ケーブル デバイスの管理
Cisco cBR-8 コンバージド ブロードバンド ルータ(Cisco cBR-8)は、13 ラック ユニット(RU)のシャーシです。複数のカード モジュールをサポートし、背面結合したミッドプレーン設計です。デジタル ミッドプレーンは前面を、RF ミッドプレーンは背面を向いています。リモート PHY アーキテクチャを備えたケーブル ネットワークでは、複数のリモート PHY デバイス(RPD)が、ケーブル ネットワーク上の双方向動作を定義するデータ オーバー ケーブル システム インターフェイス標準(DOCSIS)および EuroDOCSIS 標準に基づいて Cisco cBR-8 デバイスに接続します。
リモート PHY とは、製品から PHY 要素を取り除き、IP ネットワークと相互接続された別のアクセス ポイントにその PHY 要素を配置するアーキテクチャ戦略です。Cisco リモート PHY ソリューションは、Ethernet PON(EPON)、ギガビット対応のパッシブ光ネットワーク(GPON)、メトロ イーサネット(MetroE)装置などの既存の IP テクノロジーを活用し、デジタル ファイバを使った Multi Dwelling Unit(MDU)内に DOCSIS を導入して、ケーブル上の双方向サービスを実現します。
Cisco EPN Manager を使用して、Cisco cBR-8 およびデバイスと RPD を追加して検出し、ネットワーク トポロジ上の L2TP リンクとトポロジを表示して、さらに細かく設定することができます。また、RPD から Cisco cBR-8 デバイスへのリンクの正常性を継続的に監視することもできます。Cisco cBR-8 と RPD の関連付けの管理を参照してください。
Cisco EPN Manager では、イベント プロファイル、ダウンストリームおよびアップストリーム コントローラ プロファイルなどのプロファイルを使用して、サービス定義を作成し、RPD に一括で関連付けることができます。また、サービス定義の一部として、リモート DTI(R-DTI)プロトコルを使用して RPD のリモート PHY タイミング値を設定することもできます。R-DTI プロファイルやその他のサービス定義パラメータを設定するには、ケーブル サービス定義の管理を参照してください。
cBR-8 デバイスの詳細については、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/cable/cbr/cisco-cbr/index.html を参照してください。
Cisco EPN Manager でケーブル デバイスを管理するプロセスでは、次のことを実行します。
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cBR-8 デバイスと Cisco Smart PHY がアップ状態になっていて、設定が可能であることを確認します。
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Cisco Smart PHY のクレデンシャルを入力して、Cisco EPN Manager で必要なアクセスを設定します。
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cBR-8 デバイスを追加し、デバイスのインベントリ収集ステータスが 「完了(Completed)」であることを確認します。Cisco EPN Manager へのデバイスの追加を参照してください。
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RPD の情報を Cisco EPN Manager に追加します。追加は手動で行うか、CSVファイルから RPD の詳細をインポートします。
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cBR-8 と RPD のペアリングのステータスが「オンライン(Online)」であることを確認します。
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(任意)サービス定義を作成するか、デフォルトのサービス定義を使用して RPD に適用します。
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(任意)ネットワーク トポロジを使用してデバイスを監視し、アラームやリンク情報を表示します。
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(任意)ソフトウェア イメージ管理を使用してデバイス イメージを管理します。デバイス ソフトウェア イメージの管理を参照してください。
機能および制限事項
Cisco EPN Manager は、ケーブル デバイスを管理するための次の機能をサポートしています。
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RPD と cBR-8 のペアリングの詳細を一括でインポートする。
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ネットワーク トポロジ内の RPD から cBR-8 への L2TP リンクを監視および視覚化する。
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マップされていないケーブル デバイスをネットワーク トポロジに配置する機能。
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サービス定義を作成して RPD に関連付ける。
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cBR-8 デバイスでソフトウェア イメージを管理する。
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cBR-8 デバイスのコンプライアンスを使用して設定監査を実行する。
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cBR-8 デバイスの 360 情報、インターフェイスの 360 情報、および RPD の 360 情報を表示する。
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シャーシ ビューで cBR-8 デバイスの詳細を表示する。
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ケーブル デバイスの syslog を表示する。
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サービス グループ設定の詳細とファイバ ノード使用率ダッシュボード。
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RPD トラップを参照する。
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ユーザ定義の地理的位置、デバイスの場所、および半径に基づいてネットワーク トポロジの一部分を表示する。
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サービス提供中の RPD でケーブル モデムの詳細を表示し、関連するファイバ ノードも同時に表示する。
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LLDP に基づくケーブル デバイスの検出。
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Cisco EPN Manager を使用して Cisco Smart PHY を設定する。