Cisco IoT Field Network Director リリース 4.0.x インストール ガイド

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Cisco IoT Field Network Director リリース 4.0.x インストール ガイド

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トンネルのプロビジョニングの管理

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2018年2月5日

章のタイトル： トンネルのプロビジョニングの管理

トンネルのプロビジョニングの管理

ここでは、IoT FND を設定してトンネルのプロビジョニングを行う方法、および FAR（CGR と C800）および HER を接続するトンネルを管理およびモニタする方法について説明します。具体的な内容は､次のとおりです。

■概要

■トンネル プロビジョニングの設定

■トンネル ステータスのモニタリング

■CGR のプロビジョニング

概要

IoT FND は、トンネルのプロビジョニング テンプレートを処理することにより生成されたコマンドを FAR および HER に送信し、その間に安全なトンネルをプロビジョニングします。デフォルトの IoT FND テンプレートには CLI コマンドが含まれ、GRE および IPsec トンネルをセットアップおよび構成します。1 つの HER で、同じ HER EID および名前を持つ複数のトンネルを含む、500 までの FAR を実行できます。

（注）IoT FND リリース 3.1.x を使用して始める場合、ネットワークへの FAR の導入前に、FAR と HER の間に IPSec トンネルのプロビジョニングを設定する必要がなくなります（トンネルは、FAR とそれに対応する HER を接続します に示します）。

代わりに、トンネル プロビジョニング テンプレートに CLI が含まれないようにして設定する、IPSec なしの ZTD を開始できます。工場出荷時の設定なしにネットワークを起動するこの最初のアプローチを実行しても、今後ネットワークで IPSec が使用できなくなるわけではありません。

図 1 トンネルは、FAR とそれに対応する HER を接続します

 

HER および FAR の間にトンネルをプロビジョニングするため、IoT FND はこれらのデバイスで CLI トンネル設定コマンドを実行します。デフォルトでは、IoT FND は CLI トンネル設定コマンドを含む基本的なトンネル設定テンプレートを提供します。また、お使いのテンプレートを使用することもできます。トンネルのプロビジョニング プロセスは自動ですが、最初にトンネル プロビジョニング設定プロセスに概要が示されている設定手順を実行する必要があります。この後、FAR がオンラインになると必ず、IoT FND により自動的にトンネルでプロビジョニングされます。IoT FND をトンネルのプロビジョニング用に設定する前に、IoT FND TPS プロキシがインストールおよび実行されていることを確認します。

トンネル プロビジョニング設定プロセス

トンネルのプロビジョニングを設定する前に、IoT FND 上にキーストア ファイルおよび TPS プロキシを生成する必要があります。次に、相互に通話するようIoT FNDおよび TPS プロキシを設定します（TPS プロキシの設定およびTPS プロキシを使用するための IoT FND の設定）

IoT FND を設定してトンネル プロビジョニングを行うには､次の手順を実行します。

 
 
備考

1.

（CG-OS CGR）DHCP サーバを設定します。

DHCP サーバを設定して IoT FND に一意の IP アドレスを提供します。デフォルトの IoT FND トンネル プロビジョニング テンプレートにより、トンネルを作成するために必要なループバック インターフェイスと IP アドレスが設定されます。

DHCP サーバーにトンネル プロビジョニングを設定。

Cisco IOS CGR は FlexVPN を使用します。テンプレートに含まれるのがループバック インターフェイスのアドレスのみであることを確認します。

2.

トンネル設定を行います。

IoT FND のプロビジョニング設定ページで NMS URL と DHCP プロキシ クライアントの設定を行います（[Admin] > [System Management] >[Provisioning Settings]）。

詳細については、「Cisco IoT Field Network Director, Release 4.0.x」の『Managing System Settings』の章を参照してください。

3.

（CG-OS CGR）FAR 登録要求を最初のコンタクト（ call home ）で受け入れるように IoT FND を設定してトンネルのプロビジョニングを要求します。

Cisco IOS CGR は CGNA サービスを利用します。

4.

HER 管理を設定します。

SSH で NETCONF を使用した IoT FND による管理を行うため HER を設定します。

IoT FND へ追加する前の HER の設定。

詳細については、「Cisco IoT Field Network Director, Release 4.0.x」の『Managing Devices』の章を参照してください。

5.

HER を IoT FND に追加します。

IoT FND に HER を追加します。

詳細については、「Cisco IoT Field Network Director, Release 4.0.x」の『Managing Devices』の章を参照してください。

6.

IoT FND トンネル プロビジョニング テンプレートを確認して、正しいタイプのトンネルを作成していることを確認します。

7.

（任意）トンネルのプロビジョニングに独自のテンプレートを使用する場合、1 つ以上のトンネルプロビジョニング グループを作成して、デフォルトのトンネル プロビジョニング テンプレートを変更します。

トンネル プロビジョニング テンプレートの設定

8.

（CG-OS CGR）Call Home を発信するため FAR を設定します。

FAR が IoT FND TPS プロキシを通じて HTTPS で IoT FND に連絡するように設定します。

この手順は通常、FAR が TPS プロキシに連絡するよう設定されている工場で実行されます。

9.

FAR を IoT FND に追加します。

出荷通知 XML ファイルを使用して FAR を IoT FND にインポートします。

10.

