Cisco SCE8000 GBE クイック スタート ガイド、リリース 3.6.x
ギガビット イーサネット カウンタを使用したトラフィックの監視
Cisco SCE8000 GBE の動作状態のトラブルシューティング
このセクションでは、警告、工具や部品に関する情報、および設置場所の準備に関する詳しい情報を示します。Cisco SCE8000 の設置を開始する前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco SCE8000 Platform』(http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/serv_exch/serv_control/broadband_app/rel36x/sce8000_rcsi/sce8000_rcsi.html)を参照してください。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
ステートメント 1071
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人だけが行ってください。
ステートメント 1030
警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。
警告 システムの稼動中は、バックプレーンには電圧がかかっています。感電を防ぐため、電源装置ベイおよびバックプレーン領域には手や指を触れないでください。
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。
(注) この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できず、この場所に責任を持つ部門によって管理されている場所を意味します。
• 設置場所の供給電源が Cisco SCE8000 シャーシに適していることを確認します。
• この設置の情報を記録するために、「Site Planning Checklist」および「Cisco SCE8000 GBE Installation Checklist」(http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/serv_exch/serv_control/broadband_app/rel36x/sce8000_gbe_ig/ sce8000_gbe_ig.html)を印刷し、即座に取り出せるようにしておきます。
Cisco SCE8000 シャーシの設置の準備では、次に示す工具および部品の一覧をチェックリストとして使用します。
• ラックにシャーシを取り付ける高さの目印をつけるためのマスキング テープなど
(注) アース ラグおよびロック ワッシャ付き M4 六角ボルトは、キット 69-0815-01 に含まれています。
• アース線× 1(アース線は、地域および国の設置要件を満たすサイズにする必要があります)。米国では電源モジュールおよびシステムに応じて、12 AWG コンダクタまたはそれ以上のワイヤが必要です。
ヒント Cisco SCE8000 を開梱する際、輸送用コンテナを廃棄しないでください。輸送用カートンは折り畳んで、パレットといっしょに保管してください。将来、Cisco SCE8000 を移動または輸送するときに、このコンテナが必要になる場合があります。
輸送用コンテナの内容を確認します。『Cisco SCE8000 GBE Installation and Configuration Guide』の「Cisco SCE8000 GBE Component List」に掲載されているアクセサリ リストおよび内容明細書と照らし合わせて、アクセサリ キットの内容を確認します。下記を含め、記載されている機器をすべて受領したかどうかを確認します。
– ハードウェアおよびソフトウェア マニュアル(発注した場合)
– 発注したオプション機器(ネットワーク インターフェイス ケーブル、トランシーバ、特殊なコネクタなど)
各スロットのモジュールを確認します。構成が内容明細書と一致していて、指定したすべてのインターフェイスが含まれていることを確認してください。
ここでは、Cisco SCE8000 シャーシのラックマウントについて説明します。
(注) システムの設置、運用、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco SCE8000 Platform』を参照してください。このマニュアルには、システムを扱う前に理解しておく必要がある安全に関する重要な情報が記載されています。
(注) ここで説明する設置を始める前に、『Cisco SCE8000 GBE Installation and Configuration Guide』の「Site Planning Checklist」を参照して、設置場所の準備作業がすべて完了していることを確認します。
表 1 には、ラックの寸法の一覧が示されています。輸送用コンテナ、アクセサリ キット、およびオプション機器の内容をよく確認してください。
(注) 過熱防止のために、壁面とシャーシの空気取り入れ口の間に 6 インチ(15 cm)以上のスペースを確保し、2 台のシャーシを横に並べる場合は、12 インチ(30.5 cm)以上の間隔を取ることを推奨します。
