
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
指定したアクセス コントロール リスト(ACL)番号をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
最上位のマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ラベル内にある特定の 3 ビット experimental(EXP)フィールド値をクラス マップの一致基準として識別します。 |
|
クラス マップの一致基準として特定の Quality of Service(QoS)グループ値を識別します。 |
クラス マップの一致基準として特定の Quality of Service(QoS)グループ値を識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match qos-group コマンドを使用します。 特定の QoS グループ値をクラス マップの一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match [ not ] qos-group [ qos-group-value 1 ... qos-group-value8 ]
no match [ not ] qos-group
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
qos-group-value |
0 ~ 63 の厳密値、または 0 ~ 63 の値範囲を指定する QoS グループ値 ID。 1 つの match ステートメントで最大 8 つの値を入力できます。 |
一致基準が指定されていません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match qos-group コマンドでは、パケット上にマーキングされた QoS グループを調べる一致基準を設定します。 1 つの match ステートメントで、最大 8 つの QoS グループ値を照合できます。 たとえば、match qos-group 4 9 11 15 16 21 30 31 を使用すると、QoS グループ値 4、9、11、15、16、21、30、および 31 に一致する結果が返されます。 一致すると見なされるために必要な値は、8 つのうちのいずれかだけです(OR 演算)。
QoS グループ値は、一致基準としてだけ使用されます。 値に数学的意味はありません。 たとえば、QoS グループ値 2 が 1 より大きいわけではありません。 値が示すのは、QoS グループ値 2 がマーキングされたパケットと QoS グループ値 1 がマーキングされたパケットの扱いが異なることだけです。 これらの異なるパケットの取り扱いは、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで service-policy コマンドを使用して定義されます。
QoS グループの設定は、ローカル ルータの範囲に制限されています。 通常、QoS グループはローカル ルータに設定され、WRED または MDRR と併せて使用されることで、グループ ID に基づく異なるレベルのサービスを提供しています。
match qos-group コマンドは、出力ポリシーでだけサポートされています。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、policy1 という名前のサービス ポリシーをインターフェイスに付加する例を示します。 この例では、クラス マップ qosgroup5 で、GigabitEthernet 0/1/0/9 から発信されるすべてのパケットを QoS グループ値 5 と評価します。 QoS グループ値 5 がマーキングされているパケットは、300 kbps の帯域幅設定でクラス キューに格納されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map qosgroup5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match qos-group 5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class qosgroup5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# bandwidth 300 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/9 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy output policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
IP Version 4(IPv4)またはマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)パケットの廃棄クラスおよび Quality of Service(QoS)グループ ID を設定します。 |
|
パケットの Quality of Service(QoS)グループ ID を設定します。 |
特定のソース MAC アドレスをクラス マップの一致基準として識別するには、クラス マップ コンフィギュレーション モードで match source-address コマンドを使用します。 特定のソース MAC アドレスをクラス マップの一致基準から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match source-address mac address
no match source-address mac address
mac |
MAC アドレスを指定します。 |
address |
ソース MAC アドレスを指定します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
クラス マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
match source-address コマンドでは、クラス マップで指定されているクラスにパケットが属するかどうかを判定するために検査対象の一致基準として使用されるソース アドレスを指定します。
match source-address コマンドを使用するには、先に class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。 クラス マップ内で複数の match source-address コマンドを指定すると、最後に入力したコマンドだけが適用されます。
このコマンドは、入力サービス ポリシーだけでサポートされます。
レイヤ 3 ターゲットに対するレイヤ 2 一致基準や、レイヤ 2 ターゲットに対するレイヤ 3 一致基準は、許可されていません。
match source-address コマンドは、出力レイヤ 2 インターフェイス、レイヤ 2 サブインターフェイス、およびレイヤ 3 物理インターフェイスでサポートされます。 レイヤ 3 インターフェイスはレイヤ 2 サブインターフェイスを持つことができるため、レイヤ 3 物理インターフェイスもサポートされます。
match source-address コマンドは、イーサネット インターフェイスに付加されたポリシー マップに使用できます。 このコマンドは、Packet-over-SONET/SDH(POS)インターフェイスまたは経路選択済み VLAN サブインターフェイスに接続するポリシーには使用できません。
