1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの概要
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイス ケーブル
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータケーブル マネジメント システム
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを1つだけ交換する場合
2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを交換する場合
2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外す場合
ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けおよび取り外し
新しいライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け
ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイスの設定
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの初期設定
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのコンフィギュレーション例
製品番号:OC48/SRP-SR-SC-B =、OC48/SRP-LR-SC-B=
Customer Order Number: DOC-J-7810567=
このマニュアルには、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータに1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けて設定する手順が記載されています。
このコンフィギュレーション ノートで説明する内容は、次のとおりです。
• 「重要事項」
• 「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの概要」
• 「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイス ケーブル」
• 「ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けおよび取り外し」
• 「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイスの設定」
• 「電磁適合性」
• 「CCO」
ここでは、参考資料、Cisco IOSソフトウェアの設定、安全上の注意事項、テクニカルサポートについての重要事項を記述します。ライン カードの動作に関する考慮事項も記述します。
(注) Cisco IOSソフトウェアのマニュアル、ハードウェアのインストレーションおよびメンテナンス マニュアルは、WWW上のURL、http://www.cisco.com、http://www.cisco.com/jp、http://www-china.cisco.com、およびhttp://www-europe.cisco.comから入手することもできます。
Cisco Documentation CD-ROMパッケージには、シスコ製品ライン全体に関する総合的な資料が収録されています。このCD-ROMパッケージには、Adobe Acrobat Readerで表示できるAdobe PDF形式とWebブラウザで表示できるHTML形式の両方でマニュアルが収められています。
Cisco Connection FamilyのDocumentation CD-ROMは、毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。最新のDocumentation CD-ROMの入手方法については、製品を購入された代理店にお問い合わせください。このCD-ROMパッケージは単独または年間契約で入手することができます。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ製品ラインに関するハードウェアのインストレーションおよびメンテナンス情報については、ご使用のCisco 12000シリーズ インターネット ルータ対応のインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
冷却ファン、電源装置、シャーシ バックプレーンなどのルータ サブシステムの取り付け、メンテナンス、および交換手順については、Field-Replaceable Unit(FRU)のマニュアルを参照してください。
ルータ上で稼働するCisco IOSソフトウェアには、豊富な機能があります。
Cisco IOSソフトウェアの設定情報およびサポートについては、ご使用のシスコ ハードウェア製品にインストールされているCisco IOSソフトウェア リリースに対応したCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットの、コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。ルータ上で使用しているCisco IOSソフトウェア バージョンに対応したCisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。オンライン マニュアル『 Dynamic Packet Transport(DPT) for Cisco 12000 Series Internet Routers 』も参照してください。
Cisco Connection Online(Cisco.com)は、シスコシステムズの主要なリアルタイム サポート チャネルです。CCOによるサポートのご利用方法の詳細については、このマニュアルの最後に記載された「CCO」を参照してください。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardには、動作に関して次の考慮事項があります。
• Cisco 12000シリーズ インターネット ルータにClock and Scheduler Card(CSC;クロック スケジューラ カード)を1つ、Switch Fabric Card(SFC;スイッチ ファブリック カード)を3つ搭載しておく必要があります。これらは、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを初期化するために必要です。
• すべてのSRPライン カードをフル ファブリック構成にする必要があります。ルータ上に4分の1のファブリック構成がすでに存在している状況で、SRPライン カードを搭載する場合は、フル ファブリック構成にアップグレードしなければなりません。スイッチ ファブリック カードを追加する手順の詳細については、ルータに付属している『Installation and Configuration Guide』を参照してください。
• Cisco 12008インターネット ルータの冷却機能を向上させるために、エア フィルタ アセンブリをアップグレードする必要があります。「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイス ケーブル」を参照してください。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
適合規格および安全性については、ルータに付属している『 Regulatory Compliance and Safety Information 』を参照してください。この資料には、安全を確保するための重要事項が記載されています。Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェアの取り付け、取り外し、または変更を行う場合は、必ず事前に目を通しておいてください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を引き起こす状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子カードや部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。EMI(電磁波干渉)シールドはライン カードの統合部品です。ネットワーク装置またはその部品を扱う場合は、静電気防止用ストラップを使用することを推奨します。
ESDによる損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト/アンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側をルータのESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属部分に接続します。
• ライン カードを扱う場合は、非脱落型ネジ、イジェクト レバー、またはライン カードの金属フレームのみを持ってください。基板またはコネクタ ピンには手を触れないようにしてください。
• 取り外したライン カードは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外した基板をただちに静電気防止用袋に入れてください。
• ライン カードと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardに備えられたOC-48c光ファイバSC(標準コネクタ)デュプレックス ポートのペアにより、シングルモードの短距離またはシングルモードの長距離のどちらの形式でも、SC接続が可能です。
(注) SRPリングを実現するには、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータに
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを2つ搭載する必要があります。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardにより、ネットワークで次のことが可能になります。
• 3種類のキューを使い分ける送信パケット プライオリティにより、 ヘッド オブ ライン ブロッキング を防止
–Ring Access Controller(RAC)による制御パケットのレート シェーピングまたはバック プレッシャを行わない
