Cisco EPN Manager 3.0 高可用性インストール

この章では、高可用性環境への Cisco EPN Manager のインストールに関する情報と手順を示します。

ハイアベイラビリティの概要

Cisco EPN Manager 高可用性（HA）システムは、障害発生時に継続的なシステム動作を確保します。HA では、リンクされて同期された Cisco EPN Manager サーバのペアを使用して、いずれかのサーバで発生する可能性のあるアプリケーション障害またはハードウェア障害による影響を最小限に抑えるか、あるいは完全に排除します。

次の図に、高可用性展開の主なコンポーネントとプロセスフローを示します。

高可用性展開は、プライマリサーバとセカンダリサーバで構成され、両方のサーバ上にヘルスモニタ（HM）インスタンス（アプリケーションプロセスとして実行）が存在します。プライマリサーバに障害が発生すると（問題が発生したためか、または手動で停止させたため）、プライマリサーバへのアクセスを復元する間はセカンダリサーバがネットワークの管理を引き継ぎます。自動フェールオーバーするように展開を設定すると、プライマリサーバの障害発生後 2 ～ 3 分以内にセカンダリサーバがアクティブなロールを引き継ぎます。

プライマリサーバに関する問題が解決し、サーバが実行状態になっても、スタンバイモードのままとなり、アクティブなセカンダリサーバとのデータの同期が開始されます。フェールバックがトリガーされると、プライマリサーバがアクティブなロールを再度引き継ぎます。プライマリサーバとセカンダリサーバの間でのこのロールの切り替えは、障害後、プライマリサーバが再インストールされていない限り、通常、約 2 ～ 3 分かかります。プライマリサーバが再インストールされている場合は、（セットアップのサイズに基づき）それよりも長く時間がかかります。

HA の詳細については、『Cisco Evolved Programmable Network Manager User and Administrator Guide』の HA に関する項を参照してください。

高可用性展開の考慮事項

高可用性展開のモデル
高可用性の制限について
仮想アドレスを使用できるかどうかの検討
プライマリサーバとセカンダリサーバ間にファイアウォールを使用する場合のベストプラクティス

高可用性展開のモデル

Cisco EPN Manager は、次の高可用性（HA）展開モデルをサポートしています。


HA 展開モデル	プライマリサーバとセカンダリサーバの場所	例：
ローカル（Local）	同じサブネット上（レイヤ 2 プロキシミティ）	同じデータセンターにあるサーバ
キャンパス（Campus）	LAN 経由で接続されているさまざまなサブネット	同じキャンパス、市区町村、県などにあるサーバ
リモート（Remote）	WAN 経由で接続されているさまざまなサブネット	サーバが地理的に分散している

ローカル、キャンパス、またはリモートの HA 展開モデルを使用するかどうかの決定時には、次の要因を考慮してください。

災害へのリスク：展開モデルの分散が多いほど、自然災害によるビジネスへのリスクが軽減されます。リモートからの HA 展開は自然災害による影響を最も受けにくく、複雑さとコストが軽減されたビジネス継続性モデルを実現できます。ローカルでの HA 展開は、サーバコロケーションにより災害に対して最も脆弱になります。
仮想 IP アドレスを使用できるかどうか：ローカルでの HA 展開のみが仮想 IP アドレスを使用できます。仮想 IP アドレスは、フェールオーバーやフェールバックの後でも、常にアクティブなサーバを指す単一の IP アドレスです。また、プライマリサーバとセカンダリサーバの両方で共通の管理 IP アドレスを共有することもできます。
帯域幅/遅延：プライマリサーバとセカンダリサーバは、帯域幅が高く、遅延が小さい短いネットワークリンクによって接続されているため、ローカル HA 展開において帯域幅は最も高くなり、遅延は最も小さくなります。キャンパス HA 展開では、ローカルでの HA 展開よりも帯域幅が低くなり、遅延が大きくなる場合があります。リモートからの HA 展開では、帯域幅は最も低く、遅延は最も大きくなります。
管理：HA 管理は、ローカルでの HA 展開で最も簡単ですが、キャンパスおよびリモートの HA 展開の場合はより複雑になります。リモートでの HA 展開には、管理上の修復が必要になります。
デバイスイベントの転送の設定：イベント転送の設定は、ローカルでの HA 展開が最も簡単です。これは、仮想 IP アドレスを使用し、その単一の仮想 IP アドレスにイベントを転送するようにデバイスを設定できるためです。仮想 IP アドレスを使用しない場合は、プライマリサーバとセカンダリサーバの両方にイベントを転送するようにデバイスを設定する必要があります。