FAR を対応する HER にマッピングします。

トンネル プロビジョニング設定プロセス

以上の手順を完了した後、FAR を展開し、電源を入れます。トンネルのプロビジョニングが自動的に行われます。

以下は、FAR をオンにした後のイベントのシーケンスです。

1. FAR がオンになり、アップリンク ネットワークに接続すると、証明書の登録のリクエストを送信します。

2. その後、IoT FND TPS プロキシによって IoT FND にトンネルのプロビジョニングを要求します。

3. IoT FND は IoT FND データベースの FAR レコードを調べ、使用するトンネル プロビジョニング テンプレートを決定します。IoT FND は、トンネルを確立するため HER の経路を調べます。

4. Cisco IOS CGR では、デフォルトのテンプレートは FlexVPN を使用するよう CGR を設定します。FlexVPN クライアントが CGR に設定され、CGR は HER に連絡して FlexVPN トンネルが動的に構築されるよう要求します。以上が、HER が CGR の新しいトンネル エンドポイント インターフェイスを動的に追加する方法です。

5. FAR のテンプレートを処理する前に、IoT FND は HER トンネル削除テンプレートを処理し、その結果であるコマンドを HER に送信します。これは、各 HER に対して行われ、FAR に関連付けられている可能性がある既存のトンネル設定を削除します。

6. IoT FND は FreeMarker テンプレート エンジンを使用して、FAR トンネル追加テンプレートを処理します。エンジンはテンプレートを IoT FND により CLI 設定コマンドと仮定されるテキストに変換します（CGR ごとに CG-OS または Cisco IOS）。IoT FND はこれらのコマンドを使用して、FAR にトンネルの一端を設定し、立ち上げます。

7. IoT FND は FreeMarker テンプレート エンジンを使用して、HER トンネル追加テンプレートを処理します。エンジンはテンプレートを、IoT FND により HER のトンネル設定のためのコマンドと仮定されるテキストに変換します。

8. この手順は OS に固有のものです。

■Cisco IOS CGR では、テンプレートにより生成されたコマンドを FAR と HER に適用してエラーが起きなければ、IoT FND は新しくアクティブな CGNA プロファイル「cg-nms-register」を設定し、「cg-nms-tunnel」プロファイルを無効にします。Cg-nms-register プロファイルは、IoT FND URL を使用します。

■CG-OS CGR では、IoT FND は Call Home URL をプロビジョニング設定ページ（[ADMIN] > [System Management] > [Provisioning Settings]）で指定される IoT FND URL に再設定します。

 

指定された URL は、トンネル プロビジョニング ポートの代わりに IoT FND の登録ポート（デフォルトで 9121）を使用します。この URL の 完全修飾ドメイン名（FQDN）は異なっており、トンネル経由でのみ到達可能な IP アドレスに解決します。

トンネル プロビジョニングの設定

ここでは、トンネル プロビジョニング用に IoT FND を設定する方法について説明します。

■DHCP サーバーにトンネル プロビジョニングを設定

■CNR を使用したトンネルのプロビジョニング用 DHCP 設定

DHCP サーバーにトンネル プロビジョニングを設定

トンネルのプロビジョニングを成功させるには、IoT FND によって使用される DHCP サーバーを設定し、アドレスを指定して FAR と HER の間にトンネルを作ります。たとえば、パーマネント リースの原則に基づき、DHCP サーバを設定して、トンネルのプロビジョニングに IP アドレスを提供します。

IoT FND はトンネル プロビジョニング テンプレートで定義された設定に基づいて DHCP 要求を行います。トンネルのプロビジョニングの間、IoT FND テンプレートは 2 種類の DHCP 要求を行うことができます。

■IP アドレスを要求した後、テンプレートで使用可能にします。

■2 つの IP アドレスのサブネットを要求し、両方のアドレスをテンプレートで使用可能にします。

IoT FND は これらの要求を IPv4 アドレス、IPv6 アドレス用に行うことができます。

テンプレートから DHCP アドレスを要求する機能は、トンネルの設定を定義する際の柔軟性を最大に高めます。各 FAR および対応する HER のインターフェイスに必要な正確なアドレスを割り当てるためです。提供されるデフォルトのトンネル プロビジョニング テンプレートは、最も一般的な使用法の例、FAR とそれに対応する HER の間の 1 つの IPsec トンネルを定義します。この IPsec トンネルの両端が、動的に割り当てられた IPv4 アドレスを取得します。

■ご使用の DHCP サーバがサブネットの割り当てをサポートしている場合、同じサブネットに属する 2 つのアドレスを取得するためにこれを使用します。

■ご使用の DHCP サーバが、アドレスの割り当てのみをサポートしている場合、2 つの DHCP アドレスが IPsec トンネルの両端として使用できるリターン アドレスを要求するように設定します。

■ルーティング プランが、各 FAR に一意の IPv4 アドレスを割り当て、それを、IPsec トンネル上のループバック インターフェイスに割り当てる必要がある場合、IoT FND テンプレートを使用してこのアドレスを割り当てます。

IPv6 GRE トンネルを作成することを選択する場合、DHCP プレフィックス委任または個々のアドレス要求を使用して、トンネルの両端に IPv6 アドレスを割り当てます。

ここでは、トンネルのプロビジョニングの DHCP 設定例について説明します。これらの設定の設定方法は、ご使用の装置によって異なります。この項では、Cisco Network Registrar（CNR）を使用してトンネルのプロビジョニング向けに DHCP サーバを設定するための一般的な注意事項を説明します。

CNR を使用したトンネルのプロビジョニング用 DHCP 設定

次にあげる CNR の CLI スクリプト例は、IoT FND のデフォルトのトンネル プロビジョニング テンプレートから発信したリクエストを処理するよう、CNR DHCP サーバを設定します。このスクリプトを使用する際は、サブネットがご使用の DHCP サーバ環境に適していることを確認してください。

CNR DHCP サーバ のトンネル プロビジョニング スクリプト例

# These commented out commands support re-applying the configuration by first
# removing any previously applied configuration, in reverse order. This should
# not be done in a production environment, but may be useful when initially
# developing and testing a configuration.
 