–プライオリティの高いパケットをRACによってレート シェーピング
–プライオリティの低いパケットをRACによってレート シェーピング
• 8レベルのIP/SRPプライオリティを2レベルのプライオリティ(ハイおよびロー)にマッピング
–プライオリティの高いデータと低いデータの両方について、ソフトウェアで選択可能なレート シェーピング(レート=Xまたはシェーピングなし)(RAC)
–パケットのプライオリティをIPヘッダーのType of Service(ToS;サービス タイプ)バイトによって決定(RAC+L3)
• 高速パス スイッチングを実現するために、SRPパケットをPOSパケットに変形
–送信元または宛先MAC(メディア アクセス制御)アドレス別のパケット カウントおよびバイト カウント
–送信元または宛先MACアドレス別のパケット カウントおよびバイト カウント
• 別々のSRPインターフェイス カウンタによる着信および発信パケット モニタ(RAC)
図 1に、2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardおよびバックプレーン コネクタを示します。
図 1 1OC-48/STM-16 SRP Line Card(前面図)
各1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの前面パネルには、8個のミニ同軸コネクタを備えたDタイプ コネクタがあり、2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを結合する同軸銅 ケーブルを接続します。このため、同軸銅 ケーブルのことを「メイト ケーブル」とも言います。
メイト ケーブルにより、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardでは次のことが可能です。
• 1OC-48/STM-16 SRP Line Card相互間におけるデータ トラフィックのパススルー
• 両方のライン カード上のRAC Application-Specific Integrated Circuit(ASIC;特定用途向けIC)の同期化
必ず両手で、まっすぐなメイト ケーブルをU字型に折り曲げ、1OC-48/STM-16 SRP Line Card に接続してください(図 2および図 3を参照)。
図 2 メイト ケーブルを使用した2OC-48/STM-4 SRP Line Card
各1OC-48/STM-16 SRP Line Cardはホットスワップ可能です。また、冗長構成により、一方のライン カードを取り外しても、シャーシにもう一方のライン カードが搭載されていれば、SRPリング上でルータの存在が維持されます。
(注) 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardはスロットに依存しませんが、2つの光ファイバからなるリングを作成できるように、第2の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardには必ず、隣り合わせのルータ スロットを確保してください。
メイト ケーブルで2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを接続し、RACを同期化させると、折り返しのない2つの光ファイバからなるリングが作成されます。1OC-48/STM-16 SRP Line Card上のRACが同期化されていない場合は、2つの光ファイバからなるリングが自動的にラップ モードで作成されます。
図 4に、SRPリングにおける同期化された状態と同期化されていない状態を示します。
図 4 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardおよび銅同軸コネクタ
1OC-48/STM-16 SRP Line CardのLEDがSRPリングの状態を示します。詳細については、「インターフェイスおよびポート ステータスLED」を参照してください。1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの同期化については、「トラブルシューティング」を参照してください。
(注) 信号が同期化されていないエラーが原因でライン カードのWRAP LEDが点灯している場合は、メイト ケーブルを取り付け直すか、交換してください。
ライン カードがメイト ケーブルで接続されていない場合、各1OC-48/STM-16 SRP Line CardはサイドB上の単一光ファイバSRPリングに相当します。単一光ファイバSRPリングは、各終端で折り返し、すべてのデータ パケットがそれぞれの宛先に到達するようにします(図 5を参照)。
図 5 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardおよび単一光ファイバSRPリング
ここでは、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを設置および設定するために必要な準備について説明すると共に、安全およびESD防止のための注意事項を示します。次の要件および準備に関する内容を説明します。
(注) 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardは、CSCおよびRoute Processor(RP;ルート プロセッサ)用に予約されているスロットを除き、任意のルータ スロットに搭載できます。予約済みスロット以外の隣り合った2つのスロットに、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのペアを搭載できます。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの取り外しおよび取り付けには、次の工具および部品が必要です。機器の追加が必要な場合は、発注方法について、購入された代理店にお問い合わせください。
• 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを他のルータまたはスイッチに接続するための、インターフェイス ケーブル(シングルまたはデュプレックスSCコネクタ付き)
• 接続コード付きの静電気防止用リスト ストラップまたはアンクル ストラップ
• 交換用1OC-48/STM-16 SRP Line Cardおよびメイト ケーブル
(注) 機器の追加が必要な場合は、発注方法について、購入された代理店にお問い合わせください。
次の事項を確認したうえで、このマニュアルで説明している作業を開始してください。
• けがや機器の損傷を防ぐために、電気および電話の安全な取り扱いおよび静電気防止に関する注意事項を確認してください。
• 装置のコンフィギュレーションが、実行するアップグレードまたは交換に必要な最低条件を満たしているか、作業に必要な部品および工具が揃っているかどうかを確認してください。
ソフトウェアとの整合性を確保するために、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのハードウェア リビジョン レベルは73-4039-08 Rev. A0(シングルモード短距離)または73-4181-08 Rev. A0(シングルモード長距離)でなければなりません。ハードウェア リビジョン番号は、カードのコンポーネント側に貼付されたラベルに印字されています。 show diag コマンドおよび show hardware コマンドを使用して、ハードウェア リビジョン番号を調べることもできます。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardは、Cisco IOS Release 12.0(11)S以上の12.0 Sリリースで動作するあらゆるCisco 12000シリーズ インターネット ルータと互換性があります。
show version 、 show diag 、および show hardware コマンドを使用すると、ルータの現在のハードウェア コンフィギュレーションが、現在ロードされて稼働しているシステム ソフトウェアのバージョンとともに表示されます。 show コマンドの詳細については、『 Configuration Fundamentals
Configuration Guide 』および『 Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。いずれも、Documentation CD-ROM、CCO、または印刷資料で入手できます。
次の show version コマンドの出力例では、稼働しているシスコ製システム ソフトウェアとして、Release 12.0(11)Sが示されています。
show diag slot コマンドを使用すると、RPのマイクロコード バージョンおよびライン カードのマイクロコード バージョンが表示されます。
画面出力から、稼働しているシステム ソフトウェアのバージョンがRelease 12.0(11)S以前、またはGRP のマイクロコード バージョンが1.13以前のものであることがわかった場合は、フラッシュ メモリの内容を調べて、必要なイメージがシステムにあるかどうかを確認してください。 show flash コマンドを使用すると、フラッシュ メモリに保存されている全ファイルのリストが表示されます。有効なソフトウェア バージョンがない場合には、購入された代理店に連絡してください。
光ファイバ伝送に関するSONET仕様では、シングルモード短距離およびシングルモード長距離の2種類の光ファイバが定義されています。信号の到達可能距離は、マルチモード ファイバよりシングルモード ファイバの方が長くなります。
シングルモード インストレーションの最大距離は、ファイバ パス上における光の損失量によって決まります。スプライスの非常に少ない高品質のシングルモード ファイバを使用した場合、OC-48/STM-16長距離信号を約50マイル(80 km)離れた場所へ伝送できます。OC-48/STM-16短距離信号の伝送距離は、約1.2マイル(2 km)です。
設置場所で必要とされる伝送距離が一般的な最大距離に近い場合には、Optical Time-Domain
