Modular Gigabit Ethernet Line Card
ギガビット イーサネット レーザー光トランシーバ モジュール
Modular Gigabit Ethernet Line CardのEPAの交換
Modular Gigabit Ethernet Line CardからEPAを取り外す手順
Modular Gigabit Ethernet Line CardにEPAを取り付ける手順
Modular Gigabit Ethernet Line CardのSFPモジュールの交換
Modular Gigabit Ethernet Line CardからSFPを取り外す手順
Modular Gigabit Ethernet Line CardにSFPを取り付ける手順
ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けおよび取り外し
新しいライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け
ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し
製品番号:EPA-GE/FE-BBRD(=) 、EPA-3GE-SX/LH-LC(=)
Customer Order Number: DOC-J-7813816=
このハードウェア インストレーション コンフィギュレーション ノートでは、Modular Gigabit Ethernet Line Cardについて説明します。
ここでは、次に示すハードウェアおよびソフトウェアの要件について説明します。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア インストレーションおよびメンテナンス情報については、ご使用のルータに付属のインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。このガイドには、スイッチ ファブリックについての説明やスイッチ ファブリックがライン カードの動作に与える影響、さらにライン カード スロットの位置や要件について記載されています。
Cisco IOSソフトウェアの設定情報およびサポートについては、Cisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットのうち、インストールされているCisco IOSソフトウェアリリースに対応したコンフィギュレーション ガイドおよびコマンドリファレンスを参照してください。また、ルータ上で使用しているCisco IOSソフトウェア バージョンに対応したCisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardに必要なCisco IOSソフトウェア リリースの要件は、 表 1 のとおりです。
show version および show diag コマンドを使用すると、現在ロードされて稼働しているソフトウェアのバージョンを含めて、ルータの現在のハードウェア コンフィギュレーションが表示されます。
show コマンドについての詳細は、インストールされているCisco IOSリリースに対応する『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』および『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』を参照してください。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardは高密度のサーバ集約アプリケーションで使用できるように設計されており、Cisco 12000シリーズのインターネット ルータ(Cisco 12416インターネット ルータ、Cisco 12410インターネット ルータ、Cisco 12406インターネット ルータ、およびCisco 12404インターネット ルータ)に、最大10個のオプティカル802.3ギガビット イーサネット インターフェイスを提供します。これらのインターフェイスを通じて、他のネットワーク デバイス(他のCisco 12000シリーズ インターネット ルータや、ギガビット イーサネット インターフェイスをサポートしている他のルータまたはレイヤ2もしくはレイヤ3のスイッチなど)への高速接続が可能です。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardは、幅1.8インチ(4.5 cm)のカード ケージ スロットに搭載しなければならないので、Modular Gigabit Ethernet Line Cardを使用できるのはCisco 12416インターネット ルータ、Cisco 12410インターネット ルータ、Cisco 12406インターネット ルータ、またはCisco 12404インターネット ルータに限定されます。システムは、フル スイッチング ファブリックの容量に対応できるように設定する必要があります。フル スイッチング ファブリックは、1つのClock and Scheduler Card(CSC;クロック スケジューラ カード)と3つのSwitch Fabric Card(SFC;スイッチ ファブリック カード)で構成されています。さらに、Modular Gigabit Ethernet Line Cardには、10ギガビット イーサネットをサポートするスイッチ ファブリックが必要なので、このライン カードを使用できるのはCisco 12416インターネット ルータ、Cisco 12410インターネット ルータ、Cisco 12406インターネット ルータ、およびCisco 12404インターネット ルータに限定されます。
図1に、ライン カードの縦向き前面図およびバックプレーン コネクタを示します。
図1 Modular Gigabit Ethernet Line Card
Modular Gigabit Ethernet Line Cardには、固定式のギガビット イーサネットSmall-Form Pluggable(SFP)レセプタクル1つと、EPA(イーサネット ポート アダプタ)を取り付けることのできるベイが3つあります。各EPAにはギガビット イーサネットSFPを搭載できるレセプタクルが3つ付いているので、ギガビット イーサネット ポートの数は合計10個になります(固定式が1つ、3つの各EPAに3つずつ)。
ライン カード上のポートの隣には、縦に並んだグリーンのLEDが3つあり、上から下に向かって、これらには、ACTIVE、LINK、およびRX PACKETのラベルが付いています。(このポートステータスLEDとその機能の詳細については、ステータスLEDを参照してください)。
ギガビット イーサネット レーザー光トランシーバ モジュールは、フィールド交換可能なSFPモジュールです。Modular Gigabit Ethernet Line Cardに搭載されているEPAのレセプタクルに接続することにより、ギガビット イーサネット光インターフェイスを提供します(図2を参照)。このモジュールは、レーザー送信(TX)とレーザー受信(RX)の2つの光インターフェイスと、電気インターフェイス(ライン カード側用)で構成されています。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardには、次の2種類のSFPモジュールを使用できます。
