イーサネット インターフェイスのレセプタクル、ケーブル、およびピン割り当て
コンフィギュレーション モードでのイーサネット インターフェイスの設定
setupコマンド機能によるイーサネット インターフェイスの設定
GRPのフラッシュ ディスクまたはフラッシュ メモリ カード
GRPのフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクの取り付けおよび取り外し
ATAフラッシュ ディスク ブート イメージのサポートの要件
フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのフォーマット
システム起動用Cisco IOSソフトウェア イメージの指定
フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクへのCisco IOSソフトウェア イメージのコピー
フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク間のCisco IOSソフトウェア イメージのコピー
GRPメモリとフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク間でのシステム コンフィギュレーション ファイルのコピー
フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上でロックされたブロックの回復方法
Customer Order Number: DOC-J-784339=
このハードウェアのインストレーション コンフィギュレーション ノートでは、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータで使用するルート プロセッサであるGigabit Route Processor(GRP;ギガビット ルート プロセッサ)について説明します。
ここでは、次のハードウェアおよびソフトウェア要件について説明します。
• ルータ情報
• 製品概要
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア インストレーションおよびメンテナンスについては、ご使用のルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。カード スロットの位置およびその他の一般的な要件が記載されています。
GRPは、すべてのCisco 12000シリーズ インターネット ルータで以下の要件において動作します。
• Cisco 12016およびCisco 12416 ― 上部カード ケージのスロット7にGRPを搭載します。ルータにオプションの冗長GRPを装備している場合は、下部カード ケージの左端のスロット(スロット8)に搭載する必要があります。
• Cisco 12410 ― スロット9にGRPを搭載します。ルータにオプションの冗長GRPを装備している場合は、スロット8に搭載する必要があります。
• Cisco 12406 ― 任意のスロットにGRPを搭載できますが、スロット5に搭載することを推奨します。ルータにオプションの冗長GRPを装備している場合は、残りの任意の5つのスロットに搭載できます。
• Cisco 12404 ― カード ケージにある任意の5つのスロットにGRPを搭載しますが、最初のGRPはスロット0(ゼロ)に搭載することを推奨します。ルータにオプションの冗長GRPを装備している場合は、残りの任意のスロットに搭載できます。
• Cisco 12012 ― 上部カード ケージのスロット0にGRPを搭載します。デュアルGRPシステムの場合、第2のGRPはスロット11にあります。これは出荷時のデフォルト構成です。システムの過熱を防ぐため、この配置にすることを推奨します。右端にある Alarm card というラベル付きのスロットは、アラーム カード専用です。
• Cisco 12008 ― Cisco 12008では、上部カード ケージ中央の2つのスロット(CSCカード専用、 CSC 0およびCSC 1 というラベル付き)以外の任意のスロットにGRPを搭載します。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータに2台のGRPを搭載すると、一方のGRPがアクティブGRPとして動作し、他方がバックアップ、すなわちスタンバイGRPとして動作します。アクティブなGRPに障害が発生した場合、またはシステムからGRPが取り外された場合は、スタンバイGRPが障害を検出し、スイッチオーバーを開始します。スイッチオーバー時に、スタンバイGRPがルータの制御権を得て、ネットワーク インターフェイスに接続し、ローカル ネットワーク管理インターフェイスおよびシステム コンソールをアクティブにします。
(注) システムに冗長GRPが組み込まれている場合は、両方のGRPが同じメモリ サイズでなければなりません。同一のシャーシでGRPおよびPRPを使用する場合、冗長構成がサポートされません。ルート プロセッサ カードが混在するルータ構成は極力避けてください。冗長構成の詳細については、『Route Processor Redundancy Plus for the Cisco 12000 Series Internet Router』を参照してください。
ソフトウェアの設定情報については、搭載されているCisco IOSリリースのCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。補足情報については、Cisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
GRPライン カードは、Cisco IOS Release 11.2(9)GS以降でサポートされてます。ルート メモリが512 MBのGRP構成は、製品番号GRP-B=とのみ互換性があります。Cisco IOS Release 12.0(19)Sまたは12.0(19)ST以降、およびROMMON 11.2(181)以降が必要です。
show version コマンドおよび show hardware コマンドは、ルータの現在のハードウェア構成を、現在ロードされ稼働しているシステム ソフトウェア バージョンと共に表示します。
show コマンドの詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。
その他の情報については、以下のマニュアルを参照してください。
• 『Route Processor Redundancy Plus for the Cisco 12000 Series Internet Router』
• 『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide』
• 『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』
• 『Cisco IOS Release 12.0S Release Notes for Cisco 12000 Series Internet Routers』
ここでは、GRP、そのコンポーネント、機能、およびCisco 12000シリーズ インターネット ルータのシステム プロセッサとしての使用方法について説明します。図1は、GRPの前面図です。
(注) クラスB電磁波干渉規格への適合を維持するため、GRPのコンソールおよびAUXポートでシールド付きケーブルを使用する必要があります。GRPのアップデート版(製品番号GRP-B=のRev. F0以上)では、クラスBへの適合のためにシールド付きケーブルは必要ありません。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータにおけるGRPの主要機能は、次のとおりです。
• 起動時に、搭載されている全ライン カードにCisco IOSソフトウェアをロードします。
• ルータ設定作業のためのにコンソール(端末)ポートを備えています。
• その他の外部機器(モデムなど)用にAUXポートを備えています。
• Telnet接続用のIEEE 802.3、10/100 Mbps(メガビット/秒)イーサネット ポートを備えています。
• ルーティング テーブルを構築し、ライン カードに配布します。
• スイッチ ファブリックまたはMaintenance Bus(MBus;メンテナンス バス)を通じてライン カードと通信します。
GRPはMBus接続により、システム ブートストラップ イメージのダウンロード、診断情報の収集とロード、および一般的な内部システム メンテナンス動作を実行します。スイッチ ファブリック接続は、ルーティング テーブルの配布、およびライン カードとGRP間でのパケット送信のための主要なデータ パスです。
• RISCプロセッサ ― CPUとして使用されるIDT R5000 RISC(縮小命令セット コンピューティング)プロセッサです。このCPUは、外部バス クロック速度100 MHz、内部クロック速度200 MHzで動作します。
• DRAM ― 2個の60 ns(ナノ秒)DIMMに搭載した、最大512 MBのパリティ保護付きExtended Data Output(EDO)DRAM。GRPの出荷時のDRAM最小構成は、128 MB DRAMです。
(注) 512 MBのGRPルート メモリ構成は、製品番号GRP-B=とのみ互換性があります。また、Cisco IOS Release 12.0(19)Sまたは12.0(19)ST以降、およびROMMON 11.2(181)以降が必要です。
• SRAM ― 2次CPUキャッシュ メモリ機能のための512 KB SRAM(SRAMは、ユーザ側で構成することも、フィールドで拡張することも できません )。
• NVRAM ― 512 KBのNVRAM(不揮発性RAM)。(NVRAMは、ユーザ側で構成することも、フィールドで拡張することも できません )。
• メモリ ― オンボード フラッシュ メモリ、および最大2枚のPersonal Computer Memory Card International Association(PCMCIA)ベースのフラッシュ メモリ カード、Advanced Technology Attachment(ATA)フラッシュ ディスクなど、システムで使用されるその他のメモリ コンポーネント。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ システムで稼働するCisco IOSソフトウェア イメージは、GRP上のSIMM形式のフラッシュ メモリ、およびGRP前面にある2つのスロット(スロット0およびスロット1)に差し込んで使用する最大2枚のフラッシュ カード( フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク )に保存されます(図2を参照)。
(注) オンボード フラッシュ メモリ(bootflash)にはCisco IOSソフトウェア ブート イメージを保存し、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにはCisco IOSソフトウェア イメージを保存します。
Cisco IOSイメージをフラッシュ メモリに保存することにより、離れた場所から、またはGRPフラッシュ メモリに保存されたソフトウェア イメージから、アップグレードされた
Cisco IOSソフトウェア イメージをダウンロードし、そのイメージを使用して起動することができます。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ システムは、ほとんどのCisco IOSソフトウェア アップグレード用のダウンロード可能システム ソフトウェアをサポートしているので、離れた場所から新しいCisco IOSソフトウェア イメージをダウンロードして格納し、そのイメージを使用して起動することができます。Cisco IOSソフトウェアは、GRPのDRAM内から実行されます。
GRPに対するCisco IOSソフトウェアの具体的な要件については、「Cisco IOSソフトウェア要件」を参照してください。
図2は、GRPで使用されている各種メモリの位置を示したものです。GRPの各種メモリ コンポーネントについて以下に説明します。
• DRAM
• SRAM
• NVRAM
これらの機能について、 表1 に示します。
Cisco IOSソフトウェアの主要機能を実行するための(必要なDRAM構成に基づく)64、128、または256 MB DIMM(デフォルトの構成は128 MB3) |
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SRAM4 |
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NVRAM5 |
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8 MB SIMM6 |
Cisco IOSソフトウェア イメージ、システム コンフィギュレーション ファイル、およびGRP上のその他のユーザ定義ファイルを保存 |
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フラッシュ |
最大2枚のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに、Cisco IOSソフトウェア イメージ、システム コンフィギュレーション ファイル、およびその他のユーザ定義ファイルを保存8 |