Reflectometer(OTDR;オプティカル タイム ドメイン反射率計)を使用して、パワー損失を測定してください(表 1を参照)。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardは、表 2に記載されているルート メモリ オプションと組み合わせて使用することができます。ライン カードのルート メモリおよびパケット メモリをアップグレードするか交換する場合は、『Cisco 12000 Series Internet Router Memory Replacement Instructions 』に記載されたインストレーション手順を参照してください。
ライン カードのルート メモリは128~256 MBです。ライン カードのデフォルトのルート メモリ構成は128 MBです。1つの128 MB DIMMがルート メモリDRAM DIMM0ソケットに搭載されています。最新のメモリ オプションについては、『Cisco 12000 Series Internet Router Memory Replacement Instructions 』を参照してください。
エンジン2のライン カードには、バッファ メモリ用のSDRAM DIMMソケットが4つ搭載されています。これらのソケットの組み合わせは次のとおりです。
• 送信(TX)バッファ ― TX DIMM0およびTX DIMM1というラベルの付いた2つのSDRAM DIMM ソケット
• 受信(RX)バッファ ― RX DIMM0およびRX DIMM1というラベルの付いた2つのSDRAM DIMM ソケット
パケット メモリの合計容量
6
|
|||
---|---|---|---|
6.所定のバッファ(受信バッファまたは送信バッファ)に搭載されたSDRAM DIMMの種類およびサイズは同じでなければなりませんが、受信バッファと送信バッファでメモリ容量が異なっていても動作します。 |
シングルモードの光ファイバ インターフェイス ケーブルを使用して、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータと他のルータまたはスイッチを接続します。通常、シングルモード ケーブルはイエローです。
(注) シングルモード光ファイバ ケーブルは、AMP、Anixter、AT&T、Red-Hawk、および
Siemensの製品を使用できます。別途、このタイプのケーブルが必要です。
SONET/SDHシングルモード光ファイバ接続には、シンプレックスSCタイプ コネクタ(図 6 を参照)を2本使用します。
2本のシンプレックス光ファイバ ケーブルを使用して、ライン カードを、ライン カードの接続先装置に接続します。ケーブルの受信側(RX)と送信側(TX)の接続関係に注意してください(図 7を参照)。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
(注) 光ファイバ コネクタは、埃、油などの汚れから保護する必要があります。ファイバ用のクリーニング キットを使用して、ファイバ コネクタの汚れを丁寧に落としてください。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのケーブル マネジメント システムにより、システムに出入りするインターフェイス ケーブルを整理し、作業の妨げになったり極端に折れ曲がるのを防ぐことができます。インターフェイス ケーブルが極端に曲がると、性能が低下し、ケーブルが損傷する可能性があります。
ケーブル マネジメント システムは、次の2つのコンポーネントで構成されています。
• ライン カードに取り付けるケーブル マネジメント ブラケット(図 8を参照)。
• シャーシに取り付けるケーブル マネジメント トレイ(図 9を参照)。
図 8に、Cisco 12012インターネット ルータに取り付け可能なケーブル マネジメント ブラケットを示します。
図 9に、Cisco 12012のシャーシのケーブル マネジメント トレイおよびライン カードのケーブル マネジメント ブラケットを示します。Cisco 12008のケーブル マネジメント トレイは、形状および機能ともに、Cisco 12012のトレイと同じです。
図 9 Cisco 12012のケーブル マネジメント システム
Cisco 12016は、上部ライン カード スロットの上に上部カード ケージ用のケーブル マネジメント トレイがあり、下部ライン カード スロットの下に下部カード ケージ用のケーブル マネジメント トレイがあります。さらに、カード ケージの左右どちらかに、ケーブルを整理して固定するためのケーブル トラフが垂直方向に走っています(図 10を参照)。
図 10 Cisco 12016ギガビット スイッチ ルータ
ここでは、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの取り付けまたは交換手順について説明します。説明する手順は、次のとおりです。
• 「ライン カードの取り外しおよび取り付けに関する注意事項」
• 「ライン カード インターフェイス ケーブルの取り外し」
システムの稼働中にライン カードを取り外す場合は、事前に次の「ライン カードの取り外しおよび取り付けに関する注意事項」を参照してください。
(注) 次の手順では、Cisco 12012インターネット ルータの図を使用して、ライン カードの取り付けおよび取り外し方法を説明します。Cisco 12000シリーズ インターネット ルータの各種カード ケージは、カード スロット数に差がありますが、スロットの用途とライン カードの取り付けおよび取り外し作業は基本的に同じです。したがって、このマニュアルではCisco 12016インターネット ルータおよびCisco 12008インターネット ルータの個別の手順および図は省略します。
(注) 一方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを交換する前に、shutdownコマンドを使用しないでください。メイト ケーブルの両方のサイドを外すと、残っているライン カードでラップ モードが自動的に開始され、半分のSRPリングが作成されます(図 4を参照)。
両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外す前に、shutdown コマンドを使用してSRPインターフェイスをディセーブルにし、新規または設定済みの2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けたときに、異常が生じないようにしてください。SRPインターフェイスをシャットダウンすると、showコマンドの出力にadministratively downと表示されます。
システムの稼働中にライン カードの取り外しおよび交換を行うことができます。ソフトウェアを再設定したり、システム電源をリセットしたりする必要はありません。この機能により、オンラインのシステムでライン カードを追加、取り外し、または交換することができるので、ネットワーク上のエンド ユーザに影響を与えることもなく、すべてのルーティング情報が維持され、さらにセッションも保護されます。
ライン カードを再び取り付けると、システムが必要なソフトウェアをRPから自動的にダウンロードします。そのあとで、現在のコンフィギュレーションと一致し、かつアップとして設定されていたインターフェイスだけがオンラインになります。
各ライン カードにはイジェクト レバーが2つあります。ライン カードを取り外すときには、イジェクト レバーを使用して、バックプレーン コネクタからカードを外します。ライン カードを取り付けるときには、イジェクト レバーを使用して、バックプレーン コネクタにライン カードをしっかりと固定します。イジェクト レバーによってカード コネクタがバックプレーンにかみ合い、正しく装着されます。
ライン カードを取り外すときは、カード コネクタのピンがバックプレーンから切り離されるように、必ずイジェクト レバーを使用してください。カードのピンが部分的にバックプレーンに接続していると、システムが停止します。
同様に、ライン カードを取り付けるときも、必ずイジェクト レバーを使用して、カードがバックプレーン コネクタと正しくかみ合って、カード コネクタのピンが正しい順序でバックプレーンに接触し、バックプレーンにカードがしっかりと固定されるようにしてください。カードがバックプレーンに完全に装着されていないと、システムがハングして、最終的にクラッシュする原因になります。
ここでは、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの取り外しおよび交換手順について説明します。内容は次のとおりです。
• 「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを1つだけ交換する場合」
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを1つだけ交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 メイト ケーブルを外す前に、1OC-48/STM-16 SRP Line CardのTXポートとRXポートから光ファイバ ケーブルを外します。
ステップ 2 両方のライン カードからメイト ケーブルを完全に外します。
(注) メイト ケーブルを折り曲げすぎないように注意してください。ケーブルを外すときは、メイト ケーブルの一方のサイドを曲げないようにしてください。必ず、メイト ケーブルの両サイドを1つの単位として取り付けおよび取り外しを行います。
両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardからメイト ケーブルを外すと、システムが一方のサイドを選択して、自動的に折り返しを開始します(図 5を参照)。
ステップ 4 同じスロットに新しい1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けます。
ステップ 5 1OC-48/STM-16 SRP Line CardのTXポートとRXポートに光ファイバ ケーブルを接続します。
ステップ 6 両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardにメイト ケーブルを元どおりに取り付けます。
2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 shutdown srp slot/port コマンドを使用して、各スロットのSRPインターフェイスをシャットダウンします。
ステップ 2 メイト ケーブルを外す前に、1OC-48/STM-16 SRP Line CardのTXポートとRXポートから光ファイバ ケーブルを外します。