• GLC-SX-MM ― 短波長SFPモジュール(公称850 nm)、1000BASE-SXリンク用
• GLC-LH-SM ― 長距離または長波長SFPモジュール(公称1310 nm)、1000BASE-LXリンク用
いずれのタイプのSFPモジュールにも、LCコネクタが付いています。このポートはケーブル(短波または長波)の接続先の仕様と一致していなければなりません。また、信頼性のある通信を実現するには、推奨ケーブル長を超えないようにする必要があります。 表2 に、サポート対象のSFPモジュールの動作パラメータを示します。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardには、シスコが提供するSFPモジュールのみを使用してください。SFPモジュールには、それぞれのSFP製造元によって、シスコ製品の使用を可能にする情報が(Cisco IOSソフトウェアを使用して)セキュリティ プログラミングされた内臓シリアルEEPROMが搭載されています。そのEEPROMにより、そのSFPモジュールがModular Gigabit Ethernet Line Card上で動作確認されている、シスコによって検証済みのモジュール タイプであることを識別し確認することができます。未認定のSFPモジュール(シスコから直接購入していないモジュール)は、Modular Gigabit Ethernet Line Cardでは動作しません。
• 電磁適合性
• 静電破壊の防止
このマニュアルに記載されている作業を行う前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
以下の注意事項の目的は、作業者の安全を守り、機器を保護することです。ただし、すべての危険が網羅されているわけではありません。作業を行う際には十分に注意してください。
(注) Modular Gigabit Ethernet Line Cardの取り付け、設定、メンテナンスを行う場合には、ルータに対応した『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number 78-4347-xx)に事前に目を通しておいてください。
• 取り付け時も取り付け後も作業場所を埃のない清潔な状態にしておいてください。レーザー コンポーネントに汚れが付いたり埃が入ったりしないように注意してください。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardの各国語で記述された安全上の警告および適合規格の一覧は、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number 78-4347-xx)に記載されています。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラスAのデジタル装置に対するFCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利がFCC規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
この装置は、ITE/TTE装置として使用した場合に、EN55022クラスBおよびEN55024の標準規格に適合します。また、電気通信事業施設およびその他の屋内施設といった設置環境におけるTelecommunications Network Equipment(TNE)に関するEN 300 386に適合します。
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラスA情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると、電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には、使用者が適切な対策を取るように要求されることがあります。
ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。EMI(電磁波干渉)シールドは、ライン カードの統合部品です。ネットワーク装置およびその部品を取り扱う際には必ず静電気防止用ストラップを着用してください。
ESDによる損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側をルータのESD接続ソケット、またはシャーシの塗装されていない金属部分に接続します。
• ライン カードを取り扱うときは、必ず、非脱落型ネジ、イジェクト レバー、またはライン カードの金属製カードフレームを持つようにしてください。基板またはコネクタ ピンには手を触れないでください。
• 取り外したライン カードは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外した後、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• ライン カードと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardに内蔵されているクラス1レーザー部品からは、目に見えないレーザー光が放射されます。ライン カードのポートの開口部を凝視しないでください。Modular Gigabit Ethernet Line Cardを取り扱う際には、レーザーに関する次の警告に従ってください。
警告 ケーブルが接続されていないポートの開口部からは、目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
各国語で記述された安全上の警告については、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number 78-4347-xx)を参照してください。
ここでは、ライン カードの取り付けまたは交換の手順を説明します。内容は次のとおりです。
(注) ルータの電源をオンにしたままライン カードを取り外す場合は、事前に「ライン カードの取り外しおよび取り付けに関する注意事項」を参照してください。
ライン カードの取り外しや取り付けは、ルータの稼働中に行うことができます。ソフトウェアに通知したり、システム電源をリセットしたりする必要はありません。この機能により、オンライン状態のルータに対してライン カードの追加、取り外し、または交換を行うことができるので、ネットワーク上のエンド ユーザに影響を与えたり、ルーティング情報が失われることはなく、セッションも維持されます。
