OC-48c/STM-16c POS Line Cardの概要
OC-48c/STM-16c POSインターフェイス ケーブル
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのケーブル マネジメント システム
ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けおよび取り外し
新しいライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け
ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し
OC-48c/STM-16c POS Line Cardインターフェイスの設定
OC-48c/STM-16c POS Line Cardの初期設定
OC-48c/STM-16c POS Line Card設定のカスタマイズ
WRED(重み付きランダム早期検出)付きMDRR(Modified Deficiet Round Robin)の設定
OC-48c/STM-16c POS Line Cardの設定例
製品番号:OC48E/POS-1550-SC =、OC48E/POS-1550-FC =、OC48E/POS-SR-SC =、OC48E/POS-SR-FC =、OC48E/POS-LR-SC-B =、OC48E/POS-LR-FC-B =、OC48E/POS-SR-SC-B =、OC48E/POS-SR-FC-B =
Customer Order Number: DOC-J-786792=
このマニュアルでは、Cisco 12000シリーズGSR(ギガビット スイッチ ルータ)にEnhanced OC-48c/STM-16c POS(Packet-Over-SONET)Line Cardを搭載して設定する手順について説明します。製品番号の末尾が-Bである製品はOC-48c/STM-16c POS Line Cardの最新モデルで、従来のモデルの後継となる製品です。
このコンフィギュレーション ノートで説明する内容は、次のとおりです。
• 「重要事項」
• 「OC-48c/STM-16c POS Line Cardの概要」
• 「OC-48c/STM-16c POS Line Cardの概要」
• 「OC-48c/STM-16c POSインターフェイス ケーブル」
• 「Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのケーブル マネジメント システム」
• 「OC-48c/STM-16c POS Line Cardインターフェイスの設定」
• 「電磁適合性」
• 「CCO」
ここでは、参考資料、Cisco IOSソフトウェアの設定、安全上の注意事項、テクニカルサポートについての重要事項を記述します。ライン カードの使用に関する重要事項も記述されています。
(注) Cisco IOSソフトウェアのマニュアル、ハードウェアのインストレーションおよびメンテナンス マニュアルは、WWW上のURL、http://www.cisco.com、http://www.cisco.com/jp、http://www-china.cisco.com、および
http://www-europe.cisco.comから入手することもできます。
Cisco Documentation CD-ROMパッケージには、シスコ製品ライン全体に関する総合的な資料が収録されています。このCD-ROMパッケージには、Adobe Acrobat Readerで表示できるAdobe PDF形式とWebブラウザで表示できるHTML形式の両方でマニュアルが収められています。
Cisco Connection FamilyのDocumentation CD-ROMは、毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。最新のDocumentation CD-ROMの入手方法については、製品を購入された代理店にお問い合わせください。このCD-ROMパッケージは単独または年間契約で入手することができます。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ製品ラインのハードウェア インストレーションおよびメンテナンス情報については、ご使用のCisco 12000シリーズ インターネット ルータに付属のインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
冷却ファン、電源装置、シャーシ バックプレーンなど、ルータ サブシステムの取り付け、メンテナンス、および交換手順については、FRU(Field-Replaceable Unit)の資料を参照してください。
ルータ上で稼働するCisco IOSソフトウェアには、豊富な機能があります。
Cisco IOSソフトウェアのコンフィギュレーション情報およびサポートについては、ご使用のCiscoハードウェア製品にインストールされているCisco IOSソフトウェア リリースに対応したCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットの、コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。また、ルータ上で使用しているCisco IOSソフトウェア バージョンに対応したCisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
Cisco Connection Online(CCO)はシスコの主要なリアルタイム サポート チャネルです。CCOによるサポートのご利用方法の詳細については、このマニュアルの最後に記載されたCCOを参照してください。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
適合規格および安全性については、装置に付属している『 Regulatory Compliance and Safety Information 』を参照してください。この資料には、安全を確保するための重要事項が記載されています。 Cisco 12000シリーズ ルータのハードウェアの取り付け、取り外し、または変更を行う場合は、必ず事前に目を通しておいてください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を引き起こす状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。 静電破壊は電子カードや部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。 ライン カードは、EMI(電磁波干渉)シールドを備えていますが、ネットワーク装置やその構成部品を取り扱う際には、静電気防止用ストラップを使用してください。
