Cisco 1861 シリーズ Integrated Services Router
Cisco 1861 Integrated Services Router のシャーシおよび電源の設置
Cisco 1861 Integrated Services Router の壁面取り付け
Cisco 1861 Integrated Services Router のラックマウント
Cisco 1861 Integrated Services Router および電源のラックへの設置
Cisco Router and Security Device Managerによる初期設定
Cisco Technical Support Web サイト
保証期間内にお客様が受けられるハードウェアの保証およびサービスに関して適用される特別な条件があります。シスコのソフトウェアに適用される保証を含む正式な保証書は、Cisco.com で提供しています。 次の手順を実行して、Cisco.com から Cisco Information Packet 、および保証書にアクセスし、これらをダウンロードしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/cetrans.htm
Warranties and License Agreements ページが表示されます。
2. Cisco Information Packet を表示するには、次の手順を実行します。
a. Information Packet Number フィールドをクリックし、製品番号 78-5235-03A0 が選択されていることを確認します。
Information Packet の Cisco Limited Warranty and Software License ページが表示されます。
d. このページから文書をオンラインで見ることも、 PDF アイコンをクリックして、文書を PDF(Adobe Portable Document Format)形式でダウンロードし、印刷することもできます。
(注) PDF ファイルを表示し、印刷するには、Adobe Acrobat Reader が必要です。これは、Adobe の Web サイト http://www.adobe.com からダウンロードできます。
3. お手持ちの製品について、翻訳またはローカライズされた保証情報を表示するには、次の手順を実行します。
a. Warranty Document Number フィールドに、次の製品番号を入力します。
d. このページから文書をオンラインで見ることも、 PDF アイコンをクリックして、文書を PDF(Adobe Portable Document Format)形式でダウンロードし、印刷することもできます。
また、Cisco Service and Support の Web サイトにアクセスして、サポートを受けることもできます。
http://www.cisco.com/en/US/support/
シスコ、またはその代理店では、Return Materials Authorization(RMA)要求を受領してから、10 営業日以内に交換部品を出荷するように商業上合理的な努力を致します。お届け先により、実際の配達所要日数は異なります。
シスコは購入代金を払い戻すことにより一切の保証責任とさせて頂く権利を留保します。
Return Materials Authorization(RMA)番号の入手
製品を購入されたシスコの代理店にお問い合せください。製品を直接シスコから購入された場合は、シスコの営業担当者にお問い合せください。
Cisco 1800 シリーズ Integrated Services Router ファミリの製品の 1 つである Cisco 1861 Integrated Services Router は、中小企業および大企業の小規模なブランチ オフィス向けのユニファイド コミュニケーション ソリューションです。カレンダー、E メール、Customer Relationship Management(CRM; 顧客対応管理)プログラムなどの既存のデスクトップ アプリケーションおよび組み込みセキュリティを統合する一方、音声、データ、ボイスメール、自動応答機能、ビデオ、セキュリティ機能を提供します。次のコア コンポーネントを備えています。
• 最大 12 ユーザのコールを処理する Integrated Cisco Unified Communications Manager Express または Survivable Remote Site Telephony
• ボイス メッセージと自動応答機能のためのオプションの Cisco Unity Express
• Cisco Catalyst スイッチを介して Power over Ethernet(POE)拡張可能な統合 LAN スイッチング
• WAN インターフェイス カードを広範にサポートするオプション
このマニュアルではルータの設置、起動、ネットワーク接続について、必要最小限の情報を提供します。また、次の情報が得られる他のマニュアルを紹介します。
• モジュール、インターフェイス カード、電源装置、およびメモリの取り付け手順
Cisco 1861 ルータのシリアル番号を記載したラベルは、シャーシ背面、インターフェイス カード スロット 0 の下にあります。
シャーシ上の製品シリアル番号の記載位置の詳細については、オンライン上の『 Cisco 1861 Integrated Services Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。
