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この章では、Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシの冷却システムについて説明し、シャーシを運用するための冷却要件を示します。この章の内容は次のとおりです。
ファブリック カード シャーシの冷却システムでは、シャーシ コンポーネントが冷却されます。冷却システムは、次のコンポーネントで構成されます。
• 2 つのファン トレイ。各トレイには、9 つのファンが付属。
シェルフ コントローラ カードは、シャーシの温度を監視します。シャーシ内の温度が上がると、シェルフ コントローラによってファンの回転速度が上がり、シャーシが適切に冷却されます。
次の項以降では、ファブリック カード シャーシのエアーフローと冷却の要件について説明します。冷却システムとファンの動作の詳細については、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description 』を参照してください。
ファブリック カード シャーシのエアーフローは、吸気/排気構成によって制御されます。図3-1 に示すとおり、下部ファン トレイは、シャーシの前面下部から外気を取り込みます。取り込まれた空気はカード ケージを通過して上方に流れ、上部ファン トレイによってシャーシ背面上部から暖気が排気されます。電源シェルフの電源モジュールには、専用の内蔵冷却ファンが設置されています。
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交換可能なエアー フィルタは、下部ファン トレイの上にあります。エアー フィルタの交換頻度は、設置環境によって異なります。埃の多い環境、または温度アラームが頻繁に作動する環境では、吸気グリルの埃をこまめに点検し、エアー フィルタの交換が必要かどうかを点検する必要があります。
エアー フィルタを取り外して交換する前に、スペアのフィルタを手元に用意してください。汚れたフィルタを取り外し、スペアのフィルタをシャーシに取り付けます。
ファブリック カード シャーシは大量の電力を消費し、熱を発します。大規模な構成では、正常な動作温度を保つために冷却装置を追加する必要があります。ルーティング システムの一部として外部冷却ユニットを設置して、室内の空気を冷却する必要があります。
次の点に注意して、設置場所でシステムに適切な空気の循環を確保してください。
• 設置場所にできるだけ埃が入らないようにしてください。埃が多い環境では、エアー フィルタや電源装置の吸気口が詰まることがあり、システム内での冷気の循環が悪くなります。
• 十分なエアーフローを保つために、シャーシおよび電源モジュールの吸気口および排気口の部分に最低 6 インチ(15.2 cm)のスペースを確保してください。エアーフローが遮られたり、制限されている場合や、取り込まれた空気の温度が高すぎると、温度異常が起きることがあります。異常な状態が起きると、環境監視システムがルーティング システムのコンポーネントを保護するために電源を遮断します。