HA の詳細については、『Cisco Evolved Programmable Network Manager User and Administrator Guide』を参照してください。

高可用性の制限について

Cisco EPN Manager の HA システムには、次の制限要因が適用されます（これは、すべての高可用性展開モデルに適用されます）。

HA システムでは、HA 操作を処理するために少なくとも 255 Mbps （理想的には 977 Mbps）のネットワーク帯域幅が必要です。これらの操作には、HA 登録、データベース同期、ファイル同期、フェールバックのトリガーが含まれます（ただし、これらに限定されません）。Cisco EPN Manager は、すべてのネットワークニーズに単一の物理ポートを使用するため、帯域幅が不十分になり、HA パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
HA システムでは、プライマリサーバとセカンダリサーバ間のネットワークリンク上は低遅延（100 ミリ秒未満）が必要です。この 2 台のサーバの物理的な近接性に関わらず、サーバ間のリンクで発生する遅延が大きい場合、Cisco EPN Manager によるプライマリサーバとセカンダリサーバ間のセッション維持状態に影響が及ぶ可能性があります。これは、大規模なデータベースには、より低い遅延とより高い帯域幅を必要とする同期トランザクションが多く必要になるためです。Cisco EPN Manager を使用して比較的小規模なネットワークを管理している場合、データベースは小さいため、HA はネットワーク遅延が長くなり、帯域幅が低くなる可能性があります。
HA パフォーマンスは、プライマリサーバとセカンダリサーバに接続するネットワークが提供するネットワークスループットに大きく影響されます。この制約は、すべての展開モデルに（ある程度まで）適用されます。たとえば、地理的に分散した展開では、低帯域幅と高遅延により、リモート HA 展開に問題が発生する可能性が高くなります。ただし、ローカルおよびキャンパスでの HA 展開が正しく設定されていない場合、使用率の高いネットワークでの帯域幅の制限により、遅延による問題の影響を非常に受けやすくなります。

さまざまな HA のどれにネットワークが適しているかを判断するには、シスコの担当者に問い合わせ、支援を受けてください。

仮想アドレスを使用できるかどうかの検討

ローカル HAは展開のセットアップに仮想 IP アドレスを使用すると、ユーザは実際にアクティブなサーバを知らなくても、単一の IP アドレスまたは Web URL を使用してアクティブなサーバに接続できます。仮想 IP アドレスを使用すると、両方のサーバが共通の管理 IP アドレスを共有することもできます。通常の操作中、仮想 IP アドレスはプライマリサーバをポイントします。フェールオーバーが発生すると、仮想 IP アドレスはセカンダリサーバを自動的にポイントします。フェールバックが発生すると、仮想 IP アドレスは自動的にプライマリサーバに切り替わります。

仮想 IP アドレスを使用するには、次の IP アドレスが同じサブネット上にある必要があります。

仮想 IP アドレス
プライマリサーバおよびセカンダリサーバの IP アドレス
プライマリサーバとセカンダリサーバに設定されているゲートウェイの IP アドレス

次に、仮想、プライマリ、およびセカンダリの IP アドレスを相互に割り当てる例を示します。プライマリサーバとセカンダリサーバに、特定のサブネット内の次の IP アドレスが割り当てられている場合は、両方のサーバの仮想 IP アドレスは次のように割り当てることができます。

サブネットマスク：255.255.255.224（/32）
プライマリサーバの IP アドレス：10.10.101.1
セカンダリサーバの IP アドレス：10.10.101.2
仮想 IP アドレス：10.10.101.[3-30] 例：10.10.101.3。仮想 IP アドレスは、特定のサブネットマスクで有効なアドレス範囲内の任意のアドレスになることに注意してください。