Cisco 1861 Integrated Services Router は、Cisco 1861 Integrated Services Router の内蔵ポートとその他のハードウェア機能に基づきモデルごとに編成されたさまざまな構成で出荷されます。
表1 に、WAN、LAN、Voice Interface Card(VIC; 音声インターフェイスカード)、およびその他のインターフェイスのラベルと説明、さらに、事前設定されたルータ ソフトウェア設定におけるこれらのインターフェイスの値を一覧します。
(注) 表1 では、特に明記されていない限り、スロット/ポートはすべて右から左に番号が付けられています。
* Cisco 1861 Integrated Services Router の場合、工場出荷時に取り付け可能なオプションの VIC は 1 枚だけです。
Cisco 1861 Integrated Services Router は、基本 IP テレフォニー システム用のソフトウェア設定が事前にインストールされた状態で出荷されます。したがって、電話機のユーザは、Cisco 1861 Integrated Services Router をイーサネットに接続し、IP Phone をプラットフォームに接続した後、数分以内で IP Phone に事前設定された番号を使用してコールを発信および受信できます。表2 に、Cisco 1861 Integrated Services Router のソフトウェア コンポーネントの要約を示します。
プラットフォーム全体のマニュアルについては、次のURLを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/access/acs_mod/1800/index.htm
このクイック スタート ガイドに記載されているマニュアルはすべて、Cisco.com から利用できます。「次の作業」を参照してください。オンライン マニュアルを元のページ形式で表示または印刷する場合は、PDF アイコンをクリックしてください。
ここでは、Cisco 1861 Integrated Services Router ハードウェアについて説明します。次のトピックを取り上げます。
• 「付属品」
• 「Cisco 1861 Integrated Services Router のシャーシおよび電源の設置」
Cisco 1861 Integrated Services Router には、次の品目が付属しています。
–ライト ブルーの RJ-45/DB9 コンソール ケーブル
– Cisco 1861 シリーズ Integrated Services Routers クイック スタート ガイド (このマニュアル)
– Regulatory Compliance and Safety Information Roadmap
– Installing Components for Cisco 1861 Integrated Services Router
• 外部オーディオ デバイスを 3.5 mm MoH ポートに接続するためのケーブル
• WAN インターフェイス、音声インターフェイス、または追加の LAN インターフェイス用のケーブル
• Web ベースのシステム管理ツールを使用するための Microsoft Internet Explorer 6.0 以上がインストールされた PC
図1 に、Foreign Exchange Office(FXO)ポートを備えた Cisco 1861 Integrated Services Router の前面パネルを示します。
図1 FXO ポート装備の Cisco 1861 Integrated Services Router
図2に、BRI ポートを備えた Cisco 1861 Integrated Services Router の前面パネルを示します。
図2 BRI ポート装備の Cisco 1861 Integrated Services Router
• 「警告の定義」
• 「卓上への設置」
• 「Cisco 1861 Integrated Services Router の壁面取り付け」
• 「Cisco 1861 Integrated Services Router のラックマウント」
Cisco 1861 Integrated Services Router の『 Regulatory Compliance and Safety Information 』に、このマニュアルに記載されている警告が各国語で記されています。
Cisco 1861 Integrated Services Router の作業を行う前に理解しておくべき安全に関する情報については、Cisco.com にある『 Regulatory Compliance and Safety Information 』を参照してください。
警告 安全上の重要な注意事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止策をとるよう努めてください。警告の各国語版を参照するには、各注意事項の番号と、装置に付属の「Translation Safety Warnings」の番号を照らし合せてください。
注:これらの注意事項を保存しておいてください。
注:このマニュアルは、製品に付属のインストレーション ガイドと併せて利用してください。詳細については、インストレーション ガイド、コンフィギュレーション ガイド、またはその他の添付資料を参照してください。ステートメント 1071