ESDによる損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト/アンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側をルータのESD接続ソケット(位置については下記を参照)またはシャーシ/フレームの塗装されていない金属部分に接続します。
• ライン カードを取り扱う際には、必ず、非脱落型ネジ、イジェクト レバー、またはライン カードの金属製フレームを持ち、基板またはコネクタ ピンには手を触れないようにしてください。
• 取り外したライン カードは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外した基板をただちに静電気防止用袋に入れてください。
• ライン カードと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。 衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
Cisco 12000シリーズ ルータにOC-48c/STM-16c POS Line Cardを装着すると、1枚のカード上で単一の2.5 Gbps POSインターフェイスを実現できます。このカードはCisco 12000シリーズ ルータのスイッチ ファブリックとインターフェイスをとり、OC-48c/STM-16cデュプレックスSCまたはFCのシングルモード接続を1つ確立します。この接続は連結型であるため、帯域幅を区分する必要がなく、効率が向上します。
図 1 OC-48c/STM-16c POS Line Card(縦方向)
ここでは、OC-48/STM-4 POS Line Cardの取り付け/設定作業を行う前の準備について説明します。内容は次のとおりです。
このマニュアルに記載されている作業を始める前に、次の事項について確認してください。
• 人身事故や機器の損傷を防ぐために、電気/電話の安全な取り扱いおよび静電破壊に関する注意事項を確認してください。
• 装置の構成が、実行するアップグレードまたは交換に必要な最低要件を満たしているか、作業に必要な部品および工具が揃っているかどうかを確認してください。
(注) Cisco 12000シリーズ ルータには、フルセットのSFC(スイッチ ファブリック カード)を搭載しておく必要があります。これにより、OC-48c/STM-16c POS Line Cardに必要なOC-48の帯域幅が得られます。ルータに搭載するSFCの数を増やす方法については、該当するCisco 12000シリーズ ルータの『Installation and Configuration Guide』を参照してください。
Cisco 12000シリーズ ライン カードの取り外しと交換には、次の工具および部品が必要です。追加機器が必要な場合は、製品を購入した代理店まで発注方法をお問い合わせください。
• シングル/デュプレックスSCコネクタ付きインターフェイス ケーブル ― OC-48c/STM-16c POS Line Cardと他のルータまたはスイッチとの接続用
• 接続コード付きの静電気防止用リスト/アンクル ストラップ
• 交換用OC-48c/STM-16c POS Line Card(OC48E/POS-1550-SC =、OC48E/POS-1550-FC =、OC48E/POS-SR-SC =、OC48E/POS-SR-FC =、OC48E/POS-LR-SC-B =、OC48E/POS-LR-FC-B =、OC48E/POS-SR-SC-B =、OC48E/POS-SR-FC-B =など)
OC-48c/STM-16c POS Line Cardの最新モデル(製品番号の末尾が-B)は、次のシステム ソフトウェアが稼働するすべてのCisco 12000シリーズ ルータと互換性があります。Cisco IOS Release 11.2(19)GS4以上のCisco IOS Release 11.2 GSリリース、Cisco IOS Release 12.0(10)S以上のCisco IOS Release 12.0 Sリリース、およびGRPマイクロコードVersion 1.35以上。
OC-48c/STM-16c POS Line Cardの従来のモデル(製品番号の末尾が-B以外)は、次のシステム ソフトウェアが動作するすべてのCisco 12000シリーズ ルータと互換性があります。Cisco IOS Release 11.2(18)GS2以上のCisco IOS Release 11.2 GSリリース、Cisco IOS Release 12.0(6)S以上のCisco IOS Release 12.0 Sリリース、およびGRPマイクロコードVersion 1.35以上。
(注) OC-48c/STM-16c POS Line Cardの従来のバージョンと最新バージョン(末尾が-B)は形状が同じです。また、どちらもIOS Release 12.0(10)S以上が動作する環境に適合し、機能します。
show version 、 show diag 、および show hardware コマンドを使用すると、ルータの現在のハードウェア コンフィギュレーションが、現在ロードされて稼働しているシステム ソフトウェアのバージョンとともに表示されます。 show コマンドの詳細は、『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。いずれも、
Documentation CD-ROMまたは印刷資料で入手することができます。
次の show version コマンドの出力例では、稼働中のシステム ソフトウェアであるRelease 11.2(18)GS2がイタリック体で表示されています。
show diags コマンドを実行すると、GRPマイクロコード バージョン、およびライン カードのマイクロコード バージョンが表示されます(次の例ではイタリック体で表示されています)。
稼働中のシステム ソフトウェアがRelease 11.2(18)GS2より前のバージョンであるか、または稼働中のGRPマイクロコードが1.35より前のバージョンである場合は、フラッシュ メモリの内容を調べて、必要なイメージがシステムで利用可能かどうかを判別してください。 show flash コマンドを使用すると、フラッシュ メモリに保存されているファイルの一覧が表示されます。有効なソフトウェア バージョンがない場合には、製品を購入した代理店までご連絡ください。