ステップ 3 両方のライン カードからメイト ケーブルを完全に外します。
(注) メイト ケーブルを折り曲げすぎないように注意してください。ケーブルを外すときは、メイト ケーブルの一方のサイドを曲げないようにしてください。必ず、メイト ケーブルの両サイドを1つの単位として取り付けおよび取り外しを行います。
ステップ 5 同じスロットにそれぞれ対応する新しい1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けます。
ステップ 7 no shutdown srp slot/port コマンドを使用して、各スロットのSRPインターフェイスをアップにします。
システム コンフィギュレーションから2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 no hw-module srp slot コマンドを使用して、各スロットのSRPインターフェイスをシャットダウンします。このコマンドにより、スロットに新しく搭載されたライン カードが、隣接スロットを共有しなければならないSRP固有のライン カードではないこともシステムに伝えられます。
ステップ 2 メイト ケーブルを外す前に、1OC-48/STM-16 SRP Line CardのTXポートとRXポートから光ファイバ ケーブルを外します。
ステップ 3 両方のライン カードからメイト ケーブルを完全に外します。
(注) メイト ケーブルを折り曲げすぎないように注意してください。ケーブルを外すときは、メイト ケーブルの一方のサイドを曲げないようにしてください。必ず、メイト ケーブルの両サイドを1つの単位として取り付けおよび取り外しを行います。
両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardからメイト ケーブルを外すと、システムが一方のサイドを選択して、自動的に折り返しを開始します。
ステップ 4 各1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外します。
ステップ 6 適切な interface コマンド( interface pos slot / port など)を使用して、新しいライン カードの設定をそれぞれ開始します。
GSR(ギガビット スイッチ ルータ)はライン カードのホットスワップが可能なので、システムの稼働中にライン カードの取り外しおよび交換を行うことができます。ライン カードを取り外す場合は、図 11を参考にしながら、次の作業を行います。
(注) 一方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを交換する前に、shutdownコマンドを使用しないでください。メイト ケーブルの両方のサイドを外すと、残っているライン カードでラップ モードが自動的に開始され、半分のSRPリングが作成されます(図 4を参照)。
両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外す前に、shutdownコマンドを使用してSRPインターフェイスをディセーブルにし、新規または再設定済みの2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けたときに、異常が生じないようにしてください。SRPインターフェイスをシャットダウンすると、 show コマンドの出力に administratively down と表示されます。
図 11 ライン カードの取り外しまたは取り付け(Cisco 12012の場合)
ステップ 7 プラス ドライバを使用して、ライン カード前面プレートの両側にある非脱落型ネジを緩めます(aを参照)。
ステップ 8 左右のイジェクト レバーを外側に同時に開き、バックプレーン コネクタからライン カードを外します(bを参照)。
ステップ 9 イジェクト レバーをつかんで、ライン カードをスロットの途中まで引き出します。
ステップ 10 ライン カードの前面プレートを片手で持ち、反対の手でライン カードを下から支えながら、ライン カードをスロットからまっすぐ引き出します(cを参照)。ライン カードのプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 11 取り外したライン カードを静電気防止用マットまたは静電気防止用フォーム パッドの上に置きます。返却する場合は、ライン カードを静電気防止用バッグに保管してください。
ライン カード スロットを空にしておく場合は、ライン カード ブランク(シスコ製品番号800-03004-01)を取り付け、シャーシに埃が入らないように、また、ライン カード コンパートメント内の通気を適切な状態に保つようにします。非脱落型ネジを締め、ライン カード ブランクをシャーシに固定します。
ライン カードのインターフェイス ケーブルを取り外す場合は、図 12を参考にして、次の作業を行います。
図 12 ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し(Cisco 12012の場合)
(注) 一方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外す前に、shutdownコマンドを使用しないでください。メイト ケーブルの両方のサイドを外すと、残っているライン カードでラップ モードが自動的に開始され、半分のSRPリングが作成されます(図 4を参照)。両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Card を取り外す前に、[ no ] shutdownコマンドを使用してSRPインターフェイスをディセーブルにし、新規または再設定済みの2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けたときに、異常が生じないようにしてください。SRPインターフェイスをシャットダウンすると、showコマンドの出力にadministratively downと表示されます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、シャーシのESD接続ソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 ライン カードのインターフェイス ケーブルとライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを切り離して外します(図 12を参照)。
a. ライン カードのインターフェイス ポートからインターフェイス ケーブル コネクタを抜き取ります。
b. プラス ドライバを使用して、ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの両側にある非脱落型ネジを緩めます。
c. ライン カードからライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを外して脇へ置きます。
(注) ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットからは、インターフェイス ケーブルを外さないでおきます。ブラケットの片側に、シャーシのケーブル マネジメント トレイまたはブラケットからブラケットとケーブルをぶら下げるための小さいフックがあります。
隣り合った任意の2つのライン カード スロットに、2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを搭載できます。Cisco 12016インターネット ルータまたはCisco 12012 GSRの場合、ライン カードの位置に制限はありません。ライン カードをスロット0に搭載することは可能ですが、スロット0はRP専用という慣例に従うことを推奨します。
ライン カードのスロット位置については、「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイス ケーブル」を参照してください。
新しいライン カードを取り付ける場合は、事前に使用するスロットからライン カード ブランクを取り外す必要があります。手順については、「ライン カードの取り付け」を参照してください。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのペアを初めて搭載する場合は、必ず最初に、第1 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを最小のスロット番号に搭載してください。番号の小さいスロットに搭載された1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのペアにおける第1カードといい、サイドAで表します。番号の大きい方のスロットに搭載された第2 1OC-48/STM-16 SRP Line CardがサイドBです。
たとえば、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのペアがスロット4および5に搭載されている場合、スロット4のライン カードが1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのペアにおける第1カード(サイドA)、スロット5のライン カードが第2カード(サイドB)です。
2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardをメイト ケーブルで接続すると、1つのインターフェイスとして動作し、1つのIPアドレスが共有されます。ペアのライン カードをイネーブルにするには、 hw-module slot number srp コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
(注) 一方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを交換する前に、shutdownコマンドを使用しないでください。メイト ケーブルの両方のサイドを外すと、残っているライン カードでラップ モードが自動的に開始され、半分のSRPリングが作成されます(図 4を参照)。
異常事態の発生を防止するために、事前に光ファイバ ケーブルを外してから、メイト ケーブルを外してください。