一致する 48 ビット MAC アドレスは、L2VPN PE インターフェイスで xxxx.xxxx.xxxx フォーマットで指定します。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、ソース MAC アドレスを照合する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map match-any A RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match source-address mac 0003.f0d0.2356
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
インターフェイスから送信されるすべてのトラフィックについて、フレーム リレー フレームのアドレス フィールドで廃棄適性(DE)ビット設定を 1 に変更するには、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードで set fr-de コマンドを使用します。 DE ビットの設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
set fr-de [fr-de-bit-value]
no set fr-de [fr-de-bit-value]
not |
(任意)指定した一致結果を除外します。 |
fr-de-bit-value |
(任意)フレーム リレー DE ビットを指定します。 0 または 1 の値を指定できます。 1 の値を指定できます。 |
デフォルト値は 0 です。
ポリシー マップ コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 4.0.0 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
トラフィック ポリシーでこのコマンドをディセーブルにするには、トラフィック ポリシーのポリシー マップ コンフィギュレーション モードで、no set fr-de コマンドを使用します。
DE ビットがすでに 1 に設定されている場合、フレームは変更されません。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、set fr-de コマンドを使用してトラフィック ポリシーで DE ビットを設定する例を示します。 ルータにより、ip-precedence クラスに属す発信パケットの DE ビットが設定されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map ip-precedence RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match precedence 0 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map set-de RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class ip-precedence RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set fr-de 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface serial 0/1/0/0/1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no ip address RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# encapsulation frame-relay RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# interface serial 0/1/0/0.1 point-to-point RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.252 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# pvc 16 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-fr-vc)# service-policy output set-de
Command |
Description |
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
IP Version 4(IPv4)またはマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)パケットの廃棄クラスおよび Quality of Service(QoS)グループ ID を設定するには、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで set discard-class コマンドを使用します。 discard-class 値を変更せずにそのままにしておくには、このコマンドの no 形式を使用します。
set discard-class discard-class-value
no set discard-class discard-class-value
discard-class-value |
廃棄クラスの ID。 0 ~ 7 の整数がパケット上でマーキングされます。 |
デフォルトの動作または値はありません。
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
set discard-class コマンドは、廃棄クラスの ID をパケットと関連付けます。 廃棄クラスを設定した後、Modified Deficit Round Robin(MDRR)や重み付けランダム早期検出(WRED)などの他の QoS サービスをビット設定で操作できます。
Discard-class は、per hop behavior(PHB)の廃棄部分を示します。 set discard-class コマンドは、通常、パイプ モードで使用されます。 Discard-class は、出力インターフェイスのパケットを分類するために PHB マーキングが使用されるときに必要となります。
discard-class 値は、輻輳の発生時にドロップされるトラフィックのタイプを指定するために使用できます。
(注) |
廃棄クラスのマーキングは、ノードのローカルでだけ意味があります。 |
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、MPLS EXP ビット 1 に一致するパケットに対し、廃棄クラス値を 5 に設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map cust1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match mpls experimental topmost 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy2 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class cust1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set discard-class 5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/9 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy input policy2
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
インターフェイスのサービス ポリシーとして使用されるポリシー マップを、入力インターフェイスまたは出力インターフェイスに対応付けます。 |
