Catalyst 6500 シリーズ/Cisco 7600 シリーズ CMM インストレーション
CMMのスロット1~スロット3からのポート アダプタの取り外し
CMMのスロット1~スロット3へのポート アダプタの取り付け
スロット4のアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの取り付けおよび取り外し
スロット4のアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの取り外し
スロット4へのアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの取り付け
Cisco CallManagerを使用したFXSシグナリングの設定
CMMでのトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定
Cisco CallManagerを使用したカンファレンス ブリッジの設定
Cisco CallManagerを使用したトランスコーダの設定
CMM CLIでのトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定
Cisco CallManagerを使用したMGCP T1 PRIの設定
Cisco CallManagerを使用したMGCP T1 CASの設定
Cisco CallManagerを使用したMGCP E1 PRIの設定
Cisco CallManageおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP T1 PRIの設定
Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP T1 CASの設定
Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP E1 PRIの設定
Cisco CallManageおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP FXSの設定
Cisco CallManagerを使用したMGCP FXSの設定
Cisco CallManagerを使用したQSIGバックホールの設定
Cisco CallManagerを使用したH.323 T1 PRIの設定
Cisco CallManagerを使用したH.323 T1 CASの設定
Cisco CallManagerを使用したH.323 E1 PRIの設定
Cisco CallManagerを使用したH.323 E1-R2の設定
Cisco CallManagerを使用したH.323 FXS/T1の設定
Cisco CallManagerを使用したトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定
Supervisor Engine 1およびSupervisor Engine 2の障害回復
Catalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジン(MSFCあり/なし)
Cisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFC
Catalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジン(MSFCあり/なし)
Cisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFC
このマニュアルでは、Catalyst 6500シリーズおよびCisco 7600シリーズ ルータのCommunication Media Module(CMM)の取り付けおよび設定手順について説明します。以下のCMMポート アダプタに関する取り付けおよび設定手順を説明します。
• 6ポートT1ポート アダプタ(WS-SVC-CMM-6T1)
• 6ポートE1ポート アダプタ(WS-SVC-CMM-6E1)
• 24ポートFXSポート アダプタ(WS-SVC-CMM-24FXS)
• アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタ(WS-SVC-CMM-ACT)
(注) ソフトウェア リリース12.2(2)YK1に対応するCMMのリリース ノートは、次のURLから入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/relnotes/ol_3137.htm
ソフトウェア リリース12.2(11)ZCおよび12.2(13)ZCに対応するCMMのリリース ノートは、次のURLから入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/relnotes/ol_3732.htm
ソフトウェア リリース12.2(13)ZPに対応するCMMのリリース ノートは、次のURLから入手できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/relnotes/ol_4847.htm
(注) 相違が明記されている場合を除き、「Catalyst 6500シリーズ スイッチ」には、Catalyst 6500シリーズ スイッチおよびCatalyst 6000シリーズ スイッチが含まれます。
(注) このマニュアル全体を通じて、相違が明記されている場合を除き、スーパバイザ エンジンは、
Supervisor Engine 1およびSupervisor Engine 2の両方を意味します。さらに、Multilayer Switch Feature Card(MSFC;マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)は、MSFCおよびMSFC2の両方を意味します。
• 「製品概要」
• 「安全上の警告」
• 「前面パネル」
–「アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタ」
–「CMMのスロット1~スロット3からのポート アダプタの取り外し」
–「CMMのスロット1~スロット3へのポート アダプタの取り付け」
–「スロット4のアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの取り付けおよび取り外し」
–「CMMでのトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定」
• 「設定例」
• 「適合規格」
• 「関連資料」
Catalyst 6500シリーズおよびCisco 7600シリーズ ルータのCMMは、Voice over IP(VoIP)ネットワークで1つまたは複数のCisco CallManagerをサポートできます。メディア ゲートウェイとして機能するCMMは、Media Gateway Control Protocol(MGCP)またはCisco H.323を使用して、メディア ゲートウェイ コントローラ(コール エージェント)として機能するCisco CallManagerと通信します。
CMMベース モジュール上のスロット1~スロット3に、最大3つのT1、E1、またはFXSポート アダプタを搭載できます。アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタは、CMMベース モジュールに最大4つ搭載できます(内蔵のスロット4は、アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタ用に予約されています)。
T1ポート アダプタとE1ポート アダプタを混在させることはできませんが、その他のポート アダプタの組合せはすべてサポートされます。
6ポートT1/E1ポート アダプタに備わっているオンボードDigital Signal Processor(DSP;デジタル信号プロセッサ)リソースによって、T1 Channel Associated Signaling(CAS)またはT1/E1 ISDN PRI(1次群速度インターフェイス)を介して、PSTN(公衆交換電話網)またはPBX(構内交換機)にインターフェイスを接続できます。ポート アダプタのDSPリソースは、エコー キャンセレーション、トランスコーディング、FAXリレー、トーンの検知と生成、およびジッタ バッファを提供します。
24ポートFXSポート アダプタのオンボードDSPリソースでは、FXSインターフェイスでセントラル オフィス(CO)またはPBXアナログ トランク回線をエミュレートし、アナログ電話およびFAXにサービスを提供することができます。アナログ電話およびFAXは、標準のCOまたはPBX回線に接続した場合と同様に動作します。
アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタは、トランスコーディングおよびカンファレンス(会議)用のDSPリソースを備えています。
CMMが提供するのは、レイヤ2の転送機能だけです。レイヤ3のルーティングが必要なパケットは、デフォルト ゲートウェイに転送されます。
CMMには、ギガビット イーサネット バックプレーン インターフェイスがあり、IPアドレスとMACアドレスを1つずつ与えることができます。
(注) CMMには、スタティックIPアドレスが必要です。DHCPサーバからIPアドレスを取得することはできません。CLIからinterface GigabitEthernet1/0コマンドを使用して、CMMのギガビット イーサネット バックプレーン インターフェイスにIPアドレスを割り当てます。
(注) Catalyst 6500シリーズ スイッチを使用するVoIPネットワークの概要については、次のURLにアクセスし、『Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide』の「Configuring a VoIP Network」を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/sw_8_1/confg_gd/voicecfg.htm
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人 が行ってください。
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。
表 1 に、CMM T1/E1ポート アダプタのサポート対象機能を示します。
表 2 に、CMMアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタのサポート対象機能を示します。
表 3 に、CMM FXSモジュールのサポート対象機能を示します。
表4 に、CMM FXSモジュールのFAXおよびモデム転送パラメータを示します。
回線符号 ― HDB33、AMI |
