作業の概要
ここでは、主要手順(NTP)について説明します。具体的な作業については、詳細手順(DLP)を参照してください。
1. 「G51 DWDM ノードのターンアップの確認」:ネットワークのターンアップを開始する前に、この手順を実行します。
2. 「G52 ノード間の接続の確認」:次にこの手順を実行します。
3. 「G53 タイミングの設定」:次にこの手順を実行します。
4. 「G54 DWDM ネットワークのプロビジョニングと確認」:次にこの手順を実行します。
5. 「G55 光受信電力の確認」:次にこの手順を実行します。
6. 「G56 OSNR の確認」:必要に応じて実行します。
7. 「G57 論理ネットワーク マップの作成」:必要に応じて実行します。
NTP-G51 DWDM ノードのターンアップの確認
目的 |
この手順では、ネットワークにノードを追加する前に、各 ONS 15454 で DWDM ネットワークのターンアップの準備ができているかを確認します。 |
ツール/機器 |
なし |
事前準備手順 |
第 3 章「ノードのターンアップ」 |
必須/適宜 |
必須 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 テストするネットワークで ONS 15454 にログインします。「G46 CTC へのログイン」を参照してください。すでにログインしている場合は、ステップ 2 に進みます。
ステップ 2 Alarms タブをクリックします。
a. アラーム フィルタ機能がディセーブルになっていることを確認します。必要に応じて、「G128 アラーム フィルタのディセーブル化」を参照してください。
b. 原因不明のアラームが表示されていないことを確認します。アラームが表示されている場合は、操作を続ける前にこれらのアラームをよく調査し解除してください。手順については、『 Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide 』または『 Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide 』を参照してください。
ステップ 3 ノード ビューのステータス領域に表示されるソフトウェア バージョンが、サイト計画に示されるソフトウェア バージョンと一致していることを確認します。ソフトウェアのバージョンが適切でない場合は、ONS 15454 ソフトウェア CD から適切なバージョンのソフトウェアをインストールします。アップグレード手順については、リリース固有のソフトウェア アップグレード マニュアルを参照してください。現在ノードにインストールされているソフトウェアに応じて、該当するアップグレード手順を実行します。最新のソフトウェア リリースとともに TCC2/TCC2P カードも注文できます。
ステップ 4 Provisioning > General タブをクリックします。一般ノード情報のすべての設定がサイト計画の設定と一致していることを確認します。一致していない場合は、「G80 ノード管理情報の変更」を参照してください。
ステップ 5 Provisioning > Network タブをクリックします。IP の設定と他の Cisco Transport Controller(CTC)ネットワーク アクセス情報が正しいことを確認します。正しくない場合は、「G81 CTC ネットワーク アクセスの変更」を参照してください。
ステップ 6 Provisioning > Protection タブをクリックします。すべての保護グループがサイト計画に従って作成されていることを確認します。従っていない場合は、「G83 カード保護設定の修正または削除」を参照してください。
ステップ 7 Provisioning > Security タブをクリックします。すべてのユーザが作成され、セキュリティ レベルがサイト計画に示された設定と一致していることを確認します。一致していない場合は、「G88 ユーザの修正とセキュリティの変更」を参照してください。
ステップ 8 Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)がノードにプロビジョニングされている場合は、 Provisioning > SNMP タブをクリックします。すべての SNMP 設定がサイト計画の設定と一致していることを確認します。一致していない場合は、「G89 SNMP 設定の変更」を参照してください。
ステップ 9 「G52 ノード間の接続の確認」の作業を行います。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-G52 ノード間の接続の確認
目的 |
この手順では、ノード間の OSC 終端の確認、スパン減衰のチェックを行います。 |
ツール/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「G51 DWDM ノードのターンアップの確認」 |
必須/適宜 |
必須 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 ネットワークのファイバ接続を確認します。1 台のノードのイースト ポート(LINE TX および LINE RX)を、隣接ノードのウェスト ポート(それぞれ LINE RX および LINE TX)に接続する必要があります。ファイバが接続されていなかったり、接続が正しくない場合は、正しく接続してください。手順については、「G34 DWDM カードへの光ファイバ ケーブルの取り付け」を参照してください。
