CTC の情報とアクセスのためのショートカット
この付録では、Cisco ONS 15454 SDH に関する Cisco Transport Controller(CTC)のビュー、メニュー オプション、ツール オプション、ショートカット、およびテーブル表示オプションについて説明します。また、CTC から得られるシェルフ インベントリ データについても説明します。CTC の詳細については、『 Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual 』を参照してください。
(注) ネットワーク検出がノードでイネーブルになっている場合は、CTC がネットワーク上の各ノードで CTC ソフトウェアのより新しいバージョンを検索します。より新しいバージョンが検出されると、そのバージョンを PC にダウンロードするかどうか選択できます。詳細については、『Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual』の「Cisco Transport Controller Operation」の章を参照してください。
A.1 ビューの表示:ノード ビュー、カード ビュー、ネットワーク ビュー
CTC では、ONS 15454 SDH と ONS ネットワークを次の 3 つのビューで表示することができます。
• ノード ビュー ― ONS 15454 SDH にログインすると最初に表示されるビューです。このビューには ONS 15454 SDH のシェルフが図で表示され、ノードを管理するためのタブとサブタブにアクセスできます。
• カード ビュー ― ONS 15454 SDH の各カードに個別にアクセスするためのビューです。このビューにはカードが図で表示され、カードを管理するためのタブとサブタブにアクセスできます。
• ネットワーク ビュー ― リング内のすべてのノードが表示されます。スーパーユーザは、この機能を設定して、すべてのユーザに同じネットワーク ビューを見せることができます。またユーザは、マップを使ってカスタム ビューを作成できます。このビューでは、ネットワークを管理するためのタブとサブタブにアクセスできます。ネットワーク ビューにはドメインを含めることができます。ドメインを使用すると、ノードまたはノードのグループを隔離することができ、メンテナンスが容易になります。ドメインをダブルクリックすると、ドメイン内のすべてのノードが表示され、ドメインに接続されたノードはグレーで表示されます。
A.1.1 各ビュー間のナビゲーション
表A-1 に、これらのビューの切り替え方法を示します。方法は何通りかあります。
表A-1 CTC ビューの切り替え
|
|
ノード ビュー |
• ノードにログインします。ノード ビューがデフォルトのビューになっています。 • ネットワーク ビューでノード アイコンをダブルクリックするか、またはノードを右クリックしてショートカット メニューから Open Node を選択します。 • ネットワーク ビューでノード アイコンをクリックし、View メニューから Go to Selected Object View を選択します。 • CTC View メニューから、Go To Other Node を選択し、次にショートカット メニューからノードを選択します。 • CTC のツールバーにある矢印を使用して、ビューの表示階層レベルを上下にナビゲートします。たとえばネットワーク ビューからノード ビューへ切り替えるには、ネットワーク ビューでノードをクリックし、次に下向きの矢印をクリックします。 |
ネットワーク ビュー |
• ノード ビューで上向きの矢印をクリックするか、または CTC のツールバーにある Network View ツールをクリックします。 • View メニューから、 Go To Network View を選択します。 |
カード ビュー |
• ノード ビューでカードをダブルクリックするか、またはカードを右クリックして Open Card を選択します。 • ノード ビューでカード アイコンをシングルクリックし、View メニューから Go to Selected Object View を選択します。 • CTC のツールバーにある矢印を使用して、ビューのレベルを上下にナビゲートします。たとえばノード ビューからカード ビューへ切り替えるには、ノード ビューでカードをクリックし、次に下向きの矢印をクリックします。 |
A.1.2 ネットワーク ビューのマップにあるノード アイコン
表A-2 に、ネットワーク ビューのマップにあるノード アイコンを示します。
表A-2 ネットワーク ビューのマップにあるノード アイコン
|
|
|
SDH ハイブリッド OADM ハイブリッド光回線増幅器 ハイブリッド端末 受動ハイブリッド端末 光増幅 TDM |
|
