Catalyst 6500シリーズおよびCisco 7600シリーズNAMの概要
Catalyst 6500シリーズおよびCisco 7600シリーズNetwork Analysis Module(NAM;ネットワーク解析モジュール)(モデル番号WS-SVC-NAM-1およびWS-SVC-NAM-2)は、Catalyst 6500シリーズ スイッチおよびCisco 7600シリーズ ルータに搭載できる、ネットワーク トラフィックをモニタし、解析するためのネットワーク モジュールです。NAM Traffic Analyzerは、NAMに組み込まれたソフトウェアです。このソフトウェアを使用すると、NAMのモニタリング機能にブラウザからアクセスできます。また、ネットワークのアベイラビリティや状態をトラブルシューティングおよびモニタできます。
• パッケージの内容(オンライン マニュアルにアクセスするためのリンクを含む)
• NAMおよびTraffic Analyzerのインストレーション手順、およびこれらを稼働させるための設定手順
• 製品の取り付けおよび使用に関する詳細手順が記載されたその他の資料の入手方法
• マニュアルの発注方法、およびシスコシステムズにサポートを依頼する場合の問い合わせ方法
• Catalyst 6500シリーズおよびCisco 7600シリーズNAM
• 『Installation and Configuration Note for the Catalyst 6500 Series and Cisco 7600 Series Network Analysis Module』Release 3.3
• 『 Release Notes for the Network Analysis Module Software 』Release 3.3
• 『Copyright Notices for the Network Analysis Module』Release 3.3
ここではNAM Traffic Analyzerソフトウェアおよびハードウェアの要件について説明します。
• 表1に、NAM Traffic Analyzerの取り付けおよび使用に関するソフトウェア要件を示します。
• 表2に、NAM Traffic Analyzerの取り付けおよび使用に関するハードウェア要件を示します。
• 表3に、すべてのプラットフォームに関するブラウザ要件を示します。
• リリース12.1(13)E以上1(MSFC2搭載のSupervisor Engine 2を使用) |
1.12.1(13)Eベースのリリースが稼働している場合は、これよりあとの13Eリリース(12.1(13)E3を超える12.1(13)E11など)を推奨します。 |
Javaプラグインのサポート
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2.Traffic AnalyzerにJavaプラグインは不要ですが、Java Virtual Machine(JVM)を使用する場合はプラグインが必要となることがあります。ここに記載されたプラグイン バージョンは、JVM対応プラグインを必要とするブラウザに対してテストされています。 |
NAMをスイッチに物理的に取り付ける方法については、『 Installation and Configuration Note for the Catalyst 6500 Series and Cisco 7600 Series Network Analysis Module 』Release 3.3を参照してください。
1. 管理するVLANの選択(Cisco IOSの場合のみ)
(注) Catalyst OSが稼働しているデバイスでは、特定のVLAN(仮想LAN)をNAM管理ポートとして設定する必要がありません。NAM管理ポートはスーパバイザ エンジンのインターフェイスsc0に割り当てられたVLANと自動的に同期します。
ステップ1 NAMを使用してコンソール セッションを確立し、NAM CLI(コマンドライン インターフェイス)にアクセスします。
a. Cisco IOSが稼働しているデバイスに、次のように入力します。
b. Catalyst OSが稼働しているデバイスに、次のように入力します。
ステップ2 ログイン プロンプトに root と入力し、rootアカウントにログインします。
a. 出荷時のデフォルト パスワードを変更していない場合は、ルート パスワードとして root を入力します。
b. 出荷時のデフォルト設定をそのまま使用している場合は、 password root を入力して、ルート パスワードを変更します。
ステップ3 NAM IPアドレスおよびサブネット マスクを設定します。
ステップ4 NAMシステムのデフォルト ゲートウェイ アドレスを設定します。
ステップ7 NAMシステムのネーム サーバを1つまたは複数設定します。
(注) ステップ7は任意ですが、実行を強く推奨します。ネーム サーバが設定されていないと、予期せぬ遅延が生じることがあります。
ステップ8 外部ホストまたはアドレスにpingを送信して、デバイスとの接続を確認します。
ステップ10 外部のSNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)管理アプリケーションを使用してNAMにアクセスする場合は、SNMP MIB(管理情報ベース)システム変数を設定します。次に示す手順は任意です。
a. SNMP syslocation MIB変数を設定します。
b. SNMP sysContact MIB変数を設定します。
d. SNMPエージェントのコミュニティ ストリング パラメータ パスワードを読み書きアクセスに設定します。
e. SNMPエージェントのコミュニティ ストリング パラメータ パスワードを読み取り専用アクセスに設定します。
(注) SNMPコミュニティ ストリングを消去する場合は、snmp delete community community-stringコマンドを使用します。
ステップ11 NAM Traffic Analyzerアプリケーションをイネーブルにします。
ステップ12 Webのユーザ名およびパスワードを入力します。
ステップ13 Traffic Analyzerにアクセスするには、Webブラウザを開き、URLとしてNAM IPアドレスを入力します。
ステップ14 ステップ13で入力したNAMユーザ名およびパスワードを使用して、ログインします。
ステップ15 NAMコンソール セッションを終了して、Cisco IOS CLIに戻るには、 exit を入力します。
モジュールを取り付け、取り付け後の必須作業を実行すると、Traffic Analyzerを使用できます。詳細については、次のマニュアルを参照してください。
• 『User Guide for the Network Analysis Module Traffic Analyzer』Release 3.3
• Traffic Analyzerオンライン ヘルプから直接アクセス。Traffic Analyzerアプリケーションを起動したら( NAM管理ネットワーク パラメータの設定のステップ13)、アプリケーションの右上隅のHelpテキストをクリックします。オンライン ヘルプが新しいウィンドウに表示されます。
