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この章では、Cisco ONS 15454 の電気回路カードの特徴と機能について説明します。カードの取り付けおよび設定の手順については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』を参照してください。Electrical Interface Assembly(EIA; 電気インターフェイス アセンブリ)の詳細については、「EIA」を参照してください。
各カードには、ONS 15454 シェルフ アセンブリのスロットに対応する記号が記載されています。同じ記号が示されているスロットに、カードを装着します。スロットと記号のリストは、「カードおよびスロット」 を参照してください。
表3-1 に、Cisco ONS 15454 の電気回路カードの一覧を示します。
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EC1-12 カードは、カードあたり 12 の Telcordia準拠 GR-253 STS-1 電気回路ポートを提供します。各ポートは、単一の 750 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、51.840 Mbps で動作します。 |
「EC1-12 カード」を参照 |
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DS1-14 カードは、14 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-1 ポートを提供します。各ポートは、100 Ω ツイストペア銅ケーブル上で 1.544 Mbps で動作します。 |
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DS1N-14 カードは、DS1-14 カードと同じ機能をサポートするとともに、1:N(N < = 5)保護を提供します。 |
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DS1/E1-56 カードは、カードあたり 56 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-1 ポート、または 56 の E1 ポートを提供します。各ポートは、1.544 Mbps(DS-1)または 2.048 Mbps(E1)で動作します。DS1/E1-56 カードは、1:N 保護スキーム(N < = 2)の現用カードまたは保護カードとして動作します。 |
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DS3-12 カードは、カードあたり 12 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-3 ポートを提供します。各ポートは、単一の 75 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、44.736 Mbps で動作します。 |
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DS3N-12 カードは、DS3-12 カードと同じ機能をサポートするとともに、1:N(N < = 5)保護を提供します。 |
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DS3/EC1-48 カードは、カードあたり 48 の Telcordia 準拠ポートを提供します。各ポートは、単一の 75 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、44.736 Mbps で動作します。 |
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DS3-12E カードは、カードあたり 12 の Telcordia 準拠ポートを提供します。各ポートは、単一の 75 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、44.736 Mbps で動作します。DS3-12E カードは、拡張パフォーマンス モニタリング機能を備えています。 |
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DS3N-12E カードは、DS3-12E カードと同じ機能をサポートするとともに、1:N(N < = 5)保護を提供します。 |
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DS3XM-6 カードは、6 の Telcordia 準拠 GR-499-CORE M13 多重化機能を提供します。DS3XM-6 は、フレーム化された 6 つの DS-3 ネットワーク接続を 28x6 または 168 の VT1.5 に変換します。 |
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DS3XM-12 カードは、12 の Telcordia 準拠 GR-499-CORE M13 多重化機能を提供します。DS3XM-12 は、フレーム化された 12 の DS-3 ネットワーク接続を 28x12 または 168 の VT1.5 に変換します。 |
表3-2 に、各電気回路カードと CTC ソフトウェアとの互換性を示します。各電気回路カードと互換性のあるクロスコネクト カードの一覧は、表2-4を参照してください。
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(注) ハードウェアの仕様については、「EC1-12 カードの仕様」を参照してください。
EC1-12 カードは、カードあたり 12 の Telcordia準拠 GR-253 STS-1 電気回路ポートを提供します。各ポートは、単一の 75 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、51.840 Mbps で動作します。
