概要

ここでは、製品とこのマニュアルに関する基本情報を提供します。

このマニュアルについて

このガイドでは、VMware に OVA として Cisco Prime Infrastructure 3.4 をインストールする方法、Hyper-V 仮想マシンに ISO として Cisco Prime Infrastructure をインストールする方法について説明します。また Prime Infrastructure をハードウェア アプライアンスとしても利用できます。アプライアンスのインストール方法については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Appliance Hardware Installation Guide』を参照してください。このガイドでは、サポートされている Cisco Prime Infrastructure バージョンの以前のリリースから Cisco Prime Infrastructure 3.4 へのアップグレードおよび移行についても説明します。

この製品の構成および管理については、『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』と『Cisco Prime Infrastructure User Guide』を参照してください。

製品の概要

Prime Infrastructure は、有線またはワイヤレス アクセス、キャンパス、ブランチ ネットワークの包括的なライフ サイクル管理、エンドユーザの接続性に対する豊富な可視性、およびアプリケーション パフォーマンスの保証問題のための単一の統合ソリューションを提供します。Prime Infrastructure は、企業 IT への「個人所有デバイスの持ち込み」(BYOD)の実現し、新しいサービスのロールアウト、モバイル デバイスのセキュアなアクセスと管理を加速します。アプリケーション パフォーマンスの可視性およびネットワーク制御とクライアントの認識とを緊密に結びつけることで、Prime Infrastructure は、エンドユーザに妥協のない品質のエクスペリエンスを保証します。Cisco Identity Services Engine(ISE)との緊密な統合によって、セキュリティおよびポリシー関連の問題に関する視覚化が拡張され、これらを解決するための明確な手順を含むクライアントのアクセス問題の全体像が示されます。

参照先:

Cisco Prime Infrastructure のライセンスについて

Prime Infrastructure ライセンスは、ユーザが使用可能な機能と、それらの機能を使用して管理可能なデバイスの数を制御します。その他の参考資料は次のとおりです。

インストールを開始する前に

Prime Infrastructure をインストールする前に、次の項の作業を終了してください。

システム要件について

Prime Infrastructure の提供形態は、次の 2 つに大別されます。

  • 仮想:Prime Infrastructure 仮想アプライアンスは、Open Virtualization Archive(OVA)ファイルとしてパッケージ化されています。このファイルは、ユーザ側で用意する、VMware ESXi を実行中の適格なサーバにインストールする必要があります。この形態の場合、任意のサーバ ハードウェア上でアプライアンスを実行できます。また、企業ネットワークのサイズに応じてそれぞれに最適化された 4 つのいずれかの設定で仮想アプライアンスをインストールできます。仮想アプライアンスの各サイズ オプションに対応するハードウェア要件および容量については、仮想アプライアンスのオプションを参照してください。
  • Hyper V:Microsoft Hyper-V 向け Cisco Prime Infrastructure を使用すると、シスコ ネットワーキングの利点を Microsoft Windows Server Hyper-V 展開に拡張できます。Hyper-V 仮想アプライアンスでの Cisco Prime Infrastructure の導入については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Installation and Migration Guide for Microsoft Hyper-V Virtual Machine』を参照してください。
  • 物理:物理アプライアンスは、ラック取り付け型サーバとしてパッケージ化されており、Prime Infrastructure があらかじめインストールされて設定されています。物理アプライアンスのハードウェア仕様および容量については、次を参照してください。 物理アプライアンス オプション

仮想アプライアンスのオプション

インストール時に、4 つの導入設定オプションの中から 1 つを選択できます。次の表で各オプションの最小サーバ要件について説明します。

表 1. Prime Infrastructure サーバの最小要件

要件

Express

Express-Plus

Standard

Professional

VMware バージョン

ESXi 5.5、6.0、または 6.5

ESXi 5.5、6.0、または 6.5

ESXi 5.5、6.0、または 6.5

ESXi 5.5、6.0、または 6.5

仮想 CPU 1

4

8

16

16

メモリ(DRAM)

12 GB

16 GB

16 GB

24 GB

HDD サイズ

300 GB

600 GB

900 GB

1.2 TB

スループット(ディスク IOPS)

200 MB/s

200 MB/s

200 MB/s

320 MB/s

1 任意の組み合わせでソケットとコアを設定できますが、必要な仮想 CPU の数に合わせる必要があります。たとえば、16 個の仮想 CPU が必要な場合は、4 つのソケットと 4 つのコアや 2 つのソケットと 8 つのコアのように設定できます。

任意の Prime Infrastructure オプションを、ご使用のハードウェアの VMWare ESXi 下で動作する Open Virtualization Archive(OVA)としてインストールすることができます。この実装を選択した場合、使用するサーバは、表に示す選択したオプションの要件を満たすか上回っている必要があります。

物理アプライアンス オプション

Prime Infrastructure は、Prime Infrastructure 物理アプライアンスと Digital Network Architecture Center(DNAC)アプライアンスで利用可能です。Prime Infrastructure 3.4 は、PRIME-NCS-APL-K9(別名「Gen 1」)ではサポートされていません。Prime Infrastructure 3.4 は、PI-UCS-APL-K9(別名 Gen 2 アプライアンス)および DN1-HW-APL(別名 DNAC アプライアンス)でサポートされます。Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x を実行している Prime Infrastructure 物理アプライアンスは、Prime Infrastructure 3.4 にアップグレードすることができます。物理アプライアンスの仕様は次のとおりです。

TBD TBD Gen- アプライアンス DNAC アプライアンス

ハードウェア仕様

CPU(コア数/スレッド数)

10 C/20 T

44 C/88 T

メモリ

64 GB

264 GB

ディスク容量

4x900 GB

4x900 GB

RAID レベル RAID

10

10

ディスク I/O 速度

320 MBps

320 MBps

システム ユーザ

同時使用 GUI クライアント

100

100

同時使用 API クライアント

5

5

Prime Infrastructure は、シスコから提供されるハードウェアに物理アプライアンスとしてインストールされた状態で購入することもできます。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Appliance Hardware Installation Guide』を参照してください。