ステップ 2 ネットワーク ノードで「G46 CTC へのログイン」を実行します。
ステップ 3 Provisioning > Comm Channels > OSC タブをクリックします。イースト側およびウェスト側の OSC-CSM または OSCM カードで OSC終端が作成され、ポート状態が In-Service and Normal(IS-NR [ANSI])/Unlocked-enabled(ETSI)になっていることを確認します。確認できた場合は、ステップ 4 に進んでください。OSC 終端が作成されていない場合は、「G38 OSC 終端のプロビジョニング」の作業を行います。
ステップ 4 「G155 CTC を使用した光スパン損失の確認」の作業を行います。
ステップ 5 測定したスパン損失が予想される最小および最大スパン損失値の間にある場合は、次のステップを続行します。測定したスパン損失値が最小と最大の範囲にない場合は、「G115 ファイバ コネクタのクリーニング」の作業を行ってからステップ 4 を繰り返します。必要に応じて、「G156 OTDR を使用したスパン挿入損失の測定」の作業を行って、より正確に測定します。
ステップ 6 各ネットワーク ノードで 1 ~ 5 を繰り返します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-G53 タイミングの設定
目的 |
この手順では、ONS 15454 のタイミングをプロビジョニングします。 |
ツール/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「G51 DWDM ノードのターンアップの確認」 |
必須/適宜 |
必須 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 タイミングを設定するノードで、「G46 CTC へのログイン」の作業を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 に進みます。
ステップ 2 外部の Building Integrated Timing Supply(BITS; ビル内統合タイミング供給源)を使用できる場合は、「G95 外部タイミングまたはライン タイミングの設定」の作業を行います。ONS 15454 のタイミング設定には、この手順を使用するのが一般的です。
ステップ 3 ステップ 2 を完了できない場合(外部 BITS ソースを使用できない場合)は、「G96 内部タイミングの設定」の作業を行います。この作業で設定できるのは Stratum 3 タイミングだけです。
終了 : この手順は、これで完了です。
DLP-G95 外部タイミングまたはライン タイミングの設定
目的 |
この作業では、ONS 15454 タイミング ソース(外部またはライン)を定義します。 |
ツール/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「G46 CTC へのログイン」 |
必須/適宜 |
必須 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 ノード ビューで、 Provisioning > Timing タブをクリックします。
ステップ 2 General Timing エリアで、次の情報を入力します。
• Timing Mode:ONS 15454 がタイミングをバックプレーン ピン(ANSI)または MIC-C/T/P FMEC(ETSI)に配線された BITS ソースから得る場合は External を選択し、タイミング ノードに光接続された OSC-CSM カードまたは OSCM カードから得る場合は Line を選択します。3 つめのオプション Mixed を選択すると、ユーザは外部タイミング基準とライン タイミング基準を設定できます。
(注) Mixed タイミングではタイミング ループが発生することがあるので、使用しないことを推奨します。このモードを使用するときは注意が必要です。
• SSM Message Set:DWDM ノードでは、Synchronization Status Messaging(SSM; 同期ステータス メッセージング)オプションとして Generation 2 を選択します。Generation 1は、Generation 2 をサポートしない機器に接続される SONET または SDH ONS 15454 だけで使用されます。
• Quality of RES:タイミング ソースが予約済みの S1 バイトをサポートしている場合、ここでタイミングの品質を設定します。(ほとんどのタイミング ソースは RES を使用しません)。品質は、降順の品質順序で表示されます。たとえば、ST3<RES<ST2 は、タイミング基準が Stratum 3 より高く、Stratum 2 より低いことを意味します。SONET のタイミング レベルの定義を含め、SSM の詳細については、 第 20 章「セキュリティ リファレンス」 を参照してください。
• Revertive:セカンダリ タイミング基準へ切り替える要因となった状態が解消されたときに、ONS 15454 をプライマリ基準ソースに戻す場合には、このチェック ボックスをオンにします。
• Reversion Time:Revertive をオンにした場合、プライマリ タイミング ソースに戻るまで ONS 15454 が待機する時間を選択します。デフォルトは 5 分です。
ステップ 3 BITS Facilities エリアで、次の情報を入力します。