UNEQ-P、AIS-P、Bit Error Rate(BER; ビット エラー レート)スレッシュホールドでの STS パスの選択は、STS 相互接続と結合した SONET リング インターフェイス(光カード)で行います。EC1-12 カードはバックプレーンからの 12 の稼働 STS-1 信号を終端処理しますが、選択はしません。EC1-12 カードは、受信した 12 の EC1 信号を、それぞれ 12 の STS-1 にマップします。これは SONET のパス オーバーヘッドで確認します。
EC1-12 カードには、別の EC1-12 カードを使用した 1:1 保護を適用できますが、保護できるのは 1 枚の EC1-12 カードだけです。EC1-12 は、現用カードとして使用する場合には偶数番号のスロットに、保護カードとして使用する場合には奇数番号のスロットに装着する必要があります。
EC1-12 カードは、ONS 15454 のスロット 1~6 または 12~17 に装着できます。各 EC1-12 インターフェイスには、ファシリティの要件によって、最大 450 フィート(137 m)までの距離をサポートする DSX レベル(デジタル信号クロスコネクト フレーム)の出力機能があります。電気回路カードのスロットの保護および制限の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
図3-1 に、EC1-12 カードの前面プレートとブロック図を示します。
EC1-12 カードからの 12 の STS-1 ペイロードはすべて、XCVT、XC10G、または XC-VXC-10G カードに伝送され、効率的な転送のためにさらに集約されます。XCVT カードは、最大 288 の双方向 STS-1 を処理できます。XC10G および XC-VXC-10G カードは、最大 1152 の双方向 STS-1 を処理できます。
表3-3 に、EC1-12 カードの 3 つのカード レベルの LED を示します。
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カードの 1 つまたは複数のカード ポートで、Loss of Signal(LOS; 信号損失)、Loss of Frame(LOF; フレーム損失)、または高い BER などの信号の障害または状態が発生しています。 |
EC1-12 カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファン トレイの LCD 画面を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、指定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS1-14 カードおよび DS1N-14 カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 の DS1-14 カードには、14 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-1 ポートがあります。各ポートは、100 Ω ツイストペア銅ケーブル上で 1.544 Mbps で動作します。DS1-14 カードは、1:1 保護スキームでは現用カードまたは保護カードとして、1:N 保護スキームでは現用カードとして動作します。各 DS1-14 ポートは、最大 655 フィート(200 m)の距離をサポートするデジタル信号クロスコネクト フレーム(DSX)レベルの出力を備えています。
DS1-14 カードは、1:1 保護をサポートします。1:N 保護スキームで現用カードとして使用するには、適切なバックプレーン EIA およびワイヤラップ、または AMP Champ コネクタを装備します。また、DS1-14 カードは、双方向の回線エラーおよびフレーム エラーをモニタするようにプロビジョニングできます。
DS1-14 カードのトラフィックはグループ化し、DS-3 カード以外の ONS 15454 システムのカードに STS-1 単位で マップすることができます。各 DS-1 は SONET VT1.5 ペイロードに非同期でマップされ、カードは VT1.5 で DS-1 ペイロードをそのまま伝送します。パフォーマンスをモニタする場合は、双方向の DS-1 フレームレベル情報(LOF、パリティ エラー、Cyclic Redundancy Check [CRC;巡回冗長検査] エラーなど)を収集できます。
DS1N-14 カードは、DS1-14 カードと同じ機能を備えているほか、拡張保護スキームをサポートしています。DS1N-14 カードは、適切なバックプレーン EIA およびワイヤラップまたは AMP Champ コネクタにより、1:N(N <= 5)保護を提供します。DS1N-14 カードは、1:1 または 1:N 保護スキームで、現用カードまたは保護カードとして使用できます。
DS1N-14 カードを 1:1 保護グループ内の標準 DS-1 カードとして使用する場合には、DS1N-14 カードを ONS 15454 のスロット 1~6 または 12~17 に装着します。カードの 1:N 機能を使用する場合には、DS1N-14 カードをスロット 3 および 15 に装着する必要があります。各 DS1N-14 ポートは、ファシリティの条件に応じて最大 655 フィート(200 m)の距離をサポートする DS-n レベルの出力を備えています。
図3-2に、DS1-14 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-3に、DS1N-14 カードの前面プレートとブロック図を示します。
DS1-14 および DSIN-14 カードからの 14 のすべての VT1.5 ペイロードは、単一の STS-1 で XCVT、XC10G、または XC-VXC-10G カードに伝送され、効率的な STS-1 転送のためにさらに集約されます。XC10G および XCVT カードでは、最大 336 の双方向 VT1.5 ポートを管理できます。XC-VXC-10G カードでは、最大 2688 の双方向 VT1.5 ポートを管理できます。
表3-4 に、DS1-14 および DS1N-14 カードの前面プレートにある 3 つのカード レベルの LED を示します。
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DS1-14 カードは、動作可能でトラフィックを伝送する準備ができている状態(グリーン)、またはスタンバイ モード(オレンジ)です。 |
