この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Route Processor(RP; ルート プロセッサ)カードについて説明します。内容は次のとおりです。
• RP の概要
RP は、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシのシステム コントローラです。ルート処理を実行し、MSC(モジュラ サービス カード)にフォワーディング テーブルを配信します。ルーティング システムには 2 つの RP カードが搭載されていますが、一度にアクティブになるのは 1 つの RP だけです。他方の RP はスタンバイ モードで動作し、プライマリ RP の障害時に制御を引き継ぎます。
RP カードは、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシ内でルート処理、アラーム、ファン、および電源装置コントローラ機能を実行します。また、RP カードと各ファン トレイ/電源装置を接続する i2c 通信リンクを使用して、ファン、アラーム、電源装置を制御します。
冗長性を確保するには、シャーシごとに 2 つの RP カードを搭載する必要があります。1 つは プライマリ 、もう 1 つは スタンバイ になります。各 RP カードはシャーシの 2 つの専用スロットのいずれかに装着できます。
図6-1 に、RP カードを示します。
図6-2 に RP カードの前面プレートの詳細、 表6-1 にその説明を示します。
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Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの 2 つの RP カードは、プライマリ/スタンバイの関係で動作します。ルーティング システムは、次のタスクを実行して、プライマリ RP とスタンバイ RP を判別します。
1. シャーシの電源がオンになると、各 RP のボード コンポーネントが起動し、セルフテストが実行されます。
2. 両方の RP カードは、相互に、および他のすべてのボード上の SP とメッセージを交換します。各 RP は、発信「リセット」回線を調べ、これらが非アクティブであることを確認します。
3. セルフテストの結果に基づいて、各 RP は自身がプライマリ(アクティブ)になる準備ができているかどうかを判別します。準備ができている場合、RP はオンボード調停装置に「Ready」信号を発行し、そこから他の RP に「Ready」信号が伝播されます。
4. 調停ハードウェアはプライマリ RP を選択し、選択された RP に、割り込みによる「Primary」信号を発行します。調停ハードウェアは、「Ready」を発行した RP カードの中から、プライマリ RP を選択します。調停ハードウェアは、その他の RP にも割り込んで「Primary」信号を伝播します。
5. 各 RP のソフトウェアは、「Primary」信号を読み込み、「Primary」コードまたは「Stanby」コードに従って分岐します。
6. プライマリ RP が取り外されたり、パワーダウンしたり、または自発的に「Ready」信号を停止すると、スタンバイ RP は即座に、割り込みによる「Active」信号を受信します。
図6-3 に示すように、RP は、Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシのミッドプレーンと通信します。RPは、MSC のファブリック インターフェイスと同様の 2 つのファブリック インターフェイス モジュール(From Fabric および To Fabric)を通してスイッチ ファブリックに接続します( MSC To Fabric セクションおよびキューイングを参照)。
• 「From Fabric」モジュール(RP 受信パス上)は、スイッチ ファブリックからのデータをキューに保管し、低速パス処理用にキューイングする前に、セルをパケット内に再配列し、再組み立てします。
• 「To Fabric」モジュール(RP 送信パス上)は、パケットをキューに保管し、スイッチ ファブリックに送信する前にセルに分割します。