(注) BITS Facilities セクションに、BITS-1 タイミング基準と BITS-2 タイミング基準のパラメータを設定します。これらの設定のほとんどは、タイミング ソースの製造メーカーが決定します。機器が BITS Out でタイミングが取られている場合、機器の要件を満たすようにタイミング パラメータを設定できます。
• BITS In State:Timing Mode を External または Mixed に設定した場合は、バックプレーン(ANSI)または FMEC(ETSI)の BITS 入力ピン ペアが外部タイミング ソースに 1 つだけ接続されているか両方接続されているかに応じて、BITS In State for BITS-1 と BITS In State for BITS-2 のどちらか一方またはその両方を IS (イン サービス)に設定します。Timing Mode を Line に設定した場合は、BITS In State を OOS (アウト オブ サービス)に設定します。
• BITS Out State:機器がバックプレーン(ANSI)または FMEC(ETSI)上のノードの BITS 出力ピンに接続され、ノード基準から機器のタイミングを取る場合、どの BITS Out ピンを外部機器用に使用するかに応じて、BITS Out State for BITS-1 と BITS Out State for BITS-2 のどちらか一方またはその両方を IS に設定します。機器が BITS 出力ピンに接続されていない場合は、BITS Out State を OOS に設定します。
ステップ 4 BITS In State for BITS-1 および BITS In State for BITS-2 を OOS に設定した場合は、ステップ 5 に進みます。BITS In State for BITS-1 または BITS In State for BITS-2 を IS に設定した場合は、次の情報を入力します。
• Coding:BITS 基準で使用されるコーディングを Binary 8-Zero Substitution(B8ZS)または Alternate Mark Inversion(AMI)に設定します。
• Framing:BITS 基準で使用されるフレームを Extended Superframe(ESF; 拡張スーパー フレーム)または Super Frame(SF; スーパー フレーム)(D4)に設定します。
• Sync Messaging:SSM をイネーブルにする場合は、オンにします。Framing が SF(D4)に設定されている場合は、SSM は使用できません。
• AIS Threshold:SSM がディセーブルのとき、または SF(D4)を使用する場合は、ノードが Alarm Indication Signal(AIS; アラーム表示信号)を BITS-1 Out および BITS-2 Out バックプレーン(ANSI)ピンまたは FMEC(ETSI)ピンから送信する際の品質レベルを設定します。BITS 基準の光源がこのフィールドで定義した SSM 品質レベル以下になると AIS が発生します。
• LBO:BITS Out ピンに接続された外部装置のタイミングを取っている場合は、その装置と ONS 15454 の間の距離を設定します。オプションは 0 ~ 133 フィート(デフォルト)、124 ~ 266 フィート、267 ~ 399 フィート、400 ~ 533 フィート、534 ~ 655 フィートです。Line Build Out(LBO)は、BITS ケーブル長に関係します。
ステップ 5 Reference List エリアで、次の情報を入力します。
(注) Reference List では、ノードに対して最大 3 つのタイミング基準と最大 6 つの BITS Out 基準を定義します。BITS Out 基準は、ノードのバックプレーン(ANSI)または FMEC(ETSI)の BITS Out ピンに接続できる機器で使用されるタイミング基準を定義します。機器を BITS Out ピンに接続する場合、外部タイミング基準の近くにある機器はその基準に直接配線できるため、通常、機器をライン モードのノードに接続します。
• NE Reference:3 つのタイミング基準(Ref 1、Ref 2、Ref 3)を定義できます。Reference 1 で障害が発生しないかぎり、ノードは Reference 1 を使用します。Reference 1 で障害が発生した場合は、Reference 2 が使用されます。Reference 2 で障害が発生した場合は、Reference 3 が使用されます。通常、Reference 3 は Internal Clock に設定されています。Reference 3 は、TCC2/TCC2P カード上で提供される Stratum 3 クロックです。表示されるオプションは、Timing Mode の設定により異なります。
–Timing Mode を External に設定した場合、BITS-1、BITS-2、および Internal Clock が選択できます。
–Timing Mode を Line に設定した場合は、ノードで動作している OSCM カード、OSC-CSM カード、MXP カード、または Internal Clock が選択できます。BITS ソースに配線されたノードに直接または間接的に接続されているカードまたはノードを選択してください。Reference 1 は BITS ソースに一番近いカードに設定します。たとえば、Slot 5 が BITS ソースに配線されたノードに接続されている場合、Slot 5 を Reference 1 として選択します。
