16.2 一般的なコントロール カード
ここでは、一般的なコントロール カード(TCC2、TCC2P、および AIC-I)について説明します。
16.2.1 TCC2 カード
Advanced Timing, Communications, and Control(TCC2)カードは、ONS 15454 で、システムの初期化、プロビジョニング、アラームの報告、メンテナンス、診断、IP アドレスの検出または解決、SONET Section Overhead(SOH)Data Communications Channel/Generic Communications Channel(DCC/GCC)終端、Optical Service Channel(OSC)DWDM Data Communications Network(DCN; データ通信ネットワーク)終端、およびシステム障害の検出を行います。また、システムは TCC2 によって Stratum 3(Telcordia GR-253-CORE)タイミング要件を維持しています。TCC2P はシステムの供給電圧を監視します。
(注) TCC2 カードの LAN インターフェイスは、32~149°F(0~65°C)の温度で長さが 328 フィート(100 m)のケーブルをサポートすることで、標準のイーサネット仕様を満たしています。
図16-1 に、TCC2 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図16-1 TCC2 カードの前面プレートとブロック図
16.2.1.1 TCC2 の機能
TCC2 カードは、最大 32 個の DCC を終端させることができます。TCC2 ハードウェアは、今後のソフトウェア リリースでサポートが予定されている最大 84 個までの DCC にも対応できます。
ノード データベース、IP アドレス、およびシステム ソフトウェアは TCC2 カードの不揮発性メモリに保存されるため、電源やカードに障害が発生した場合でも速やかに復旧できます。
TCC2 は、各 ONS 15454 のすべてのシステム タイミング機能を実行します。TCC2 は、各トラフィック カードからの再生クロックと、2 つの building integrated timing supply(BITS; ビル内統合タイミング供給源)ポートについて、周波数の精度を監視します。TCC2 は、システムのタイミング基準として、再生クロック、BITS、または内部 Stratum 3 基準を選択します。どのクロック入力でも、プライマリまたはセカンダリ タイミング ソースとしてプロビジョニングできます。低速のタイミング基準トラッキング ループにより、TCC2 カードは、タイミング基準が失われたときに再生クロックと同期できます。これが、タイミング基準損失時のホールドオーバー機構となります。
TCC2 はシェルフ上の両方の供給電圧を監視します。供給電圧のどちらかに指定した範囲外の電圧がある場合は、アラームが発生します。
冗長性を確保するためには、スロット 7 と 11 に TCC2 カードを装着します。アクティブな TCC2 カードに障害が発生した場合には、トラフィックは保護 TCC2 カードに切り替えられます。
TCC2 カードには、RJ-45 10BaseT LAN インターフェイスと EIA/TIA-232 ASCII インターフェイスがローカル クラフト アクセス用に搭載されています。また、バックプレーン経由のユーザ インターフェイスとして 10BaseT LAN ポートもあります。
16.2.1.2 冗長 TCC2 カードの取り付け
ONS 15454 を、1 枚の TCC2 カードだけで運用する方法はサポートされません。機能を十分に利用し、システムの安全性を確保するためには、常に 2 枚の TCC2 カードで運用してください。
2 枚めの TCC2 カードをノードに装着すると、装着した TCC2 カードのソフトウェア、バックアップ ソフトウェア、およびデータベースがアクティブな TCC2 カードのそれと同期します。装着した TCC2 カードのソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2 カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2 カードはアクティブな TCC2 カードからソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。装着した TCC2 カードのバックアップ ソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2 カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2 カードはアクティブな TCC2 カードからバックアップ ソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。アクティブな TCC2 カードからデータベースをコピーするのに 3 分ほどかかります。装着した TCC2 カードのソフトウェア バージョンとバックアップ バージョンに応じて、このコピー処理は全体で 3~40 分かかります。
16.2.1.3 TCC2 カードのカード レベルのインジケータ
TCC2 の前面プレートには 8 つの LED があります。 表16-7 では、TCC2 の前面プレートにある 2 つのカード レベルの LED について説明します。
表16-7 TCC2 カードのカード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブートおよび書き込みプロセス中にフラッシュします。FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) イエロー(待機) |
TCC2 がアクティブ(グリーン)または待機(イエロー)モードであることを示します。ACT/STBY LED は、タイミング基準とシェルフ制御も示します。アクティブ TCC2 がデータベースまたは待機 TCC2 データベースに書き込みを行うと、カードの LED が点滅します。メモリの破損を防ぐために、アクティブまたは待機 LED が点滅している場合には、TCC2 を取り外さないでください。 |
16.2.1.4 ネットワーク レベルのインジケータ
表16-8 で、TCC2 の前面プレートにある 6 つのネットワーク レベル LED について説明します。
表16-8 ネットワーク レベルのインジケータ
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レッドの CRIT LED |
ネットワーク内のローカル端末でのクリティカル アラームを示します。 |
レッドの MAJ LED |
ネットワーク内のローカル端末でのメジャー アラームを示します。 |
イエローの MIN LED |
ネットワーク内のローカル端末でのマイナー アラームを示します。 |
レッドの REM LED |
第一レベルのアラームを分離します。リモートの REM LED は、1 つまたは複数のリモート端末にアラームが存在するとレッドに変わります。 |
グリーンの SYNC LED |
ノードのタイミングが外部基準に同期していることを示します。 |
グリーンの ACO LED |
Alarm CutOff(ACO; アラーム カットオフ)ボタンを押すと、グリーンの ACO LED が点灯します。ACO ボタンを押すと、バックプレーンの可聴アラーム クローズ機能が働きます。新しいアラームが発生すると、ACO は停止します。アラームが解除されると、ACO LED と可聴アラーム制御がリセットされます。 |
16.2.2 TCC2P カード
Advanced Timing, Communications, and Control Plus(TCC2P)カードは、TCC2 カードの拡張版です。その主な拡張内容は イーサネットのセキュリティ機能と、64 K の複合クロック BITS タイミングのサポートです。
TCC2P カードは、ONS 15454 で、システムの初期化、プロビジョニング、アラームの報告、メンテナンス、診断、IP アドレスの検出または解決、SONET SOH DCC/GCC 終端、およびシステム障害の検出を行います。また、システムは TCC2P によって Stratum 3(Telcordia GR-253-CORE)タイミング要件を維持しています。TCC2P はシステムの供給電圧を監視します。
(注) TCC2P カードの LAN インターフェイスは、32~149°F(0~65°C)の温度で長さが 328 フィート(100 m)のケーブルをサポートすることで、標準のイーサネット仕様を満たしています。このインターフェイスは、最大長が 32.8 フィート(10 m)のケーブル、-40~32°F(-40~0°C)の温度で動作します。
図16-2 に、TCC2P カードの前面プレートとブロック図を示します。
図16-2 TCC2P カードの前面プレートとブロック図
16.2.3 TCC2P の機能
TCC2P カードは、DCC に対するマルチチャネルの High-Level Data Link Control(HDLC; 高レベル データ リンク制御)の実行をサポートします。最大 84 個の DCC を TCC2P カード上でルーティングし、最大 84 個の DCC を TCC2P カードで終端させることができます(この数は使用可能な光デジタル通信チャネルによって異なります)。TCC2P カードは、リモート システム管理インターフェイスを円滑にするために 84 個の DCC を選択および処理します。
また、TCC2P カードはモジュール上で伝送されるセル バスの発信と終了も行います。セル バスは、ピアツーピア通信に欠かせない、ノード内の 2 つのカード間のリンクをサポートします。ピアツーピア通信は、冗長カードの保護の切り替え速度を速くします。
ノード データベース、IP アドレス、およびシステム ソフトウェアは TCC2P カードの不揮発性メモリに保存されるため、電源やカードに障害が発生した場合でも速やかに復旧できます。
TCC2P カードは、各 ONS 15454 のすべてのシステム タイミング機能を実行します。TCC2P カードは、各トラフィック カードからの再生クロックと 2 つの BITS ポートについて、周波数の精度を監視します。TCC2P カードは、システムのタイミング基準として、再生クロック、BITS、または内部 Stratum3 基準を選択します。どのクロック入力でも、プライマリまたはセカンダリ タイミング ソースとしてプロビジョニングできます。低速のタイミング基準トラッキング ループにより、TCC2P カードは、タイミング基準が失われたときに再生クロックと同期することができます。これが、タイミング基準損失時のホールドオーバー機構となります。
TCC2P カードは、64/8 K の複合クロックと 6.312 MHz のタイミング出力をサポートします。
TCC2P カードはシェルフ上の両方の供給電圧を監視します。供給電圧のどちらかに指定した範囲外の電圧がある場合は、アラームが発生します。
冗長性を確保するためには、スロット 7 と 11 に TCC2P カードを装着します。アクティブな TCC2P カードに障害が発生した場合には、トラフィックは保護 TCC2P カードに切り替えられます。Bit Error Rate(BER; ビット誤り率)のカウントが 1 × 10 exp -3 未満で、完了時間が 50 ミリ秒未満の場合には、すべての TCC2P カード保護切り替えは保護切り替え規格に準拠します。
TCC2P カードにはシステムにアクセスできる 2 つのイーサネット インターフェイスが搭載されています。1 つは RJ-45 ポートで前面プレートにあり、オンサイトのクラフト アクセスに使用されます。もう 1 つはバックプレーンにあります。背面のイーサネット インターフェイスは、永続的な LAN アクセス、TCP/IP 経由のすべてのリモート アクセス、および Operations Support System(OSS; オペレーション サポート システム)アクセス用です。前面と背面のイーサネット インターフェイスは、CTC を使用して、それぞれ異なる IP アドレスにプロビジョニングできます。
前面プレートとバックプレーンに 1 つずつある EIA/TIA-232 シリアル ポートでは、クラフト インターフェイスを TL1 モードで使用できます。
16.2.3.1 冗長 TCC2P カードの取り付け
ONS 15454 を 1 枚の TCC2P カードだけで運用する方法はサポートされません。機能を十分に利用し、システムの安全性を確保するためには、常に 2 枚の TCC2P カードで運用してください。
2 枚めの TCC2P カードをノードに装着すると、装着した TCC2P カードのソフトウェア、バックアップ ソフトウェア、およびデータベースがアクティブな TCC2P カードのそれと同期します。装着した TCC2P カードのソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2P カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2P カードはアクティブな TCC2P カードからソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。装着した TCC2P カードのバックアップ ソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2P カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2P カードはアクティブな TCC2P カードからバックアップ ソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。アクティブな TCC2P カードからデータベースをコピーするのに 3 分ほどかかります。装着した TCC2P カードのソフトウェア バージョンとバックアップ バージョンに応じて、このコピー処理は全体で 3~40 分かかります。
16.2.3.2 TCC2P カードのカード レベルのインジケータ
TCC2P の前面プレートには 8 つの LED があります。 表16-9 では、TCC2P の前面プレートにある 2 つのカード レベルの LED について説明します。
表16-9 TCC2P カードのカード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブートおよび書き込みプロセス中にフラッシュします。FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) オレンジ(待機) |
TCC2P がアクティブ(グリーン)または待機(オレンジ)モードであることを示します。ACT/STBY LED は、タイミング基準とシェルフ制御も示します。アクティブ TCC2P がデータベースまたは待機 TCC2P データベースに書き込みを行うと、カードの LED が点滅します。メモリの破損を防ぐために、アクティブまたは待機 LED が点滅している場合には、TCC2P を取り外さないでください。 |
16.2.3.3 ネットワーク レベルのインジケータ
表16-10 で、TCC2P の前面プレートにある 6 つのネットワーク レベル LED について説明します。
表16-10 TCC2P カードのネットワーク レベルのインジケータ
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レッドの CRIT LED |
ネットワーク内のローカル端末でのクリティカル アラームを示します。 |
レッドの MAJ LED |
ネットワーク内のローカル端末でのメジャー アラームを示します。 |
オレンジの MIN LED |
ネットワーク内のローカル端末でのマイナー アラームを示します。 |
レッドの REM LED |
第一レベルのアラームを分離します。リモートの REM LED は、1 つまたは複数のリモート端末にアラームが存在するとレッドに変わります。 |
グリーンの SYNC LED |
ノードのタイミングが外部基準に同期していることを示します。 |
グリーンの ACO LED |
ACO ボタンを押すと、グリーンの ACO LED が点灯します。ACO ボタンを押すと、バックプレーンの可聴アラーム クローズ機能が働きます。新しいアラームが発生すると、ACO は停止します。アラームが解除されると、ACO LED と可聴アラーム制御がリセットされます。 |
16.2.4 AIC-I カード
オプションの Alarm Interface Controller-International(AIC-I)カードは、独自に定義できる(環境)アラームを提供し、ローカル オーダーワイヤとエクスプレス オーダーワイヤを制御およびサポートします。12 の入力接点と 4 つの入出力接点をカスタマー定義できます。物理的な接続は、バックプレーンのワイヤ ラップ ピンを使用して行われます。追加の Alarm Expansion Panel(AEP)を使用している場合は、AEP コネクタに接続されている AIC-I カードは最大 32 の入力と 16 の出力をサポートできます。AEP は ANSI シェルフとだけ互換性があります。電源モニタリング機能では供給電圧(-48 VDC)を監視します。図16-3 に、AIC-I カードの前面プレートとブロック図を示します。
図16-3 AIC-I カードの前面プレートとブロック図
16.2.4.1 AIC-I カードのカード レベルのインジケータ
表16-11 では、AIC-I カードの前面プレートにある 8 つのカード レベル LED について説明します。
表16-11 AIC-I カードのカード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
カードのプロセッサが準備されていないことを示します。FAIL LED はリセット中に点灯し、ブート プロセス中はフラッシュします。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
AIC-I カードが稼働できるようにプロビジョニングされていることを示します。 |
グリーン/レッド PWR A LED |
PWR A LED は、指定された範囲内の供給電圧が供給入力 A で検知されるとグリーンになります。供給入力 A の入力電圧が範囲外である場合はレッドになります。 |
グリーン/レッド PWR B LED |
PWR B LED は、指定された範囲内の供給電圧が供給入力 B で検知されるとグリーンになります。供給入力 B の入力電圧が範囲外である場合はレッドになります。 |
イエローの INPUT LED |
INPUT LED は、アラーム入力の 1 つまたは複数にアラーム条件が存在するとイエローになります。 |
イエローの OUTPUT LED |
OUTPUT LED は、アラーム出力の 1 つまたは複数にアラーム条件が存在するとイエローになります。 |
グリーンの RING LED |
Local Orderwire(LOW)側の RING LED は、LOW でコールを受信するとグリーンにフラッシュします。 |
グリーンの RING LED |
Express Orderwire(EOW)側の RING LED は、EOW でコールを受信するとグリーンにフラッシュします。 |
16.2.4.2 外部アラームと制御
AIC-I カードは、入出力アラーム接点クローズ機能を提供します。最大 12 の外部アラーム入力と 4 つの外部アラーム入出力(ユーザ設定可能)を定義できます。物理的な接続は、バックプレーンのワイヤ ラップ ピンまたは FMEC 接続を使用して行われます。入出力接点の数を増やす方法については、「ONS 15454 ANSI アラーム拡張パネル」を参照してください。
AIC-I カードの前面パネルにある LED は、アラーム回線の状態を示します。1 つの LED がすべての入力を表し、1 つの LED がすべての出力を表します。外部アラーム(入力接点)は、通常、ドア センサー、温度センサー、浸水センサーなどの外部センサーと、その他の環境条件に対して使用されます。外部制御(出力接点)は、通常、ベルやライトなどのビジュアル装置やオーディオ装置を操作するために使用しますが、ジェネレータ、ヒーター、およびファンなどのその他の装置も制御できます。
12 個の入力アラーム接点を個別にプログラミングすることができます。16 個の入力アラーム接点を個別にプログラミングすることができます。次のような選択肢があります。
•
Alarm on Closure または Alarm on Open
•
任意のレベルのアラームの重大度(Critical、Major、Minor、Not Alarmed、Not Reported)
•
アラームのサービス レベル(Service Affecting または Non-Service Affecting)
•
CTC でアラーム ログに表示する 63 文字のアラーム説明
アラームにはファン トレイの省略形を割り当てることができません。省略形には、入力接点の汎用名が反映されます。外部入力が接点の操作を中止するか、アラーム入力をプロビジョニングするまでアラーム条件は維持されます。
出力接点は、トリガーによってクローズするか手動でクローズするようにプロビジョニングできます。トリガーは、ローカル アラームの重大度スレッシュホールド、リモート アラームの重大度、または仮想ワイヤのどれかにすることができます。
•
ローカル NE アラームの重大度:出力をクローズするように設定できる、Not Alarmed、Minor、Major、または Critical の、アラームの重大度の階層です。たとえば、トリガーが Minor に設定された場合は、Minor アラーム以上がトリガーとなります。
•
リモート NE アラームの重大度:ロール NE アラームの重大度のトリガー設定と同一ですが、これはリモート アラームに適用されます。
•
仮想ワイヤ エンティティ:アラーム入力がイベントである場合に、外部出力 1~4 の任意の仮想ワイヤで信号を発信するように任意の環境アラーム入力をプロビジョニングできます。仮想ワイヤ上の信号を、外部制御出力のトリガーとしてプロビジョニングすることができます。
また、出力アラーム接点(外部制御)を個別にプログラミングすることもできます。プロビジョニング可能なトリガーのほかに、各外部出力接点を手動で強制的にオープンまたはクローズすることもできます。プロビジョニングされたトリガーが存在しても、手動操作の方が優先されます。
(注) ANSI シェルフでは、入出力の数は、AEP を使用して増やすことができます。AEP はシェルフのバックプレーンに接続するため、外部ワイヤラップ パネルが必要です。
16.2.4.3 オーダーワイヤ
オーダーワイヤを使用すると、技術者は電話器を ONS 15454 に接続して、ほかの ONS 15454 またはほかのファシリティ機器で作業中の技術者たちと通信することができます。オーダーワイヤは、パルス符号変調(PCM)で符号化された音声チャネルで、セクション/ライン オーバーヘッドのバイト E1 または E2 を使用します。
AIC-I では、SONET/SDH リングまたは特定の光カード ファシリティで、ローカル(セクション オーバーヘッド信号)およびエクスプレス(ライン オーバーヘッド チャネル)オーダーワイヤ チャネルを両方同時に使用できます。また、エクスプレス オーダーワイヤを使用すると、再生器がシスコの装置でなくても、再生サイトと通信ができます。