取り付け金具は、電源ストリップなどの障害物があるラックでの使用には適していません。Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)が利用しにくくなる可能性があります。
警告 ラックに装置を取り付けたり、ラック内の装置のメンテナンス作業を行ったりする場合は、事故を防ぐため、装置が安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次の注意事項を守ってください。
>ラックにこの装置だけを設置する場合は、ラックの最下部に設置する必要があります。
>ラックに他の装置も設置する場合は、最も重量のあるコンポーネントをラックの最下部に設置し、軽いものをラック上部に設置してください。
>ラックにスタビライザが付属している場合は、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置の保守を行う前に、スタビライザを取り付けてください。
ステートメント 1006
シャーシは、前面にマウント ブラケットを取り付けた状態で出荷されます。これらのブラケットを取り外して、シャーシの背面に取り付けることもできます。その場合、シャーシの背面にある穴を使用してください(図 1 を参照)。
•シャーシの前部(前面パネル)をラックの手前側にする場合は、シャーシの後部を支柱の間に挿入します。
•シャーシの後部をラックの手前側にする場合は、シャーシの前部を支柱の間に入れます。
ステップ 2 ブラケット(およびオプションのケーブル ガイド)の取り付け穴と装置ラックの取り付け穴を合わせます。
ステップ 3 巻き尺と水準器を使用して、ラックにシャーシを取り付ける位置を決定し、目印をつけます。ラックの左右で目印が同じ高さになるようにします。こうすると、シャーシをまっすぐ水平に取り付けることができます(図 2 を参照)。
図 2 ラックへの Cisco SCE8000 シャーシの取り付け
ステップ 4 8 本(左右 4 本ずつ)の 12-24 x 3/4 インチまたは 10-32 x 3/4 インチ ネジをブラケットの穴に通し、装置ラックの支柱のネジ穴に差し込みます。
ステップ 5 巻き尺と水準器を使用して、シャーシがまっすぐ水平に取り付けられていることを確認します。
外部バイパス モジュールの取り付けオプションは次の 2 種類です。
• シャーシ マウント パネル:Cisco SCE8000 シャーシのスロット 4 に取り付けます。4 つの光バイパス モジュールに対応し、1 台の Cisco SCE8000 シャーシでサポートされる 8 つのトラフィック リンクを提供します。
• 外部マウント パネル:あらゆる 19 インチ ラックに取り付けることができます。最大 4 つの光バイパス モジュールに対応し、8 つのトラフィック リンクを提供します。
ステップ 1 外部マウントの場合は、19 インチ ラックに外部マウント パネルを取り付けます。左右に 2 本ずつ、合計 4 本の 3/4 インチ ネジをマウント パネルの穴に通してラック支柱のネジ穴に差し込み、ラックにマウント パネルを固定します。内部マウントの場合、Cisco SCE8000 シャーシのスロット 4 にシャーシ マウント パネルを取り付けた状態で出荷されます。
ステップ 2 2 本のネジを緩め、マウント パネルのサブスロットを覆っているモジュール フィラー プレートを取り外します。
ステップ 3 ガイド レールのないサブスロットに、光バイパス モジュールを慎重に挿入し、モジュール両側の非脱落型ネジを締めます(図 3 を参照)。
Cisco SCE8000 シャーシは、電源モジュール(AC または DC)を搭載した状態で出荷されます。ここでは、Cisco SCE8000 プラットフォームをアースし、電源モジュールを接続する方法について説明します。
(注) この装置を米国またはヨーロッパのセントラル オフィスに設置する場合は、AC および DC 電源モデルの両方とも、システム アースを接地する必要があります。
(注) DC 電源モデルの場合は、システム アースは電源モジュールのアースでもあります。DC アースは NEC(National Electrical Code)のガイドラインに従って、永久接続で接地する必要があります。
(注) Cisco SCE8000 シャーシで PWR-2700-DC/4 電源モジュールを使用する場合は、ほかにもアース要件があります。
シャーシ フレームには、アース ケーブルを接続する M4 のネジ穴が 2 つあります。
システム電源を接続する、または Cisco SCE8000 シャーシを作動させる前に、次の作業を完了しておく必要があります。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端から約 0.75 インチ(19 mm)ほど被覆をはがします。
ステップ 2 被覆をはがしたアース線をアース ラグの開口部に差し込みます。
ステップ 3 アース ラグにアース線を固定するには、製造元が推奨する圧着工具を使用します。
ステップ 4 シャーシでシステム アース パッドの位置を確認し、接着ラベルをはがします(図 4 を参照)。
