準備作業
次の手順を実行する前に、すべてのアラームを調べて、問題をすべて解決しておいてください。必要に応じて『 Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide 』を参照してください。
注意 カードの設定変更は、サービスに影響することがあります。すべての変更は、スケジュールされた保守時間中に行ってください。
この章では次の NTP(手順)について説明します。適用する DLP(作業)については、各手順を参照してください。
1. 「D88 電気回路カードを対象にした回線設定と PM パラメータしきい値の変更」 ― すべての電気回路カード(E1-N-14、E1-42、E3-12、DS3i-N-12、および STM1E-12)について回線としきい値の設定を変更する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
2. 「D89 光カードを対象にした回線設定と PM パラメータしきい値の変更」 ― すべての光(STM-N)カードについて回線としきい値の設定を変更する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
3. 「D118 AIC-I 設定の変更」 ― 外部アラームおよび制御とオーダワイヤの設定を変更する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
4. 「D91 DS3 i-N-12 保護カードの 1:1 保護から 1:N 保護へのアップグレード」 ― E-1 カードまたは DS-3 カード上で保護タイプを変更する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
5. 「D311 SAN カードを対象にしたポート設定と PM パラメータしきい値の変更」 ― FC_MR-4 カードのポートとしきい値の設定を変更する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
6. 「D330 カードまたは PPM のサービス状態変更」 ― カードまたは Pluggable Port Module(PPM)のサービス状態を変更する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
7. 「D331 PPM の管理」 ― マルチレート PPM のプロビジョニング、光回線レートの割り当てや変更、および PPM の削除を行う場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
8. 「D354 ML シリーズ カードのソーク タイマーのプロビジョニング」 ― ML シリーズ カード上のポートのソーク タイマーをプロビジョニングする場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
9. 「D361 LCD 上の PPM 情報の表示」 ― LCD 上の光カードの PPM(SFP)情報を表示する場合は、必要に応じてこの手順を実行します。
NTP-D88 電気回路カードを対象にした回線設定と PM パラメータしきい値の変更
目的 |
この手順では、電気回路カードを対象にして、回線の設定と Performance Monitoring(PM; パフォーマンス モニタリング)パラメータのしきい値を変更します。 |
工具/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「D17 電気回路カードの取り付け」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
注意 カードの設定変更は、サービスに影響することがあります。すべての変更は、スケジュールされた保守時間中に行ってください。
ステップ 1 電気回路カードの設定を変更するノードで、「D60 CTC へのログイン」を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2 必要に応じて「D108 データベースのバックアップ」を実行して、既存のデータベースを保存します。
ステップ 3 必要に応じて次の作業を行います。
• 「D365 E1-42 カードの回線およびしきい値設定の変更」
• 「D340 E3-12 カードの回線としきい値の設定の変更」
• 「D341 DS3i-N-12 カードの回線およびしきい値の設定変更」
• 「D342 STM1E-12 カードの回線およびしきい値の設定変更」
(注) Alarm Profiles タブの設定を変更するには、「アラームの管理」を参照してください。
ステップ 4 必要に応じて、「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D89 光カードを対象にした回線設定と PM パラメータしきい値の変更
目的 |
この手順では、光(STM-N)カードを対象にして、回線の設定と PM パラメータのしきい値を変更します。 |
工具/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「D16 STM-N カードおよびコネクタの取り付け」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
注意 カードの設定変更は、サービスに影響することがあります。すべての変更は、スケジュールされた保守時間中に行ってください。
ステップ 1 STM-N カードの設定を変更するノードで、「D60 CTC へのログイン」を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2 必要に応じて、「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
ステップ 3 必要に応じて次の作業を行います。
• 「D108 STM-N カードの回線設定の変更」
• 「D343 STM-N カードの SDH しきい値の設定変更」
• 「D109 STM-64、MRC-12、および MRC-2.5G-12 カードの光しきい値設定の変更」
• 「D216 STM-N カードの ALS メンテナンス設定の変更」
(注) Provisioning > VC4 タブの設定を変更するには、「D122 IPPM のイネーブル化」に進んでください。Alarm Profiles タブの設定を変更するには、「アラームの管理」を参照してください。
ステップ 4 「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D118 AIC-I 設定の変更
ステップ 1 AIC-I カードの設定を変更するノードで、「D60 CTC へのログイン」を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2 必要に応じて、「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