各インストール オプションの最大管理容量については、次を参照してください。 Prime Infrastructure のスケーリング方法

アプライアンスのパフォーマンスを向上する方法

Prime Infrastructure アプライアンス(Gen 2)または DNAC アプライアンスのパフォーマンスを向上させるには、仮想ドライブの書き込みポリシーが [Write Back Good BBU] に設定されていることを確認します。仮想ドライブの書き込みポリシーを設定するには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1

CIMC Web インターフェイスを起動します(最新の『Cisco Prime Infrastructure Appliance Hardware Installation Guide』の「How to Set Up the Appliance」を参照)。

ステップ 2

[ストレージ(Storage)] タブをクリックして、SAS モジュラ コントローラ名をクリックし、[仮想ドライブ(Virtual Drive)] タブをクリックしてから、[仮想ドライブの編集(Edit Virtual Drive)] をクリックします。

ステップ 3

表示されたダイアログボックスで [OK] をクリックします。

ステップ 4

[Write Policy] フィールドで、[Write Back Good BBU] を選択してから、[変更の保存(Save Changes)] をクリックします。

RAID コントローラを備えたカスタム ハードウェアで ESX を実行している場合、Prime Infrastructure のパフォーマンスと冗長性を最適化するために次の RAID 設定をお勧めします。

  • RAID 10
  • 最小 2 GB の RAID キャッシュ
  • バッテリ バックアップ付きでライト スルー モードを使用

Web クライアントの要件

Prime Infrastructure ユーザは Web ブラウザ クライアントを使用して、製品にアクセスします。Web クライアントの要件は次のとおりです。

  • ハードウェア:次のテスト済みサポート ブラウザのいずれかに対応している Mac または Windows 7 のラップトップまたはデスクトップ。
    • Google Chrome 59 以降
    • Microsoft Internet Explorer 11(プラグイン不要)
    • Mozilla Firefox ESR 52
    • Mozilla Firefox 56 以降
  • 画面の解像度:Prime Infrastructure は 1366 x 768 以上をサポートしますが、1600 x 900 に設定することをお勧めします。

Prime Infrastructure のスケーリング方法

Prime Infrastructure にはさまざまなサーバ インストール オプションがあります(システム要件について を参照してください)。ネットワークの規模や複雑さに合ったオプションが選択されていることを確認します。

次の表は、各オプションのデバイス、クライアント、イベント、NetFlow データ フローの最大数、およびその他のスケール パラメータを示します。たとえば、Professional オプションは、200,000 台のワイヤレス クライアントと 50,000 台の有線クライアントを管理できます。

表 2. Prime Infrastructure のインストール オプションの対応スケール(Assurance を含む)

パラメータ(最大数)

Express

Express-Plus

Standard

Professional

ハードウェア アプライアンス(Gen 2)2

DNAC アプライアンス

デバイスの最大数(有線およびワイヤレス デバイスの組み合わせ)

500

3000

10,000

14,000

24,000

24,000

ユニファイド AP

300

2500

5000

10,000

20,000

20,000

自律 AP

300

500

1500

2500

3,000

3,000

有線デバイス

300

1000

6000

10,000

13,000

13,000

NAM

5

5

500

800

1000

1000

コントローラ

5

25

500

800

1,000

1000

有線クライアント

6000

50,000

50,000

50,000

50,000

50,000

ワイヤレス クライアント

4000

30,000

75,000

150,000

200,000

200,000

Cisco Mobility Services Engine(MSE)

1

1

6

10

12

12

変更クライアント(5 分ごと)3

1000

5000

25,000

30,000

40,000

40,000

イベント維持率(イベント数/秒。syslog、トラップ、システム イベントを含む)

100

100

300

500

1000

1000

Syslog レート

70

70

210

350

600

600

トラップ レート

20

20

60

100

300

300

システム イベント レート

10

10

30

50

100

100

NetFlow レート(1 秒あたりのフロー)4

3000

3000

16,000

40,000

80,000

80,000

サポートされる時間単位ホスト レコード

144,000

720,000

2,100,000

6,000,000

12,000,000

12,000,000

インターフェイス

12,000

50,000

250,000

250,000

350,000

350,000

コンプライアンス違反制限 5

20000

80000

80000

80000

有効 NAM データ ポーリング

5

5

20

30

40

40

ポーリング インターフェイス(トランク ポートのポーリング)

2400

8000

48,000

100,000

100,000

100,000

キャンパスごとのサイト数

200

500

2500

2500

2500

2500

グループ:ユーザ定義 + アウト オブ ザ ボックス + デバイス グループ + ポート グループ

50

100

150

150

150

150

ロケーション グループ

100

100

1000

1000

1000

1000

仮想ドメイン

100

500

750

750

750

750

2 コンプライアンスは、Standard、Professional 仮想アプライアンス(OVA)、および Gen 2 アプライアンスでのみサポートされています。Express、Express Plus、Standard または Professional にリサイズされている OVA ではサポートされていません。サポートされていない OVA または物理アプライアンス上で Prime Infrastructure を実行して、コンプライアンスをイネーブルにする場合は、3.4 Standard または Professional OVA または Gen2 アプライアンスのフレッシュ インストールを実行してから、バックアップ/復元を使用して古いサーバから新しいサーバにデータを移行する必要があります。『Cisco Prime Infrastructure 3.4 Administrator Guide』の「Enabling Compliance Services」を参照してください。
3 変更クライアントとは、AP をまたいでローミングしているワイヤレス ユーザまたは AP に対するアソシエートとアソシエート解除を繰り返しているワイヤレス ユーザのことです。
4 NetFlow レートは、フロー内の一意のクライアントの数によって異なります。サポートされる NetFlow レートは、1 日あたりの時間単位ホスト レコード(またはサーバ/クライアントとアプリケーションの一意の組み合わせ)の変換後の数にも基づきます。
5 Professional 仮想アプライアンスのコンプライアンス違反が 80000 を超える場合、コンプライアンス ジョブにデータが表示されません。

(注)  

PnP プロビジョニング用にサポートされるスケール

  • プロファイルごとの最大デバイス数:100

  • APIC-EM 制限ごとの同時導入の最大数:50(スレッド)