–Timing Mode を Mixed に設定した場合は、BITS および OSC カードまたは MXP カードが指定可能で、タイミング基準として外部 BITS と OSC カードまたは MXP カードを混在させることができます。
• BITS-1 Out/BITS-2 Out:BITS Out バックプレーン(ANSI)ピンまたは FMEC(ETSI)ピンに配線された機器のタイミング基準を設定します。BITS-1 ファシリティおよび BITS-2 ファシリティがイン サービス状態になると、BITS-1 Out と BITS-2 Out がイネーブルになります。Timing Mode を External に設定した場合は、タイミングを設定する OSC カードまたは MXP カードを選択します。Timing Mode を Line に設定すると、OSC カードまたは MXP カードを選択するか、または NE 基準を選択して、BITS-1 Out と BITS-2 Out またはそのいずれかを NE と同じタイミング基準にすることができます。
(注) MXP カードのすべてのクライアント ポートは、カードの終端モードにかかわらず、タイミングで使用することができます。MXP トランク ポートは、G.709 が OFF に設定されており、Termination Mode が LINE に設定されている場合には、タイミング基準とすることができます。
ステップ 6 Apply をクリックします。
(注) タイミング関連のアラームについては、『Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide』または『Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide』を参照してください。
ステップ 7 元の手順(NTP)に戻ります。
DLP-G96 内部タイミングの設定
目的 |
この作業では、ONS 15454 の内部タイミング(Stratum 3)を設定します。 |
ツール/機器 |
なし |
事前準備手順 |
「G46 CTC へのログイン」 |
必須/適宜 |
適宜(BITS ソースが使用できない場合にだけ使用) |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
注意 内部タイミングは Stratum 3 なので、永久的には使用しません。ONS 15454 はすべて Stratum 2 またはそれを上回るプライマリ基準ソースにタイミングを合わせる必要があります。
ステップ 1 ノード ビューで、 Provisioning > Timing タブをクリックします。
ステップ 2 General Timing エリアで、次の情報を入力します。
• Timing Mode: External に設定します。
• SSM Message Set: Generation 1 に設定します。
• Quality of RES:内部タイミングには適用されません。
• Revertive:内部タイミングには適用されません。
• Revertive Time:内部タイミングには適用されません。
ステップ 3 BITS Facilities エリアで、BITS In State および BITS Out State を OOS に変更します。BITS Facilities のその他の設定は、内部タイミングでは適用されないため、無視してください。
ステップ 4 Reference Lists エリアで、次の情報を入力します。
• NE Reference
–Ref 1: Internal Clock に設定します。
–Ref 2: Internal Clock に設定します。
–Ref 3: Internal Clock に設定します。
• BITS-1 Out/BITS-2 Out: None に設定します。
ステップ 5 Apply をクリックします。
ステップ 6 元の手順(NTP)に戻ります。
NTP-G54 DWDM ネットワークのプロビジョニングと確認
ステップ 1 「G46 CTC へのログイン」の作業を行い、ネットワーク上の ONS 15454 にログインします。
ステップ 2 Alarms タブをクリックします。
a. アラーム フィルタ機能がディセーブルであることを確認します。必要に応じて、「G128 アラーム フィルタのディセーブル化」を参照してください。
b. 説明のつかない状態がネットワーク上に表示されていないことを確認します。説明のつかない状態が表示されている場合は、作業を進める前に解決してください。『 Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide 』または『 Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide 』を参照してください。
c. 「G114 CTC データのエクスポート」に記載の作業を行い、アラームと状態情報をエクスポートします。
ステップ 3 サイトの MetroPlanner ファイルを使用して、プロビジョニングする最初のチャネル(ITU 波長)を特定します。選択した波長に対応するトランスポンダ、マックスポンダ、またはライン カードを使用します。
ステップ 4 IBM Sysplex または InterSystem Coupling Link サービスをプロビジョニングする場合、「G275 ETR_CLO および ISC サービスのプロビジョニング」の作業を実行します。それ以外は ステップ 5 に進みます。
