シャーシは、設置する場所に前もって準備しておく必要があります。シャーシの設置場所を決定していない場合は、以下の点に留意してください。

• 卓上への設置では、シャーシの前面と背面にある給排気口用スペースとして、C8500-12X4QC および C8500-12X では 3 インチ（7.62 cm）以上、C8500-20X6C では 5.25 インチ（13.335 または 13.34 cm）以上が必要です。Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームには、垂直方向に 1.75 インチ（4.45 cm）以上のラックユニットスペースが必要です。ラックにシャーシを設置する前に、設置を予定しているラック位置を測定してください。

• シャーシは床から離して設置する必要があります。床に溜まった埃が冷却ファンによってルータ内部に吸い込まれます。ルータが埃を過度に吸い込むと、過熱状態およびコンポーネント故障の原因になります。

• FRU の設置や交換、またはネットワークケーブルや機器へアクセスするために、C8500-12X4QC および C8500-12X シャーシでは前後に約 19 インチ（48.3 cm）、C8500-20X6C シャーシでは前面に 19 インチ（48.3 cm）、背面に 12 インチのスペースを確保する必要があります。

• シャーシの前後に、冷気の吸気口と排気口のための空間をそれぞれ 3 インチ以上確保します。シャーシを装置が過密なラックに配置したり、別の機器ラックに近接した場所に配置したりしないでください。他の機器から排出された高温の空気が吸気口に入り、ルータ内部が高温になるおそれがあります。

• シャーシには適切な換気が必要です。換気が十分に行われないキャビネットに設置しないでください。

• ケーブル管理ブラケットをシャーシの前面に取り付ける場合は、ブラケットを用意しておきます。

• ルータのシャーシを適切にアース接続するようにしてください（「シャーシのアース接続」のセクションを参照してください）。

Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームは、次のタイプのラックに設置できます。

• 19 インチまたは 23 インチの 2 支柱ラック。内側の寸法（2 本の支柱またはレールの内側の間隔）は 19 インチ（48.26 cm）以上必要です。シャーシ内の通気は前面から背面に向かって流れます。

• 19 インチの 4 支柱ラック。内側の寸法（2 本の支柱またはレールの内側の間隔）は 19 インチ（48.26 cm）以上必要です。シャーシ内の通気は前面から背面に向かって流れます。

C8500-12X4QC および C8500-12X の設置では前面または背面のいずれかのラックマウントブラケットを使用して設置できますが、C8500-20X6C では前面と背面の両方のラックマウントブラケットを使用して設置する必要があります。

ラック取り付けを計画するとき、次のガイドラインに留意する必要があります。

• Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームには、垂直方向に 1.75 インチ（4.45 cm）以上のラックユニットスペースが必要です。Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームには、垂直方向に 3.5 インチ（8.9 cm）以上のラックユニットスペースが必要です。ラックにシャーシを設置する前に、設置を予定しているラック位置を測定してください。

• ラックを使用する前に、ラック設置の妨げとなる障害物（電源コードなど）がないか確認してください。電源コードがラック設置の障害になっている場合、シャーシを取り付ける前に電源コードを一旦外し、シャーシを取り付けた後に再度接続します。

• ラックの周りにメンテナンスに必要な空間を確保します。ラックが移動できる場合、通常の動作時は壁やキャビネットの近くに設置しておき、メンテナンス（カードの取り付け/取り外し、ケーブルの接続、コンポーネントの交換/アップグレードなど）の際に手前に引き出すことができます。移動できない場合、FRU の取り外しができるように 19 インチ（48.3 cm）の空間を確保しておいてください。

• シャーシの前後に、冷気の吸気口と排気口のための空間をそれぞれ 3 インチ以上確保します。シャーシを装置が過密なラックに配置したり、別の機器ラックに近接した場所に配置したりしないでください。他の機器から排出された高温の空気が吸気口に入り、ルータ内部が高温になるおそれがあります。

  注意	シャーシが非常に高温になる危険があるため、Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームは通気や空調が不十分な場所に設置しないでください。

  注意	ラック マウント ブラケット ネジに推奨されているトルクは 8 インチポンドです。

• ラックが転倒しないように重心を低く保つため、重い機器は必ずラックの下部に設置します。

• Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームに付属したケーブル管理ブラケットを使用してケーブルをまとめ、カードやプロセッサに接触しないようにします。ラックにすでに設置されている他の機器のケーブルがカードへのアクセスの妨げになったり、機器のメンテナンスやアップグレードのために無関係なケーブルを外す必要がないようにしてください。

• ルータのシャーシを適切にアース接続します。

シャーシにラックマウント ブラケットを取り付けたら、付属ネジを使用してラックの 2 つの支柱または取り付け板にラックマウント ブラケットを固定して、シャーシを取り付けます。ラックマウント ブラケットでシャーシ全体の重量を支えるため、必ずすべてのネジを使用して、シャーシのラックマウント ブラケットをラック支柱に固定してください。

すべての DC 電源の設置および Telcordia の接地要件への適合が要求されるあらゆる AC 電源の設置では、Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォーム シャーシをアース接続する必要があります。

警告	この装置は、アースさせる必要があります。感電のリスクを軽減するため、絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。

シャーシを電源に接続したり、電源をオンにする前に、シャーシを適切にアース接続してください。Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームには、シャーシアースコネクタが用意されています。シャーシの背面左側にスタッドがあります。

注意	アース線の取り付けと接続は必ず最初に行い、取り外しは最後に行う必要があります。

この手順を開始する前に、推奨の工具と備品を用意してください。

Cisco Catalyst 8500 シリーズ エッジ プラットフォームに外部ケーブルを接続する場合は、次のガイドラインに留意してください。

• 干渉を防止するため、高出力の回線がインターフェイス ケーブルと接触しないようにしてください。

• システムの電源を入れる前に、配線の限度（特に距離）を確認してください。