サービス プロバイダー Wi-Fi のスケーリング方法

次の表に、サービス プロバイダー Wi-Fi のパラメータを記載します。

表 3. サービス プロバイダー Wi-Fi のスケーリング

パラメータ

最大サポート数

AP の数

20,000

クライアントの数

100,000

持続トラップ レート

300 秒

バースト トラップ レート

400/秒(10 分間)

オペレーション センターのスケーリング方法

オペレーション センターを使用している場合の推奨事項を以下に示します。

  • Standard OVA インストール オプションを使用します。
  • ネットワークがオペレーション センターと管理対象デバイス間で次のパフォーマンス レベルを提供していることを確認します。
    • 帯域幅:250 Kbps
    • 遅延:5 ミリ秒以下。これは厳密な要件ではありませんが、オペレーション センターは最も低速な管理対象インスタンスと同じ速度にしかなりません。遅延が大きいほど、全体的なパフォーマンスは遅くなります。ボトルネックとなっている可能性がある管理対象インスタンスを特定するには、オペレーション センターの [サーバの管理とモニタリング(Manage & Monitor Servers)] ページの [ネットワーク遅延(Network Latency)] 列を使用します。
  • オペレーション センターによって管理されるすべてのインスタンスが Prime Infrastructure 3.4 を実行していることを確認します。3.3.x インスタンスの管理を可能にするには、オペレーション センター対応パッチを Prime Infrastructure インスタンスにインストールして再起動する必要があります。このパッチを入手するには、次のメール エイリアスにお問い合わせください:ask-prime-infrastructure@cisco.com。

自分のペースで Prime Infrastructure の新しいバージョンを導入するために、オペレーション センターでは常に Prime Infrastructure の現在と最終バージョンの両方のインスタンスの管理をサポートしています(「n-1 管理」とも呼ばれます)。例:オペレーション センター管理サーバを 3.4 にアップグレードする場合、そのサーバを使用して Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x インスタンス、およびアップグレードした 3.4 Prime Infrastructure インスタンスの管理を継続することができます。オペレーション センターを使用して 3.1.x より古い Prime Infrastructure インスタンスを管理することはできません。

次の表は、オペレーション センターのスケーリング パラメータのリストを示します。

表 4. オペレーション センターのスケーリング

オペレーション センター パラメータ

最大サポート数

管理対象インスタンスの数

10

管理対象仮想ドメインの数

100

同時使用 GUI クライアント

100

物理アプライアンス オプションについては物理アプライアンス オプション、インストール オプションのスケーリング情報については Prime Infrastructure のスケーリング方法セクションの下の表を参照してください。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Set Up Operations Center」を参照してください。

データセンターのスケーリング方法

次の表に、データセンターのパラメータを記載します。

表 5. データセンターのスケーリング
パラメータ デバイス

Standard

Professional

Hardware Appliance (Gen 2)

DNAC アプライアンス

データセンター スイッチ

Cisco Nexus デバイス

2500

3000

3000

3000

仮想インフラストラクチャ

Cisco UCS B シリーズ デバイス、Cisco UCS C シリーズ デバイス

2000

2000

2000

2000

VMware vCenter

7

14

14

14

VMware ホスト

472

1219

1219

1219

VMware クラスタ(VMware Clusters)

8

15

15

15

仮想マシン

5500

12000

12,000

12,000

合計

10587

18648

18,648

18,648

CDB のスケーリング方法

次の表は、CDB パラメータ用にディスク上のおおよそのサイズを持つレコードの数を示します。

表 6. CDB 向けにサポートされているスケーリング

CDB/インストール タイプ

Express

Express- Plus

Standard

Professional

HardwareAppliance(Gen 2)

DNAC アプライアンス

CoreConv

123120000

950 MB

123120000

950 MB

123120000

950 MB

123120000

950 MB

6156000000

45 GB

6156000000

45 GB

ARTCltSvr

100440064

750 MB

100440064

750 MB

100440064

750 MB

100440064

750 MB

5022000000

40GB

5022000000

40GB

(ユーザが作成した CDB あたりの)カスタム NetFLow

100440064

500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数

100440064

500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数

100440064

500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数

100440064

500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数

5808098304

5 GB * 作成済みのカスタム cdb 数

5808098304

5 GB * 作成済みのカスタム cdb 数

その他の CDB が使用するディスク容量

約 3 GB

約 3 GB

約 3 GB

約 6 GB

約 10GB

約 10GB

インストール オプション

Prime Infrastructure では次のインストール オプションを提供しています。

仮想マシンへのインストールを開始する前に

仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールする前に、次の手順を実行します。

  • Prime Infrastructure サーバとして使用する予定のマシン上に VMware ESXi がインストールされ、設定されていることを確認します。VMware ホストのセットアップと設定については、VMware のマニュアルを参照してください。VMware ESX 5.5 を使用する場合、vSphere Client または ESX5.5U2(またはそれ以降)Client を使用して仮想マシンを管理する必要があります。仮想マシンの設定を編集しないでください。また、設定の拡張または手動によるディスクの追加も行ってはなりません。
  • インストールされている VMware ESXi ホストが到達可能なことを確認します。VMware vSphere Client をインストールする方法については、VMware のマニュアルを参照してください。ネットワークで仮想ホストが使用可能になった後、その IP アドレスを参照して、VMware vSphere Client をインストールできる Web ベースのインターフェイスを表示できます。
  • Prime Infrastructure OVA が、VMware vSphere Client のインストール先と同じマシンに保存されていることを確認します。シスコとの取り決めに従って、OVA ファイル PI-VA-3.4.0.0.348.ova を Cisco.com からダウンロードするか、シスコが提供するインストール メディアを使用します。Cisco.com に記載されているそのチェックサムを使用して OVA ファイルの整合性を確認します。

仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールする

次の手順では、仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールする方法を説明します。OVA を導入する前に、システム要件をすべて満たしていることを確認します。「システム要件について」および「仮想マシンへのインストールを開始する前に」を確認します。


(注)  

Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x または 3.3.x 仮想マシンからアップグレードする場合は、以前使用したものと同じ導入設定オプション(Express、Express-Plus、Standard、Professional など)を使用して新しい仮想マシンを作成し、既存の仮想マシンをバックアップしてから、それを新しい仮想マシンに復元する必要があります。

手順


ステップ 1

VMware vSphere Client を起動し、ESXi ホストまたは vCenter サーバに接続します。

ステップ 2

[ファイル(File)] > [OVF テンプレートの導入(Deploy OVF Template)] の順に選択します。

ステップ 3

[参照(Browse)] をクリックし、ローカル マシン上の OVA ファイルを保存した場所にアクセスしてから、[次へ(Next)] をクリックします。

ステップ 4

OVF テンプレートの詳細ページで詳細を確認し、[次へ(Next)] をクリックします。

(注)   
[パブリッシャ(Publisher)] フィールドに Cisco Systems, Inc. が表示されることを確認します。
ステップ 5

[エンドユーザライセンス契約(End User License Agreement)] ウィンドウで、[同意する(Accept)] をクリックしてから [次へ(Next)] をクリックします。

ステップ 6

[名前と場所(Name and Location)] ウィンドウで、次の項目を指定します。

  • [名前(Name)] フィールドに、新しい仮想マシンの名前を入力します。

  • [インベントリの場所(Inventory Location)] 領域で、適切なフォルダを選択します(vSphere Client が ESXi ホストに直接接続されている場合、このオプションは表示されません)。

ステップ 7

[次へ(Next)] をクリックします。

ステップ 8

[導入設定(Deployment Configuration)] ウィンドウで、目的の設定(Express、Standard、Professional など)を選択し、選択した設定に必要なリソースを確認します。

(注)   
最適なパフォーマンスを得るために、CPU およびメモリ リソースの 100% を予約することを推奨します。
ステップ 9

[次へ(Next)] をクリックします。

ステップ 10

[ホスト/クラスタ(Host/Cluster)] ウィンドウで、OVF テンプレートを展開するホストまたはクラスタを選択してから、[次へ(Next)] をクリックします(vSphere Client が ESXi ホストに直接接続されている場合、このオプションは表示されません)。

ステップ 11

[ストレージ(Storage)] ウィンドウで、システム要件についてで説明されている必要な領域の要件を満たすデータストアを選択し、[Next] をクリックします。

ステップ 12

[ディスクフォーマット(Disk Format)] ウィンドウで、[シックプロビジョン(レイジーゼロ)(Thick Provision Lazy Zeroed)] を選択して仮想マシンの仮想ディスクをプロビジョニングしてから、[次へ(Next)] をクリックします。仮想マシンに必要な空きディスク領域がない場合は、Prime Infrastructure で障害が発生するため、シン プロビジョンは選択しないでください。

ステップ 13

[ネットワークマッピング(Network Mapping)] ウィンドウで、仮想マシンで使用するネットワークを選択してから、[次へ(Next)] をクリックします。

ステップ 14

[完了の準備(Ready to Complete)] ウィンドウで、設定を確認し、[導入後の電源オン(Power on After Deployment)] を選択してから、[完了(Finish)] をクリックします。

サーバのネットワーク速度および IOPS によっては、導入が完了するまでに数分かかることがあります。


仮想マシンまたは物理アプライアンスに Prime Infrastructure をセットアップする

物理アプライアンスに Prime Infrastructure がプレインストールされているか、既存のアプライアンスにイメージをインストールすることができます。仮想マシンまたは物理アプライアンスで Prime Infrastructure を設定および開始するには、次の手順を完了します。

手順


ステップ 1

仮想マシンを使用しいて電源がまだオンになっていない場合、VMware vSphere Client で導入した仮想アプライアンスを右クリックし、[電源(Power)] > [電源オン(Power On)] の順に選択します。

ステップ 2

[コンソール(Console)] タブをクリックします。

サーバのブート後に、ローカルホスト ログイン プロンプトが表示されます。

ステップ 3

ローカルホスト ログイン プロンプトで、setup と入力します。

ステップ 4

コンソールから次のパラメータの入力を求められます。

  • [ホスト名(hostname)]:仮想アプライアンスのホスト名。

  • [IPアドレス(IP Address)]:仮想アプライアンスの IP アドレス。

  • [IPデフォルトネットマスク(IP default netmask)]:IP アドレスのデフォルト サブネット マスク。

  • [IPデフォルトゲートウェイ(IP default gateway)]:デフォルト ゲートウェイの IP アドレス。

  • [デフォルトDNSドメイン(Default DNS domain)]:デフォルトのドメイン名。

  • [プライマリネームサーバ(Primary nameserver)]:プライマリ ネーム サーバの IP アドレス。

  • [セカンダリネームサーバ(Secondary name servers)]:セカンダリ ネーム サーバの IP アドレス(存在する場合)。最大 3 台のセカンダリ ネーム サーバを追加できます。

  • [プライマリNTPサーバ(Primary NTP server)]:ユーザが使用するプライマリ Network Time Protocol サーバの IP アドレスまたはホスト名。(time.nist.gov がデフォルトです)。

  • [セカンダリNTPサーバ(Secondary NTP servers)]:プライマリが利用できないときに使用されるセカンダリ NTP サーバの IP アドレスまたはホスト名。

  • [システム タイム ゾーン(System Time Zone)]:ユーザが使用する時間帯コード。『 Cisco Prime Infrastructure User Guide』の「Time Zones Supported By Cisco Prime Infrastructure」を参照してください。

  • [クロック時間(Clock time)]:サーバの時間帯に基づいた時刻。

  • [ユーザ名(Username)]:最初の管理ユーザの名前(「admin」)。これは、コンソールまたは SSH を使用してサーバにログインするために使用する管理者アカウントです。デフォルトの admin を受け入れることができます。

  • [パスワード(Password)]:管理ユーザ パスワードを入力し、確認します。

ヒント 

Prime Infrastructure のパスワードは、安全な場所に保管してください。パスワードを忘れた場合は、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「 How to Recover Administrator Passwords on Virtual Appliances」を参照してください。