ソフトウェアとの互換性を確保するため、OC-48c/STM-16c POS Line Cardのハードウェア リビジョン レベルは、シングルモードの場合73-3295-05 Rev A0である必要があります。ハードウェアのリビジョン番号は、カードのコンポーネント側に付いているラベルに記載されています。 show diag および show hardware コマンドでも、ハードウェア リビジョン番号を確認できます。
光ファイバ送信に関するSONET仕様では、シングルモードおよびマルチモードの2つのタイプの光ファイバが定義されています。信号の到達可能距離は、マルチモード ファイバよりもシングルモード ファイバの方が長くなります。OC-48c/STM-16c POS Line Cardがサポートするのは、シングルモードだけです。
シングルモード敷設の最大距離は、光ファイバ伝送路の光損失量によって決まります。スプライスの非常に少ない良質のシングルモード ファイバを使用した場合、OC-48c/STM-16c短距離シグナルを1.2マイル(2 km)以上伝送できます。一般的な最大距離(を参照)に近い信号伝送が必要な場合には、Optical Time-Domain Reflectometer(OTDR;オプティカル タイム ドメイン反射率計)を使用して、パワー ロスを測定してください。
Enhanced OC-48c/STM-16c Line Cardは、表 2に記載されているルート メモリ オプションと組み合わせて使用することができます。ライン カードのルート メモリおよびパケット メモリをアップグレードするか、または交換する場合は、『 Cisco 12000 Series Gigabit Switch Router Memory Replacement Instructions 』に記載されたインストレーション手順を参照してください。
ライン カードのルート メモリは128~256 MBです。ライン カードのルート メモリのデフォルト構成は128 MBです。1枚の128 MB DIMMがルート メモリDRAM DIMM0ソケットに搭載されています。最新のメモリ オプションについては、『 Cisco 12000 Series Gigabit Switch Router Memory Replacement Instructions 』を参照してください。
エンジン2のライン カードには、バッファ メモリ用のSDRAM DIMMソケットが4つ搭載されています。これらのソケットの組み合わせは次のとおりです。
• 送信(Tx)バッファ ― TX DIMM0およびTX DIMM1のラベルの付いたSDRAM DIMM ソケット x 2
• 受信(Tx)バッファ ― RX DIMM0およびRX DIMM1のラベルの付いたSDRAM DIMM ソケット x 2
パケット メモリの合計容量
6
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|||
6.所定のバッファ(受信または送信バッファ)に搭載されたSDRAM DIMMの種類およびサイズは同じでなければなりませんが、メモリ容量が異なっていても動作できます。 |
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータと他のルータ/スイッチとの接続には、シングルモードの光ファイバ インターフェイス ケーブルを使用します。標準のマルチモード ケーブルはグレーまたはオレンジ、シングルモード ケーブルはイエローです。OC-48c/STM-16cがサポートするのは、シングルモードだけです。
(注) シングルモードおよびマルチモードの光ファイバ ケーブルは別途必要となり、AMP、Anixter、AT&T、Red-Hawk、およびSiemens製のものを使用できます。
SONET/SDHシングルモード光ファイバ接続では、シンプレックスSCタイプ コネクタ(図 2を参照)を1本、またはシンプレックスFCタイプ コネクタ(図 3を参照)を1本使用します。
ライン カードと接続先装置との間に、シンプレックス光ファイバ ケーブルを1本使用します。ケーブルの受信側(Rx)と送信側(Tx)の接続関係に注意してください(図 4を参照)。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのケーブル マネジメント システムにより、システムに出入りするインターフェイス ケーブルが作業の妨げになったり、極端に折れ曲がったりしないように整理します。インターフェイス ケーブルが極端に曲がると、性能が低下し、ケーブルが損傷する原因になります。
ケーブル マネジメント システムは、次の2つのコンポーネントで構成されています。
• シャーシに取り付けるケーブル マネジメント トレイ(図 5を参照)。
• ライン カードに取り付けるケーブル マネジメント ブラケット (図 6 を参照)。
Cisco 12016には、上部ライン カード スロットの上に上部カード ケージ用のケーブル マネジメント トレイがあり、下部ライン カード スロットの下に下部カード ケージ用のケーブル マネジメント トレイがあります。さらに、カード ケージの左右どちらかに、ケーブルを整理して固定するためのケーブル トラフが縦方向に付いています。
図 5に、Cisco 12012インターネット ルータに取り付けられたケーブル マネジメント トレイおよびケーブル マネジメント ブラケットを示します。
Cisco 12008インターネット ルータのケーブル マネジメント トレイは、Cisco 12012インターネット ルータ上のケーブル マネジメント トレイと同様の形状および機能です。
図 5 Cisco 12012のケーブル マネジメント システム
図 6 ラインカード用ケーブル マネジメント ブラケット(水平方向)
(注) スペアのライン カード付きで発注した場合、ライン カードはケーブル マネジメント ブラケットが取り付けられていない状態で出荷されます。ユーザ側でライン カードにケーブル マネジメント ブラケットを取り付けてから、ライン カードをGSRに取り付けてください。
ここでは、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータの取り付けおよび交換手順について説明します。ライン カードのおよび交換手順を順に説明します。
• 「ライン カードの取り外しおよび取り付けのガイドライン」
• 「ライン カード用インターフェイス ケーブルの取り外し」
• 「ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けおよび取り外し」
(注) システムの稼働中にライン カードを取り外す場合は、事前に次のライン カードの取り外しおよび取り付けのガイドラインを参照してください。