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フレーム形式6 ― CRC4あり/CRC4なし |
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FDL8、9 および拡張スーパ フレーム(専用)シグナリング用にT1 CAS/PRI |
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T1-PRI ― 最大18ポートをサポート10 |
E1-PRI ― 最大18ポートをサポート10 |
トランスコーディングおよびカンファレンス(会議)用のメディア サポート • |
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IP precedenceビット、DSCP17、および802.1Qマーキング |
会議が関連付けられないスタンドアロン型トランスコーディング。サポートされるコーデックおよびパケット化のインターバルは、会議の場合と同じ。 |
MTP18サポート |
• Catalyst 6500シリーズ スイッチ(6006、6009、6503、6506、6509、6509-NEB、6509-NEB-A、6513)
• Cisco 7600シリーズ ルータ(7603、7606、7609、7613)
• Supervisor Engine 1、Supervisor Engine 2、またはSupervisor Engine 720 ― スーパバイザ エンジンにはMSFC、MSFC2、またはMSFC3を搭載できますが、CMMの設定または動作にいずれかが必要というわけではありません。
• ポート アダプタ ― CMMベース モジュール上のスロット1~スロット3に、最大3つのT1、E1、またはFXSポート アダプタを搭載できます。
アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタは、CMMベース モジュールに最大4つ搭載できます(内蔵のスロット4は、アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタ用に予約されています)。
(注) T1ポート アダプタとE1ポート アダプタを混在させることはできませんが、その他のポート アダプタの組合せはすべてサポートされます。
• 未使用のポート アダプタ スロットに取り付けるCMMモジュール ブランク フィラー プレート(WS-SVC-CMM-BLANK)
–Supervisor Engine 1およびSupervisor Engine 2 ― 最小限の推奨ソフトウェア リリース:8.1(1)以上
–Supervisor Engine 720 ― 最小限の推奨ソフトウェア リリース:8.2(1)以上
(注) オンライン診断機能を使用するには、ソフトウェア リリース 8.2(1)が必要です(ソフトウェア リリース 8.2(1)は現時点ではリリースされていません)。
–Supervisor Engine 1およびSupervisor Engine 2 ― 最小限のCisco IOSリリース:12.1(13)E、推奨するCisco IOSリリース:12.1(20)E
–Supervisor Engine 720 ― 最小限および推奨Cisco IOSリリース:12.2(14)SX以上
(注) Supervisor Engine 720には、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZP1以上が必要です。
(注) スーパバイザ エンジンとMSFCの両方でCisco IOSソフトウェアを実行する場合、使用できるイメージは、sup11、sup12、およびsup22です。
(注) CMMは専用のソフトウェア イメージを使用します。このイメージはスーパバイザ エンジンまたはMSFCのイメージにバンドルされていません。CMMのフラッシュ メモリにイメージをダウンロードする手順については、「ソフトウェアのアップグレード手順」を参照してください。
(注) CMMソフトウェア リリース12.2(2)YK1、CMMソフトウェア リリース12.2(11)ZC、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZC、およびCMMソフトウェア リリース12.2(13)ZPは、Cisco CallManagerリリース3.2(2)以上をサポートしています。
ここでは、CMMおよびポート アダプタの前面パネル機構について説明します。
• 「CMM」
• 「アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタ」
• STATUS LED ― CMMが起動すると、各種のハードウェア コンポーネントを初期化して、スーパバイザ エンジンと通信します。STATUS LEDは、スーパバイザ エンジンとの通信、および初期化の結果を示します。通常の初期化シーケンスでは、STATUS LEDは消灯からレッドおよびオレンジを経てグリーンになります。 表 5 で、STATUS LEDの動作について説明します。
• ポート アダプタ スロット ― 図1 では、左および中央のスロットにE1ポート アダプタが搭載され、右のスロットにブランク フィラー プレートが取り付けられています。
• REAR MODULE STATUS LED ― 表 6 で、REAR MODULE STATUS LEDの動作について説明します。
(注) スーパバイザ エンジンのLEDについては、『Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide』を参照してください。
• – |
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• • • |
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19.show environment temperature modコマンドを入力すると、モジュールの4つのセンサそれぞれの温度が表示されます。 |
6ポートT1/E1ポート アダプタの前面パネル機構は、次のとおりです。
• 受信ポートLED ― 前面パネルのLEDは、各T1/E1インターフェイスの状態を示します。 表 7 で、受信ポートLEDの動作について説明します。
• RJ-45コネクタ ― 詳細については、「RJ-45ポート コネクタおよびケーブル仕様」を参照してください。
図2に、6ポートT1およびE1ポート アダプタの前面パネルを示します。
24ポートFXSポート アダプタの前面パネル機構は、次のとおりです。
• 受信ポートLED ― 前面パネルのLEDは、各FXSインターフェイスの状態を示します。 表 8 で、受信ポートLEDの動作について説明します。
• RJ-21コネクタ ― 詳細については、「RJ-21ポート コネクタおよびケーブル仕様」を参照してください。
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図3に、24ポートFXSポート アダプタの前面パネルを示します。
アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの前面パネル機構は、次のとおりです。
• STATUS LED ― 表 9 で、STATUS LEDの動作について説明します。
図4に、メディア サービス ポート アダプタの前面パネルを示します。
Catalyst 6500シリーズ スイッチおよびCisco 7600シリーズ ルータでは、スイッチの電源をオフにしなくても、冗長用スーパバイザ エンジンおよびモジュールを取り外して交換できます。この機能をホットスワップといいます。
スイッチの電源が投入され、スイッチが動作している状態のままモジュールの取り外しまたは取り付けを行った場合、システムは次のように動作します。
1. モジュールに十分な電力が供給されているかどうかを調べます。
2. バックプレーンをスキャンして、設定変更の有無を調べます。
3. 新しく取り付けられたモジュールをすべて初期化し、取り外されたモジュールがある場合はそれを認識して、管理上のシャットダウン状態にします。
4. モジュール上に設定済みインターフェイスがある場合は、それらのインターフェイスを取り外したときの状態に戻します。新しく取り付けたインターフェイスは、起動時に(未設定で)存在していた場合と同様、管理上のシャットダウン状態になります。スロットに同じモジュール タイプを取り付けた場合は、元のモジュールのポート数まで、ポートが設定されてオンラインになります。
新しいインターフェイスに対して、診断テストを実行します。テストにパスした場合、システムは正常に動作しています。新しいモジュールに問題があった場合、システムは通常の動作を再開しますが、新しいインターフェイスはディセーブルのままとなります。診断テストに失敗した場合、システムはクラッシュします。これは通常、新しいモジュールのバスに問題があるので取り外す必要があるという状態を示します。
スーパバイザ エンジンを2台搭載している場合、システムの電源をオフにしなくても、ホットスワップによって一方のスーパバイザ エンジンを取り外して交換できます。
ここでは、CMM上のポート アダプタの取り外しおよび取り付けの手順について説明します。
• 「必要な工具」
• 「CMMのスロット1~スロット3からのポート アダプタの取り外し」
• 「CMMのスロット1~スロット3へのポート アダプタの取り付け」
• 「スロット4のアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの取り付けおよび取り外し」
ポート アダプタの取り外しおよび取り付けには、次の工具が必要です。
• No.1プラス ドライバ(ネジおよびスタンドオフに使用)
• ユーザ側で用意した静電気防止用器具またはすべてのアップグレード キット、Field-Replaceable Unit(FRU)、およびスペアに付属の使い捨て静電気防止用リスト ストラップ
モジュールを取り扱うときには、必ずリスト ストラップまたはその他のアース器具を使用して、ESD(静電気放電)を防止してください。ESDの防止については、『 Regulatory Compliance and Safety Information 』の「Preventing ESD」を参照してください。
(注) CMMの前面パネルを手前にした場合、左側がスロット1、中央がスロット2、右側がスロット3です。スロット4は内蔵されています(図7を参照)。
警告 システムの稼動中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが存在します。作業を行なうときは、十分に注意してください。