両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外す前に、shutdown コマンドを使用してSRPインターフェイスをディセーブルにし、新規または再設定済みの2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けたときに、異常が生じないようにしてください。SRPインターフェイスをシャットダウンすると、showコマンドの出力に administratively downと表示されます。
次の手順で、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのスロット4および5に、2つの
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けます。次の手順では、2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardをスロット4および5に取り付けることを想定しています。
ステップ 1 コンソール端末がRPのコンソール ポートに接続されていて、コンソールの電源が入っていることを確認します。
ステップ 2 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、シャーシのESD接続ソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 3 hw-module slot 4 srp コンフィギュレーション コマンドを使用して、SRPインターフェイスをイネーブルにします。このコマンドにより、万一、スロット5から先に1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り付けても、実行コンフィギュレーションが悪影響を受けることはありません。
ステップ 4 スロット4に第1ライン カードを搭載します。ライン カードが初期化されるまで、多少時間がかかります。
ステップ 5 スロット5に第2ライン カードを搭載します。ライン カードが初期化されるまで、多少時間がかかります。
ステップ 6 各1OC-48/STM-16 SRP Line Cardにメイト ケーブルを接続します。
(注) メイト ケーブルを折り曲げすぎないように注意してください。ケーブルを外すときは、メイト ケーブルの一方のサイドを曲げないようにしてください。必ず、メイト ケーブルの両サイドを1つの単位として取り付けおよび取り外しを行います。
両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardからメイト ケーブルを外すと、システムが一方のサイドを選択して、自動的に折り返しを開始します。
ステップ 7 各1OC-48/STM-16 SRP Line CardポートにシンプレックスSCケーブル コネクタを差し込みます。
ステップ 8 片手でライン カードの前面プレートを持ち、反対の手でカード フレームを下から支え、カード ケージのスロットにカードを差し込みます。ライン カードのプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 9 ライン カードを慎重にスロットに押し込み、イジェクト レバーがカード ケージのエッジに接触したところで ストップ します。イジェクト レバーのフックがカード ケージの縁を押さえていることを確認します(図 13を参照)。
ステップ 10 両方のイジェクト レバーがライン カードの前面プレートに対して垂直になるまで、同時に内側に戻します。この動作により、カードがバックプレーンにしっかりと固定されます。
ステップ 11 プラス ドライバを使用して、ライン カード前面プレートの両側にある非脱落型ネジを締めます。これにより、適切なEMIシールドを確保すると共に、ライン カードがバックプレーンから部分的に脱落するのを防ぎます(EMI仕様に適合するには、ネジを締める必要があります)。
ステップ 12 ライン カードのケーブル マネジメント ブラケット(前出の図 9を参照)を元どおりに取り付けます。
a. シャーシのケーブル マネジメント トレイまたはブラケットからライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを外します。
b. ライン カード前面プレートの前に、ライン カードのケーブル マネジメント ブラケットを重ねます。
c. ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを締め、ライン カードにブラケットを固定します。
ステップ 13 ライン カード前面プレートの元のポートに、シンプレックスSCケーブル コネクタを差し込みます。
(注) 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを単一SRPインターフェイスとして設定する場合は、「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの初期設定」を参照してください。
• 「新しいライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け」
• 「ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し」
次の手順では、ルータに新しいライン カードがすでに搭載されているものとします。ライン カードにはさらに、ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを取り付ける必要があります。
ライン カードにライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを取り付けるには、次の作業を行います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、シャーシのESD接続ソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 次のようにして、ライン カードにライン カード ケーブル マネジメント ブラケットを取り付けます。
a. ライン カード前面プレートの前に、ライン カードのケーブル マネジメント ブラケットを重ねます。
b. ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを締め、ライン カードにブラケットを固定します。
ステップ 3 ライン カードの下部ポートから順に(図 14aを参照)、各インターフェイス ケーブルを所定のポートに接続します。
ステップ 4 ケーブル スタンドオフの端にあるケーブル クリップに、インターフェイス ケーブルを慎重に押し込みます(図 14bを参照)。ケーブルがよじれたり折れ曲がったりしないように注意してください(インターフェイス ケーブルを曲げすぎると、性能が低下します)。
ステップ 5 ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットのベースに沿って上に向かって、インターフェイス ケーブルをケーブル引き回しクリップに慎重に押し込んでいきます(図 14bを参照)。
ステップ 6 ライン カード ポートのすべてのインターフェイス ケーブルについて、ステップ 3~ステップ 5を繰り返します。
図 14 ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットにインターフェイス ケーブルを取り付ける手順(Cisco 12012の場合)
次の手順で、ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットからインターフェイス ケーブルを外し、ライン カードからケーブル マネジメント ブラケットを取り外します。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に巻き付け、シャーシのESD接続ソケットあるいはシャーシまたはフレームの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 各ライン カードのポートとインターフェイス ケーブルの現在の接続関係をサイト ログに書き留めます。
ステップ 3 (カードに複数のポートが装備されている場合)ライン カードの一番下のポートのインターフェイス ケーブルから順に、ケーブルをライン カードのポートから外します(図 15aを参照)。
ステップ 4 上に向かって、ケーブル スタンド オフの端にあるケーブル クリップからインターフェイス ケーブルを外します(図 15bを参照)。
ステップ 5 ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットのベースに沿ったケーブル引き回しクリップからインターフェイス ケーブルを外します(図 15bを参照)。
ライン カード ポートの他のインターフェイス ケーブルについて、ステップ 3~ステップ 5を繰り返し、ステップ 6に進みます。
ステップ 6 ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを緩め、ライン カードからブラケットを取り外します。
図 15 ライン カード ケーブル マネジメント ブラケットからケーブルを取り外す手順(Cisco 12012の場合)
ここでは、ライン カードのインストレーションの確認およびトラブルシューティングの手順について説明します。
ライン カードの一般的な起動プロセスでは、次のイベントが発生します。
• ライン カードのMBusモジュールは、+5.2 VDCの電圧が供給されると、MBusソフトウェアの実行を開始します。
• ライン カードのMBusモジュールは、搭載されているカードの種類を判別し、内部チェックを実行し、RPからのCisco IOSソフトウェア ロードを受け入れるために準備を整えます。
• RPがライン カードを起動して、ライン カードにCisco IOSソフトウェアをロードします。
ライン カードが正常に動作していることを確認するには、次の動作チェックを実行します。
• ライン カードの起動プロセス中は、ライン カードの英数字LEDを観察することにより、カードが表 8に示した一般的な初期化シーケンスをたどっているかどうかを確認できます。
• ライン カードのインターフェイス ポート ステータスLEDを観察して、ACTIVE LEDが点灯していることを確認します。
ライン カードを搭載してインターフェイス ケーブルを接続したあとで、ライン カードの前面プレートにあるLEDを調べ、ライン カードが正常に動作していることを確認します。