SDH、ハイブリッド、または光増幅 Time-Division Multiplexing(TDM)の各ノードは、交差した矢印の付いた円柱型のアイコンで表示されます。 • SDH ノードには、STM-N カード、電気回路カード、Storage Access Management(SAM)カード、クロスコネクトおよびイーサネット カードなどが含まれています。 • ハイブリッドの Optical Add/Drop Multiplexing(OADM; 光分岐挿入)ノードには、少なくとも 1 枚の AD-xC-xx.x カードまたは AD-xB-xx.x カード、および 2 枚の TCC2/TCC2P カードがあります。TDM カードは、使用可能なスロットであればどのスロットにも取り付けることができます。 • ハイブリッド光回線増幅ノードには、増幅器、および TDM と Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)の両方のカードがあります。 • ハイブリッド端末ノードには、少なくとも 1 枚の 32MUX-O カード、1 枚の 32DMX-O カード、増幅器、2 枚の TCC2/TCC2P カード、および TDM カードがあります。あるいは、ノードには、少なくとも 1 枚の 40-MUX-C カード、1 枚の 40-DMX-C カード、増幅器、2 枚の TCC2/TCC2P カードおよび TDM カードがあります。 • 受動ハイブリッド端末ノードには、増幅器を除いてハイブリッド端末ノードと同様の機器が含まれています。 • 光増幅 TDM のノードは、TDM カードと光増幅器を組み込む 2 つの ONS 15454 SDH ノードの接続距離を延ばします。光増幅 TDM ノードには、OPT-BST 増幅器または AD-1C-xx.x カードのいずれかが含まれています。 DWDM ノードについては、『 Cisco ONS 15454 DWDM Reference Manual 』を参照してください。 |
ハブ |
|
DWDM ハブ ノードは、増幅器の記号が 2 つ付いた 3 次元の円柱型アイコンで表示されます。ハブ ノードには、少なくとも 2 つの 32 チャネル デマルチプレクサと 2 つの 32 チャネル マルチプレクサが含まれています。あるいは、ハブ ノードには少なくとも 2 枚の 40-DMX-C カードと 2 枚の 40-MUX-C カードが含まれています。OADM カードはプロビジョニングされていません。DWDM ノードについては、『 Cisco ONS 15454 DWDM Reference Manual 』を参照してください。 |
OADM |
|
DWDM OADM ノードは、矢印の付いた 3 次元の円柱型アイコンで表示されます。1 つの OADM には少なくとも 1 つのチャネル OADM(AD-xC)または 1 つのバンド OADM(AD-xB)を含みます。32MUX-O、32DMX-O、32DMX、40-MUX-C または 40-DMX-C カードはプロビジョニングされていません。DWDM ノードについては、『 Cisco ONS 15454 DWDM Reference Manual 』を参照してください。 |
ROADM |
|
Reconfigurable OADM(ROADM)ノードは、2 つの増幅器のシンボルの間に矢印がある、3 次元の円柱型アイコンで表示されます。ROADM ノードには、少なくとも 1 枚の 32WSS または 40-WSS-C カードがあります。シングルスロットの 32DMX またはダブルスロットの 32DMX-O を取り付けることができますが、必須ではありません。あるいは 40-DMX-C を取り付けることもできますが、必須ではありません。 スロット 6 と 12 には、トランスポンダ(TXP)およびマックスポンダ(MXP)を取り付けることができます。増幅器を使用していない場合は、TXP または MXP をスロット 1 と 17 に取り付けることができます。OPT-BST を取り付けていない場合、OSC-CSM はスロット 2 と 16 に取り付けられており、スロット 8 および 10 は空きです。 |
ターミナル |
|
終端ノードは中央に白い長方形がある、3 次元の円柱型アイコンで表示されます。 • 終端ノードには、1 枚の 32DMX または 32DMX-O カード、および 1 枚の 32MUX-O カードがあります。あるいは、終端ノードには 1 枚の 40-DMX-C カードおよび 1枚の 40-MUX-C カードがあります。OADM カードはプロビジョニングされていません。 • フレキシブル終端ノードには、OADM カードと増幅器カードが一式含まれています。 DWDM ノードについては、『 Cisco ONS 15454 DWDM Reference Manual 』を参照してください。 |
回線増幅器 OSC 再生成 |
|