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DRAMは、ルーティング テーブル、プロトコル、およびネットワーク アカウンティング アプリケーションを格納し、Cisco IOSソフトウェアを実行します。GRPの標準(デフォルト)構成は、128 MBのEDO DRAMです。DIMMのアップグレードにより512 MBまで拡張できます。
(注) 512 MBのGRPルート メモリ構成は、製品番号GRP-B=とのみ互換性があります。また、Cisco IOS Release 12.0(19)Sまたは12.0(19)ST以降、およびROMMON 11.2(181)以降が必要です。
GRPおよびライン カード用のDRAMアップグレード キットを製品番号順に示します。
• 64 MB DRAMアップグレード キット(64 MB DIMM×1) ― MEM-GRP/LC-64=
• 128 MB DRAMアップグレード キット(128 MB DIMM×1) ― MEM-GRP/LC-128=
• 256 MB DRAMアップグレード キット(128 MB DIMM×2) ― MEM-GRP/LC-256=
製品番号GRP-B=用に次のDRAMアップグレード キット(製品番号順)が用意されています。
• 256 MB DRAMアップグレード キット(256 MB DIMM×1) ― MEM-GRP-256=
• 512 MB DRAMアップグレード キット(256 MB DIMM×2) ― MEM-GRP-512-UPG=
これらのキットは、製品番号GRP-B=用のみ用意されています。どのシスコ製品とも互換性がありません。512 MBメモリ アップグレードに関連するすべての要件については、 表 14 を参照してください。
(注) MEM-GRP/LC-64=は、GRPライン カードのデフォルト構成(128 MB)で、バンク1またはバンク2を交換するときに使用します。このカードでは、64 MBの構成はできるだけ使用しないでください。
SRAMは、2次CPUキャッシュ メモリとなります。GRPでの標準構成は、512 KBです。SRAMの主な機能は、ライン カードとの間で送受信されるルーティング テーブル アップデート情報のステージング エリアとして動作することです。SRAMは、ユーザ側で構成することも、フィールドで拡張することもできません。
512 KBのNVRAMには、システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ設定値、および環境モニタ ログが格納され、最低5年間は内容を維持する内蔵リチウム電池でバックアップされます。NVRAMは、ユーザ側で構成することも、フィールドで拡張することも できません 。
フラッシュ メモリ(オンボードおよびフラッシュ カード ベース)を使用することにより、離れた場所から複数のCisco IOSソフトウェアおよびマイクロコード イメージをロードおよび保存できます。新しいイメージを、ネットワーク経由で、またはローカル サーバからダウンロードし、フラッシュ メモリに追加したり、既存のファイルと置き換えることができます。そのあと、保存されている任意のイメージを使用して、手動で、または自動的にルータを起動することができます。
さらに、フラッシュ メモリはTrivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)サーバとしても機能するので、保存されたイメージから他のサーバをリモートで起動したり、それらのイメージを他のサーバのフラッシュ メモリにコピーできます。オンボード フラッシュ メモリ( bootflash )にはCisco IOSソフトウェア ブート イメージを保存し、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにはCisco IOSソフトウェア イメージを保存します。
• PCMCIAアクティビティLED×2(PCMCIAスロットごとに1つ) ― 各LEDは、対応するPCMCIAスロットのアクセス時に点灯します。これらのLEDは、スロットに振り分けられた電圧から電力が供給されます。
• RJ-45 ETHERNETポートLED×4 ― これらのLEDは、RJ-45イーサネット コネクタと共に使用されます。MII ETHERNETポートの使用時には、これらのLEDはディセーブルになります。各LEDは、リンク アクティビティ(LINK)、衝突検出(COLL)、データ送信(TX)、データ受信(RX)を表します。
• RJ-45またはMII ETHERNETポート選択LED×2 ― これら2つのLEDは、2つのうちどちらのイーサネット接続が選択されているのかを表します。RJ-45ポートが選択されているときは、RJ-45 LEDが点灯し、MII LEDは消灯しています。MIIポートが選択されているときは、MII LEDが点灯し、RJ-45 LEDは消灯しています。
英数字ディスプレイLEDは、4文字ずつ2行で構成されています。表示内容は、GRPのMBusソフトウェアによって制御されます。どちらのディスプレイ行も、MBusモジュールが電力を供給します。
これらの英数字ディスプレイLEDには、ブート プロセス中およびブート プロセス終了後のシステム ステータス メッセージが表示されます。
ブート プロセス中のディスプレイLEDの表示内容は、MBusによって直接制御されます。ブート プロセス後の表示内容は(MBusを介して)Cisco IOSソフトウェアによって制御され、Cisco IOSソフトウェアが指定するメッセージを表示します。
ソフト リセット スイッチは、GRP上のR5000ソフトウェアにリセットする目的で使用します。ソフト リセット スイッチは、GRP前面プレートにある小さい開口部から操作します。このスイッチを押すには、ペーパークリップなどを開口部に差し込みます。
GRPには、2つのフラッシュ カード スロットがあります。どちらのスロットでも、ATAフラッシュ ディスクまたはリニア フラッシュ メモリ カードをサポートします。
(注) GRPは、+5 VDCフラッシュ カード デバイスのみをサポートします。GRPでは、+3.3 VDCフラッシュ カード デバイスはサポートされていません。
GRPでは、タイプの異なるフラッシュ カード デバイスの組み合わせすべてがサポートされています。ATAフラッシュ ディスク、リニア フラッシュメモリ カード、または2つの組み合わせを使用することができます。各スロットには、スロットからカードを取り出すためのイジェクト ボタンがあります。
(注) リニア フラッシュ メモリ カードの容量が小さく、設定の要件を満たさない場合があります。しかし、緊急時のファイル リカバリ アプリケーションとして使用することができます。
GRPの2つの非同期シリアル ポート(コンソール ポートおよびAUXポート)は、システムのモニタおよび管理を行う目的で、外部シリアル装置を接続するポートです。コンソール ポートは、Electronic Industries Association/Telecommunications Industry Association(EIA/TIA;米国電子工業会/米国電気通信工業会)-232レセプタクル(メス)であり、コンソール端末と接続するためのData
Circuit-terminating Equipment(DCE;データ回線終端装置)インターフェイスです。
(注) EIA/TIA-232の旧名称は、RS-232です。
AUXポートは、EIA/TIA-232プラグ(オス)であり、Data Terminal Equipment(DTE;データ端末装置)インターフェイスです。AUXポートはフロー制御をサポートし、一般にモデム、CSU(チャネル サービス ユニット)、またはTelnet管理用のその他のオプション装置の接続に使用します。
GRPには、ETHERNETポートが1つあります。このポートは、次のいずれかの接続タイプを使用します。
• RJ-45レセプタクル ― 8ピンのRJ-45レセプタクルです。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)またはIEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)のどちらかのイーサネット接続が可能です。
• MIIレセプタクル ― 40ピンのMedia-Independent Interface(MII;メディア独立型インターフェイス)レセプタクルです。より柔軟性のあるイーサネット接続が可能です。この標準40ピン レセプタクルのピン割り当ては、IEEE 802.3u規格で定められています。
(注) GRPのRJ-45およびMIIレセプタクルは、1つのイーサネット インターフェイスに対する2とおりの物理接続方法を表しています。したがって、使用できるのはRJ-45接続またはMII接続のどちらか一方であり、両方を同時に使用することはできません。
ETHERNETポートの伝送速度は、自動検知で設定され、イーサネット インターフェイスの接続先ネットワークによって決定されます(ユーザ側で設定することはできません)。自動検知されたデータ伝送速度が100 Mbpsでも、ETHERNETポートが提供する使用可能な最大帯域幅は、100 Mbps未満です。MII接続またはRJ-45接続のどちらか一方を使用する場合は、使用可能な最大帯域幅は約20 Mbpsと想定してください。
• 静電破壊の防止
このマニュアルに記載されている作業を行う前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
ここに示す注意事項は、人身事故や機器の損傷を防ぐのに役立ちます。以下のリストは、危険な状況をすべて網羅しているわけではありません。十分に注意して作業を行ってください。
(注) GRPの設置、設定、およびメンテナンスを行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information
for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number 78-4347-xx)に記載されている安全上の警告を確認してください。
• インストレーションの実行中および終了後は、作業領域をきれいにしてください。塵やごみがコンポーネントに入らないようにしてください。
• GRPの作業中に、ゆったりした衣服、装飾品、その他のルータに引っかかる可能性のあるものは身に付けないようにしてください。
• 仕様および製品使用説明書に従って使用される場合には、GRPは安全に稼働します。
• 人身事故や機器の損傷を防ぐために、すべての安全上の注意事項および静電破壊に関する注意事項を確認してください。
• 装置の構成が、実行するアップグレードまたは交換に必要な最小要件を満たしているか、作業に必要な部品および工具が揃っているかどうかを確認してください。
• GRPを交換する場合は、現在のコンフィギュレーション ファイルをリモート サーバまたはフラッシュ メモリにバックアップしてから、GRPを取り外してください。これにより、現在の設定情報を手動で再入力する手間が省けます。ファイルをバックアップするには、フラッシュ ディスクにコンフィギュレーション ファイルをコピーするか、リモート サーバにアクセスします。
PRPの安全上の警告および適合規格の全リストについては、『Regulatory Compliance and Safety
Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number 78-4347-xx)を参照してください。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラスAデジタル装置に対するFCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利がFCC規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
この装置は、ITE/TTE装置として使用した場合に、EN55022クラスAおよびEN55024の標準規格に適合します。また、Telecommunications Network Equipment(TNE)に関するEN 300 386-2(非セントラル オフィス装置の場合は、シールド付きCAT5イーサネット ケーブルを使用するEN55022クラスB)に適合します。
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラスA情報技術製品です。この装置を家庭環境で使用すると、電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には、使用者が適切な対策を取るように要求されることがあります。
ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。EMI(電磁波干渉)シールドは、GRPの統合部品です。ルータまたはそのコンポーネントの1つを取り扱う場合には必ず静電気防止用ストラップを着用してください。
ESDによる損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側をルータのESD接続ソケット、またはルータ シャーシの塗装されていない金属部分に接続します。
• GRPを取り扱うときは、カード フレームおよび左側のバネ付きネジを持ってください(水平にした場合)。ボード コンポーネントまたはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