警告 高電流漏洩:テレコミュニケーション ネットワークに接続する前に、永続的なアースの接続を確立してください。ステートメント 343
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。ステートメント 1001
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐに手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019
警告 感電を防ぐため、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が組み込まれ、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートは、どちらも RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続するときに注意してください。ステートメント 1021
警告 装置の電源がオフであるかオンであるかにかかわらず、WAN ポートには危険なネットワーク電圧がかかっています。WAN ポート付近で作業するときには、感電しないように十分に注意してください。ケーブルを取り外す場合は、装置側から先にケーブルを外してください。ステートメント 1026
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには 3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への Electromagnetic Interference(EMI; 電磁干渉)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。ステートメント 1029
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。ステートメント 1037
警告 雷雨の間は電話機(コードレス タイプ以外)の使用を避けてください。わずかですが、落雷から感電する危険性があります。ステートメント 1038
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。ステートメント 1040
警告 この装置の設置および保守は保守担当者(AS/NZS 3260 で定義)が行ってください。この装置を誤って汎用コンセントに接続すると危険な場合があります。主電源コネクタの電源を抜く前、ハウジングが開いている間、または主電源コネクタの電源を抜く前でハウジングが開いている間に、通信回線を切断する必要があります。ステートメント 1043
警告 システムの過熱を防止するために、室温が 40 °Cを超える環境では使用しないでください。 ステートメント 1047
警告 絶縁されていない金属接点、導体、または端子を Power over Ethernet(PoE)回線の相互接続に使用すると、電圧によって感電事故が発生することがあります。危険性を認識しているユーザまたは保守担当者だけに出入りが制限された場所を除いて、このような相互接続方式を使用しないでください。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1072
警告 ユーザによる交換が可能な部品は含まれていません。開けないでください。ステートメント 1073
警告 この装置は、出入りが制限された場所に設置することを前提としています。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017
Cisco 1861 Integrated Services Router を設置する前に、Cisco.com にある『 Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 1861 Integrated Services Router』を読んでください。
このプラットフォームは、完全独立した装置です。特に指示がない限り、モジュールやインターフェイスを取り外したり、取り付けたりしないでください。
設置場所を選択するときには、次の注意事項にしたがってください。
• ケーブルは、ラジオ、電力線、蛍光灯などの電気ノイズの発生源から遠ざけて配線します。
• 次の点に留意して、前面パネルおよび背面パネル周囲にスペースを確保します。
–プラットフォーム周囲と通気口の通気が妨げられないようにします。
–配線が妨げられないように、ポートでの作業が十分に行えるようにします。
• 設置場所の最高温度は 40 °C(104 °F)、最高湿度は 85 %、最高高度は 3049 m(10,000 フィート)です。
Cisco 1861 Integrated Services Router および電源を卓上に設置する場合は、次の注意事項に従ってください。
シャーシを卓上などの水平面に設置するには、装置の上下を逆にして水平面上に置きます。装置底面の凹部分にゴム製のパッドを取り付けます。その後、装置を卓上に置きます。
Cisco 1861 Integrated Services Router および電源は、壁面などの垂直な面に取り付けることができます。
警告 この装置は、壁面に取り付けることが想定されています。壁面取り付け手順を十分に確認してから、取り付け作業を開始してください。適切な工具を使用しなかった場合、または正しい手順に従わなかった場合は、けがをしたりシステムが壊れたりすることがあります。ステートメント 248