(注) 以降では、Cisco 12012インターネット ルータの図を使用して、ライン カードの取り外しおよび取り付け方法を説明します。Cisco 12000シリーズ インターネット ルータの各種カード ケージは、カード スロット数に差がありますが、スロットの用途とライン カードの取り外しおよび取り付け作業は基本的に同じです。したがって、このマニュアルではCisco 12016インターネット ルータおよびCisco 12008インターネット ルータの個別の手順および図は省略します。
システムの稼働中にライン カードの取り外しおよび取り付けを行うことができます。ソフトウェアに通知したり、システムの電源をリセットしたりする必要はありません。この機能により、システムをオンラインにしたままライン カードの取り付け、取り外し、または交換作業を行うことができるので、ネットワーク上のエンド ユーザに影響を与えることなく、すべてのルーティング情報が維持され、セッションが中断されることもありません。
ライン カードを再び取り付けると、必要なソフトウェアがGRPから自動的にダウンロードされます。その後、現在の設定と一致し、かつアップとして設定されていたインターフェイスだけがオンラインになります。その他のインターフェイスはすべて、 configure コマンドで設定する必要があります(OC-48c/STM-16c POS Line Cardの設定方法については、後述のOC-48c/STM-16c POS Line Cardインターフェイスの設定を参照してください)。
各ライン カードには、イジェクト レバーが2つあります。ライン カードを取り外すときは、イジェクト レバーを使用して、バックプレーン コネクタからライン カードを切り離します。ライン カードを取り付けるときは、イジェクト レバーを使用して、バックプレーン コネクタにライン カードを固定します。
ライン カードを取り外すときは、カードのコネクタ ピンが正しい順序でバックプレーンから外れるようにするため、必ずイジェクト レバーを使用してください。カードが部分的にバックプレーンに接続されていると、システムが停止することがあります。
同様に、ライン カードを取り付けるときは、必ずイジェクト レバーを使用してください。ライン カードがバックプレーン コネクタと正しくかみ合い、カードのコネクタ ピンが正しい順序でバックプレーンに接触し、ライン カードがバックプレーンに完全に装着されるようにするためです。カードが部分的にしかバックプレーンに装着されていないと、システムが停止し、最終的にクラッシュする原因となります。
ライン カード インターフェイス ケーブルを取り外す手順は以下のとおりです(図 7を参照)。
図 7 ラインカード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し(Cisco 12012の場合)
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に装着し、ストラップの機器側を、シャーシのESDコネクション ソケットまたはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 ライン カード インターフェイス ケーブルおよびラインカード用ケーブル マネジメント ブラケットを取り外します(図 7を参照)。
a. ライン カードのインターフェイス ポートから、インターフェイス ケーブル コネクタを取り外します。
(注) インターフェイス ケーブルは、ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットから取り外さないでください。
b. 3/16インチ マイナス ドライバを使用して、ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを緩めます。
c. ライン カードからライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを外して脇へ置きます。
(注) ブラケットの片側に、シャーシのケーブル マネジメント トレイまたはブラケットから、ブラケットとケーブルを吊り下げるための小さいフックがあります。
故障したライン カードを交換する場合は、まず既存のカードを取り外し、次に新しいライン カードを同じスロットに取り付けます。ライン カードはホットスワップ対応なので、システムの電源を入れたままライン カードの取り外しおよび交換作業を行うことができます。
(注) 新しいライン カードまたは再設定したライン カードを再搭載する際に問題が起きないように、ライン カードを取り外す前に、インターフェイスをシャットダウン(ディセーブルに)しておくことを推奨します。インターフェイスをシャットダウンすると、showコマンドの出力にadministratively downとして表示されます。
図 8 ライン カードの取り外しおよび取り付け(Cisco 12012の場合)
ライン カードを取り外す手順は、以下のとおりです(図 8を参照)。
ステップ 1 3/16インチのマイナス ドライバを使用して、ライン カードの前面プレートの両端にある非脱落型ネジを緩めます(図 8aを参照)。
ステップ 2 両側のイジェクト レバーをそれぞれ外側に同時に回転させ、バックプレーン コネクタからライン カードを切り離します(図 8bを参照)。
ステップ 3 イジェクト レバーを持ち、ライン カードをスロットの途中まで引き出します。
ステップ 4 片手でライン カードの前面プレートを持ち、反対の手でライン カードの底面を支えながら、ライン カードをスロットからまっすぐに引き出します(図 8cを参照)。ライン カードのプリント回路ボード、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 5 取り外したライン カードを静電気防止用マットまたはフォーム パッドの上に置きます。返却する場合には、ライン カードを静電気防止用袋に保管してください。
ステップ 6 ライン カード スロットを空にしておく場合は、シャーシに埃が入らないように、また、ライン カード コンパートメント内で空気が正しく流れるようにするため、ライン カード ブランク(製品番号:MAS-GSR-BLANK)を取り付けます。非脱落型ネジを締め、ライン カード ブランクをシャーシに固定します。
使用可能なライン カード スロットにライン カードを差し込み、そのままバックプレーンに接続します。
新しいライン カードを取り付ける場合は、まず、使用するスロットからライン カード ブランクを取り外します。前述のライン カードの取り外しで説明した手順を参照してください。
(注) ライン カードは、空いている任意のライン カード スロットに搭載できます。ライン カードの位置については、制約はありません。ライン カードのスロット位置については、前述のOC-48c/STM-16c POSインターフェイス ケーブルを参照してください。