ここでは、1OC-48/STM-16 SRP Line Card上の次のLEDタイプについて説明します。
–ACTIVE(グリーン) ― SRPインターフェイスがイネーブルであり、ポートが折り返していないことを表します。
• ポート ステータスLEDは次のように、各光ファイバコネクタについて、ポート ステータスの3とおりの状態を示します。
–RX CARRIER(グリーン) ― OC-48 SONETフレーミングを正常に受信していることを表します。
–RX PACKETS(グリーン) ― ポートがSRPパケットを受信していることを表します。パケットが転送されてリングに戻っても、このLEDは動作しません。
–SYNCH(同期)(グリーン) ― 各1OC-48/STM-16 SRP Line CardのRACが同期していて、メイト ケーブルが正しく接続されていることを表します。
–WRAP(グリーン) ― SRPインターフェイスが内部ラップ モードになっていることを表します。
– PASSTHRU(グリーン) ― ファイバ障害に関係なく、ノードがトランスペアレントであるものとして、データ トラフィックが転送されていることを表します。
• 英数字LED ― 4桁の英数字LEDディスプレイが2つあり、ライン カードの状態を示すメッセージが表示されます。
ライン カードのインターフェイスおよびポート ステータスLEDは、ライン カードのインターフェイスを設定する(またはシャットダウンされていた場合はオンにする)まで、点灯しないことがあります。各インターフェイスの動作が正しいかどうかを確認するには、ライン カードの設定手順を終える必要があります(1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイスの設定を参照)。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの場合、各ポートの横にACTIVE、CARRIER、RX PKTの3つのグリーンのLEDが3つあります(図 16を参照)。これらのLEDは表 3に示したように、ポート ステータスを伝えます。
図 16 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイスおよびポート ステータスLED
ここでは、リング上のSRPインターフェイスに対応するステータスLEDの判読方法について説明します。図 17に、1OC-48/STM-16 SRP Line CardにおけるSRPリングLEDの位置を示します。
図 17 1OC-48/STM-16 SRP Line CardのLED
PASSTHRU LEDは、ステータスLEDと英数字LEDの間にあります。PASSTHRU LEDは、ファイバ障害が起きているかどうかを示します(表 4を参照)。
SYNCH LEDは、WRAP LEDとPASSTHRU LEDの横にあります。SYNCH LEDは、各1OC-48/STM-16 SRP Line CardのRACが同期していて、メイト ケーブルが正しく接続されていることを表します。
1OC-48/STM-16 SRP Line Cardには、前面プレートの片側、イジェクト レバーのそばに、4桁の英数字LEDが2つあります。このLEDで示される一連のメッセージから、カードの状態がわかります。通常、LEDが点灯するのは、RPがカードを認識して起動したあとです。メッセージは、シーケンスまたはプロセスの途中で表示されますが、短時間のため読み取れないのが普通です(表 8を参照)。
LEDディスプレイ
7
|
||
---|---|---|
MBusマイクロコードの実行が開始されました。 nnnn は、マイクロコードのバージョン番号です。たとえば、マイクロコードのバージョンが1.33以上の場合、0117と表示されます8。このメッセージが表示されるのはごく短時間なので、読み取れないこともあります。 |
||
ライン カードはファブリック ダウンローダ9のロードを待機中 |
||
7.表 8のLEDシーケンスは、実際には早すぎて判読できないこともあります。したがって、この表のシーケンスから、起動時のライン カードの動作を理解してください。 |
表 9に、ライン カードの英数字LEDディスプレイに表示されるその他のメッセージを示します。
MBusマイクロコードの実行が開始されました。 nnnn は、マイクロコードのバージョン番号です。たとえば、マイクロコードのバージョンが1.17の場合、0117と表示されます10 。このメッセージが表示されるのはごく短時間なので、読み取れないこともあります。 |
||
ファブリック ダウンローダ11のロード完了 |
||
ライン カードのACTIVE LEDが点灯しない場合は、次の条件が満たされているかどうかを確認してください。
• すべての電源コードおよびデータ ケーブルが両端とも正しく接続されている。
• すべてのカードがカード ケージに正しく装着されて固定されている。
• すべてのコンポーネントが正しく接続されていて、カード ケージにネジで固定されている。
• ライン カードのポートとローカル接続装置上のポート間に互換性があり、シングルモード ケーブルを使用している。
次の手順で、ライン カードが正しく接続されているかどうかを確認します。
ステップ 1 各インターフェイスの再初期化中に、コンソールに表示されるメッセージを観察し、システムが1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを認識していることを確認します。次の条件がすべて満たされている場合、システムはインターフェイスを認識しますが、インターフェイスは administratively down として設定されたままです。
• 1OC-48/STM-16 SRP Line Cardがバックプレーンに正しく接続されていて、電力が供給されている。
• システム バスが各1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを認識している。
• 有効なバージョンのマイクロコードがロードされて稼働している。
ステップ 2 再初期化の完了後、1OC-48/STM-16 SRP Line CardのACTIVE LEDが点灯し、点灯した状態が続いていることを確認します。LEDの点灯状態が続いている場合は、ステップ 6に進みます。ACTIVE LEDが点灯状態にならない場合は、次のステップに進みます。
ステップ 3 1OC-48/STM-16 SRP Line CardのACTIVE LEDが点灯しなかった場合は、ボード コネクタがバックプレーンに完全に装着されているかどうかを調べます。非脱落型ネジを緩め、イジェクト レバーが両方とも、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの前面プレートに対して垂直になるまで、内側に回転させます。そのあと、非脱落型ネジを締めます。
インターフェイスの再初期化が完了すると、1OC-48/STM-16 SRP Line CardのACTIVE LEDが点灯するはずです。LEDが点灯した場合は、ステップ 6に進みます。ACTIVE LEDが点灯しない場合は、次のステップに進みます。
ステップ 4 ACTIVE LEDがまだ点灯しない場合は、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを取り外し、空いているライン カード スロットに搭載してみます。
• ライン カードを新しいスロットに取り付けたあとで、ACTIVE LEDが点灯した場合は、元のライン カード スロットのバックプレーン ポートに障害があると考えられます。
• ACTIVE LEDがまだ点灯しない場合で、ライン カード上の他のLEDが点灯してアクティビティを示している場合は、ステップ 6に進み、インストレーションの確認作業を再開します。ライン カードのACTIVE LEDに障害があると考えられます。
• ライン カードのLEDがどれも点灯しない場合は、ライン カードを交換してください。
• ACTIVE LEDがそれでも点灯しない場合は、インストレーションを中止してください。購入した代理店に機器が故障していることを伝え、指示を受けてください。
• 信号が同期していないエラーが原因でライン カードのWRAP LEDが点灯している場合は、メイト ケーブルを取り付け直すか、交換してください。
(注) メイト ケーブルを折り曲げすぎないように注意してください。ケーブルを外すときは、メイト ケーブルの一方のサイドを曲げないようにしてください。必ず、メイト ケーブルの両サイドを1つの単位として取り付けおよび取り外しを行います。両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardからメイト ケーブルを外すと、システムが一方のサイドを選択して、自動的にラップを開始します。
ステップ 5 SRPインターフェイスが administratively down であるかどうかを判別するには、 show running
configuration EXECコマンドを使用します。SRPインターフェイスがディセーブルになっている場合は、 hw-module slot number srp コンフィギュレーション コマンドを入力して、SRPインターフェイスをイネーブルにします。サイドBから先に1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを搭載すると、問題が起きている可能性があります。
ステップ 6 show interface srp コマンドを使用して、SRPインターフェイスのステータスを確認します(SRPインターフェイスがまだ設定されていない場合は、次の「「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのインターフェイスの設定」」に記載されている手順に従ってください)。
コンソール端末にエラー メッセージが出力された場合には、エラー メッセージの意味について、対応するリファレンス マニュアルを参照してください。その他の解決できない問題が生じたときは、購入した代理店に連絡してください。
トラブルシューティングおよび診断の詳細については、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータに付属している『Installation and Configuration Guide』を参照してください。