タイプ オブ サービス(ToS)バイト内の IP DiffServ コード ポイント(DSCP)を設定することでパケットをマーキングするには、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードで set dscp コマンドを使用します。 以前に設定した DSCP 値を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
set dscp [tunnel] dscp-value
no set dscp [tunnel] dscp-value
tunnel |
(任意)外部 IP ヘッダーの DSCP を設定します。 このコマンドは、入力方向のレイヤ 3 インターフェイスで使用できます。 |
dscp-value |
DSCP 値を設定する 0 ~ 63 の番号。 数値の代わりに、予約済みキーワードも指定できます。 表 1 に、予約済みキーワードを示します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
リリース 3.9.1 |
入力方向のレイヤ 3 インターフェイスに tunnel キーワードが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
DSCP ビットを設定すると、他の Quality of Service(QoS)サービスがビット設定で動作できます。
マーキングされたトラフィックには、ネットワークによってプライオリティ(または緊急処理のタイプ)が設定されます。 通常は、ネットワーク(または管理ドメイン)のエッジに DSCP 値を設定します。データはこの DSCP 値に基づいてキューイングされます。 Modified Deficit Round Robin(MDRR)は、輻輳ポイントで高 DSCP トラフィックの処理を高速化できます。 重み付けランダム早期検出(WRED)により、輻輳時に高 DSCP トラフィックの損失率を他のトラフィックより確実に小さくできます。
数値の代わりに、予約済みキーワードも指定できます。 表 1 に、予約済みキーワードを示します。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、ポリシー マップ policy1 内で DSCP ToS バイトを 8 に設定する例を示します。 class1 の一致基準を満たすすべてのパケットには、DSCP 値 8 がマーキングされます。 パケットのマーキング方法はネットワーク設定によって決まります。
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set dscp 8
Command |
Description |
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
インターフェイスのサービス ポリシーとして使用されるポリシー マップを、入力インターフェイスまたは出力インターフェイスに対応付けます。 |
|
IP ヘッダーに優先順位を設定します。 |
|
指定されたインターフェイス上のすべてのサービス ポリシーに対して設定されている全クラスのポリシー設定情報を表示します。 |
マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)パケットの experimental(EXP)値を最上位またはインポジションのラベルに設定するには、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードで set mpls experimental コマンドを使用します。 EXP 値を変更せずにそのままにしておくには、このコマンドの no 形式を使用します。
set mpls experimental { imposition | topmost } exp-value
no set mpls experimental { imposition | topmost } exp-value
imposition |
インポジション ラベルの EXP 値を設定するように指定します。 |
topmost |
最上位ラベルの EXP 値を設定するように指定します。 |
exp-value |
MPLS パケット ラベルの値。 範囲は 0 ~ 7 です。 |
MPLS EXP 値は設定されていません。
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
MPLS EXP ビットを設定すると、Modified Deficit Round Robin(MDRR)や重み付けランダム早期検出(WRED)などの他の QoS サービスがビット設定で動作します。
ネットワークは、ネットワーク内のダウンストリーム ポイントに MDRR または WRED を適用することで、マーキングされたトラフィックにプライオリティ(または緊急処理のタイプ)を与えます。 通常は、ネットワーク(または管理ドメイン)のエッジに MPLS EXP 値を設定します。その後、キューイングはこの MPLS EXP 値に基づいて実行されます。 MDRR は、輻輳ポイントにおいて、優先順位が高いトラフィックの処理を高速化できます。 WRED を使用すると、トラフィック輻輳時における優先順位が高いトラフィックの損失率は、他のトラフィックよりも低くなります。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、アクセス リスト 101 に一致するパケットに対し、MPLS EXP 値を 5 に設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match access-group ipv4 acl101 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set mpls experimental topmost 5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/7/0/0 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy output policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
インターフェイスのサービス ポリシーとして使用されるポリシー マップを、入力インターフェイスまたは出力インターフェイスに対応付けます。 |
IP ヘッダーに優先順位の値を設定するには、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで set precedence コマンドを使用します。 precedence 値を変更せずにそのままにしておくには、このコマンドの no 形式を使用します。
set precedence [tunnel] value
no set precedence [tunnel] value
tunnel |
(任意)外部 IP ヘッダーで IP precedence を設定します。 このコマンドは、入力方向のレイヤ 3 インターフェイスで使用できます。 |
value |
precedence ビットを IP ヘッダーに設定する番号または名前。 範囲は 0 ~ 7 です。 数値の代わりに、予約済みキーワードも指定できます。 表 1 に、予約済みキーワードを示します。 |
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
リリース 3.9.1 |
入力方向のレイヤ 3 インターフェイスに tunnel キーワードが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
優先順位は、番号や対応する名前を使用して設定できます。 IP Precedence ビットを設定すると、Modified Deficit Round Robin(MDRR)や重み付けランダム早期検出(WRED)などの他の QoS サービスがビット設定で動作します。