ステップ 1 コンソール端末がGRPのコンソール ポートに接続されていて、コンソールの電源が入っていることを確認します。
ステップ 2 静電気防止用リスト ストラップを手首に装着し、ストラップの機器側を、シャーシのESDコネクション ソケットまたはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 3 ライン カードを取り付ける使用可能なライン カード スロットを選び、ライン カードのインターフェイス ケーブルが、ライン カードと外部装置を接続できるだけの長さであることを確認します。
ステップ 4 片手でライン カードの前面プレートを持ち、反対の手でカード フレームの底面を支えながら、カード ケージのスロットにカードを差し込みます。ライン カードのプリント回路ボード、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 5 ライン カードをスロットに慎重に差し込みます。イジェクト レバーがカード ケージのエッジに触れたら、そこで 止めます 。イジェクト レバーのフックがカード ケージの端とかみ合っていることを確認します(図 9を参照)。
ステップ 6 両方のイジェクト レバーを同時に内側に戻し、ライン カードの前面プレートに対して垂直になるようにします。これにより、カードがバックプレーンに固定されます。
ステップ 7 3/16インチ マイナス ドライバを使用して、ライン カードの前面プレートの両側にある非脱落型ネジを締めます。これにより、適切なEMIシールドを確保すると共に、ライン カードがバックプレーンから部分的に外れる事態を防止します(EMI仕様に適合するには、これらのネジを締める必要があります)。
ステップ 8 ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを元どおりに取り付けます(図 7を参照)。
a. シャーシのケーブル マネジメント トレイまたはブラケットから、ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットのフックを外します。
b. ライン カードの前面プレートに沿って、ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを置きます。
c. ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを締め、ブラケットをライン カードに固定します。
ステップ 9 ライン カード前面プレートの元のポートに、インターフェイス ケーブル コネクタを差し込みます。
• システムに追加する新しいライン カードに、新しいライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを取り付ける手順
• ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを取り外し、そのブラケットからインターフェイス ケーブルを取り外す手順
ここで説明する手順では、ルータに新しいライン カードをすでに取り付けていると想定しています。このライン カードに、ケーブル マネジメント ブラケットを取り付ける必要があります。
ライン カードにライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に装着し、ストラップの機器側を、シャーシのESDコネクション ソケットまたはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 次のように、ライン カードにケーブル マネジメント ブラケットを取り付けます。
a. ライン カードの前面プレートに沿って、ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを置きます。
b. ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを締め、ブラケットをライン カードに固定します。
ステップ 3 ライン カードの一番下のポートから順に、インターフェイス ケーブルを該当する各ポートに接続します(図 10aを参照)。
ステップ 4 ケーブル スタンドオフの端にあるケーブル クリップに、インターフェイス ケーブルを慎重に押し込みます(図 10 bを参照)。ケーブルがよじれたり折れ曲がったりしないように注意してください。
ステップ 5 インターフェイス ケーブルをラインカード用ケーブル マネジメント ブラケットの枠に沿って、上に向かって順に、ケーブル ルーティング クリップに慎重に押し込みます(図 10cを参照)。
ステップ 6 ステップ 3~を繰り返して、ライン カード ポートにすべてのインターフェイス ケーブルを接続します。
図 10 ラインカード用ケーブル マネジメント ブラケットへのインターフェイス ケーブルの取り付け(Cisco 12012の場合)
ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットからインターフェイス ケーブルを外し、ライン カードからケーブル マネジメント ブラケットを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に装着し、ストラップの機器側を、シャーシのESDコネクション ソケットまたはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 ライン カード別に、インターフェイス ケーブルとポートの現在の接続関係を、紙に書き留めておきます。
ステップ 3 ライン カードの最下部ポートのインターフェイス ケーブルから順に(複数ポートがあるライン カードの場合)、ライン カード ポートからケーブルを外していきます(図 11aを参照)。
ステップ 4 上に向かって順に、ケーブル スタンドオフの端にあるケーブル クリップからインターフェイス ケーブルを取り外します(図 11bを参照)。
ステップ 5 ラインカード用ケーブル マネジメント ブラケットの枠に沿って、ケーブル ルーティング クリップからインターフェイス ケーブルを慎重に取り外します(図 11cを参照)。
ライン カード ポートの他のインターフェイス ケーブルについてもステップ 3~ステップ 5を繰り返し、そのあと、ステップ 6に進みます。
ステップ 6 ラインカード用ケーブル マネジメント ブラケットの端にある非脱落型ネジを緩め、ライン カードからブラケットを取り外します。
図 11 ラインカード用ケーブル マネジメント ブラケットからのケーブルの取り外し(Cisco 12012の場合)