ライン カードを再び取り付けると、必要なソフトウェアがRoute Processor(RP)から自動的にダウンロードされます。その後、現在の実行コンフィギュレーションと一致し、アップとして設定されていたインターフェイスだけがオンラインになります。その他のインターフェイスはすべて、 configure コマンドで設定する必要があります。Modular Gigabit Ethernet Line Cardの設定情報については、「インターフェイスの設定」を参照してください。
各ライン カードには2つのイジェクト レバーがあります。ライン カードを取り外す際には、イジェクト レバーによって、バックプレーン コネクタからカードを外すことができます。ライン カードを取り付ける際には、イジェクト レバーによって、バックプレーン コネクタにライン カードがしっかり装着されます。イジェクト レバーを使用すると、カード コネクタがバックプレーンにかみ合い、正しく装着されます。
ライン カードを取り外す際は、想定どおりの論理的順序でバックプレーンからカード コネクタ ピンを外すため、必ずイジェクト レバーを使用してください。カードが部分的にバックプレーンに接続していると、ルータが停止する原因になります。
同様に、ライン カードを取り付ける際も、必ずイジェクト レバーを使用し、カードがバックプレーン コネクタと正しくかみ合い、カード コネクタ ピンが正しい順序でバックプレーンに接触し、カードがしっかりと装着されるようにしてください。カードがバックプレーンに完全に装着されていないと、ルータが停止し、クラッシュする原因になります。
故障したライン カードを交換する場合は、まず既存のカードを取り外してから、同じスロットに新しいカードを取り付けます。ライン カードはOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)に対応しているので、ルータの電源をオンにしたまま、ライン カードの取り外しおよび取り付けを行うことができます。
(注) ライン カードを取り外す際は、新しいライン カードまたは再設定したライン カードの取り付け時に問題が生じないようにするため、事前にインターフェイスをシャットダウン(ディセーブル)にしておいてください。シャットダウンされたインターフェイスは、showコマンドの出力にadministratively downとして表示されます。
ライン カードを取り外す手順は、次のとおりです(図3を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、使い方の指示に従って使用します。
ステップ 2 ライン カード インターフェイス ケーブルを取り外します。
a. ライン カード上のポートとインターフェイス ケーブルの現在の接続状態を書きとめておきます。
b. ライン カードのインターフェイス ポートから、インターフェイス ケーブル コネクタを外します。ケーブルはライン カード ケーブル マネジメント ブラケットに取り付けたままにしておいてかまいません。ブラケットの片側にある小さなフックを使用して、シャーシのケーブル マネジメント トレイまたはシャーシのその他のブラケットに、このブラケットとケーブルを吊しておくことができます。
ステップ 3 各SFPモジュールの光ポート開口部にダスト プラグを挿入します。
ステップ 4 ライン カードからライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを外します。「ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けおよび取り外し」を参照してください。
ステップ 5 プラスドライバを使用して、ライン カード前面プレートの両端にある非脱落型ネジを緩めます(図3Aを参照)。
ステップ 6 両側のイジェクト レバーをそれぞれ外側に同時に開き、バックプレーン コネクタからライン カードを外します(図3Bを参照)。
ステップ 7 イジェクト レバーを持ち、ライン カードをスロットの途中まで引き出します。
ステップ 8 ライン カードの前面プレートを片手で持ち、反対の手でライン カードを下から支えながら、ライン カードをスロットからまっすぐ引き出します(図3Cを参照)。ライン カードのプリント基板、コンポーネント、コネクタ ピンには触れないように注意してください。
ステップ 9 取り外したライン カードを静電気防止用マットの上に置きます。返却する場合には、ライン カードをすぐに静電気防止用袋に保管してください。
ステップ 10 ライン カード スロットを空にしておく場合は、シャーシに埃が入らないように、また、ライン カード コンパートメント内の通気を適切な状態に保つために、ライン カード ブランクおよびフィラー(製品番号:MAS-GSR-BLANK=およびACS-GSR16-LCFILL=)を取り付けます。非脱落型ネジを締めて、ライン カード ブランクをシャーシに固定します。
使用可能なライン カード スロットにライン カードを差し込み、バックプレーンに直接接続します。Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのシャーシには、幅の広いライン カード スロットと幅の狭いライン カード スロットがあります。Modular Gigabit Ethernet Line Cardは、幅の広いスロットに搭載する必要があります。
新しいライン カードを取り付ける場合は、まず、使用可能なスロットからライン カード ブランクを取り外します(ライン カードの取り外しを参照)。
(注) ライン カード スロットのタイプとスロットの位置については、ご使用のルータに付属しているインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。Modular Gigabit Ethernet Line Cardは、幅の広いライン カード スロットに搭載する必要があります。
ステップ 1 コンソール端末がRPのコンソール ポートに接続されていて、コンソールの電源が入っていることを確認します。
ステップ 2 静電気防止用リスト ストラップを着用し、使い方の指示に従って使用します。
ステップ 3 ライン カードを取り付けることのできるライン カード スロットを選択し、ライン カードのインターフェイス ケーブルが、ライン カードと外部装置を接続するのに十分な長さであることを確認します。
ステップ 4 片手でライン カードの前面プレートを持ち、反対の手でカード フレームを下から支え、カード ケージのスロットにカードを差し込みます。ライン カードのプリント基盤、コンポーネント、コネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 5 ライン カードを慎重にスロットに押し込み、イジェクト レバーがカードケージのエッジに接触し、イジェクト レバーのフックがカード ケージのエッジにかかったら、 止めます 。カード ケージのエッジにかからない場合は、もう一度入れなおして、イジェクト レバーのフックが完全にかみ合うようにします(図4を参照)。
ステップ 6 両方のイジェクト レバーがライン カードの前面プレートに対して垂直になるまで、同時に内側に倒します。これにより、カードがバックプレーンにしっかりと固定されます。