Cisco 1861 Integrated Services Router には、装置を壁面などの垂直な面に取り付けるための 2 つの鍵穴がシャーシ底面にあります。電源は、壁面取り付けブラケットを使用して壁面に取り付けます。シャーシと電源を壁面に取り付けるには、次の手順を実行します。
ヒント ルータを壁面取り付けする場所を選択するときには、ケーブルの制限と壁面の構造を考慮します。
図3 に、Cisco 1861 Integrated Services Router の底面と、壁面取り付け用の穴の位置を示します。
図3 Cisco 1861 Integrated Services Router 底面の壁面取り付け用の穴
ステップ1 取り付け用ネジ穴と壁面の突起の位置を合わせます。壁面取り付け金具を使用することもできます。
a. 壁面の突起に取り付けるには、2 本の #10 木ネジ(丸ネジまたはなべネジ)と 2 個のワッシャ、または 2 本の #10 ワッシャ付きネジを使用します。ネジは、支持木部または金属の壁面突起に 20 mm(3/4 インチ)以上は貫通する長さが必要です。
b. 中空壁面取り付けの場合は、壁面に 12.7 mm(1/2 インチ)以上の厚みが必要です。2 個のワッシャ付き壁面取り付け用金具を使用します。壁面取り付け用金具とワッシャは、取り付ける壁面に適したサイズである必要があります。
b. 装置の前面(TNV 接続側)を上にし、電源コードへの接続が下になるようにする必要があります。
ステップ3 図4 に、電源の壁面取り付けブラケットと、金具背面の取り付け用ネジ穴を示します。取り付け用ネジ穴と壁面の突起の位置を合わせます。壁面取り付け金具を使用することもできます。
a. 壁面の突起に取り付けるには、2 本の #10 木ネジ(丸ネジまたはなべネジ)と 2 個のワッシャ、または 2 本の #10 ワッシャ付きネジを使用します。ネジは、支持木部または金属の壁面突起に 20 mm(3/4 インチ)以上は貫通する長さが必要です。
b. 中空壁面取り付けの場合は、壁面に 12.7 mm(1/2 インチ)以上の厚みが必要です。2 個のワッシャ付き壁面取り付け用金具を使用します。壁面取り付け用金具とワッシャは、取り付ける壁面に適したサイズである必要があります。
Cisco 1861 Integrated Services Router にブラケットを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ1 図5 に示すように、付属のネジを使用して、取り付け用ブラケットを Cisco 1861 Integrated Services Router シャーシに取り付けます。各側で 4 本のネジを使用します。#2 プラス ネジ用ドライバを使用して、ブラケットのネジをシャーシの両側に差し込みます。
図5 ラックマウント ブラケットの Cisco 1861 Integrated Services Router への取り付け
ステップ2 図6 に、電源のラックマウント キットのブラケットを示します。
ステップ3 電源を壁面取り付け用ブラケットの位置に合わせます。
ステップ4 図7 に示すように、付属の 4 本のネジを使用して、電源のラックマウント ブラケットを組み立てます。#2 プラス ネジ用ドライバを使用して、ブラケットのネジを固定します。
警告 ラックに装置を取り付けたり、ラック内の装置のメンテナンス作業を行ったりする場合は、事故を防ぐため、装置が安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次の注意事項を守ってください。
-- ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
-- ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
-- ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守してください。ステートメント 1006
(注) 必ず、ラック内の各装置の上下にスペースを確保し、冷気が循環するようにしてください。
ステップ1 各側で 2 本のネジを使用して(ラックに付属)、19 インチ ラックにラックマウント ブラケットの付いた Cisco 1861 Integrated Services Router を取り付け、次にラックマウント ブラケットの付いた電源を取り付けます。最下部のネジのペアから始め、上部のネジのペアを差し込むときに、ブラケットが下部のネジに載っているようにします。
ヒント ブラケットのネジ スロットが、ラック内のネジ穴のペアと 1 つおきに位置が合うようにします。適切なネジ穴を使用すると、ブラケットの小さなネジ穴が、ラック内の未使用のネジ穴とぴったり合います。小さな穴がラックの穴と合わない場合は、ブラケットの位置を上または下に移動し、次のラックの穴に合わせる必要があります。
警告 この装置はアースする必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技師に確認してください。ステートメント 1024
シャーシは信頼できるアースに接続する必要があります。アース線は、使用する地域の電気安全規格に従って取り付けてください。
NEC 準拠のアースには、14 AWG(2 mm)以上の銅線と内径 5 ~ 7 mm(1/4 インチ)の適切なリング端子(ユーザが用意)を使用してください。