ステップ 5 必要に応じて「G99 プロビジョニング可能なパッチコードの作成」の作業を行います。
ステップ 6 サイト計画に従って光チャネルを作成します。「G105 DWDM 光チャネル ネットワーク接続のプロビジョニング」の作業を行います。
(注) 増幅器では、自動的に光出力電力を計算し、チャネルが DWDM ネットワーク上に作成されるたびに、各チャネルの電力レベルを一定に保ちます。Automatic power control(APC; 自動電力制御)も 60 分ごとに作動します。スパン長が変わると、APC により、増幅器のゲインおよび高速 variable optical attenuation(VOA; 可変光減衰)が変更されます。APC の詳細については、「自動電力制御」を参照してください。
ステップ 7 初めて OPT-PRE 増幅器をターンアップする場合は、次の作業を行います。
a. ノード ビューで、OPT-PRE カードをダブルクリックしてカード ビューを開きます。
b. Provisioning > Opt. Ampli. Line > Parameters タブをクリックします。
c. ポート 2 の Signal Output Power の値が、Channel Power Ref フィールドに表示されている、プロビジョニングされたセットポイント以上になっていることを確認します。Total Output Power フィールドには、ASE ノイズ成分が含まれます。
d. ネットワークで初めてターンアップする OPT-PRE 増幅器ごとに、ステップ a ~ c を繰り返します。
ステップ 8 初めて OPT-BST 増幅器をターンアップする場合は、次の作業を行います。
a. ノード ビューで、OPT-BST カードをダブルクリックしてカード ビューを開きます。
b. Provisioning > Opt. Ampli. Line > Parameters タブをクリックします。
c. ポート 6 の Signal Output Power の値が、Channel Power Ref フィールドに表示されている、プロビジョニングされたセットポイント以上になっていることを確認します。Total Output Power フィールドには、ASE ノイズ成分が含まれます。
d. Working Mode フィールドが、コントロール電力またはコントロール ゲインのうち、Cisco MetroPlanner で指定されたものになっていることを確認します。MetroPlanner のパラメータは、dwdm.rx/tx.amp.WkgModeW/E(OPT-PRE カードの場合は rx、OPT-BST カードの場合は tx)です。このパラメータは、ノード ビューの Provisioning > WDM-ANS タブで参照できます。
e. ネットワークで初めてターンアップする OPT-BST 増幅器ごとに、ステップ a ~ d を繰り返します。
ステップ 9 OADM ノードに初めてトラフィックが伝送される新しい回線がある場合は、電力値を調べます。
(注) このステップでは、各 OADM ノードを特徴付ける Pin AD Stage(dwdm.[rx/tx].amp.WkgModeW/E)の値と、Pout AD Stage(dwdm.rx.power.InAdE/W)の値を調べます。ANS 機能は、この値を使用して VOA を調整します。
• 回線がノードの内部で終端している場合は、ノード ビューで、 Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブをクリックします。Selector エリアで、 West Pin フィールドをクリックしてから Pin AD Stage をクリックします。この値と、COM RX ポートに表示されるウェストからイーストに向かう回線の最初の OADM カードの値との誤差が +/-2 dB 以内であることを確認します。値が許容誤差を超える場合は、シスコの認定を受けた担当者に連絡し、別の MetroPlanner ファイルを作成するか、次のサポート レベルを照会してください。
• 回線がノードを通過する場合は、ノード ビューで、 Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブをクリックします。 West Pin フィールドをクリックしてから Pin AD Stage をクリックします。この値と、COM RX ポートに表示されるウェストからイーストに向かう回線の最初の OADM カードの値との誤差が +/-2 dB 以内であることを確認します。 East Pin および Pout AD Stage をクリックします。この値と、COM TX ポートに表示されるウェストからイーストに向かう回線の最初の OADM カードの値との誤差が ±1 dB 以内であることを確認します。値が許容誤差を超える場合は、シスコの認定を受けた担当者に連絡し、別の MetroPlanner ファイルを作成するか、次のサポート レベルを照会してください。
• 回線がそのノードから始まる場合は、ノード ビューで、 Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブをクリックします。 East Pin フィールドをクリックしてから Pin AD Stage をクリックします。この値と、COM TX ポートに表示されるウェストからイーストに向かう回線の最初の OADM カードの値との誤差が +/-1 dB 以内であることを確認します。値が許容誤差を超える場合は、シスコの認定を受けた担当者に連絡し、別の MetroPlanner ファイルを作成するか、次のサポート レベルを照会してください。