ステップ 1 Catalyst 6500シリーズ スイッチまたはCisco 7600シリーズ ルータからCMMを取り外します(取り外し手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください)。
ステップ 2 コンポーネント側を下に、CMM前面を手前にして、静電気防止用マットまたはパッドにCMMを静かに置きます(図5を参照)。
ステップ 3 ポート アダプタを固定している2本のプラスネジを外します(図5を参照)。
ステップ 4 CMMのコンポーネント側を上にして、静電気防止用マットまたはパッドの上に静かに置きます。
ステップ 5 2本のスタンドオフとポート アダプタを固定している残りの2本のプラスネジを外します(図6を参照)。
ステップ 6 図7で2つのコネクタの位置を確認し、ポート アダプタを取り外します。ポート アダプタを持ち上げてコネクタから外すときには、慎重に作業してください。
ヒント 2つのコネクタからポート アダプタを外すには、ポート アダプタの背面を片手で持ち、コネクタから外れるまで、ポート アダプタの背面を静かに引き上げます。
ステップ 7 取り外したポート アダプタを静電気防止用袋に収めます。
ステップ 8 スロットを空にしておく場合は、ブランク フィラー プレートを取り付けます。
警告 ブランク前面プレートには、3つの重要な役割があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置へのEMIの影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。
ステップ 9 Catalyst 6500シリーズ スイッチにCMMを取り付ける手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください。
(注) CMMの前面パネルを手前にした場合、左側がスロット1、中央がスロット2、右側がスロット3です。スロット4は内蔵されています(図7を参照)。
CMMのスロット1~スロット3にポート アダプタを取り付ける手順は、次のとおりです。
警告 システムの稼動中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが存在します。作業を行なうときは、十分に注意してください。
ステップ 1 Catalyst 6500シリーズ スイッチからCMMを取り外します(取り外し手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください)。
ステップ 2 コンポーネント側を上に、CMM前面を手前にして、静電気防止用マットまたはパッドにCMMを静かに置きます。
ステップ 3 ブランク フィラー パネルが取り付けられている場合は、取り外します。
ステップ 4 静電気防止用袋から新しいポート アダプタを取り出します。
ステップ 5 ポート アダプタを取り付けるスロットを確認します。以下のそれぞれの位置を確認します(図7を参照)。
ステップ 6 マウント ポストおよび取り付け用の穴にポート アダプタを合わせます。ポート アダプタのコネクタがCMMのコネクタと重なるようにします。
ステップ 7 ポート アダプタをすべてのマウント ポストおよび取り付け用の穴の位置に合わせてから、ポート アダプタの端を静かに押しつけて、コネクタのキーをきちんとかみ合わせます。必要に応じて、左手でアダプタを押さえながら、右手で上下に軽く揺すり、ポート アダプタを装着します。
ヒント 2つのコネクタにポート アダプタを装着するには、ポート アダプタの背面を片手で持ち、コネクタに固定するまで、ポート アダプタの背面を静かに、しっかりと押し込みます。ポート アダプタがコネクタに装着されると、「カチッ」という音がはっきり聞こえます。
ステップ 8 2本のスタンドオフと2本のプラスネジを取り付け、ポート アダプタを固定します(図6を参照)。
ステップ 9 CMMのコンポーネント側を下にして、静電気防止用マットまたはパッドの上に静かに置きます。
ステップ 10 残りの2本のプラスネジを取り付けます(図5を参照)。
ステップ 11 Catalyst 6500シリーズ スイッチにCMMを取り付けます(取り付け手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください)。
(注) アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタは、スロット4に搭載できる唯一のポート アダプタです(図7を参照)。
警告 システムの稼動中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが存在します。作業を行なうときは、十分に注意してください。
ここでは、スロット4のアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの取り外しおよび取り付けの手順について説明します。
CMMのスロット4からポート アダプタを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Catalyst 6500シリーズ スイッチまたはCisco 7600シリーズ ルータからCMMを取り外します(取り外し手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください)。
ステップ 2 コンポーネント側を上に、CMM前面を手前にして、静電気防止用マットまたはパッドにCMMを静かに置きます。
ステップ 3 図7で、2本のスロット4プラスネジ マウント ポストの位置を確認します。ポート アダプタの右側を固定している2本のプラスネジを取り外します。
ステップ 4 図7で、2本のスロット4スタンドオフ マウント ポストの位置を確認します。ポート アダプタを固定している2本のマウント ポストを取り外します。
ステップ 5 図7で、2つのスロット4コネクタの位置を確認します。ポート アダプタを慎重に取り外します。ポート アダプタを持ち上げてコネクタから外すときは、十分に注意してください。
ヒント 2つのコネクタからポート アダプタを外すには、ポート アダプタの左側を片手で持ち、コネクタから外れるまで、ポート アダプタを静かに引き上げます。
ステップ 6 取り外したポート アダプタを静電気防止用袋に収めます。
ステップ 7 Catalyst 6500シリーズ スイッチにCMMを取り付ける手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください。
CMMのスロット4にポート アダプタを取り付ける手順は、次のとおりです。
(注) CMMのスロット4にポート アダプタを取り付けるには、ポート アダプタから前面プレートを取り外す必要があります。前面プレートを取り外すには、前面プレートを手前にした状態で、ポート アダプタのコンポーネント側を静電気防止用マット上に置き、前面プレートを固定している2本のプラスネジを外します。
ステップ 1 Catalyst 6500シリーズ スイッチまたはCisco 7600シリーズ ルータからCMMを取り外します(取り外し手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください)。
ステップ 2 コンポーネント側を上に、CMM前面を手前にして、静電気防止用マットまたはパッドにCMMを静かに置きます。
ステップ 3 図7で、2本のスロット4プラスネジ マウント ポストの位置、および2本のスロット4スタンドオフ マウント ポストの位置を確認します。
ステップ 4 ポート アダプタを、2本のスロット4プラスネジ マウント ポストおよび2本のスロット4スタンドオフ マウント ポストの位置にあわせます。ポート アダプタのコネクタがCMMのコネクタと重なるようにします。
ステップ 5 ポート アダプタをすべてのマウント ポストおよび取り付け用の穴の位置に合わせてから、ポート アダプタの端を静かに押しつけて、コネクタのキーをきちんとかみ合わせます。必要に応じて、左手でアダプタを押さえながら、右手で上下に軽く揺すり、ポート アダプタを装着します。
ヒント 2つのコネクタにポート アダプタを装着するには、ポート アダプタの左側を片手で持ち、コネクタに固定するまで、ポート アダプタの左側を静かに、しっかりと押し込みます。ポート アダプタがコネクタに装着されると、「カチッ」という音がはっきり聞こえます。
ステップ 6 2本のスタンドオフと2本のプラスネジを取り付け、ポート アダプタを固定します(図6を参照)。
ステップ 7 Catalyst 6500シリーズ スイッチにCMMを取り付ける手順については、『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』または『 Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』を参照してください。
警告 装置を開く前に、電話網の電圧との接触を防ぐために、電話コードを取り外してください。
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。
警告 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。
警告 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
警告 装置の電源がオフになっていても、WANポートには危険なネットワーク電圧がかかっています。感電を防ぐために、WANポート付近で作業を行なうときは十分に注意してください。ケーブルを取り外すときは、装置から最も離れているケーブルから取り外してください。
警告 感電を防ぐために、Safety Extra-Low Voltage(SELV;安全特別低電圧)回路をTelephone-Network Voltage (TNV;電話網電圧)回線に接続しないでください。LANポートにはSELV回路があり、WANポートにはTNV回路があります。一部のLANポートおよびWANポートは、RJ-45コネクタを使用しています。ケーブル接続の際は注意が必要です。
警告 火災の発生を防ぐため、必ずNo.26 AWG以上の通信回線コードを使用してください。
ここでは、T1/E1ポート アダプタのRJ-45ポート コネクタおよびケーブル仕様について説明します。
• 図8に、RJ-45ポート ケーブル コネクタのピンの向きを示します。
• 表 10 に、RJ-45ポートのピン割り当てを示します。
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RJ-21コネクタに接続するには、標準RJ-21カテゴリ5のtelcoコネクタおよびケーブルを使用します。図9および図10に、2タイプのRJ-21コネクタを示します。 表 11 に、モジュールのRJ-21コネクタのピン割り当てを示します。
図9 RJ-21 Telcoインターフェイス90度ケーブル コネクタ
図10 RJ-21 Telcoインターフェイス180度ケーブル コネクタ