ライン カードを取り付け、インターフェイス ケーブルを接続したあと、ライン カードの前面プレートにあるLEDを調べて、ライン カードが正常に動作していることを確認します。各OC-48c/STM-16c POS Line Cardには、ライン カードの動作ステータス モニタ用に次の2つのタイプのLEDがあります(図 1を参照)。
• ライン カードの各ポートの横にある3つのポート ステータスLED
ライン カードの一般的な起動プロセスでは、次のイベントが発生します。
• ライン カードのMbusモジュールは、+5.2 VDCの電圧が供給されるとMbusソフトウェアの実行を開始します。
• ライン カードのMbusモジュールが、そのカードのタイプを判別し、内部チェックを実行し、GRPからのCisco IOSソフトウェアのロードを受け入れる準備をします。
• GRPがライン カードを起動し、ライン カードにCisco IOSソフトウェアをロードします。
ライン カードが正常に動作していることを確認するには、次の動作チェックを行います。
• ライン カードの起動プロセス中は、ライン カードの英数字LEDにより、カードが表 4に示した一般的な初期化シーケンスを実行しているかどうかを確認できます。
• ライン カードのインターフェイス ポート ステータスLEDのACTIVE LEDが点灯していることを確認します。
前面プレートの片側(イジェクト レバー付近)に、4桁×2行の英数字LEDディスプレイがあります。このLEDには、カードの状態を表すメッセージが表示されます。通常、LEDが点灯するのは、GRPがカードを認識し、カードを起動したあとです。シーケンスまたはプロセスの途中でメッセージが表示されますが、瞬間的にしか表示されないので、実際には読み取れない場合があります。
ライン カードの起動時には、表 4に示すような一連のメッセージが表示されます。
LEDディスプレイ
7
|
||
---|---|---|
Mbusマイクロコードの実行が開始されました。 nnnn は、マイクロコードのバージョン番号です。たとえば、マイクロコードのバージョンが1.17の場合、0117と表示されます 。 8このメッセージは瞬間的にしか表示されないので、読み取れないことがあります。 |
||
ライン カードはファブリック ダウンローダによるロードの待機中です。9 |
||
7.表 4に示すLEDシーケンスは瞬間的にしか表示されないので、実際には読み取れない場合があります。この表に記載されているシーケンスを参考に、ライン カード起動時の動作について理解してください。 |
表 5に、ライン カードの英数字LEDディスプレイに表示される、その他のメッセージを示します。
OC-48c/STM-16c POS Line Cardの各ポートの横には、3つのグリーンのLED(ACTIVE、CARRIER、およびRX PKT)があります。これらのLEDは、表 5に示すように、ポートのステータスを表します。
ライン カードのステータスLEDが点灯するのは、一般にライン カードのインターフェイスを設定(または、シャットダウンされている場合はオンに設定)してからです。各インターフェイスが正しく動作していることを確認するには、ライン カードの設定手順を完了してください(後述のOC-48c/STM-16c POS Line Cardインターフェイスの設定を参照)。
ライン カードのACTIVE LEDが点灯しない場合は、次の条件が満たされているかどうかを確認してください。
• すべての電源コードおよびデータ ケーブルが両端とも正しく接続されている。
• すべてのカードがカード ケージに正しく装着されて固定されている。
• すべてのコンポーネントが正しく接続されていて、カード ケージにネジで固定されている。
• ライン カードのポートとローカル接続装置上のポート間に互換性があり、適切なケーブル(シングルモードまたはマルチモード)を使用している。
• インターフェイスを設定しポートのIPアドレスが割り当てられている。
次の手順で、ライン カードが正しく接続されているかどうかを確認します。
ステップ 1 システムが各インターフェイスを再初期化している間、コンソールに表示されるメッセージを確かめ、システムがOC-48c/STM-16c POS Line Cardを認識しているかどうかを確認します。次の条件がすべて満たされている場合、システムはインターフェイスを認識していますが、インターフェイスは down に設定されたままになっています。
• OC-48c/STM-16c POS Line Cardがバックプレーンに正しく接続され、電力が供給されている。
• システム バスがOC-48c/STM-16c POS Line Cardを認識している。
• 有効なバージョンのOC-48c/STM-16c POS Line Cardマイクロコードがロードされ、実行されている。
ステップ 2 再初期化が完了したあと、OC-48c/STM-16c POS Line Card上のACTIVE LEDが点灯し、点灯し続けていることを確認します。ACTIVE LEDが点灯し続けている場合は、ステップ 5に進みます。ACTIVE LEDが点灯状態にならない場合は、次のステップに進みます。
ステップ 3 OC-48c/STM-16c POS Line Card上のACTIVE LEDが点灯しない場合は、ボード コネクタがバックプレーンに完全に装着されているかどうかを確認します。非脱落型ネジを緩め、両方のイジェクト レバーを内側に押して、レバーが両方ともOC-48c/STM-16c POS Line Card前面プレートに対して垂直になるようにします。非脱落型ネジを締めます。
システムがインターフェイスを再初期化すると、OC-48c/STM-16c POS Line Card上のACTIVE LEDが点灯するはずです。ACTIVE LEDが点灯した場合は、ステップ 5に進みます。ACTIVE LEDが点灯しない場合は、次のステップに進みます。
ステップ 4 ACTIVE LEDが点灯しない場合は、OC-48c/STM-16c POS Line Cardを取り外し、空いている別のライン カード スロットに取り付けてみます。
• ライン カードを新しいスロットに取り付けたあとでACTIVE LEDが点灯した場合は、元のライン カード スロットのバックプレーン ポートに障害があると考えられます。
• それでもACTIVE LEDが点灯せず、ライン カードの他のLEDが点灯してアクティブになっている場合には、ライン カードのACTIVE LEDに障害があると考えられます。ステップ 5に進んで取り付け確認を行ってください。
• ライン カードのLEDがどれも点灯しない場合は、ライン カードを交換してください。
• ACTIVE LEDが点灯しない場合は、インストレーションを中止してください。購入した代理店に機器が故障していることを連絡し、指示を受けてください。