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DS1-14 および DS1N-14 カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、指定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS1/E1-56 カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 の DS1/E1-56 カードには、56 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-1 ポート、または 56 の E1 ポートがあります。各ポートは、1.544 Mbps(DS-1)または 2.048 Mbps(E1)で動作します。DS1/E1-56 カードは、1:N(N < = 2)保護スキームの現用カードまたは保護カードとして動作します。また、XCVT、XC10G、またはXC-VXC-10G クロスコネクト カードと併用できます。
SONET を使用する場合には、DS1/E1-56 カードに High-Density(HD;高密度)シェルフ(15454-SA-HD)、UBIC EIA、および Release 6.0 以上のソフトウェアが必要です。
(注) UBIC-H EIA は、適正なケーブルを使用した場合、DS-1 および E-1 の両方の信号の終端をサポートします。UBIC-V EIA は、DS-1 信号の終端だけをサポートします。
(注) DS1/E1-56 カードは、XC-VXC-10G および TCC2/TCC2P カードが搭載されたシェルフで使用した場合、エラーなしのソフトウェア起動クロスコネクト カードの切り換えをサポートします。
DS1/E1-56 カードは、ONS 15454 のスロット 1~3 または 15~17 に搭載できますが、特定のスロットに搭載した場合、他のスロットが使用不可になることがあります。 表3-5 に、DS1/E1-56 カードを特定スロットに搭載した場合、他の電気回路カードが使用不可になるスロットを示します。
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適正なバックプレーン EIA を使用した場合、カードは SCSI(UBIC)コネクタをサポートできます。電気回路カードのスロットの保護および制限の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
図3-4に、DS1/E1-56 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-4 DS1/E1-56 カードの前面プレートとブロック図
DS1/E1-56 カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表3-6 を参照)。
DS1/E1-56 カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、指定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS3-12 カードおよび DS3N-12 カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 DS3-12 カードには、12 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-3 ポートがあります。各ポートは、単一の 75 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、44.736 Mbps で動作します。DS3-12 カードは、1:1 保護スキームでは現用カードまたは保護カードとして、1:N 保護スキームでは現用カードとして動作します。
DS3-12 カードは、適切なバックプレーン EIA を使用して 1:1 保護をサポートします。EIA には BNC、SMB、または SCSI(UBIC)コネクタを使用できます。
保護機能を除き、DS3-12 カードと DS3N-12 カードの機能は同じです。DS3N-12 カードは、1:N(N <= 5)DS3 保護グループの保護カードとして使用できます。DS3N-12 カードには標準の DS3-12 カードにはない追加の回路があり、5 枚までの DS3-12 現用カードを保護できます。標準の DS3-12 カードは、他の 1 枚の DS3-12 カードの保護カードとしてのみ動作します。
DS3-12 カードまたは DS3N-12 カードは、ONS 15454 のスロット 1~6 または 12~17 に装着できます。各 DS3-12 カードまたは DS3N-12 カードのポートには、ファシリティの条件によって最大 450 フィート(137 m)の距離をサポートする DSX レベルの出力機能があります。適切なバックプレーン EIA を用いると、これらのカードは BNC または SMB コネクタをサポートします。電気回路カードのスロットの保護および制限の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
図3-5に、DS3-12 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-6に、DS3N-12 カードの前面プレートとブロック図を示します。
表3-7 に、DS3-12 および DS3N-12 カードの前面プレートにある 3 つのカード レベルの LED を示します。
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ACT/STBY LED がグリーンの場合、カードは動作可能で、トラフィックを伝送する準備ができています。オレンジの場合、カードは動作可能ですが、スタンバイ(保護)モードです。 |
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DS3-12 カードおよび DS3N-12 カードの 12 のポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、指定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS3/EC1-48 カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 DS3/EC1-48 カードには、カードあたり 48 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-3 ポートがあります。各ポートは、単一の 75 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、44.736 Mbps で動作します。DS3/EC1-48 カードは、1:N 保護スキーム(N < = 2)の現用カードまたは保護カードとして動作します。