ここでは、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの設定手順について説明し、コンフィギュレーション例を示します。DPTおよびSONET/SDHフレーマの両方について、パラメータを設定したり表示したりできるように、CLI(コマンドライン インターフェイス)が備わっています。
• 「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの初期設定」
• 「1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのコンフィギュレーション例」
次の手順で基本的なコンフィギュレーションを作成し、SRPインターフェイスをイネーブルにして、IPルーティングを指定します。システム コンフィギュレーションの要件によっては、他のコンフィギュレーション コマンドを入力しなければならないこともあります。コンフィギュレーション コマンドおよび利用できるコンフィギュレーション オプションについては、「重要事項」に記載されている適切なソフトウェア マニュアルを参照してください。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータは、ライン カードのスロット番号およびポート番号( slot/port の形式で指定)によって、SRPインターフェイスのアドレスを識別します。たとえば、ライン カードのスロット4、ポート0に搭載された1OC-48/STM-16 SRP Line Card 上のSRPインターフェイスの場合、 slot/port アドレスは 4/0です。
2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardをメイト ケーブルで接続すると、1つのSRPインターフェイスとして動作し、1つのIPアドレスが共有されます。ペアのライン カードをイネーブルにするには、 hw-module slot number srp コンフィギュレーション コマンドを実行する必要があります。
(注) サイドAは自動的に、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardのペアの左側のスロットになります。
次の手順で、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのスロット4および5に搭載された2つの1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを初期設定します。
ステップ 1 enable コマンドを使用して、イネーブルEXECコマンド モードを開始します。パスワードが設定されている場合は、パスワードが要求されます。
ステップ 2 show running configuration コマンドを入力して出力を調べ、最初は両方の1OC-48/STM-16 SRP Line Cardがシャットダウンされていることを確認します。
ステップ 3 configure terminal コマンドを入力して、コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 4 hw-module slot number srp コンフィギュレーション コマンドを入力して、各1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを起動します。
この場合、#は左側の1OC-48/STM-16 SRP Line Card、すなわちサイドAのスロット番号です。
ステップ 5 copy running-config startup-config コマンドを使用して、新しいコンフィギュレーションをNVRAM(不揮発性RAM)に書き込みます。
ステップ 6 show gsr コマンドを使用して、ライン カードへのIOSダウンロードの進行状況をモニタします。
次の手順で、基本的なコンフィギュレーションを作成し、インターフェイスをイネーブルにして、IPルーティングを指定します。システム コンフィギュレーションの要件によっては、他のコンフィギュレーション コマンドを入力しなければならないこともあります。コンフィギュレーション コマンドおよび利用できるコンフィギュレーション オプションについては、「重要事項」に記載されている適切なソフトウェア マニュアルを参照してください。
新しい1OC-48/STM-16 SRP Line Cardが正しく搭載されている(ACTIVE LEDが点灯している)ことを確認したあとで、 enable コマンドを使用して、イネーブルEXECコマンド モードを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合は、パスワードが要求されます。 configure コマンドを使用して、新しいインターフェイスを設定します。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータは、ライン カードのスロット番号およびポート番号( slot/port の形式で指定)によって、インターフェイスのアドレスを識別します。たとえば、ライン カードのスロット1、シャーシ ポート0に搭載された1OC-48/STM-16 SRP Line Card上のインターフェイスの場合、slot/portアドレスは 1/0 です。1ポートだけのカードであっても、 slot/port 形式で指定しなければなりません。
1OC-48/STM-16 SRP Line Card上のデフォルト値を変更する場合は、 configure terminal コマンドを使用して、コンフィギュレーション モードを開始します。IPアドレスをはじめ、必要な情報を用意しておいてください(表 10を参照)。
次の手順で、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを設定します。特に指示されていないかぎり、各コンフィギュレーション ステップの実行後、 Return キーを押します。
ステップ 1 show version コマンドを入力して、システムがカードを認識しているかどうかを確認します。
show version コマンドの出力例については、後述の「showコマンドによるシステム ステータスの確認」を参照してください。
ステップ 2 show interface srp slot / port コマンドを入力し、各ポートのステータスを調べます。
show interface コマンドの出力例については、後述の「showコマンドによるシステム ステータスの確認」を参照してください。
ステップ 3 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション コマンドの入力元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 4 ip routing コマンドを入力して、IPルーティングをイネーブルにします。
ステップ 5 プロンプトに対して、 interface コマンド、続いて type ( srp )、およびslot/port(ライン カードのスロット番号/ポート番号)を入力することにより、設定対象の新しいインターフェイスを指定します。次に、シャーシ スロット1、ポート0に搭載した1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの場合の例を示します。
ステップ 6 ip address コンフィギュレーション コマンドを使用して、IPアドレスとサブネット マスクをインターフェイスに割り当てます。
ステップ 7 クロック ソースのデフォルト値が適切かどうかを確認します。
デフォルト設定は clock source internal です。一般に、2台のCisco 12000シリーズ インターネット ルータをバックツーバックで接続する場合、またはダーク ファイバを使用して接続する場合は、外部クロックを利用できないので、各装置のクロック ソースを内部に設定します。ルータをSONET/SDH ADMに接続する場合は、サイドAおよびBについて、クロック ソースを clock source line として設定します。
ステップ 8 シャットダウン ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。
no shutdown コマンドにより、 enable コマンドが1OC-48/STM-16 SRP Line Cardに渡されます。さらに、それまでに送信されたコンフィギュレーション コマンドに基づいて、ライン カードが自動的に設定されます。
(注) ライン カードのケーブルは、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータとハイエンド ルータまたはスイッチの両方に接続します。ステップ10~12は、使用中のCisco 12000シリーズ インターネット ルータだけでなく、他の装置にも当てはまります。
(注) Cisco 12000シリーズ インターネット ルータにはCDPは不要です。
ステップ 10 フレーミングを選択するには、 srp framing インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。
ステップ 11 srp topology-timerインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力し、トポロジー タイマーの間隔を秒単位で設定します。
(注) SRPリング上の全ノードで、復旧待機、トポロジー タイマー、およびIPSを同じ値にする必要があります。
ステップ 12 ノードからSRPリングに送信できるプライオリティの高いトラフィックおよび低いトラフィックの量を制御するために、 srp tx-traffic-rate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ステップ 13 プライオリティの高い送信キューおよび低い送信キューに入れるIPパケットを制御するために、srp priority-map transmitインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ハイ プライオリティ送信キューに入るprecedence値は5~7、ロー プライオリティ送信キューに入る値は0~4です。
コンフィギュレーションからtx-traffic-rateを削除する場合は、 no 形式のコマンドを使用します。
ステップ 14 ルーティング プロトコルをイネーブルにし、インターフェイス特性を調整するために必要な、その他のコンフィギュレーション コマンドを追加します。