ステップ 5

これらの値の入力が完了すると、次のパラメータを求められます。

  • [ハイアベイラビリティロール選択(High Availability Role Selection)]:インストールしたサーバをハイ アベイラビリティ実装のフェールバックのセカンダリ サーバとして使用する場合は、プロンプトで yes と入力します。ハイ アベイラビリティの登録に使用する認証キーを入力するように促されます。プロンプトに対して no と入力した場合、サーバはプライマリ サーバ(スタンドアロン)として動作し、インストールでは次のプロンプトが出されます。

  • [Webインターフェイスルートパスワード(Web Interface Root Password)]:デフォルトのルート管理者が使用するパスワードを入力して確認します。これは、Prime Infrastructure Web ユーザ インターフェイスにログインし、別のユーザ アカウントを設定するために使用するルート アカウントです。

ステップ 6

インストールに進むには、[はい(Yes)] を選択します。ハイ アベイラビリティ オプションを入力し直すには、[いいえ(No)] を選択します。

ステップ 7

これらの値の入力が完了すると、入力したネットワーク設定パラメータがインストール用アプリケーションによってテストされます。テストに成功すると、Prime Infrastructure のインストールが開始されます。

ステップ 8

インストールが完了すると、アプライアンスがリブートし、ログイン プロンプトが表示されます。

ステップ 9

ステップ 4 で指定した「admin」ユーザ名とパスワードを使用して仮想マシンにログインします。

ステップ 10

ncs status コマンドを実行し(最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』の「Check Prime Infrastructure Server Status」を参照してください)、プロセスが再起動したことを確認します。次のプロセス ステータスが表示されるはずです。

  • すべてのプロセスが稼動しています。


Prime Infrastructure の以前のリリースからのアップグレード方法

次の 3.1.x、3.2.x および 3.3.x の Prime Infrastructure バージョンを Prime Infrastructure 3.4 へアップグレードすることができます。

  • Cisco Prime Infrastructure 3.3
  • Cisco Prime Infrastructure 3.2.2
  • Cisco Prime Infrastructure 3.2.1
  • Cisco Prime Infrastructure 3.2
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.7
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.6
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.5
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.4
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.3
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.2
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.1
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1

製品およびバージョンがこのリストにない場合に、3.4 にアップグレードするには、先にバージョン 3.1.x、3.2.x または 3.3.x 以上にアップグレードする必要があります。

複数のバージョンの Prime Infrastructure を実行していて、それらの Prime Infrastructure からデータを移行する必要がある場合は、Prime Infrastructure の以前のリリースからデータを移行するを参照してください。

新しい Prime Infrastructure サーバにバックアップを復元するには、その Prime Infrastructure サーバが前のサーバ以上のサイズでなければならないことに注意してください。Prime Infrastructure のスケーリング方法を参照。

オペレーション センター 3.1.x、3.2.x、3.3.x から 3.4 へアップグレードする前に、必ずオペレーション センターで管理されているすべての Prime Infrastructure インスタンスを、Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x から Prime Infrastructure 3.4 へアップグレードしてください。

以前のサポート対象バージョンの Prime Infrastructure からデータをバックアップするには、次の手順に従ってください。

手順


ステップ 1

現在実行している Prime Infrastructure バージョンのリモート バックアップ リポジトリをまだセットアップしていない場合は、セットアップします。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Using Remote Backup Repositories」の章を参照してください。

ステップ 2

現在実行している Prime Infrastructure バージョンのアプリケーションのバックアップを取り、リモート リポジトリにバックアップを保存します。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Perform an Immediate Application Backup Using the CLI 」の章を参照してください。

ステップ 3

説明に従って、バックアップの整合性を確認します。データを移行する前に


次のタスク

次のいずれかの方法を使用して Prime Infrastructure をアップグレードできます。

インライン アップグレードの実行方法

インライン アップグレードはシステムの移行より簡単で、新しいハードウェアも必要ではありません。Prime Infrastructure 3.4 では Prime Infrastructure 3.1.x/3.2.x/3.3.x からのインライン アップグレードをサポートしています。新しいセカンダリ サーバをインストール、またはセカンダリ Prime Infrastructure 3.4 アップグレード バンドルを使用して既存のセカンダリ サーバをアップグレードし、高可用性のためにプライマリ サーバと統合することができます。詳細は、仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールするを参照してください。

次の手順では、プライマリまたはセカンダリ Prime Infrastructure 3.1.x または 3.2.x または 3.3.x から Prime Infrastructure 3.4 へアップグレードする方法を説明します。

手順


ステップ 1

現在実行している Prime Infrastructure バージョンのリモート バックアップ リポジトリを設定します。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Use a Remote Backup Repository」の章を参照してください。

ステップ 2

現在実行している Prime Infrastructure バージョンのアプリケーションのバックアップを取り、リモート リポジトリにバックアップを保存します。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Perform an Immediate Application Backup Using the CLI」の章を参照してください。

ステップ 3

Before You Migrate Your Data」で説明しているようにバックアップの整合性を確認します。

ステップ 4

プライマリ Prime Infrastructure サーバから、既存のハイ アベイラビリティ設定を削除します。これは、次の選択肢のいずれかを使用して実行できます。

  • Prime Infrastructure を起動して、[管理(Administration)] > [設定(Settings)] > [ハイアベイラビリティ(High Availability)] > [HA設定(HA Configuration)] の順に選択し、[削除(Remove)] をクリックします。設定モードが「HA 未設定(HA not configured)」に変更したことを確認します。

  • プライマリ サーバがアクティブな Prime Infrastructure サーバであることを確認し、プライマリ サーバの管理コンソールに移動して ncs ha remove コマンドを実行します。

ステップ 5

Cisco.com からアップグレード バンドル PI_BUNDLE-3.4.0.0.348-Upgrade.tar.gz をダウンロードし、Cisco.com に記載されているそのチェックサムを使用して整合性を確認します。

ステップ 6

確認したアップグレード ファイルをデフォルト リポジトリにコピーします。

例:


admin# copy source
 disk
:/defaultRepo

ここで、

  • source は、アップグレード ファイルの URL、パス、およびファイル名(例:FTP://<YourFTPServer>/(PI_BUNDLE-3.4.0.0.348-Upgrade.tar.gz)です。