ここでは、CMMポート アダプタの設定方法について説明します。
• 「動作モード」
システムにCisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFCを搭載している場合は、 session コマンドを使用してCMMモジュールのCLIにアクセスする前に、CMMのギガビット イーサネット インターフェイスをスイッチ ポートとして設定し、イネーブルにしておく必要があります(Switch Processor[SP;スイッチ プロセッサ]のコンソールから次のコマンドを入力します)。
CMMのCLIにアクセスするための session コマンドは、システム構成によって異なります。
• Catalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンだけを搭載した(MSFCは搭載していない)システム、およびCatalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンとCisco IOSソフトウェアが稼働するMSFCを搭載したシステムの場合は、 session mod_num コマンドを入力してCMMのCLIにアクセスします。
• Cisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFCを搭載したシステムの場合は、 session slot mod_number processor 0 コマンドを入力して、CMMのCLIにアクセスします。
(注) スイッチは各CMMを別々のネットワーク デバイスとみなすので、CMMごとに個別にアクセスして設定する必要があります。
CMMのCLIで各ポート アダプタを特定する場合、 interface_name に続けて slot_num/port_num を指定します。たとえば、スロット2に搭載した6ポートT1ポート アダプタの最初のポートを設定する場合は、T1 2/0と指定します。2番めのポートの場合は、T1 2/1と指定します(以下、同様です)。
MGCPモード(別名、ゲートウェイ モード)では、CMMは明示的にCisco CallManagerに登録します(ゲートウェイ タイプごとに1回ずつ登録を行います)。MGCPモードでは、ユーザがダイヤル ピア、音声ポート、コントローラなどを設定する必要はありません。Cisco CallManagerがコンフィギュレーションを認識して、終端までルーティングします。
CMM上でMGCPモードを設定する手順は、Cisco Voice Gateway 200(VG200)およびCisco 2600/3600シリーズ製品上でMGCPを設定する場合と同様です。
MGCPモードを使用するCMMの設定については、次のマニュアルを参照してください。
• 次のURLの『 Cisco IOS Voice, Video, and Fax Configuration Guide 』Release 12.2の「Configuring Media Gateway Control Protocol and Related Protocols」
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fvvfax_c/vvfmgcp.htm
• 次のURLの『 Configuring the Cisco IOS MGCP Gateway 』
http://www.cisco.com/warp/public/788/AVVID/vg200_cfg.html
MGCPの設定例については、「設定例」を参照してください。
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZCでサポートされています。
H.323はゲートウェイでダイヤル プランとルート パターンを維持しなければならないので、MGCPと比較すると、ゲートウェイの設定が増えます。正しい終端にコールを振り分けられるように、十分な情報をゲートウェイに与える必要があります。終端はH.323対応デバイスでなければなりません。
CMM上でH.323モードを設定する手順は、Cisco VG200およびCisco 2600/3600シリーズ製品上でH.323を設定する場合と同様です。
H.323モードを使用するCMMの設定については、次のマニュアルを参照してください。
• 次のURLの『 Cisco IOS Voice, Video, and Fax Configuration Guide 』Release 12.2の「Configuring H.323 Gateways」
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fvvfax_c/vvf323gw.htm
• 次のURLの『 Configuring a Cisco IOS H.323 Gateway for Use with Cisco CallManager 』
http://www.cisco.com/warp/public/788/AVVID/config_h323_ccm.html
H.323の設定例については、「設定例」を参照してください。
Cisco CallManagerは、標準に準拠したオープンなコール処理システムです。このソフトウェアはWindows 2000サーバ上で稼働し、電話間でコールを確立および切断し、従来のPBX機能を企業IPネットワークに統合します。Cisco CallManagerは、IP PBXシステム、電話、アクセス ゲートウェイのコンポーネントとともに、電話会議、メディア ミキシングなどの機能に対応するリソースを管理します。各Cisco CallManagerは、それぞれのゾーン内の装置を管理し、別のゾーンを担当しているCisco CallManagerと情報を交換して、複数のゾーンにまたがるコールを実現します。Cisco CallManagerはさらに、既存のPBXシステムと連動して、PSTN経由でコールをルーティングできます。
(注) CMMと共に動作するようCisco CallManagerを設定するには、次のURLにアクセスして、『Cisco CallManger Administration and System Guides』、『Cisco CallManager Documentation Guides』、およびCisco CallManagerのリリース ノートを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/3_3/index.htm
CMMインターフェイスの設定は、ほかのシスコ製品で音声インターフェイスを設定する場合と同様です。CMMインターフェイスを設定する場合の要件は、使用するAVVIDネットワークの要件によって異なります。インターフェイスの設定手順については、シスコの次のマニュアルを参照してください。
• 次のURLの『 Cisco IOS Voice, Video, and Fax Configuration Guide 』Release 12.2
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fvvfax_c/index.htm
• 次のURLの『 Cisco IOS Voice, Video, and Fax Command Reference 』Release 12.2
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fvvfax_r/index.htm
• 次のURLのCisco 2600/3600シリーズに対応するVoice over IPのマニュアル
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/access/nubuvoip/voip3600/
(注) CMMには、スタティックIPアドレスが必要です。DHCPサーバからIPアドレスを取得することはできません。CLIからinterface GigabitEthernet1/0コマンドを使用して、CMMのギガビット イーサネット バックプレーン インターフェイスにIPアドレスを割り当てます。
CMM T1/E1ポート アダプタのクロック設定は、シスコのほかの多くのゲートウェイと同じです。クロックの設定に使用するCLIコマンドは、ほかのゲートウェイの場合とまったく同じです。個々のT1またはE1ポートにクロックを設定する場合は、コントローラ コンフィギュレーション モードで clock source コマンドを使用します。
clock source {line [primary | secondary {1..17}] | internal}
デフォルトに戻すには、 no clock source コマンドを使用します。
(注) clock source lineコマンドを使用することは推奨できません。clock source line primaryコマンドまたはclock source line secondaryコマンドを入力する必要があります。
ポート アダプタのクロック ソースを プライマリ(primary) として設定した場合、リモート エンドから受信したRxクロックを使用して、そのCMM上で内部クロックとして設定されているすべてのCMM T1/E1ポートにクロックが提供されます。CMM上で プライマリ クロック ソースとして設定できるポート アダプタ ポートは1つだけです。いずれのポート アダプタ ポートも プライマリ クロック ソースとして設定しなかった場合、内部TDMシステム クロックはポート アダプタのいずれか1つのフリーラン クロックを使用します。
ポート アダプタ ポートのクロック ソースをセカンダリ(secondary)として設定する場合は、ソースの優先順位も指定する必要があります。指定されたプライマリ クロック ソースがなかった場合、セカンダリ ソースの中から、Rxクロックを利用できる、優先順位の最も高いものをシステムが自動的に選択します。
ポート アダプタ ポートのクロック ソースを 内部(internal) として設定した場合、ポートはシステムが提供するクロックを使用します。この場合のシステム クロックは、CMM内部クロックか、または プライマリ クロック ソースとして設定されたポートからのRxクロックです。
• 「CMMでのMGCPゲートウェイ フォールバックの設定」
• 「CMMでのトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定」
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(11)ZCでサポートされています。
PRI/Q.931シグナリング バックホールは、メディア ゲートウェイ(シスコのアクセス サーバ、ルータ、コンセントレータなど)とメディア ゲートウェイ コントローラ(具体的にはCisco VSC3000)間における、PRIシグナリング(Q.931および上位レイヤ)のトランスポートです。