ネットワークは、ネットワーク内のダウンストリーム ポイントに MDRR または WRED を適用することで、マーキングされたトラフィックにプライオリティ(または緊急処理のタイプ)を与えます。 IP precedence をネットワーク(または管理ドメイン)のエッジに設定して、キューイングを実行することができます。 MDRR は、輻輳ポイントにおいて、優先順位が高いトラフィックの処理を高速化できます。 WRED を使用すると、トラフィック輻輳時における優先順位が高いトラフィックの損失率は、他のトラフィックよりも低くなります。
0(ルーティン)や 1(プライオリティ)のようなキーワードから precedence 値へのマッピングは、場合によって役立ちます。 つまり、precedence ビットの使用はまだ発展途上にあります。 precedence 値の意味は、その値を使用する他の機能をイネーブルにすることで定義できます。 ハイエンド Internet QoS の場合、IP precedence は、ネットワーク上で数値的に優劣が付けられる処理に必ずしも該当しないサービス クラスを設定するために使用できます。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、アクセス コントロール リスト customer1 に一致するパケットに対し、IP precedence を 5(critical)に設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# class-map class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# match access-group ipv4 customer1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# set precedence 5 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/9 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# service-policy output policy1
Command |
Description |
トラフィック クラス、およびパケットをクラスに対応させる関連付けられたルールを定義します。 |
|
1 つ以上のインターフェイスに付加できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。 |
|
インターフェイスのサービス ポリシーとして使用されるポリシー マップを、入力インターフェイスまたは出力インターフェイスに対応付けます。 |
指定されたアルゴリズムに従って指示されたビット レートにトラフィックをシェーピングするには、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードで shape average コマンドを使用します。 トラフィック シェーピングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
shape average { percent percentage | rate [units] }
no shape average { percent percentage | rate [units] }
percent percentage |
インターフェイス帯域幅をパーセンテージで指定します。 値は 1 ~ 100 の範囲になります。 |
rate |
指定された単位の平均的なシェーピング レート。 値は 1 ~ 4294967295 の範囲になります。 |
units |
(任意)帯域幅の単位。 値は次のとおりです。 |
units: bps
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
子ポリシーの shape average コマンドでは、パーセンテージのパラメータに使用されるリファレンスは、親ポリシーの最大レートに関連しています。 シェーピングまたはポリシングが親ポリシーで設定されていない場合、親ポリシーはインターフェイス レートを継承します。
クラス用に設定された整形と帯域幅の両方がある場合、整形のパーセント値は、帯域幅のパーセント値よりも確実に大きくなるように設定してください。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read, write |
次に、トラフィック シェーピングを親のシェーパー比率の 50 パーセントに設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# shape average percent 50
次に、トラフィック シェーピングを 100000 kbps に設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# policy-map policy1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap)# class class1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pmap-c)# shape average 100000 kbps
特定のインターフェイスの QoS 情報を表示するには、EXEC モードで show qos interface コマンドを使用します。
show qos interface type interface-path-id { input | output } [ host-link interface-path-id| location node-id ]
type |
インターフェイスのタイプ。 詳細については、疑問符(?)オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
||
interface-path-id |
次に示す、物理インターフェイス インスタンスまたは仮想インターフェイス インスタンスのいずれかです。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
input |
指定したポリシー マップを入力インターフェイスに付加します。 |
||
output |
指定したポリシー マップを出力インターフェイスに付加します。 |
||
host-link |
ホストリンクを指定します。 |
||
location node-id |
(任意)指定したノードの詳細な QoS 情報を表示します。 node-id 引数は、rack/slot/module の形式で入力します。 |
デフォルトの動作または値はありません。
EXEC
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
このコマンドが追加されました。 |
リリース 4.3.0 |
このコマンドは、BNG のダイナミック テンプレート コンフィギュレーション モードでサポートされていました。 |
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
show qos interface コマンドは、インターフェイスに付加されたサービス ポリシー内のすべてのクラスに関する設定を表示します。
police rate コマンドの処理キーワードによってハードウェア内にプログラムされた実際の値を確認するには、このコマンドを使用します。
ダイナミック テンプレート コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで dynamic-template コマンドを実行します。
タスク ID |
操作 |
---|---|
qos |
read |