ステップ 5 アース ラグをアース パッドに重ね、金属と金属が完全に接触するようにします。
ステップ 6 2 本の M4 ネジを使用して、シャーシにアース ラグを固定します。アース ラグが他のハードウェアやラック機器の邪魔にならないようにしてください。
ステップ 7 アース線の反対側を設置場所の適切な接地点に接続して、Cisco SCE8000 シャーシに十分な接地を確保します。
(注) DC 戻り線をシステム フレームおよびシャーシ(DC-I)からはずしておく必要があります。
(注) 以下の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。
(注) 複数の DC 入力電源モジュールを使用する場合は、各 DC 入力をそれぞれ専用の回路ブレーカーまたはヒューズで保護する必要があります。回路ブレーカーまたはヒューズの容量は、電源モジュールの入力定格および地域または国の電気規格要件に合わせる必要があります。
(注) 電源モジュールのアースが必要です。ここで説明する手順に従って、PWR-2700-DC/4 電源モジュール アースを取り付けてください。これにより、PWR-2700-DC/4 電源モジュールとシステム アース接続できます。さらに、システム(接地)アースを接続することもできます。
(注) PWR-2700-DC/4 電源モジュール アースは、常に接続していなければなりません。
(注) 両方の電源モジュールの PWR-2700-DC/4 電源モジュール アースを常に接続していなければなりません。
(注) 追加のシステム(接地)アースを使用する場合は、システム アースが接続されていることを確認してください。アース接続の手順については、「シャーシのアース接続」を参照してください。
ステップ 1 前面パネルに貼り付けてあるビニール袋をはずして脇へ置きます。この袋には、プラスティックの端子ブロック バリア× 2、ケーブル タイ× 2、およびケーブル ホルダー カバー× 2 が入っています。
ステップ 2 取り付ける電源モジュールに接続されている DC 回路に電気が流れていないことを確認します。電源モジュールの両方のハンドルを持ちます( 図 5 を参照)。電源モジュール ベイに電源モジュールを挿入します。電源モジュールがベイにきちんと装着されていることを確認します。
警告 保護アースの継続性を確保するために、電源モジュールの非脱落型ネジをきつく締める必要があります。
(注) Cisco SCE8000 の所要電力は 1350 W を超えないので、各電源モジュールに入力線を 2 対ずつ接続する必要はありません。2 対の入力線を接続する場合は、一方の 2700 W DC 入力電源モジュールに対応する入力線の両方のペアが同じバッテリ システムに接続されていて(A 入力)、他方の電源モジュールに対応する入力線の両方のペアが別のバッテリ システムに接続されている(B 入力)必要があります。
ステップ 4 端子ブロック カバーを固定している 4 本のネジを外し、端子ブロックのカバーをスライドさせて外します(図 6 を参照)。
図 6 2700 W DC 入力電源モジュールの DC 入力前面パネル
ステップ 5 DC 入力線とアース線に適切なラグを取り付けます。ワイヤは、地域および国の設置要件を満たすサイズにする必要があります。使用できるのは銅線だけです。ラグの最大幅は 0.600 インチ(15.2 mm)です。
(注) 北米で設置する場合は、定格 90°C で細かいよりの銅の導体を使用します。
(注) 電源モジュール端子ブロック ラグの開口部の幅は 0.62 インチ(15.8 mm)です。端子ポストの中心間隔は 0.625 インチ(15.88 mm)で、ネジ溝は 1/4-20 です。適切なサイズの標準 2 穴、標準バレル圧縮ラグの使用を推奨します。電源モジュールのアース スタッドは端子ブロックの下にあり、ネジ溝は同じ 1/4-20 です。1/4 インチのスプリット リング ワッシャと1/4-20 の六角ナットが 2 つずつ必要です。
ステップ 6 DC 入力線を 2700 W 電源モジュール端子ブロックに接続します。DC 入力線を左右どちら側に接続するかに応じて、DC 入力線が適切なケーブル ホルダーに収まるようにします。図 7に、左側から接続した DC 入力線を示します。
次の順序で、DC 入力線を 2700 W 電源モジュール端子ブロックに接続します(図 7)。
(注) 端子ナットは確実に締めてください。締めすぎに注意してください。20 インチ ポンドのトルクを推奨します。端子ナットを締めすぎると、端子ブロックが壊れるおそれがあります(最大トルク:36 インチ ポンド)。
装置を設置するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
ステップ 7 2 本のケーブル タイを使用して、アース線をケーブル ホルダーに固定します。
ステップ 8 ビニール袋からケーブル ホルダー カバーを取り出し、前面パネルに取り付けます( 図 6 を参照)。
(注) 図 6 の 5 番および 8 番のケーブル ホルダーに DC 入力線がきちんと収まらない場合は、長いケーブル タイを使用して、図の 9 番のようにケーブル ホルダーを固定してください。
ステップ 9 4 本のネジで端子ブロック カバーを固定し、ネジを 2 本ずつ使って端子ブロック バリアを固定します。