SONET を使用する場合には、DS3/EC1-48 カードに HD シェルフ(15454-SA-HD)と EIA(UBIC、MiniBNC)、Release 5.0 以上のソフトウェア、および XC10G または XC-VXC-10G カードが必要です。
(注) DS3/EC1-12 カードは、XC-VXC-10G および TCC2/TCC2P カードが搭載されたシェルフで使用した場合、エラーなしのソフトウェア起動クロスコネクト カードの切り換えをサポートします。
DS3/EC1-48 カードは、ONS 15454 のスロット 1~3 または 15~17 に搭載できますが、特定のスロットに搭載した場合、他のスロットが使用不可になることがあります。 表3-8 に、DS3/EC1-48 カードを特定スロットに搭載した場合、他の電気回路カードが使用不可になるスロットを示します。
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適正なバックプレーン EIA を使用した場合、カードは BNC または SCSI(UBIC)コネクタをサポートできます。電気回路カードのスロットの保護および制限の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
図3-7に、DS3/EC1-48 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-7 DS3/EC1-48 カードの前面プレートとブロック図
DS3/EC1-48 カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表3-9 を参照)。
DS3/EC1-48 カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、指定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS3i-N-12 カードの仕様」を参照してください。
12 ポート ONS 15454 DS3i-N-12 カードには、12 の ITU-T G.703、ITU-T G.704、および
Telcordia GR-499-CORE 準拠のDS-3 ポートがあります。各ポートは、75 Ω同軸ケーブル上で 44.736 Mbps で動作します。DS3i-N-12 カードは、適正なバックプレーン EIA を使用して 1:1 または 1:N 保護をサポートします。DS3i-N-12 カードは、XCVT、XC10G、および XC-VXC-10G クロスコネクト カードと併用できます。3 つの隣接する DS-3 信号の4つのセット(ポート 1~3、ポート 4~6、ポート 7~9、ポート 10~12)が、VC3 から VC4 にマップされ、STC-3c として転送されます。
また、DS3i-N-12 カードは、DS3 および E1 トラフィックを集約して、AU4/STS-3 トランク経由で SONET と SDH ネットワーク間に転送します。中間ノードで、DS3 を STS 3 トランクに追加またはドロップできます。
DS3i-N-12 カードは、スロット 1~6 およびスロット 12~17 に装着できます。DS3i-N-12 カードは、スロット 3 および 15 に保護カードを装着することにより、シェルフの片側サイドでの 1:N(N < = 5)DS-3保護グループの保護カードとして動作します。5 枚までの DS3i-N-12 現用カードを保護できる回路があります。適切なバックプレーン EIA を用いると、カードは BNC または SMB コネクタをサポートします。電気回路カードのスロットの保護および制限の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
図3-8に、DS3i-N-12 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-8 DS3i-N-12 カードの前面プレートとブロック図
• プロビジョニング可能なフレーム同期形式(M23、C ビット、または非フレーム)
• ITU-T G.707 準拠の VC-3 ペイロード マッピング、VC-4 へのマップ、および STS-3c としての転送
• Telcordia GR-499-CORE 準拠のアイドル信号(1100)モニタリング
• Far-End Block Error(FEBE; 遠端ブロック エラー)モニタリング
• Far-End Alarm and Control(FEAC; 遠端アラームと制御)のステータスとループ コードの検出
表3-10 に、DS3i-N-12 カードの前面プレートにある 3 つの LED を示します。
DS3i-N-12 カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、指定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。アラーム メッセージの詳細な説明については、『Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide』を参照してください。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS3-12E カードおよび DS3N-12E カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 DS3-12E カードには、12 の Telcordia 準拠 GR-499 DS-3 ポートがあります。各ポートは、単一の 75 Ω、728 A または同等の同軸スパン上で、44.736 Mbps で動作します。DS3-12E カードは、拡張パフォーマンス モニタリング機能を備えています。DS3-12E は、DS-3 フレーム内で各種のエラー ロジック ビットを検出できます。この機能により、ONS 15454 はアップストリーム エレクトロニクス(DS3 フレーマ)が原因で機能が低下している DS3 ファシリティを識別できます。また、DS3 フレーム形式の自動検出と J1 パス トレースもサポートされます。DS3 フレームの追加のオーバーヘッドをモニタリングすることで、わずかなネットワークの低下も検出可能です。