CTC では、DCC/GCC チャネルの現在のプロビジョニング モデルと同じようにオーダーワイヤ機能をプロビジョニングできます。CTC では、リング上のすべての NE が相互に到達できるように、リングのターンアップでオーダーワイヤ通信ネットワークをプロビジョニングします。オーダーワイヤの終端(オーダーワイヤ チャネルを受信して処理する光カード ファシリティ)を、プロビジョニングすることができます。エクスプレス オーダーワイヤもローカル オーダーワイヤも、特定の SONET/SDH ファシリティでオンまたはオフに構成できます。ONS 15454 は、シェルフごとに最大 4 個のオーダーワイヤ チャネルの終端をサポートします。これにより、線形、単一リング、二重リング、および小型のハブ アンド スポーク構成が可能になります。オーダーワイヤは、BLSR/MS-SPRing や UPSR/SNCP などのリング トポロジーでは保護されません。
注意 オーダーワイヤのループは構成しないようにしてください。オーダーワイヤのループは、オーダーワイヤ チャネルを無効にするフィードバックの原因となります。
ローカル オーダーワイヤおよびエクスプレス オーダーワイヤの ONS 15454 での実装は、本質的にブロードキャストです。ラインはパーティ ラインとして動作します。オーダーワイヤ チャネルを取得した人は誰でも、接続されているオーダーワイヤ サブネットワーク上のほかのすべての参加者と通信を行うことができます。ローカル オーダーワイヤのパーティ ラインは、エクスプレス オーダーワイヤのパーティ ラインとは分かれています。ローカル オーダーワイヤおよびエクスプレス オーダーワイヤごとに最大 4 個の OC-N/STM-N ファシリティを、オーダーワイヤ パスとしてプロビジョニングできます。
AIC-I カードは、電話接続に選択式の Dual Tone Multifrequency(DTMF)ダイヤリングをサポートしています。DTMF では、オーダーワイヤ サブネットワーク上の 1 枚の AIC-I カードまたは ONS 15454 のすべての AIC-I カードを「鳴らす」ことができます。リンガ/ブザーは AIC-I カードに搭載されています。また、AIC-I リンガを真似た「リング」LED もあります。この LED は、オーダーワイヤ サブネットワーク上でコールを受信するとフラッシュします。パーティ ラインは、DTMF パッド上で *0000 を押すと発信します。個々の番号は、DTMF パッド上で * と個々の 4 桁の数字を押すと発信します。
表16-12 に、チップとリングのオーダーワイヤ設定に対応したオーダーワイヤ コネクタのピンを示します。
表16-12 オーダーワイヤのピンの割り当て
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1 |
4 本のワイヤの受信リング |
2 |
4 本のワイヤの送信チップ |
3 |
2 本のワイヤのリング |
4 |
2 本のワイヤのチップ |
5 |
4 本のワイヤの送信リング |
6 |
4 本のワイヤの受信チップ |
オーダーワイヤ サブネットワークをプロビジョニングするときは、オーダーワイヤのループがないことを確認してください。ループがあると、発振するためオーダーワイヤ チャネルが使用できません。
図16-4 に、オーダーワイヤ ポートに使用される標準的な RJ-11 コネクタを示します。
図16-4 RJ-11 コネクタ
16.2.4.4 電力モニタリング
AIC-I カードには、-48 VDC の供給電圧の有無、不足電圧、および過電圧を監視する電力モニタリング回路があります。
16.2.4.5 ユーザ データ チャネル
User Data Channel(UDC)は、ONS 15454 ネットワーク内の 2 つのノード間における 64 Kbps(F1 バイト)の専用データ チャネルです。各 AIC-I カードには、UDC-A および UDC-B という 2 つのデータ チャネルがあり、カードの前面パネルに RJ-11 コネクタでそれぞれ接続されます。各 UDC は ONS 15454 システム内の個別の光インターフェイスにルーティングされます。詳細は、「G110 ユーザ データ チャネル回線の作成」を参照してください。
UDC ポートは、標準の RJ-11 レセプタクルです。 表16-13 に、UDC ピンの割り当てを示します。
表16-13 UDC ピンの割り当て
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1 |
未使用 |
2 |
TXN |
3 |
RXN |
4 |
RXP |
5 |
TXP |
6 |
未使用 |
16.2.4.6 データ通信チャネル
DCC は、ONS 15454 ネットワーク内の 2 つのノード間における 576 Kbps(D4~D12 バイト)の専用データ チャネルです。各 AIC-I カードには、DCC-A および DCC-B という 2 つのデータ チャネルがあり、カードの前面パネルに RJ-45 コネクタでそれぞれ接続されます。各 DCC は ONS 15454 システム内の個別の光インターフェイスにルーティングされます。詳細は、「G110 ユーザ データ チャネル回線の作成」を参照してください。
DCC ポートは、標準の RJ-45 レセプタクルです。 表16-14 に、DCC ピンの割り当てを示します。
表16-14 DCC ピンの割り当て
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1 |
TCLKP |
2 |
TCLKN |
3 |
TXP |
4 |
TXN |
5 |
RCLKP |
6 |
RCLKN |
7 |
RXP |
8 |
RXN |
16.4 光サービス チャネル カード
ここでは、光サービス チャネル カードについて説明します。Optical Service Channel(OSC)は、DWDM リング内で隣接する 2 つのノードを接続する双方向チャネルです。各 DWDM ノード(終端ノードを除く)ごとに 2 つの異なる OSC 終端があります。1 つはウェスト側、もう 1 つはイースト側にあります。このチャネルでは、ONS 15454 DWDM ネットワークを管理するために使用する OSC オーバーヘッドを伝送します。OSC 信号は、波長 1510 nm を使用するためクライアントのトラフィックには影響しません。このチャネルの主な目的は、DWDM ネットワークのクロック同期とオーダーワイヤ チャネル通信を運ぶことです。またこのチャネルは、ネットワークの各ノード間のトランスペアレント リンクも提供します。OSC は OC-3/STM-1 形式の信号です。
OSC モジュールには 2 つのバージョン(OSCM、OSC-CSM)があります。OSC-CSM には、OSC モジュールの代わりになるように、OSC の波長コンバイナとセパレータ コンポーネントが組み込まれています。
16.4.1 OSCM カード
OSCM カードは、OPT-BST または OPT-BST-E のブースター増幅器を含む増幅ノードで使用します。OPT-BST および OPT-BST-E には、必要な OSC 波長コンバイナおよびセパレータのコンポーネントが備わっています。OSCM は、OC-N/STM-N カード、電気回路カード、またはクロス コネクト カードを使用するノードでは使用できません。OSCM はクロス コネクト カード スロットでもあるスロット 8 および 10 を使用します。
OSCM がサポートしている機能は次のとおりです。
•
OC-3/STM-1 形式の OSC
•
TCC2/TCC2P カードに転送され処理される、Supervisory Data Channel(SDC)
•
リング内のすべてのノードへの同期クロックの配布
•
100BaseT Far-End(FE; 遠端)UDC
•
オーバーワイヤ サポートや光安全性などのモニタリング機能
OC-3/STM-1 Section Data Communications Channel(SDCC)のオーバーヘッド バイトは、ネットワーク通信に使用されます。OC-3/STM-1 は、光トランシーバで終端、再生され、電気信号に変換されます。SDCC バイトは、バックプレーンの System Communication Link(SCL)バスを介して、アクティブおよびスタンバイの TCC2/TCC2P カードに転送され処理されます。オーダーワイヤ バイト(E1、E2、F1)もまた、SCL バスを介して TCC2/TCC2P に転送され、さらに AIC-I カードに転送されます。
OC-3/STM-1 のペイロード部分はファースト イーサネット UDC を運ぶのに使用されます。フレームは Packet over SONET/SDH(POS)処理ブロックに送られます。そこでイーサネット パケットが抽出され、RJ-45 コネクタで利用できるように処理されます。
OSCM は、基準クロック情報を、入力 OC-3/STM-1 信号から取り出し、DWDM カードに送信することで、配布します。DWDM カードは次に、このクロック情報をアクティブおよびスタンバイ TCC2/TCC2P カードに転送します。
図16-9 に、OSCM の前面プレートを示します。
図16-9 OSCM カードの前面プレート
図16-10 に、OSCM カードのブロック図を示します。
図16-10 OSCM のブロック図
図16-11 に、OSCM 内の Variable Optical Attenuator(VOA)のブロック図を示します。
図16-11 OSCM VOA 光モジュールの機能ブロック図
16.4.1.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1 は、OSCM カードの電力を監視します。返された電力レベル値は、OSC TX ポートに対して較正されます( 表16-16 )。
表16-16 OSCM VOA ポートの較正
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P1 |
Output OSC |
OSC TX |
16.4.1.2 OSCM カード レベルのインジケータ
OSCM カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-17 参照)。
表16-17 OSCM カード レベルのインジケータ
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|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、OSCM カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの、Loss of Signal(LOS; 信号損失)、Loss of Frame Alignment(LOF)、Line Alarm Indication Signal(AIS-L)、高い BER などの、信号障害や信号状態を示します。このオレンジの Signal Fail(SF; 信号障害)LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.4.1.3 OSCM のポート レベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。OSCM には、前面プレートに OC-3/STM-1 光ポートが 1 つあります。そのうちの長距離 OSC ポートでは、OSC を別の DWDM ノードとの間で送受信します。データ通信ネットワーク(DCN)データと FE ペイロードの両方が、このリンクで運ばれます。
16.4.2 OSC-CSM カード
OSC-CSM カードは、増幅器のないノードで使用します。これは、OSC-CSM の動作には OSC 波長コンバイナおよびセパレータを使用したブースター増幅器が必要ないことを意味します。OSC-CSM は、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。OSC-CSM カードをハイブリッド モードで使用するには、クロス コネクト カードと併用する必要があります。クロス コネクト カードによって、OC-N/STM-N カードと電気回路カード上の機能をイネーブルにすることができます。
OSC-CSM がサポートしている機能は次のとおりです。
•
光コンバイナおよびセパレータ モジュール。光サービス チャネルと Wavelength Division Multiplexing(WDM; 波長分割多重)信号間で多重化と逆多重化を行います。
•
OC-3/STM-1 形式の OSC
•
TCC2/TCC2P カードに転送され処理される SDC
•
リング内のすべてのノードへの同期クロックの配布
•
100BaseT FE UDC
•
オーダーワイヤ サポートなどのモニタリング機能
•
光安全:信号損失検出と警告、光 1x1 切り替えによる高速伝送パワー シャットダウン
•
Optical Safety Remote Interlock(OSRI):光出力電力を遮断する機能
•
Automatic Laser Shutdown(ALS):ファイバ切断時の安全機構
回線に入った WDM 信号は、OSC コンバイナおよびセパレータに渡され、そこで WDM 信号から OSC 信号が抽出されます。WDM 信号は残りのチャネルとともに COM ポート(前面パネルに表示あり)に送られ、OADM または増幅器ユニットにルーティングされます。OSC 信号は光トランシーバに送られます。
OSC は OC-3/STM-1 形式の信号です。OC-3/STM-1 SDCC のオーバーヘッド バイトは、ネットワーク通信に使用されます。OC-3/STM-1 は、光トランシーバで終端、再生され、電気信号に変換されます。SDCC バイトは、バックプレーンの SCL バスを介して、アクティブおよびスタンバイ TCC2/TCC2P カードに転送され処理されます。オーダーワイヤ バイト(E1、E2、F1)もまた、SCL バスを介して TCC2/TCC2P に転送され、さらに AIC-I カードに転送されます。
OC-3/STM-1 のペイロード部分はファースト イーサネット UDC を運ぶのに使用されます。フレームは POS 処理ブロックに送られます。そこでイーサネット パケットが抽出され、RJ-45 前面パネル コネクタに出力されます。
OSC-CSM は、基準クロック情報を、入力 OC-3/STM-1 信号から取り出してアクティブおよびスタンバイ TCC2/TCC2P カードに送信することで、配布します。OSC-CSM はスロット 8 または 10(クロス コネクト カード スロット)を使用しないため、OSCM カードとはクロックの配布方法が異なります。
(注) S1 および S2(OSC-CSM 光モジュールの機能ブロック図)は、スプリッタ比 2:98 の光スプリッタです。その結果、MON TX ポートの電力は、対応する COM RX ポートの電力に比べて約 17 dB 低く、MON RX ポートの電力は、COM TX ポートの電力に比べて約 20 dB 低くなります。この差は、P1 フォトダイオードにタップ カプラーがあるためです。
図16-12 に、OSC-CSM の前面プレートを示します。
図16-12 OSC-CSM の前面プレート
図16-13 に、OSC-CSM カードのブロック図を示します。
図16-13 OSC-CSM のブロック図
図16-14 に、OSC-CSM 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-14 OSC-CSM 光モジュールの機能ブロック図
16.4.2.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1、P2、P3、および P5 は、OSC-CSM カードの電力を監視します。機能は次のとおりです。
•
P1 および P2:返された電力の値は、LINE RX ポートに対して較正されます。この値には、前のフィルタの挿入損失も含まれています(この電力ダイナミック レンジの読み取りは、LINE RX 出力へ戻されています)。
•
P3:返された値は、COM RX ポートに対して較正されます。
•
P5:返された値は、LINE TX ポートに対して較正されます。この値には、次のフィルタの挿入損失も含まれています。
表16-18 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-18 OSC-CSM ポートの較正
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|
|
P1 |
Out Com |
LINE RX |
P2 |
Input OSC |
LINE RX |
P3 |
In Com |
COM RX |
P5 |
Output Osc |
LINE TX |
16.4.2.2 OSC-CSM カードのカード レベルのインジケータ
OSC-CSM カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-19 参照)。
表16-19 OSC-CSM カードのカード レベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、OSC-CSM カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や信号状態(LOS、LOF、AIS-L、高い BER)を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.4.2.3 OSC-CSM カードのポート レベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。OSC-CSM カードの前面プレートには、OC3 ポートに加えて、さらに 3 つのポート セットがあります。
16.5 光増幅器カード
ここでは、光増幅器カードについて説明します。光増幅器カードは、ハブ ノード、増幅 OADM ノード、回線増幅ノードなどの増幅 DWDM ノードで使用します。増幅器には、Optical Preamplifier(OPT-PRE; 光プリアンプ)、Optical Booster(OPT-BST; 光ブースター)増幅器、および Optical Booster Extended(OPT-BST-E; 光ブースター拡張)増幅器の、3 つの形態があります。光増幅器カードのアーキテクチャには、光パワー、レーザー光、および温度制御ループを管理するコントローラを備えた光プラグイン モジュールが含まれます。増幅器はまた、TCC2/TCC2P カードとの通信と、プロビジョニング、コントロール、アラームなどの Operations, Administration, Maintenance, and Provisioning(OAM&P; 運用、管理、保守、およびプロビジョニング)機能も管理します。
光増幅器には線形電力機能があり、利得が 28 dB 未満になっても定ゲイン モードに保つことができます。しかし長距離スパンのソリューションでは、増幅器を定電力モードにする必要があります。定電力モードでは、automatic power control(APC; 自動電力制御)の要件が変わります。これは、システムがスパン損失劣化の影響を受けず、増幅器が、プロビジョニングの変更や障害の発生によってチャネル数が変化したときに自動的に出力電力を修正できないためです。
16.5.1 OPT-PRE 増幅器
ここでは、OPT-PRE 増幅器カードについて説明します。OPT-PRE は 50 GHz のチャネル間隔で 64 個のチャネルをサポートするように設計されていますが、現在サポートしているのは、100 GHz 間隔で 32 個のチャネルです。OPT-PRE は C 帯域 DWDM であり、DCU への割り当てとしては mid-amplifier loss(MAL)の 2 段 erbium-doped fiber amplifier(EDFA; エルビウム光ファイバ増幅器)を使用しています。ゲイン チルトを制御するため、OPT-PRE には VOA が内蔵されています。VOA はまた DCU を基準値になるようにパディングするのにも使用されます。OPT-PRE は、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。
OPT-PRE の機能は次のとおりです。
•
チルトがプログラム可能な定ゲイン モード
•
真の可変利得
•
高速過渡抑止
•
無歪低周波数転送機能
•
設定可能な最大出力電力
•
定出力電力モード(プロビジョニングで使用)
•
ファイバベースの DCU の MAL
•
定ゲイン モードでの Amplified spontaneous emissions(ASE; 増幅自然放射)補償
•
フル モニタリングとアラーム処理、スレッシュホールド設定可
•
2 段の増幅器か らCTC までの入出力光パワーを監視する 4 つの信号フォトダイオード
•
外部モニタリング用の光出力ポート
(注) 光スプリッタの比率は 1:99 です。その結果、MON ポートの電力は COM TX ポートの電力に比べて約 20 dB 低くなります。
図16-15 に、OPT-PRE 増幅器の前面プレートを示します。
図16-15 OPT-PRE の前面プレート
図16-16 に、OPT-PRE カードのブロック図を示します。
図16-16 OPT-PRE のブロック図
図16-17 に、OPT-PRE 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-17 OPT-PRE 光モジュールの機能ブロック図
16.5.1.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1、P2、P3、および P4 は、OPT-PRE カードの電力を監視します。 表16-20 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-20 OPT-PRE ポートの較正
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|
|
P1 |
Input Com |
COM RX |
P2 |
Output DC |
DC TX |
P3 |
Input DC |
DC RX |
P4 |
Output COM(合計出力) |
COM TX |
Output COM(信号出力) |
16.5.1.2 OPT-PRE 増幅器カードレベルのインジケータ
OPT-PRE 増幅器カードには、3 つのカード レベルの LED インジケータがあります( 表16-21 参照)。
表16-21 OPT-PRE 増幅器カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、OPT-PRE カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や LOS などの信号状態を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.5.1.3 OPT-PRE ポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。OPT-PRE 増幅器には、前面プレートに 5 つの光ポートがあります。MON は出力モニタ ポートです。COM Rx(受信)は入力信号ポートです。COM Tx(伝送)は出力信号ポートです。DC Rx は MAL 入力信号ポートです。DC Tx は MAL 出力信号ポートです。
16.5.2 OPT-BST 増幅器カード
ここでは、OPT-BST 増幅器カードについて説明します。OPT-BST の利得範囲は定ゲイン モードと出力電力モードで 5~20 dB です。OPT-BST は 50 GHz のチャネル間隔で 64 個のチャネルをサポートするように設計されていますが、現在サポートしているのは、100 GHz 間隔で 32 個のチャネルです。OPT-BST は OSC アド/ドロップ機能を持つ C 帯域 DWDM EDFA です。ONS 15454 に OPT-BST が装着されている場合、必要な処理は OSCM に OSC を処理させることだけです。OPT-BST は、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。ゲイン チルトの制御のため、OPT-BST には VOA が組み込まれています。