ステップ 10 DC 入力をオンにして、電源モジュールの前面パネルの LED で電源モジュールの動作を確認します。
電源モジュールの背面パネルの LED は、次のようになります。
LED が電源の問題を示している場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。
(注) この製品を使用する場合、設置する建物に短絡(過電流)保護機構が備わっている必要があります。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。
ステップ 1 システム(接地)アースが接続されていることを確認します。アース接続の手順については、 「シャーシのアース接続」 を参照してください。
ステップ 2 電源スイッチがオフ(0)の位置になっていることを確認します。
ステップ 4 電源コードの反対側を AC 入力電源に接続します。
ステップ 5 電源モジュールのスイッチをオン(|)の位置にします。
ステップ 6 電源モジュールの LED で電源モジュールの動作を確認します。電源モジュールの LED は、次のようになります。
LED が電源の問題を示している場合は、 「起動時の問題の特定」 を参照してください。
ここでは、Cisco SCE8000 プラットフォームをローカル コンソールに接続する方法、およびギガビット イーサネット管理インターフェイスに接続する方法について説明します。
(注) SCE8000-SCM モジュールが 2 つ搭載されている場合は、スロット 1 のコンソール ポートおよび管理ポートだけを使用してください。
まず、装置をローカル コンソールに接続して、リモート管理をサポートするように Cisco SCE8000 プラットフォームの初期設定を行う必要があります。
Cisco SCE8000 ポートの上記のパラメータ設定は固定値であり、設定変更はできません。
図 8 ローカル コンソールと SCE8000-SCM-E CON ポートの接続
ステップ 2 シリアル ケーブルのもう一方の端(DB-9 または DB-25 コネクタが装着されているほう)を、VT100 互換のローカル(シリアル)端末に接続します。
ステップ 3 ローカル端末が Cisco SCE8000 CON ポートの固定パラメータ値に従って、VT-100 端末として設定されていることを確認します。
ステップ 4 Cisco SCE8000 の電源がオンで、起動が完了したことを確認します(起動には数分かかる場合があります)。
ステップ 5 ローカル端末にシスコのロゴが表示されるまで、Enter を数回押します。
SCE プラットフォームが外部と適切に通信できるように、基本的なグローバル パラメータを正しく設定します。次に、初期設定のパラメータとコマンドの簡単な説明を示します。詳細については、http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/serv_exch/serv_control/broadband_app/rel36x/sce8000_gbe_ig/sce8000_gbe_ig.html を参照してください。
• Cisco SCE8000 プラットフォームの IP アドレスおよびサブネット マスク。これは、GBE 管理インターフェイスで使用する IP アドレスです。
• ホスト名:SCE プラットフォームの識別に使用します。CLI プロンプトの一部として表示され、MIB-II オブジェクト sysName の値としても戻ります。
• ユーザ、管理者、およびルート レベルのアクセス権に対応するパスワード。いずれも個人のパスワードではなく、権限レベルのパスワードです。これらのパスワードは暗号化できます。
• システム クロック:現在の日付および時刻。クロックとカレンダーは必ず同期させなければなりません。
• 時間帯:時間帯の名称または ID および UTC からのオフセット時間数。
• ドメイン ネーム サーバ:非修飾ホスト名を補完するためのデフォルトのドメイン名。最大 3 つのドメイン ネーム サーバとともに、DNS lookup に使用されます。
• RDR フォーマッタの宛先:SCE プラットフォームは未加工のデータ レコード(RDR)を生成し、RDR フォーマッタを介して指定の宛先(外部収集システム)に送信します。RDR フォーマッタの宛先は 8 つまで設定できます。宛先ごとに IP アドレスおよびポート番号を指定します。
表 2 に、現在の設定値を表示するためのコマンドと、これらのパラメータを設定するためのコマンドの両方を示します。各コンフィギュレーション コマンドに対応するコマンド モードも示します。すべての s how コマンドは、ユーザ EXEC コマンド モードから実行します。
SCE8000-SCM-E は、RJ-45 のアクティブな管理ポートを 2 つ備えています。これらの 10/100/1000 イーサネット インターフェイスを使用すると、リモートの管理コンソールから LAN 経由で Cisco SCE8000 へアクセスできます。2 つの管理ポートにより冗長管理インターフェイスを実現できるため、管理リンクのいずれかで障害が発生した場合でも、SCE プラットフォームへの管理アクセスが確保されます。