# scope v4address-perm delete
# dhcp-address-block v4subnet-perm delete
# prefix v6subnet-perm delete
# prefix v6address-perm delete
# policy permanent delete
 
# Configure the server to automatically map any IPv4 or IPv6 user class
# option values to selection tags. By default CG-NMS includes a value of
# "CG-NMS" for the user class in its requests. The tag is used to insure
# prefixes and scopes configured to satisfy requests from CG-NMS are only
# used for that purpose.
 
dhcp set map-user-class-id=append-to-tags
 
# Since CG-NMS uses the leased addresses and subnets in router
# configuration the addresses and subnets must be permanently allocated
# for that purpose. Create a policy that instructs the DHCP server to
# offer a permanent lease.
 
policy permanent create
policy permanent set permanent-leases=enabled
 
# Configure DHCPv6.
 
# The default CG-NMS tunnel template will request IPv6 addresses for
# use with CGR loopback interfaces.
 
prefix v6address-perm create 2001:DB8:0:0:1::/80 dhcp-type=dhcp
prefix v6address-perm set description="Pool for leasing addresses for loopback interfaces."
prefix v6address-perm set policy=permanent
prefix v6address-perm set selection-tags=CG-NMS
 
# The default CG-NMS tunnel template will request IPv6 prefixes for
# use with GRE tunnels. Force use of a /127 prefix.
 
prefix v6subnet-perm create 2001:DB8:0:0:2::/80 dhcp-type=prefix-delegation
prefix v6subnet-perm set description="Pool for leasing prefixes for GRE tunnels."
prefix v6subnet-perm set policy=permanent
prefix v6subnet-perm set selection-tags=CG-NMS
prefix-policy v6subnet-perm set default-prefix-length=127
prefix-policy v6subnet-perm set shortest-prefix-length=127
 
# Configure DHCPv4.
 
# The default CG-NMS tunnel template will request IPv4 subnets for
# use with IPsec tunnels. Note that currently address pools for
# IPv4 subnet allocation can only be configured using the CLI as the
# CNR Web UI does not currently support them.
 
# If CNR allowed you to set a description on DHCP address blocks it would be:
# "Pool for leasing subnets for IPsec tunnels."
 
dhcp-address-block v4subnet-perm create 192.0.2.0/24
dhcp-address-block v4subnet-perm set default-subnet-size=31
dhcp-address-block v4subnet-perm set policy=permanent
dhcp-address-block v4subnet-perm set selection-tags=CG-NMS
 
# The default CG-NMS tunnel template will request IPv4 addresses for
# use with loopback interfaces.
 
scope v4address-perm create 198.51.100.0 255.255.255.0
scope v4address-perm set description="Pool for leasing addresses for loopback interfaces."
scope v4address-perm set policy=permanent
scope v4address-perm addRange 198.51.100.2 198.51.100.254
scope v4address-perm set selection-tag-list=CG-NMS
 
# Configure detailed logging of incoming and outgoing packets. This is useful when
# debugging issues involving DHCP, however this level of logging will lower the
# performance of the DHCP server. If this is a production server under heavy load
# it may be necessary to forgo detailed packet logging.
 
dhcp set log-settings=missing-options,incoming-packet-detail,outgoing-packet-detail,unknown-criteria,client-detail,client-criteria-processing,dropped-waiting-packets,v6-lease-detail
 
# Save the changes and reload the server to have them take effect.
save
dhcp reload
 
# List the current configuration.
 
policy list
prefix list
dhcp-address-block list
scope list
dhcp show
 

トンネル グループ 設定の構成

FAR のトンネル プロビジョニングを一括で設定するには、IoT FND でグループを使用します。デフォルトでは、すべての FAR が IoT FND に追加されます。（「 Cisco IoT Field Network Director User Guide, 4.0x 」の『Device Management』の章で、「Adding Devices in Bulk in the Performing Bulk Import Actions」セクションを参照してください。

Release 3.2.x) 適切なデフォルト グループは、 default-cgr1000 または default-c800 です。デフォルト グループには、IoT FND がトンネルのプロビジョニングに使用する 3 つのテンプレートが含まれています。

ここでは、次の内容を説明します。

■トンネル グループの作成

■トンネル グループの削除

■トンネル グループの表示

■FAR の別のグループへの移動

■トンネル グループの名前の変更

トンネル グループの作成

すべての FAR に 1 組のテンプレートの使用を予定している場合、使用するのがデフォルトのテンプレート、修正されたデフォルトのテンプレート、またはカスタム テンプレートのいずれであっても、追加のグループは作成しないでください。複数組のテンプレートを定義するには、グループを作成し、それらのグループのテンプレートをカスタマイズします。

（注）ご使用のカスタム テンプレートが両方のルータのタイプに適用可能な場合、CGR と C800 を同じトンネル プロビジョニング グループに入れることができます。

トンネル グループを作成する方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. 左ペインの [+] アイコンをクリックして、グループを追加します。

 

3. 新しいグループの名前を入力し、[OK] をクリックします。

グループが [Tunnel Groups] ペインに表示されます。

トンネル グループを作成した後、FAR の別のグループへの移動に示すように、他のグループから FAR を移動します。

トンネル グループの削除

空白のグループのみが削除できます。トンネル グループを削除するには、そこに含まれているデバイスを他のグループに移動する必要があります。

空白のトンネル グループを削除する方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [TUNNEL GROUPS] 左ペインで、削除するトンネル グループを選択します。