OPT-BST の機能は次のとおりです。
•
定ゲイン モード、チルトはプログラム可能
•
真の可変利得
•
高速過渡抑止
•
無歪低周波数転送機能
•
設定可能な最大出力電力
•
定出力電力モード(プロビジョニングで使用)
•
定ゲイン モードでの ASE 補償
•
フル モニタリングとアラーム処理、スレッシュホールド設定可
•
OSRI。CTC によって光出力電力を停止したり安全レベルまで低下させたり(自動電力低下)する、ソフトウェアの機能
•
ALS。ファイバ切断時の安全メカニズム
(注) 各光スプリッタの比率は 1:99 です。その結果、MON TX ポートおよび MON RX ポートの電力は COM TX ポートおよび COM RX ポートの電力に比べて約 20 dB 低くなります。
図16-18 に、OPT-BST 増幅器の前面プレートを示します。
図16-18 OPT-BST の前面プレート
図16-19 に、OPT-BST カードのブロック図を示します。
図16-19 OPT-BST のブロック図
図16-20 に、OPT-BST 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-20 OPT-BST 光モジュールの機能ブロック図
16.5.2.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1、P2、P3、および P4 は、OPT-BST カードの電力を監視します。 表16-22 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-22 OPT-BST ポートの較正
|
|
|
P1 |
Input Com |
COM RX |
P2 |
Output Line(合計出力) |
LINE TX |
Output Line(信号出力) |
P3 |
Output COM |
LINE RX |
P4 |
Output OSC |
16.5.2.2 OPT-BST 増幅器カードレベルのインジケータ
OPT-BST 増幅器には、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-23 参照)。
表16-23 OPT-BST カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、OPT-BST カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や LOS などの信号状態を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.5.2.3 OPT-BST ポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。OPT-BST 増幅器には、前面プレートに 8 つの光ポートがあります。MON RX は入力モニタ ポート(受信セクション)です。MON TX は出力モニタ ポートです。COM RX は入力信号ポートです。LINE TX は出力信号ポートです。LINE RX は入力信号ポート(受信セクション)です。COM TX は出力信号ポート(受信セクション)です。OSC RX は OSC アド入力ポートです。OSC TX は OSC ドロップ出力ポートです。
16.5.3 OPT-BST-E 増幅器カード
ここでは、OPT-BST-E 増幅器カードについて説明します。OPT-BST-E の利得範囲は、定ゲイン モードと出力電力モードで、0 dBm のチルト管理で 8~23 dBm です。ただし、チルト管理なしの場合、利得範囲は 23~26 dBm に拡張されます。詳細な仕様情報については、 付録 B「ハードウェア仕様」 を参照してください。OPT-BST-E は 50 GHz のチャネル間隔で 64 個のチャネルをサポートするように設計されていますが、現在サポートしているのは、100 GHz 間隔で 32 個のチャネルです。OPT-BST-E は OSC アド/ドロップ機能を持つ C 帯域 DWDM EDFA です。ONS 15454 に OPT-BST-E が装着されている場合、必要な処理は OSCM に OSC を処理させることだけです。OPT-BST-E は、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。ゲイン チルトの制御のため、OPT-BST-E には VOA が組み込まれています。
OPT-BST-E の機能は次のとおりです。
•
定ゲイン モード、チルトはプログラム可能
•
真の可変利得
•
利得の拡張(チルト管理なしの場合)
•
高速過渡抑止
•
無歪低周波数転送機能
•
設定可能な最大出力電力
•
定出力電力モード(プロビジョニングで使用)
•
定ゲイン モードでの ASE 補償
•
フル モニタリングとアラーム処理、スレッシュホールド設定可
•
OSRI。CTC によって光出力電力を停止したり安全レベルまで低下させたり(自動電力低下)する、ソフトウェアの機能
•
ALS。ファイバ切断時の安全機構
(注) 各光スプリッタの比率は 1:99 です。その結果、MON TX ポートおよび MON RX ポートの電力は COM TX ポートおよび COM RX ポートの電力に比べて約 20 dB 低くなります。
図16-21 に、OPT-BST-E 増幅器の前面プレートを示します。
図16-21 OPT-BST-E の前面プレート
図16-22 に、OPT-BST-E カードのブロック図を示します。
図16-22 OPT-BST-E のブロック図
図16-23 に、OPT-BST-E 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-23 OPT-BST-E 光モジュールの機能ブロック図
16.5.3.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1、P2、P3、および P4 は、OPT-BST-E カードの電力を監視します。 表16-24 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-24 OPT-BST-E ポートの較正
|
|
|
P1 |
Input Com |
COM RX |
P2 |
Output Line(合計出力) |
LINE TX |
Output Line(信号出力) |
P3 |
Output COM |
LINE RX |
P4 |
Output OSC |
16.5.3.2 OPT-BST-E 増幅器カードレベルのインジケータ
OPT-BST-E 増幅器には、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-25 参照)。
表16-25 OPT-BST-E カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、OPT-BST-E カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や LOS などの信号状態を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.5.3.3 OPT-BST-E ポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。OPT-BST-E 増幅器には、前面プレートに 8 つの光ポートがあります。MON RX は入力モニタ ポート(受信セクション)です。MON TX は出力モニタ ポートです。COM RX は入力信号ポートです。LINE TX は出力信号ポートです。LINE RX は入力信号ポート(受信セクション)です。COM TX は出力信号ポート(受信セクション)です。OSC RX は OSC アド入力ポートです。OSC TX は OSC ドロップ出力ポートです。
16.6 マルチプレクサ カードとデマルチプレクサ カード
ここでは、マルチプレクサ カードとデマルチプレクサ カードについて説明します。
16.6.1 32MUX-O カード
32 チャネル マルチプレクサ(32MUX-O)カードは、チャネル計画で示された 32 個の 100 GHz 間隔のチャネルを多重化します。32MUX-O カードは ONS 15454 の 2 スロットを占有し、スロット 1~5 および 12~16 に装着できます。
32MUX-O の機能は次のとおりです。
•
チャネルの完全多重化を可能にする Arrayed Waveguide Grating(AWG)デバイス
•
各シングルチャネル ポートは VOA を備えていて、多重化を行う前に自動光パワー安定化を行う。VOA は、電源故障のときは安全のために、その最大減衰に設定されます。手動による VOA の設定も可能です。
•
各シングルチャネル ポートはフォトダイオードを使用して監視され、自動電力規制が行われる。
分配比 1:99 の追加の光モニタリング ポートが利用可能です。
図16-24 に、32MUX-O の前面プレートを示します。
図16-24 32MUX-O の前面プレート
図16-25 に、32MUX-O カードのブロック図を示します。
図16-25 32MUX-O のブロック図
32MUX-O の前面パネルには、クライアント入力インターフェイス用の Multipath Push-on(MPO)8 ファイバ光リボン コネクタが 4 つあります。また、LC-PC-II 光コネクタが 2 つあり、1 つが主出力用、もう 1 つがモニタ ポート用です。
図16-26 に、32MUX-O 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-26 32MUX-O 光モジュールの機能ブロック図
16.6.1.1 チャネル計画
32MUX-O は、通常、ハブ ノードで使用し、回線での増幅および伝送の前に、100 GHz 間隔の 32 個のチャネルを 1 本のファイバに多重化します。 表16-26 に、チャネル計画を示します。
表16-26 32MUX-O のチャネル計画
|
|
|
|
1 |
30.3 |
195.9 |
1530.33 |
2 |
31.2 |
195.8 |
1531.12 |
3 |
31.9 |
195.7 |
1531.90 |
4 |
32.6 |
195.6 |
1532.68 |
5 |
34.2 |
195.4 |
1534.25 |
6 |
35.0 |
195.3 |
1535.04 |
7 |
35.8 |
195.2 |
1535.82 |
8 |
36.6 |
195.1 |
1536.61 |
9 |
38.1 |
194.9 |
1538.19 |
10 |
38.9 |
194.8 |
1538.98 |
11 |
39.7 |
194.7 |
1539.77 |
12 |
40.5 |
194.6 |
1540.56 |
13 |
42.1 |
194.4 |
1542.14 |
14 |
42.9 |
194.3 |
1542.94 |
15 |
43.7 |
194.2 |
1543.73 |
16 |
44.5 |
194.1 |
1544.53 |
17 |
46.1 |
193.9 |
1546.12 |
18 |
46.9 |
193.8 |
1546.92 |
19 |
47.7 |
193.7 |
1547.72 |
20 |
48.5 |
193.6 |
1548.51 |
21 |
50.1 |
193.4 |
1550.12 |
22 |
50.9 |
193.3 |
1550.92 |
23 |
51.7 |
193.2 |
1551.72 |
24 |
52.5 |
193.1 |
1552.52 |
25 |
54.1 |
192.9 |
1554.13 |
26 |
54.9 |
192.8 |
1554.94 |
27 |
55.7 |
192.7 |
1555.75 |
28 |
56.5 |
192.6 |
1556.55 |
29 |
58.1 |
192.4 |
1558.17 |
30 |
58.9 |
192.3 |
1558.98 |
31 |
59.7 |
192.2 |
1559.79 |
32 |
60.6 |
192.1 |
1560.61 |
16.6.1.2 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P32 は、32MUX-O カードの電力を監視します。 表16-27 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-27 32MUX-O ポートの較正
|
|
|
P1-P32 |
ADD |
COM TX |
16.6.1.3 32MUX-O カードレベルのインジケータ
32MUX-O カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-28 参照)。
表16-28 32MUX-O カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、32MUX-O カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートで信号障害があることを示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.6.1.4 32MUX-O ポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。32MUX-O カードには、前面プレートに 5 つのポート セットがあります。
COM Tx は回線出力ポートです。MON は光モニタ ポートです。xx.x-yy.y RX は、チャネル計画に従って波長 xx.x から yy.y までの範囲の 8 チャネルの 4 グループを表します。
16.6.2 32DMX-O カード
32 チャネル デマルチプレクサ(32DMX-O)カードは、チャネル計画で示された 32 個の 100 GHz 間隔のチャネルを逆多重化します。32DMX-O は ONS 15454 の 2 スロットを占有し、スロット 1~5 および 12~16 に装着できます。
32DMX-O の機能は次のとおりです。
•
チャネルの逆多重化を可能にする AWG
•
各シングルチャネル ポートは VOA を備えていて、逆多重化を行ったあとに自動光パワー安定化を行います。VOA は、電源故障のときは安全のために、その最大減衰に設定されます。手動による VOA の設定も可能です。
(注) これに対して、シングルスロット 32DMX カードの各ドロップ ポートには、光パワー安定化のための VOA がありません。32DMX 光デマルチプレクサ モジュールは、ONS 15454 の Multiservice Transport Platform(MSTP)ノードで、32 チャネル波長選択スイッチ(32WSS)カードと組み合わせて使用します。
•
各シングルチャネル ポートはフォトダイオードを使用して監視され、自動電力規制が行われます。
図16-27 に、32DMX-O の前面プレートを示します。
図16-27 32DMX-O の前面プレート
図16-28 に、32DMX-O カードのブロック図を示します。
図16-28 32DMX-O のブロック図
図16-29 に、32DMX-O 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-29 32DMX-O 光モジュールの機能ブロック図
16.6.2.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P32 および P33 は、32DMX-O カードの電力を監視します。 表16-29 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-29 32DMX-O ポートの較正
|
|
|
P1-P32 |
DROP |
DROP TX |
P33 |
INPUT COM |
COM RX |
16.6.2.2 32DMX-O カードレベルのインジケータ
32DMX-O カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-30 参照)。
表16-30 32DMX-O カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、32DMX-O カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートで信号障害があることを示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.6.2.3 32DMX-O ポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。32DMX-O カードには、前面プレートに 5 つのポート セットがあります。MON は出力モニタ ポートです。COM RX は回線入力ポートです。xx.x-yy.y Tx は、チャネル計画に従って波長 xx.x から yy.y までの範囲の 8 チャネルの 4 グループを表します。
16.6.3 32DMX カード
32-Channel Demultiplexer(32DMX)カードは、シングルスロット光デマルチプレクサです。このカードは、COM RX ポートで集約光信号を受信して、32 個の 100GHz 間隔のチャネルを逆多重化します。32DMX カードは、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。
32DMX には次の上位レベルの機能があります。
•
COM RX ポート:COM RX は、逆多重化する集約光信号用の入力ポートです。このポートは、光パワーを安定化する VOA と、光パワー モニタリング用のフォトダイオードを備えています。
•
DROP ポート(1~32):32DMX の出力側は、32 個のドロップ ポートを提供します。これらのポートは、通常、ROADM ノード内でのチャネルのドロップに使用されます。各ドロップ ポートには、光パワー モニタリング用のフォトダイオードがあります。2 スロットの 32DMX-O デマルチプレクサとは異なり、32DMX のドロップ ポートには、光パワー安定化のための、チャネルごとの VOA がありません。
•
ターミナル サイトは、32WSS カードと 32DMX カードを 1 枚ずつ、シェルフのイースト側かウェスト側にプラグインするだけで、設定できます。
図16-30 に、32DMX カードの前面パネルと、ポート間の基本的なトラフィック フローを示します。
図16-30 32DMX の前面プレートとポート
32DMX の前面パネルには、32 個の DROP TX ポート用のコネクタがあります。これらのポートは、4 つの 8 ファイバ MPO リボン コネクタによって接続されています。デマルチプレクサへの光信号は、COM RX から入力されます。この入力ポートは、単一の LC デュプレックス光コネクタによって接続されています。
図16-31 に、32DMX カードのブロック図を示します。
図16-31 32DMX のブロック図
図16-32 に、32DMX 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-32 32DMX 光モジュールの機能ブロック図
16.6.3.1 ROADM
32DMX カードを 32WSS カードと併用すると、ROADM 機能を持つソフトウェア制御ネットワーク要素を作成できます。ROADM 機能には、2 枚の 32DMX シングルスロット カードと、2 枚の 32WSS ダブルスロット カードが必要です(ONS 15454 シャーシ全体で 6 つのスロット)。
ROADM 機能を実装すると、CTC、Cisco MetroPlanner、および Cisco Transport Manager(CTM)を使用して、ONS 15454 の MSTP ノードを光チャネル レベルで設定できるようになります。32DMX カードと 32WSS カードのどちらも、planar lightwave circuit(PLC; 平面光波回路)技術を利用して、波長レベルの処理を実行します。
16.6.3.2 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P32 および P33 は、32DMX カードの電力を監視します。 表16-31 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-31 32DMX ポートの較正
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P1-P32 |
DROP |
DROP TX |
P33 |
INPUT COM |
COM RX |
16.6.3.3 32DMX カード レベルのインジケータ
表16-32 に、32DMX カード上の 3 つのカード レベルの LED を示します。
表16-32 32DMX カード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、32DMX カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートで信号障害があることを示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.6.3.4 32DMX ポート レベルのインジケータ
32DMX のポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。
32DMX カードには、前面プレートに 5 つのポートがあります。COM RX と呼ばれるポートは、回線入力ポートです(通常、32WSS モジュールからの DROP TX を受信します)。TX ポートは、32 個のドロップ ポートです。これらのコネクタは、チャネル計画に従って波長 xx.x から yy.y までの範囲の 8 チャネルの 4 グループを提供します。
16.6.4 4MD-xx.x カード
4 チャネル マルチプレクサ/デマルチプレクサ(4MD-xx.x)カードは、チャネル計画で示された 4個の 100 GHz 間隔のチャネルを多重化および逆多重化します。4MD-xx.x カードは帯域 OADM(AD-1B-xx.x と AD-4B-xx.x の両方)とともに使用するように設計されています。
このカードは双方向です。デマルチプレクサ機能およびマルチプレクサ機能が、1 枚のカードの 2 つのセクションに別々に実装されています。これによって、両方向の信号フローを 1 枚のカードで管理できます。
このカードには、8 つのバージョンがあり、これは 表16-33 に示す 8 つのサブ帯域に対応しています。4MD-xx.x は、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。
4MD-xx.x は、プラグイン光モジュール内に次の機能が実装されています。
•
干渉フィルタのパッシブ カスケード。チャネル多重化/逆多重化機能を実行します。
•
各多重化セクションのすべてのポートでのソフトウェア制御 VOA。多重化された各チャネルの光パワーを安定化します。
•
マルチプレクサおよびデマルチプレクサの入出力ポートのフォトダイオード。電力制御と安全のためソフトウェアで監視されます。
•
共通 DWDM 入出力ポートでのソフトウェア監視「仮想フォトダイオード」。「仮想フォトダイオード」は、当該ポートでの光パワーを計算するファームウェアです。この計算は、シングル チャネル フォトダイオードの読み取り値と、対応するパスの挿入損失に基づいて行われます。
図16-33 に、4MD-xx.x の前面プレートを示します。