• 取り外したGRPは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外したあと、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• GRPと衣服または装飾品が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。衣服または装飾品の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• シャーシを動かす前に、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してください。
• 危険を伴う作業は、一人では行わないでください。回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
GRPの取り外しおよび取り付け作業に必要な工具および部品は、次のとおりです。追加購入が必要な機器がある場合は、製品を購入した代理店まで発注方法をお問い合わせください。
• 3/16インチ マイナス ドライバ(GRPをスロットに固定する非脱落型ネジに使用)
• 静電気防止用器具、または全スペア製品およびアップグレード キットに付属している使い捨ての静電気防止用リスト ストラップ
• 取り外したGRPを収めるための静電気防止用マット、フォーム パッド、または袋。GRPを返品する場合は、取り外したGRPを静電気防止用袋に収めます。コンポーネントの交換作業後にGRPを再び取り付ける場合には、静電気防止用マットまたはパッドに置きます。
作業を始める前に、システムが「インストレーションの準備」に記載されている最小要件を満たしていることを確認してください。
システムがこの最小要件を満たしている場合、「GRPの取り外し」の説明に従ってGRPを取り外し、そのあと「GRPの取り付け」の説明に従ってGRPを再度取り付けてください。
スロットからGRPを取り外すときは、GRPがバックプレーン コネクタから完全に外れるよう、必ずイジェクト レバーを使用してください(図3を参照)。
図3 GRPのイジェクト レバー、非脱落型ネジ、および上部カード ケージ スロット(Cisco 12012の場合)
図4に、イジェクト レバーを示します。
図4 イジェクト レバーおよび非脱落型ネジ(Cisco 12012の場合)
ステップ 2 GRPが1つしかないGRPを交換する場合、現在の実行コンフィギュレーション ファイルをTFTPファイル サーバまたはフラッシュ メモリにコピーし、あとで読み出せるようにしておきます(フラッシュ メモリへのファイルのコピーを参照)。
ステップ 3 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き、ストラップの機器側を(Cisco 12012、Cisco 12016、またはCisco 12416の場合)上部カード ケージの前面の端にある2つのESD接続ソケットのいずれか、(Cisco 12008の場合)上部カード ケージの左下の端にあるESD接続ソケット、またはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
GRPを交換する場合は、コンソール ポートまたはAUXポートに接続されている装置を取り外します。メンテナンス作業のためにGRPを取り外し、あとで再び取り付ける場合には、装置を取り付けたままにしておいてかまいません(ただし、ケーブルを引っ張りすぎないように注意してください)。
ステップ 4 3/16インチ マイナス ドライバを使用して、GRPの上下にある2つの非脱落型ネジを緩めます(図4aを参照)。
ステップ 5 上下のイジェクト レバーに両手の親指をかけ、両方のイジェクト レバーを同時に開いて(図4bを参照)、GRPを上部カード ケージ スロットから解放し、GRPのエッジ コネクタをバックプレーンから外します。
ステップ 6 GRPの前面プレートを片手で持ち、反対の手でGRPを下から支えながら、GRPをスロットからまっすぐに引き出します(図4を参照)。GRPのエッジ コネクタを、バックプレーンと平行に保ちます。
ステップ 7 取り外したGRPを、静電気防止用マットまたはパッドに置きます。GRPを返品する場合は、静電破壊を防ぐため、ただちに静電気防止用袋に収めてください。
GRPを取り付ける際、必ずイジェクト レバーを使用して、GRPがバックプレーン コネクタに完全に挿入されるようにしてください(図3を参照)。イジェクト レバーを同時に内側に(GRPの中心に向かって)押すことにより、GRPがスロットに押し込まれ、GRPのバックプレーン コネクタがバックプレーンに完全に装着されます。
ステップ 1 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを使用手順に従って使用してください。
ステップ 2 GRPの前面プレートを片手で持ち、反対の手でフレームを下から支えながら、GRPを上部カード ケージのスロットに差し込みます(図4を参照)。
ステップ 3 GRPのバス コネクタ エッジを適切なスロットに合わせ、フレームの端にあるノッチを、スロットの上下にある溝に合わせます。
ステップ 4 GRPのエッジ コネクタをバックプレーンと平行に保ちながら、慎重にフレームをスロットに差し込みます。イジェクト レバーがGRPの前面プレートに触れたら、 そこで止めます 。
ステップ 5 両手の親指と人差し指で上下のイジェクト レバーをつかみ、両方のレバーを同時に内側へ(GRP前面プレートの中心に向かって)押して、GRPの前面プレートと直角になるようにします(図4aを参照)。
ステップ 6 3/16インチ マイナス ドライバを使用して、GRPの上下にある2つの非脱落型ネジを締めます。非脱落型ネジは、GRPがバックプレーンから部分的に外れないようにすると共に、適切なEMIシールドを行います(EMI仕様に適合するには、この非脱落型ネジを締める必要があります)。
ステップ 7 GRPを取り外すためにコンソール端末を取り外していた場合、または新しいGRPを取り付けた場合には、コンソール ポートにコンソール端末を接続します(コンソール ポートへの接続を参照)。
ステップ 8 コンソール端末の電源がオンになっていることを確認します。
ステップ 10 RJ-45ケーブルまたはMIIケーブルのネットワーク側を、トランシーバ、スイッチ、ハブ、リピータ、DTE、またはその他の外部機器に接続します。ケーブル接続部分には、必ず適切なストレイン レリーフを施してください。
GRPのコンソール ポートは、データ端末を接続するためのDCE DB-25レセプタクルです(データ端末はユーザ側で設定する必要があります)。コンソール ポートには、 Console というラベルが付いています(図5を参照)。コンソール ポートに接続する前に、端末のマニュアルを参照し、使用する端末のボーレートを確認してください。端末のボーレートは、デフォルトのボーレート(9600ボー)と一致させる必要があります。端末は、9600ボー、8データ ビット、パリティなし、2ストップ ビット(9600、8N2)でセットアップします。コンソール ポートには、EIA/TIA-232ストレート ケーブルが必要です。付属のコンソール ケーブルを使用して、GRPのコンソール ポートに端末を接続します。
(注) コンソール ポートおよびAUXポートは、両方とも非同期シリアル ポートです。これらのポートに接続する装置は、非同期伝送能力が必要です(シリアル装置のタイプとしては、非同期伝送が一般的です。たとえば、モデムは一般に非同期装置です)。
GRPのコンソール ポートは、EIA/TIA-232、DCE DB-25レセプタクルです。システムの稼働中は、Data Set Ready(DSR;データ セット レディ)およびData Carrier Detect(DCD;データ キャリア検知)信号が両方ともアクティブです。コンソール ポートは、モデム制御またはハードウェア フロー制御をサポートしません。 表 2 に、このポートのピン割り当てを示します。
GRPのAUXポートは、モデムまたはその他のDCE装置(CSU/DSU、他のルータなど)をルータに接続するためのEIA/TIA-232 DTE、DB-25プラグです。このポートには、 Auxiliary というラベルが付いています。図5に、モデムの接続例を示します。非同期AUXポートは、ハードウェア フロー制御およびモデム制御をサポートします。 表 3 に、このポートのピン割り当てを示します。
GRP上の2つのイーサネット レセプタクルは、MII 40ピンDシェル タイプ レセプタクル、およびRJ-45レセプタクルです。RJ-45レセプタクルは、Media Dependent Interface(MDI;メディア依存型インターフェイス)ETHERNETポートを実現します。使用できるのは一方だけであり、両方を同時に使用することはできません。
各接続は、10BASE-Tおよび100BASE-TX規格に適合するIEEE 802.3およびIEEE 802.3uインターフェイスをサポートします。ETHERNETポートの伝送速度は、自動検知で設定され、イーサネット インターフェイスの接続先ネットワークによって決定されます。ユーザ側で伝送速度を設定することはできません。
図6に、GRPのRJ-45レセプタクルおよびケーブル コネクタを示します。RJ-45接続には、外部トランシーバは必要ありません。RJ-45接続には、カテゴリ5 Unshielded Twisted-Pair(UTP;シールドなしツイストペア)ケーブルが別途必要です。ケーブル ベンダー製の市販品を使用してください。 表 4 に、RJ-45レセプタクルのピン割り当てを示します。
警告 Ethernet、10BASE-T、Token Ring、Console、およびAUXというラベルの付いた各ポートは、Safety Extra-Low Voltage(SELV)回路です。SELV回路は、他のSELV回路にのみ接続できます。BRI(基本速度インターフェイス)回路はTelephone Network Voltage(TNV;電話網電圧)と同じ扱いになるので、SELV回路をTNV回路に接続することは避けてください。
RJ-45ケーブル接続の要件に応じて、図7または図8に示すケーブル ピン割り当てを使用してください。
図7 ストレート ケーブルのピン割り当て(MDI ETHERNETポートをMDI-Xに接続する場合)
図8 クロス ケーブルのピン割り当て(2つのGRPを接続する場合)
MII接続には、外部Physical Sublayer(PHY;物理サブレイヤ)および外部トランシーバが必要です。MII接続でGRPとスイッチまたはハブ間に使用するメディアのタイプに応じて、100BASE-Tトランシーバのネットワーク側に、SCタイプまたはSTタイプ コネクタ(光ファイバ用)、BNCコネクタなどを、適切に装備する必要があります。図9に、GRPのメスMIIレセプタクルのピンの割り当てを示します。
MIIレセプタクルでは、 ジャックネジ と呼ばれるネジ タイプのロックを2つ使用して、ケーブルまたはトランシーバをMIIポートに固定します(図9を参照)。MIIケーブルおよびトランシーバには、刻み付きネジがあり、これをGRPのMIIコネクタのジャックネジに固定して指で締めます。ジャックネジによって、MIIケーブルにストレイン レリーフが施されます(RJ-45モジュラ プラグは、標準的なプラスチック コネクタの中にストレイン レリーフ機構を組み込んだ設計になっています)。
表 5 に、MIIコネクタのピン割り当ておよび信号を示します。MIIケーブルおよびトランシーバは、別途必要となります。
表 6 に、UTPおよびShielded Twisted-Pair(STP;シールド付きツイストペア)ケーブルを使用する100 Mbps伝送のケーブル仕様を示します。
(注) 自動検知されたデータ伝送速度が100 Mbpsでも、ETHERNETポートが提供する使用可能な最大帯域幅は、100 Mbps未満です。MII接続またはRJ-45接続のどちらか一方を使用する場合は、使用可能な最大帯域幅は約20 Mbpsと想定してください。伝送速度は、自動検知で設定され、イーサネット インターフェイスの接続先ネットワークによって決定されます(ユーザ側で設定することはできません)。
1.64フィート(0.5 m)(MII/MIIケーブル14) |
||
100BASE-FXで3.28フィート(1 m)15または1312フィート(400 m) |
||
656フィート(200 m)5 |
11.EIA/TIA-568またはEIA-TIA-568 TSB-36に準拠。 12.カテゴリ5 UTP RJ-45/150 ohm STP MIIケーブルまたはMIIトランシーバは、別途必要となります。 13.AWG = American Wire Gauge。このゲージは、EIA/TIA-568規格で定められています。 |
表 7 に、100BASE-TXのIEEE 802.3u物理特性を示します。
DTE16とリピータ間で100 m |
|
GRPのRJ-45およびMIIレセプタクルは、 1つ のイーサネット インターフェイスに対する2とおりの物理接続方法を表しています。したがって、使用できるのはRJ-45接続 または MII接続の どちらか 一方であり、両方を同時に使用することはできません。RJ-45およびMIIケーブルは、別途必要となります。ケーブル ベンダー製の市販品を使用してください。
GRPのイーサネット インターフェイスにケーブルを接続する手順は、次のとおりです。
• MII接続 ― MIIケーブルをGRPのMIIレセプタクルに直接接続するか、またはアプリケーションに応じたメディアの100BASE-TトランシーバをGRPのMIIポートに接続します(図10を参照)。ケーブル接続部分には、必ず適切なストレイン レリーフを施してください。
• RJ-45接続 ― カテゴリ5 UTPケーブルを、GRPのRJ-45レセプタクルに直接接続します(図10を参照)。