ステップ 7 プラス ドライバを使用して、ライン カード前面プレートの両側にある非脱落型ネジを締めます。これにより、適切なEMIシールドが確保され、ライン カードがバックプレーンから部分的に脱落するのを防止できます。
ステップ 8 ライン カードのケーブル マネジメント ブラケットを元どおり取り付けます(ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けおよび取り外しを参照)。
a. シャーシのケーブル マネジメント トレイまたはブラケットからライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを外します。
b. ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットをライン カードの前面プレートに合わせます。
c. ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを締め、ライン カードにブラケットを固定します。
ステップ 9 SFPモジュールが完全に装着され、ライン カード上の指定レセプタクルに固定されていることを確認するために、各SFPモジュールをしっかり押し込みます。
SFPモジュールの装着が不完全で、しっかり固定されていなかった場合は、カチッという音がしてSFPモジュール底部の三角形のピンがレセプタクルのホールにはまります。
ステップ 10 各SFPモジュールの光ポート開口部からダスト プラグを取り外します。
ステップ 11 ライン カードの前面プレート上のポートに、元どおりインターフェイス ケーブル コネクタを差し込みます。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardに出荷時に搭載されているEPAの数は、0、1、2、または3個です。EPAの追加または交換が必要な場合は、次の手順で行います。
• Modular Gigabit Ethernet Line CardからEPAを取り外す手順
• Modular Gigabit Ethernet Line CardにEPAを取り付ける手順
図5に、3つのライン カードSFPモジュール レセプタクルを備えたギガビット イーサネットEPA、SFPモジュール、およびデュプレックスLCタイプ ケーブルの分解図を示します。
Modular Gigabit Ethernet Line CardからEPAを取り外す場合、SFPモジュールは搭載したままでも、取り外した状態でもかまいません。
Modular Gigabit Ethernet Line CardからEPAを取り外す手順は、次のとおりです(図6を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、反対側をシャーシのESD接続ソケット、またはシャーシもしくはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 SFPモジュールからLCタイプ光ファイバ ケーブル コネクタを外します。
再接続できるように、それぞれのコネクタ プラグがTXまたはRXのどちらであるか書き留めておいてください。
ステップ 3 光インターフェイスを清潔に保つため、SFPモジュールの光ポートにダスト プラグを挿入します。
ステップ 4 シャーシからModular Gigabit Ethernet Line Cardを外し(ライン カードの取り付けまたは交換を参照)、ライン カードを清潔で平らな場所に置きます。
ステップ 5 プラス ドライバを使用して、ライン カードの前面プレートにEPAを固定している2本のネジを外します(図6Aを参照)。
ステップ 6 プラス ドライバを使用して、ライン カード内部にEPAを固定している1本のネジを外します(図6Bを参照)。
ステップ 7 EPAの角の1つをゆっくり持ち上げて、ライン カードからEPAを外します(図6Cを参照)。
EPAのベイを空にしておく場合は、EPAブランク(製品番号:MAS-EPA-BLANK=)を取り付けて、ライン カードに埃が入らないように、また、ライン カードやシャーシの通気とEMIを適切な状態に保つようにします。
Modular Gigabit Ethernet Line CardにEPAを取り付ける手順は、次のとおりです(図7図7を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、反対側をシャーシのESD接続ソケット、またはシャーシもしくはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 EPAのコネクタをライン カード上のコネクタに差し込みます(図7Aを参照)。
ステップ 3 コネクタのガイド ピンが揃っていることを確認してから、EPAの奥の両側を親指でそっと押します(図7Bを参照)。
ステップ 4 プラス ドライバを使用して、図7Cの位置にネジを差し込み、締めます。
ステップ 5 プラス ドライバを使用して、前面プレートに2本のネジを差し込み、締めます(図7Dを参照)。
出荷時のModular Gigabit Ethernet Line Cardには、SFPモジュールが少なくとも1つ搭載されています。このSFPモジュールは取り外せないようにSFPレセプタクルに固定されている場合もあります。この他に、各EPAに最大3つのSFPを搭載できます。SFPモジュールを交換する必要がある場合は、次の手順で行います。
• Modular Gigabit Ethernet Line CardからSFPを取り外す手順
• Modular Gigabit Ethernet Line CardにSFPを取り付ける手順
Modular Gigabit Ethernet Line Cardには、シスコが提供するSFPモジュールのみを使用してください。SFPモジュールには、それぞれのSFP製造元によって、シスコ製品の使用を可能にする情報が(Cisco IOSソフトウェアを使用して)セキュリティ プログラミングされた内臓シリアルEEPROMが搭載されています。そのEEPROMにより、そのSFPモジュールがModular Gigabit Ethernet Line Card上で動作確認されている、シスコによって検証済みのモジュール タイプであることを識別し確認することができます。未認定のSFPモジュール(シスコから直接購入していないモジュール)は、Modular Gigabit Ethernet Line Cardでは動作しません。
図8に、SFPモジュール、ライン カードSFPモジュール レセプタクル、およびデュプレックスLCタイプ ケーブルの分解図を示します。
show interfaces gigabitethernet コマンドを使用すると、次の例のように、Modular Gigabit Ethernet Line Cardのポートに現在搭載されているSFPモジュールのタイプが表示されます。