管理ポートのいずれか 1 つだけを使用する場合、目的のポートは単に LAN と直接接続されるだけです。両方の管理ポートを使用する場合は、スイッチを介して両方のポートを管理コンソールに接続する必要があります。この方法の場合、MNG ポートの IP アドレスは、現在アクティブである物理ポートにかかわらず、常に同じになります。
ステップ 2 イーサネット ケーブルのもう一方の端を、管理ネットワークに接続します。
•1 つの管理ポートしか使用しない場合は、そのポートを直接 LAN に接続します。
•両方の管理ポートを使用する場合は、2 つともスイッチ経由で LAN に接続します。
Cisco SCE8000 管理ポートのリンク LED が点灯します。
ステップ 3 接続をテストします。リモート管理に使用するホストから ping と Cisco SCE8000 のIP アドレスを入力し、Enter を押して、Cisco SCE8000 に ping を送信します。
これにより、指定のステーションから管理ポートまでのアクティブな接続が存在することを確認できます。
ここでは、単一およびカスケード サービス コントロール プラットフォーム トポロジに対応する、Cisco SCE8000 ギガビット イーサネット ポートのケーブル配線手順を示します。ギガビット イーサネット ポートは 8 ポート GBE SPA モジュールにあります。8 ポート GBE SPA モジュールは、Cisco SCE8000 シャーシのスロット 3 に搭載された SCE8000-SIP モジュールに取り付けられています。
警告 クラス 1 レーザー製品です。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞき込まないでください。
ステートメント 1008
表 3 から表 5 までで、基本的なトポロジにおける Cisco SCE8000 の接続をまとめます。受信専用トポロジの場合は、受信用光ファイバだけを使用します。
(注) 受信専用トポロジは光スプリッタ、またはスイッチを使用して実装することができます。スイッチを使用する場合は、SPAN 機能(入出力トラフィックと複数の SPAN ポート宛先の分離を含む)をサポートしている必要があり、トラフィックの上りと下りの区別、および複数の宛先 SPAN ポートの区別ができなくてはなりません。
(注) カスケード インターフェイスが正しくケーブル接続されていることを確認してください。Cisco SCE8000 GBE のカスケード ケーブル接続は、Cisco SCE8000 10GBE や Cisco SCE 2000 とは異なります。
(注) 外部光バイパス モジュールを取り付ける場合は、SCE8000 の回線ポートをこのモジュールに接続します。接続については、表 5 を参照してください。
警告 クラス 1 レーザー製品です。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞき込まないでください。
ステートメント 1008
ステップ 2 Cisco SCE8000 のスロット 3 に搭載された 8 ポートの GBE SPA モジュール上の適切なポートに、光ファイバ ケーブルを接続します
( 図 10 を参照)。
ステップ 1 2 台の Cisco SCE8000 GBE プラットフォームを設置し、電源を入れて、初期システム設定を実行します。
リロード シーケンス中や電源障害の発生時も含めて、常時、リンクの継続性を維持するために、光バイパス モジュールを取り付ける必要があります。
ステップ 2 2 台の Cisco SCE8000 GBE プラットフォームを管理ステーションに接続します。
ステップ 3 カスケード ポートを接続します(表 4 を参照)。
カスケード ポートは直接レイヤ 1(ダーク ファイバ)に接続するか、または次の手順に従って、スイッチを介して接続する必要があります。
– 1 組のカスケード ポートを単一のスイッチに接続します(3/2/0 <-> 3/2/0)。これらのポートに接続されるインターフェイスによってのみ使用される同一のアクセス VLAN 上で、両方のポートを設定します。スイッチ内の他のインターフェイスをその VLAN 上に存在させることはできません。
– もう 1 組のカスケード ポート(3/3/0 <-> 3/3/0)を別の VLAN 上のスイッチに接続します。もう一度、アクセス ポートをこの VLAN 上でこれらのポートに接続されたインターフェイスによってのみ使用されるアクセス ポートとして設定する必要があります。その VLAN 上にスイッチの他のインターフェイスがないようにしてください。
ステップ 4 connection-mode CLI コマンドを使用して、それぞれの Cisco SCE8000 GBE プラットフォームのトポロジ構成を設定します。
ステップ 5 Cisco SCE8000 GBE プラットフォームが同期され、アクティブな Cisco SCE8000 GBE プラットフォームが選択されていることを確認してください。
ステップ 6 バイパス モードで起動する場合は、両方の Cisco SCE8000 GBE プラットフォームですべてのリンクのリンク モードを必要なモードに変更します。バイパス モードはアクティブな Cisco SCE8000 GBE プラットフォームにのみ適用されます。