CMMでQシグナリング(QSIG)バックホールを設定する手順については、次のURLにアクセスして、コンフィギュレーション ノート『 QSIG Backhaul (RUDP based) for Cisco IOS Gateways 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/cfgnotes/ol_3972.htm
このマニュアルには、機能の利点、サポート対象プラットフォーム、関連資料、および機能の設定手順が記載されています。
CMMでのQSIGバックホールの設定例については、「設定例」を参照してください。
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZCでサポートされています。
QSIG Network-Specific Facility(NSF)は、ネットワークに特定のサービスを要求する場合、または提供されているサービスを示す場合に使用します。
CMMでのNSFの設定については、次のURLにアクセスして、『 Cisco IOS Dial Technologies Configuration Guide 』Release 12.2の「Configuring NSF Call-by-Call Support」を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fdial_c/fnsprt4/dcdchant.htm#1039514
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZCでサポートされています。
(注) CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZCおよび12.2(13)ZPのSurvival Remote Site Telephony(SRST)は、Cisco IP Phone 7902、7912、7905、および7935をサポートしません。
SRSTを使用することによって、Cisco CallManagerは、ローカル ネットワーク上のシスコ ルータに接続されたCisco IP Phoneのフォールバックをサポートできます。リモートの第1、第2、または第3 Cisco CallManagerデバイスとの接続が切断された場合、またはWAN接続が停止した場合でも、ルータはSRSTによって、Cisco IP Phoneのコール処理をサポートできます。
CMMでのSRSTの設定については、次のURLにアクセスして、『 Cisco Survivable Remote Site Telephony (SRST) 』Version 2.1を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t15/srst21/
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZCでサポートされています。
(注) Media Gateway Control Protocol(MGCP)ゲートウェイ フォールバックでサポートされるのは、基本コールだけです。保留、転送、パーク、会議などの補助機能はサポートされません。
MGCPゲートウェイ フォールバックによって、MGCPブランチ ネットワークの信頼性が向上します。WANリンクがリモート サイトのMGCPゲートウェイを中央サイトのCisco CallManager(MGCPコール エージェント)に接続します。WANリンクで障害が発生すると、ゲートウェイはフォールバック機能によってH.323ゲートウェイとしての動作を維持します。
MGCPゲートウェイ フォールバック機能は、SRSTと連動します。Cisco CallManagerとの接続が使用できない場合でも、シスコのゲートウェイおよびルータはSRSTによって、Cisco IP Phoneの接続を一時的に管理できます。
MGCPゲートウェイ フォールバックを設定する主要なコマンドは、次のとおりです。
CMMでMGCPゲートウェイ フォールバックを設定する手順については、次のURLにアクセスして、『 Cisco IOS Voice Configuration Library 』Release 12.3 の「Configuring Cisco MGCP Gateways to Interoperate with Cisco CallManager」の項を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/vvfax_c/callc_c/ccm_c/intcnf1.htm
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZCでサポートされています。
CMMでFacility Data Link(FDL)メッセージング機能を設定するには、 fdl { att | ansi | both }コマンドを使用します。 att キーワードを指定した場合は、AT&T TR54016規格のデータ リンクで受信したFDLメッセージに対して、T1インターフェイスが応答してアクションを実行します。 ansi キーワードを指定した場合は、ANSI T1.403規格のデータ リンクで受信したFDLメッセージに対して、T1インターフェイスが応答してアクションを実行します。 both キーワードを使用すると、両方の規格が使用されます。
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZCでサポートされています。
R2シグナリングは、チャネライズドE1ネットワークで一般的な、シグナリングの国際規格です。ただし、R2として単一のシグナリング規格があるわけではありません。R2はInternational Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector(ITU-T;国際電気通信連合電気通信標準化部門)のQ.400~Q.490勧告で定義されていますが、国や地域によってまったく異なる形で実装されています。シスコでは、Cisco IOSソフトウェアで多数のローカライズされたR2シグナリング実装方法をサポートすることによって、この難しい状況に対応しています。
CMMでE1 R2 CASシグナリングを設定する場合は、次のリソースを利用してください。
• E1 R2 CASシグナリングについては、次のURLにアクセスして、『 Cisco IOS New Features 』Release 12.1の「E1 R2 and Channel-Associated Signaling Configuration」を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t3/dt_r2cas.htm
• H.323でのE1 R2 CASシグナリングの設定例については、「設定例」を参照してください。
• E1 R2を設定する一連のコマンドは、コントローラE1モード コマンドに属します。CAS customコマンドを使用すると、さまざなスタイルのR2を設定できます。CAS customコマンドは、グローバルのコントローラE1コマンドに属します。設定オプションは、次のとおりです。
Ds0-group group-number time slots list_Of_time slots type {r2-analog | r2-digital | r2-pulse}
{dtmf | r2-compelled | r2-semi-compelled | r2-non-compelled} ani
answer-guard-time:グループBの応答信号から回線の応答までの待ち時間
caller-digits:発信者IDを要求するまでに収集するディジット
dnis-complete:DNISディジットのあとでI-15を送信してダイヤルアウト
groupa-callerid-end:グループA発信者ID終了を送信
invert-abcd:Txの前、RxのあとでABCDビットを反転
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZPでサポートされています。
CMM FXSポート アダプタの設定は、ほかのCisco IOS音声プラットフォーム上でのFXSシグナリングの設定と同様です。FXSシグナリング設定の一般的な情報については、次のURLにアクセスして、『 Cisco IOS Multiservice Applications Configuration Guide 』リリース12.1を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/multi_c/mcprt1/mcd5voip.htm#18244
CMMでのFXSの設定例は、「設定例」を参照してください。
ここでは、Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)ダウンロードを使用したMGCP FXSの設定手順について説明します。
Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)ダウンロードを使用してMGCP FXSを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco CallManagerにゲートウェイを追加します。
a. CCM --> Device --> Gatewayを選択します。
b. Add a New Gateway をクリックします。
c. [Gateway Type]メニューから、 Communication Media Module を選択します。
ステップ 2 次の例のように、CMMゲートウェイの説明を入力します。
ステップ 3 CMMを選択し、設定するFXSインターフェイスを指定します。
a. [Installed Voice Interface Cards]メニューに、導入されているCisco CallManagerソフトウェア リリースまたはパッチに応じて、3スロットまたは4スロットが表示されます。
b. ドロップダウン メニューから、WS-X6600を選択します。選択したインターフェイスが、正しいモジュールを示していることを確認してください。 Insert をクリックします。
c. The WS-X6600プルダウン メニューの下に、[Subunit]フィールドが表示されます。適切なサブユニットを選択します。この例では、WS-X6600-24FXSを選択しています。
d. [Update]をクリックすると、疑問符(?)の付いた24のエンドポイント(24 FXS)がイエローで表示されます。
Description ....(デフォルト値を使用)
Device Pool*
Calling Search Space
AAR Calling .....
Media Resource ......
Network Hold Audio......
Location........