GRPのイーサネット インターフェイスはエンド ステーション装置であり、リピータではありません。したがって、イーサネット インターフェイスを、リピータまたはハブに接続する 必要 があります。
図10 GRPへのMIIまたはRJ-45ケーブルの接続(垂直方向)
(注) ETHERNETポートは、外部ルーティング機能を備えていません。ETHERNETポートの主な役割は、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータへのTelnetポートとして、およびこのETHERNETポートに直接接続されたネットワークを通じてCisco IOSソフトウェア イメージを起動またはアクセスするためのポートとして機能することです。
図11に、ETHERNETポートの使用例を示します。この例で、ルータAのGRP上のETHERNETポート(E0)からネットワーク2.0.0.0にアクセスすることはできません。アクセスできるのは、ネットワーク1.0.0.0に存在するホストおよびルータCだけです(図11の点線矢印を参照)。
ルータAからネットワーク2.0.0.0にアクセスするには、いずれかのライン カード(この例ではルータAのPacket-Over-SONET[POS]ライン カード)上のインターフェイス ポートを使用して、ルータB、ルータCを経由し、ネットワーク2.0.0.0に到達します(図11の実線矢印を参照)。
2. MBusモジュールが+5 VDCを受け取り、MBusソフトウェアの実行を開始します。
3. GRPはMBusを介して、搭載されているすべての装置にメッセージを送信して各装置のアイデンティティを要求することにより、システム コンフィギュレーションを判別します。装置からの応答により、スロット番号、カードおよびコンポーネント タイプが確認できます。そのあと、GRP、ライン カード、およびCSCに電源が入ります。
4. GRPパワー オン リセット ロジックによる遅延時間中に、電源、ローカルおよびCSCクロックが安定化します。
5. パワー オン リセットが解除されたあと、GRPがROMモニタ ソフトウェアの実行を開始します。
6. ROMモニタで自動ブートが設定されている場合は、Cisco IOSソフトウェアがロードされて起動します。
または
ROMモニタが自動ブートに設定されて いない 場合は、ユーザがROMモニタ プロンプト( rommon> )に適切な b コマンドを入力して、Cisco IOSソフトウェアを起動する必要があります。
7. Cisco IOSソフトウェアは起動後、システム内の他のすべてのカードをポーリングして起動し、必要に応じて各カードにCisco IOSソフトウェアをロードします。
ここでは、システムの起動プロセスおよびその手順について説明します。
ステップ 1 システムの電源スイッチをオン( | )の位置にして、搭載されている各電源装置をオンにします。
AC入力電源装置の場合、AC OK LED(グリーン)が点灯します。DC入力電源装置の場合、input OK LED(グリーン)が点灯します。どちらのタイプの電源装置でも、output fail LEDは消灯しています。
ステップ 2 ルータのブロワー モジュールまたはファン トレイの作動音を確認します。騒がしい環境にある場合は、排気口に手をそえてブロワー モジュールの作動音を確認してください。
ステップ 3 GRPのブート プロセス中に、GRPの片側でイジェクト レバー付近にあるGRPの英数字ディスプレイLEDをモニタします(図12を参照)。
各4桁のディスプレイに、システム メッセージや、 表 8 に記載されているようなシーケンスが表示されます。
GRPマイクロコードがMBus RAMにロードされています。 nnnn はマイクロコード バージョンです。たとえば、マイクロコード バージョン1.17の場合、 0117 と表示されます。17 |
|
ステップ 4 GRPの起動直後に行われるライン カードのブート プロセス中に、各ライン カードの英数字ディスプレイLEDをモニタします。
システムは、同じライン カードについては同時に起動しようとします。さらに、ライン カードに電源が入りシステム ブートが可能な状態になると、すぐにそのライン カードを起動します(各ライン カード上の英数字ディスプレイLEDの位置は、図12に示したGRP上での位置と同じです)。
ライン カードのディスプレイLEDシーケンスについては、該当するライン カードのインストレーション コンフィギュレーション ノートを参照してください。
GRPを正常に起動するには、次の条件を満たしている必要があります。
• フラッシュ カード スロット0にフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクが差し込まれている。
• フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに有効なCisco IOSソフトウェア イメージが含まれている。
• ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタが0x2102に設定されている。
システムはこのCisco IOSソフトウェア イメージを自動的に起動します。次にシステムはセットアップ機能を起動し、システムの基本設定を行うようにユーザに指示します。
そうでない場合、システムはROMモニタを開始し、該当するプロンプト( rommon> )を表示します。
ステップ 5 ROMモニタ プロンプト(rommon>)が表示された場合は、ROMモニタ プロンプトで適切な b コマンドを入力して、使用するCisco IOSソフトウェア イメージを起動します。
• b ― オンボード フラッシュ メモリから、デフォルトのシステム ソフトウェアを起動します(オンボード フラッシュ メモリにこのソフトウェアがある場合)。
• b filename [ host ] ― TFTPを使用して、サーバ host から、ファイル filename を使用して起動します。
• b flash ― フラッシュ カード スロット0のフラッシュ メモリ カードで最初に見つかったファイルを使用して起動します。
• b slot0: filename ― フラッシュ カード スロット0のフラッシュ メモリ カードから、ファイル filename を使用して起動します。
• b slot1: filename ― フラッシュ カード スロット1のフラッシュ メモリ カードから、ファイル filename を使用して起動します。
• b flash disk0: filename ― フラッシュ カード スロット0のフラッシュ ディスクから、ファイル filename を使用して起動します。
• b flash disk1: filename ― フラッシュ カード スロット1のフラッシュ ディスクから、ファイル filename を使用して起動します。
システムの起動中、コンソール画面に次のようなスクリプトおよびシステム バナーが表示されます。
ステップ 6 システム スタートアップ バナーをモニタします。未設定のシステムの初回起動時には、セットアップ機能が自動的に起動されます。セットアップ機能は、搭載されているインターフェイスを判別し、各インターフェイスの設定情報を入力するようにユーザに指示します。
コンソール端末で、システム バナーおよびハードウェア構成が表示されたあと、次のSystem Configuration Dialogプロンプトが表示されます。
ステップ 7 セットアップ機能を続行するか、それともセットアップを終了し、コンフィギュレーション コマンドを使用してグローバル(システム全体を対象とした)パラメータおよびインターフェイス固有のパラメータを設定するかを選択できます。
設定を今すぐ設定する必要はありません。ただし、インターフェイスを設定しないかぎり、インターフェイスをイネーブルにしたり、インターフェイスをネットワークに接続したりすることはできません。
ライン カード上のインターフェイス別LEDは、ライン カード インターフェイスを設定するまでは点灯しません。各インターフェイスが正常に動作しているかどうかを確認するには、初期セットアップ手順および設定作業を行ったあと、各ライン カードのコンフィギュレーション ノートに記載されているLEDについての説明を参照し、インターフェイス ステータスを確認してください。
ここでは、GRPの各ステータスLED(図13を参照)の機能について概説すると共に、プロセスについて説明します。
GRP上のステータスLEDは、システムおよびGRPのステータス、アクティブになっているフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク スロット、使用中のイーサネット接続、およびイーサネット インターフェイスの動作状態を表します(起動が正常に行われたかどうかは、 表 8 に示すように、英数字ディスプレイLEDで表示されます。ただし、起動が正常だった場合にも、システムが正常な稼働状態とは限りません)。
• フラッシュ カード アクティビティLED×2( Slot 0 および Slot 1 のラベル付き) ― スロットごとに1つのLEDです。スロットのアクセス時に点灯します。これらのLEDは、スロットに振り分けられた電圧から電力が供給されます。
• RJ-45 ETHERNETポートLED×4( LINK 、 COLL 、 TX 、 RX のラベル付き) ― RJ-45イーサネット コネクタと共に使用します。MII ETHERNETポートの使用時には、これらのLEDはディセーブルになります。各LEDは、リンク アクティビティ(LINK)、衝突検出(COLL)、データ送信(TX)、データ受信(RX)を表します。
• RJ-45またはMII ETHERNETポート選択LED×2( MII および RJ-45 のラベル付き) ― これら2つのLEDは、2つのうちどちらのイーサネット接続が選択されているかを表します。RJ-45ポートが選択されているときは、RJ-45 LEDが点灯し、MII LEDは消灯しています。MIIポートが選択されているときは、MII LEDが点灯し、RJ-45 LEDは消灯しています。
GRP上のIEEE 802.3イーサネット インターフェイスは、外部イーサネット ネットワークへの接続を実現し、10 Mbpsおよび100 Mbpsのデータ伝送が可能です。自動検知されたデータ伝送速度が100 Mbpsでも、ETHERNETポートが提供する使用可能な最大帯域幅は、100 Mbps未満です。MII接続またはRJ-45接続のどちらか一方を使用する場合は、使用可能な最大帯域幅は約20 Mbpsと想定されます。伝送速度は、イーサネット インターフェイスの接続先ネットワークによって決定されます(ユーザ側で設定することはできません)。
イーサネット インターフェイスは外部ルーティング機能を提供しません。このインターフェイスの主な役割は、GRPへのTelnetポートとして機能すること、およびイーサネット インターフェイスが直接接続されたネットワークを通じてCisco IOSソフトウェア イメージを起動またはアクセスすることです。
ここでは、次の2とおりの方法によるイーサネット インターフェイスの設定手順について説明します。
• 「コンフィギュレーション モードでのイーサネット インターフェイスの設定」
• 「setupコマンド機能によるイーサネット インターフェイスの設定」
コンフィギュレーション モードでイーサネット インターフェイスの基本設定を行う手順は、次のとおりです。
ステップ 1 イネーブル レベル プロンプトでコンフィギュレーション モードを開始し、次のように、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 2 コンフィギュレーション モード プロンプトに対して、サブコマンド interface を入力し、その後ろに type ( ethernet )および port ( 0 )を入力して、イーサネット インターフェイスを指定します。
ステップ 3 使用する物理イーサネット接続(RJ-45またはMII)を決め、その物理イーサネット接続に応じた media-type type コマンドを使用します。
ここで、 type はRJ45またはMIIです。デフォルトはRJ45です。
ステップ 4 システムでIPルーティングがイネーブルになっている場合は、次のように、 ip address コンフィギュレーション サブコマンドを使用して、インターフェイスにIPアドレスおよびサブネット マスクを割り当てることができます。
ステップ 5 ルーティング プロトコルをイネーブルまたはディセーブルにするために必要なその他のコンフィギュレーション サブコマンド( no ip mroute-cache command など)を入力し、その他のインターフェイス特性を設定します。
ステップ 6 シャットダウン ステートをアップに変更し、イーサネット インターフェイスをイネーブルにします。
ステップ 7 必要なコンフィギュレーション サブコマンドをすべて入力し、設定が完了したら、 Ctrl-Z を押してコンフィギュレーション モードを終了します。
ここでは、その他の設定、トラブルシューティング、およびメンテナンス作業について説明します。
• GRPのフラッシュ ディスクまたはフラッシュ メモリ カード
ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタは、特定のシステム パラメータを定義するために使用する、16ビットのレジスタです。ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値は、NVRAMに保存されます。
次のような場合に、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値を変更します。