  • disk は、ディスクとローカル defaultRepo へのパスです。

ステップ 7

Prime Infrastructure の現在のバージョンが 3.1.x または 3.2.x または 3.3.x であることを確認します。

ステップ 8

コンソールからアプリケーションのアップグレードを実行することをお勧めします。仮想アプライアンスの場合、VM コンソールからアプリケーションのアップグレードを実行できます。物理アプライアンスの場合、KVM、VGA、またはシリアル コンソールからアプリケーションのアップグレードを実行できます。(シリアル コンソールを使用する場合は、ボー レートが 9600 に設定されていることを確認してください。

例:


admin# application upgrade PI_BUNDLE-3.4.0.0.348-Upgrade.tar.gz defaultRepo (For upgrading from 3.1.x/3.2.x/3.3.x to 3.4)

この手順は、アプリケーション データベースのサイズによっては、完了するまでに数時間かかる場合があります。

ステップ 9

アップグレード完了後:

  • 管理コンソールで ncs status コマンドを入力して、アプリケーションが動作していることを確認します。

  • ユーザに対して、アップグレードされた Prime Infrastructure サーバに接続を試行する前に、Prime Infrastructure の古いバージョンにアクセスしたすべてのクライアント マシンのブラウザでキャッシュをクリアするように指示します。

  • アップグレードの前に外部の AAA(RADIUS または TACACS)を使用している場合は、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Renew AAA Settings After Installing a New Prime Infrastructure Version」を参照してください。

  • Prime Infrastructure を使用して Cisco Wireless LAN Controllers を管理している場合は、『移行後 WLC 構成を再同期する』を参照してください。

  • 最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』の「Synchronize Devices」で説明されているように、デバイスを同期します。


データを移行する前に

追加 Prime Infrastructure サーバ(予備の Prime Infrastructure アプライアンスまたは新しい Prime Infrastructure 仮想マシン)を設定して、Prime Infrastructure のバックアップ データの妥当性をチェックし、『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Restore an Application Backup」で説明されているように復元操作を実行します。バックアップを検証するための追加 Prime Infrastructure システムがない場合は、少なくとも 2 つのバックアップを取って、データ損失のリスクを軽減します。

復元操作が機能しない場合、またはバックアップされたイメージに問題がある場合は、実動システムから別のバックアップを取るか、以前の Prime Infrastructure のバックアップからの復元を試みます。

このバージョンの Prime Infrastructure をインストールする前に検証済みのバックアップを作成できない場合は、Cisco TAC でサポート ケースをオープンします。

Prime Infrastructure の以前のリリースからデータを移行する

次の 3.1.x、3.2.x または 3.3.x の Prime Infrastructure バージョンから Prime Infrastructure 3.4 へ移行することができます。

  • Cisco Prime Infrastructure 3.3
  • Cisco Prime Infrastructure 3.2.2
  • Cisco Prime Infrastructure 3.2.1
  • Cisco Prime Infrastructure 3.2
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.7
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.6
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.5
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.4
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.3
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.2
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1.1
  • Cisco Prime Infrastructure 3.1

複数の以前のリリースの Prime Infrastructure を実行している場合(たとえば、バージョン 3.1.4 または 3.1. 5)、データを復元するために使用するバージョンを 1 つ選択する必要があります。複数のバージョンの Prime Infrastructure からデータを復元することはできません。複数のバージョンの Prime Infrastructure からデータを統合するには、以下を行います。

  1. 以前の Prime Infrastructure バージョンを実行している 1 つの Prime Infrastructure システムに対して復元操作を実行します。
  2. 他の Prime Infrastructure システムからデバイス インベントリおよびマップをエクスポートし、その情報を Prime Infrastructure 3.2 システムにインポートします。

次の手順を実行して Prime Infrastructure 3.1.x または 3.2.x または 3.3.x から新しくインストールした Prime Infrastructure 3.4 サーバへデータを復元する前に、「Before You Migrate Your Data」を参照してください。

手順


ステップ 1

古いホストと同じリモート バックアップ リポジトリを使用するよう、新しい Prime Infrastructure ホストを設定します。詳細については、『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Use a Remote Backup Repository」を参照してください。

ステップ 2

Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Restore an Application Backup」で説明されているように、リモート リポジトリのアプリケーション バックアップを新しいホストに復元します。

ステップ 3

プロセスが完了したら、次の作業を行います。

  • ユーザに対して、アップグレードまたは復元された Prime Infrastructure サーバに接続を試行する前に、古いバージョンの Prime Infrastructure にアクセスしたすべてのクライアント マシンのブラウザでキャッシュをクリアするように指示します。

  • Prime Infrastructure を使用して Cisco Wireless LAN Controllers を管理している場合は、『移行後 WLC 構成を再同期する』を参照してください。

  • Cisco Prime Infrastructure User Guide』の「Synchronize Devices」で説明されているように、デバイスを同期します。

ステップ 4

新しい Prime Infrastructure 3.4 サーバが動作可能になったら、以前のサーバを停止します。


移行後の保証データ

新しい Prime Infrastructure 3.4 仮想マシンまたはハードウェア アプライアンスに Prime Infrastructure 3.1.x/3.2.x/3.3.x を復元すると、Assurance ライセンスが自動的に新しいサーバに適用されます。

Prime Infrastructure 3.4 にデータを移動する際に、次の保証データは移行されません。

  • Raw NetFlow 情報
  • カスタム NetFlow レポート
  • パケット キャプチャ ファイル
  • 処理された非集約データ(PFR データおよび URL など)

5 分、1 時間、および 1 日の集計データが Prime Infrastructure 3.1.x または 3.2.x または 3.3.x から 3.4 へ移行されます。

移行後 WLC 構成を再同期する

前のバージョンのバックアップをバージョン 3.1.x/3.2.x/3.3.x の Prime Infrastructure に復元すると、Cisco Wireless LAN Controller 設定のサーバのレコードが、これらのデバイスに保管されている設定と同期していない状態になる場合があります。続ける前に、次の手順でこれらを再同期します。