ステップ 10 次の手順で受信電力の範囲をチェックします。
a. カード ビューに、最初の TXP カード、MXP カードまたはライン カードを表示します。「G136 選択した PM カウントのクリア」の作業を行います。
b. Performance > Optics PM タブをクリックします。
c. RX Optical Pwr フィールドに表示されている値を記録します。
d. Provisioning > Optics Thresholds タブをクリックします。
e. ステップ c で記録した値と、RX Power High カラムおよび RX Power Low カラムに示される値を比較します。トランスポンダ、マックスポンダ、またはライン カードの受信電力が、光カード感度仕様に応じた許容受信範囲内にあるかどうかを確認します。カードの仕様については、 第 16 章「カード リファレンス」 を参照してください。
ステップ 11 短期 Bit Error Rate(BER; ビット エラー レート)テストを実行します。
a. トランスポンダ、マックスポンダ、またはライン カードに対し、「G136 選択した PM カウントのクリア」に記載の作業を行います。
b. Payload PM タブをクリックします。または OTN がプロビジョニングされている場合は、 OTN PM タブをクリックします。
c. 測定器またはプロトコル アナライザを使用して、短期 BER テストを実行します。
(注) 正確なパフォーマンス モニタリング カウントを得るには、BER テストの結果と伝送ビット レートが最低 10 分間一致している必要があります。
(注) 測定器またはプロトコル アナライザの使用方法については、測定器またはプロトコル アナライザのユーザ ガイドを参照してください。
ステップ 12 サイト計画の各チャネルについてステップ 3 ~ 11 を繰り返します。
ステップ 13 いずれかのテストでエラーが発生したノードについては、設定および構成が正しいかを確認し、テストを繰り返します。それでもエラーが発生する場合は、次のレベルのサポートに問い合せます。
すべてのテストが正常に終了し、アラームがネットワーク上に発生しなくなったら、ネットワークの準備は終了です。
終了:この手順は、これで完了です。
DLP-G275 ETR_CLO および ISC サービスのプロビジョニング
注意 ETR_CLO および ISC サービスを DWDM システムで最初にプロビジョニングされるサービスにすることはできません。そのため、他にサービスがプロビジョニングされていない場合、続行することができません。この作業を実行する前に、
「G54 DWDM ネットワークのプロビジョニングと確認」に戻り、他のサービスを少なくとも 1 つプロビジョニングしてください。
ステップ 1 Cisco MetroPlanner を開始して、サイトのインストール パラメータ テーブルを表示します。
ステップ 2 CTC のカード ビューに TXP_MR_2.5G または TXPP_MR_2.5G を表示します。
ステップ 3 Provisioning > Optics Thresholdsタブをクリックします。
ステップ 4 Cisco MetroPlanner のパラメータ インストール テーブルから RX Power Low(dBm)「Rockwell2R」パラメータを入力します。
ステップ 5 Apply をクリックします。
ステップ 6 Provisioning > Line > SONET タブをクリックします。
ステップ 7 Admin State を IS に変更します。
ステップ 8 Apply をクリックします。
ステップ 9 カード ビューで、TXP_MR_2.5G または TXPP_MR_2.5G に接続している 32MUX-O カードを表示します。
ステップ 10 Provisioning > Optical Chn > Parameters タブをクリックします
ステップ 11 プロビジョニングしている波長の VOA Atten Calib Add パラメータが、Cisco MetroPlanner インストール パラメータ テーブルの「Voa Atten Calib Add」パラメータの値と一致していることを確認します。値が一致する場合、ステップ 12 に進みます。一致しない場合、次のいずれかの手順を実行します。
• 値が 0 dB の場合、Cisco MetroPlanner のサイト計画を再計算し、「G37 自動ノード設定の実行」の作業を実行します。
• 値が正しく算出できない場合、正しい値を入力して Apply をクリックします。
ステップ 12 元の手順に戻ります。
DLP-G99 プロビジョニング可能なパッチコードの作成
目的 |
この作業では、プロビジョニング可能なパッチコード(仮想リンクとも呼ぶ)を作成します。CTC のネットワーク ビューでは、破線で表示されます。 パッチコードが必要な状況については、「プロビジョニング可能なパッチコード」を参照してください。 |
ツール/機器 |
OC-N、トランスポンダ/マックスポンダ、光アド/ドロップ マルチプレクサ、およびマルチプレクサ/デマルチプレクサ カード |
事前準備手順 |
「G46 CTC へのログイン」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