図16-33 4MD-xx.x の前面プレート
図16-34 に、4MD-xx.x カードのブロック図を示します。
図16-34 4MD-xx.x ブロック図
図16-35 に、4MD-xx.x 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-35 4MD-xx.x 光モジュールの機能ブロック図
図16-35 の光モジュールは光学的にパッシブであり、チャネルの多重化および逆多重化機能を実行する干渉フィルタ カスケードで構成されています。
多重化セクションのすべての入力パスには、多重化された各チャネルの光パワーを安定化するための VOA があります。一部の光入出力ポートは、電力制御と安全の両目的で実装されたフォトダイオードによって監視されます。内部制御によって、VOA 設定と機能、フォトダイオード検出、およびアラーム スレッシュホールドが管理されます。主入出力ポートの電力は、仮想フォトダイオードを使用して監視されます。仮想フォトダイオードは、プラグイン モジュールのファームウェアに実装されています。このファームウェアは、ポートの電力を算出し、すべてのシングル チャネル ポートの測定値を合計(および適切なパス挿入損失を適用)して得られた値を、TCC2/TCC2P カードに渡します。
16.6.4.1 波長ペア
表16-33 に、4MD-xx.x カードの帯域 ID とアド/ドロップ チャネル ID を示します。
表16-33 4MD-xx.x チャネル セット
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帯域 30.3(A) |
30.3、31.2、31.9、32.6 |
帯域 34.2(B) |
34.2、35.0、35.8、36.6 |
帯域 38.1(C) |
38.1、38.9、39.7、40.5 |
帯域 42.1(D) |
42.1、42.9、43.7、44.5 |
帯域 46.1(E) |
46.1、46.9、47.7、48.5 |
帯域 50.1(F) |
50.1、50.9、51.7、52.5 |
帯域 54.1(G) |
54.1、54.9、55.7、56.5 |
帯域 58.1(H) |
58.1、58.9、59.7、60.6 |
16.6.4.2 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P8 および仮想フォトダイオード V1~V2 は、4MD-xx.x カードの電力を監視します。 表16-34 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-34 4MD-xx.x ポートの較正
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|
|
P1-P4 |
ADD |
COM TX |
P5-P8 |
DROP |
DROP TX |
V1 |
OUT COM |
COM TX |
V2 |
IN COM |
COM RX |
16.6.4.3 4MD-xx.x カードレベルのインジケータ
4MD-xx.x カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-35 参照)。
表16-35 4MD-xx.x カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、4MD-xx.x カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートで信号障害があることを示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.6.4.4 4MD-xx.x のポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。4MD-xx.x カードには、前面プレートに 5 つのポート セットがあります。COM RX は回線入力ポートです。COM TX は回線出力ポートです。15xx.x TX ポートは逆多重化されたチャネルの出力 1~4 ポートを表します。15xx.x RX ポートは多重化されたチャネルの入力 1~4 ポートを表します。
16.7 光アド/ドロップ多重化装置カード
ここでは、光アド/ドロップ多重化装置カードについて説明します。
16.7.1 AD-1C-xx.x カード
1 チャネル OADM(AD-1C-xx.x)カードは、DWDM カード システムの 100 GHz 間隔内で利用する 32 チャネルの 1 つを受動的にアドまたはドロップします。このカードの 32 のバージョン(それぞれが 1 つの波長でのみ使用するように設計されている)が、ONS 15454 DWDM システムで使用されます。このカードの各波長バージョンごとに部品番号が指定されています。AD-1C-xx.x は、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。
AD-1C-xx.x カードの内部機能は、次のとおりです。
•
カスケードされた 2 つの受動光干渉フィルタ。チャネルのアド/ドロップ機能を実行
•
1 つのソフトウェア制御 VOA。挿入されたチャネルの光パワーを安定化
•
ソフトウェア制御 VOA。エクスプレス光パスの挿入損失を安定化
•
VOA 設定と機能、フォトダイオード検出、およびアラーム スレッシュホールドの内部制御
•
共通 DWDM 入出力ポートでのソフトウェア監視仮想フォトダイオード(ポートの光パワーを計算するファームウェア)
図16-36 に、AD-1C-xx.x の前面プレートを示します。
図16-36 AD-1C-xx.x の前面プレート
図16-37 に、AD-1C-xx.x カードのブロック図を示します。
図16-37 AD-1C-xx.x のブロック図
図16-38 に、AD-1C-xx.x 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-38 AD-1C-xx.x 光モジュールの機能ブロック図
16.7.1.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P4 および仮想フォトダイオード V1~V2 は、AD-1C-xx.x カードの電力を監視します。 表16-36 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-36 AD-1C-xx.x ポートの較正
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|
|
P1 |
ADD |
COM TX |
P2 |
DROP |
DROP TX |
P3 |
IN EXP |
EXP RX |
P4 |
OUT EXP |
EXP TX |
V1 |
IN COM |
COM RX |
V2 |
OUT COM |
COM TX |
16.7.1.2 AD-1C-xx.x カードレベルのインジケータ
AD-1C-xx.x カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-37 参照)。
表16-37 AD-1C-xx.x カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、AD-1C-xx.x カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、信号障害を示します。SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、消灯します。 |
16.7.1.3 AD-1C-xx.x のポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。AD-1C-xx.x には 6 つの LC-PC-II 光ポートがあります。そのうちの 2 つはアド/ドロップ チャネル クライアントの入出力に、2 つはエクスプレス チャネルの入出力に、残りの 2 つは通信に使用されます。
16.7.2 AD-2C-xx.x カード
2 チャネル OADM(AD-2C-xx.x)カードは、同じ帯域内の隣接する 2 つの 100 GHz 間隔チャネルを受動的にアドまたはドロップします。このカードの 16 のバージョン(それぞれが 1 つの波長のペアで使用するように設計されている)が、ONS 15454 DWDM システムで使用されます。このカードは、両方向の信号フローに対処するため同じカードの 2 つの異なるセクションで双方向でアド/ドロップします。カードの各バージョンごとに異なる部品番号が指定されています。
AD-2C-xx.x カードの機能は、次のとおりです。
•
干渉フィルタのパッシブ カスケード。チャネルのアド/ドロップ機能を実行
•
アド セクションでの 2 つのソフトウェア制御 VOA(各ポートに 1 つずつ)。挿入された各チャネルの光パワーを安定化
•
ソフトウェア制御 VOA。エクスプレス チャネルの挿入損失を安定化
•
VOA 設定と機能、フォトダイオード検出、およびアラーム スレッシュホールドの内部制御
•
共通 DWDM 入出力ポートでのソフトウェア監視仮想フォトダイオード(ポートの光パワーを計算するファームウェア)
図16-39 に、AD-2C-xx.x の前面プレートを示します。
図16-39 AD-2C-xx.x の前面プレート
図16-40 に、AD-2C-xx.x カードのブロック図を示します。
図16-40 AD-2C-xx.x のブロック図
図16-41 に、AD-2C-xx.x 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-41 AD-2C-xx.x 光モジュールの機能ブロック図
16.7.2.1 波長ペア
AD-2C-xx.x カードは、 表16-38 に示す波長ペアで使用するようにプロビジョニングされます。この表では、波長ではなく チャネル ID を示します。チャネル ID に対応する実際の波長については、表16-6を参照してください。
表16-38 AD-2C-xx.x のチャネル ペア
|
|
帯域 30.3(A) |
30.3、31.2 |
31.9、32.6 |
帯域 34.2(B) |
34.2、35.0 |
35.8、36.6 |
帯域 38.1(C) |
38.1、38.9 |
39.7、40.5 |
帯域 42.1(D) |
42.1、42.9 |
43.7、44.5 |
帯域 46.1(E) |
46.1、46.9 |
47.7、48.5 |
帯域 50.1(F) |
50.1、50.9 |
51.7、52.5 |
帯域 54.1(G) |
54.1、54.9 |
55.7、56.5 |
帯域 58.1(H) |
58.1、58.9 |
59.7、60.6 |
16.7.2.2 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P10 および仮想フォトダイオード V1~V2 は、AD-2C-xx.x カードの電力を監視します。 表16-39 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-39 AD-2C-xx.x ポートの較正
|
|
|
P1-P4 |
ADD |
COM TX |
P5-P8 |
DROP |
DROP TX |
P9 |
IN EXP |
EXP RX |
P10 |
OUT EXP |
EXP TX |
V1 |
IN COM |
COM RX |
V2 |
OUT COM |
COM TX |
16.7.2.3 AD-2C-xx.x カードレベルのインジケータ
AD-2C-xx.x カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-40 参照)。
表16-40 AD-2C-xx.x カードレベルのインジケータ
|
|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、AD-2C-xx.x カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、信号障害を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.7.2.4 AD-2C-xx.x ポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。AD-2C-xx.x には 8 つの LC-PC-II 光ポートがあります。そのうちの 4 つはアド/ドロップ チャネル クライアントの入出力に、2 つはエクスプレス チャネルの入出力に、残りの 2 つは通信に使用されます。
16.7.3 AD-4C-xx.x カード
4 チャネル OADM(AD-4C-xx.x)カードは、同じ帯域内の 4 つすべての 100 GHz 間隔チャネルを受動的にアドまたはドロップします。このカードの 8 のバージョン(それぞれが 1 つの波長の帯域で使用するように設計されている)が、ONS 15454 DWDM システムで使用されます。このカードは、両方向の信号フローに対処するため同じカードの 2 つの異なるセクションで双方向でアド/ドロップします。このカードには 8 つのバージョンがありそれぞれに部品番号がついています。
AD-4C-xx.x カードの機能は、次のとおりです。
•
干渉フィルタのパッシブ カスケード。チャネルのアド/ドロップ機能を実行
•
アド セクションでの 4 つのソフトウェア制御 VOA(それぞれが各アド ポート用)。挿入されたチャネルの光パワーを安定化
•
2 つのソフトウェア制御 VOA。エクスプレス パスとドロップ パスの挿入損失をそれぞれ安定化
•
VOA 設定と機能、フォトダイオード検出、およびアラーム スレッシュホールドの内部制御
•
共通 DWDM 入出力ポートでのソフトウェア監視仮想フォトダイオード(ポートの光パワーを計算するファームウェア)
図16-42 に、AD-4C-xx.x の前面プレートを示します。
図16-42 AD-4C-xx.x の前面プレート
図16-43 に、AD-4C-xx.x カードのブロック図を示します。
図16-43 AD-4C-xx.x のブロック図
図16-44 に、AD-4C-xx.x 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-44 AD-4C-xx.x 光モジュールの機能ブロック図
16.7.3.1 波長ペア
AD-4C-xx.x カードは、 表16-41 に示す波長ペアで使用するようにプロビジョニングされます。この表では、波長ではなく チャネル ID を示します。チャネル ID に対応する実際の波長については、表16-6を参照してください。
表16-41 AD-4C-xx.x のチャネル セット
|
|
帯域 30.3(A) |
30.3、31.2、31.9、32.6 |
帯域 34.2(B) |
34.2、35.0、35.8、36.6 |
帯域 38.1(C) |
38.1、38.9、39.7、40.5 |
帯域 42.1(D) |
42.1、42.9、43.7、44.5 |
帯域 46.1(E) |
46.1、46.9、47.7、48.5 |
帯域 50.1(F) |
50.1、50.9、51.7、52.5 |
帯域 54.1(G) |
54.1、54.9、55.7、56.5 |
帯域 58.1(H) |
58.1、58.9、59.7、60.6 |
16.7.3.2 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P10 および仮想フォトダイオード V1~V2 は、AD-4C-xx.x カードの電力を監視します。 表16-42 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-42 AD-4C-xx.x ポートの較正
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P1-P4 |
ADD |
COM TX |
P5-P8 |
DROP |
DROP TX |
P9 |
IN EXP |
EXP RX |
P10 |
OUT EXP |
EXP TX |
V1 |
IN COM |
COM RX |
V2 |
OUT COM |
COM TX |
16.7.3.3 AD-4C-xx.x カードレベルのインジケータ
AD-4C-xx.x カードには、3 つのカード レベルの LED があります( 表16-43 参照)。
表16-43 AD-4C-xx.x カードレベルのインジケータ
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|
レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、AD-4C-xx.x カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、信号障害または信号の状態を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.7.3.4 AD-4C-xx.x ポートレベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。AD-4C-xx.x には 12 つの LC-PC-II 光ポートがあります。そのうちの 8 つはアド/ドロップ チャネル クライアントの入出力に、2 つはエクスプレス チャネルの入出力に、残りの 2 つは通信に使用されます。
16.7.4 AD-1B-xx.x カード
1 Band OADM(AD-1B-xx.x)カードは、4 つの隣接する 100 GHz 間隔チャネルの 1 帯域を受動的にアドまたはドロップします。このカードの 8 つのバージョン(それぞれが 1 つの帯域の波長で使用するように設計されている)が、ONS 15454 DWDM システムで使用されます。このカードは、両方向の信号フローに対処するため同じカードの 2 つの異なるセクションで双方向でアド/ドロップします。このカードは、ノードの各側(イーストとウェスト)に非同期でアド/ドロップする場合に使用できます。このカードでは 1 帯域を片方の側にアド/ドロップできます。その場合、他方の側にはアド/ドロップできません。
AD-1B xx.x は、スロット 1~6 および 12~17 に装着でき、次のような機能があります。
•
干渉フィルタのパッシブ カスケード。チャネルのアド/ドロップ機能を実行
•
2 つのソフトウェア制御 VOA。それぞれエクスプレス パスとドロップ OADM パス(ドロップ セクション)の光パワー フローを安定化
•
ドロップする帯域の出力電力は、VOA ドロップの減衰量を変えることで設定
•
VOA エクスプレスを使用して、エクスプレス パスの挿入損失を安定化
•
内部制御 VOA の設定と機能、フォトダイオード検出、およびアラーム スレッシュホールド
•
共通 DWDM 出力ポートでのソフトウェア監視仮想フォトダイオード(ポートの光パワーを計算するファームウェア)
図16-45 に、AD-1B-xx.x の前面プレートを示します。
図16-45 AD-1B-xx.x 前面プレート
図16-46 に、AD-1B-xx.x カードのブロック図を示します。
図16-46 AD-1B-xx.x のブロック図
図16-47 に、AD-1B-xx.x 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-47 AD-1B-xx.x 光モジュールの機能ブロック図
16.7.4.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P4 および仮想フォトダイオード V1~V2 は、AD-1B-xx.x カードの電力を監視します。 表16-44 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-44 AD-1B-xx.x ポートの較正
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|
P1 |
ADD |
BAND RX |
P2 |
DROP |
BAND TX |
P3 |
IN EXP |
EXP RX |
P4 |
OUT EXP |
EXP TX |
V1 |
IN COM |
COM RX |
V2 |
OUT COM |
COM TX |
16.7.4.2 AD-1B-xx.x カードレベルのインジケータ
AD-1B-xx.x カードには、3 つのカード レベルの LED インジケータがあります( 表16-45 参照)。
表16-45 AD-1B-xx.x カードレベルのインジケータ
|
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、AD-1B-xx.x カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、信号障害を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.7.4.3 AD-1B-xx.x カードのポート レベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。AD-1B-xx.x には 6 つの LC-PC-II 光ポートがあります。そのうちの 2 つはアド/ドロップ チャネル クライアントの入出力に、2 つはエクスプレス チャネルの入出力に、残りの 2 つは通信に使用されます。
16.7.5 AD-4B-xx.x カード
4 Band OADM(AD-4B-xx.x)カードは、4 つの隣接する 100 GHz 間隔チャネルの 4 帯域を受動的にアドまたはドロップします。異なる部品番号を持つこのカードの 2 つのバージョン(それぞれが 1 つの帯域セットで使用するように設計されている)が、ONS 15454 DWDM システムで使用されます。このカードは、両方向の信号フローに対処するため同じカードの 2 つの異なるセクションで双方向でアド/ドロップします。このカードは、ノードの各側(イーストとウェスト)に非同期でアド/ドロップする場合に使用できます。このカードでは 1 帯域を片方の側にアド/ドロップできます。その場合、他方の側にはアド/ドロップできません。
AD1B xx.x は、スロット 1~6 および 12~17 に装着でき、次のような機能があります。
•
5 つのソフトウェア制御 VOA。OADM パスの光パワー フローを安定化
•
ドロップする各帯域の出力電力は、それぞれの VOA ドロップの減衰を変えることで設定
•
VOA エクスプレスを使用して、エクスプレス パスの挿入損失を安定化
•
内部制御 VOA の設定と機能、フォトダイオード検出、およびアラーム スレッシュホールド
•
共通 DWDM 出力ポートでのソフトウェア監視仮想フォトダイオード(ポートの光パワーを計算するファームウェア)
図16-48 に、AD-4B-xx.x の前面プレートを示します。
図16-48 AD-4B-xx.x 前面プレート
図16-49 に、4D-4B xx.x カードのブロック図を示します。
図16-49 AD-4B-xx.x のブロック図
図16-50 に、AD-4B-xx.x 光モジュールの機能ブロック図を示します。
図16-50 AD-4B-xx.x 光モジュールの機能ブロック図
16.7.5.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P11 および仮想フォトダイオード V1 は、AD-4B-xx.x カードの電力を監視します。 表16-46 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-46 AD-4B-xx.x ポートの較正
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|