3. （ ）をクリックしてグループを削除します。

4. [Yes] をクリックして削除の確認を行います。

トンネル グループの表示

トンネルのプロビジョニング ページでは、既存のトンネル グループに関する情報を一覧表示します。

IoT FND に定義されたトンネル グループを表示するには、次の手順を実行します。

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [Group Members] タブをクリックします。

3. [TUNNEL GROUPS] ペイン（左）で、グループを選択します。

 

IoT FND は、グループ内の各ルータに関して、次のトンネル グループ情報を表示します。必ずしもすべてのルータで全フィールドがサポートされているわけではありません。（トンネル グループ フィールド を参照）。

表 1 トンネル グループ フィールド

フィールド
説明

Name

ルータ EID（デバイス ID）。

Status

ルータのステータス：

■Unheard：ルータはまだ IoT FND にコンタクトしていません。

■Unsupported：FAR は IoT FND ではサポートされていません。

■Up：ルータが稼働しています。

■Down：ルータはオフになっています。

Last Heard

ルータが IoT FND に最後にコンタクトした、またはメトリックを送信した時間。ルータが IoT FND にコンタクトしていなければ、このフィールドに never が表示されます。そうでない場合、IoT FND は最後のコンタクトの日時、たとえば 4/10 19:06 を表示します。

Tunnel Source Interface 1
Tunnel Source Interface 2

トンネルで使用されているルータ インターフェイス。

OSPF Area 1
OSPF Area 2

Open Shortest Path First（OSPF）のエリア 1 および 2。

OSPFv3 Area 1
OSPFv3 Area 1

OSPFv3 のエリア 1。
OSPFv3 のエリア 2。

IPsec Dest Addr 1
IPsec Dest Addr 2

トンネルの IPv4 宛先アドレス。

GRE Tunnel Dest Addr 1
GRE Tunnel Dest Addr 2

IPv6 宛先アドレス。

Certificate Issuer Common Name

証明書を発行した CA の名前。

トンネル グループの名前の変更

トンネル グループの名前はいつでも変更できます。シスコでは、短くわかりやすい名前を使用することをお勧めしています。名前は 250 文字以内である必要があります。

トンネル グループの名前を変更する方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [TUNNEL GROUPS] ペインで、名前を変更するトンネル グループをロールオーバーして、[Edit] の鉛筆のアイコン（ ）をクリックします。

 

3. 新しいグループ名を入力して [OK] をクリックします。

 

（注）無効な文字（@、#、!、+ など）が入力された入力フィールドは赤色で強調表示され、[OK] ボタンが使用できなくなります。

FAR の別のグループへの移動

FAR を別のグループに移動するには、次の 2 つの方法があります。

■FAR を手動で別のグループに移動

■FAR を一括で別のグループに移動

FAR を手動で別のグループに移動

FAR を手動で別のグループに移動する方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [Group Members] タブをクリックします。

3. [TUNNEL GROUPS] ペインで、移動するトンネル グループとルータを選択します。

4. [Select a device type] ドロップダウン メニューから、デバイスのタイプを選択します。

5. 移動する FAR のチェック ボックスにチェックを入れます。

グループ内のすべての FAR を選択するには、カラムの一番上にあるチェック ボックスをクリックします。デバイスを選択すると、選択されたデバイスの数を表示し、[Clear Selection] と [Select All] のコマンドがある黄色いバーが表示されます。選択できるデバイスの最大数は 1000 です。

6. [Change Tunnel Group] ボタンをクリックします。

 

7. ドロップダウン メニューから、FAR の移動先のトンネル グループを選択します。

 

8. [Change Tunnel Group] をクリックします。

9. [OK] をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

FAR を一括で別のグループに移動

移動する FAR の名前を含む CSV または XML ファイルをインポートすることで、FAR を一括で別のグループに移動できます。エントリが、次にあげるフォーマットでファイルに含まれていることを確認してください。

eid
CGR1120/k9+JSM1
CGR1120/k9+JSM2
CGR1120/k9+JSM3
CGR1120/k9+JSM4
C819HGW-S-A-K9+FTX174685V0
 

最初の行はヘッダーで、残りの行に FAR EID が入ることを IoT FND に 伝えます（1 行あたり FAR EID 1 つ）。

FAR を一括で別のグループに移動する方法：

1. 異なるグループに移動するデバイスの EID を 含む CSV または XML ファイルを作成します。

2. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

3. [Assign Devices to Tunnel Group] をクリックして、入力パネルを開きます。

 

4. [Browse] をクリックし、移動する FAR が含まれるファイルを検索します。

5. [Group] ドロップダウン メニューから、移動先のトンネル グループを選択します。

6. [Assign To Group] をクリックします。

7. [Close] をクリックします。

トンネル プロビジョニング テンプレートの設定

IoT FND には、デフォルトのトンネル プロビジョニング テンプレートが 3 つ含まれています。

■フィールド エリア ルータ トンネル追加：IoT FND はこのテンプレートを使用して FAR 上の IPsec トンネルの一端を作成するための CLI 設定コマンドを生成します。

■ヘッドエンド ルータ トンネル追加：IoT FND はこのテンプレートを使用して HER 上の IPsec トンネルの反対の端を作成するための CLI 設定コマンドを生成します。

■ヘッドエンド ルータ トンネル削除：IoT FND はこのテンプレートを使用して、トンネルの反対側にある FAR への既存のトンネルを削除するための CLI 設定コマンドを生成します。

トンネル プロビジョニング テンプレートのシンタックス

IoT FND のトンネル プロビジョニング テンプレートは FreeMarker のシンタックスで表されます。FreeMarker は、テンプレートを処理するための Java ベース オープン ソース エンジンで、IoT FND に組み込まれています。IoT FND のテンプレートからの CLI コマンド生成 に示すとおり、FreeMarker は、入力として トンネル プロビジョニング テンプレートおよび IoT FND より提供されるデータを取得し、IoT FND が「configure terminal」コンテキストにおいて FAR と HER 上で実行する CLI コマンドを生成します。