• 起動元およびデフォルトのブート ファイル名を選択する場合
• フラッシュ メモリからオペレーティング ソフトウェアをロードする場合
• ブートストラップ プログラム プロンプトで b コマンドを使用して、手動でシステムを起動できるようにする場合
• システム ブートストラップ ソフトウェア(ブート イメージ)、またはオンボード フラッシュ メモリのデフォルト システム イメージからの強制的自動ブートを行う場合、およびNVRAMのコンフィギュレーション ファイルに保存されているいずれかの boot system コマンドを読み取る場合
表 9 に、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの各メモリ ビットについて説明します。 表 10 に、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット0~3で構成される2進値の ブート フィールド 定義を示します。
18.コンフィギュレーション レジスタの出荷時のデフォルト値は、0x2102です。この値は、バイナリ ビット8 = 0x0100、およびバイナリ ビット00~03 = 0x0002の組み合わせです(表 10を参照)。 |
ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット0~3は、2進数で表される ブート フィールド を形成します。
(注) システムおよび交換用のGRPにおけるコンフィギュレーション レジスタの出荷時デフォルト設定は、0x2102です。
ブート フィールド ― ブート フィールドが0または1(0-0-0-0または0-0-0-1)のいずれかに設定されている場合、システム コンフィギュレーション ファイルで指定されている起動命令はすべて無視され、次のいずれかの状況が発生します。
• ブート フィールドが0に設定されている場合、システム ブートストラップ プログラム、すなわち ROMモニタ に対して boot コマンドを使用して、ユーザが手動でオペレーティング システムを起動しなければなりません。
または
• ブート フィールドが1に設定されている場合、システムはGRPのオンボード フラッシュSIMMで最初に見つかったイメージを使用して、自動的に起動します。
boot コマンドを単独で入力することも、フラッシュ メモリに保存されているファイル名や、ネットワーク サーバからの起動のために指定するファイル名など、追加の起動命令をコマンドに含めることもできます。ファイル名または他の起動命令を指定せずに boot コマンドを使用すると、デフォルトのフラッシュ イメージ(オンボード フラッシュ メモリで最初に見つかったイメージ)を使用してシステムが起動されます。
一方、システムに特定のフラッシュ イメージを使用して起動するように指示することも( boot system flash filename コマンドを使用)、ブロードキャストTFTP要求を送信してネットワーク サーバから起動するように指示することも( boot system filename コマンドを使用)、特定のサーバに直接TFTP要求を送信することも( boot system filename ip- address コマンドを使用)可能です。
さらに、 boot コマンドを使用して、GRPのPCMCIAスロット0またはスロット1にあるPCMCIAフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに保存されているブート イメージからの起動することもできます。ブート フィールドを0または1以外の任意のビット パターンに設定すると、システムはその設定値を使用して、ネットワーク経由で起動するためのファイル名を形成します。
このファイル名を形成するとき、システムは cisco から始め、ブート フィールド値を8進数で表したもの、およびプロセッサ タイプを連結します。形式は、 cisco<bootfieldvalue>-<processorname> のようになります。たとえば、 cisco2-GRP となります。システムは、このファイル名を使用して、ネットワーク経由でシステム イメージを起動します。ただし、コンフィギュレーション ファイルに起動命令が含まれている場合は、システムはソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値に基づいて計算したファイル名を使用するのではなく、その命令に従って起動します。
(注) PCMCIAスロット0またはスロット1に搭載されたフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに、起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージがある場合、コンフィギュレーション レジスタの設定値が無効になり、システムはTFTPで起動可能なデフォルトのCisco IOSソフトウェア イメージ(cisco2-GRP~cisco17-GRP)ではなく、その起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージを使用して起動します。
システム ソフトウェアの稼働中にコンフィギュレーション レジスタの設定値を変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 enable コマンドおよびパスワードを入力し、イネーブル レベルを開始します。
ステップ 2 イネーブル レベルのシステム プロンプト(#)(別名イネーブル プロンプト)に、 configure terminal コマンドを入力します。次のように、コマンド入力を指示するメッセージが表示されます。
ステップ 3 config-register value コンフィギュレーション コマンドを入力して、コンフィギュレーション レジスタの内容を設定します。ここで、 value は、0xを前に付けた16進数です( 表 9 を参照)。次に例を示します。
ステップ 4 Ctrl-Z を押して、コンフィギュレーション モードを終了します。
新しい設定値がメモリに保存されます。ただし、新しい設定値を有効にするには、システムを再起動してシステム ソフトウェアをリロードします。
ステップ 5 show version EXECコマンドを入力して、現在有効なソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を表示します。この値は、次回のリロード時に使用されます。
コンフィギュレーション レジスタの変更が有効になるのは、コンソールから reload コマンドを入力するなど、システムをリロードしてからです。
ステップ 7 システムを再起動します。システムを次に起動した時点で、新しいコンフィギュレーション レジスタ値が有効になります。
ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの下位4ビット(ビット3、2、1、0)は、 ブート フィールドを形成します( 表 10 を参照)。 ブート フィールドは、2進数で表した数値を指定します。ブート フィールド値を0に設定した場合、ブートストラップ プロンプト(>)に対して b コマンドを入力することにより、オペレーティング システムを手動で起動しなければなりません。
ブート フィールド値を0x2~0xFに設定し、コンフィギュレーション ファイルに有効な boot system コマンドが保存されている場合、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータは、その値によって指示されるシステム ソフトウェアを起動します。 boot system コマンドがない場合、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータは、ネットワーク サーバから起動するため、デフォルトのブート ファイル名を形成します(このデフォルト ファイル名の形式については、 表 11 を参照してください)。
次の例では、次のシステム再起動時に、オンボード フラッシュ メモリからシステムを起動し、Break機能を無視するように、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタを設定しています。
サーバは自動コンフィギュレーション プロセスの一環として、デフォルトのブート ファイル名を作成します。このブート ファイル名を形成するとき、サーバは cisco から始め、ブート フィールド値を8進数で表したもの、ハイフン、およびプロセッサ タイプ名( GRP )を連結します。
表 11 に、デフォルトのブート ファイル名を示します。NVRAMのコンフィギュレーション ファイルに有効な boot system コンフィギュレーション コマンドが保存されている場合は、ネットワーク ブートのために作成されたデフォルト ファイル名が無効になります。
(注) PCMCIAスロット0またはスロット1に搭載されたフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに、起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージがある場合、コンフィギュレーション レジスタの設定値が無効になり、システムはTFTPで起動可能なデフォルトのCisco IOSソフトウェア イメージ(cisco2-GRP~cisco17-GRP)ではなく、その起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージを使用して起動します。
ビット8は、コンソールのBreakキーを制御します。ビット8をオンにすると(出荷時のデフォルト)、システムはコンソールのBreakキーを無視します。逆に、ビット8をオフにすると、Breakキーは、通常のシステム動作を停止して、強制的にブートストラップ(またはROM)モニタにするコマンドとして解釈されます。Breakイネーブル ビットの設定に関係なく、起動から数秒(約5秒)以内にBreakキーを押すと、ROMモニタに戻ります。
ビット10は、IPブロードキャスト アドレスのホスト部を制御します。ビット10をオンにすると、プロセッサはIPブロードキャスト アドレスのホスト部をすべてゼロにします。ビット10をオフにすると(出荷時のデフォルト)、プロセッサはすべて1を使用します。ビット10はビット14と相互に作用して、ブロードキャスト アドレスのネットワーク部およびサブネット部を制御します。
表 12 に、ビット10およびビット14の組み合わせによる作用を示します。
コンフィギュレーション レジスタのビット11およびビット12は、コンソール端末のデータ伝送速度を決定します。 表 13 に、利用できる4種類のデータ伝送速度に対応するビット設定を示します(出荷時のデフォルトで設定されるデータ伝送速度は、9600です)。
ビット13は、ブートロード エラーに対するサーバの対応を決定します。ビット13をオンにすると、サーバは、ネットワークからブート ファイルを5回連続してロードできなかった場合に、フラッシュ メモリからオペレーティング ソフトウェアをロードします。ビット13をオフにすると、サーバは無限に、ネットワークからブート ファイルをロードしようとします。出荷時のデフォルト設定では、ビット13は0です。
ここでは、GRPのフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクの使用手順と、フラッシュ メモリ機能について説明します。
• GRPのフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクの取り付けおよび取り外し
• ATAフラッシュ ディスク ブート イメージのサポートの要件
• フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのフォーマット
• システム起動用Cisco IOSソフトウェア イメージの指定
• フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクへのCisco IOSソフトウェア イメージのコピー
• フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク間のCisco IOSソフトウェア イメージのコピー
• GRPメモリとフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク間でのシステム コンフィギュレーション ファイルのコピー
GRPにはフラッシュ カード スロットが2つ(スロット0およびスロット1)あり、リニア フラッシュ メモリ カードまたはATAフラッシュ ディスクを差し込めます。スロット0が左側、スロット1が右側です(図14を参照)。
図14 フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクの取り付けおよび取り外し
両方のスロットを同時に使用できます。フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 GRPの前面パネルに向かって、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのコネクタ側をスロットに向け、ラベルを右にしてカードを持ちます(図14aを参照)。
(注) フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクは、正しく差し込めるようにキーが刻んであります。カードを正しく差し込まないと、イジェクト ボタンが飛び出しません。