(注) リモート エンドがY字型ケーブルで保護されている場合や、アド/ドロップ マルチプレクサ ポートまたはマルチプレクサ/デマルチプレクサ ポートの場合には、光ポートには 2 つのパッチコードが必要です。
ステップ 1 ノード ビューで、 Provisioning > Comm Channels > Provisionable Patchcords タブをクリックします。ネットワーク ビューを表示している場合には、 Provisioning > Provisionable Patchcords タブをクリックします。
ステップ 2 Create をクリックします。Provisionable Patchcord ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 3 Origination Node エリアで、次の手順を実行します。
a. ノード ビューを表示している場合には、Origination Node はデフォルトで現在のノードになります。ネットワーク ビューを表示している場合には、ドロップダウン リストから目的の始点ノードをクリックします。
b. TX/RX ID フィールドに、パッチコード ID(0~32767)を入力します。
c. 利用可能なスロット/ポートから、目的の始点スロット/ポートをクリックします。
ステップ 4 Termination Node エリアで、次の手順を実行します。
a. ドロップダウン リストから目的の終点ノードを選択します。リモート ノードが以前 CTC で検出されておらず、CTC でアクセス可能な場合は、リモート ノードの名前を入力します。
b. TX/RX ID フィールドに、パッチコード ID(0~32767)を入力します。同一ノード上の 2 つのカード間でパッチコードを設定する場合には、始点 ID と終点 ID は異なる必要があります。
c. 利用可能なスロット/ポートから、目的の終点スロット/ポートをクリックします。始点ポートと終点ポートは異なる必要があります。
ステップ 5 マルチプレクサ/デマルチプレクサカードで送信と受信を別にプロビジョニングする必要がある場合は、 Separate Tx/Rx チェックボックスをオンにします。その必要がない場合は、ステップ 6 に進みます。始点と終点の TX ポートはすでにプロビジョニングされています。以下の手順を実行して RX ポートをプロビジョニングします。
a. Origination Node エリアの RX ID フィールドに、パッチコード ID(0~32767)を入力します。始点の Tx ID および Rx IDと、終点の Tx ID および Rx ID は、違っている必要があります。
b. 利用可能なスロット/ポートから、目的の始点スロット/ポートをクリックします。
c. Termination Node エリアの RX ID フィールドに、パッチコード ID(0~32767)を入力します。始点の Tx ID および Rx IDと、終点の Tx ID および Rx ID は、違っている必要があります。
d. 利用可能なスロット/ポートから、目的の終点スロット/ポートをクリックします。
ステップ 6 OK をクリックします。
ステップ 7 1+1 保護グループ内のポートでパッチコードをプロビジョニングした場合は、ダイアログボックスが表示され、ピア パッチコードをプロビジョニングするか尋ねられます。 Yes をクリックします。ステップ 3 ~ 6 を繰り返します。
ステップ 8 元の手順(NTP)に戻ります。
NTP-G55 光受信電力の確認
目的 |
この手順では、光受信電力を確認します。 |
ツール/機器 |
光量計 |
事前準備手順 |
「G46 CTC へのログイン」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイト |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 ネットワーク上の ONS 15454 で「G46 CTC へのログイン」に記載の作業を行います。
ステップ 2 光量計を使用して、スパンの両端の光受信電力をチェックします。
a. テスト対象のノードの AD-xC-xx.x カード、32DMX-O カード、32DMX カード、または 4MD カードの送信ポートを特定し、光量計に接続します。
b. 光量計に表示された値を読み取ります。この値と MetroPlanner インストール ファイルで提供されるデータとの誤差が、+/-1 dB 以内である必要があります。MetroPlanner の値を参照するには、 Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブをクリックします。32DMX-O および 32DMX カードの場合、値が Channel x Drop Power フィールド(dwdm.rx.power.DropChxW/E)に表示されます(x には 1~32 の値が入ります)。OADM カードの場合、Band [x] Drop フィールド(dwdm.rx.power.DropBxW/E)に表示されます(x には 1~8 の値が入ります)。
(注) 光量計の使用方法については、光量計のユーザ ガイドを参照してください。
ステップ 3 光パワーが低すぎる場合(アラーム、APC out of range 状態、または skipped 状態で分かります)は、ノード設定に従ってファイバ接続をチェックします。
• OPT-BST 増幅器または OSC-CSM カードと、OPT-PRE 増幅器または次の OADM カードとの間のファイバ接続をチェックします。