図 2 IoT FND のテンプレートからの CLI コマンド生成

IoT FND では、トンネル プロビジョニング テンプレートはルータ CLI コマンド、FreeMarker の変数およびディレクティブで構成されています。FreeMarker のシンタックスを使用することにより、IoT FND は 1 つのテンプレートを定義して複数のルータをプロビジョニングすることができます。

ここでは、トンネル プロビジョニング テンプレートにおける FreeMarker の基本的なシンタックスについて説明します。FreeMarker について詳しくは、 http://freemarker.sourceforge.net/ にアクセスしてください。

■テンプレートのシンタックス

■データ モデル

テンプレートのシンタックス

トンネル プロビジョニング テンプレートのシンタックス で、デフォルトのトンネル プロビジョニング テンプレートにおけるシンタックスについて説明します。

表 2 トンネル プロビジョニング テンプレートのシンタックス

コンポーネント
説明

テキスト

標識のないテキストは FAR の CG-OS CLI 設定コマンド、HER の Cisco IOS CLI コマンドとして転送されます。

挿入

${variable}

FreeMarker は、IoT FND によって提供される文字列変数の値とこの構成を置き換えます。この例では、IoT FNDは FAR の EID を提供します。

description IPsec tunnel to ${ far.eid }

デフォルト値

${variable!"Default"}

FreeMarker はこの構成を文字列変数の値で置き換えます。変数を設定しないと、FreeMarker は、この構成を Default で置き換えます。

条件

<#if condition> output1 <#else> output2 </#if>

FreeMarker は出力で使用するテキストを決定するためにこの構成を使用します。次に例を示します。

<#if far.ipsecTunnelDestAddr1??>
<#assign destinationAddress=far.ipsecTunnelDestAddr1>
<#else>
<#assign destinationAddress=
her.interfaces("GigabitEthernet0/0/0")[0].v4.addresses[0].address>
</#if>

リスト上の反復

<#list list as variable> ${variable} </#list>

FreeMarker はリスト上の反復にこの構造を使用します。

注

<#-- this is a comment -->

FreeMarker ではコメントができますが、出力には保持されません。

ステートメントの指定

<#assign name=value>

この構造は、テンプレート内のローカル変数を宣言し、それに値を割り当てます。その後、変数を参照するのにこの構成を使用します。

${name}

次に例を示します。

<#assign interfaceNumber =0>
...
interface Tunnel${ interfaceNumber }

マクロ

これらの構成は関数呼出しに似ています。

<#macro name(param1,param2, …,paramN)>

… ${param1} …

</#macro>

以下は、マクロ定義の例です。

<#macro configureTunnel(interfaceNamePrefix,ospfCost)>
<#assign wanInterface=far.interfaces(interfaceNamePrefix)>
<#if (wanInterface[0].v4.addresses[0].address)??>
<#assign interfaceName=wanInterface[0].name>
interface Tunnel${her.unusedInterfaceNumber()}
description IPsec tunnel to ${far.eid}
...
ip ospf cost ${ospfCost}
...
</#macro>

マクロ呼出し

トンネル プロビジョニング テンプレートでマクロを呼び出す方法：

<@name param1, param2 … paramN>

FreeMarker は、すべての変数を解決した後、マクロ呼出しをマクロの出力と置き換えます。

次に例を示します。

<@configureTunnel far.tunnelSrcInterface1!"Wimax", 100/>

データ モデル

ここでは、トンネル プロビジョニング テンプレートにおけるデータ モデルについて説明します。 far および her のプレフィックスはそれぞれ、FAR および HER のプロパティへのアクセスを提供します。これらのプロパティは IoT FND のデータベースに保存されています。データ モデル では、トンネル プロビジョニング テンプレートのデータ モデルによって提供される情報の参照を示します。

表 3 データ モデル

プロパティ
説明

far.eid

FAR の EID を返します。次に例を示します。

${ far.eid }

far.hostname

FAR のホスト名を返します。

far.tunnelSrcInterface1

トンネルを確立する FAR のインターフェイスの名前を返します。

far.ipsecTunnelDestAddr1

HER 上のトンネル宛先 IP アドレスの名前を返します。

far.ipv4Address( clientId, linkAddress, userClass)

IPv4 アドレスを返します。IPv4 アドレス メソッドはこれらのパラメータを入力として受け取ります。

■clientId：DHCP 要求の DCHP クライアント ID

■linkAddress：DHCP 要求のリンク アドレス

■userClass：DHCP ユーザー クラス オプション（デフォルトの「CG-NMS」）の値

ループバック インターフェイスを確立し、それにアドレスを割り当てるには：

interface Loopback0
ip address ${far.ipv4Address(dhcpClientId(far.enDuid, 0), far.dhcpV4LoopbackLink).address}/32
ipv6 address ${far.ipv6Address(far.enDuid, 0, far.dhcpV6LoopbackLink).address}/128
exit

far.ipv4Subnet()

DHCP IPv4 サブネット リースを返します。このコールは引数として clientId と linkAddress を取得します。

テンプレート API で提供される dhcpClientId() メソッドを使用して、FAR EID およびインターフェイス ID 番号から clientId を組み立てます。この方法では、入力として DHCPv6 アイデンティティ アソシエーション ID（IAID）および DHCP 固有 ID（DUID）を取得し、RFC 4361 に指定されるとおり DHCPv4 クライアント ID を生成します。この方法は、ネットワーク要素が DHCP サーバにより識別される方法に一貫性を与えます。