光回線増幅ノードと Optical Service Channel(OSC)再生成ノードは、2 本の矢印がそれぞれウエストとイーストを指している 3 次元の円柱型アイコンで表示されます。 • 光回線増幅ノードには、OPT-PRE 増幅器または OPT-BST 増幅器だけをプロビジョニングします。 • OSC 再生成ノードには、2 枚の OSC-CSM カードがあります。 DWDM ノードについては、『 Cisco ONS 15454 DWDM Reference Manual 』を参照してください。 |
Unknown |
|
不明な DWDM ノードは、北向きの矢印が付いた 3 次元の円柱型アイコンで表示されます。不明なノードとは、そのノードにプロビジョニングされているカードでは、どの定義されている DWDM ノード カテゴリにもあてはまらないノードを意味します。DWDM ノードについては、『 Cisco ONS 15454 DWDM Reference Manual 』を参照してください。 |
A.2 CTC ウィンドウの管理
CTC のウィンドウでは、ビューのアクセスや管理アクションの実行にさまざまなナビゲーション方式が利用できます。図の領域にあるオブジェクトは、ダブルクリックまたは右クリックすることができます。また、ノード、カード、およびポートは、その上にマウスのポインタを置くと、ステータス情報がポップアップして表示されます。
A.2.1 CTC のメニューバーとツールバーで使用可能なオプション
CTC ウィンドウにあるメニュー バーとツールバーには、CTC の主要な機能が用意されています。 表A-3 に、CTC のメニューバーとツールバーから行えるアクションを示します。
表A-3 CTC のメニューバーとツールバーで使用可能なオプション
|
|
|
|
File |
Add Node |
|
現在のセッションにノードを追加します。「D62 現在のセッションまたはログイン グループへのノードの追加」を参照してください。 |
Delete Selected Node |
|
現在のセッションからノードを削除します。 |
Lock CTC |
|
CTC セッションを閉じないで CTC をロックします。CTC を開くには、ユーザ名とパスワードが必要です。 |
Print |
|
CTC のデータを印刷します。「D146 CTC データの印刷」を参照してください。 |
|
Export |
|
CTC のデータをエクスポートします。「D147 CTC データのエクスポート」を参照してください。 |
Exit |
― |
CTC のセッションを閉じます。 |
Edit |
Preferences |
|
Preferences ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには次のタブがあります。 • General ― イベントのデフォルトを変更したり、初期設定を管理したりできます。 • Login Node Groups ― ログイン ノード グループを作成できます。「D61 ログイン ノード グループの作成」を参照してください。 • Map ― ネットワーク ビューをカスタマイズできます。「D145 ネットワーク ビューの背景色変更」と「D268 ネットワーク ビューへのカスタム背景マップの適用」を参照してください。 • Circuit ― 回線スパンの色を変更できます。「D232 アクティブ スパンおよびスタンバイ スパンの色の変更」を参照してください。 • Firewall ― ファイアウォールを介して ONS 15454 SDH へアクセスできるようにする場合は、このオプションを使用して Internet Inter-ORB Protocol(IIOP)のリスナー ポートを設定します。「D27 ファイアウォール アクセスを目的とした ONS 15454 SDH の設定」を参照してください。 • JRE ― Java Runtime Environment(JRE; Java ランタイム環境)の別のバージョンを選択できます。「D422 JRE バージョンの入れ替え」を参照してください。 |
View |
Go To Previous View |
|
1 つ前の CTC ビューを表示します。 |
Go To Next View |
|
次の CTC ビューを表示します。前のビューに戻った場合にだけ使用できます。Go to Previous View と Go to Next View は、Web ブラウザの前後のナビゲート方法に似ています。 |
Go To Parent View |
|
ネットワーク ビュー、ノード ビュー、およびカード ビューにより CTC ビューの階層を参照します。カード ビューでこのコマンドを使用するとノード ビューが開き、ノード ビューでこのコマンドを使用するとネットワーク ビューが開きます。ネットワーク ビューでは使用できません。 |
Go To Selected Object View |