ステップ 3 必要に応じて次の作業を行います。
• 「D208 AIC-I カードを使用した外部アラームの変更」
• 「D209 AIC-I カードを使用した外部制御の変更」
• 「D210 AIC-I カード オーダーワイヤ設定の変更」
ステップ 4 必要に応じて、「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D91 DS3 i-N-12 保護カードの 1:1 保護から 1:N 保護へのアップグレード
目的 |
この手順では、DS3i-N-12 カードを 1:1 保護から 1:N 保護に変換します。1:N 保護グループでは、最大で 5 つの現用カードを保護できます。 |
工具/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「D71 1:1 保護グループの作成」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
(注) この作業では、DS3i-N-12 カードがスロット 1 ~ 6 とスロット 12 ~ 17 の両方またはいずれかに取り付けられていることを前提としています。スロット 3 とスロット 15 に取り付けられている DS3i-N-12 カードが保護カードです。各保護カードによって、そのシェルフの半分にあるその他の DS3i-N-12 カードが保護されます。ONS 15454 SDH では、リリース 4.0 以上の CTC ソフトウェアが実行されている必要があります。
ステップ 1 DS3i-N-12 カードを 1:1 保護から 1:N 保護に変更するノードで、「D60 CTC へのログイン」を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2 ノード ビューで、 Maintenance > Protection タブをクリックします。
ステップ 3 (DS3i-N-12 カードの取り付けられている)スロット 3 または 15 が含まれている保護グループをクリックします。
ステップ 4 アップグレードするスロットに現用トラフィックが流れていないことを確認します。Selected Group リストにある保護スロットのステータスは、Working/Active ではなく、Protect/Standby になっている必要があります。保護スロットのステータスが Working/Active になっている場合は、次のステップを実行して、トラフィックを現用カードに切り替えます。
a. Selected Group で、保護カードをクリックします。
b. Switch Commands の隣にある、 Switch をクリックします。
現用スロットのステータスが Working/Active に変わり、保護スロットのステータスが Protect/Standby に変わります。変わらない場合は、作業を続けないでください。現用のカードとスロットにある問題を調べ、カードに現用トラフィックが流れない原因を突き止めてください。
ステップ 5 変換の必要な保護グループごとに、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
ステップ 6 変換しているどの DS3i-N-12 カードにも未解決のアラームがないことを確認します。アラームが解除できない場合は、上位レベルのサポートに連絡してください。
ステップ 7 Provisioning > Protection タブをクリックします。
ステップ 8 新しい保護グループへ移動するカードが含まれている 1:1 保護グループをクリックします。
ステップ 9 Delete をクリックします。
ステップ 10 確認用のダイアログボックスが表示されたら、 Yes をクリックします。
(注) 1:1 保護グループを削除しても、サービスは中断されません。ただし、1:N 保護の手順が完了するまでは、現用回線を保護するための帯域幅がありません。したがって、この手順はできるだけ早く完了させてください。
ステップ 11 保護グループを複数個削除する場合は、各グループに対してステップ 8 ~ 10 を繰り返してください。
ステップ 12 DS3i-N-12 カードを同じスロットへ物理的に挿入します。
ステップ 13 カードが正常にブートすることを確認します。
ステップ 14 Inventory タブをクリックして、新しいカードが DS3i-N-12 カードとして表示されていることを確認します。
ステップ 15 Provisioning > Protection タブをクリックします。
ステップ 16 Create をクリックします。
ステップ 17 (任意)Name フィールドに、保護グループの名前を入力します。
ステップ 18 Type をクリックして、ドロップダウン リストから 1:N (card) を選択します。
ステップ 19 Protect Card フィールドに DS3i-N-12 カードが表示されていることを確認します。
ステップ 20 Available Cards リストで、保護グループに入れるカードを強調表示します。矢印(>>)タブをクリックして、カードを Working Cards リストへ移動します。
ステップ 21 OK をクリックします。
Protection サブタブの Protection Groups リストに保護グループが表示されます。
ステップ 22 必要に応じて、「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D311 SAN カードを対象にしたポート設定と PM パラメータしきい値の変更
目的 |
この手順では、FC_MR-4 カードを対象にして、回線の設定と PM パラメータのしきい値を変更します。 |
工具/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「D286 FC_MR-4 カードの取り付け」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 STM-N カードの設定を変更するノードで、「D60 CTC へのログイン」を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2 必要に応じて、「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
ステップ 3 必要に応じて次の作業を行います。
• 「D354 FC_MR-4 カードにある汎用ポートの設定変更」
• 「D355 FC_MR-4 カードにあるポートの距離延長設定の変更」
• 「D356 FC_MR-4 カードにあるポートの拡張 FC/FICON 設定の変更」
• 「D465 FC_MR-4 RMON アラームしきい値の作成」