次に例を示します。

<#assign lease=far.ipv4Subnet(dhcpClientId(far.enDuid,iaId),
far.dhcpV4TunnelLink)>

far.[any device property]

指定されたプロパティの値を返します。

たとえば、far.tunnelSrcInterface1 は FAR の tunnelSrcInterface1 プロパティの値を返します。

far.interfaces(interfaceNamePrefix)

そのプレフィックスをもつデバイスから検出されたインターフェイスのリストを返します（大文字と小文字の区別なし）。

インデックス リストのメンバーには角カッコ、たとえば [0] [1] [2] を使用します。リストのメンバーを繰り返すには、<#list>構成を使用します。

次に例を示します。

<#assign wanInterface = far.interfaces(interfaceNamePrefix)>
<#if (wanInterface[0].v4.addresses[0].address)??>
...

アドレス

参照アドレス で、トンネル プロビジョニング テンプレートで参照するアドレスを示します。

表 4 参照アドレス
プロパティ
説明

address.address

インターフェイスのアドレスを返します。

address.prefixLength

アドレスのプレフィックス長が返されます。

address.prefix

アドレス プレフィックスを返します。

address.subnetMask

アドレスのサブネット マスクを返します。

address.wildcardMask

サブネットのワイルドカード マスクを返します。

フィールド エリア ルータ トンネル追加テンプレートの設定

FAR トンネル追加テンプレートを編集して、グループ内の FAR に IPsec トンネルの一方の端を作る方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [TUNNEL GROUPS] ペインで、編集するテンプレートのあるトンネル グループを選択します。

3. [Router Tunnel Addition] タブをクリックします。

 

4. デフォルトのテンプレートを変更します。

ヒント：テンプレートを変更するには、テキスト エディタを使用し、テキストを IoT FND のテンプレート フィールドにコピーします。

5. ディスク アイコンをクリックして変更内容を保存します。

6. [OK] をクリックして、変更内容を確定します。

トンネル プロビジョニング テンプレートのシンタックスも参照してください。

ヘッドエンド ルータ トンネル追加テンプレートの設定

（注）両エンドポイントが一致するサブネットにあることを確認するには、このテンプレートで FAR テンプレートと同じ IAID を使用する必要があります。

HER トンネル追加テンプレートを編集して、グループ内の HER に IPsec の反対側の端を作成する方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [TUNNEL GROUPS] ペインで、トンネル グループを選択します。

3. [HER Tunnel Addition] タブをクリックします。

 

4. デフォルトの HER 追加テンプレートを変更します。

5. ディスク アイコンをクリックして変更内容を保存します。

6. [OK] をクリックして、変更内容を確定します。

HER トンネル削除テンプレートの設定

HER トンネル削除テンプレートを編集して、トンネルの反対側にある FAR への既存のトンネルを削除する方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [TUNNEL GROUPS] ペインで、テンプレートを編集するトンネル グループを選択します。

3. [HER Tunnel Deletion] タブをクリックします。

 

4. デフォルトの HER 削除テンプレートを変更します。

5. ディスク アイコンをクリックして変更内容を保存します。

6. [OK] をクリックして、変更内容を確定します。

トンネル ステータスのモニタリング

トンネルのステータスを表示するには、[OPERATIONS] > [Tunnel Status] の順に選択します。トンネル ステータスのページには、デバイスおよびプロビジョニングされたトンネルの一覧を表示し、トンネルおよびステータスに関する関連情報が表示されます。トンネルは HER と FAR の間にプロビジョニングされます。

ページ上部の [Show Filter] を選択する（選択することで [Hide Filter] に置き換えられます）と、いくつかの検索フィールドが表示されます。トンネル ステータス フィールド に記載されているすべてのフィールド名でフィルタリングできます。1 つの検索フィールドに値を入力すると、使用できる他のフィールドが選択されます。検索フィールドを削除するには、[Hide Filter] を選択します。

 

 

トンネル ステータス フィールド で、トンネル ステータス フィールドを示します。リスト内のトンネルのソート順序を名前で変更するには、[HER Name] カラムのヘッダーをクリックします。ヘッダーの横の小さな矢印がソート順を示します。

（注）新しく作成されたトンネルのステータスが IoT FND に反映されるには時間がかかります。

表 5 トンネル ステータス フィールド

フィールド
説明

HER Name

トンネルの一方の端の HER の EID。HER の詳細を表示するには、その EID をクリックします。

（注） HER は 1 つが最大 500 の FAR を実行できるため、同じ HER EID をもつ複数のトンネルがリストにある可能性があります。

[Device Info] ページの [Network Interfaces] 領域には、HER に設定されたトンネルのリストが表示されます。[Config Properties] と [Running Config] タブには、この HER に設定されているトンネルに関する情報も含まれています。

HER Interface

HER トンネル インターフェイスの名前。これらの名前は、トンネル作成時に（Tunnel1、Tunnel2、Tunnel3、あるいは Virtual-Interface1、Virtual-Interface 2 のように）自動的に作成されます。

Admin Status

トンネルの管理ステータス（[up] または [down]）。これにより､管理者がトンネルを有効化または無効化したかが示されます。

Oper.Status

トンネルの動作ステータス（[up] または [down]）。トンネルがダウンであれば、トラフィックは、トラブルシュートに問題を表示しているトンネルを通過しません。HER および FAR に ping を行ってオンラインであるか判断するか、SSH を介してルータにログインし、問題の原因を判断します。