SFPモジュールがModular Gigabit Ethernet Line CardのSFPモジュール レセプタクルに完全に装着されると、SFPモジュール底部の三角ピンによってSFPモジュールはレセプタクルに固定されます(図9を参照)。ピンはレセプタクルのEMIケージのホールとかみ合ってSFPモジュールを適切な位置に固定します。SFPモジュールを取り外すには、レセプタクルからSFPモジュールを引き抜く前に、ロッキング ピンをホールから外す必要があります。図9に、SFPモジュールの設計を示します。
図9の最初の設計(例A)では、ロッキング ピンは、SFPモジュールの前面に取り付けられている透明なプラスチックタブを引っ張ると、SFPモジュール本体に引き込まれる回転ラッチの一部分になっています。タブを引っ張るとロッキング ピンが外れ、同時にレセプタクルからSFPモジュールが引き出されます。
図9の2番目の設計(例B)では、SFPモジュールの前部の底部にあるスライディング プラスチック ウェッジを内側に押すと、ロッキング ピンがレセプタクルのホールから押し出されます。親指でウェッジを内側に押しながら、人差し指でSFPモジュールの上端をつかんでSFPモジュールを外側に引っ張り、SFPモジュールを取り外します。
(注) SFPモジュールは、システムの電源をオンにしたまま、取り付けや取り外しを行うことができます。SFPモジュールを取り外すと、インターフェイスはシャットダウンします。
Modular Gigabit Ethernet Line CardからSFPモジュールを取り外す手順は、次のとおりです(図9を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、反対側をシャーシのESD接続ソケット、またはシャーシもしくはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 SFPモジュールからLCタイプ光ファイバ ケーブル コネクタを外します。
再接続できるように、それぞれのコネクタ プラグがTXまたはRXのどちらであるか書き留めておいてください。
ステップ 3 光インターフェイスを清潔に保つため、SFPモジュールの光ポートにダスト プラグを挿入します。
ステップ 4 プラスチック タブを軽くつまみながら強く引っ張って、ロッキング ピンを解除して、SFPモジュールを取り外します。
ステップ 5 取り外したSFPモジュールは静電気防止用袋に入れるか、その他の保護環境下に置いてください。
Modular Gigabit Ethernet Line CardにSFPモジュールを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、反対側をシャーシのESD接続ソケット、またはシャーシもしくはフレームの塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 SFPモジュールの上側であることを示すTX/RXの表示を確認します(図8を参照)。
(注) SFPモジュールによっては、TX/RXではなく、SFPモジュール コネクタから外へ(送信方向すなわちTX)、およびSFPモジュール コネクタへ(受信方向すなわちRX)の矢印が表示されている場合ももあります。
ステップ 3 レセプタクル開口部の前面にSFPモジュールを置いて、SFPモジュールの上側がライン カードのコンポーネント側に向くようにします(図8を参照)。
(注) SFPモジュールのエッジ コネクタは、SFPモジュールの底部です。ライン カードのレセプタクルにSFPモジュールを取り付けると、SFPモジュールの底部はポート ステータスLEDの側になります。
ステップ 4 適度な力でライン カードのレセプタクルにSFPモジュールを押し込み、エッジ コネクタがレセプタクルの奥のコネクタにしっかりと装着されるようにします。
SFPモジュールが完全に正しく装着されると、カチッと音がしてSFPモジュール底部の三角形のピンがレセプタクルのホールにはまります。
ステップ 5 SFPモジュールの光ポートからダスト プラグを外します(図8を参照)。
ステップ 6 SFPモジュールにLCタイプ光ファイバ ケーブル コネクタを差し込みます(図8を参照)。
シスコ製ルータは、接続されるインターフェイス ケーブルを整理するケーブル マネジメント システムを備えています。このシステムによって、ケーブルが作業の邪魔になったり、強く折れ曲がったりするのを防ぐことができます。
ケーブル マネジメント システムは、次の2つのコンポーネントで構成されています。
1. シャーシに取り付けられているケーブル マネジメント トレイ。ケーブル マネジメント トレイについての詳細は、該当するシスコ ルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
2. ライン カードに取り付けるケーブル マネジメント ブラケット(図10を参照)。
(注) スペアのライン カードには、ケーブル マネジメント ブラケットが取り付けられていません。ライン カードをルータに装着してから、ケーブル マネジメント ブラケットをライン カードに取り付けてください。
新しいライン カードをルータに搭載したら、ラインカード ケーブル マネジメント ブラケットをラインカードに取り付ける必要があります。
ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットをライン カードに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、使い方の指示に従って使用します。
ステップ 2 次の手順で、ライン カードにライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを取り付けます(図10を参照)。
a. ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットをライン カードの前面プレートに合わせます。
b. ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを締め、ライン カードにブラケットを固定します。
ステップ 3 ライン カードの下部ポートから順番に、適切なポートにインターフェイス ケーブルを接続していきます。
ステップ 4 ベルクロ ストラップを使用して、ケーブル マネジメント ブラケットにインターフェイス ケーブルを慎重に固定します(図11を参照)。ケーブルがねじれたり折れ曲がったりしないように注意してください。
ステップ 5 シャーシのケーブル マネジメント トレイにケーブルをかけます(図11を参照)。
図11 ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットへのインターフェイス ケーブルの取り付け
ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットからインターフェイス ケーブルを外し、ライン カードからケーブル マネジメント ブラケットを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、使い方の指示に従って使用します。