• 「D466 FC_MR-4 RMON のアラームしきい値の削除」
ステップ 4 必要に応じて、「D108 データベースのバックアップ」を実行します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D330 カードまたは PPM のサービス状態変更
目的 |
この手順では、カードまたはポートのサービス状態が表示されます。この情報は自動的に生成され、ポートの全体的な状態を表します。 |
工具/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「カードおよび光ファイバ ケーブルの取り付け」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
(注) STM64-XFP、MRC-12、および MRC-2.5G-12 カードでは、PPM は光ポートと同等です。
ステップ 1 カードのサービス状態を変更するノードで、「D60 CTC へのログイン」を行います。
ステップ 2 Inventory タブをクリックします。
ステップ 3 変更するカードまたは PPM の Admin State をクリックし、ドロップダウン リストから管理状態の Unlocked または Locked,maintenance を選択します。
ステップ 4 Apply をクリックします。
ステップ 5 カード または PPM の状態が現在の状態から変更できないことを示すエラー メッセージが表示されたら、 OK をクリックします。
選択した Admin State に応じて、カードまたはポート/PPM は異なるサービス状態に遷移します。サービス状態およびカード状態の遷移については、『 Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual 』の付録「Administrative and Service States」を参照してください。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D331 PPM の管理
ステップ 1 PPM のプロビジョニング、変更、または削除を行うノードで 「D60 CTC へのログイン」を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2 View メニューから Go to Network View を選択します。
ステップ 3 Alarms タブをクリックします。
a. アラーム フィルタの機能がオフであることを確認します。必要に応じて、「D227 アラーム フィルタのディセーブル化」を参照してください。
b. 不明な状態がネットワーク上に表示されていないことを確認します。不明な状態が表示されている場合は、作業を進める前に解決してください。『 Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide 』を参照してください。
c. 「D147 CTC データのエクスポート」を行い、アラームおよび状態の情報をエクスポートします。
ステップ 4 必要に応じて、「D132 MRC-12 および MRC-2.5G-12 カード上でのマルチレート PPM のプロビジョニング」を実行します。シングルレート PPM ではプロビジョニングは不要です。
ステップ 5 必要に応じて「D133 MRC-12 および MRC-2.5G-12 カード上での光回線レートのプロビジョニング」を行い、OC-3、OC-12、または OC-48 回線レートを割り当てます。
ステップ 6 必要に応じて「D134 MRC-12 および MRC-2.5G-12 カード上での光回線レートの変更」を行い、マルチレート PPM の回線レートを変更します。シングルレート PPM の光回線レートは変更できません。
ステップ 7 必要に応じて、「D135 MRC-12、MRC-2.5G-12 または STM64-XFP カードからの PPM の削除」を実行します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D354 ML シリーズ カードのソーク タイマーのプロビジョニング
目的 |
この手順では、ML シリーズ カード上のポートのソーク タイマーをプロビジョニングします。ソーク期間とは、エラーフリー信号が連続的に受信されていて、その後アップ ステートに移行するとき、移行するまでの間ダウン ステートに留まっている期間です。 |
工具/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「D18 イーサネット カードおよびコネクタの取り付け」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 ML シリーズ カードのソーク タイマーをプロビジョニングするノードで、「D60 CTC へのログイン」を実行します。すでにログインしている場合は、ステップ 2 へ進みます。
ステップ 2 ノード ビューで、プロビジョニングする ML シリーズ カードをダブルクリックします。
ステップ 3 Provisioning タブをクリックします。
ステップ 4 Ether Ports または POS Ports サブタブをクリックして、次の手順を実行します。
• PSAS ― オンにして、Pre-Service Alarm Supperssion(PSAS)をイネーブルにします。これにより、Soak Time カラムで指定された時間の間、ポート上のすべてのアラームが抑制されます。
• Soak Time ― 必要なソーク時間を選択します(時間、および分)このカラムは、PSAS をオンにしてアラームを抑制する場合に使用します。ポートが信号を検出すると、指定されたソーク時間のカウントダウンが開始します。ソーク時間は、時間単位で 0 ~48 の範囲で、分単位では 0 ~ 45 の範囲で 15 分刻みで設定できます。
ステップ 5 Apply をクリックします。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-D361 LCD 上の PPM 情報の表示
ステップ 1 ONS 15454 SDH 前面パネルで、PPM があるカードのスロット番号が LCD 上に表示されるまで、 Slot ボタンを繰り返し押します。
ステップ 2 繰り返し、 Port ボタンを押します。LCD 上に [Status-Lambda] が表示されたら、 Status ボタンを押してオプションを選択します。
ステップ 3 [Lambda] と [Line Rate and Reach] を切り替えるには、 Status を押します。
ステップ 4 Status を押して、それらのオプションのいずれかを選択します。
ステップ 5 対象ポートの情報を表示するには、必要に応じて Port ボタンを押します。
終了:この手順は、これで完了です。