|
CTC ウィンドウに、選択されているオブジェクトを表示します。 |
Go To Home View |
|
ノード ビューにログイン ノードを表示します。 |
Go To Network View |
|
ネットワーク ビューを表示します。 |
Go To Other Node |
|
ネットワーク ノードを表示したいときに使用します。ダイアログ ボックスが表示されので、ノード名または IP アドレスを入力します。 |
Show Status Bar |
― |
この項目をクリックすると、CTC ウィンドウの下部にあるステータスバーの表示/非表示が切り替わります。 |
Show Tool Bar |
― |
この項目をクリックすると、CTC ツールバーの表示/非表示が切り替わります。 |
― |
― |
|
ネットワーク ビュー領域内の表示をズーム アウトします(ツールバーのみのオプション)。 |
― |
― |
|
ネットワーク ビュー領域内の表示をズーム インします(ツールバーのみのオプション)。 |
― |
― |
|
選択したネットワーク ビュー領域内の表示をズーム インします(ツールバーのみのオプション)。 |
工具 |
Circuits |
― |
次のオプションを表示します。 • Repair Circuits ― (ONS 15454 のみ)ONS 15454 SDH の Alarm Interface Panel(AIP)を交換したあとに、不完全な回線を修復します。詳細については、『 Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide 』を参照してください。 • Reconfigure Circuits ― 回線を再設定します。詳細については、「D309 回線の再設定」を参照してください。 • Merge Circuits ― 複数の回線をマージします。「D310 回線のマージ」を参照してください。 • Set Path Selector Attributes ― Subnetwork Connection Protection(SNCP)回線パスのセレクタ属性を編集できます。「D233 SNCP 回線パス セレクタの編集」を参照してください。 • Set Circuit State ― 回線の状態を変更できます。「D230 回線状態の変更」を参照してください。 • Roll Circuit ― 中断なしにライブ トラフィックを再ルーティングします。「D332 トラフィックのブリッジおよびロール」を参照してください。 • Delete Rolls ― ロール作成後に、CTC で削除されなかったロールを削除します。「D239 ロールの削除」を参照してください。 • Upgrade OCHNC ― (ONS 15454のみ)以前の OCHCC ソフトウェア リリースで作成された OCHNC をアップグレードします。詳細については、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』を参照してください。 • Show RPR Circuit Ring ― Circuits ウィンドウで選択された回路の RPR リングを表示します。「D356 IEEE 802.17 RPR 回線の表示」を参照してください。 |
Overhead Circuits |
― |
Repair IP Tunnels オプションを表示します。このオプションによって、ノードの IP アドレスを変更した結果 PARTIAL 状態になってしまった回線を修復することができます。「D30 IP トンネルの修復」を参照してください。 |
Topology Upgrade |
― |
次のオプションを表示します。 • Convert SNCP to MS-SPRing ― SNCP を MS-SPRing に変換します。「D210 SNCP から 2 ファイバ MS-SPRing への手動変換」を参照してください。 • Convert Unprotected to SNCP ― ポイントツーポイントまたはリニア Add Drop Multiplexer(ADM; 分岐挿入装置)を SNCP に変換します。「D156 ポイントツーポイント型またはリニア ADM から SNCP への手動変換」を参照してください。 |
Manage VLANs |
― |
作成された VLAN のリストを表示します。このリストから VLAN を削除できます。「D352 VLAN の管理」を参照してください。 |
Open TL1 Connection |
|
TL1 のウィンドウを表示します。このウィンドウで TL1 コマンドを入力できます。 |
Open IOS Connection |
|