Protocol

トンネルに使用されるプロトコル（IPSEC、PIM、GRE）。

HER Tunnel IP Address

HER 側のトンネルの IP アドレス。使用されるプロトコルにより、IP アドレスがドット付き 10 進法（IPv4）または 16 進法（IPv6）スラッシュ表記で表示されます。

HER IP Address

HER 側のトンネルの宛先 IP アドレス。

FAR IP Address

FAR 側のトンネルの宛先 IP アドレス。

FAR Interface

トンネルによって使用される FAR インターフェイスの名前。

FAR Tunnel IP Address

FAR 側のトンネルの IP アドレス。

（注）トンネルの両端の IP アドレスは同じサブネット上にあります。

FAR Name

FAR の EID。FAR の詳細を表示するには、その EID をクリックします。

[Device Info] ページの [Network Interfaces] 領域には、FAR に設定されたトンネルのリストが表示されます。[Config Properties] と [Running Config] タブには、この FAR に設定されているトンネルに関する情報も含まれています。

 

CGR のプロビジョニング

IoT FND では、CGR 再プロビジョニングは CGR の設定ファイルを変更するプロセスです。

■CGR 再プロビジョニングの基本

■トンネル再プロビジョニング

■出荷時再プロビジョニング

（注）C800 は再プロビジョニングをサポートしていません。

CGR 再プロビジョニングの基本

■CGR 再プロビジョニングのアクション

■CGR 再プロビジョニングのシーケンス

CGR 再プロビジョニングのアクション

IoT FND では、[Tunnel Provisioning] ページの [Reprovisioning Actions] ペインで以下の 2 つの CGR 再プロビジョニング アクションを実行できます（[CONFIG] > [Tunnel Provisioning] > [Reprovisioning Actions]）。メッシュ ファームウェアを有効化することもできます

 

。

再プロビジョニング アクション
説明

出荷時再プロビジョニング

ドロップダウン メニューでは、工場出荷時設定で CGR に読み込まれた express-setup-config ファイルを変更することができます。

このファイルには、最小限の情報セットが含まれており、出荷時に CGR にロードされます。このファイルは、CGR が展開されて電源がオンになった後、TPS プロキシ経由で IoT FND にコンタクト（Call Home）するための情報を提供します。

トンネル再プロビジョニング

ドロップダウン メニューでは、CGR の golden-config ファイルを変更することができます。このファイルには CGR に定義されたトンネル構成があります。

メッシュ ファームウェアの有効化

ドロップダウン メニューでは、インターフェイス（携帯電話、イーサネットなど）とインターフェイス タイプ（IPv6 または IPv4）を選択できます。

 

[Reprovisioning Actions] ペインのフィールド で、[Reprovisioning Actions] ペインのフィールドについて説明します。

表 6 [Reprovisioning Actions] ペインのフィールド

フィールド
説明

Current Action

現在実行されている再プロビジョニング アクションと、関連するインターフェイス。

Reprovisioning Status

再プロビジョニング アクションのステータス。

Completed devices /All Scheduled Devices

プロセスがスケジュール設定されたすべての CGR の数に対し、処理された CGR の数。

Error devices/ All Scheduled Devices

プロセスがスケジュール設定されたすべての CGR の数に対し、エラーを報告した CGR の数。

Name

CGR の EID。

Reprovisioning Status

この CGR の再プロビジョニング アクションのステータス。

Last Updated

この CGR の再プロビジョニング アクションのステータスが最後に更新された時間。

Template Version

適用されるフィールド エリア ルータの出荷時再プロビジョニング テンプレートのバージョン。

エラー メッセージ

CGR によって報告されたエラー メッセージ（ある場合）。

Error Details

エラーの詳細。

CGR 再プロビジョニングのシーケンス

トンネル プロビジョニング グループに対してトンネル再プロビジョニングまたは出荷時再プロビジョニングを開始すると、再プロビジョニング アルゴリズムが一度に 12 の CGR を連続して処理し､再プロビジョニングします。

IoT FND が正常にルータを再プロビジョニングした後、またはエラーが報告されると、IoT FND はグループ内の次のルータの再プロビジョニング プロセスを開始します。すべての CGR が再プロビジョニングされるまで、IoT FND はこのプロセスを繰り返します。

グループ内の各 CGR を再プロビジョニングする場合、4 時間でタイムアウトします。CGR が正常な再プロビジョニングを報告しなかったり、タイムアウト時間内にエラーがあった場合、IoT FND は CGR の再プロビジョニングのステータスを [Error] に変更し、タイムアウト エラーを表示します。その他の詳細情報はすべて、[Error Details] フィールドに表示されます。

トンネル再プロビジョニング

フィールド エリア ルータ トンネル追加テンプレートを変更し、すでに IoT FND に接続したすべての CGR を変更されたテンプレートに基づく新しいトンネルで再プロビジョニングする場合、IoT FND のトンネル再プロビジョニング機能を使用します。

トンネル再プロビジョニングは、CGR をトンネルが設定されていない状態にし、その後、新しいトンネル プロビジョニング要求を開始します。トンネルを再プロビジョニングするため、IoT FND はトンネル プロビジョニング グループ内の FAR を連続して処理します（一度に 12）。各 CGR に対し、IoT FND は CGR の構成を ps-start-config テンプレート ファイルに定義された状態にロールバックします。

ps-start-config へのロールバックの後、CGR は IoT FND にコンタクトしてトンネル プロビジョニングを要求します。IoT FND はフィールド エリア ルータ トンネル追加テンプレートを処理し、その結果として得られた新しいトンネル作成の設定コマンドを CGR に送信します。トンネル再プロビジョニング プロセス に示すとおり、トンネル プロビジョニング プロセスには、新しい設定情報が含まれるよう golden-config ファイルを更新することが含まれます。