(注) Cisco 1861 Integrated Services Router は NEBS には準拠していません。
警告 この装置はアースする必要があります。通常の使用時には、グリーンとイエローの 14 AWG のアース線を使用して、ホストとアースを接続しておきます。ステートメント 190
シャーシを信頼できるアースに接続するには、次の手順を実行します。
ステップ1 アース端子に必要な長さまで、アース線の片側の外被をはぎ取ります。
• アース端子の場合は、約 20 mm(0.75 インチ)です。
ステップ2 適切なサイズの圧着工具を使用して、アース端子またはリング端子にアース線を圧着します。
ステップ3 図8 を参照し、シャーシにアース端子またはリング端子を取り付けます。8 ~ 10 インチ ポンド(0.9 ~ 1.1 N-m)のトルクでネジを締めます。
ステップ4 アース線の反対側を既知の信頼できるアース位置に接続します。アース位置の信頼性に関して疑問がある場合は、資格のある電気技師に相談してください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 ISDN 接続は、ユーザが触れることのできない電圧源とされています。Public Telephone Operator(PTO; 公衆電気通信事業者)提供の装置または接続部品を開けたり改造したりしてはなりません。ハードワイヤ接続(取り外しできない、1 回限りの接続プラグ以外)は、PTO のスタッフまたは適切な訓練を受けたエンジニアが行う必要があります。ステートメント 23
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。ステートメント 1001
電源を Cisco 1861 Integrated Services Router に接続するには、次の手順を実行します。
ステップ2 電源インターフェイス ケーブルを Cisco 1861 Integrated Services Router 背面の電源コネクタ ポートに接続します。
Cisco 1861 Integrated Services Router を起動するには、次の手順を実行します。
ステップ1 AC 電源コードが電源に接続されていることを確認します。
ステップ2 電源の外部にはパワー オン/オフ スイッチはありません。電源と Cisco 1861 Integrated Services Router を起動するには、電源コードのプラグをアース付きの AC コンセントに接続します。
ステップ3 必要に応じて、Cisco 1861 Integrated Services Router の前面パネルの LED インジケータを確認します。図9 を参照してください。
図9 Cisco 1861 Integrated Services Router の前面パネルの LED
Cisco 1861 Integrated Services Router 上の各インターフェイス(ポート)は、番号で識別します。Cisco 1861 ルータには、次の WANLAN インターフェイス タイプがあります。
• 1 つのオンボード ファスト イーサネット LAN インターフェイス(FastEthernet0/0)
• 4 個の FXS ポートを備えた 1 つの固定 VIC スロット
• 4 個の FXO ポートまたは 2 個の BRI ポートを備えた 1 つの固定 VIC スロット
スロットの番号形式は インターフェイス タイプ 0/スロット番号 / ポート番号 です。 表3 に、インターフェイス番号の概要を示します。
例
1
|
|||
---|---|---|---|
(注) Cisco 1861 Integrated Services Router 上で非同期インターフェイスを設定する場合、番号形式は 0/スロット/ポートです。非同期インターフェイスに対応する回線を設定する場合は、単純にインターフェイス番号を使用して非同期回線を指定します。たとえば、line 0/0/0 は、スロット 0に搭載された WIC-2A/S上の interface serial 0/0/0 に対応する回線を指定します。同様に、line 0/1/1 は、スロット 1 に搭載された WIC-2AM 上の interface async 0/1/1 に対応する回線を指定します。
• Cisco Router and Security Device Manager (SDM):「Cisco Router and Security Device Managerによる初期設定」を参照してください。
• setup コマンド機能:「setup コマンド機能を使用した初期設定」を参照してください。
• Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス):「Cisco CLI を使用した初期設定:手動設定」を参照してください。
起動シーケンスの最後に次のようなメッセージが表示された場合は、ルータに Cisco Router and Security Device Manager(SDM)がインストールされています。
SDM を使用してルータを設定する手順については、ルータに付属している『 Cisco Router and Security Device Manager (SDM) Quick Start Guide 』を参照してください。
