ML シリーズの POS およびイーサネット統計情報の CTC への表示
POS 統計情報のウィンドウには、POS ポートレベルの統計情報が表示されます。POS 統計情報ウィンドウを表示するには、ML シリーズ カードの CTC カード ビューを表示し、 Performance > POS Ports タブをクリックします。
イーサネット統計情報のウィンドウには、イーサネット ポートレベルの統計情報が表示されます。イーサネット統計情報のウィンドウの表示は、POS 統計情報のウィンドウの表示に似ています。ML シリーズのイーサネット ポートはゼロ ベースです。イーサネット統計情報ウィンドウを表示するには、ML シリーズ カードの CTC カード ビューを表示し、 Performance > Ether Ports タブをクリックします。 表2-1 に、POS Ports ウィンドウと Ether Ports ウィンドウのボタンを示します。
ML シリーズ カードで HDLC フレーミングまたは Frame-mapped Generic Framing Procedure(GFP-F)フレーミングのどちらを使用するかによって、表示される統計情報が異なります。ML シリーズ カードの統計情報の定義については、『Cisco ONS 15454 SONET and DWDM Troubleshooting Guide』または『Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide』の「Performance Monitoring」の章を参照してください。
表2-1 ML シリーズの POS およびイーサネット統計情報のフィールドとボタン
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統計情報を手動でリフレッシュします。 |
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カード上の実際の統計情報には影響を与えずにソフトウェアのカウンタ(特定の CTC クライアントのみ)を一時的にゼロにリセットします。その時点以降、一時的なベースラインからの変化を示すカウンタのみがこの CTC クライアントによって表示されます。新しいベースライン カウンタは、ユーザが Performance ウィンドウを表示している間だけ表示されます。ユーザが別の CTC ウィンドウに移動して Performance ウィンドウに戻ってきた場合、カードに保持されている実際の統計情報が表示されます。 |
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統計情報の自動リフレッシュの間隔を設定します。 |
ML シリーズ イーサネット ポートのプロビジョニング情報の CTC への表示
イーサネット ポート プロビジョニングのウィンドウには、イーサネット ポートのプロビジョニング ステータスが表示されます。このウィンドウを表示するには、Provisioning > Ether Ports タブをクリックします。ML シリーズ カードの場合、CTC からプロビジョニングできるのは Port Name フィールドのみです。ML シリーズのポートは、Cisco IOS の CLI を使用して設定する必要があります。
カラム内の Auto は、ポートが、接続されたリンク パートナーと機能を自動ネゴシエーションするように設定されていることを示しています。
すべての ML シリーズ カードで、すべてのカラムが表示されるわけではありません。 表2-2 に、Provisioning > Ether Ports タブで表示される情報の詳細を示します。
表2-2 イーサネット ポートのプロビジョニング ステータスの CTC 表示
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Port |
特定のポートの固定番号 ID |
0 または 1 |
0 ~ 11 |
0 ~ 7 |
Port Name |
設定可能な英数字 12 文字のポート ID |
ユーザ固有 |
ユーザ固有 |
ユーザ固有 |
Admin State |
設定されたポートの状態。管理上アクティブまたは非アクティブ |
UP および DOWN |
UP および DOWN |
UP および DOWN |
Link State |
ポートのシグナリング ポイントと接続装置の間のステータス |
UP および DOWN |
UP および DOWN |
UP および DOWN |
MTU |
Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)。ポートに設定されている最大パケット サイズ |
デフォルト値は 1500 |
デフォルト値は 1500 |
デフォルト値は 1500 |
Speed |
イーサネット ポートの伝送速度 |
-- |
Auto、10 Mbps、または 100 Mbps |
100 Mbps |
Duplex |
ポートのデュプレックス モード設定 |
-- |
Auto、Full、またはHalf |
Full |
Flow Control |
ピア装置でネゴシエーションされたフロー制御モード。これらの値は表示されますが、CTC で設定することはできません。 |
Asymmetrical、Symmetrical、または None |
Symmetrical または None |
Symmetrical または None |
Optics |
Small Form-Factor Pluggable(SFP)の物理的なメディア タイプ。 |
Unplugged、1000 SX、または 1000 LX |
-- |
Unplugged、100 FX、または 100 LX |
(注) ML100X-8 の Optics カラムに 100 FX 値がある場合、Short Wavelength(SX; 短波長)SFP を表します。
(注) CTC に設定されたポート名フィールドと Cisco IOS に設定されたポート名は、相互に依存しません。Cisco IOS と CTC に存在する同じポートの名前は、CTC と Cisco IOS の両方で同じ名前を使用してポート名を設定しない限り一致しません。
ML シリーズ POS ポートのプロビジョニング情報の CTC への表示
POS ポート プロビジョニングのウィンドウには、カードの POS ポートのプロビジョニング ステータスが表示されます。このウィンドウを表示するには、Provisioning > POS Ports タブをクリックします。ML シリーズ カードの場合、CTC から設定できるのは POS Port Name フィールドのみです。ML シリーズのポートは、Cisco IOS の CLI を使用して設定する必要があります。
表2-3 に、Provisioning > POS Ports タブで表示される情報の詳細を示します。
表2-3 POS ポートのプロビジョニング ステータスの CTC 表示
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Port |
特定のポートの固定番号 ID |
Port Name |
設定可能な英数字 12 文字のポート ID |
Admin State |
設定されたポートの状態。管理上アクティブまたは非アクティブです。表示される値は UP と DOWN です。UP 値にするには、POS ポートは管理上アクティブで、SONET/SDH 回線がプロビジョニングされている必要があります。 |
Link State |
ポートのシグナリング ポイントと接続装置の間のステータス。表示される値は UP と DOWN です。 |