手順


ステップ 1

Prime Infrastructure にログインします。

ステップ 2

[インベントリ(Inventory)] > [ネットワークデバイス(Network Devices)] > [ワイヤレスコントローラ(Wireless Controller)] の順に選択します。Prime Infrastructure は、あらゆる Cisco WLC を含む、管理対象のすべてのコントローラの一覧を表示します。

ステップ 3

デバイスを選択し、[同期(Sync)] をクリックします。

ステップ 4

他のすべての WLC に対してステップ 2 と 3 を繰り返します。


インストール後のタスク

Prime Infrastructure のインストールが完了したら、この項の手順に従ってください。

Prime Infrastructure ユーザ インターフェイスにログインする

Prime Infrastructure を使用して開始する

Prime Infrastructure ユーザ インターフェイスにログインする

署名付き証明書を使用してクライアントと Prime Infrastructure サーバ間のセキュアな接続を保証することを強くお勧めします。署名付き証明書の作成については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Import CA-Signed Certificates」を参照してください。

Web ブラウザを介して Prime Infrastructure ユーザ インターフェイスにログインする手順は、次のとおりです。

手順


ステップ 1

Prime Infrastructure をインストールし、起動したのとは別のコンピュータ上で、いずれかのサポート ブラウザ(システム要件についてを参照)を起動します。

ステップ 2

ブラウザのアドレス行に、https://ipaddress と入力します。ここで ipaddress は、Prime Infrastructure をインストールしたサーバの IP アドレスです。Prime Infrastructure ユーザ インターフェイスに [ログイン(Login)] ウィンドウが表示されます。

初めて Prime Infrastructure にアクセスしたとき、一部のブラウザでは、サイトが信頼できないという警告が表示されます。この場合は、指示に従ってセキュリティ例外を追加し、Prime Infrastructure サーバから自己署名証明書をダウンロードします。この手順が完了した後のブラウザでは、ログイン時はいつも、その Prime Infrastructure サーバが信頼できるサイトとして受け入れられます。

ステップ 3

で指定した管理者のユーザ名とパスワードを root と入力します。 仮想マシンまたは物理アプライアンスに Prime Infrastructure をセットアップする

ステップ 4

[ログイン(Login)] をクリックして、Prime Infrastructure にログインします。ユーザ インターフェイスは、この時点でアクティブになり、使用可能になります。ホームページが表示されます。

ライセンスの問題が発生した場合は、アラート ボックスにメッセージが表示されます。評価ライセンスがある場合は、ライセンスの有効期限までの日数が表示されます。また、期限切れになったライセンスに対するアラートも表示されます。これらの問題に対処するために、[管理(Administration)] > [ライセンス(Licenses)] ページに直接移動するオプションがあります。

ステップ 5

システムのセキュリティを確保するには、[管理(Administration)] > [ユーザ、ロール、およびAAA(Users, Roles & AAA)] > [パスワードの変更(Change Password)] を選択して、root 管理者のパスワードを変更します。

ユーザ インターフェイスを終了するには、ブラウザのページを閉じるか、そのページの右上隅の [ログアウト(Logout)] をクリックします。Prime Infrastructure ユーザ インターフェイス セッションを終了しても、サーバ上の Prime Infrastructure はシャットダウンされません。

Prime Infrastructure のユーザ インターフェイス セッション中にシステム管理者が Prime Infrastructure サーバを停止すると、セッションが終了して、ブラウザに「The page cannot be displayed.」というメッセージが表示されます。サーバが再起動したときに、セッションは Prime Infrastructure に再び関連付けられません。新しい Prime Infrastructure セッションを開始する必要があります。


Prime Infrastructure を使用して開始する

Prime Infrastructure をインストールした後、ネットワークの管理を開始するために、追加の作業を実行する必要があります。管理者の場合は、最新の『Cisoc Prime Infrastructure Administrator Guide』の次のセクションを参照してください。

  • 保証付き Cisco Prime Infrastructure のデータ ソースを構成します。これには NetFlow と Performance Agent を有効にすることが含まれます。

  • Prime Infrastructure サーバのディスク容量の問題を管理する方法。

  • 新しい Prime Infrastructure バージョンのインストール後の AAA 設定の更新

  • Prime Infrastructure ソフトウェアの更新

シスコのプラグ アンド プレイ アプリケーションのインストールの詳細については、『Cisco Plug and Play Application Solutions Guide』を参照してください。

ユーザは、最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』の「 Get Started with Prime Infrastructure 」の章に記載されているタスクを完了する必要があります。これらのタスクの完了後に、ネットワークのモニタと設定を開始できます。

参考情報

Prime Infrastructure と Assurance で使用されるポート

表 6 は、Prime Infrastructure と Assurance が使用するポートの一覧を示します。これらのサービスを使用する場合は、次のポートがファイアウォールで開かれている必要があります。

表 7. Prime Infrastructure と Assurance で使用されるポート

ポート

プロトコル

方向

使用方法

7

TCP/UDP

サーバからエンド ポイントへ

エンド ポイントは ICMP によって検出

20、21

TCP

双方向サーバ/デバイス

デバイス間でのファイルの FTP 転送

サーバから Cisco.com へ

Cisco.com からのファイルの FTP ダウンロード

22

TCP

サーバからエンド ポイントへ

トラブルシューティング プロセス時にエンドポイントへの SSH 接続を開始

クライアントからサーバへ

Prime Infrastructure サーバに接続するには

23

TCP

サーバからデバイスへ

デバイスとの Telnet 通信

25

TCP

サーバから SMTP サーバへ

SMTP 電子メールのルーティング

49

TCP/UDP

サーバから TACACS サーバへ

TACACS を使用してユーザを認証

53

TCP/UDP

サーバから DNS サーバへ

DNS

69

UDP

デバイスからサーバへ

TFTP

80

HTTP

サーバからデバイスへ

Nexus デバイスのプロビジョニング

161

UDP

サーバからデバイスへ

SNMP ポーリング

162

TCP/UDP

エンド ポイントからサーバへ

SNMP トラップ レシーバ ポート

443

TCP

クライアントからサーバへ

HTTPS を介した Prime Infrastructure へのブラウザ アクセス(デフォルトでは有効)。このポートは、Prime Infrastructure サーバと cisco.com との間でのソフトウェア更新の確認にも使用されます。