ステップ 2 ライン カード上のポートとインターフェイス ケーブルの現在の接続状態を書きとめておきます。
ステップ 3 ライン カード(ポートが複数あるカード)の下部ポートのインターフェイス ケーブルから順番に、ライン カード ポートからケーブルを取り外します。
ステップ 4 各SFPモジュールの光ポート開口部にダスト プラグを挿入します(図8を参照)。
ステップ 5 ベルクロ ストラップを開いてケーブル マネジメント ブラケットからネットワーク インターフェイス ケーブルを取り外します。
ステップ 6 シャーシのケーブル マネジメント トレイからインターフェイス ケーブルを外します(図11を参照)。
ステップ 7 ネットワーク インターフェイス ケーブルは、ケーブル マネジメント ブラケットを取り外すまで、作業の妨げにならないような場所に吊るすか置いておきます。
ステップ 8 ライン カードのケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを緩め、ライン カードからブラケットを取り外します。
ライン カードを取り付けて、インターフェイス ケーブルを接続したら、ライン カードの前面プレート上のLEDを調べて、ライン カードが正常に機能していることを確認します。各Modular Gigabit Ethernet Line Cardには、ライン カードの動作状態をモニタするために、次に示す2種類のLEDが付いています(図1を参照)。
• ステータスLED ― ライン カードの各ポートの隣に並んでいる3つのLED
ライン カードの一般的なブート プロセスでは、次の処理が行われます。
1. ライン カードは給電され、ソフトウェアの実行を開始します。
2. ライン カードのMBusモジュールが、搭載されているカードの種類を判別し、内部チェックを実行し、RPからCisco IOSソフトウェア ロードを受け入れるための準備を整えます。
3. RPがライン カードを起動して、Cisco IOSソフトウェアをロードします。
ライン カードが正常に動作していることを確認するには、次の動作をチェックします。
• ライン カードのブート プロセス中に、ライン カードのディスプレイLEDを観察することにより、 表 3 に記載されている一般的な初期化シーケンスをカードが実行しているかどうかを確認できます。
• ライン カードのステータスLEDを観察して、LINK LEDとACTIVE LEDが点灯していることを確認します。
ライン カード前面プレートの片側のイジェクト レバー付近には、4桁の英数字ディスプレイLEDが2つあります。これらのディスプレイLEDには、カードの状態を示すメッセージが表示されます。通常、このLEDは、RPがカードを検出して起動するまで点灯しません。
(注) メッセージによっては表示時間が非常に短いので、読み取れないのが普通です。また、表 3および表 4に示されているメッセージの一部は、Modular Gigabit Ethernet Line Cardでは表示されない場合もあります。
ライン カードの起動時には、 表 3 に示すような一連のメッセージが表示されます。
MBusマイクロコードの実行が開始されました。 nnnn は、マイクロコードのバージョン番号です。たとえば、マイクロコードのバージョンが1.17の場合、0117と表示されます。1このメッセージは短時間しか表示されないので、読み取れないこともあります。 |
||
ライン カードはファブリック ダウンローダ2のロードを待機中です。 |
||
表 4 に、ライン カードのディスプレイLEDに表示されるその他のメッセージを示します。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardの各ポートの隣には、グリーンのステータスLEDが3つあります。これらには、ACTIVE、LINK、およびRX PACKETのラベルが付いています。
ACTIVE LEDの点灯は、そのインターフェイスがアクティブであることを示します。このLEDは、次の場合に点灯します。
• ポートがシャットダウンされていない(インターフェイスがアップ状態である)場合。たとえば、ポートにケーブルを接続せずに no shutdown コマンドを実行した場合。
• Modular Gigabit Ethernet Line Cardのハードウェア初期化中。
(注) 新しく取り付けられたModular Gigabit Ethernet Line Cardのギガビット イーサネット インターフェイスは、administratively downに指定されるので、インターフェイスが設定されるまでインターフェイスのACTIVE LEDは消灯したままです。
• リンク障害またはSFPモジュールの問題で回線がダウンしている。
• SFPモジュールが取り外され交換されたか、以前に shutdown コマンドが使用されたため、ライン カード インターフェイスがadministratively downの状態になっている。
ライン カードのACTIVE LEDは、ライン カードのインターフェイスを設定(またはシャットダウンされている場合はオンに設定)するまで、点灯しません。動作確認として、英数字ディスプレイLEDを調べると、カードに電力が供給されていることを確認できます。英数字ディスプレイLEDは、ライン カードがシャーシに正しく取り付けられ電源が投入されていると点灯します。
各インターフェイスが正しく動作していることを確認するには、ライン カードの設定手順を実行します(インターフェイスの設定を参照)。
LINK LEDが点灯するのは、リンクが確立され、次の条件のときです。
• ライン カードが、稼働中の別のギガビット イーサネット インターフェイスに接続され、このインターフェイスからカンマ検出文字を受信した。
次の条件のいずれかまたは両方が満たされた場合、LINK LEDは点灯しません。
• Loss Of Signal(LOS;信号損失) ― SFPモジュールの光入力で信号が失われる(光損失)ときに発生し、その結果、同期化が失われ、リンク ダウンの状態になります。
たとえば、SFPモジュールあるいはRXまたはTXケーブルのいずれかを取り外すと、LOSが発生し、その結果、同期化が失われて、リンク ダウンの状態になります。
• 無効ワードの受信 ― レシーバー アライメントと同期化を維持するため、レシーバーは重複しない検出可能コード ビット パターンを検索します。レシーバーが不正なまたはサポートされていない文字または文字列を検出すると、無効ワード条件が発生し、その結果、同期化が失われて、リンク ダウンの状態になります。
ライン カードのACTIVE LEDが点灯しない場合は、次の条件が満たされているかどうかを確認してください。
• すべての電源コードおよびデータ ケーブルが両端とも正しく接続されている。
• すべてのカードがカード ケージに正しく装着されて固定されている。
• カード上のすべてのメモリ モジュールがソケットに正しく装着され固定されている。
• すべてのコンポーネントが正しく接続されていて、カード ケージにネジで固定されている。