ノードに Cisco IOS 対応のカード(たとえば ML1000-2)が取り付けられている場合に、Cisco IOS コマンドライン インターフェイスのダイアログ ボックスを表示します。『Cisco ONS 15454 and Cisco ONS 15454 SDH Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide』を参照してください。 |
工具 |
Update CTC |
― |
使用している CTC を新しいバージョンに更新できます。ただし、新しいバージョンがネットワーク検出中に見つかった場合に限ります。 |
Help |
Contents and Index |
― |
オンライン ヘルプのウィンドウを表示します。 |
User Manuals |
― |
Cisco ONS 15454 SDH のマニュアルを表示します。 |
About CTC |
― |
CTC セッションのソフトウェア バージョンとノードを表示します。 |
― |
ネットワーク スコープ |
― |
選択したネットワーク スコープを表示します。ネットワーク ビューのドロップダウン リストには、DWDM、TDM または ALL の 3 つオプションがあります。DWDM を選択すると、DWDM ノードだけがネットワーク ビューのマップに表示されます。TDM を選択すると、TDM ノードだけがネットワーク ビューのマップに表示されます。All を選択すると、ネットワーク上のすべてのノードがネットワーク ビューのマップに表示されます。 |
― |
Link Filter |
|
Link Filter ダイアログボックスを開きます。ここで、大まかなネットワーク マップに表示されるリンク クラスを選択できます。選択可能なクラスは、選択したネットワークにより異なります。 • ALL ― DCC、GCC、OTS、PPC、server trail • DWDM ― GCC、OTS、PPC • TDM ― DCC、PPC、server trail |
― |
― |
|
Collapse/Expand Links ダイアログボックスを開きます。ここで、ネットワーク ビューをリンク タイプに基づいてグローバルに展開したり、統合したりできます。 |
― |
― |
|
CTC Alerts ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログボックスには、特定の CTC バックグラウンド タスクについてそのステータスが表示されます。CTC Alerts ツールバー アイコンにレッドの三角形が表示されている場合は、まだ読んでいない通知メッセージがあります。まだ読んでいない通知メッセージがない場合は、CTC Alerts ツールバー アイコンにグレーの三角形が表示されます。通知メッセージには次のものがあります。 • Network disconnection(ネットワークの接続解除) • Send-PDIP inconsistency(Send-PDIP の不一致) ― SEND-PDIP の設定がログイン ノードと一致しないノードが CTC によって新しく検出されました。 • Circuit deletion status(回線削除ステータス) ― [Notify when complete] を選択しておくと、回線の削除処理が完了したときに、このアラートが表示されます。詳細は、「D288 オーバーヘッド回線およびサーバ追跡の変更と削除」を参照してください。回線の削除エラーが発生すると、必ず CTC Alerts ウィンドウに報告されます。 • Conditions retrieval error(状態の取得エラー) • Software download failure(ソフトウェアのダウンロード失敗) CTC Alerts ダイアログ ボックスで Save ボタンをクリックしてテキスト ファイルの保存先ディィレクトリを指定すれば、この通知を保存することができます。 特別なことをしないかぎり、CTC Alerts ダイアログ ボックスは自動的に表示されます。自動ポップアップをディセーブルにする方法については、「D25 自動的にポップアップ表示するための CTC Alerts ダイアログボックスの設定」を参照してください。 |
A.2.2 CTC マウス オプション
CTC では、メニュー バーとツールバー以外にも、ウィンドウ内の項目をマウスでダブルクリックするか、右クリックしてショートカット メニューからアクションを選択することで、アクションを起動できます。 表A-4 に、CTC ウィンドウで使用可能なマウスのショートカットを示します。
表A-4 CTC ウィンドウで可能なマウスのショートカット機能
|
|
ダブルクリック |
• ネットワーク ビュー内のノード ― ノード ビューが表示されます。 • ノード ビュー内のカード ― カード ビューが表示されます。 • ネットワーク ビュー内のドメイン ― ドメイン内のノードが表示されます。 • アラーム/イベント ― アラームまたはイベントの発生したオブジェクトが表示されます。 • 回線 ― Edit Circuit ウィンドウが表示されます。 |