ヒント メッセージが表示されない場合、ルータに SDM はインストールされていません。そのため、『Cisco Router and Security Device Manager (SDM) Quick Start Guide』はルータに付属していません。SDM を使用する場合は、最新バージョンの SDM と、ルータにインストールする手順を次の URL からダウンロードできます。
http://www.cisco.com/pcgi-bin/tablebuild.pl/sdm
SDM クイック スタート ガイド、SDM リリース ノート、およびその他の SDM ドキュメントを入手するには、www.cisco.com/go/sdm で Technical Documentation リンクをクリックします。
ここでは、setup コマンド機能を使用してルータのホスト名を設定したりパスワードを設定したり、管理ネットワークと通信するようにインターフェイスを設定したりする方法を示します。
起動シーケンスの最後に次のメッセージが表示される場合は、setup コマンド機能が自動的に起動しています。
setup コマンド機能はユーザにルータおよびネットワークの基本情報を入力するように促し、初期コンフィギュレーション ファイルを作成します。コンフィギュレーション ファイルが作成されると、ユーザは CLI または SDM を使用してさらに設定を追加することができます。
setup コマンド機能のプロンプトは、使用するルータ モデル、搭載されたインターフェイス モジュール、およびソフトウェア イメージに応じて変わります。次の例およびユーザ入力(太字で表記)は、単なる例として示されています。
インターフェイス番号およびポート番号については、「インターフェイス番号」を参照してください。
(注) setup コマンド機能の使用中に操作を間違えた場合は、いったん setup コマンド機能を終了してから、もう一度実行することができます。Ctrl-C を押してから、イネーブル EXEC モードのプロンプト(Router#
)に setup コマンドを入力します。
setup コマンド機能を使用するには、次の手順を実行します。
ステップ1 setup コマンド機能を使用して操作を進める場合は、 yes を入力します。
ステップ2 次のメッセージが表示された場合は、 yes を入力して管理基本セットアップを開始します。
ステップ3 ルータのホスト名(この例では Router)を入力します。
ステップ4 イネーブル シークレット パスワードを入力します。このパスワードは暗号化されており(セキュリティ保護レベルが高い)、設定を表示しても参照できません。
ステップ5 イネーブル パスワードには、イネーブル シークレット パスワードとは異なる文字を入力します。このパスワードは暗号化されて いない ので(セキュリティ保護レベルが低い)ので、設定を表示して参照することができます。
ステップ6 仮想端末パスワードを入力します。このパスワードを設定することにより、コンソール ポート以外のポートを経由してルータに不正アクセスすることができなくなります。
ステップ7 ネットワーク環境に応じて、次のプロンプトに応答します。
(注) インターフェイス番号は、シスコ モジュラ ルータ プラットフォームのタイプ、および搭載されたインターフェイス モジュールおよびカードによって異なります。
ステップ8 ルータを管理ネットワークに接続する場合に使用するインターフェイスを 1 つ選択します。
ステップ9 ネットワーク環境に応じて、次のプロンプトに応答します。
ステップ10 次のプロンプトに応答します。[2] を選択して、初期設定を保存します。
ステップ11 初期設定を確認します。確認手順については、「初期設定の確認」を参照してください。
ここでは、CLI を使用して設定のための CLI プロンプトを表示する方法を示します。CLI 設定に関するドキュメントも示しています。起動シーケンスの最後に次のメッセージが表示された場合は、CLI を使用できます。
これらのメッセージが表示されない場合は、SDM およびデフォルトのコンフィギュレーション ファイルが出荷時にインストールされています。SDM を使用してルータを設定する手順については、「Cisco Router and Security Device Managerによる初期設定」を参照してください。
インターフェイス番号およびポート番号については、「インターフェイス番号」を参照してください。
ステップ1 CLI を使用した手動設定を継続するには、起動メッセージの最後に no を入力します。
ステップ2 Return キーを押して、自動インストールを終了し、手動設定を継続します。
ステップ3 Return キーを押して、 Router>
プロンプトを表示します。
ステップ5 設定手順については、『Cisco 1800 Series Software Configuration Guide』で該当する設定手順を参照してください。これらのマニュアルの利用方法については、「次の作業」を参照してください。
(注) 完了した作業が失われないように、作業中に定期的に設定を保存してください。NVRAM に設定を保存するには、copy running-config startup-config コマンドを使用します。
ステップ6 初期設定の完了後、初期設定を確認します。確認手順については、「初期設定の確認」を参照してください。
新しいインターフェイスが正しく動作していることを確認するには、次のテストを実行します。