b. Products & Services > Network Management CiscoWorks > Cisco Network Analysis Module Software > Technical Documentation を選択します。
c. リストから該当するマニュアル タイプを選択し、次にこのリリースに対応するマニュアルを選択します。
• 『Network Analysis Module Command Reference』Release 3.3
このマニュアルには、Cisco.comのHTMLおよびPDFからアクセスできます。
2. Products & Services >Network Management CiscoWorks > Cisco Network Analysis Module Software > Technical Documentation を選択します。
(注) 印刷形式および電子形式のマニュアルの情報精度については万全を期していますが、Cisco.comの資料を参照し、更新内容を確認してください。
製品の取り付け、トラブルシューティング、および使用方法については、表4の資料を参照してください。
シスコのマニュアルおよび追加資料は、Cisco.comから入手できます。テクニカル サポート、およびその他のリソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
WWW上の次のURLから、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコのWebサイトには、次のURLからアクセスしてください。
マニュアルの発注方法については、次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Ordering toolからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
Technical Assistance Center(TAC)では、シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラー、販売店を対象として、評価の高い24時間体制のテクニカル サポート サービスをオンラインおよび電話で提供しています。Cisco.comでは、技術支援のオンライン窓口として、TAC Webサイトを提供しています。シスコと有効なサービス契約を結んでいない場合は、代理店にお問い合わせください。
TAC Webサイトでは、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。TAC Webサイトは1年中いつでも利用することができます。Cisco TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
TAC Webサイト上のツールにアクセスする際は、いずれもCisco.comのログインIDおよびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログインIDまたはパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
Japan TAC Webサイトでは、利用頻度の高いTAC Webサイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Webサイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Webサイトにアクセスするには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。ログインIDとパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインTAC Case Openツールでは、P3およびP4の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。状況をご説明いただくと、TAC Case Openツールはすみやかな問題解決に役立つリソースを自動的に推奨します。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TACの技術者が対応します。オンラインTAC Case Openツールには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/tac/caseopen
問題がP1またはP2(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話でTACにご連絡ください。P1およびP2の問題にはTACの技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア: 1 800 805 227)
EMEA: +32 2 704 55 55
米国: 1 800 553-2447
すべての問題を標準形式で報告するために、問題のプライオリティを定義しました。
プライオリティ1(P1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
プライオリティ2(P2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
プライオリティ3(P3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
プライオリティ4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたは全くない場合。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
• Cisco Marketplaceでは、さまざまなシスコの書籍、リファレンス ガイド、およびロゴ商品を販売しています。Cisco Marketplaceには、次のURLからアクセスしてください。
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• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Pressの最新の出版情報などについては、次のURLからアクセスしてください。
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• 『 iQ Magazine 』は、シスコシステムズが発行する隔月刊誌で、ビジネス リーダーや経営幹部向けにネットワーク業界の最新情報を提供します。『iQ Magazine』には、次のURLからアクセスしてください。
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• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『Internet Protocol Journal』には、次のURLからアクセスしてください。
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