ステップ 15 完全なコンフィギュレーションにするために必要なすべてのコンフィギュレーション コマンドを指定したあとで、 ^Z ( Control キーを押しながら Z を押す)を入力し、コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 16 新しいコンフィギュレーションをメモリに書き込みます。
ここでは、SRP IPSコマンド オプションを使用して、スイッチを追加したり、自動設定またはユーザ設定されたスイッチを取り除いたりする方法について説明します。
• 自動SRP IPSモードが有効になるのは、DPTリングがイベント、ファイバ切断、またはノード障害を検出したときです。SRP IPSモードは、デフォルトのwait-to-restore(wtr;復旧待機)値が満了するまで有効です。
• ユーザ設定のSRP IPSモードは、コマンドを入力するとただちに有効になります。SRP IPSモードは、プライオリティのさらに高いSRP IPS要求によって上書きされるか、またはコマンドを無効にする no 形式のSRP IPS要求が入力されるまで有効です。
(注) ライン カードを操作する前に、変更するリング サイドにsrp ips request forced-switchを追加してください。
たとえば、ルータ スロットから1OC-48/STM-16 SRP Line Cardを1つ取り外す場合、またはイベントへの対応として、forced-switchコマンドを入力すると、データ トラフィックを一方のリング サイドに強制的に流すことができます。表 11で、SRP IPS要求について、プライオリティの高いものから順に説明します。
srp ips request forced-switch コマンドを入力することにより、指定されたスパンの各終端に、ハイ プライオリティ保護切り替え折り返しを追加します。 |
|
srp ips request manual-switch コマンドを入力することにより、指定されたスパンの各終端に、ロー プライオリティ保護切り替え折り返しを追加します。 |
リングの特定のスパンに対して保護切り替えが要求された場合、保護要求を受け取ったノードからスパンの反対側のノードに、保護要求を発行します。このとき、障害が一方向の可能性があるので、障害スパン上のショート パスとリングを一周するロング パスの両方を使用します。
保護要求がリングを一周すると、保護階層が適用されます。たとえば、プライオリティの高いSignal Fail(SF;信号障害)要求がリングに入ると、それまであったプライオリティの低いSignal Degrade(SD;信号品質低下)要求が無効になります。イベントまたはユーザ設定のコマンドによってプライオリティの低い要求が開始されても、リング上にプライオリティの高い要求が存在している間は認められません。
(注) 例外が1つあり、複数のSF要求とforced-switch要求はSRPリング上で共存できます。
保護切り替えは必ず双方向で実行され、障害が一方向の場合でも、送信方向と受信方向について、スパンの両端で折り返しが開始されます。
必要に応じてユーザ設定のSRP IPS要求を入力するには、イネーブルEXECモードから始め、次の作業を行います。
ステップ 1 configure terminal を入力して、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 プロンプトに対して、 interface コマンド、続いて type ( srp )、およびslot/port(ライン カードのスロット番号/ポート番号)を入力することにより、設定対象の新しいインターフェイスを指定します。次に、シャーシ スロット1、ポート0に搭載した1OC-48/STM-16 SRP Line Cardの場合の例を示します。インターフェイス コンフィギュレーション モードのプロンプトに変わります。
ステップ 3 ユーザ設定の手動切り替えまたは強制切り替え折り返しを開始します。
• 手動切り替えの折り返しを開始するには、 srp ips request manual-switch インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力し、サイドAまたはBを指定します。手動切り替えの折り返しは、デフォルトのwtr時間が経過するとなくなります。
(注) manual-switchは、show running configurationコマンドの出力には含まれません。
• 強制切り替えの折り返し状態を開始するには、 srp ips request forced-switch インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力し、サイドAまたはBを指定します。
強制切り替えの折り返しをディセーブルにするには、 no srp ips request forced-switch インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力し、サイドAまたはBを指定します。
(注) forced-switchにより、SDが無効になります。
ステップ 4 wtrタイマーをデフォルト以外の値に設定するには、 srp ips wait-to-restore timer インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力し、秒単位で値を指定します。
(注) SRPリング上の全ノードで、復旧待機、トポロジー タイマー、およびIPSを同じ値にしなければなりません。
ステップ 5 IPSメッセージの表示間隔をデフォルト以外の値に設定するには、 srp ips timer インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力し、秒単位で値を指定します。
ステップ 6 イネーブルEXECモードに戻るまで、 end を入力します。
ステップ 7 新しいコンフィギュレーションをメモリに書き込みます。
コンフィギュレーションが保存されると、OKメッセージが表示されます。
ステップ 8 show srp 1 / 0 EXECコマンドを使用して、srp ips要求のステータスを表示します。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのライン カードごとに、コンフィギュレーション、トラフィック、エラーなどの情報が維持されます。この情報にアクセスするには、各種の show コマンドを使用します。ここでは、ライン カード情報およびシステム ステータスを表示する show コマンドについて説明し、出力例を示します。
• システム インターフェイス情報を表示するには、 show interfaces srp 、show srp、show diag、
show version、show protocols、show running-config、show srp rate-limit srp、show srp counters、およびshow controller srpを使用します。次に、3ノードで構成されるSRPリングのスロット4/ポート0に対する show interface srp コマンドの例を示します。
• 各インターフェイスのIPS情報を表示するには、show srp slot / port コマンドを使用します。出力から、自動保護切り替えがイネーブルなのか、アイドルなのかがわかります。次に、スロット4/ポート0に搭載されたライン カードの例を示します。
• show diag slot コマンドを使用すると、システムに搭載された1OC-48/STM-16 SRP Line Card 固有のハードウェア情報が表示されます。次に、スロット4に搭載された1OC-48/STM-16 SRP Line Cardに対する show diag slot コマンドの例を示します。
• show version コマンドを使用すると、システム ハードウェアのコンフィギュレーション(タイプ別の搭載ライン カード数)、Cisco IOSソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージが表示されます。次に、1OC-48/STM-16 SRP Line Cardに対する show version コマンドの例を示します。
• show protocols コマンドを使用すると、設定されているレベル3プロトコルについて、グローバルな(システム全体)ステータスおよびインターフェイス別のステータスが表示されます。
• RAM内の実行コンフィギュレーションを表示するには、 show running-config コマンドを使用します。
• show controller srp slot / port コマンドを使用すると、サイドAおよびBリングのトラフィック情報が表示されます。次に、スロット4/ポート0に搭載されたライン カードの例を示します。
• ハイ プライオリティおよびロー プライオリティのトラフィックに関する現在のSRPレート制限の設定を表示するには、 show srp rate-limit srp slot / port EXECコマンドを使用します。
• SRPインターフェイスについて、送信元アドレス別に集計したパケット数のリストを表示するには、 show srp counters EXECコマンドを使用します。このコマンド出力は、 show srp コマンドによって表示される情報のサブセットです。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラスAのデジタル装置に対するFCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利がFCC規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
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CCOは、年中無休24時間体制で利用でき、シスコのお客様およびパートナーに豊富な標準サービスおよび付加価値サービスを提供しています。CCOでは、製品情報、製品マニュアル、ソフトウェア アップデート、リリース ノート、テクニカル チップ、バグ ナビゲータ、コンフィギュレーション ノート、パンフレット、提供サービスなどの情報が得られると共に、共有ファイルおよび許可ファイルにアクセスして、ダウンロードすることができます。
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