AAR Group
Network Locale
Prefix DN.....(デフォルトはブランク)
Num Digits*.....(デフォルトは0)
Expected Digits*.....(デフォルトは0)
Input Gain.....(デフォルトは0)
Output Attenuation.....(デフォルトは3)
Echo Cancellation.....(デフォルトはイネーブル)
Echo Cancel Coverage.....(デフォルトは64)
Caller ID.....(デフォルトはイネーブル)
(注) エンドポイントに上記のフィールドが表示されない場合、適正なCisco CallManagerソフトウェア リリースまたはパッチがインストールされていません。
ステップ 5 エンドポイント フィールドを設定した後、 Insert をクリックします。画面の左側に新しいメニューと24のポート/エンドポイントが表示されます。各設定済みエンドポイントの横に、[Add DN]が付いています。
ステップ 6 Add DN をクリックして、インターフェイスに正しいディレクトリ/電話番号を指定し、必要に応じて、ほかの情報を入力します。
(注) CMM CLIにログインしたあと(CLIのアクセス方法を参照)、最低限、以下の設定が必要になります。
ステップ 1 ホスト名を設定します。この名前は、「Cisco CallManagerを使用したFXSシグナリングの設定」の手順のステップ2で指定した名前と一致している必要があります。
ステップ 2 ドメイン名を設定します。この名前は、「Cisco CallManagerを使用したFXSシグナリングの設定」の手順のステップ2で指定した名前と一致している必要があります。
ステップ 3 次のように、 interface GigabitEthernet1/0 コマンドを使用して、CLIからCMMギガビット イーサネット バックボーン インターフェイスを設定します。
Cisco CallManagerおよびネットワーク上のほかのデバイスにpingを送信し、設定を確認します。
ステップ 4 ccm-manager config server IP_Address コマンドを入力して、CMMでのXMLファイルのダウンロード元となるCisco CallManagerアドレスを指定します。
ステップ 5 ccm-manager config コマンドを入力して、Cisco CallManagerからのXMLファイルのダウンロードを開始します(設定したポート数が多いほど、ダウンロード時間は長くなります)。
ステップ 6 ダウンロードが完了したら、 show run コマンドを入力して、設定を確認します。
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZPでサポートされています。
ここでは、アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタの設定について説明します。
• 「Cisco CallManagerを使用したカンファレンス ブリッジの設定」
Cisco CallManagerを使用してカンファレンス ブリッジを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Service > Media Resource > Conference Bridgeを選択します。
ステップ 2 ウィンドウの右上にあるAdd a New Conference Bridge リンクをクリックします。
ステップ 3 Conference Bridge Configurationウィンドウが表示されます。
ステップ 4 表 12 を参照して、適切な設定を入力します。
ステップ 7 ウィンドウが更新され、追加したカンファレンス デバイスが表示されます。追加したデバイスが、ウィンドウの左側のリストに表示されるはずです。
ステップ 8 カンファレンス ブリッジ デバイスをリセットして変更を適用するには、Resetボタンをクリックします。
ステップ 9 カンファレンス ブリッジ デバイスがリセットされるというメッセージが表示されます。
ステップ 11 「CMM CLIでのトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定」に進みます。
Cisco CallManagerを使用してトランスコーダを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Service> Media Resource> Transcoderを選択します。
ステップ 2 ウィンドウの右上にあるAdd a New Transcoderリンクをクリックします。
ステップ 3 表 13 を参照して、適切な設定を入力します。
ウィンドウが更新され、設定したトランスコーダのステータスを含む特定の情報が表示されます。
ステップ 5 「CMM CLIでのトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定」に進みます。
CMM CLIを使用してトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 各アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタには、会議およびトランスコーディング用の100 Mbpsイーサネット インターフェイス(ポート)があります。このポートは、シグナリング制御およびテレフォニーRTPパケット用のCMMギガビット インターフェイスと同じVLANに割り当てる必要があります。
(注) 100 Mbpsイーサネット インターフェイスが、CMMギガビット インターフェイスと同じVLANに割り当てられているかどうかを、必ず確認してください。
set vlan [ vlan _ number ] [ mod / port ]コマンドを入力し、スーパバイザ エンジンのCatalystオペレーティング システムを使用して、スイッチのVLANにポートを割り当てます。 show vlan コマンドを入力して、既存のVLANを表示します。 mod に、CMMのスロット番号を指定します。 port の指定範囲は、1~5です。
次の設定を行なって、スーパバイザ エンジンおよびMSFCの両方でCisco IOSソフトウェアを実行しているスイッチのVLANにポートを割り当てます。
ステップ 2 次のように、イーサネット インターフェイスを設定します。
a. 各アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタ モジュールに対応しているインターフェイスを設定します。アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタのインターフェイスにはすべて、ギガビット インターフェイスと同じサブネットを設定する必要があります。アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタのすべてのインターフェイスを、ギガビット インターフェイスと同じサブネット上に共存させるには、32ビット ネットマスクを使用する必要があります。
b. ポート アダプタを使用してコールを正常に完了するには、(no shutコマンドを入力して)アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタのインターフェイスをイネーブルにする必要があります。
ステップ 3 次のように、ギガビット イーサネット インターフェイスを設定します。
a. ギガビット インターフェイスにIPアドレスを設定します。このインターフェイスには、標準ネットワーク マスクを設定できます。
b. インターフェイスをイネーブルにします(no shutコマンドを入力)。
(注) ギガビット イーサネット インターフェイスは、Cisco CallManagerへのSCCPシグナリング トラフィックに使用されます。各アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタは、RTP(音声)トラフィック用の独自のインターフェイスを備えています。ギガビット イーサネット インターフェイスが設定されていないと、Cisco CallManagerでトランスコーディング/カンファレンス(会議)サービスを登録できません。アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタのイーサネット インターフェイスが設定されていない場合、音声用のパスは確立されません。アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタのインターフェイスの1つがシャットダウンされると、ホストからCisco CallManagerに、これらのリソースが使用できなくなったことが通知されます。RTPトラフィックはアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタのインターフェイスを経由し、シグナリングはギガビット イーサネット インターフェイスを経由する必要があります。
a. 各アドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタ上で、DSPリソース プールを設定します。各ドータカードは、(最大)4つのリソース プールに分割できる4つのDSPを備えています。各DSPは、32チャネルの会議またはトランスコーディングをサポートします。
b. メディア カードをイネーブルにします(no shutコマンドを入力)。
ステップ 5 次のように、DSPファームのプロファイルを設定します。
(注) トランスコーディングまたはカンファレンス サービスにリソース プールを関連づけるにはプロファイルを使用し、サポートされるコーデック タイプおよびパケット化などの特性をサービスに関連づけます。
a. dspfarm profile コマンドを使用して、DSPファームのカンファレンスまたはトランスコーディング プロファイルを作成します。
b. プロファイルに、サポートされるコーデックおよび関連パケット化サイズを設定します。パケット化サイズは、最大パケット化サイズを意味します。G.711を使用する場合、32 msパケット化を使用するエンドポイント(NetMeetingなど)が設定されている場合には、パケット化サイズを30 ms未満に設定する必要があります(これは、CSCea60204の警告です)。
c. ステップ3(メディア カード設定)で設定したリソース プールを、DSPファーム(DSPFARM)プロファイルに関連づけます。
d. no shutコマンドを入力して、プロファイルをイネーブルにします。
DSPファーム プロファイルのサブモードは、次のとおりです。
ステップ 6 次のように、Skinny Client Control Protocol(SCCP)を設定します。
• SCCPインターフェイスを設定します。Cisco CallManagerとの通信に使用するギガビット イーサネット インターフェイスを設定すべきです。
• 1つまたは複数のCisco CallManagerを設定します。
• 1つまたは複数のCisco CallManagerグループを作成します。Cisco CallManagerグループは、Cisco CallManager、Cisco CallManagerプライオリティ、および登録名のセットに、1つまたは複数のサービス(DSPファーム プロファイル)を関連づけます。
identifier キーワードは、グループ内でプロファイルを関連づけるときにCisco CallManagerを参照するための名前です。この名前は、その都度、IPアドレスおよびCisco CallManagerのバージョンを指定しなくて済むように、簡略名として設定します。次に、例を示します。
上記の設定では、1および2というID(名前)を持つ2つのCisco CallManagerが作成されます。この設定により、以降のCisco CallManagerグループの作成時に、これらのCisco CallManagerをIDで参照できます。
a. 次のように、(ハードウェアのMACアドレスではなく)サービスを設定したいアドホック会議/トランスコーディング ポート アダプタに関連付けたインターフェイスを表示します。
b. 次のように、コンフィギュレーション モードを開始します。
c. 次のように、Cisco CallManagerグループ サブモードを開始します。
d. 次のように、トランスコーディング プロファイルに、[MTP]プレフィクスのあとにステップaで取得したハードウェア アドレスを付けた名前を関連づけて、トランスコーディング/MTSを追加します。
e. 次のように、カンファレンス プロファイルに、[CFB]プレフィクスのあとにステップaで取得したハードウェア アドレスを付けた名前を関連づけて、カンファレンス サービスを追加します。
プレフィクスのあとにMACアドレスを付けた名前は、Cisco CallManagerがハードウェア リソースを識別するときに使用する固有IDになります。任意の固有名を使用できますが、プレフィクスとしてトランスコーディング用のMTP、およびカンファレンス用のCFBを常に使用する必要があります。
ステップ 7 次のように、すべてのサブシステムをイネーブルにします。