右クリック |
• ネットワーク ビューの図領域 ― 次のアクションを行うためのメニューが表示されます。新規ドメインの作成、図の位置/ズーム レベルの変更、マップ レイアウトの保存(スーパーユーザのセキュリティ レベルを持っている場合だけ)、ネットワーク ビューのデフォルト レイアウトのリセット、背景の図と色の設定、変更、リンクの統合および展開、または削除、ノード位置の保存またはリセット • ネットワーク ビュー内のドメイン ― メニューが表示され、これを使用してドメインのオープン、ドメインの概要の表示、ドメイン名の変更、およびドメインの削除を行うことができます。 • ネットワーク ビュー内のノード ― 次のアクションを行うためのメニューが表示されます。ノードのオープン、Provisioning > General タブに設定されているノード アイコンの垂直位置および水平位置のリセット、ノードの削除、自動レイアウトのためのノード位置の固定、回線のプロビジョニング、新規ノードに伴う回線の更新 • ネットワーク ビュー内のスパン ― スパンの送信元ポートと宛先ポート、保護方式、光または電気のレベルに関する情報を得るためのメニューが表示されます。また、Circuits on Spans ダイアログ ボックスを開いてその他のスパン情報を表示することもできます。このダイアログ ボックスでは、SNCP の保護切り替えを実行できます。MS-SPRing がプロビジョニングされている場合、PCA 回路を表示できます。このメニューからはスパンのアップグレード、リンクの拡大、縮小もできます。 • ノード ビュー内のカード ― カードのオープン、削除、リセット、変更を行うためのメニューが表示されます。表示されるコマンドは、選択したカードの種類で異なります。 • カード ビュー内のカード ― メニューが表示され、これを使用して、カードのリセットや親ビュー(ノード ビュー)への移動を行うことができます。 • ノード ビュー内の空スロット ― 事前プロビジョニングを行うためのメニューが表示されます。メニューには、そのスロットに対して事前プロビジョニングの可能なカードが表示されます。 |
マウス カーソルの移動 |
• ネットワーク ビュー内のノードの上 ― ノード アラームの要約が表示されます。また、ノード アイコンがマップの範囲外に移動している場合は、警告が出されます。 • ネットワーク ビュー内のスパンの上 ― 回線の帯域幅(ノード、スロット、ポート)と保護情報が表示されます。スパンが DWDM スパンの場合は、光の方向と光リング ID が表示されます。スパンがトランスポンダ カード(TXP/MXP)のトランク ポートで終端している場合は、対応する DWDM の波長も表示されます。 • ネットワーク ビュー内のドメインの上 ― ドメイン名およびドメイン内のノード数が表示されます。 • ノード ビューのカードの上 ― カードのタイプとステータス、およびアラーム プロファイル ステータスが表示されます。カードが DWDM カードの場合は、カードのタイプに応じて、帯域の数またはチャネルの数も表示されます。 • ノード ビュー内のカード ポートの上 ― ポート番号、ポート名、ポートのサービス状態、アラーム プロファイルのステータスが表示されます。 • カード ビュー内のカード ポートの上 ― ポート名(該当する場合)、ポートのサービス状態、保護ステータス(該当する場合)、アラーム プロファイルのステータスが表示されます。カードが DWDM カードの場合は、カードのタイプ、ポートの状態、およびアラーム プロファイルのステータスに応じて、ポート番号にチャネル、帯域、またはラインのラベルが付きます。 |
A.2.3 ノード ビューのショートカット
表A-5 に、CTC ウィンドウでマウスを動かすことによって実行できる、ONS 15454 SDH カードに対するアクションを示します。
表A-5 ノード ビューのカードへのショートカット
|
|
カード情報の表示 |
ノード ビューの図でカードの上にマウスを移動させると、カード タイプに応じたツールチップ、カードのステータス(アクティブまたはスタンバイ)、アラームの最高レベル(設定されている場合)、およびそのカードで使用されているアラーム プロファイルが表示されます。 |
カードのオープン、リセット、または削除 |
ノード ビューで、カードを右クリックします。カード ビューでカードを表示する場合は Open Card を、またカードを削除する場合は Delete Card を、そしてカードをリセットする場合は Reset Card をそれぞれ選択します。 |
スロットの事前プロビジョニング |
ノード ビューで、空きスロットを右クリックします。スロットにプロビジョニングするカードのタイプをショートカット メニューから選択します。 |
カードの変更 |