• プロビジョニング可能なフレーム同期形式(M23、C ビット、または非フレーム)
• TIM-P アラームの生成によるパス トレース バイトのサポート
DS3-12E は 1:1 保護スキームをサポートしているので、他の 1 枚の DS3-12E カードの保護カードとして動作します。
DS3N-12E カードは、1:N(N <= 5)DS-3 保護グループの保護カードとして動作します。標準の DS3-12E カードには存在しない追加の回路があり、5 枚までの DS3-12E 現用カードを保護できます。標準の DS3-12E カードは、他の 1 枚の DS3-12E カードの保護カードとしてのみ動作します。
DS3-12E カードと DS3N-12E カードは、ONS 15454 のスロット 1~6 または 12~17 に装着できます。DS3-12E カードと DS3N-12E カードの各ポートには、最大 450 フィート(137 m)の距離をサポートする DSX レベルの出力機能があります。適切なバックプレーン EIA を用いると、カードは BNC または SMB コネクタをサポートします。電気回路カードのスロットの保護および制限の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
図3-9に、DS3-12E カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-10に、DS3N-12E カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-10 DS3N-12E カードの前面プレートとブロック図
表3-11 に、DS3-12E および DS3N-12E カードの前面プレートにある 3 つのカード レベルの LED を示します。
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ACT/STBY LED がグリーンの場合、カードは動作可能で、トラフィックを伝送する準備ができています。オレンジの場合、カードは動作可能ですが、スタンバイ(保護)モードです。 |
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DS3-12E および DS3N-12E カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットのステータスをすばやく確認することができます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS3XM-6 カードの仕様」を参照してください。
DS3XM-6 カードは一般的に Transmux カードと呼ばれ、6 の Telcordia 準拠 GR-499-CORE M13 多重化ポートを備えています。DS3XM-6 は、フレーム化された 6 つの DS-3 ネットワーク接続を 28x6 または 168 の VT1.5 に変換します。DS3XM-6 カードは、VT1.5 レベルで動作します。
DS3XM-6 カードは、適正なバックプレーン EIA を使用して 1:1 保護をサポートします。EIA には、BNC または SMB コネクタを使用できます。
DS3XM-6 カードは、スロット 1~6 または 12~17 に装着できます。各 DS3XM-6 ポートには、ファシリティの条件によって、最大 450 フィート(137 m)の距離をサポートする DSX レベルの出力機能があります。電気回路カードのスロットの保護および制限の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
図3-11に、DS3XM-6 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-11 DS3XM-6 カードの前面プレートとブロック図
DS3XM-6 カードは、XCVT カードと併用できます。単一の DS3XM-6 カードで、6 つの DS-3 信号を、XCVT カードによって処理およびクロスコネクトできる 168 の VT 1.5 に逆多重化できます。XCVT カードは、2 枚の DS3XM-6 カード上で、最大 336 の双方向 VT1.5 を処理します。ほとんどのネットワーク構成では、2 枚の DS3XM-6 カードを、現用カードおよび保護カードのペアとして使用します。
表3-12 に、DS3XM-6 カードの前面プレートにある 3 つのカード レベルの LED を示します。
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ACT/STBY LED がグリーンの場合、DS3XM-6 カードは動作可能で、トラフィックを伝送する準備ができています。オレンジの場合、DS3XM-6 カードは動作可能で、1:1 保護グループのスタンバイ モードです。 |
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DS3XM-6 カードの 6 ポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットのステータスをすばやく確認することができます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「DS3XM-12 カードの仕様」を参照してください。
DS3XM-12 カードは一般的に Transmux カードと呼ばれ、12 の Telcordia 準拠 GR-499-CORE M13 多重化ポートを備えています。DS3XM-12 カードは、最大 12 のフレーム化 DS-3 ネットワーク接続を、12x28 の VT1.5 に変換します。
DS3XM-12 カードには、12 のフレーム化された DS-3 物理ポート(「ポート化」モード)があります。また、使用するクロスコネクトのタイプに応じて、最大 12 の「ポートレス」 DS-3 がマップされた STS1 インターフェイスをサポートします。各物理ポートは、2 つのポートレス ポートに相当します。回線を物理ポート用にプロビジョニングした場合、関連する 2 つのポートレス ポートは無効になります。逆の場合も同様です。詳細は、「ポートレス トランスマックス」を参照してください。