図 3 トンネル再プロビジョニング プロセス

 

（注）CG-OS CGR では、ロールバックにより CGR がリロードされます。また、IoT FND が CGR をロールバックすると、IoT FND は対応するトンネル情報を CGR が接続された HER から削除します。

Cisco IOS ベースの CGR に構成の置換を実行します。

（注）フィールド エリア ルータ出荷時再プロビジョニング テンプレートは、トンネル再プロビジョニングの実行時には使用されません。

トンネル再プロビジョニングを設定してトリガーする方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [TUNNEL GROUPS] ペインで、テンプレートを再プロビジョニングするトンネル グループを選択します。

3. [Reprovisioning Actions] タブをクリックします。

 

4. [Action] ドロップダウン メニューから、[Tunnel Reprovisioning] を選択します。

 

5. [Start] をクリックします。

IoT FND は [Reprovisioning Status] フィールドを [Initialized] に変更し、次に [Running] に変更します。

（注）トンネル再プロビジョニングの実行中に [Stop] をクリックすると、IoT FND は選択されなかったキューの FAR についてのみ、再プロビジョニング プロセスを停止します。ただし、再プロビジョニングを選択したキューの CGR に関しては、プロセスは完了され（正常またはエラー）、停止することはできません。

再プロビジョニング プロセスは、IoT FND がトンネル プロビジョニング グループ内の各 CGR を再プロビジョニングする試みを終了した後、完了します。CGR が 1 つでも再プロビジョニングできなければ、IoT FND は CGR が報告したエラー メッセージを表示します。

出荷時再プロビジョニング

IoT FND の出荷時再プロビジョニング機能を使って、CGR の工場出荷時の設定（express-setup-config）を変更します。

出荷時再プロビジョニングでは次の手順を行います。

1. CGR にロールバック コマンドを送信します。

2. CGR をリロードします。

3. フィールド エリア ルータ出荷時再プロビジョニング テンプレートを処理し、結果として得られたコマンドを CGR にプッシュします。

4. express-setup-config ファイルの構成を保存します。

これらの手順が正常に完了した後、IoT FND はフィールド エリア ルータ トンネル追加、ヘッドエンド ルータ トンネル追加、およびヘッドエンド ルータ トンネル削除の各テンプレートを処理し、結果として得られたコマンドを CGR にプッシュします（トンネル プロビジョニング設定プロセス参照）。

出荷時再プロビジョニングを設定してトリガーする方法：

1. [CONFIG] > [Tunnel Provisioning] の順に選択します。

2. [TUNNEL GROUPS] ペインで、テンプレートを編集するトンネル グループを選択します。

3. [Router Factory Reprovision] タブをクリックし、適用する設定コマンドを含むテンプレートを入力します。

（注）このルータ出荷時再プロビジョニング テンプレートは、出荷時再プロビジョニングの間に 2 回（設定をプッシュするときに 1 回、設定を express-setup-config に保存する前にもう 1 回）処理されます。この理由により、個人的にテンプレートを作るときは、デフォルトのテンプレートで定義された特定の if/else 条件モデルを使用してください。

 

 

4. ディスク アイコンをクリックして保存します。

5. 必要に応じて、フィールド エリア ルータ トンネル追加、ヘッドエンド ルータ トンネル追加、およびヘッドエンド ルータ トンネル削除の各テンプレートに必要な変更を加えます。

6. [Reprovisioning Actions] タブをクリックします。

7. [Factory Reprovisioning] タブを選択します。

 

 

8. [Interface] ドロップダウン メニューから、再プロビジョニングのため FAR との接続に使用するIoT FND の CGR インターフェイスを選択します。

 

9. [Interface Type] ドロップダウン メニューから [IPv4] または [IPv6] を選択します。

 

10. [Start] ボタンをクリックします。

IoT FND は [Reprovisioning Status] フィールドを [Initialized] に変更し、次に [Running] に変更します。

（注）出荷時再プロビジョニング実行中に [Stop] をクリックすると、IoT FND は選択されなかったキューの FAR についてのみ、再プロビジョニング プロセスを停止します。ただし、再プロビジョニングを選択したキューの CGR に関しては、プロセスは完了され、停止することはできません。

再プロビジョニング プロセスは、IoT FND がトンネル プロビジョニング グループ内の各 CGR を再プロビジョニングする試みを終了した後、完了します。CGR が 1 つでも再プロビジョニングできなければ、IoT FND は CGR が報告したエラー メッセージを表示します。

フィールド エリア ルータ出荷時再プロビジョニング テンプレートの例

このテンプレートの例は、工場出荷時構成の WiFi SSID およびパスフレーズを変更します。

<#--IMPORTANT: This template is processed twice during factory reprovisioning. The if/else condition described below is needed to determine which part of the template is applied.
part of the if/else section is applied.During the second pass, this template runs the commands in the else section and the no scheduler command is applied.If modifying this template, do not remove the if/else condition or else the template fails.-->
 
<#if !far.runningConfig.text?contains("scheduler schedule name wimaxMigrationRebootTimer")>
 
<#--Comment: This is a sample of generating wifi ssid and passphrase randomly-->
 
wifi ssid ${far.randomSSID("PREFIX_")}
authentication key-management wpa2
wpa2-psk ascii ${far.randomPassword(10)}
exit
 
feature scheduler
scheduler job name wimaxMigration
reload
exit
 
scheduler schedule name wimaxMigrationRebootTimer
time start +02:00
job name wimaxMigration
exit
 
<#else>
 
no scheduler job name wimaxMigration
no scheduler schedule name wimaxMigrationRebootTimer
 
</#if>
 

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