|
P1-P4 |
ADD |
COM TX |
P5-P8 |
DROP |
DROP TX |
P9 |
IN EXP |
EXP RX |
P10 |
OUT EXP |
EXP TX |
P11 |
IN COM |
COM RX |
V1 |
OUT COM |
COM TX |
16.7.5.2 AD-4B-xx.x カードレベルのインジケータ
AD-4B-xx.x カードには、3 つのカード レベルの LED インジケータがあります( 表16-47 参照)。
表16-47 AD-4B-xx.x カードレベルのインジケータ
|
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、AD-4B-xx.x カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、信号障害を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.7.5.3 AD-4B-xx.x カードのポート レベルのインジケータ
カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。AD-4B-xx.x には 12 の LC-PC-II 光ポートがあります。そのうちの 8 つはアド/ドロップ帯域クライアントの入出力に、2 つはエクスプレス チャネルの入出力に、残りの 2 つは通信に使用されます。
16.7.6 32WSS カード
32 チャネル波長選択スイッチ(32WSS)カードは、ONS 15454 DWDM ノード内で、チャネルのアド/ドロップ処理を実行します。32WSS を 32DMX と併用すると、ROADM 機能を実装できます。ROADM 機能を実装すると、CTC、Cisco MetroPlanner、および CTM を使用して、ONS 15454 の DWDM で個々の光チャネルのアド/ドロップを設定できるようになります。
ROADM ネットワーク要素では、2 枚の 32WSS カード(1 枚あたり 2 スロット)と 2 枚の 32DMX カード(1 枚あたり 1 スロット)を使用します(シャーシ全体で合計 6 スロット)。「ROADM ノード」に、一般的な ROADM の構成図を示します。32WSS カードは、スロット 1 と 2、スロット 3 と 4、スロット 5 と 6、スロット 12 と 13、スロット 14 と 15、またはスロット 16 と 17 に装着できます。
32WSS には、次の 6 種類のポートがあります。
•
ADD RX ポート(1~32):これらのポートはチャネルの追加に使用されます。各アド チャネルは個別のスイッチ要素に関連付けられており、この要素によって、個々のチャネルをアドするかどうかが選択されます。各アド ポートは、光パワーを安定化する VOA を備えています。
•
EXP RX ポート:EXP-RX ポートは、同じネットワーク要素内の他の 32WSS モジュールから光信号を受信します。
•
EXP TX ポート:EXP TX ポートは、同じネットワーク要素内の他の 32WSS モジュールに光信号を送信します。
•
COM TX ポート:COM TX ポートは、ネットワーク要素外への伝送のため、ブースター増幅器カード(たとえば OPT-BST)に集約光信号を送信します。
•
COM RX ポート:COM RX ポートは、プリアンプから光信号を受信し、光スプリッタに送信します。
•
DROP TX ポート:DROP TX ポートは、ドロップ チャネルを含む分離された光信号を 32DMX カードに送信し、そこでさらにチャネルが処理されてドロップされます。
ターミナル サイトは、32WSS カードと 32DMX カードを 1 枚ずつ、シェルフのイースト側かウェスト側にプラグインするだけで、設定できます。
図16-51 に、32WSS モジュールの前面パネルと、ポート間のトラフィック フローを示します。
図16-51 32WSS の前面プレートとポート
図16-52 に、32WSS カードの上位レベルの機能ブロック図を示します。
図16-52 32WSS のブロック図
EXP RX ポートと COM RX ポートが受信した集約光信号は、2 つの方法で処理されます。図16-53 に、光処理の各段階を示します。この図は、32WSS カードの詳細な光機能図です。
図16-53 32WSS の光ブロック図
EX PORT および COM PORT の機能は次のとおりです。
•
EXP RX ポートのアド チャネル/パススルー処理
ネットワーク要素内の別の 32WSS モジュールから着信した光信号は、EXP RX ポートで受信されます。着信した集約光信号は、32 の波長別コンポーネント、またはチャネルへ逆多重化されます。次に、各チャネルは光スイッチによって個別に処理されます。スイッチは、アドまたはパススルーの処理を実行します。ソフトウェア制御下にあるスイッチは、デマルチプレクサからの光チャネル(パススルー チャネル)か外部 ADD チャネルを選択します。ADD ポート チャネルを選択した場合は、デマルチプレクサからの光信号がブロックされ、代わりに ADD チャネルが伝送されます。
光スイッチによる処理後、すべてのチャネルが 1 つの集約光信号に多重化され、COM TX ポートから送信されます。この出力は通常、OPT-BST または OPT-BST-E(ブースター増幅器が必要な場合)に、あるいは OSC-CSM(増幅が不要な場合)に接続されます。
•
COM RX ポートの光スプリッタ処理
着信した光信号は、COM RX ポートで受信され、32WSS 内で光スプリッタに適用されます。ドロップするように指定されているチャネルは、光スプリッタによって DROP TX ポートに光転送されます。32WSS の DROP TX ポートは通常、32DMX の COM RX ポートに接続され、そこでドロップ チャネルがドロップされます。ドロップされないチャネルは、光スプリッタをパススルーし、32WSS の EXP TX ポートから出力されます。この光信号は通常、ネットワーク要素内の別の 32WSS モジュールに接続されます。
16.7.6.1 電力モニタリング
物理フォトダイオード P1~P69 は、32WSS カードの電力を監視します。 表16-48 に示すように、返された電力レベル値は、ポートに対して較正されます。
表16-48 32WSS ポートの較正
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P1 ~ P32 |
ADD(電力) |
COM TX |
ADD(電力 ADD) |
ADD RX |
P33 ~ P64 |
PASS THROUGH |
COM TX |
P65 |
OUT EXP |
EXP TX |
P66 |
IN EXP |
EXP RX |
P67 |
OUT COM |
COM TX |
P68 |
IN COM |
COM RX |
P69 |
DROP |
DROP TX |
16.7.6.2 32WSS カード レベルのインジケータ
表16-49 に、32WSS カード上の 3 つのカード レベルの LED を示します。
表16-49 32WSS カード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないか、または内部にハードウェア障害があることを示します。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
グリーンの ACT LED |
グリーンの ACT LED は、32WSS カードがトラフィックを伝送中であるか、またはトラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートで信号障害があることを示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用の光ファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。光ファイバが正しく接続されている場合は、ランプが消えます。 |
16.7.6.3 32WSS ポート レベルのインジケータ
32WSS カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面を使用して確認できます。LCD を使用して、ポートまたはカード スロットの状況を確認できます。画面には、指定されたポートまたはスロットの番号とアラームの重大度が表示されます。32WSS カードには、前面プレートに 5 つのポート セットがあります。COM RX は回線入力ポート、COM TX は回線出力ポートです。EXP RX は、チャネルがアドまたはパススルーされるポートです。EXP TX は、ドロップされないチャネルがパススルーされるポートです。DROP TX はドロップされるチャネル用のポートです。xx.x-yy.y TX ポートは、チャネル計画に従って波長 xx.x から yy.y までの範囲の 8 チャネルの 4 グループを表します。
16.8 トランスポンダ カードおよびマックスポンダ カード
ここでは、トランスポンダ(TXP)カードおよびマックスポンダ(MXP)カードについて説明します。必要に応じて、「G32 トランスポンダ カードおよびマックスポンダ カードの取り付け」を参照してください。これらのカードの仕様については、 付録 B「ハードウェア仕様」 を参照してください。
TXP カードおよび MXP カードは、光ファシリティで SF、LOS、または LOF 状態を検出します。これらの状態については、『Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide』または『Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide』を参照してください。このカードは、セクションおよびライン オーバーヘッドの B1 および B2 バイトのレジスタからの、セクションおよびライン BIP エラーもカウントします。
16.8.1 TXP_MR_10G カード
10-Gbps Transponder-100-GHz-Tunable xx.xx-xx.xx カード(TXP_MR_10G)は、1 つの 10 Gbps の信号(クライアント側)を 1 つの 10 Gbps、100 GHz DWDM の信号(トランク側)に加工します。各カードには 10 Gbps のポートが 1 つあります。このポートは、ITU-T G.707、G.709、ITU-T G.691、および Telcordia GR-253-CORE に準拠する、STM-64/OC-192 短到達距離(1310 nm)信号用、または IEEE 802.3 に準拠する 10GBASE-LR 信号用に、プロビジョニングできます。
TXP_MR_10G カードは、1550 nm、ITU-100 GHz の範囲内の 2 つの隣接する波長間で調整可能です。このカードには 16 のバージョンがあり、それぞれが、1550 nm 範囲内にある 32 の波長のうちの 2 つに対応しています。
(注) ITU-T G.709 では、「ラッパー」アプローチを使用する FEC の形式を指定しています。デジタル ラッパーを使用すると、クライアント側で信号を透過に受け入れ、その信号でフレームをラップし、元のフォームに復元できます。FEC では、距離による光信号の劣化が原因で発生したエラーが修正されるため、ファイバ リンクの距離を延ばすことができます。
このトランク ポートは、C-SMF や、損失または分散により制限される分散補償ファイバなどの各種ファイバを使用する、最大 50 マイル(80 km)の非増幅距離間で、9.95328 Gbps(ITU-T G.709 のデジタル ラッパー/FEC を使用する場合は 10.70923 Gbps)および 10.3125 Gbps(ITU-T G.709 のデジタル ラッパー/FEC を使用する場合は 11.095 Gbps)で動作します。
注意 トランスポンダにはペイロードを調べて回線を検出する機能がないため、カード ビューでは TXP_MR_10G カードの回線パスは表示されません。
注意 トランク ポート上のループバックで、TXP_MR_10G カードを使用する場合は、15 dB のファイバ減衰器(10~20 dB)を使用する必要があります。TXP_MR_10G カードでは、ファイバ ループバックを直接使用しないでください。ファイバ ループバックを直接使用すると、TXP_MR_10G カードが損傷して回復できなくなる場合があります。
TXP_MR_10G カードは、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。このカードは、リニア構成で設定できます。TXP_MR_10G カードは、BLSR/MS-SPRing、UPSR/SNCP、または再生器としてプロビジョニングすることはできません。これらのカードを BLSR/MS-SPRing または 1+1 スパンの中間で使用できるのは、カードを透過的な終端モードで構成する場合に限ります。
TXP_MR_10G ポートは、トランク ポート側で 1550 nm のレーザー、クライアント ポート側で 1310 nm のレーザーを使用します。カードの前面プレートには、2 つの送信および受信用コネクタのペア(ラベル付き)があります。
図16-54 に、TXP_MR_10G カードの前面プレートとブロック図を示します。
図16-54 TXP_MR_10G カードの前面プレートとブロック図
16.8.1.1 Y 字型ケーブル保護
Y 字型ケーブルの保護グループには、2 枚の TXP_MR_10G カードを含めることができます。Y 字型ケーブル保護では、Y 字型ケーブルを使用して 2 枚のカードのクライアント側ポートをグループにします。1 つの受信(Rx)クライアント信号は Rx Y 字型ケーブル ポートに送り込まれ、保護グループ内の(Rx クライアント ポートに接続された)2 枚の TXP_MR_10G カードに分割されます。保護グループ内の 2 枚の TXP_MR_10G カードからの伝送(Tx)クライアント信号は、対応する Tx Y 字型ケーブル ポートに接続されます。アクティブな TXP_MR_10G カードの Tx クライアント ポートだけがイネーブルになり、受信クライアントの機器に信号を伝送します。詳細は、「トランスポンダおよびマックスポンダの保護」を参照してください。
(注) 保護グループ内のどちらかのカードで GCC を作成すると、スイッチの状態に関係なく、トランク(スパン)ポートは永久にアクティブな状態になります。GCC のプロビジョニングでは、オーバーヘッド バイトは保護されません。GCC は保護グループで保護されません。
16.8.1.2 TXP_MR_10G カードのカード レベルのインジケータ
表16-50 に、TXP_MR_10G カードに装備されたカードレベルの 3 つの LED を示します。
表16-50 TXP_MR_10G カードのカード レベルのインジケータ
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FAIL LED(レッド) |
レッドは、カードのプロセッサの準備ができていないことを示します。この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブート プロセス中にフラッシュします。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) オレンジ(待機) |
グリーンは、カードが稼働状態であり(1 つまたは両方のポートがアクティブ)、トラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 オレンジは、カードが稼働状態であり、待機(保護)モードであることを示します。 |
SF LED(オレンジ) |
オレンジは、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や信号状態(LOS、LOF、高い BER)を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用のファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。ファイバが正しく接続されリンクが稼働している場合は、LED が消えます。 |
16.8.1.3 TXP_MR_10G カードのポート レベルのインジケータ
表16-51 に、TXP_MR_10G カードに装備されたポートレベルの 4 つの LED を示します。
表16-51 TXP_MR_10G カードのポート レベルのインジケータ
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グリーンのクライアント LED |
グリーンのクライアント LED は、クライアント側のポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
グリーンの DWDM LED |
グリーンの DWDM LED は、DWDM ポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
グリーンの波長 1 LED |
各ポートは、DWDM 側で 2 つの波長をサポートします。各波長 LED は、波長のどれか 1 つに対応しています。この LED は、カードが波長 1 用に設定されていることを示します。 |
グリーンの波長 2 LED |
各ポートは、DWDM 側で 2 つの波長をサポートします。各波長 LED は、波長のどれか 1 つに対応しています。この LED は、カードが波長 2 用に設定されていることを示します。 |
16.8.2 TXP_MR_10E カード
10 Gbps Transponder-100-GHz-Tunable xx.xx-xx.xx(TXP_MR_10E)カードは、ONS 15454 プラットフォーム用のマルチレート トランスポンダです。このカードには、TXP_MR_10G カードとの完全な下位互換性があります。このカードは、1 つの 10 Gbps の信号(クライアント側)を 1 つの 10 Gbps、100 GHz DWDM の信号(トランク側)に加工します。加工後の信号は、C 帯域の場合 4 つの波長チャネル間(ITU グリッドで 100 GHz 間隔)で、L 帯域の場合 8 つの波長チャネル間(ITU グリッドで 50 GHz 間隔)で、それぞれ調整可能です。C 帯域カードには 8 つのバージョンがあり、それぞれが 4 つの波長に対応し、合わせて 32 の波長をカバーします。L 帯域カードには 5 つのバージョンがあり、それぞれが 8 つの波長に対応し、合わせて 40 の波長をカバーします。
TXP_MR_10E カードは、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。このカードは、BLSR/MS-SPRing、UPSR/SNCP、または再生器としてリニア構成でプロビジョニングできます。このカードを BLSR/MS-SPRing または 1+1 スパンの中間で使用できるのは、カードを透過的な終端モードで構成した場合です。
TXP_MR_10E カードは、トランク ポート側で 1550 nm(C 帯域の場合)または 1580 nm(L 帯域の場合)の調整可能なレーザーを使用し、クライアント ポート側で個別に ONS-XC-10G-S1 1310 nm レーザー XFP モジュールを使用します。TXP_MR_10E カードの前面プレートには、2 つの送信および受信用コネクタのペアがあり、一方がトランク ポート用、もう一方がクライアント ポート用です。各コネクタ ペアにはラベルが付いています。
16.8.2.1 主な機能
TXP_MR_10E カードの主な機能は、次のとおりです。
•
Tri-rate クライアント インターフェイス(ONS-XC-10G-S1 XFP で個別に使用可能)
–
OC-192(SR1)
–
10GE(10GBASE-LR)
–
10G-FC(1200-SM-LL-L)
•
OC-192 から ITU-T G.709 OTU2 への、プロビジョニング可能な同期および非同期マッピング
16.8.2.2 前面プレートとブロック図
図16-55 に、TXP_MR_10E カードの前面プレートとブロック図を示します。
図16-55 TXP_MR_10E カードの前面プレートとブロック図
注意 トランク ポート上のループバックで TXP_MR_10E カードを使用する場合は、15 dB のファイバ減衰器(10~20 dB)を使用する必要があります。TXP_MR_10E カードでは、ファイバ ループバックを直接使用しないでください。ファイバ ループバックを直接使用すると、TXP_MR_10E カードが損傷して回復できなくなる場合があります。
16.8.2.3 クライアント インターフェイス
クライアント インターフェイスは XFP モジュールで個別に実装されます。モジュールは Tri-rate トランシーバで、単一のポートを提供します。このトランシーバは、OC-192 SR-1(Telcordia GR-253-CORE)または STM-64 I-64.1(ITU-T G.691)の光インターフェイスや、10GE LAN PHY(10GBASE-LR)、10GE WAN PHY(10GBASE-LW)、10G FC 信号をサポートするよう設計されています。
クライアント側の XFP の着脱可能モジュールは LC コネクタをサポートし、1310 nm レーザーを搭載しています。
16.8.2.4 DWDM トランク インターフェイス
TXP_MR_10E カードのトランク側には、10 Gbps STM-64/OC-192 インターフェイスがあります。DWDM インターフェイスの 5 GHz ITU グリッドで、1550 nm 帯域には 4 つ、1580 nm 帯域には 8 つの、調整可能なチャネルがあります。TXP_MR_10E カードには、この 10 Gbps トランク インターフェイスに対する 3R トランスポンダ機能があります。このため、このカードは、ロングレンジの増幅システムでの使用に適しています。DWDM インターフェイスは、ITU-T G.707、ITU-T G.709、および Telcordia GR-253-CORE の規格に準拠しています。
DWDM トランク ポートの動作レートは、入力信号によって、また ITU-T G.709 のデジタル ラッパー/FEC を使用するかどうかによって、異なります。次のトランク レートが可能です。
•
OC192(9.95328 Gbps)
•
OTU2(10.70923 Gbps)
•
10GE(10.3125 Gbps)、または 10GE を OTU2 に接続(非標準 10.0957 Gbps)
•
10G FC(10.51875 Gbps)、または 10G FC を OTU2 に接続(非標準 11.31764 Gbps)
光増幅または再生器を使用しないフィルタレス アプリケーションの最大システム距離は、C-SMF ファイバ経由の公称レートで 23 dB です。このレートは製品仕様ではなく参考情報であるため、変更される可能性があります。
16.8.2.5 Y 字型ケーブル保護
TXP_MR_10E カードは、Y 字型ケーブル保護をサポートしています。Y 字型ケーブル保護では、クライアント端末機器インターフェイスを保護することなく、トランスポンダ機器を保護します。Y 字型保護機器を使用すると、1 つのクライアント インターフェイスを 2 枚のトランスポンダ カード間で分割できます。