ステップ 7 Cisco SCE8000 GBE プラットフォーム 0 のトラフィック ポートを接続します。これにより、Cisco SCE8000 GBE プラットフォームの両側のネットワーク要素がこのトラフィック ポートとオート ネゴシエーションを行い、動作し始めるまで、一時的なダウン時間が発生します。
ステップ 8 Cisco SCE8000 GBE プラットフォーム 1 のトラフィック ポートを接続します。これにより、Cisco SCE8000 GBE プラットフォームの両側のネットワーク要素がこのトラフィック ポートとオート ネゴシエーションを行い、動作し始めるまで、一時的なダウン時間が発生します。
ステップ 9 フル コントロールが必要な場合は、両方の Cisco SCE8000 GBE プラットフォームのすべてのリンクのリンク モードを「フォワーディング」に変更します。最初にアクティブ Cisco SCE8000 プラットフォームを設定し、次にスタンバイ Cisco SCE8000 GBE プラットフォームを設定することをお勧めします。
ここでは、リンク接続の検証方法と、サービス コントロール アプリケーションのインストール方法について説明します。
ステップ 1 SCE> プロンプトに、 show interface GigabitEthernet 3/ baynumber / portnumber を入力します。
インライン トポロジでは、受信(RX)接続と送信(TX)接続の両方について、プラットフォーム カウンタを使用してトラフィックを監視できます。RX と TX の両方とも、パケットが Cisco SCE8000 を通過するとカウンタが増えます。
ただし、受信専用トポロジの場合は、TX のカウンタは増えません。Cisco SCE8000 はトラフィックを監視するだけで、再送信はしないからです。
ステップ 1 SCE> プロンプトに、 show interface GigabitEthernet 3/ baynumber / portnumber counters を入力します。GigabitEthernet カウンタが表示されます。
ステップ 2 この出力を使用して、トラフィックが発生していることを確認します。Cisco SCE8000 を通過するリアルタイムのパケット フローとともに、カウンタが増加することを確認できます。
bump-in-the-wire トポロジでは、RX カウンタと TX カウンタの両方がトラフィック モニタとして機能します。外部スプリッタを使用する受信専用トポロジでは、RX カウンタだけが適用されます。
次の例は、最初の ギガビット イーサネット インターフェイスのカウンタを表示する方法を示しています。
ユーザ ログを表示して、設置プロセス中に発生したエラーを確認します。
ステップ 1 SCE> プロンプトに show logger device User-File-Log counters を入力し、Enter を押します。
ステップ 2 合計エラー メッセージまたは合計重大エラー メッセージが表示される場合は、 show logger device User-File-Log コマンドを使用して、エラーの詳細を表示します。
Cisco SCE8000 GBE プラットフォーム ハードウェアを設置し、外部接続をすべて確認し、システムの電源を入れ、システムを起動できるようになったら、サービス コントロール アプリケーションをインストールできます。ただし、アプリケーションをインストールする前に、SCE プラットフォームを設定する必要があります。Cisco SCE8000 プラットフォームの設定については、このマニュアルでは扱いません。
システムおよびインターフェイスの設定に関する情報については、次のマニュアルを参照してください。
コンフィギュレーション コマンドを入力すると、SCE プラットフォームの動作および設定にただちに反映されます。この設定は running-config という名前で、SCE プラットフォームの揮発性メモリに保存され、SCE プラットフォームの稼動中に有効です。SCE プラットフォームは再起動後に、ユーザによって保存された非デフォルトの設定内容を含む startup-config をロードし、running-config 内に読み込みます。
SCE プラットフォームには、以下を行うための各コマンドが用意されています。
• ユーザが設定した(非デフォルト)値のみを含む、実行コンフィギュレーションの表示: show running-config
• デフォルトであるかどうかに関係なく、SCE プラットフォームのすべての実行コンフィギュレーション値を含む、実行コンフィギュレーションの表示: s how running-config all-data
• スタートアップ コンフィギュレーションの表示: show startup-config
SCE プラットフォームの設定後は、 show running-config コマンドを使用して、実行コンフィギュレーションを照会できます。
ステップ 1 SCE# プロンプトに show running-config を入力します。実行コンフィギュレーションが表示されます。