• ライン カードのポートとローカル接続装置上のポートに互換性があり、適切なケーブル(シングルモードまたはマルチモード)が使用されている。
• ポートのインターフェイスのコンフィギュレーションおよびIPアドレスが指定されている。
ライン カードが正しく接続されていることを確認する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータが各インターフェイスを再初期化している間、コンソールの表示メッセージを観察し、ルータがModular Gigabit Ethernet Line Cardを検出していることを確認します。以下の条件がすべて満たされている場合、ルータはインターフェイスを認識しているはずです。ただしインターフェイスは down に設定されたままです。
• Modular Gigabit Ethernet Line Cardがバックプレーンに正しく接続され、給電されている。
• ルータのバスがModular Gigabit Ethernet Line Cardを認識している。
ステップ 2 再初期化が完了したら、Modular Gigabit Ethernet Line Card上のACTIVE LEDが点灯状態になっていることを確認します。ACTIVE LEDが点灯している場合は、ステップ 5に進みます。ACTIVE LEDが点灯していない場合は、次のステップに進みます。
ステップ 3 Modular Gigabit Ethernet Line CardのACTIVE LEDが点灯しない場合は、Modular Gigabit Ethernet Line Cardのボード コネクタがバックプレーンに完全に装着されているかどうかを確認します。非脱落型ネジを緩め、両方のイジェクト レバーを内側に倒して、Modular Gigabit Ethernet Line Cardの前面プレートに対して垂直になるようにします。非脱落型ネジを締めます。
ルータによるインターフェイスの再初期化が完了すると、Modular Gigabit Ethernet Line CardのACTIVE LEDが点灯します。
ACTIVE LEDが点灯している場合は、ステップ 5に進みます。ACTIVE LEDが点灯していない場合は、次のステップに進みます。
ステップ 4 ACTIVE LEDがまだ点灯しない場合は、Modular Gigabit Ethernet Line Cardを取り外し、使用できる別のライン カード スロットに取り付けてみます。
• ライン カードを新しいスロットに取り付けて、ACTIVE LEDが点灯した場合は、元のライン カード スロットのバックプレーン ポートに障害があると考えられます。
• ACTIVE LEDが点灯していなくても、ライン カード上の他のLEDが点灯していることによりそのライン カードが動作中であることがわかる場合は、ステップ 5に進んで、インストレーションの確認作業を再開します。この場合、ライン カードのACTIVE LEDに障害があると考えられます。
• ライン カードのLEDがいずれも点灯しない場合は、ライン カードを交換してください。
• それでもACTIVE LEDが点灯しない場合は、インストレーションを中止します。購入した代理店に機器が故障していることを連絡し、指示を受けてください。
ステップ 5 インターフェイスのステータスを確認するには、 show interfaces コマンドを使用します(インターフェイスを設定していない場合は、インターフェイスの設定の手順に従います)。
コンソール端末にエラー メッセージが出力された場合は、該当するリファレンス マニュアルで、エラー メッセージの意味を調べてください。解決できないその他の問題が生じたときは、購入した代理店に連絡してください。
トラブルシューティングおよび診断の詳細については、ご使用のCisco 12000シリーズ インターネット ルータに付属しているインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
ここでは、Modular Gigabit Ethernet Line Cardの設定手順を説明します。
• デフォルトの設定
新しいModular Gigabit Ethernet Line Cardを取り付けた場合、または既存のインターフェイスの設定を変更する場合は、以下の説明を参照してください。 表 5 に、イネーブルに設定されたライン カードのデフォルト設定を示します。
新しいModular Gigabit Ethernet Line Cardが正しく搭載されていることを確認したら、 configure コマンドを使用して新しいインターフェイスを設定します。インターフェイスのIPアドレスなど、必要な情報を揃えておきます。
次の手順は、基本的な設定を作成する場合(インターフェイスのイネーブル化とIPルーティングの指定)に使用します。この手順は、ご使用のルータの設定要件によって異なる場合もあります。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardは、 slot/EPA_number/port 形式のライン カード スロット番号、EPA番号、およびポート番号によってインターフェイス アドレスを識別します。 表 6 に、対応するEPA番号とギガビット イーサネット ポート番号、およびCisco IOSでのポート アドレスの指定方法を示します。
たとえば、ライン カード上の4番目のポート(第2のEAPの最初のポート)であるgig3を設定するには、 slot /1/0を指定します。ポート9を設定するには、 slot /3/0を指定します。
configure コマンドを使用するには、 enable コマンドを入力して、EXECコマンドインタープリタのイネーブル レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が必要です。特に明記されていないかぎり、各ステップの最後に Return キーを押します。
Modular Gigabit Ethernet Line Cardの設定手順は、次のとおりです。
ステップ 1 show version コマンドを入力して、ルータがカードを認識しているかどうかを確認します。
show version コマンドの出力例については、「showコマンドによるステータスの確認」を参照してください。
ステップ 2 show interface コマンドを入力し、各ポートのステータスを調べます。
show interface コマンドの出力例については、「showコマンドによるステータスの確認」を参照してください。
ステップ 3 configure terminalコマンドを入力して、コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 4 ip routing コマンドを入力して、IPルーティングをイネーブルにします。
ステップ 5 プロンプトに対して、 interface コマンド、続けて type ( gigabitethernet )および slot / EPA_number/port (ライン カードのスロット番号/EPA番号/ポート番号)を入力することにより、設定対象の新しいインターフェイスを指定します。