Y 字型ケーブル保護では、2 枚の TXP_MR_10E トランスポンダ カードを Y 字型ケーブルの保護グループに含めることができます。Y 字型ケーブル保護では、Y 字型ケーブルを使用して 2 枚のカードのクライアント側ポートをグループにします。着信クライアント信号は Rx Y 字型ケーブル ポートに送り込まれ、保護グループ内の(Rx クライアント ポートに接続された)2 枚の TXP_MR_10E カードに分割されます。保護グループ内の 2 枚の TXP_MR_10E カードからの Tx クライアント信号は、対応する Tx Y 字型ケーブル ポートに接続されます。アクティブな TXP_MR_10E カードの Tx クライアント ポートだけがイネーブルになり、受信クライアントの機器に信号を伝送します。詳細については、「Y 字型ケーブル保護」を参照してください。
(注) デジタル ラッパーを使用して作成した GCC を、Y 字型ケーブル保護グループ内のどちらかのカードに適用すると、スイッチの状態に関係なく、DWDM のトランク(スパン)ポートは永久にアクティブな状態になります。GCC のプロビジョニングでは、オーバーヘッド(OH)バイトは保護されません。GCC は保護グループで保護されません。
16.8.2.6 拡張 FEC(E-FEC)機能
TXP_MR_10E の主な機能は、Forward Error Correction(FEC; 前方エラー訂正)で、3 つのモード(NO FEC、FEC、E-FEC)で使用できます。出力ビット レートは ITU-T G.709 の定義に従って常に 10.7092 Gbps ですが、エラー コーディング パフォーマンスは次のようにプロビジョニングできます。
•
NO FEC:前方エラー訂正なし
•
FEC:標準の ITU-T G.975 Reed-Solomon アルゴリズム
•
E-FEC:標準の ITU-T G.975.1 の Super FEC コードのアルゴリズム
16.8.2.7 FEC モードと E-FEC モード
TXP_MR_10E カードをパススルーするクライアント側トラフィックは、FEC モードまたは E-FEC モードを使用して(またはエラー訂正なしで)デジタル ラップできます。カードを FEC モードに設定すると、E-FEC モードに設定した場合よりも低いレベルのエラー検出および訂正が行われます。その結果 E-FEC モードでは、FEC モードに比べて、低いビット誤り率で高感度(低 OSNR)を実現できます。E-FEC では、FEC を使用した場合よりも長距離のトランク側伝送が可能です。
E-FEC 機能は、FEC 運用の 3 つの基本モードのうちの 1 つです。FEC をオフにすることも、FEC をオンにすることも、または E-FEC をオンにして広範囲、低 BER を実現することもできます。デフォルトのモードでは、FEC がオン、E-FEC がオフです。E-FEC は CTC を使用してプロビジョニングされます。
注意 トランスポンダにはデータ ペイロードを調べて回線を検出する機能がないため、カード ビューでは TXP_MR_10E カードの回線パスは表示されません。
16.8.2.8 クライアントからトランクへのマッピング
TXP_MR_10E カードは、ODU2 から OCh へマッピングを行います。この機能を使用すると、10 Gbps の光リンクを介して、標準的な方法によるデータ ペイロードのプロビジョニングが可能となります。
クライアント側インターフェイスを規定するデジタル ラッパーは、ITU-T G.709 では Optical Data Channel Unit 2(ODU2)エンティティと呼ばれます。トランク側インターフェイスを規定するデジタル ラッパーは、ITU-T G.709 では Optical Channel(OCh)と呼ばれます。クライアント インターフェイスとペイロード プロトコルを定義するため、ODU2 のデジタル ラッパーには、ITU-T G.709 の Generalized Multiprotocol Label Switching(G-MPLS)信号拡張(Least Significant Part [LSP] 値や Generalized Payload Identifier [G-PID] 値など)を含めることができます。
16.8.2.9 TXP_MR_10E カードのカード レベルのインジケータ
表16-52 に、TXP_MR_10E カードに装備されたカードレベルの 3 つの LED を示します。
表16-52 TXP_MR_10E カードのカード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないことを示します。この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブート プロセス中にフラッシュします。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) オレンジ(待機) |
ACT/STBY LED がグリーンの場合は、カードが稼働状態であり(1 つまたは両方のポートがアクティブ)、トラフィックを伝送する準備ができていることを示します。ACT/STBY LED がオレンジの場合、カードが稼働状態であり、待機(保護)モードであることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や信号状態(LOS、LOF、高い BER)を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用のファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。ファイバが正しく接続されリンクが稼働している場合は、ライトが消えます。 |
16.8.2.10 TXP_MR_10E カードのポート レベルのインジケータ
表16-53 に、TXP_MR_10E カードに装備されたポートレベルの 2 つの LED を示します。
表16-53 TXP_MR_10E カードのポート レベルのインジケータ
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グリーンのクライアント LED |
グリーンのクライアントLED は、クライアント側のポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
グリーンの DWDM LED |
グリーンの DWDM LED は、DWDM ポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
16.8.3 TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5Gカード
2.5 Gbps Multirate Transponder-100-GHz-Tunable xx.xx-xx.xx(TXP_MR_2.5G)カードは、1 つの8 Mbps~2.488 Gbps の信号(クライアント側)を 1 つの 8 Mbps~2.5 Gbps、100 GHz DWDM の信号(トランク側)に加工します。このカードには、それぞれ ITU-T G.707、ITU-T G.709、ITU-T G.957、および Telcordia GR-253-CORE に準拠する 1 つの長距離 STM-16/OC-48 ポートがあります。
2.5 Gbps Multirate Transponder-100-GHz-Tunable xx.xx-xx.xx(TXPP_MR_2.5G)カードは、1 つの8 Mbps~2.488 Gbps の信号(クライアント側)を 2 つの 8 Mbps~2.5 Gbps、100 GHz DWDM の信号(トランク側)に加工します。このカードには、それぞれ ITU-T G.707、ITU-T G.957、および Telcordia GR-253-CORE に準拠する 2 つの長距離 STM-16/OC-48 ポートがあります。
TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードは、1550 nm、ITU-100 GHz の範囲内の 4 つの波長間で調整可能です。このカードには 8 つのバージョンがあり、それぞれが、1550 nm 範囲内にある 32 の波長のうちの 4 つに対応しています。
(注) ITU-T G.709 では、「ラッパー」アプローチを使用する FEC の形式を既定しています。デジタル ラッパーを使用すると、クライアント側で信号を透過に受け入れ、その信号でフレームをラップし、元のフォームに復元できます。FEC では、距離による光信号の劣化が原因で発生したエラーが修正されるため、ファイバ リンクの距離を延ばすことができます。
このトランク/回線ポートは、C-SMF や、分散補償が使用される上位ファイバなどの各種ファイバを使用する、最大 223.7 マイル(360 km)の非増幅距離間で、最高 2.488 Gbps(ITU-T G.709 のデジタル ラッパー/FEC を使用する場合は最高 2.66 Gbps)で動作します。
注意 トランスポンダにはペイロードを調べて回線を検出する機能がないため、カード ビューでは TXP_MR_2.5G カードと TXPP_MR_2.5G カードの回線パスは表示されません。
TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードは、クライアント信号を ITU-T G.709 フレームにマップするための、2R および 3R の各動作モードをサポートしています。このマッピング機能は、デジタル ラッパーをクライアント信号付近に配置することによって実行されます。ITU-T G.709 に完全に準拠しているのは OC-48/STM-16 クライアント信号だけであり、出力ビット レートは、入力クライアント信号に依存します。 表16-54 に、クライアント インターフェイス、入力ビット レート、2R および 3R の各モード、および ITU-T G.709 モニタリングの組み合わせ例を示します。
表16-54 クライアント インターフェイス別の 2R および 3R モードと ITU-T G.709 適合
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OC-48/STM-16 |
2.488 Gbps |
3R |
オンまたはオフ |
DV-6000 |
2.38 Gbps |
2R |
-- |
2 ギガビット光ファイバ チャネル(2G-FC)/光ファイバ接続(FICON) |
2.125 Gbps |
3R |
オンまたはオフ |
High-Definition Television(HDTV; 高精細度テレビ) |
1.48 Gbps |
2R |
-- |
ギガビット イーサネット |
1.25 Gbps |
3R |
オンまたはオフ |
1 ギガビット ファイバ チャネル(1G-FC)/FICON |
1.06 Gbps |
3R |
オンまたはオフ |
OC-12/STM-4 |
622 Mbps |
3R |
オンまたはオフ |
OC-3/STM-1 |
155 Mbps |
3R |
オンまたはオフ |
Enterprise System Connection(ESCON) |
200 Mbps |
2R |
-- |
SDI/D1 ビデオ |
270 Mbps |
2R |
-- |
ISC-1 Compact |
1.06 Gbps |
3R |
オフ |
ISC-3 |
1.06 または 2.125 Gbps |
2R |
-- |
ETR_CLO |
16 Mbps |
2R |
-- |
トランク ビット レートの出力ビット レートは、ITU-T G.709 OTU1 で定義された 255/238 の比率によって計算されます。 表16-55 に、ITU-T G.709 がイネーブルになっているクライアント インターフェイスのトランク ビット レートの計算値を示します。
表16-55 ITU-T G.709 がイネーブルになっているトランク ビット レート
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OC-48/STM-16 |
2.488 Gbps |
2.66 Gbps |
2G-FC |
2.125 Gbps |
2.27 Gbps |
GE |
1.25 Gbps |
1.34 Gbps |
1G-FC |
1.06 Gbps |
1.14 Gbps |
OC-12/STM-3 |
622 Mbps |
666.43 Mbps |
OC-3/STM-1 |
155 Mbps |
166.07 Mbps |
2R 動作モードでは、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードは、クライアント側のインターフェイスから ITU グリッドのあるトランク側インターフェイスにデータを透過的に渡すことができます。データのビット レートは 200 Mbps~2.38 Gbps の範囲内で、ESCON およびビデオ信号が含まれます。このようなパススルー モードでは、着信側信号の performance monitoring(PM; パフォーマンス モニタリング)やデジタル ラッピングは行われません。ただし、SFP からの通常の PM 出力を除きます。同様に、これらのカードはトランク側のインターフェイスからクライアント側のインターフェイスへ、200 Mbps~2.38 Gbps の範囲のビット レートで、データを透過的に渡すことができます。このパススルー モードでも、受信信号のパフォーマンス モニタリングやデジタル ラッピングは行われません。
3R 動作モードでは、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードは、着信側のクライアント インターフェイス信号(OC-N/STM-N、1G-FC、2G-FC、GE)にデジタル ラッパーを適用します。2G-FC を除き、これらの信号のすべてに対してパフォーマンス モニタリングが利用できますが、その内容は信号のタイプによって異なります。OC-48/STM-16 以外のクライアント入力では、デジタル ラッパーが適用されます。ただし、適用後の信号は ITU-T G.709 に準拠したものではありません。カードは、入力信号の周波数に合わせてデジタル ラッパーを適用します。
TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードでは、トランク インターフェイスからデジタル ラップ された信号を取得し、デジタル ラッパーを取り除き、ラップされていないデータをクライアント インターフェイス経由で送信できます。ITU-T G.709 OH および SONET/SDH OH のパフォーマンス モニタリングがサポートされています。
16.8.3.1 前面プレート
図16-56 に、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードの前面プレートを示します。
図16-56 TXP_MR_2.5G および TXPP_MR_2.5G カードの前面プレート
16.8.3.2 ブロック図
図16-57 に、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードのブロック図を示します。
図16-57 TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードのブロック図
注意 トランク ポート上のループバックで、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードを使用する場合は、20 dB のファイバ減衰器(15~25 dB)を使用する必要があります。TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードでは、ファイバ ループバックを直接使用しないでください。ファイバ ループバックを直接使用すると、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードが損傷して回復できなくなる場合があります。
TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードは、スロット 1~6 およびスロット 12~17 に装着できます。このカードは、リニア構成で設定できます。TXP_MR_10G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードは、BLSR/MS-SPRing、UPSR/SNCP、または再生器としてプロビジョニングすることはできません。これらのカードを BLSR/MS-SPRing または 1+1 スパンの中間で使用できるのは、カードを透過的な終端モードで構成する場合に限ります。
TXP_MR_2.5G カードは、トランク/回線ポート側で 1550 nm のレーザー、クライアント ポート側で 1310 nm のレーザーを使用します。カードの前面プレートには、2 つの送信および受信用コネクタのペア(ラベル付き)があります。このカードは、光ケーブル終端でデュアル LC コネクタを使用します。
TXPP_MR_2.5G カードは、トランク/回線ポート側で 1550 nm のレーザー、クライアント ポート側で 1310 nm または 850 nm(SFP による)のレーザーを使用します。カードの前面プレートには、3 つの送信および受信用コネクタのペア(ラベル付き)があります。このカードは、光ケーブル終端でデュアル LC コネクタを使用します。
16.8.3.3 Y 字型ケーブル保護
TXP_MR_2.5G カードの場合は、Y 字型ケーブル保護を使用して保護を実行します。Y 字型ケーブル保護では、Y 字型ケーブルを使用して、2 枚の TXP_MR_2.5G カードのクライアント ポートを Y 字型ケーブルの保護グループに含めることができます。1 つの着信 Rx クライアント信号は Rx Y 字型ケーブル ポートに送り込まれ、保護グループ内の(Rx クライアント ポートに接続された)2 枚の TXP_MR_2.5G カードに分割されます。保護グループ内の 2 枚の TXP_MR_2.5G カードからの Tx クライアント信号は、対応する Tx Y 字型ケーブル ポートに接続されます。アクティブな TXP_MR_2.5G カードの Tx クライアント ポートだけがイネーブルになり、信号をクライアントの受信装置に伝送します。詳細は、「トランスポンダおよびマックスポンダの保護」を参照してください。
(注) 保護グループ内のどちらかのカードで GCC を作成すると、スイッチの状態に関係なく、トランク(スパン)ポートは永久にアクティブな状態になります。GCC のプロビジョニングでは、オーバーヘッド バイトは保護されません。GCC は保護グループで保護されません。
16.8.3.4 スプリッタ保護
TXPP_MR_2.5G カードの場合は、スプリッタ保護を使用して保護を実行します。スプリッタ保護では、単一のクライアント信号がクライアントの Rx ポートに送り込まれます。続いて、2 つのトランク Tx ポート上で 2 つの信号に分割されます。この 2 つの信号は、さまざまなパス回線に送信されます。遠端の TXPP_MR_2.5G カードは、2 つのトランク Rx ポート信号のどちらかを選択し、Tx クライアント ポートへ送り込みます。障害が発生した場合、TXPP_MR_2.5G カードは、選択したトランク Rx ポート信号を切り替えます。詳細については、「トランスポンダおよびマックスポンダの保護」を参照してください。
16.8.3.5 TXP_MR_2.5G および TXPP_MR_2.5G の警告ラベル
TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードには、レーザー光線および電気ショックに関する警告を促す警告ラベルがいくつかあります。
図16-58 は、レーザー光線の危険度を示す警告ラベルです。これらのカードの前面プレートには、各カードのレーザー光線のレベルに関する警告が表示されています。これらのカードを扱う担当者は、あらかじめすべての警告ラベルの内容を理解している必要があります。このラベルでは、IEC60825-1 Ed.1.2 に従って算出されたクラス 1 のレーザー光線にさらされる危険性があることを警告しています。
図16-58 レーザー光線に関する警告 - 危険度を示すラベル
図16-59 は、レーザー ソース コネクタのラベルです。このラベルは、光コネクタのレーザー ソースを示しています。
図16-59 レーザー光線に関する警告 - レーザー ソース コネクタのラベル
図16-60 は、FDA 準拠に関するラベルです。このラベルは、FDA 規格に対する準拠を示しており、危険度の表示が IEC60825-1 Am.2 または Ed.1.2 に従っていることを示します。
図16-60 FDA 準拠を示すラベル
図16-61 は、感電の危険性を示すラベルです。このラベルは、カードの扱いによって感電する危険性を警告しています。電気ショックが起こる可能性があるのは、メンテナンス時に隣接カードを取り外す際に、カード上にある電気回路の露出部分に触れた場合です。
図16-61 感電の危険性を示すラベル
16.8.3.6 TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードのカードレベル インジケータ
表16-56 に、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードの 3 つのカードレベル LED を示します。
表16-56 TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードのカードレベル インジケータ
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないことを示します。この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブート プロセス中にフラッシュします。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) オレンジ(待機) |
ACT/STBY LED がグリーンの場合は、カードが稼働状態であり(1 つまたは両方のポートがアクティブ)、トラフィックを伝送する準備ができていることを示します。ACT/STBY LED がオレンジの場合、カードが稼働状態であり、待機(保護)モードであることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や信号状態(LOS、LOF、高い BER)を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用のファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。ファイバが正しく接続されリンクが稼働している場合は、ライトが消えます。 |
16.8.3.7 TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードのポートレベル インジケータ
表16-57 に、TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードの、4 つのポートレベル LED を示します。
表16-57 TXP_MR_2.5G カードおよび TXPP_MR_2.5G カードのポートレベル インジケータ
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グリーンのクライアント LED |
グリーンのクライアント LED は、クライアント側のポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
グリーンの DWDM LED |
グリーンの DWDM LED は、DWDM ポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
グリーンの TX LED |
グリーンの TX LED は、DWDM ポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を送信していることを示します。 |