現在の実行コンフィギュレーションを変更し、それらの変更がシステムの再起動後も有効にするには、管理セッションを終了する前に、変更を保存する必要があります。変更を保存するには、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに実行コンフィギュレーションを保存します。
SCE プラットフォームは、設定および管理のためのいくつものインターフェイスを備えています。すべてのインターフェイスは、SCE プラットフォームの同一データベースに対する Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)を提供します。ある 1 つのインターフェイスに対して行った設定は、すべてのインターフェイスに適用されます。また、いずれかの管理インターフェイスから実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存した場合、コンフィギュレーションの設定に使用された管理インターフェイスがどれであっても、すべての設定が保存されます。
バックアップ目的で、古い startup-config ファイルが system/prevconf
ディレクトリに保存されます。
running-config から特定のコンフィギュレーション コマンドを削除するには、 no 形式のコマンドを使用します。
ステップ 1 SCE# プロンプトに show running-config を入力し、実行コンフィギュレーションを表示します。実行コンフィギュレーションが表示されます。
ステップ 2 設定をチェックして、設定内容に誤りがないかどうか確認します。設定内容に誤りがある場合は、保存する前に必要な変更を行います。
ステップ 3 copy running-config startup-config を入力します。すべての実行コンフィギュレーション情報がコンフィギュレーション ファイルに保存され、システムの再起動時にこのファイルが使用されます。
コンフィギュレーション ファイルには、 /system
ディレクトリ内の config.tx1 ファイルに格納されたシステム デフォルトと異なる情報がすべて保持されています。
次に、実行コンフィギュレーション ファイルを保存する例を示します(最初に、設定を確認するためにファイルを表示します)。
サービス コントロール ソリューションを使用するには、SCE プラットフォームにサービス コントロール アプリケーションをインストールする必要があります。これは、Cisco Service Control Application for Broadband(SCA BB)コンソールを使用して、インストールおよび設定される pqi ファイルです。
pqi ファイルのインストール方法の説明については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/serv_exch/serv_control/broadband_app/rel36x/product_install/ Product_IG_QSG.html#wp41712 を参照してください。
このアプリケーションの初期設定については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/serv_exch/serv_control/broadband_app/rel36x/product_install/ Product_IG_QSG.html#wp41904 を参照してください。
SCA BB アプリケーションのインストールおよび設定方法の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/serv_exch/serv_control/broadband_app/rel355/scabbug/scabbug.html を参照してください。
表 6 に、Cisco SCE8000 の動作状態を示します。サービス コントロール モジュールのステータス LED が、現在の Cisco SCE8000 の動作状態を示します。動作状態を表示するには、 show system operation-status コマンドを入力します。表 7 および表 8 に LED の状態の説明を示します。
起動時の問題は、一般には電源、またはケーブル配線ミスが原因です。
ここでは、通常の起動手順と、予期された手順が実行されなかった場合の対処方法について説明します。各 LED は、起動手順におけるすべてのシステム状態を示します。LED の状態を確認することによって、起動シーケンスでシステム障害が発生した場所と時刻を判別できます。次の説明に従って、問題のあるサブシステムを特定し、該当する項を参照して問題を解決してください。
電源モジュールのスイッチをオンにしてシステムを起動すると、次のような状態になります。
• ステータス LED がオレンジで点滅し、Warning(警告)状態を表している場合は、次の手順でユーザ ログをチェックします。
次のいずれかの警告メッセージが表示された場合は、SCE8000 プラットフォームをオフにし、テクニカル サポートに連絡してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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