たとえば、Modular Gigabit Ethernet Line Cardのライン カード スロット1、EPA 0のポート0を設定する場合は、次のように interface gigabitethernet コマンドを入力します。
ステップ 6 次の例のように、 ip address コンフィギュレーション サブコマンドを入力して、インターフェイスにIPアドレスとサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 7 no shutdownコマンドを入力して、シャットダウン ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。
no shutdown コマンドを実行すると、Modular Gigabit Ethernet Line Cardに enable コマンドが渡されます。また、直前に送信されたコンフィギュレーション コマンドに基づいて、ライン カード自体も設定されます。
ステップ 8 no ip multicast distributed コマンドを入力して、IPマルチキャスト高速スイッチングをオフにします。
ステップ 9 必要な他のコンフィギュレーション サブコマンドを追加して、ルーティング プロトコルをイネーブルにし、インターフェイス特性を調整します。
ステップ 10 コンフィギュレーション サブコマンドをすべて指定してこの設定を完了したら、 Ctrl-Z を入力して( Control キーを押しながら Zキー を押す)、コンフィギュレーション モードを終了します。
設定完了後は、 show コマンドを使用して設定内容を確認できます。 show コマンドの詳細については、「showコマンドによるステータスの確認」を参照してください。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのライン カードはそれぞれ、設定、トラフィック、エラーなどの情報を維持しています。この情報を表示するには、 show コマンドを使用します。 show コマンドを使用すると、ライン カード情報とルータのステータスが表示されます。ここでは、このコマンドの説明と例を示します。
(注) showコマンドの出力は、場合によって大きく異なります。以下に示すのは、標準的なModular Gigabit Ethernet Line Cardに対するshowコマンドの例です。
• システムのスロット1に搭載されたModular Gigabit Ethernet Line CardのEPA 0、ポート0に対して show interfaces gigabitethernet slot / epa_number/port コマンドを使用すると、次のような出力が表示されます。
• ルータに搭載されているModular Gigabit Ethernet Line Card固有のハードウェア情報を表示するには、 show diag slot コマンドを使用します。次に示すのは、スロット1に搭載されたModular Gigabit Ethernet Line Cardに対する show diag slot コマンドの出力例です。
• show version コマンドを使用すると、ルータ ハードウェアの設定(タイプ別の搭載ライン カード数)、Cisco IOSソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブートイメージが表示されます。Cisco 12406ルータに対する show version コマンドの出力例を示します。
• show running-config コマンドを使用すると、RAM内にある現在の実行コンフィギュレーションが表示されます。
ここでは、Modular Gigabit Ethernet Line Cardの仕様を説明します。内容は次のとおりです。
光ファイバ伝送仕様では、シングルモードとマルチモードの2種類のファイバ タイプが規定されています。マルチモード ファイバよりもシングルモード ファイバの方が、遠距離まで信号が到達します。Modular Gigabit Ethernet Line Cardに、GLC-SX-MM SFPモジュールを搭載すればマルチモード光ファイバを、GLC-LH-SM SFPモジュールを搭載すればシングルモード光ファイバを使用できます。
シングルモードを使用する場合の最長距離は、ファイバ経路上の光損失量によって決まります。設置場所に必要な光伝送距離が、一般的な最長距離( 表7 を参照)に近い場合は、Optical Time Domain Reflectometer(OTDR;オプティカル タイム ドメイン反射率計)を使用してパワー損失を測定する必要があります。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのModular Gigabit Ethernet Line Card上のギガビット イーサネット インターフェイスを、他のルータまたはスイッチのギガビット イーサネット インターフェイスに接続するには、LCタイプ コネクタ付きシングルモードまたはマルチモード光ファイバ インターフェイス ケーブルを使用します。デュアル固定LCタイプ コネクタ付きのケーブル(図12を参照)を1本またはシンプレックスLCタイプ コネクタ付きのケーブル(図13を参照)を2本使用します。
シングルモードまたはマルチモード光ファイバ ケーブルは、市販のものをご用意ください。
(注) 一般的にマルチモード ケーブルの色はグレーまたはオレンジで、シングルモード ケーブルの色はイエローです。
(注) ケーブル上の光ファイバ コネクタは、埃、油、その他の汚染物質から保護する必要があります。ライン カードにケーブルを接続する前に、アルコールを含ませた綿棒や布などで光ファイバ コネクタをきれいにしてください。
図14の送信(TX)および受信(RX)ケーブルの位置関係を確認して、ライン カードとライン カードの接続先の装置との間に、1本のデュプレックス ファイバ ケーブルまたは2本のシンプレックス ファイバ ケーブルを接続します。
ここでは、シスコ製品のマニュアルを入手する方法について説明します。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCisco Documentation CD-ROMパッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このCD-ROMパッケージは、単独または年間契約で入手することができます。
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• プライオリティ レベル1(P1) ― ネットワークがダウンし、すぐにサービスを回復しなければ業務に致命的な損害が発生するにもかかわらず、対応策が見つからない場合。
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