グリーンの RX LED |
グリーンの RX LED は、DWDM ポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
16.8.4 MXP_2.5G_10G カード
2.5 Gbps-10 Gbps Muxponder-100 GHz-Tunable xx.xx-xx.xx(MXP_2.5G_10G)カードは、4 つの 2.5 Gbps の信号(クライアント側)を 1 つの 10 Gbps、100 GHz DWDM の信号(トランク側)に多重化/逆多重化します。このカードには、各カードのトランク側に 1 つの拡張長距離用 STM-64/OC-192 ポート(ITU-T G.707、ITU-T G.709、ITU-T G.957、および Telcordia GR-253-CORE に準拠)があり、各カードのクライアント側に 4 つのミッドレンジまたはショートレンジの OC-48/STM-16 ポートがあります。このポートは、C-SMF や、損失または分散により制限される分散補償ファイバなどの各種ファイバを使用する最大 50 マイル(80 km)の非増幅距離間で、9.95328 Gbps で動作します。
MXP_2.5G_10G カードのクライアント ポートもまた、Telcordia GR-253-CORE で定義されている OC-1(STS-1)光ファイバ信号と相互運用が可能です。1 つの OC-1 信号は、光ファイバを介して伝送される DS-3 チャネル 1 つと同等です。OC-1 は、主に米国の電話交換用のトランク インターフェイスで使用されています。SDH には、OC-1 に該当するものがありません。
MXP_2.5G_10G カードは、1550 nm、ITU 100 GHz 範囲内の隣接する 2 つの波長間で調整可能です。このカードには 16 のバージョンがあり、それぞれが、1550 nm 範囲内にある 32 の波長のうちの 2 つに対応しています。
(注) ITU-T G.709 では、「ラッパー」アプローチを使用する FEC の形式を指定しています。デジタル ラッパーを使用すると、クライアント側で信号を透過に受け入れ、その信号でフレームをラップし、元のフォームに復元できます。FEC では、距離による光信号の劣化が原因で発生したエラーが修正されるため、ファイバ リンクの距離を延ばすことができます。
ポートは、10.70923 Gbps の ITU-T G.709 のデジタル ラッパー/FEC モードで動作させることもできます。
注意 トランスポンダにはペイロードを調べて回線を検出する機能がないため、カード ビューでは MXP_2.5G_10G カードの回線は表示されません。
注意 トランク ポート上のループバックで、MXP_2.5G_10G カードを使用する場合は、20 dB のファイバ減衰器(15~25 dB)を使用する必要があります。MXP_2.5G_10G カードでは、ファイバ ループバックを直接使用しないでください。ファイバ ループバックを直接使用すると、MXP_2.5G_10G カードが損傷して回復できなくなる場合があります。
MXP_2.5G_10G カードは、スロット 1~6 およびスロット 12~17 に装着できます。
注意 DS3/EC1-48 カードがスロット 1 または 2 に装着されている場合は、MXP_2.5G_10G カードをスロット 3 に装着しないでください。同様に、DS3/EC1-48 カードがスロット 15 または 16 に装着されている場合は、MXP_2.5G_10G カードをスロット 17 に装着しないでください。これらのカードは、相互干渉して DS-3 ビット エラーを起こします。
このカードは、リニア構成でプロビジョニングできます。MXP_2.5G_10G カードは、BLSR/MS-SPRing、UPSR/SNCP、または再生器としてプロビジョニングすることはできません。これらのカードを BLSR/MS-SPRing または 1+1 スパンの中間で使用できるのは、カードを透過的な終端モードで構成する場合に限ります。
MXP_2.5G_10G ポートでは、トランク ポート側で1550 nm のレーザー、クライアント ポート側で 1310 nm のレーザーを使用します。カードの前面プレートには、5 つの送信および受信用コネクタのペア(ラベル付き)があります。このカードは、光ケーブル終端用に、トランク側でデュアル LC コネクタを使用し、クライアント側で SFP コネクタを使用します。
図16-62 に、MXP_2.5G_10G の前面プレートを示します。
図16-62 MXP_2.5G_10G の前面プレート
図16-63 に、MXP_2.5G_10G カードのブロック図を示します。
図16-63 MXP_2.5G_10G カードのブロック図
16.8.4.1 Y 字型ケーブル保護
MXP_2.5G_10G カードの場合は、Y 字型ケーブル保護を使用して保護を実行します。Y 字型ケーブル保護では、Y 字型ケーブルを使用して、2 枚の MXP_2.5G_10G カードのクライアント ポートを Y 字型ケーブルの保護グループに含めることができます。1 つの Rx クライアント信号は Rx Y 字型ケーブル ポートに送り込まれ、保護グループ内の 2 枚の MXP_2.5G_10G カードに分割されます。保護グループ内の 2 枚の MXP_2.5G_10G カードからの Tx クライアント信号は、TX Y 字型ケーブルで結合され、アクティブ カードの信号だけが単一の TX クライアント信号として通過します。詳細については、「Y 字型ケーブル保護」を参照してください。
(注) 保護グループ内のどちらかのカードで GCC を作成すると、スイッチの状態に関係なく、トランク ポートは永久にアクティブな状態になります。GCC のプロビジョニングでは、オーバーヘッド バイトは保護されません。GCC は保護グループで保護されません。
16.8.4.2 タイミング同期
通常の状態で、MXP_2.5G_10G カードは TCC2/TCC2P のクロックに同期し、このクロックを使用して ITU-T G.709 フレームを伝送します。TCC2/TCC2P カードは、外部の BITS クロックまたは内部の Stratum 3 クロック、あるいは 4 つの有効なクライアント クロックのうち 1 つからの再生クロックで動作します。TCC2/TCC2P カードのどちらのクロックも使用できない場合、MXP_2.5G_10G カードは自動的に、SONET クロック要件を満たしていない 19.44 MHz の内部クロックに切り替えます(エラーとなり、無中断にはなりません)。この結果、クロック アラームが発生します。
16.8.4.3 MXP_2.5G_10G カードのカード レベルのインジケータ
表16-58 に、MXP_2.5G_10G カードに装備されたカードレベルの 3 つの LED を示します。
表16-58 MXP_2.5G_10G カードのカード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないことを示します。この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブート プロセス中にフラッシュします。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) オレンジ(待機) |
ACT/STBY LED がグリーンの場合は、カードが稼働状態であり(1 つまたは複数のポートがアクティブ)、トラフィックを伝送する準備ができていることを示します。ACT/STBY LED がオレンジの場合、カードが稼働状態であり、待機(保護)モードであることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や信号状態(LOS、LOF、高い BER)を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用のファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。ファイバが正しく接続されリンクが稼働している場合は、ライトが消えます。 |
16.8.4.4 MXP_2.5G_10G カードのポートレベルのインジケータ
表16-59 に、MXP_2.5G_10G カードに装備されたポートレベルの 4 つの LED を示します。
表16-59 MXP_2.5G_10G カードのポートレベルのインジケータ
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グリーンのクライアント LED (4 LED) |
グリーンのクライアントLED は、クライアント側のポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。このカードには 4 個のクライアント ポートがあるため、クライアントLED も 4 つあります。 |
グリーンの DWDM LED |
グリーンの DWDM LED は、DWDM ポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
グリーンの波長 1 LED |
各ポートは、DWDM 側で 2 つの波長をサポートします。各波長 LED は、波長のどれか 1 つに対応しています。この LED は、ボードが波長 1 用に設定されていることを示します。 |
グリーンの波長 2 LED |
各ポートは、DWDM 側で 2 つの波長をサポートします。各波長 LED は、波長のどれか 1 つに対応しています。この LED は、ボードが波長 2 用に設定されていることを示します。 |
16.8.5 MXP_2.5G_10E カード
2.5 Gbps-10 Gbps Muxponder-100 GHz-Tunable xx.xx-xx.xx(MXP_2.5G_10E)カードは、ONS 15454 プラットフォーム用の DWDM マックスポンダです。クライアント側で完全な光透過性をサポートします。このカードは、4 つの 2.5 Gbps クライアント信号(4 x OC48/STM-16 SFP)を、トランク側の 1 つの 10 Gbps DWDM 光信号に多重化します。MXP_2.5G_10E は、4 つの着信 2.5 Gbps クライアント インターフェイスに対して、波長伝送サービスを提供します。MXP_2.5G_10E マックスポンダは、すべての SONET/SDH オーバーヘッド バイトを透過的に通します。
デジタル ラッパー機能(ITU-T G.709 準拠)は、DWDM 波長をフォーマットして、データ通信用の GCC の設定、FEC のイネーブル化、またはパフォーマンス モニタリングの促進に使用できるようにします。
MXP_2.5G_10E は、ITU-T G.709 規格の OTN 装置で使用できます。このカードは、SONET/SDH ペイロードをデジタル ラップされたエンベロープに非同期マッピングするための業界標準方式である、ODU1 から OTU2 への多重化をサポートしています。「多重化機能」を参照してください。
MXP_2.5G_10E カードは、完全な光透過性をサポートしない MXP_2.5G_10G カードとは、互換性がありません。このカードの前面プレートには「4x2.5G 10E MXP」という表示があります。
MXP_2.5G_10E カードは、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。このカードは、BLSR/MS-SPRing、UPSR/SNCP、または再生器としてリニア構成でプロビジョニングできます。このカードを BLSR/MS-SPRing または 1+1 スパンの中間で使用できるのは、カードを透過的な終端モードで構成した場合です。
MXP_2.5G_10E では、トランク ポート側で 1 つの 1550 nm のレーザー、クライアント ポート側で 4 つの 1310 nm のレーザーを使用します。カードの前面プレートには、5 つの送信および受信用コネクタのペア(ラベル付き)があります。このカードは、光ケーブル終端用に、トランク側でデュアル LC コネクタを使用し、クライアント側で SFP モジュールを使用します。SFP プラグイン可能モジュールには Short Reach(SR; 短到達距離)または Intermediate Reach(IR; 中距離)があり、LC ファイバ コネクタをサポートしています。
16.8.5.1 主な機能
MXP_2.5G_10E カードには次の上位レベルの機能があります。
•
4 つの 2.5 Gbps クライアント インターフェイス(OC-48/STM-16)および 1 つの10 Gbps トランク標準的な ITU-T G.709 多重化を使用した、4 つの OC-48 信号から 1 つの ITU-T G.709 OTU2 信号にマッピングされます。
•
オンボードの E-FEC プロセッサ:このプロセッサは、標準的な RS(ITU-T G.709 で規定)および E-FEC の両方をサポートします。E-FEC を使用すると、トランク インターフェイスのゲインが向上し、伝送範囲の拡張につながります。E-FEC 機能は、トランスポンダの訂正能力を高め、パフォーマンスを改善するため、標準的な RS(237,255)訂正アルゴリズムに比べて低い OSNR での運用を可能にします。E-FEC に新しく実装された BCH アルゴリズムでは、1E-3 までの入力 BER を回復できます。
•
着脱可能なクライアント インターフェイスの光モジュール:MXP_MP_10E カードにはモジュラ インターフェイスが搭載されています。カードにプラグインできる光モジュールは 2 種類あります。公称範囲 7 km の OC-48/STM 16 SR-1 インターフェイス(短距離のオフィス内アプリケーション用)と、40 km までの IR-1 インターフェイスです。SR-1 は、Telcordia GR-253-CORE および I-16(ITU-T G.957)で定義されています。IR-1 は、Telcordia GR-253-CORE および S-16-1(ITU-T G.957)で定義されています。
•
ハイレベルなプロビジョニング サポート:Cisco MetroPlanner ソフトウェアを使用すると、MXP_MP_10E カードが最初にプロビジョニングされます。それ以降は、CTC ソフトウェアを使用した、カードのモニタリングとプロビジョニングが可能です。
•
リンクのモニタリングと管理:MXP_MP_10E カードは、標準 OC-48 OH(オーバーヘッド)バイトを使用して、着信インターフェイスのモニタリングと管理を行います。カードは着信 SDH/SONET データ ストリームとそのオーバーヘッド バイトを、透過的に通します。
•
レイヤ SONET/SDH の送信オーバーヘッドの制御:再生器セクションのオーバーヘッド終端をプロビジョニングできます。これは、不要なレイヤ オーバーヘッドの転送をなくすために使用します。それにより、アラーム数の削減やネットワーク障害の隔離が可能になります。
•
自動タイミング ソース同期:通常、TCC2/TCC2P カードと同期します。メンテナンスやアップグレード アクティビティなど何らかの理由で TCC2/TCC2P が使用できない場合、MXP_MP_10E は、入力クライアント インターフェイス クロックの 1 つに自動的に同期します。
•
設定可能なスケルチ ポリシー:DWDM 受信装置に LOS が発生した場合またはリモート障害が起きた場合に、クライアント インターフェイス出力をスケルチするように、カードを設定できます。リモート障害の際には、Multiplex Section Alarm Indication Signal(MS-AIS; 多重化セクション アラーム表示信号)の挿入をカードで管理します。
16.8.5.2 前面プレート
図16-64 に、MXP_2.5G_10E の前面プレートを示します。
図16-64 MXP_2.5G_10E の前面プレート
図16-65 に、MXP_2.5G_10E カードのブロック図を示します。
図16-65 MXP_2.5G_10E のブロック図
16.8.5.3 クライアント インターフェイス
MXP_2.5G_10E カードには、クライアント側に 4 つの中距離または短距離の OC-48/STM-16 ポートがあります。SR-1 と IR-1 の両方の光カードがサポートされ、ポートには SFP コネクタが使用されています。クライアント インターフェイスでは、1310 nm、ITU 100 MHz 間隔のチャネル グリッドで、4 つの波長が使用されます。
16.8.5.4 DWDM インターフェイス
MXP_MP_10E は OTN マルチプレクサとして機能し、ODU1 に対して非同期的に、4 つの OC-48 チャネルを 1 つの 10 Gbps トランクへ透過的にマッピングします。DWDM トランクは、1550 nm、ITU-100 GHz 間隔のチャネル グリッドの、4 つの波長間の伝送用に調整可能です。
注意 トランク ポート上のループバックで、MXP_MP_10E カードを使用する場合は、20 dB のファイバ減衰器(15~25 dB)を使用する必要があります。MXP_MP_10E カードでは、ファイバ ループバックを直接使用しないでください。ファイバ ループバックを直接使用すると、MXP_MP_10E カードが損傷して回復できなくなる場合があります。
16.8.5.5 多重化機能
マックスポンダは、光透過的な ROADM ネットワークに不可欠な要素です。このネットワークでは、データ ペイロード チャネルと波長が、電気から光へ(E-O)の変換なしに、光のレベルだけで処理されます。MXP_MP_10E の主な機能は、4 つの OC-48/STM16 信号から 1 つの ITU-T G.709 OTU2 光信号(DWDM 伝送)への多重化です。多重化メカニズムを使用すると、別の MXP_2.5G_10E カードによって、遠端ノードで信号を終端できます。
マックスポンダの光透過性は、OTUx および ODUx OH バイトを使用して設定できます。ITU-T G.709 仕様で定義されている OH バイト形式は、フレーム アラインメント、FEC モード、セクション モニタリング、タンデム接続モニタリング、および光透過性を、設定したりモニタリングしたりするために使用します。
MXP_2.5G_10E カードは、ODU から OTU への多重化を ITU-T G.709 の定義に従って実行します。ODU は、MXP_2.5G_10E の SONET/SDH クライアント インターフェイスの 1 つに着信するデータ ペイロードを定義する、フレーム構造およびバイト定義(ITU-T G.709 デジタル ラッパー)です。ODU1 とは、2.5 Gbps の回線レートで動作する ODU です。MXP_2.5G_10E には 4 つのクライアント インターフェイスがあり、これらは、ITU-T G.709 デジタル ラッパーをアサートすることによって、ODU1 のフレーム構造および形式を使用して定義できます。
マックスポンダの出力は、OTU2 を使用して定義された、単一の 10 Gbps DWDM トランク インターフェイスです。この OTU2 のフレーム構造内に FEC または E-FEC の情報がアペンドされて、エラーのチェックと訂正が可能になります。
16.8.5.6 タイミング同期
通常の状態で、MXP_2.5G_10E カードは TCC2/TCC2P のクロックに同期し、このクロックを使用して ITU-T G.709 フレームを伝送します。ホールドオーバー機能は実装されていません。TCC2/TCC2P カードのどちらのクロックも使用できない場合、MXP_2.5G_10E は自動的に(中断なく)、4 つの有効なクライアント クロックのうち最初のクロックに切り替えます。このクロックでの実行には、時間制限はありません。MXP_2.5G_10E は TCC2/TCC2P カードのモニタリングを続けます。TCC2/TCC2P カードのどちらかが動作可能な状態に戻ると、MXP_2.5G_10E は、TCC2/TCC2P のクロックを使用する通常の動作モードに復帰します。有効な TCC2/TCC2P クロックがなく、クライアント チャネルもすべて無効になる場合、TCC2/TCC2P カードのどちらかから有効なクロックが供給されるまで待機します(有効なフレーム処理は行われません)。さらに、アクティブで有効なクライアント チャネルからの再生クロックを選択して、それを TCC2/TCC2P カードに供給することもできます。
16.8.5.7 Y 字型ケーブル保護
MXP_2.5G_10E カードは、Y 字型ケーブル保護をサポートしています。2 枚の MXP_2.5G_10E カードを Y 字型ケーブルの保護グループに含めることができます。このとき、片方を現用カード、もう一方を保護カードとして割り当てます。この保護メカニズムでは、冗長な双方向パスを使用します。詳細は、「Y 字型ケーブル保護」を参照してください。
Y 字型保護メカニズムはプロビジョニング可能であり、オンまたはオフに設定できます(デフォルト モードはオフ)。信号障害(ITU-T G.709 モードの場合は、DWDM 受信ポートでの LOS、LOF、Signal Degrade[SD; 信号劣化]、または SF)を検出すると、この保護メカニズム ソフトウェアは自動的にパスを切り替えます。
(注) 保護グループ内のどちらかのカードで GCC を作成すると、スイッチの状態に関係なく、トランク ポートは永久にアクティブな状態になります。GCC のプロビジョニングでは、オーバーヘッド バイトは保護されません。GCC は保護グループで保護されません。
16.8.5.8 拡張 FEC(E-FEC)機能
MXP_2.5G_10E カードでは、3 つのモードの FEC(NO FEC、FEC、E-FEC)を設定できます。出力ビット レートは ITU-T G.709 の定義に従って常に 10.7092 Gbps ですが、エラー コーディング パフォーマンスは次のようにプロビジョニングできます。
•
NO FEC:FEC なし
•
FEC:標準の ITU-T G.975 Reed-Solomon アルゴリズム
•
E-FEC:標準の ITU-T G.975.1。2 つの直交連結された BCH Super FEC コードです。この FEC 方式には、2 つの直交インターリーブされたブロック コード(BCH)の同じ方式の 3 つのパラメータ化が含まれます。作成されたコードを反復的にデコードし、目的のパフォーマンスを達成します。
16.8.5.9 FEC モードと E-FEC モード
MXP_2.5G_10E カードをパススルーするクライアント側トラフィックは、FEC モードまたは E-FEC モードのエラー訂正を使用して(またはエラー訂正なしで)デジタル ラップできます。カードを FEC モードに設定すると、E-FEC モードに設定した場合よりも低いレベルのエラー検出および訂正が行われます。その結果 E-FEC モードでは、FEC モードに比べて、低い BER で高感度(低 OSNR)を実現できます。E-FEC では、FEC を使用した場合よりも長距離のトランク側伝送が可能です。
E-FEC 機能は、FEC 運用の 3 つの基本モードのうちの 1 つです。FEC をオフにすることも、FEC をオンにすることも、または E-FEC をオンにして広範囲、低 BER を実現することもできます。デフォルトのモードでは、FEC がオン、E-FEC がオフです。E-FEC は CTC を使用してプロビジョニングされます。
16.8.5.10 SONET/SDH オーバーヘッド バイト処理
このカードは、着信 SDH/SONET データ ストリームとそのクライアント信号用オーバーヘッド バイトを、透過的に通します。カードは、再生器セクション オーバーヘッドを終端するようにプロビジョニングできます。これは、不要なレイヤ オーバーヘッドの転送をなくすために使用します。それにより、アラーム数の削減やネットワーク障害の隔離を可能にします。