514

UDP

デバイスからサーバへ

Syslog サーバ

1099

TCP/UDP

AAA サーバからサーバへ

RMI レジストリ

1522

TCP/UDP

プライマリ サーバからセカンダリ サーバ、セカンダリ サーバからプライマリ サーバ

プライマリおよびセカンダリの Prime Infrastructure 間の高可用性データベース接続を設定する

1645

UDP

サーバから RAS へ

RADIUS リモート アクセス サーバで Prime Infrastructure ユーザを認証

1646

RAS からサーバ

1812

サーバから RAS へ

1813

RAS からサーバ

4444

TCP

AAA サーバからサーバへ

RMI サーバ

8080

TCP

デバイス(Cisco ワイヤレス コントローラ バージョン 8.6 以降)からサーバへ

WLC デバイスからワイヤレス クライアント ヘルス メトリクスを受信するための SSL(HTTPS)ポート

8082

TCP

クライアントからサーバへ

Health Monitor Web インターフェイス、Apache/Tomcat JSP エンジン

8087

TCP

クライアントからサーバへ

セカンダリ サーバのソフトウェア更新ページ

9991

UDP

デバイスからサーバへ

NetFlow データ レシーバ

9992

TCP

Lync サーバから Prime Infrastructure サーバへ

Lync データ レシーバ

10022 ~ 10041

TCP

デバイスからサーバへ

パッシブ FTP ファイル転送に使用するポート範囲(コントローラ バックアップ、デバイス設定、レポート検索など)

11011 6

TCP

エンド ポイントからサーバへ

プラグ アンド プレイ ゲートウェイのプレーン テキスト ディスパッチャ ポート

11012

プラグ アンド プレイ ゲートウェイの SSL ディスパッチャ ポート

11013

プレーン テキスト プラグ アンド プレイ ポート

11014

プラグ アンド プレイ ゲートウェイの SSL ポート

616177

TCP

サーバからエンド ポイントへ

Java Message Service 接続用の SSL ポート

6 プラグ アンド プレイ ゲートウェイを Prime Infrastructure サーバと統合する場合に使用します。
7 Prime Infrastructure プラグ アンド プレイ ゲートウェイでのみ使用されます。

Prime Infrastructure 仮想アプライアンスを削除する

次の方法を使用した Prime Infrastructure の削除では、サーバ設定およびローカル バックアップなどのサーバ上のすべてのデータが削除されます。リモート バックアップがない場合、データを復元できなくなくなります。他の削除の方法については、最新の『 Cisco Prime Infrastructure Admin Guide』の「How to Remove Prime Infrastructure」を参照してください。

手順


ステップ 1

VMware vSphere クライアントで、Prime Infrastructure 仮想アプライアンスを右クリックします。

ステップ 2

仮想アプライアンスの電源を切ります。

ステップ 3

[ディスクから削除(Delete from Disk)] をクリックして、Prime Infrastructure 仮想アプライアンスを削除します。


ナビゲーションおよびマニュアルの参照先

この章では、Prime Infrastructure の機能にアクセスするナビゲーション パス、および最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』と『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』で機能が説明されている章について詳細を説明します。

表 8. ナビゲーションおよびマニュアルの参照先

タスク

Cisco Prime Infrastructure でのナビゲーション

Cisco Prime Infrastructure Guides の章

ライセンスの追加

[管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェアアップデート(Licenses and Software Updates)] > [ライセンス(Licenses)]

管理者ガイドのライセンスおよびソフトウェア アップデート

ユーザの管理

[管理(Administration)] > [ユーザ(Users)] > [ユーザ、ロール、およびAAA(Users, Roles & AAA)]

管理者ガイドのユーザ権限およびデバイス アクセス

ネットワークの検出

[インベントリ(Inventory)] > [デバイス管理(Device Management)] > [検出(Discovery)]

ユーザ ガイドのデバイスの追加および整理

仮想ドメインのセットアップ

[管理(Administration)] > [ユーザ(Users)] > [仮想ドメイン(Virtual Domains)]

管理者ガイドのユーザ権限およびデバイス アクセス

モニタリング ダッシュボードの使用

[ダッシュボード(Dashboard)] > [概要(Overview)] > [一般(General)]

ユーザ ガイドの Prime Infrastructure の概要

テンプレートを使用した設定とモニタリング

[設定(Configuration)] > [テンプレート(Templates)] > [機能およびテクノロジー(Features & Technologies)] または [モニタ(Monitor)] > [モニタリングツール(Monitoring Tools)] > [モニタリングポリシー(Monitoring Policies)]

ユーザ ガイドのデバイスの構成変更を自動化するテンプレートの作成

アラームの表示

[モニタ(Monitor)] > [モニタリングツール(Monitoring Tools)] > [アラームおよびイベント(Alarms and Events)]

ユーザ ガイドのアラームおよびイベントの監視

デバイス設定のメンテナンス

[インベントリ(Inventory)] > [デバイス管理(Device Management)] > [設定アーカイブ(Configuration Archive)]

ユーザ ガイドのデバイス構成ファイルの管理

ネットワークに今後追加されるデバイスの再設定

[設定(Configuration)] > [プラグアンドプレイ(Plug and Play)] > [ダッシュボード(Dashboard)]

ユーザ ガイドのプラグ アンド プレイを使用して新しいデバイスを導入する

関連資料

Cisco Prime Infrastructure Documentation Overview」は、Prime Infrastructure に関する利用可能なすべてのドキュメントの一覧を示します。


(注)  

マニュアルの発行後に、マニュアルをアップデートすることがあります。マニュアルのアップデートについては、Cisco.com で確認してください。

マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート

マニュアルの入手方法、サービス要求の申請、およびその他の情報の収集については、次の URL で、毎月更新される『What’s New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も記載されています。

http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html

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このマニュアルで使用している IP アドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。マニュアル内の例、コマンド出力、ネットワーク トポロジ図、およびその他の図は、説明のみを目的として使用されています。説明の中に実際のアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても、それは意図的なものではなく、偶然の一致によるものです。