次に、完全なCLIの設定例を示します(CMMのほかのトランスコーディングおよびカンファレンス[会議]の設定例は、設定例を参照してください)。
• 「Cisco CallManagerを使用したMGCP T1 PRIの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したMGCP T1 CASの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したMGCP E1 PRIの設定」
• 「Cisco CallManageおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP T1 PRIの設定」
• 「Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP T1 CASの設定」
• 「Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP E1 PRIの設定」
• 「Cisco CallManageおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP FXSの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したMGCP FXSの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したQSIGバックホールの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したH.323 T1 PRIの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したH.323 T1 CASの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したH.323 E1 PRIの設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したH.323 E1-R2の設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したH.323 FXS/T1の設定」
• 「Cisco CallManagerを使用したトランスコーディングおよびカンファレンス(会議)の設定」
Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP T1 PRIの設定は、次のとおりです。
Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP T1 CASの設定は、次のとおりです。
Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP E1 PRIの設定は、次のとおりです。
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZPでサポートされています。
Cisco CallManagerおよびMGCP(XML)コンフィギュレーション ダウンロードを使用したMGCP FXSの設定は、次のとおりです。
Cisco CallManagerを使用したMGCP FXSの設定は、次のとおりです。
(注) この機能は、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZPでサポートされています。
次の手順で、CMMイメージをCMMブートフラッシュ メモリにダウンロードします。
次に、イメージを保管し、特定のCMMイメージが起動するようにシステムを設定する方法について説明します。
CMMのブートフラッシュには、ゴールデン(既存)イメージと新しいイメージの2つを保管することを推奨します。最初のブート位置にゴールデン イメージ、次のブート位置に新しいイメージを保管してください。さらに、CMMの電源管理ビットを使用してCMMのリセット時にどのイメージを起動するかを制御するように、システムを設定する必要があります。ブートフラッシュの最初のイメージを起動する場合は電源管理オプション1、ブートフラッシュの2番めのイメージを起動する場合にはオプション2を指定し、さらにCMMをリセットします。
• Catalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンだけを搭載したシステム(MSFCなし)、またはCatalyst ソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびCisco IOSソフトウェアが稼働するMSFCを搭載したシステムの場合は、次の手順を使用します。
– set module power down mod PMB_value コマンドを使用して、CMMの電源をオフにして、電源管理ビットを設定します。
– set module power up mod コマンドを使用して、CMMの電源をオンにします。
• Cisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFCを搭載したシステムの場合は、次の手順を使用します。
– remote login switch コマンドを使用して、SPコンソールにアクセスします。
– test cntl set [ module number ] PMB_value コマンドを使用して、電源管理ビットを設定します。
• 「Supervisor Engine 1およびSupervisor Engine 2の障害回復」
• 「Supervisor Engine 720の障害回復」
ヒント CMMイメージが正しくロードされなかった場合は、クラッシュ情報ファイルが生成されてCMMのブートフラッシュに保存されます。
ここでは、CMMソフトウェア イメージを正しくロードできなかった場合の回復手順について説明します。CMMブートフラッシュのイメージが壊れていると、CMMはオンラインにならずに、ROMMONプロンプトが表示された状態になります。スーパバイザ エンジンのフラッシュ メモリに新しいイメージをコピーして、スーパバイザ エンジンからCMMのブートフラッシュにイメージをダウンロードし、電源管理ビットを使用してCMMのリセット時にどのイメージを起動するかを制御するようにシステムを設定します。
ここで説明する手順に従って、システムの障害回復を実行します。
Catalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンだけを搭載したシステム(MSFCなし)、またはCatalyst ソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびCisco IOSソフトウェアが稼働するMSFCを搭載したシステムの場合は、次の手順を使用します。
ステップ 1 copy tftp [ device ]コマンドを使用して、スーパバイザ エンジンのフラッシュにゴールデン イメージをコピーします。[ device ]にはbootflashまたはslot0を指定できます。
ステップ 2 set filename-alias slot0:ws-svc-cmm [ device ]:[ golden-image ]コマンドを使用して、ダウンロードしたファイルの名前を変換します。[ golden-image ]は、ダウンロードするファイルです。[ device ]には、bootflashまたはslot0を指定できます。たとえば、 set filename-alias slot0:ws-svc-cmm bootflash:abc コマンドを使用すると、ブートフラッシュにabcというファイルをダウンロードすることが設定されます。
ステップ 3 Use the set module power down mod PMB_value command to power down the CMM.スーパバイザ エンジンがスロット1に搭載されている場合は、電源管理ビットを10に設定します。スーパバイザ エンジンがスロット2に搭載されている場合は、電源管理ビットを11に設定します。
ステップ 4 set polling disable コマンドを使用して、ポーリングをディセーブルにします。
ステップ 5 set module power up mod コマンドを使用して、CMMの電源をオンにします。
ステップ 6 clear filename-alias slot0:ws-svc-cmm コマンドを使用して、ファイル名の変換を終了します。
ステップ 7 障害回復の完了後、CMMの電源管理ビットをゼロ(0)に設定します。CMMをリセットするたびにダウンロード メカニズムが起動することがないようにするには、この手順が必要です。
ステップ 8 set polling enable コマンドを使用して、ポーリングをイネーブルにします。
Cisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFCを搭載したシステムの場合は、次の手順を使用します。
ステップ 1 copy tftp [ device ]コマンドを使用して、スーパバイザ エンジンのフラッシュにゴールデン イメージをコピーします。[ device ]にはdisk0またはslot0を指定できます。
ステップ 2 ダウンロードしたファイルのファイル名を変換します。[ golden-image ]は、ダウンロードするファイルです。[ device ]には、disk0またはslot0を指定できます。
a. tftp-server [ device ]:[ golden-image ]
b. tftp-server [ device ]:[ golden-image ] alias slot0:ws-svc-cmm
ステップ 3 CMMの電源をオフにして、スーパバイザ エンジンがスロット1に搭載されている場合は、電源管理ビットを6に、スーパバイザ エンジンがスロット2に搭載されている場合は、電源管理ビットを7に設定します。
a. remote login switch コマンドを使用して、SPコンソールにアクセスします。
b. test cntl set [ module number ] PMB_value コマンドを使用して、電源管理ビットを設定します。
c. Ctrl-C を3回押して、RPコンソールに戻します。
d. hw module [ module number ] reset コマンドを使用して、CMMをリセットします。
(注) CMMがスーパバイザ エンジンに最初の登録メッセージを送信するときに、スイッチが与える猶予は3分です。登録メッセージが届かなかった場合、スーパバイザ エンジンはリセットします。リセットが3回続くと、スーパバイザ エンジンがCMMの電源をオフにします。CMMをオンラインに戻すには、RPのコンフィギュレーション レベルでpower enable module module_numberコマンドを入力します。以下の動作は、Cisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFCを搭載したシステムの場合に限られます。Catalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンだけを搭載した(MSFCは搭載していない)システム、およびCatalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンとCisco IOSソフトウェアが稼働するMSFCとを搭載したシステムの場合は、登録に失敗しても、スーパバイザ エンジンはCMMの電源をオフにしません。
(注) この作業には、CMMソフトウェア リリース12.2(13)ZP2が必要です。
(注) Supervisor Engine 720の障害回復を正しく実行するには、最新のROMMONバージョンを使用する必要があります。
ここでは、CMMソフトウェア イメージを正しくロードできなかった場合の回復手順について説明します。CMMブートフラッシュのイメージが壊れていると、CMMはオンラインにならずに、ROMMONプロンプトが表示された状態になります。スーパバイザ エンジンのフラッシュ メモリに新しいイメージをコピーして、スーパバイザ エンジンからCMMのブートフラッシュにイメージをダウンロードし、電源管理ビットを使用してCMMのリセット時にどのイメージを起動するかを制御するようにシステムを設定します。
(注) Supervisor Engine 720にはslot0はありませんが、disk0があります。
ここで説明する手順に従って、システムの障害回復を実行します。
Catalystソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンだけを搭載したシステム(MSFCなし)、またはCatalyst ソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびCisco IOSソフトウェアが稼働するMSFCを搭載したシステムの場合は、次の手順を使用します。
ステップ 1 copy tftp [device]コマンドを使用して、スーパバイザ エンジンのフラッシュ メモリにゴールデン イメージをコピーします。[device]にはdisk0を指定します。