DS3XM-12 カードは、XCVT、XC10G、および XC-VXC-10G クロスコネクト カードと併用できます。
(注) DS3XM-12 カードは、XC-VXC-10G および TCC2/TCC2P カードが搭載されたシェルフで使用した場合、エラーなしのソフトウェア起動クロスコネクト カードの切り換えをサポートします。
DS3XM-12 カードは、3 種類のバックプレーン スループット構成をサポートします。
• XC10G または XC-VXC-10G カードを使用した STS-48。この構成では、任意のスロットで OC-48 レートをサポートできます。
• XCVT カードを使用した、スロット 5、6、12、および 13 での STS-48
• XCVT カードを使用した、スロット 1~4、および 7~12 での STS-12。この構成は、ポートレス モードで運用した場合、帯域幅に制限があります。
バックプレーン スループット構成は、Maintenance > Card タブを使用し、CTC カード ビューで選択します。
「ポート化」モードでは、各 DS3XM-12 カードで最大 12 のフレーム化 DS-3 双方向マップ信号をサポートし、トラフィックを逆多重化して VT1.5 ペイロードにマップできます。このペイロードは、さらに双方向 STS-1 にマップされ、多重化されます。
「ポートレス」モードでは、DS-3 をマップした STS-1 をペイロードとして使用し、標準 SONET 光ファイバ インターフェイス経由で IXC ハンドオフ接続をサポートできます。この物理接続は、任意の OC-N カードで実現できます。DS-3 をマップした STS1 トラフィックは、システムのクロスコネクトによって適切な DS3XM-12 カードで処理され、逆多重化されて、VT1.5 ペイロードにマップされます。このペイロードは、より高いレートの STS-1 にマップされ、多重化されます。詳細については、「ポートレス トランスマックス」を参照してください。
DS3XM-12 カードは、XCVT、XC10G、および XC-VXC-10G カードと併用できます。DS3XM-12 カードは、任意のマルチサービス スロット(スロット 1~6、および 12~17)に装着できます。
DS3XM-12 カードは、VT1.5 レベルで動作し、シェルフ構成( 表3-13 を参照)に応じて、「ポートレス」(DS-3 をマップした STS1)インターフェイスの最大 6 または 12 のポートをサポートします。
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13(XCVT、XC10G、または XC-VXC-10G カード) |
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DS3XM-12 カードは、1:1 および 1:N 保護グループをサポートします。この場合 N <= 5 ですが、次のいずれかの条件を満たす場合には、N <= 7 になります。
• ポート化およびポートレスの両方の接続を使用するが、保護対象のすべてのポート化カードが、シャーシ上の保護カードと同じサイドにある場合
これらの保護グループは、ONS 15454 SONET プラットフォームのサイド A および B の両方に設定でき、特殊な保護カードは必要ありません。
1:N 保護では、保護カードをスロット 3 または 15 に装着する必要があります。1:1 保護では、現用カードと保護カードを隣接スロットに装着する必要があります。保護切り換えにより、50 ミリ秒未満のトラフィック ヒットが発生することがあります。電気回路カードのスロットの保護および制約の詳細については、「電気回路カードの保護とバックプレーン」を参照してください。
表3-14 に、DS3XM-12 の機能を示します。
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• DS-3 M2-3 近端パフォーマンス モニタリング(PM)パラメータ • DS-3 C ビット 近端および遠端の PM パラメータ • FDL PRM メッセージに基づく DS-1 Extended Super Frame(ESF; 拡張スーパ フレーム)PM 遠端パラメータ |
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• FEAC ベースの DS1 および DS3 ループバック(TX および RX) |
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DS3XM-12 カードには、BNC、SMB、SCSI(UBIC)、または MiniBNC EIA コネクタを使用できます。
DS3XM-12 カードは、スロット 1~6 または 12~17 に装着できます。各 DS3XM-12 ポートには、ファシリティの条件によって、最大 450 フィート(137 m)の距離をサポートする DSX レベルの出力機能があります。
図3-12に、DS3XM-12 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図3-12 DS3XM-12 カードの前面プレートとブロック図
表3-15 に、DS3XM-12 カードの前面プレートにある 3 つのカード レベルの LED を示します。
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カード プロセッサの動作準備ができていません。この FAIL LED は、セルフテストの実行中は点灯し、プロビジョニング中は点滅します。 |
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ACT/STBY LED がグリーンの場合、DS3XM-12 カードは動作可能で、トラフィックを伝送する準備ができています。オレンジの場合、DS3XM-12 カードは動作可能で、1:1 保護グループのスタンバイ モードです。 |
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DS3XM-12 カードの12 ポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットのステータスをすばやく確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。