次に、ギガビット イーサネット インターフェイスの QoS 情報の出力例を示します。
show qos interface gig0/0/0/11.1 output Wed Mar 18 18:25:20.140 UTC Interface: GigabitEthernet0_0_0_11.1 output Bandwidth: 1000000 kbps ANCP: 999936 kbps Policy: parent-3play-subscriber-line Total number of classes: 5 ---------------------------------------------------------------------- Level: 0 Policy: parent-3play-subscriber-line Class: class-default QueueID: N/A Shape Profile: 1 CIR: 200000 kbps (200 mbps) CBS: 100352 bytes PIR: 999936 kbps PBS: 12517376 bytes WFQ Profile: 1 Committed Weight: 51 Excess Weight: 100 Bandwidth: 200000 kbps, BW sum for Level 0: 1000000 kbps, Excess Ratio: 100 ---------------------------------------------------------------------- Level: 1 Policy: child-3play Class: 3play-voip Parent Policy: parent-3play-subscriber-line Class: class-default QueueID: 136 (Priority 1) Queue Limit: 16 kbytes Profile: 3 Scale Profile: 0 Policer Profile: 0 (Single) Conform: 65 kbps (65 kbps) Burst: 1598 bytes (0 Default) Child Policer Conform: TX Child Policer Exceed: DROP Child Policer Violate: DROP ---------------------------------------------------------------------- Level: 1 Policy: child-3play Class: 3play-video Parent Policy: parent-3play-subscriber-line Class: class-default QueueID: 137 (Priority 2) Queue Limit: 8 kbytes (11 Unknown) Profile: 4 Scale Profile: 0 Policer Profile: 24 (Single) Conform: 128 kbps (128 kbps) Burst: 1598 bytes (0 Default) Child Policer Conform: TX Child Policer Exceed: DROP Child Policer Violate: DROP WRED Type: COS based Table: 0 Profile: 4 Scale Profile: 0 Curves: 3 Default RED Curve Thresholds Min : 8 kbytes Max: 8 kbytes WRED Curve: 1 Thresholds Min : 8 kbytes Max: 8 kbytes Match: 3 WRED Curve: 2 Thresholds Min : 8 kbytes Max: 8 kbytes Match: 4 ---------------------------------------------------------------------- Level: 1 Policy: child-3play Class: 3play-premium Parent Policy: parent-3play-subscriber-line Class: class-default QueueID: 138 (Priority Normal) Queue Limit: 2097 kbytes Profile: 2 Scale Profile: 0 WFQ Profile: 6 Committed Weight: 1020 Excess Weight: 1020 Bandwidth: 200000 kbps, BW sum for Level 1: 200000 kbps, Excess Ratio: 1 ---------------------------------------------------------------------- Level: 1 Policy: child-3play Class: class-default Parent Policy: parent-3play-subscriber-line Class: class-default QueueID: 139 (Priority Normal) Queue Limit: 65 kbytes Profile: 1 Scale Profile: 3 WFQ Profile: 0 Committed Weight: 1 Excess Weight: 1020 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 1: 200000 kbps, Excess Ratio: 1 ----------------------------------------------------------------------
目的のバンドル ICL の出力を表示するには、host-link オプションを使用します。 サテライトが冗長系(バンドル ICL)でホストされている場合、qos プログラミングを確認するための qos コマンドにも host-link オプションが含まれている必要があります。
ホストリンクは下位の ICL バンドル メンバーであり、host-link オプションを通じて、ICL バンドルに属するすべてのメンバーに対してこの出力を実行できます。
たとえば、sat-ether インターフェイス gig 100/0/0/34 をホストしているバンドル ICL Bundle-Ether 2 にメンバー tengige 0/3/0/7 があるとします。 qos プログラミングを確認するための qos コマンドは次のようになります。
RP/0/RSP0/CPU0:router # sh qos inter gigabitEthernet 100/0/0/34 output host-link tenGigE 0/3/0/7 location 0/3/CPU0 Interface: GigabitEthernet100_0_0_34 output Bandwidth configured: 500000 kbps Bandwidth programed: 500000 kbps ANCP user configured: 0 kbps ANCP programed in HW: 0 kbps Port Shaper programed in HW: 500000 kbps Policy: grand Total number of classes: 10 ---------------------------------------------------------------------- Level: 0 Policy: grand Class: class-default QueueID: N/A Shape CIR : ALL Shape PIR Profile : 2/4(S) Scale: 488 PIR: 499712 kbps