16.8.5.11 クライアント インターフェイスのモニタリング
MXP_2.5G_10E カードでは、次のパラメータがモニタリングされます。
・レーザー バイアス電流を PM パラメータとして測定
・LOS を検出して信号付け
・Rx および Tx 電力をモニタリング
次のパラメータは、リアルタイム モード(1 秒)でモニタリングされます。
・送信光パワー(クライアント)
・受信光パワー(クライアント)
DWDM 受信装置で Loss of Communication(LOC)が発生した場合、または遠端で LOS が発生した場合の、クライアント インターフェイス動作を設定できます。AIS を呼び出すか、クライアント信号をスケルチできます。
16.8.5.12 波長の識別情報
このカードは、波長ロックされたトランク レーザーを使用して、ITU グリッド上のトランク トランスミッタの動作を効率化します。 表16-60 に、必要なトランク 伝送レーザー波長を示します。レーザーは、50 GHz 間隔では 8 つの波長間、100 GHz 間隔では 4 つの波長間で調整可能です。
表16-60 MXP_2.5G_10E のトランク波長
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30.3 |
1530.33 |
30.3 |
1531.12 |
30.3 |
1531.90 |
30.3 |
1532.68 |
34.2 |
1534.25 |
34.2 |
1535.04 |
34.2 |
1535.82 |
34.2 |
1536.61 |
38.1 |
1538.19 |
38.1 |
1538.98 |
38.1 |
1539.77 |
38.1 |
1540.56 |
42.1 |
1542.14 |
42.1 |
1542.94 |
42.1 |
1543.73 |
42.1 |
1544.53 |
46.1 |
1546.12 |
46.1 |
1546.92 |
46.1 |
1547.72 |
46.1 |
1548.51 |
50.1 |
1550.12 |
50.1 |
1550.92 |
50.1 |
1551.72 |
50.1 |
1552.52 |
54.1 |
1554.13 |
54.1 |
1554.94 |
54.1 |
1555.75 |
54.1 |
1556.55 |
58.1 |
1558.17 |
58.1 |
1558.98 |
58.1 |
1559.79 |
58.1 |
1560.61 |
16.8.5.13 自動レーザー遮断
自動レーザー遮断(ALS)手順は、クライアント インターフェイスとトランク インターフェイスの両方でサポートされています。クライアント インターフェイスでは、ALS は ITU-T G.664(6/99)に準拠します。データ アプリケーションおよびトランク インターフェイスでは、スイッチ オン/オフのパルス間隔は、60 秒超です。オン/オフのパルス間隔は、ユーザ設定が可能です。
16.8.5.14 ジッタ
MXP_2.5G_10E カードは、SONET 信号と SDH 信号におけるジッタの生成、許容、および転送に関して、GR-253-CORE、ITU-T G.825、および ITU-T G.873 に準拠します。
16.8.5.15 ランプ テスト
MXP_2.5G_10E カードは、ランプ テスト機能をサポートしています。この機能は、ONS 15454 の前面パネルまたは CTC から起動でき、すべての LED が機能するかどうかの確認に使用します。
16.8.5.16 オンボードのトラフィック生成
MXP_2.5G_10E カードでは、Pseudo-Random Bit Sequence(PRBS)、SONET/SDH、または ITU-T G.709 に基づくテスト用に、内部トラフィック生成が可能です。
16.8.5.17 MXP_2.5G_10E カードのカード レベルのインジケータ
表16-61 に、MXP_2.5G_10E カードに装備されたカードレベルの 3 つの LED を示します。
表16-61 MXP_2.5G_10E カードのカード レベルのインジケータ
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レッドの FAIL LED |
レッドの FAIL LED は、カードのプロセッサの準備ができていないことを示します。この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブート プロセス中にフラッシュします。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) オレンジ(待機) |
ACT/STBY LED がグリーンの場合は、カードが稼働状態であり(1 つまたは複数のポートがアクティブ)、トラフィックを伝送する準備ができていることを示します。ACT/STBY LED がオレンジの場合、カードが稼働状態であり、待機(保護)モードであることを示します。 |
オレンジの SF LED |
オレンジの SF LED は、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や信号状態(LOS、LOF、高い BER)を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用のファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。ファイバが正しく接続されリンクが稼働している場合は、ライトが消えます。 |
16.8.5.18 MXP_2.5G_10E カードのポートレベルのインジケータ
表16-62 に、MXP_2.5G_10E カードに装備されたポートレベルの LED を示します。
表16-62 MXP_2.5G_10E カードのポートレベルのインジケータ
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グリーンのクライアント LED (4 LED) |
グリーンのクライアント LED は、クライアント側のポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。このカードには 4 個のクライアント ポートがあるため、クライアントLED も 4 つあります。 |
グリーンの DWDM LED |
グリーンの DWDM LED は、DWDM ポートがイン サービス状態であり、認識可能な信号を受信していることを示します。 |
16.8.6 MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カード
2.5 Gbps Multirate Muxponder-100 GHz-Tunable 15xx.xx-15yy.yy(MXP_MR_2.5G)カードは、クライアント Storage Area Network(SAN; ストレージ エリア ネットワーク)サービスのさまざまなクライアント入力(GE、FICON、およびファイバ チャネル)を、トランク側の 1 つの 2.5 Gbps STM-16/OC-48 DWDM 信号に集約します。このカードには、Telcordia GR-253-CORE に準拠する 1 個の長距離の STM-16/OC-48 ポートがあります。
2.5 Gbps Multirate Muxponder-Protected-100 GHz-Tunable 15xx.xx-15yy.yy(MXPP_MR_2.5G)カードは、クライアント SAN サービスのさまざまなクライアント入力(GE、FICON、およびファイバ チャネル)を、トランク側の 1 つの 2.5 Gbps STM-16/OC-48 DWDM 信号に集約します。このカードには、それぞれ ITU-T G.957 および Telcordia GR-253-CORE に準拠する 2 つの長距離の STM-16/OC-48 ポートがあります。
これらのカードは、100 GHz 間隔で隣接する 4 つのグリッド チャネルのうちの 1 つに対して調整可能です。このため、各カードにはそれぞれ 8 つのバージョンがあり、ボード上で使用可能な 4 つの波長のうち、最初の波長を「15xx.xx」、最後の波長を「15yy.yy」で表します。ITU-T の 100 GHz グリッド基準 G.692、および Telcordia GR-2918-CORE の Issue 2 に従って、合計 32 の DWDM 波長がカバーされています。 表16-63 に、カードのバージョンとそれに対応する波長を示します。
表16-63 カード バージョン
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100 GHz(0.8 nm)間隔の周波数チャネル
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1530.33 ~ 1532.68 |
1530.33 nm |
1531.12 nm |
1531.90 nm |
1532.68 nm |
1534.25 ~ 1536.61 |
1534.25 nm |
1535.04 nm |
1535.82 nm |
1536.61 nm |
1538.19 ~ 1540.56 |
1538.19 nm |
1538.98 nm |
1539.77 nm |
1540.56 nm |
1542.14 ~ 1544.53 |
1542.14 nm |
1542.94 nm |
1543.73 nm |
1544.53 nm |
1546.12 ~ 1548.51 |
1546.12 nm |
1546.92 nm |
1547.72 nm |
1548.51 nm |
1550.12 ~ 1552.52 |
1550.12 nm |
1550.92 nm |
1551.72 nm |
1552.52 nm |
1554.13 ~ 1556.55 |
1554.13 nm |
1554.94 nm |
1555.75 nm |
1556.55 nm |
1558.17 ~ 1560.61 |
1558.17 nm |
1558.98 nm |
1559.79 nm |
1560.61 nm |
マックスポンダは、長距離の DWDM のメトロまたはリージョナルの非再生スパンを持つアプリケーションで使用します。フラット ゲイン光増幅器を使用すると、長距離の伝送を実現できます。
クライアント インターフェイスでは、次のペイロード タイプがサポートされます。
•
GE
•
1G FC
•
2G FC
•
1G FICON
•
2G FICON
(注) クライアントのペイロードはトランクをオーバーサブスクライブできないため、最大 2.5 Gbps まで、複数のクライアント信号の処理が可能です。
表16-64 に、各クライアント インターフェイスの入力データ レートとカプセル化方式を示します。Transparent Generic Framing Procedure(GFP-T)G.7041 の現行バージョンでは、ギガビット イーサネット、ファイバ チャネル、FICON などの、8B/10B ブロック コード プロトコルの透過的マッピングがサポートされます。
GFP マッピングのほかに、高速 SERDES のポート 1 またはポート 2 にある 1 Gbps のトラフィックが、STS-24c チャネルにマッピングされます。高速 serializer/deserializer(SERDES; シリアライザ/デシリアライザ)のポート 1 とポート 2 に、1 Gbps クライアント信号が 1 つずつある場合は、ポート 1 の信号が 1 番めの STS-24c チャネルに、ポート 2 の信号が 2 番めの STS-24c チャネルに、それぞれマッピングされます。その後、これらの 2 つのチャネルは、1 つの OC-48 トランク チャネルにマッピングされます。
表16-64 MXP_MR_2.5G および MXPP_MR_2.5G のクライアント インターフェイスのデータ レートとカプセル化
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GE |
1.25 Gbps |
あり |
1G FC |
1.06 Gbps |
あり |
2G FC |
2.125 Gbps |
あり |
1G FICON |
1.06 Gbps |
あり |
2G FICON |
2.125 Gbps |
あり |
表16-65 に、さまざまなクライアント ポートを組み合わせた使用例を示します。この表では、カードの完全なクライアント ペイロード 構成を示します。
表16-65 クライアントのデータ レートとポート
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|
|
GE |
1、2 |
2.5 Gbps |
1G FC |
1、2 |
2.125 Gbps |
2G FC |
1 |
2.125 Gbps |
1G FICON |
1、2 |
2.125 Gbps |
2G FICON |
1 |
2.125 Gbps |
MXP_MR_2.5G カードの場合は、Y 字型ケーブル保護を使用して保護を実行します。2 枚の MXP_MR_2.5G カードを Y 字型ケーブルの保護グループに含めることができます。こうすることにより、ファイバ上の障害とマックスポンダの障害の両方に対して保護が行われます。
MXPP_MR_2.5G カードの場合は、スプリッタ保護を使用して保護を実行します。これにより、トランク側のファイバ切断や容認できない信号劣化による障害に対して保護が行われるようになります。詳細は、「トランスポンダおよびマックスポンダの保護」を参照してください。
(注) 保護回線にエラーがあるとスイッチングは実行されません。
GFP-T パフォーマンス モニタリング(GFP-T PM)は、Remote Monitoring(RMON)を介して利用可能です。トランクの PM は、Telcordia GR-253-CORE および ITU G.783/826 に従って管理されます。クライアントの PM は、FC および GE の RMON によって実現できます。
バッファ間のクレジット管理方式では、FC のフロー制御が可能です。この機能をイネーブルにすると、送信者が伝送を停止して「ready」表示を待機する必要が生じた場合に、そのポートに対する送信可能フレーム数(バッファ クレジット)が表示されます。MXP_MR_2.5G カードと MXPP_MR_2.5 カードでサポートされる FC クレジット ベース フロー制御のバッファ間クレジット拡張は、1G FC で最大 1600 km、2G FC で最大 800 km です。この機能は、イネーブルまたはディセーブルにできます。
MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードは、スロット 1~6 および 12~17 に装着できます。これらのマックスポンダ カードと併用する必要のあるカードは、TCC2/TCC2P カードだけです。クロスコネクト カードはマックスポンダ カードの動作に影響しません。
MXP_MR_2.5G カードは、トランク/回線ポート側で 1550 nm のレーザー、クライアント ポート側で 1310 nm または 850 nm(SFP による)のレーザーを使用します。このカードには、クライアント インターフェイス用に、12.5 度下に傾斜した 8 つの SFP モジュールがあります。各 SFP は、光終端用に 2 つの LC コネクタを使用します。これらには、前面パネルで「TX」および「RX」というラベルが付いています。トランク ポートは、45 度下に傾斜したデュアル LC コネクタです。
MXPP_MR_2.5G カードは、トランク/回線ポート側で 1550 nm のレーザー、クライアント ポート側で 1310 nm または 850 nm(SFP による)のレーザーを使用します。このカードには、クライアント インターフェイス用に、12.5 度下に傾斜した 8 つの SFP モジュールがあります。各 SFP は、光終端用に 2 つの LC コネクタを使用します。これらには、前面パネルで「TX」および「RX」というラベルが付いています。トランク ポートのコネクタは 2 つあります(現用と保護に 1 つずつ)。どちらも、45 度下に傾斜したデュアル LC コネクタです。
16.8.6.1 前面プレート
図16-66 に、MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードの前面プレートを示します。
図16-66 MXP_MR_2.5G および MXPP_MR_2.5G カードの前面プレート
16.8.6.2 ブロック図
図16-67 に、MXP_MR_2.5G カードのブロック図を示します。このカードには 8 つの SFP クライアント インターフェイスが搭載されています。ポート 1 および 2 は、GE、FC、または FICON に使用できます。ポート 3~8 は将来使用するために予約されています。高速インターフェイス(GE、FC、および FICON)専用の 2 つの SERDES ブロックと、将来のインターフェイスで使用する 2 つの SERDES ブロックがあります。Field Programmable Gate Array(FPGA)は、さまざまな動作モードのさまざまな構成をサポートします。FPGA には、Universal Test and Operations Physical Interface for ATM(UTOPIA)インターフェイスがあります。transceiver add-drop multiplexer(TADM)チップは、フレーム構成をサポートします。最後に、出力信号がシリアル化されて、直接変調レーザーでトランクのフロント エンドに接続されます。トランクの受信信号は、Avalanche Photodiode(APD)で電気信号に変換され、デシリアル化されてから、TADM フレーマと FPGA に送信されます。
MXPP_MR_2.5G は、トランク インターフェイスにある 50/50 スプリッタ以外は同じです。受信方向には、2 つの APD、2 つの SERDES ブロック、および 2 つの TADM フレーマがあります。これは、現用パスと保護パスの両方をモニタリングするために必要です。2 つのパスのうちのどちらをクライアント インターフェイスに接続するかを、スイッチで選択します。
図16-67 MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードのブロック図
注意 トランク ポート上のループバックで、MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードを使用する場合は、20 dB のファイバ減衰器(15~25 dB)を使用する必要があります。MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードでは、ファイバ ループバックを直接使用しないでください。ファイバ ループバックを直接使用すると、MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードが損傷して回復できなくなる場合があります。
16.8.6.3 MXP_MR_2.5G および MXPP_MR_2.5G の警告ラベル
MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードには、レーザー光線および電気ショックに関する警告を促す警告ラベルがいくつかあります。
図16-68 は、レーザー光線の危険度を示す警告ラベルです。これらのカードの前面プレートには、各カードのレーザー光線のレベルに関する警告が表示されています。これらのカードを扱う担当者は、あらかじめすべての警告ラベルの内容を理解している必要があります。このラベルでは、IEC60825-1 Ed.1.2 に従って算出されたクラス 1 のレーザー光線にさらされる危険性があることを警告しています。
図16-68 レーザー光線に関する警告 - 危険度を示すラベル
図16-69 は、レーザー ソース コネクタのラベルです。このラベルは、光コネクタのレーザー ソースを示しています。
図16-69 レーザー光線に関する警告 - レーザー ソース コネクタのラベル
図16-70 は、FDA 準拠に関するラベルです。このラベルは、FDA 規格に対する準拠を示しており、危険度の表示が IEC60825-1 Am.2 または Ed.1.2 に従っていることを示します。
図16-70 FDA 準拠を示すラベル
図16-71 は、感電の危険性を示すラベルです。このラベルは、カードの扱いによって感電する危険性を警告しています。電気ショックが起こる可能性があるのは、メンテナンス時に隣接カードを取り外す際に、カード上にある電気回路の露出部分に触れた場合です。
図16-71 感電の危険性を示すラベル
16.8.6.4 MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードのカードレベル インジケータ
表16-66 に、MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードの 4 つのカードレベル LED を示します。
表16-66 MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードのカードレベル インジケータ
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FAIL LED(レッド) |
レッドは、カードのプロセッサの準備ができていないことを示します。この LED はリセット中に点灯します。FAIL LED は、ブート プロセス中にフラッシュします。レッドの FAIL LED が消えない場合は、カードを交換してください。 |
ACT/STBY LED グリーン(アクティブ) オレンジ(待機) |
グリーンは、カードが稼働状態であり(1 つまたは両方のポートがアクティブ)、トラフィックを伝送する準備ができていることを示します。 オレンジは、カードが稼働状態であり、待機(保護)モードであることを示します。 |
SF LED(オレンジ) |
オレンジは、カードの 1 つまたは複数のポートでの信号障害や信号状態(LOS、LOF、高い BER)を示します。このオレンジの SF LED は、送信および受信用のファイバが正しく接続されていない場合にも点灯します。ファイバが正しく接続されリンクが稼働している場合は、LED が消えます。 |
DWDM LED グリーン(アクティブ) オレンジ(トラフィックを保護) レッド(LOS) |
グリーンは、インターフェイスのボードでトラフィックを伝送していること(アクティブ)を示します。 オレンジの LED は、スプリッタ保護カード(MXPP_MR_2.5G)のインターフェイスで保護トラフィックを伝送していることを示します。 レッドの LED は、インターフェイスが LOS または LOC を検出したことを示します。 |
16.8.6.5 MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードのポートレベル インジケータ
表16-67 に、MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードの、8 つのポートレベル LED を示します。
表16-67 MXP_MR_2.5G カードおよび MXPP_MR_2.5G カードのポートレベル インジケータ
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クライアント LED (8 つの LED) |
グリーンは、インターフェイスのポートでトラフィックを伝送していること(アクティブ)を示します。オレンジは、ポートで保護トラフィックを伝送していることを示します(MXPP_MR_2.5G)。レッドは、ポートが信号損失を検出したことを示します。 |