ステップ 5 show interfaces コマンドを使用して、インターフェイスの状態を確認します(インターフェイスがまだ設定されていない場合は、次のOC-48c/STM-16c POS Line Cardインターフェイスの設定に記載されている手順に従ってください)。
コンソール端末にエラー メッセージが出力された場合には、該当するリファレンス マニュアルでエラー メッセージの意味を参照してください。その他に解決できない問題が生じたときは、購入した代理店まで連絡してください。
トラブルシューティングおよび診断の詳細については、ご使用のCisco 12000シリーズ インターネット ルータに付属しているインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
ここでは、OC-48c/STM-16c POS Line Cardの設定手順について説明します。
新しいOC-48c/STM-16c POS Line Cardを取り付けた場合、または既存のインターフェイス設定を変更する場合には、コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。表 6に、イネーブルになっているライン カードのデフォルト設定を示します。詳細については、後述のOC-48c/STM-16c POS Line Card設定のカスタマイズを参照してください。
新しいOC-48c/STM-16c POS Line Cardが正しく装着されていることを確認してから、 configure コマンドを使用して新しいインターフェイスを設定します。インターフェイスのIPアドレスなど、必要な情報を調べておきます。
次に説明する手順で、基本設定(インターフェイスのイネーブル化およびIPルーティングの指定)を行います。使用するシステム コンフィギュレーションによっては、その他のコンフィギュレーション サブコマンドも入力しなければならない場合があります。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータは、 slot/port 形式のライン カード スロット番号およびポート番号によって、インターフェイス アドレスを識別します。たとえば、ライン カード スロット1に搭載されたOC-48c/STM-16c POS Line Cardのインターフェイスのスロット/ポート アドレスは、 1/0 です。カードに搭載されているポートが1つだけの場合でも、 slot/port 形式の表記を使用します。
configure コマンドを使用する前に、 enable コマンドを使用してEXECコマンド インタープリタのイネーブル レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合、パスワード入力を要求するプロンプトが表示されます。
OC-48c/STM-16c POS Line Cardを設定する手順は以下のとおりです。特に明記されていないかぎり、各コンフィギュレーション ステップの最後で Return キーを押してください。
ステップ 1 show version コマンドを入力して、システムがカードを認識しているかどうかを確認します。
show version コマンドの出力例については、後述のshowコマンドによるシステム ステータスの確認を参照してください。
ステップ 2 show interface コマンドを入力し、各ポートのステータスを調べます。
show interface コマンドの出力例については、後述のshowコマンドによるシステム ステータスの確認を参照してください。
ステップ 3 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 4 ip routing コマンドを入力して、IPルーティングをイネーブルにします。
ステップ 5 プロンプトに、 interface コマンド、続けて type ( pos )およびslot/port(ライン カード スロット番号/ポート番号)を入力することにより、設定対象の新しいインターフェイスを指定します。ライン カード スロット1に搭載のOC-48c/STM-16c POS Line Cardの例を以下に示します。
ステップ 6 次の例のように、 ip address コンフィギュレーション サブコマンドを入力して、インターフェイスにIPアドレスとサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 7 このインターフェイスにHDLCカプセル化が適切かどうかを確認します。カプセル化を変更しなければならない場合は、 encapsulation コマンドを使用します。
ここで、 encapsulation-type はキーワード hdlc または ppp です。
ステップ 8 クロック ソースのデフォルト値が正しいかどうかを確認します。デフォルト値は line です。ネットワークからクロックを取得する場合には、常にこの値を使用します。
通常、 clock source internal コマンドは、2台のCisco 12000シリーズ インターネット ルータをバックツーバック接続するか、またはクロックを使用できないダーク ファイバを介して接続する場合に使用します。どちらの場合も、クロック ソースをinternalに設定する必要があるのは一方の装置のみです。
ステップ 9 シャットダウン ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。
no shutdown コマンドを使用すると、 enable コマンドがOC-48c/STM-16c POS Line Cardに渡されます。さらに、このコマンドによって、ライン カードは以前に送信されたコンフィギュレーション コマンドに基づいて自動的に設定されます。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータでは、キープアライブ メッセージは必要ありません。
ステップ 11 CDP(Cisco Discovery Protocol)をオフにします。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータでは、CDPは必要ありません。
ステップ 12 IPマルチキャスト ファスト スイッチングをオフにします。
(注) ライン カード ケーブルは、Cisco 12000シリーズ装置および他の装置(ハイエンド ルータまたはスイッチ)の両方に接続されています。 ステップ10~ステップ12は、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータだけでなく、他の装置にも当てはまります。
ステップ 13 CRC(巡回冗長検査)値を(両方の装置で)32に設定します。