• インターフェイスが正しく動作していて、インターフェイスおよびライン プロトコルが正しい状態(アップまたはダウン)にあることを確認するには、 show interfaces コマンドを入力します。
• IP に設定されたインターフェイスのサマリー ステータスを表示するには、 show ip interface brief コマンドを使用します。
• 正しいホスト名とパスワードが設定されていることを確認するには、 show configuration コマンドを入力します。
初期設定を入力して確認したら、シスコ ルータに特定の機能を設定することができます。高度な設定手順を扱っているマニュアルの検索については、「次の作業」を参照してください。
設定手順の詳細については、該当する Cisco 1800 シリーズ ルータのマニュアルまたは Cisco IOS ソフトウェアのマニュアルを参照してください。いずれも Cisco.com からオンラインで利用できます。
ヒント 各マニュアルの検索方法については、「技術情報の入手方法」を参照してください。
Cisco 1861 ルータ プラットフォームのマニュアルを参照する場合は、 http://www.cisco.com から Cisco.com にアクセスし、 Products & Solutions > Routers > 1800 Series Integrated Services Routers> Technical Documentation > マニュアルのタイプ > マニュアル の順に選択します。
Cisco IOS ソフトウェアのマニュアルを参照するには、 http://www.cisco.com から Cisco.com にアクセスし、 Products & Solutions > IOS Software > Cisco IOS Software Releases > 使用している Cisco IOS ソフトウェア リリース の順に選択します。
プラットフォームの機能サポートについて最新情報を入手するには、 http://www.cisco.com/go/fn から Feature Navigator II にアクセスします(Feature Navigator II を使用するには、Cisco.com への登録が必要です)。
Cisco Connection Online(CCO)を使用してマニュアルにアクセスする場合
Cisco 1800 シリーズ ルータ プラットフォームのマニュアルを参照するには、 http://www.cisco.com から Cisco.com にアクセスし、Quick Links の下の Technical Documentation タブをクリックします。Product Documentation という見出しから、Modular Access Routers に進み、さらにご使用のルータに対応するマニュアルに進みます。
Cisco IOS ソフトウェアのマニュアルを参照するには、 http://www.cisco.com から Cisco.com にアクセスし、Quick Links の Technical Documentation タブをクリックします。Product Documentation という見出しから、ルータにインストールされている Cisco IOS ソフトウェア リリース対応の Cisco IOS ソフトウェア マニュアルに進みます。
シスコの製品マニュアルやその他の資料は、Cisco.com でご利用いただけます。また、テクニカル サポートおよびその他のリソースを、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
次の URL から、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
シスコの Web サイトの各国語版へは、次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/public/countries_languages.shtml
英文マニュアルの発注方法については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com 登録ユーザ(Cisco Direct Customers)の場合、Ordering ツールからシスコ製品の英文マニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。
シスコシステムズマニュアルセンターでは、シスコ製品の日本語マニュアルの最新版を PDF 形式で公開しています。また、日本語マニュアル、および日本語マニュアル CD-ROM もオンラインで発注可能です。ご希望の方は、次の URL にアクセスしてください。
また、シスコシステムズマニュアルセンターでは、日本語マニュアル中の誤記、誤植に関するコメントをお受けしています。次の URL の「製品マニュアル内容不良報告」をクリックすると、コメント入力画面が表示されます。
なお、技術内容に関するお問い合せは、この Web サイトではお受けできませんので、製品を購入された各代理店へお問い合せください。
シスコと正式なサービス契約を交わしているすべてのお客様、パートナー、および代理店は、Cisco Technical Support で 24 時間テクニカル サポートを利用することができます。Cisco.com の Cisco Technical Support Web サイトでは、多数のサポート リソースをオンラインで提供しています。また、Cisco Technical Assistance Center(TAC)のエンジニアが電話でのサポートにも対応します。シスコと正式なサービス契約を交わしていない場合は、代理店にお問い合せください。