MTU |
最大伝送ユニット。ポートに設定されている最大パケット サイズです。最大値は 9000 です。デフォルト サイズは、G シリーズ カード対応のカプセル化(LEX)の場合は 1500、Cisco HDLC と PPP/Bridging Control Protocol(ポイントツーポイント プロトコル/BCP)カプセル化の場合は 4470 です。 |
Framing Type |
HDLC フレーミング タイプ、または GFP-F フレーミング タイプは、ポートで使用されている POS フレーミング メカニズムを示します。 |
(注) CTC に設定されたポート名フィールドと Cisco IOS に設定されたポート名は、相互に依存しません。Cisco IOS と CTC に存在するポートの名前は、CTC と Cisco IOS の両方で同じ名前を使用してポート名を設定しないかぎり一致しません。
フレーミング モードのプロビジョニング
カード モードのプロビジョニング ウィンドウでは ML シリーズ カードで使用するフレーミング モードが表示されるため、ユーザがフレーミング メカニズムを HDLC または GFP-F に変更できます。このウィンドウを表示するには、Provisioning > Card タブをクリックします。HDLC は、ONS 15454 または ONS 15454 SDH ML シリーズ カードのデフォルトのフレーミング モードです。フレーミング メカニズムの詳細については、 「ONS イーサネット カード上の POS」 を参照してください。
また、ユーザはカードを物理的に取り付ける前に ML シリーズ カードのフレーミング モードを事前にプロビジョニングできます。その後 ML シリーズ カードは、事前にプロビジョニングされたフレーミング モードで起動します。
接続した POS ポートはそのピア ポートのフレーミング メカニズムと一致する必要があります。フレーミング モードを変更するには、まず ML シリーズ カード上の既存の STS/STM 回線をすべて削除する必要があります。
注意 ML シリーズ カードはフレーミング モードが変更されたあとにリブートします。
このウィンドウを表示するには、Provisioning > Card タブをクリックします。Mode ドロップダウン リストで Apply をクリックしてフレーミング モードのタイプをプロビジョニングします。表示された Reset Card ダイアログボックスで Yes をクリックします。
SONET/SDH アラームの管理
CTC は、ML シリーズの SONET/SDH アラームの動作管理を、他の ONS 15454 SONET/SDH カードでのアラームの動作管理と同じ方法で行います。詳細については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』または『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Manage Alarms」の章を参照してください。特定のアラームの詳細については、『 Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide 』または『Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide』の「Alarm Troubleshooting」の章を参照してください。
このウィンドウを表示するには、イーサネットおよび POS ポート アラーム プロファイル情報で Provisioning > Alarm Profiles タブをクリックします。
FPGA 情報の表示
CTC は、ML シリーズ カードの Field Programmable Gate Array(FPGA)の 2 つのバージョンに関する情報を表示します。1 つは実行 FPGA で、ML シリーズ カードによって TCC2/TCC2P カードからダウンロードされた最新の FPGA バージョンです。もう 1 つはフラッシュ メモリに焼き付けられた FPGA バージョンです。実行 FPGA および焼き込み FPGA のバージョン情報はそれぞれ異なる場合があります。
実行 FPGA は、ML シリーズ カード上で動作する FPGA バージョンで、FPGA がアップグレードすると変更されます。CTC インベントリ ウィンドウには、この実行 FPGA 情報が表示されます。このウィンドウを表示するには、Inventory > Firmware Rev. タブをクリックします。
CTC メンテナンス情報ウィンドウには、フラッシュ メモリに焼き付けられた FPGA 情報が表示されます。また、カードが SONET または SDH シェルフのどちらに取り付けられているかも表示されます。このウィンドウを表示するには、Maintenance > Info タブをクリックします。
ML100T-12、ML100X-8、および ML1000-2 の FPGA は、カードのネットワーク プロセッサと SONET/SDH クロスコネクト間のインターフェイスとバッファリングを提供します。FPGA Image Version 3.x は HDLC フレーミングをサポートし、FPGA Image Version 4.x は GFP-F フレーミングをサポートします。両方のイメージは Virtual Concatenation(VCAT; バーチャル コンカチネーション)をサポートします。Release 5.0 以降では、ユーザがフレーミング モードを変更すると、適切な FPGA が自動的にロードされます。
(注) Software Release 4.6 以前に製造された ML シリーズ カードで VCAT をサポートするには、FPGA の更新バーションが必要です。
注意 旧 CTC ソフトウェア リリースで 現在の FPGA イメージを使用しないでください。
SONET/SDH 回線のプロビジョニング
CTC は、ML シリーズ カードの 2 つの仮想 SONET/SDH ポートの STS/STM レベル回線を、他の ONS 15454 SONET/SDH OC-N カードのプロビジョニングと同じ方法でプロビジョニングおよび編集します。ONS 15454 ML シリーズ カードは、Contiguous Concatenation(CCAT; 連続コンカチネーション)および VCAT 回線の両方をサポートします。
ML シリーズ カード SONET CCAT または VCAT 回線の詳細な設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。ML シリーズ カード SDH CCAT または VCAT 回線の詳細な設定手順については、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Tunnels」の章を参照してください。VCAT 回線全般については、『Cisco ONS 15454 Reference Manual』または『Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual』の「Circuits and Tunnels」の章を参照してください。
J1 パス トレース
J1 パス トレースは、64 の連続する J1 バイトで構成される、反復固定長文字列です。この文字列を使用すると、SONET/SDH 回線トラフィックの中断や変更をモニタリングできます。J1 パス トレースの詳細については、『Cisco ONS 15454 Reference Manual』または『Cisco ONS 15454 SDH Reference Manual』を参照してください。