• OADM カード間のファイバ接続をチェックし、必要に応じてコネクタを清掃します。「G115 ファイバ コネクタのクリーニング」を参照してください。
ステップ 4 AD-xC-xx.x カードから送られる電力が必要以上に高い場合は、電力要件を満たすためにクライアント インターフェイス入力の前に外部光減衰器を設置します。
ステップ 5 32DMX-O カードから送られる電力が必要以上に高いかまたは低い場合は、CTC で VOA を調整できます。
• 32DMX-O または 32DMX のカード ビューで、 Provisioning > Optical Chn > Parameters タブを選択します。VOA 電力と減衰参照点を含む VOA カラムを、サイト計画に従って手動で設定できます。
• VOA 電力と減衰の較正値を変更して、電力と減衰の参照設定値を調整します。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-G56 OSNR の確認
目的 |
この手順では、OSNR を確認します。OSNR は、信号電力レベルと雑音電力レベル間の比率です。 |
ツール/機器 |
光スペクトル アナライザ |
事前準備手順 |
「G46 CTC へのログイン」 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイト |
セキュリティ レベル |
プロビジョニング以上のレベル |
ステップ 1 ネットワーク上の ONS 15454 で「G46 CTC へのログイン」に記載の作業を行います。
ステップ 2 光スペクトル アナライザを使用して、スパンの両端で各伝送チャネルの受信 OSNR をチェックします。
a. チャネルがドロップされる前の最後の OSC-CSM ポート、OPT-PRE ポート、または OPT-BST MON ポートを特定します。OPT-PRE カードが OPT-BST カードまたは OSC-CSM カードとともに装着されている場合は、OPT-PRE MON ポートを使用します。
b. 取得した光スペクトルを基に OSNR 値を決定します。この値と MetroPlanner インストール ファイルで提供される OSNR 値との誤差が、+/-1 dB 以内である必要があります。MetroPlanner の OSNR 値は、ドロップしたチャネルの受信位置でだけ有効です。このため、OADM 高速化チャネルの OSNR 値を MetroPlanner 値と比較することはできません。
(注) 各カード クラスの OSNR 値については、第 16 章「カード リファレンス」を参照してください。
ステップ 3 OSNR が低すぎる場合は、ノード設定に応じて次の項目をチェックします。
(注) このステップの目的は、Signal-to-Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比)を改善することではなく、チャネル別の電力レベルを受信(RX)ポートの電力範囲内に適合させることです。
• OPT-BST 増幅器または OSC-CSM と OPT-PRE 増幅器との間のファイバ接続をチェックし、必要に応じてコネクタを清掃します。「G115 ファイバ コネクタのクリーニング」を参照してください。
• 近端 OPT-BST 増幅器について、モニタ出力で追加されたチャネルの等化をチェックします。
• OPT-PRE 増幅器について、COM TX ポートと DC TX ポートの両方で出力電力をチェックします。
• 遠端 OPT-PRE 増幅器について、モニタ出力で増幅器のゲイン チルトを調べます。
終了:この手順は、これで完了です。
NTP-G57 論理ネットワーク マップの作成
目的 |
この手順では、スーパーユーザがネットワーク上のすべてのノードに対して一貫したネットワーク ビューを作成できます。 |
ツール |
なし |
事前準備手順 |
この手順は、ネットワーク ターンアップが完了済みであることを前提としています。 |
必須/適宜 |
適宜 |
オンサイト/リモート |
オンサイトまたはリモート |
セキュリティ レベル |
スーパーユーザ |
ステップ 1 ネットワーク マップを作成するネットワーク上のノードで 「G46 CTC へのログイン」の作業を行います。すでにログインしている場合は、ステップ 2 に進みます。
ステップ 2 View メニューから Go to Network View を選択します。
ステップ 3 サイト計画に基づいて、ネットワーク ビューでのノードの位置を変更します。
a. ノードをクリックして選択し、 Ctrl キーを押しながら、新しい場所にノード アイコンをドラッグ アンド ドロップします。
b. 配置する必要がある各ノードについて、ステップ a を繰り返します。
ステップ 4 ネットワーク ビュー マップを右クリックして、 Save Node Position を選択します。
ステップ 5 Save Node Position ダイアログボックスで Yes をクリックします。
CTC により、経過表示バーが開き、新しいノードの場所が保存されます。
(注) 検索、プロビジョニング、メンテナンス ユーザは、ネットワーク マップでノードを移動できますが、ネットワーク マップ設定を保存できるのは、スーパーユーザだけです。以前に保存したバージョンのネットワーク マップ ビューを復元するには、そのネットワーク ビュー マップを右クリックし、Reset Node Position を選択します。
終了:この手順は、これで完了です。