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サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインの TAC Service Request Tool を使用すると、S3 と S4 のサービス リクエストを短時間でオープンできます(S3:ネットワークに軽微な障害が発生した、S4:製品情報が必要である)。状況を入力すると、その状況を解決するための推奨手段が自動的に検索されます。これらの推奨手段で問題を解決できない場合は、Cisco TAC のエンジニアが対応します。TAC Service Request Tool には、次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
S1 または S2 のサービス リクエストの場合、またはインターネットにアクセスできない場合は、Cisco TAC に電話でお問い合せください(S1:ネットワークがダウンした、S2:ネットワークの機能が著しく低下した)。S1 および S2 のサービス リクエストには、Cisco TAC のエンジニアがすぐに割り当てられ、業務を円滑に継続できるようサポートします。
シスコでは、報告されるサービス リクエストを標準化するために、シビラティを定義しています。
シビラティ 1(S1):ネットワークが「ダウン」した状態か、業務に致命的な損害が発生した場合。お客様およびシスコが、24 時間体制でこの問題を解決する必要があると判断した場合。
シビラティ 2(S2):既存のネットワーク動作が著しく低下したか、シスコ製品が十分に機能しないため、業務に重大な影響を及ぼした場合。お客様およびシスコが、通常の業務中の全時間を費やして、この問題を解決する必要があると判断した場合。
シビラティ 3(S3):ネットワークの動作パフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用は継続できる場合。お客様およびシスコが、業務時間中にサービスを十分なレベルにまで復旧させる必要があると判断した場合。
シビラティ 4(S4):シスコ製品の機能、インストレーション、コンフィギュレーションについて、情報または支援が必要な場合。業務の運用には、ほとんど影響がありません。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手できます。
• Cisco Marketplace では、シスコの書籍やリファレンス ガイド、ロゴ製品を数多く提供しています。購入を希望される場合は、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
• 『 Cisco Product Catalog 』には、シスコシステムズが提供するネットワーキング製品のほか、発注方法やカスタマー サポート サービスについての情報が記載されています。『 Cisco Product Catalog 』には、次の URL からアクセスしてください。
http://cisco.com/univercd/cc/td/doc/pcat/
• Cisco Press では、ネットワーク全般、トレーニング、および認定資格に関する出版物を幅広く発行しています。これらの出版物は、初級者にも上級者にも役立ちます。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。
• 『 Packet 』はシスコシステムズが発行する技術者向けの雑誌で、インターネットやネットワークへの投資を最大限に活用するために役立ちます。本誌は季刊誌として発行され、業界の最先端トレンド、最新テクノロジー、シスコ製品やソリューション情報が記載されています。また、ネットワーク構成およびトラブルシューティングに関するヒント、コンフィギュレーション例、カスタマー ケース スタディ、認定情報とトレーニング情報、および充実したオンライン サービスへのリンクの内容が含まれます。『 Packet 』には、次の URL からアクセスしてください。
日本語版『 Packet 』は、米国版『 Packet 』と日本版のオリジナル記事で構成されています。
日本語版『 Packet 』には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/news/packet/
• 『 iQ Magazine 』はシスコシステムズの季刊誌で、成長企業が収益を上げ、業務を効率化し、サービスを拡大するためには技術をどのように利用したらよいかを学べるように構成されています。本誌では、実例とビジネス戦略を挙げて、成長企業が直面する問題とそれを解決するための技術を紹介し、読者が技術への投資に関して適切な決定を下せるよう配慮しています。『 iQ Magazine 』には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/iqmagazine
• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次の URL からアクセスしてください。
• シスコは、国際的なレベルのネットワーク関連トレーニングを実施しています。最新情報については、次の URL からアクセスしてください。