ステップ 2 set filename-alias disk0:ws-svc-cmm [device]:[golden-image]コマンドを使用して、ダウンロードしたファイルの名前を変換します。[golden-image]は、ダウンロードするファイルです。[device]には、bootflashまたはslot0を指定できます。たとえば、set filename-alias disk0:ws-svc-cmm disk0:wscmm-i6s-mz.122-13.ZP2コマンドを指定すると、disk0にwscmm-I6S-MZ-122-13.ZP2という名前のファイルをダウンロードすることが設定されます。
ステップ 3 set module power down mod PMB_valueコマンドを使用して、CMMの電源をオフにします。スーパバイザ エンジンがスロット5またはスロット7に搭載されている場合は、電源管理ビットを10に設定します。スーパバイザ エンジンがスロット6またはスロット8に搭載されている場合は、電源管理ビットを11に設定します。
ステップ 4 set polling disable コマンドを使用して、ポーリングをディセーブルにします。
ステップ 5 set module power up modコマンドを使用して、CMMの電源をオンにします。
ステップ 6 clear filename-alias slot0:ws-svc-cmmコマンドを使用して、ファイル名の変換を終了します。
ステップ 7 障害回復の完了後、CMMの電源管理ビットをゼロ(0)に設定します。CMMをリセットするたびにダウンロード メカニズムが起動することがないようにするには、この手順が必要です。
ステップ 8 set polling enableコマンドを使用して、ポーリングをイネーブルにします。
Cisco IOSソフトウェアが稼働するスーパバイザ エンジンおよびMSFCを搭載したシステムの場合は、次の手順を使用します。
ステップ 1 copy tftp [device]コマンドを使用して、スーパバイザ エンジンのフラッシュにゴールデン イメージをコピーします。[device]にはdisk0を指定します。
ステップ 2 ダウンロードしたファイルのファイル名を変換します。[golden-image]はダウンロードするファイルです。[device]にはdisc0を指定します。
a. tftp-server [device]:[golden-image]
b. tftp-server [device]:[golden-image] alias disk0:ws-svc-cmm
ステップ 3 CMMの電源をオフにして、スーパバイザ エンジンがスロット5またはスロット7に搭載されている場合は電源管理ビットを10に設定し、スーパバイザ エンジンがスロット6またはスロット8に搭載されている場合は電源管理ビットを11に設定します。
a. remote login switchコマンドを使用して、SPコンソールにアクセスします。
b. test cntl set [module number] PMB_valueコマンドを使用して、電源管理ビットを設定します。
d. hw module [module number] resetコマンドを使用して、CMMをリセットします。
Catalyst 6500シリーズのモジュールは、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches 』に記載された規格に適合しています。
Catalyst 7600シリーズ ルータは、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 7600 Series Routers 』に記載された規格に適合しています。
インストレーションおよびコンフィギュレーションの詳細については、次のマニュアルを参照してください。
• 『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 7600 Series Routers』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide』
• 『Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide 』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Software Configuration Guide』
• 『Cisco 7600 Series Router Cisco IOS Software Configuration Guide』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Command Reference 』
シスコの製品マニュアル、テクニカル サポート、およびその他のリソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
WWW上の次のURLから、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコのWebサイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com http://www.cisco.com/jp
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCisco Documentation CD-ROMパッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROMは定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このCD-ROMパッケージは、単独でも入手できますし、年間または3カ月契約で入手することもできます。
Cisco.com登録ユーザの場合、Cisco Orderingツールを使用してDocumentation CD-ROM(Customer Order Number DOC-CONDOCCD=)を発注できます。次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/ordering_place_order_ordering_tool_launch.html
ユーザであればどなたでも、オンラインSubscription Storeを通じて年間または3カ月単位の申し込みができます。次のURLにアクセスしてください。
マニュアルの発注方法については、次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Networking Products MarketPlaceからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
Cisco TACでは、シスコとサービス契約を結んでいるすべてのお客様、パートナー、リセラー、およびディストリビュータに対して、オンラインおよび電話による24時間テクニカル サポート サービスを提供しています。Cisco.comでは、オンライン テクニカル サポートの窓口として、TAC Webサイトを運用しています。
TAC Webサイト( http://www.cisco.com/tac )では、シスコ製品およびテクノロジーに関するトラブルシューティング、および技術的問題を解決するための資料およびツールをオンラインで提供しています。TAC Webサイトは、毎日24時間、ご利用いただけます。
TAC Webサイトの全ツールを使用するには、Cisco.comのユーザIDおよびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログインIDまたはパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
Japan TAC Webサイトでは、利用頻度の高いTAC Webサイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Webサイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Webサイトにアクセスするには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。ログインIDとパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインのTAC Case Openツール( http://www.cisco.com/tac/caseopen )を使用すると、P3およびP4の問題に迅速に対処できます(ネットワークの障害が最小限であるか、または製品情報が必要な場合です)。状況を記述すると、TAC Case Openツールにより、即時ソリューションとなるリソースが自動的に推奨されます。これらの推奨リソースを使用しても解決できない問題については、TACエンジニアがサポートを担当します。
P1またはP2の問題(実ネットワークがダウン、または性能が著しく低下している状態)が発生したり、インターネットにアクセスできない場合には、電話でTACまでご連絡ください。P1およびP2の問題では、業務の円滑な運用をサポートするために、TACのエンジニアがただちに対応します。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア: 1 800 805 227)
EMEA: +32 2 704 55 55
USA: 1 800 553-2447
すべての問題を標準形式で報告できるように、シスコでは問題のプライオリティ レベルを定義しています。
プライオリティ レベル1(P1) ― ネットワークがダウンしているか、または業務に致命的な影響が生じている場合。お客様とともに、あらゆる必要なリソースを駆使し、24時間体制で問題の解決にあたります。
プライオリティ レベル2(P2) ― 既存のネットワークの機能が著しく低下しているか、またはシスコ製品のパフォーマンスが不十分であるために業務に重大な影響がある場合。お客様とともに、あらゆるリソースを駆使して、通常の営業時間内に問題の解決にあたります。
プライオリティ レベル3(P3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用を継続できる場合。お客様とともに、通常の営業時間内に、満足できるレベルになるまでサービスを回復させます。
プライオリティ レベル4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、または設定について、情報または支援が必要な場合。業務運用にまったく影響がないか、ほとんどない場合です。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
• 『 Cisco Product Catalog 』には、シスコシステムズが提供するネットワーキング製品のほか、発注方法やカスタマー サポート サービスについての情報が記載されています。『 Cisco Product Catalog 』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_catalog_links_launch.html
• Cisco Pressでは、ネットワーク関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。『 Internetworking Terms and Acronyms Dictionary 』、『 Internetworking Technology Handbook 』、『 Internetworking Troubleshooting Guide 』、『 Internetworking Design Guide 』などです。Cisco Pressの最新の出版情報などについては、次のURLからアクセスしてください。
• 『 Packet 』はシスコシステムズが発行する季刊誌で、業界の専門家がネットワークへの投資を最大限に活用できるように、ネットワーク分野の最新動向、テクノロジーの進展、およびシスコの製品やソリューションに関する情報を提供しています。ネットワークの配置やトラブルシューティングのヒント、コンフィギュレーション例、お客様の事例研究、チュートリアル、教育や認定に関する情報、および多数の詳細なオンライン リソースを紹介しています。『 Packet 』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/packet
• 『 iQ Magazine 』は、シスコの隔月発行の出版物で、エグゼクティブを対象にしたインターネット ビジネス戦略の最新情報を提供しています。『 iQ Magazine 』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/iqmagazine
• 『Internet Protocol Journal』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニアを対象とした、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/about/ac123/ac147/about_cisco_the_internet_protocol_journal.html
• トレーニング ― シスコシステムズはネットワーク関連のトレーニングを世界各地で実施しています。トレーニングの最新情報については、次のURLからアクセスしてください。