ノード ビューで、STM-N カードを右クリックして、 Change Card を選択します。Change Card ダイアログ ボックスで、カードのタイプを選択します。カードを変更しても、Data Communication Channel(DCC; データ通信チャネル)の終端、保護、回線、およびリング トポロジといったようなカードのプロビジョニング情報は、すべて維持されます。 |
ビューの変更 |
ノード外の場所を右クリックし、親ビューに戻るためのメニューを表示します。 |
A.2.4 ネットワーク ビューで行う作業
ネットワーク ビューの図領域、またはノード、スパン、ドメインのいずれかを右クリックすると、ショートカット メニューが表示されます。 表A-6 に、ネットワーク ビューから行えるアクションを示します。
表A-6 ネットワーク ビューでのネットワーク管理の作業
|
|
ノードを開く |
次のいずれかを実行します。 • ノード アイコンをダブルクリックします。 • ノード アイコンを右クリックして、ショートカット メニューから Open Node を選択します。 • ノードをクリックして、View メニューから Go to Selected Object View を選択します。 • View メニューから、 Go To Other Node を選択します。Select Node ダイアログボックスからノードを選択します。 • Alarms タブまたは History タブでノード アラームまたはイベントをダブルクリックします。 |
ノード アイコンを移動する |
Ctrl キーとマウスの左ボタンを同時に押した状態で、ノード アイコンを別の位置までドラッグします。 |
リンクを統合する |
リンクを右クリックして、ショートカット メニューから Consolidate/Expand を選択します。詳細については、「「ノード設定の変更」」を参照してください。 |
ノード アイコンの位置をリセットする |
ノードを右クリックして、ショートカット メニューから Reset Node Position を選択します。ノード アイコンは、ノード ビューにある Provisioning> General タブの垂直/水平位置指定フィールドで定義されている位置まで、移動します。 |
回線をプロビジョニングする |
ノードを右クリックします。ショートカット メニューから Provision Circuit To を選択して、回線のプロビジョニング対象となるノードを選択します。回線の作成手順については、「「回線と低次トンネルの作成」」を参照してください。 |
新規ノードの追加に伴って回線を更新する |
ノードを右クリックして、ショートカット メニューから Update Circuits With New Node を選択します。このコマンドは、新規ノードを追加し、回線をそのノード経由にする場合に使用します。 |
リンクのエンドポイントを表示する |
スパンを右クリックします。ショートカット メニューから、 Go To [<node> | <port> | <slot>] を選択して、ドロップ ポートを表示します。CTC によって、カード ビューにカードが表示されます。 |
スパン プロパティを表示する |
次のいずれかを実行します。 • スパンの上にマウスを移動すると、そのスパンの近くにプロパティが表示されます。 • スパンをクリックすると、ウィンドウの左上隅にプロパティが表示されます。 • スパンを右クリックすると、ショートカット メニューの上部にプロパティが表示されます。 |
スパン全体に対して SNCP 保護切り替えを実行する |
ネットワーク スパンを右クリックして、 Circuits をクリックします。Circuits on Span ダイアログ ボックスの SNCP Span Switching フィールドに、切り替えオプションが表示されます。 |
DWDM スパン プロパティを表示する |
DWDM ネットワーク スパンを右クリックして、 Circuits をクリックします。Optical Channel Network Connection(OCHNC)、光の方向、および回線が表示されます。 |
スパンをアップグレードする |
スパンを右クリックして、ショートカット メニューから Upgrade Span を選択します。
(注) スパンのアップグレード情報と手順の詳細については、「「カードとスパンのアップグレード」」を参照してください。
|
端末をリニアにアップグレードする |
スパンを右クリックして、ショートカット メニューから Upgrade Protection > Terminal to Linear を選択します。「D338 ポイントツーポイント型からリニア ADM への自動変換」を参照してください。 |
A.2.5 テーブル表示オプション