ステップ 2 適切なスロットにカードを差し込みます。スロット奥のコネクタにカードが完全に装着されると、イジェクト ボタンが飛び出します(図14bを参照)。
フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 イジェクト ボタンを押して、スロット奥のコネクタからカードを外し、カードを取り出します(図14cを参照)。
ステップ 2 スロットからカードを引き抜き、静電気防止用袋に収めます。
ATAフラッシュ ディスクをCisco IOS Release 12.0(22)Sより前のCisco IOSリリースに使用する場合、次の事柄に注意してください。
• GRPがフラッシュ ディスクで動作するには、対応するブート イメージと共に、Cisco IOS Release 12.0(17)S、または12.0(17)ST以降のCisco IOSリリースが必要です。IOSブートローダーでのみフラッシュ ディスク システム ブートがサポートされます。
• バージョン181以前のROMモニタでは、フラッシュ ディスク ファイル システムは認識されません。
• バージョン182以降にROMモニタをアップグレードする場合、フラッシュ ディスクも
Cisco IOS Release 12.0(22)S以降でフォーマットする必要があります。
ATAファイル システムをサポートする ブート イメージは、bootflash内になければなりません。フラッシュ ディスクからの起動を可能にするには、コンフィギュレーション レジスタ ビットを0x2102にセットし、設定にboot systemコマンドを追加します。
(注) この手順の詳細については、Cisco IOSオンライン マニュアルの『Loading and Maintaining System Images and Microcode』を参照してください。
ルータに付属しているフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクには、ルータを起動するために必要なCisco IOSソフトウェア イメージが格納されています。新しいフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクを挿入し、イメージまたはバックアップ用のコンフィギュレーション ファイルをコピーしなければならない場合もあります。 新しい フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクは、フォーマットしてから使用してください。
(注) 次に説明する手順では、ルータをすでに起動していることを前提とします。リニア フラッシュ メモリ カードまたはATAフラッシュ ディスクのみを使用してください。
新しいフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクをフォーマットする手順は、次のとおりです。
(注) このマニュアルに記載するフラッシュ カードのコマンド例では、標準のリニア フラッシュ メモリ カードの使用を前提としています。ATAフラッシュ ディスクを使用している場合は、slot0:またはslot1:のいずれかのコマンド引数をdisk0:またはdisk1:のコマンド引数に置き換えてコマンドを入力してください。
ステップ 1 ルータを起動してから、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクをスロット0に差し込みます(手順については、GRPのフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクの取り付けおよび取り外しを参照してください)。スロット0が使用できない場合は、スロット1を使用してください。
ステップ 2 次のように format slot0: (または format slot1: )コマンドを入力します。
(注) この例では、20 MBのフラッシュ メモリ カードを使用しています。[Formatting sector]という行が表示されると、160から1まで逆の順序でカウントが開始されます。
新しいフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのフォーマットが完了し、使用できる状態になりました。
コマンドおよび設定の詳細については、『 Configuration Fundamentals Command Reference 』、
『 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』、および『Cisco 12000 Series Internet Router Flash Disk Information』を参照してください(マニュアルの入手方法については、マニュアルの入手方法を参照してください)。
次に示す一連のコマンドを使用して、起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージを指定します(この例では、このファイル名は new.image です)。コンフィギュレーション レジスタを0x2102に設定しておく必要があるので、この手順の中では config-register コマンドを使用しています。
システムをリロードすると、スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクからCisco IOSソフトウェア イメージを使用して、システムが起動されます。
(注) 上記の例で、コンフィギュレーション レジスタ値0x102は、フラッシュ メモリからデフォルトのCisco IOSソフトウェア イメージを起動するようにシステムに指示します。ネットワーク ブートが失敗した場合、レジスタ値が0x2102に設定されていると、システムはBreak機能を無視します。レジスタ値が0x0002に設定されていると、システムはフラッシュ メモリでデフォルトのCisco IOSソフトウェア イメージを探します。
ここでは、GRPのオンボード フラッシュ メモリ、フラッシュ メモリ カード、およびフラッシュ ディスクに関連する、各種のソフトウェア コマンドについて説明します。
(注) ATAフラッシュ ディスクを使用している場合は、slot0:またはslot1:のいずれかのコマンド引数をdisk0:またはdisk1:のコマンド引数に置き換えてコマンドを入力してください。
どのメモリ メディアをアクセスしているかを調べるには、 pwd コマンドを使用します。
フラッシュ メモリ メディア間でアクセス先を切り替えるには、 cd device-name コマンドを使用します。ここで、 device-name は、 slot1: 、 slot0: 、または bootflash: のいずれかです。次に例を示します。
フラッシュ メモリ メディアのディレクトリ一覧を表示するには、 dir [ device-name ]コマンドを使用します。ここで、 device-name は、 slot0: 、 slot1: 、または bootflash: のいずれかです。次に dir コマンドの例を示します。
フラッシュ メモリ メディアからファイルを削除するには、 delete filename コマンドを使用します。ここで、 filename は、フラッシュ メモリ内の任意のファイルです。スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクからファイル fun1 を削除する例を示します。
削除したファイルは、削除済みのマークが付けられ、引き続きフラッシュ メモリのスペースを占有します。コマンド squeeze device-name ( device-name は、 slot0: 、 slot1: 、 bootflash: のいずれでも可能)は、完全にそのファイルを削除し、残りの未削除のファイルを強制的にまとめ、それらの間にあったスペースも削除します。
(注) squeezeコマンドは、フラッシュ メモリ カードでのみ使用します。フラッシュ ディスクを使用しているときは、このコマンドは必要ありません。
突発的な停電によるデータ損失を防止するために、[squeeze]処理したデータは、システム専用として確保されている別のフラッシュ メモリ エリアに一時的に保存されます。
• e ― この特殊なフラッシュ メモリ エリアが消去されたことを表します(書き込み処理を行う前に必要な処理です)。
• b ― 特殊なフラッシュ メモリ エリアに書き込むことになっているデータが、一時的にコピーされたことを表します。
• E ― データが一時的に使用していたセクタが消去されたことを表します。
• S ― フラッシュ メモリの確定された位置にデータが書き込まれたことを表します。
• Z ― squeeze コマンド処理が正常に完了したあとで、ログが消去されたことを表します。
squeeze コマンド処理の間、システムは、どのsqueeze機能が完了したかを示すログを維持しているので、突発的な電源障害が発生しても、正しい位置に戻って操作を続けることができます。
コンフィギュレーション レジスタの設定値0x0101は、オンボード フラッシュ メモリからデフォルトのイメージ(最初に見つかったイメージ)を起動するようシステムに指示しますが、Break機能をディセーブルにリセットしたり、ネットワーク ブート用のデフォルトのファイル名を確認 しません 。コンフィギュレーション レジスタの設定値0x0102は、ネットワーク ブートが失敗した場合にフラッシュ メモリからシステムを起動し、Break機能をディセーブルにし、かつネットワーク ブート用のデフォルトのファイル名を確認するようにシステムに指示します。
copy tftp: filename [ bootflash : | slot0: | slot1: ] filename コマンドおよびその他の関連コマンドについての詳細は、コンフィギュレーション マニュアルおよびリファレンス マニュアルを参照してください。
フラッシュ メモリから起動できるようにするには、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット3、2、1、および0を、2~15の値にセットすると共に、 boot system flash device-name:filename コンフィギュレーション コマンドを使用します。ここで、 device-name は bootflash: 、 slot0: 、 slot1: (フラッシュ メモリ カード)のいずれか、および bootflash: 、 disk0: 、 disk 1: (ATAフラッシュ ディスク カード)のいずれかで、 filename は、システム起動用のファイル名です。
システムの稼働中にコンフィギュレーション モードを開始し、システムの起動元となるフラッシュ ファイル名を指定するには、次のように、イネーブル プロンプトで configure terminal コマンドを入力します。
新しいCisco IOSソフトウェア リリースまたはメンテナンス リリースが公開されると、常にフラッシュ メモリに新しいCisco IOSソフトウェア イメージをコピーすることが必要になります。また、システム コンフィギュレーション ファイルのバックアップ コピーを保存しておくために、ファイルのコピーが必要になる場合もあります。ここでは、フラッシュ メモリに任意のタイプのファイルをコピーする手順について説明します。
(注) ATAフラッシュ ディスクを使用している場合は、slot0:またはslot1:のいずれかのコマンド引数をdisk0:またはdisk1:のコマンド引数に置き換えてコマンドを入力してください。
コピー手順では、 copy tftp: filename [ bootflash: | slot0: | slot1: ] filename コマンドを使用します。ここで、 tftp: filename は、ファイルのコピー元を表します。[ bootflash: | slot0: | slot1: ] filename は、オンボード フラッシュ メモリ、あるいはいずれかのフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのコピー先を表します。
copy tftp: filename コマンドの例を示します。
この例では、ファイルをダウンロードしている間、感嘆符(!!!)が表示されています。[C]は、ファイルがフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに正しくダウンロードされたかどうかを検証するために計算されるCyclic Redundancy Check(CRC;巡回冗長検査)の値を表します。
Cisco IOSソフトウェア イメージをフラッシュ メモリにコピーできます。ただし、最初にフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクをフォーマットし、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上のイメージを起動可能にしておく必要があります(この作業をまだ行っていない場合は、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのフォーマットおよびシステム起動用Cisco IOSソフトウェア イメージの指定を参照してください)。
(注) ATAフラッシュ ディスクを使用している場合は、slot0:またはslot1:のいずれかのコマンド引数をdisk0:またはdisk1:のコマンド引数に置き換えてコマンドを入力してください。
Cisco IOSソフトウェア イメージのコピーを行うには、次の作業が必要です。
• GRPにフォーマットされたフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクを搭載します。
• ルータを起動できるように、オンボード フラッシュ メモリに起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージをインストールします。
• フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにコピーする起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージが、アクセス可能な(すなわち、サーバ名が分かっており、そのサーバへの接続が可能)TFTPサーバ上に存在し、かつサーバにアクセスするためのインターフェイスが少なくとも1つ使用できようにします。TFTPサーバに確実にアクセスするには、インターフェイスを1つ設定する必要があります。
• フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにコピーするイメージ ファイル名を調べておきます。
フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに起動可能なイメージをコピーする手順は、次のとおりです。
ステップ 2 次に示す一連のコマンドを使用して、ルータをイネーブルにし、スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにイメージ new.image をコピーします。
この例では、ファイルをダウンロードしている間、感嘆符(!!!)が表示されています。[C]は、ファイルがフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに正しくダウンロードされたかどうかを検証するために計算されるCRCの値を表します。ここでシステムを再起動する必要があります。
今後、Cisco IOSソフトウェアの新しいリリースが公開されるときには、ネットワーク サーバから起動できるファイル、フロッピーディスク上のファイル、またはフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上のファイルとして、新しいイメージを受け取ることになります。
ここでは、スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに以前のCisco IOSソフトウェア イメージが保存されていて、オンボード フラッシュ メモリにデフォルトのCisco IOSソフトウェア イメージが起動しているシステムにおいて、新しく公開されたCisco IOSソフトウェア イメージをフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクで使用する手順について説明します。
• 新しいフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクの新しいイメージは、 image.new です。
• スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上の古いイメージは、 image.old です。
• オンボード フラッシュ メモリ上の起動可能なイメージは、 image.boot です(その他のイメージが使用できない場合は、デフォルト設定でシステムの起動用に使用されるCisco IOSソフトウェア イメージを使用します)。
新しいフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上の新しいCisco IOSソフトウェア イメージを、古いCisco IOSソフトウェア イメージの入ったフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにコピーします。
(注) この手順では、スロット0の古いフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクには、新しいCisco IOSソフトウェア イメージと古いイメージの両方が収まるだけのスペースがあります。両方のイメージを収めるだけのスペースがない場合は、deleteコマンドを使用して古いフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクからファイルを削除し、新しいCisco IOSソフトウェア イメージ用にスペースを作ります。ただし、image.old ファイルを削除しないでください。次にsqueezeコマンドを使用して、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクから削除されたファイルを消去します(squeezeコマンドについての詳細は、フラッシュ メモリ関連のソフトウェア コマンドを参照してください)。
ファイルを削除し、squeezeコマンドを使用してもまだ、2つのファイルがスロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに収まらない場合は、このカードを取り外し(静電気防止用袋に収め、安全な場所に保存します)、スロット0に新しいフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク(ファイルimage.newが入ったもの)を挿入します。次の手順でステップ 5に進み、boot system flash slot0:image.newコマンドを使用して、ファイルimage.newをデフォルトの起動用Cisco IOSソフトウェア イメージとして指定します。
(注) ATAフラッシュ ディスクを使用している場合は、slot0:またはslot1:のいずれかのコマンド引数をdisk0:またはdisk1:のコマンド引数に置き換えてコマンドを入力してください。
フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク間で起動可能なCisco IOSソフトウェア イメージをコピーする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータを起動します(この例では、ファイル image.boot が使用されます)。
ステップ 3 新しいフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクをスロット1に挿入します。
ステップ 4 新しいイメージと古いイメージが収まる十分なメモリ スペースがある 場合 に 限り 、次のコマンドを使用して、スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにスロット1のファイル image.new をコピーします。
上記のコマンドは、 copy slot1:image.new slot0: と入力することもできます。
ステップ 5 次に示す一連のコマンドを使用して、(スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上の)ファイル image.new を、デフォルトの起動用イメージとして指定します。
システムをリロードすると、スロット0のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上のファイル image.new を使用して、システムが起動されます。
コンフィギュレーション ファイルを一時的に保存しておくことのできるTFTPサーバにアクセスできない場合は、PCMCIAスロット0またはスロット1に搭載したフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに、コンフィギュレーション ファイルをコピーする必要があります。これにより、コンフィギュレーション ファイルをいつでもNVRAMにコピーして戻すことができます。(NVRAMから)スタートアップ コンフィギュレーション ファイル、または(DRAMから)実行コンフィギュレーション ファイルのどちらかをコピーできます。
ここで説明する手順に従って、まず、NVRAMまたはDRAMの一方からフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにコンフィギュレーション ファイルをコピーし、次に、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクからNVRAMにコンフィギュレーション ファイルをコピーして戻します。
(注) DRAMにファイルを直接コピーすることはできません。
このコピー手順では、 copy startup-config [ slot0: | slot1: ] filename コマンドを使用します。ここで、 startup-config はファイルのコピー元(NVRAM)です。[ slot0: | slot1: ] filename は、ファイルのコピー先(フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのいずれか)を表します。環境変数CONFIG_FILEは、NVRAM(システム デフォルト)を指している(設定されている)必要があります。
(注) ATAフラッシュ ディスクを使用している場合は、slot0:またはslot1:のいずれかのコマンド引数をdisk0:またはdisk1:のコマンド引数に置き換えてコマンドを入力してください。
GRPのNVRAMからフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにコンフィギュレーション ファイルをコピーする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 show boot コマンドを使用して、環境変数CONFIG_FILEの現在の設定を表示します。
上記の例では、環境変数CONFIG_FILEは、デフォルトでNVRAMに設定されています。
ステップ 2 次のように、 copy startup-config slot0: filename コマンドを入力します。
(注) 上記の例で、ファイルのコピー中は感嘆符(!!!)が表示されています。[C]は、ファイルが正しくコピーされたかどうかを検証するために計算されるチェックサムを表します。
(DRAMにある)実行コンフィギュレーションをフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクにコピーすることもできます。これについては、「GRPのDRAMからフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクへのコンフィギュレーション ファイルのコピー」を参照してください。
ステップ 3 dir コマンドを使用して、ファイルが正しくコピーされたことを確認します。
GRPのDRAMからPCMCIAスロット0またはスロット1のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクに実行コンフィギュレーション ファイルをコピーする手順は、次のとおりです。
(注) ATAフラッシュ ディスクを使用している場合は、slot0:またはslot1:のいずれかのコマンド引数をdisk0:またはdisk1:のコマンド引数に置き換えてコマンドを入力してください。
copy running-config [ slot0: | slot1: ] filename(フラッシュ メモリ カード) コマンド、または copy running-config [ disk0: | disk1: ] filename (フラッシュ ディスク)コマンドを使用することができます。ここで、 running-config は、ファイルのコピー元(DRAMの一時的な設定)であり、[ slot0: | slot1: ] filename は、ファイルのコピー先(フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのいずれか)です。
ステップ 1 次のように、 copy running-config slot0: filename コマンドを入力します。
上記の例で、ファイルのコピー中は感嘆符(!!!)が表示されています。
ステップ 2 dir コマンドを使用して、ファイルが正しくコピーされたことを確認します。
PCMCIAスロット0またはスロット1のフラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクからNVRAMに、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルをコピーして戻す手順は、次のとおりです。
• フラッシュ メモリ カードの場合 ― copy [ slot0: | slot1: ] filename startup-config コマンドを使用します。ここで、[ slot0 | slot1 ]: filename は、ファイルのコピー元(フラッシュ メモリ カード)であり、 startup-config は、コピー先(NVRAM)です。
• フラッシュ ディスクの場合 ― copy [ disk0: | disk1: ] filename startup-config コマンドを使用します。ここで、[ disk0 | disk1 ]: filename は、ファイルのコピー元(フラッシュ ディスク)であり、 startup-config は、コピー先(NVRAM)です。
ステップ 1 次のように、 copy slot0: filename startup-config コマンドを入力します。