PBS: 6246400 bytes WFQ Profile: 2/9 Committed Weight: 10 Excess Weight: 10 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 0: 0 kbps, Excess Ratio: 1 ---------------------------------------------------------------------- Level: 1 Policy: parent Class: class-default Parent Policy: grand Class: class-default QueueID: N/A Shape CIR : NONE Shape PIR Profile : 2/4(S) Scale: 244 PIR: 249856 kbps PBS: 3123200 bytes WFQ Profile: 2/9 Committed Weight: 10 Excess Weight: 10 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 1: 0 kbps, Excess Ratio: 1 ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: prec1 Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131264 (Priority 1) Queue Limit: 2496 kbytes Abs-Index: 89 Template: 0 Curve: 6 Shape CIR Profile: INVALID Policer Profile: 54 (Single) Conform: 50000 kbps (20 percent) Burst: 625000 bytes (0 Default) Child Policer Conform: set dscp 46 set cos 7 Child Policer Exceed: DROP Child Policer Violate: DROP ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: prec2 Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131265 (Priority 2) Queue Limit: 624 kbytes (100 ms) Abs-Index: 59 Template: 0 Curve: 6 Shape CIR Profile: INVALID Shape PIR Profile : 2/0(E) PIR: 50000 kbps PBS: 624992 bytes Child Mark: set dscp 46 set cos 7 ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: prec3 Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131267 (Priority 3) Queue Limit: 472 kbytes (100 ms) Abs-Index: 53 Template: 0 Curve: 6 Shape CIR Profile: INVALID Shape PIR Profile : 2/1(E) PIR: 37496 kbps PBS: 468736 bytes Child Mark: set dscp 46 set cos 7 ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: prec4 Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131266 (Priority Normal) Queue Limit: 60 kbytes Abs-Index: 18 Template: 0 Curve: 0 Shape CIR Profile: INVALID Child Mark: set dscp 46 set cos 7 WFQ Profile: 2/39 Committed Weight: 40 Excess Weight: 40 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 2: 0 kbps, Excess Ratio: 4 ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: prec5 Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131268 (Priority Normal) Queue Limit: 44 kbytes Abs-Index: 15 Template: 0 Curve: 0 Shape CIR Profile: INVALID WFQ Profile: 2/29 Committed Weight: 30 Excess Weight: 30 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 2: 0 kbps, Excess Ratio: 3 ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: prec6 Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131269 (Priority Normal) Queue Limit: 28 kbytes Abs-Index: 11 Template: 0 Curve: 0 Shape CIR Profile: INVALID WFQ Profile: 2/19 Committed Weight: 20 Excess Weight: 20 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 2: 0 kbps, Excess Ratio: 2 ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: prec7 Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131270 (Priority Normal) Queue Limit: 16 kbytes Abs-Index: 8 Template: 0 Curve: 0 Shape CIR Profile: INVALID Child Mark: set cos 5 WFQ Profile: 2/9 Committed Weight: 10 Excess Weight: 10 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 2: 0 kbps, Excess Ratio: 1 ---------------------------------------------------------------------- Level: 2 Policy: child Class: class-default Parent Policy: parent Class: class-default QueueID: 131271 (Priority Normal) Queue Limit: 16 kbytes Abs-Index: 8 Template: 0 Curve: 0 Shape CIR Profile: INVALID WFQ Profile: 2/9 Committed Weight: 10 Excess Weight: 10 Bandwidth: 0 kbps, BW sum for Level 2: 0 kbps, Excess Ratio: 1
Command |
Description |
インターフェイス上の QoS ポリシーの不一致情報を表示します。 |