テーブルのカラムを右クリックするとメニューが表示されます。 表A-7 に、テーブルの表示オプションを示します。オプションには、CTC テーブルにあるカラムの再配置または非表示や、プライマリ キーまたはセカンダリ キー(カラム)によるテーブルのソートなどがあります。
表A-7 テーブル表示オプション
|
|
|
カラムのサイズ変更 |
カラム ヘッダーの境界をクリックし、そのまま押した状態で左右にドラッグします。 |
― |
カラム順序の再配置 |
カラム ヘッダーをクリックし、そのまま押した状態で左右にドラッグします。 |
― |
カラム順序のリセット |
― |
Reset Columns Order/Visibility を選択します。 |
カラムの非表示 |
― |
Hide Column を選択します。 |
カラムの表示 |
― |
Show Column > column_name を選択します。 |
表示されていないすべてのカラムの表示 |
― |
Reset Columns Order/Visibility を選択します。 |
テーブルのソート(プライマリ) |
カラム ヘッダーをクリックすると、クリックのたびにソートの方向が変わります(昇順または降順)。 |
Sort Column を選択します。 |
テーブルのソート(セカンダリ ソート キー) |
Shift キーを押した状態で、カラム ヘッダーをクリックします。 |
Sort Column (incremental) を選択します。 |
ソートのリセット |
― |
Reset Sorting を選択します。 |
テーブル行数の表示 |
― |
Row count= のあとの数を確認します。この項目は、ショートカット メニューの最後にあります。 |
A.3 装置インベントリ
ノード ビューの Inventory タブには、ONS 15454 SDH 装置に関する次のようなボタンと情報が表示されます。
• Delete ボタン ― ノード ビューからカードを削除する場合は、マウスでカードを選択したあと、このボタンを押します。
• Reset ボタン ― カードをリセットする場合は、マウスでカードを選択したあと、このボタンを押します。
• Location ― 機器の設置場所(シャーシまたはスロット番号)です。
• Eqpt Type ― 特定のカード名ではなく、たとえば STM-4 や E-1 といった、装置のタイプが表示されます。
• Actual Eqpt Type ― たとえば OC12 IR/STM4 SH 1310 といった、実際の装置のタイプが表示されます。
• Admin State ― ネットワークがカードのサービスを変更できる状態にあれば、カードのサービス状態が変更されます。カード状態の詳細については、『 Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual 』の付録「Enhanced State Model」を参照してください。
–Unlocked ― カードを Unlocked-enabled サービス状態にします。
–Locked,maintenance ― カードを Locked-enabled,maintenance サービス状態にします。
• Service State ― カードの現在のサービス状態が表示されます。この情報は自動的に生成され、カードの全体的な状態を表します。サービス状態は、Primary State-Primary State Qualifier, Secondary State という形式で表されます。カード状態の詳細については、『 Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual 』の付録「Administrative and Service States」を参照してください。
• HW Part # ― ハードウェアの部品番号が表示されます。この番号は、カードまたは装置の上面に印刷されています。
• HW Rev ― ハードウェアのリビジョン番号が表示されます。
• Serial # ― 装置のシリアル番号が表示されます。この番号は、カードごとに固有です。
• CLEI Code ― Common Language Equipment Identifier(CLEI)コードが表示されます。
• Bootroom Rev ― ブート Read-Only Memory(読み取り専用メモリ; ROM)リビジョン番号が表示されます。
• Product ID ― ファン トレイ、シャーシ、カードといったハードウェア コンポーネントの製造時のプロダクト ID が表示されます。ソフトウェア リリース 4.6 より前の既存装置は、Product ID カラムに「N/A」と表示されます。
• Version ID ― ファン トレイ、シャーシ、カードといった製造時のバージョン ID が表示されます。ソフトウェア リリース 4.6 より前の既存装置は、Version ID カラムに「N/A」と表示されます。