(注) ライン カード ケーブルの接続先の装置が32というCRC値をサポートしていない場合は、コマンドcrc 16を入力し、両方の装置で16というcrc値を使用するように設定します。
ステップ 14 その他のコンフィギュレーション サブコマンドを追加して、ルーティング プロトコルをイネーブルにし、インターフェイス特性を調整します。
ステップ 15 すべてのコンフィギュレーション サブコマンドを実行して設定を完了したあと、 ^Z を入力して( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)、コンフィギュレーション モードを終了します。
設定が完了すると、設定の内容は、 show コマンドを使用して確認できます。 show コマンドの詳細については、showコマンドによるシステム ステータスの確認を参照してください。
ここでは、新しいコマンドについて説明します。ライン カードの設定に使用するその他のコマンドについては、Cisco IOS Release 11.2およびCisco IOS Release 12.0のコマンド リファレンスを参照してください。
OC-48c/STM-16c POS Line Cardのコンフィギュレーション パラメータのデフォルト値は、いずれもネットワーク環境に合わせて変更できます。OC-48c/STM-16c POS Line Cardの設定をカスタマイズする場合は、次の手順を参照してください。
OC-48c/STM-16c POSインターフェイスは、コンフィギュレーション コマンドではposと記述します。システムのリセット時に検出されたOC-48c/STM-16c POS Line Cardごとに、インターフェイスを作成します。特定のOC-48c/STM-16cインターフェイスを選択するには、interface pos slot/port コマンドを使用します。
ここでは、 slot はOC-48c/STM-16c POS Line Cardが搭載されているスロット番号で、 port はポート番号です。
pos flag コマンドを使用して、フレーム ヘッダの特定要素の値を指定できます。
• c2 はパス信号識別子であり、 value は次のいずれかです。
• j0 はセクション トレース バイトであり、 value は日本における一部のSDH装置とのインターオペラビリティを確保する、0x1です。デフォルト値は0xCCです。
WRED付きMDRRは、Cisco IOS Release 12.0(6)S1以降のRelease 12.0 SバージョンのEnhanced OC-48c/STM-16c POS Line Cardでサポートされています。また、後に示す例はMDRR設定の概要です。WREDの設定の詳細については、Documentation CD-ROMまたはhttp://www.cisco.comでオンライン マニュアル『 Weighted Random Early Detection on the Cisco 12000 Series Router 』を参照してください。
• oc48-tx という名前のcos-queue-group
• WREDでは、IP優先順位0、1、2、3が random-detect-label 0 にマッピングされます。
• random-detect-label 0 の値は次のように設定されます。
• WREDでは、IP優先順位4、5、6が random-detect-label 1 にマッピングされます。
• random-detect-label 1 の値は次のように設定されます。
• WREDでは、IP優先順位7は random-detect-label 2 にマッピングされます。
• random-detect-label 2 の値は次のように設定されます。
• MDRRでは、IP優先順位0、1、2がキュー0にマッピングされます(デフォルト)。
• MDRRでは、IP優先順位3、4、5がキュー1にマッピングされます。
• MDRRでは、IP優先順位6はキュー2にマッピングされます。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのライン カードは、それぞれ設定、トラフィック、エラーなどの情報を維持しています。この情報にアクセスするには、各種の show コマンドを使用します。ここでは、ライン カード情報およびシステム ステータスを表示する show コマンドについて説明し、出力例を示します。
• システム インターフェイス情報を表示するには、 show interfaces 、 show interfaces pos slot/port 、および show interfaces atm slot/port コマンドを使用します。スロット0に搭載されたライン カードのポート0に対する show interface pos slot/port コマンドの例を以下に示します。
• show diag slot コマンドを使用すると、システムに搭載されたOC-48c/STM-16c POS Line Cardの具体的なハードウェア情報が表示されます。スロット2に搭載されているOC-48c/STM-16c POS Line Cardに対する show diag slot コマンドの例を、以下に示します。
• show version コマンドを使用すると、システム ハードウェアの構成(タイプ別の搭載ライン カード数)、Cisco IOSソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前/ソース、およびブート イメージが表示されます。 Cisco 12000シリーズ インターネット ルータに対するshow versionコマンドの例を示します。
• show protocols コマンドを使用すると、設定されているレベル3プロトコルについて、グローバルな(システム全体の)ステータスおよびインターフェイス別のステータスが表示されます。
• RAM内の現在の実行コンフィギュレーションを表示するには、 show running-config コマンドを使用します。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。 その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラスAのデジタル装置に対するFCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利がFCC規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
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