ステップ 2 NVRAMに保存されたスタートアップ コンフィギュレーション ファイルが、システムで使用されるデフォルトの実行コンフィギュレーション ファイルであることを確認するため、次のように copy startup-config running-config コマンドを使用します。
書き込み処理または消去処理中に電源が切断されたり、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクが取り外されたりすると、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスク上でブロックがロックされます。フラッシュ メモリのブロックがロックされると、そのブロックに対しては書き込みも消去も不可能になり、特定のブロック位置での書き込みまたは消去は必ず失敗するようになります。ロックされたブロックを回復する唯一の方法は、 format コマンドを使用して、フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクを再フォーマットすることです(フラッシュ メモリ カードまたはフラッシュ ディスクのフォーマットを参照)。
ここでは、パスワードを忘れた場合の回復手順について説明します。
1. show version コマンドを使用して、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの現在の値を調べます。
2. Breakキーでブートストラップ プログラム プロンプトを表示します。
3. コンフィギュレーション レジスタの設定値を変更し、NVRAMの内容を無視するようにします。
(注) パスワード回復手順で重要なのは、NVRAMの内容が無視されるようにコンフィギュレーション レジスタ値を設定し(0x0040)、パスワードを表示できるようにすることです。
5. show startup-config コマンドを使用して、イネーブル パスワードを表示します。
6. ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を元の設定値に戻します。
(注) イネーブル パスワードが暗号化されている場合は、次の手順でパスワードを回復することはできません。システムを再設定してから再起動する必要があります。システムを再設定する場合は、show startup-config EXECコマンドによって表示された設定を使用します(ステップ 11を参照)。
ステップ 1 GRPのコンソール ポートにASCII端末を接続します。
ステップ 2 9600 bps、8データ ビット、パリティなし、2ストップ ビット(またはコンソール ポートが設定されているその他の値)で動作するように、端末を設定します。
ステップ 3 show version コマンドを入力して、既存のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を表示します。この値はあとで使用するので、書き留めておきます。
ステップ 4 Break機能がディセーブルの場合は、ルータの電源を切ってから再投入します(電源をオフにし、5秒待ってから再びオンにします)。ルータでBreak機能がイネーブルになっている場合は、Breakキーを押すか、または Ctrl キーを押しながら右角カッコのキー( ^] )を押すことによってBreak信号を送信します。次に、ステップ 5に進みます。
ステップ 5 ルータの電源を入れてから5秒以内に、Breakキーを押します。この操作により、ブートストラップ プログラム プロンプトが表示されます。
ステップ 6 コンフィギュレーション ファイル情報が無視されるように、コンフィギュレーション レジスタを設定します。
ステップ 7 i コマンドを入力して、ルータを初期化します。
ルータの電源が切断されてから再投入されます。コンフィギュレーション ファイルを無視するようにコンフィギュレーション レジスタが設定されます。ルータがシステム イメージを起動し、System Configuration Dialogが表示されます。
ステップ 8 次のシステム メッセージが表示されるまで、System Configuration Dialogのプロンプトに no を入力します。
インターフェイスの設定情報に続いて、次のプロンプトが表示されます。
ステップ 10 enable コマンドを入力して、イネーブル モードを開始します。
ステップ 11 show start-up config EXECコマンドを入力し、コンフィギュレーション ファイル内のイネーブル パスワードを表示します。
ステップ 12 EXECプロンプトに configure terminal コマンドを入力します。
ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を元の値(ステップ 3で書き留めた値)に戻します。
または、 config-register 0x value コマンドを使用して、この値を0x2102(出荷時のデフォルト設定)に変更します。
ステップ 13 Ctrl-Z を押して、コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 14 ルータを再起動し、回復したパスワードを使用してルータをイネーブルにします。
ここでは、最大2つのDIMMを交換することにより、GRPのEDO DRAM容量を増やす手順について説明します。システムDRAMは、GRP上の最大2つのDIMMにあります。DRAM DIMMソケットは、U39(バンク1)およびU42(バンク2)です(図15および 表 14 を参照)。
デフォルトのDRAM構成は、128 MB(U39に128 MB DIMMが1つ)です。
(注) DIMM 1つあたりのメモリ デバイス総数は、製造元によって異なります。図16および図17に示すDIMMは、GRPで使用する実際のDRAM DIMMを一般化して表したものです。適正なDIMMを確実に使用するため、DRAMアップグレード キットの部品番号(DRAMを参照)を、DIMMのシスコ部品番号と照らし合わせて確認してください(表 14を参照)。
(注) GRPの各DIMMソケットには、片側にプラスチック レバーが付いており、ソケットからDIMMを取り外すときに使用します(図16を参照)。
作業を始める前に、適切な工具および静電気防止器具が揃っていることを確認してください。DRAMを拡張するには、1つまたは2つのバンク(U39およびU42)にDIMMを取り付けます。 表 14 に、DRAM DIMMのさまざまな構成、各構成で必要なDIMMの個数、および使用するDRAMバンクを示します。使用可能なDIMMサイズと、必要とする最大DRAMの組み合わせに応じて、使用するバンクを決定してください。
(注) ルータの設定およびシステムで実行するプロトコルおよび機能によっては、128 MBよりも大きいDRAMが必要になる場合があります。現在の設定、潜在的な所要量、および表 14に記載された情報に基づいて、システムDRAMを拡張してください。
(注) システムに冗長GRPが組み込まれている場合は、両方のGRPが同じメモリ サイズでなければなりません。同一のシャーシでGRPおよびPRPを使用する場合、冗長構成がサポートされません。ルート プロセッサ カードが混在するルータ構成は極力避けてください。冗長構成の詳細については、『Route Processor Redundancy Plus for the Cisco 12000 Series Internet Router』を参照してください。
ここでは、DIMMの取り外し手順について説明します。取り外したDIMMは、静電気防止用マットに置くか、静電気防止用袋に収めてください。取り外したDIMMは、互換性のある別の装置で利用できます。
ステップ 2 ストラップに付属の手順に従って静電気防止用リスト ストラップを手首に巻きます。
ステップ 3 GRPを取り外します(手順については、GRPの取り外しを参照)。
ステップ 4 取り外したGRPを、静電気防止用マットまたはパッドに置きます。
ステップ 5 GRPの前面プレートが手前、バックプレーン コネクタが向こう側になるように置きます(図15を参照)。
ステップ 6 GRP上のDRAM DIMMの位置を確認します。DIMMは、U39(バンク1)およびU42(バンク2)に差し込まれています(図15を参照)。
ステップ 7 取り外すDIMMについて、DIMMソケットのレバーを倒し、ソケットからDIMMを外します(図16を参照)。
図16 DIMMソケットのリリース レバーによるDIMMの取り外し
ステップ 8 DIMMの片側がソケットから外れたら、両手の親指と人差し指でDIMMの両端を持ち、DIMMをソケットから完全に引き出します。DIMMは端だけを持つようにしてください(図17を参照)。メモリ モジュール、ピン、およびソケット エッジ沿いの金属トレース( フィンガ )には触れないでください。
ステップ 9 静電気防止用袋にDIMMを収め、静電破壊から保護します。
ステップ 10 必要に応じて、残りのDIMMについてもステップ6~9を繰り返します。
ステップ 1 ストラップに付属の手順に従って静電気防止用リスト ストラップを手首に巻きます。
ステップ 2 取り外したGRPを、静電気防止用マットまたはパッドに置きます。
ステップ 3 GRPの前面プレートが手前、バックプレーン コネクタが向こう側になるように置きます(図15を参照)。
ステップ 4 新しいDIMMを静電気防止用袋から取り出します。
ステップ 5 DIMMのコンポーネント面を上にし、コネクタ エッジ(金属フィンガ)を手前にして持ちます。親指と人差し指でDIMMの両端を持ちます(図17を参照)。
ステップ 6 DIMMをソケットとほぼ同じ角度に傾け、コネクタ エッジ全体をソケットに差し込みます。
DIMMのコネクタ エッジには2つのノッチ(キー)があります(図17を参照)。このキーによって、DIMMがソケットに正しい角度で収まるようになっています。
ステップ 7 レバーがDIMMソケットの側面に重なり(図16を参照)、DIMMのバックプレーン コネクタが完全に挿入されるまで、DIMMをソケットにゆっくりと押し込みます。必要に応じてDIMMを前後に静かに揺すり、正しく装着します。
ステップ 8 DIMMを取り付けたあと、リリース レバーがDIMMソケットの側面にきちんと重なっていることを確認します。きちんと重なっていない場合、DIMMが正しく装着されていない可能性があります。取り付けに問題があるようなら、DIMMを慎重に取り外し、再度ソケットに取り付けてください。リリース レバーがDIMMソケットの側面に重なるまで、DIMMをソケットに押し込みます。
ステップ 9 必要に応じて、残りのDIMMについてもステップ4~8を繰り返します。
新しいDIMMを取り付け、GRPを元のスロットに戻したあと、システムの電源を入れ、システムが再起動するまで待ちます。
(注) システムの初期化に要する時間は、ルータおよびDRAMの構成によって異なります。256 MB以上のDRAMを搭載したルータは、DRAM容量の少ないルータよりも、起動に時間がかかることがあります。
システムが正常に起動しない場合、またはコンソール端末にチェックサム エラーまたはメモリ エラーが表示される場合には、次の点を確認してください。
• すべてのDIMMが正しく取り付けられているかどうかを確認します。必要に応じて、システムをシャットダウンし、GRPを取り外してDIMMを確認します。DIMMを真上から見て、次に真横から目の高さで見てください。正しく取り付けられていれば、すべてのDIMMが同じ角度、同じ高さになっているはずです。飛び出していたり、他のDIMMと違う角度でソケットに差し込まれているように見える場合は、取り外して再度取り付けてください。そのあと、GRPをスロットに戻し、システムを再起動して、再びインストレーション チェックを行います。
• DIMMは+3.3 VDC、60 ns EDO DRAMデバイスでなければなりません。この速度は、DIMMの端の部分に印字されています。
同じ手順を数回繰り返しても、システムが正常に再起動しない場合には、購入された代理店へお問い合わせください。連絡に先立って、エラー メッセージ、LEDの状態など、問題解決に役立つと思われる情報をまとめておいてください。
ここでは、シスコ製品のマニュアルを入手する方法について説明します。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCisco Documentation CD-ROMパッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このCD-ROMパッケージは、単独または年間契約で入手することができます。
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http://www.cisco.com/cgi-bin/order/order_root.pl
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• プライオリティ レベル1(P1) ― ネットワークがダウンし、すぐにサービスを回復しなければ業務に致命的な損害が発生するにもかかわらず、対応策が見つからない場合。
P3およびP4レベルの問題については、TAC Webサイトを利用して、お客様ご自身で問題を解決し、コストと時間を節約することができます。このサイトでは各種のオンライン ツール、ナレッジ ベース、およびソフトウェアを、いつでも必要なときに利用できます。TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
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