仮想 IP アドレスを使用しない場合は、プライマリサーバとセカンダリサーバの両方にイベントを転送するように（特定のサブネット、またはプライマリサーバとセカンダリサーバの両方を含む IP アドレスの範囲にイベントを転送するなどによって）デバイスを設定する必要があります。データを損失する可能性を低減する（または排除する）には、フェールオーバーが発生する前にデバイスイベントの転送を設定する必要があります。インストール中にセカンダリサーバに変更を加える必要はありません。プライマリサーバとセカンダリサーバを個別の IP アドレスでプロビジョニングするだけです。

HA 展開で単一の IP アドレスを使用するかどうかにかかわらず、ユーザはアクティブなサーバ IP アドレス/URL を使用して Cisco EPN Manager Web GUI に常に接続する必要があります。

プライマリサーバとセカンダリサーバ間にファイアウォールを使用する場合のベストプラクティス

プライマリサーバとセカンダリサーバ間のファイアウォールは、HA 登録やその他のプロセスに十分な時間を確保するために、TCP パケットの短いタイムアウトを回避するように構成する必要があります。

必要に応じて、Oracle と OS のタイムアウトを変更する手順を次に示します。フェールバック操作が繰り返し失敗する場合は、この手順を使用します。

はじめる前に

以下の手順で指定したファイルをバックアップします。

（注）

この手順は、プライマリサーバとセカンダリサーバの両方で実行する必要があります。

手順

ステップ 1	次のファイルを開きます。 /opt/oracle/base/product/12.1.0/dbhome_1/network/admin/sqlnet.ora
ステップ 2	次のパラメータを追加します。 `SQLNET.EXPIRE_TIME=2` `DISABLE_OOB=on` `SQLNET.INBOUND_CONNECT_TIMEOUT=600`
ステップ 3	次のファイルを開きます。 /opt/CSCOlumos/bin/ha_dgmgrl.sh
ステップ 4	register() 関数の下に次の行を追加します。 `edit database $1 set property NetTimeout=1000` 次に、ファイルの抜粋の例と、関連する行を太字で示します。 `connect $4/$5@$3 remove configuration; create configuration $DGMGRL_CONFIG_NAME as primary database is $1 connect identifier is $1; edit database $1 set property NetTimeout=1000 ; add database $2 as connect identifier is $2 maintained as physical; enable configuration;`
ステップ 5	次のファイルを開きます。 /etc/sysctl.conf 次のコマンドをファイルの末尾に追加します。 `net.ipv4.tcp_keepalive_time = 80 net.ipv4.tcp_keepalive_probes = 7 net.ipv4.tcp_keepalive_intvl = 10`
ステップ 6	ルートシェルから次のコマンドを実行します。 `sysctl -system`

高可用性インストールの前提条件

次に、高可用性展開で Cisco EPN Manager をインストールする前に満たす必要がある前提条件を示します。

ハードウェアとソフトウェアが、関連するトピックに示されている前提条件を満たしていることを確認します。
- OVA/VM の要件。
- リモート高可用性展開でのベアメタルの要件。
セカンダリサーバが次のように設定されていることを確認します。
- セカンダリサーバのハードウェアとソフトウェアの仕様は、プライマリサーバの仕様と同じである必要があります。たとえば、プライマリサーバに Cisco EPN Manager をインストールし、プロフェッショナルシステムサイズを指定した場合、セカンダリサーバもプロフェッショナルシステムサイズを使用してインストールする必要があり、また、「システム要件」にプロフェッショナルサイズサーバの要件すべてを満たす必要があります。
- セカンダリサーバは、プライマリサーバと同じソフトウェアレベル（パッチレベルを含む）を実行している必要があります。
- ローカル HA 展開に仮想 IP アドレスを使用する場合は、仮想 IP アドレス、プライマリサーバおよびセカンダリサーバが同じサブネット上にある必要があります。プライマリサーバとセカンダリサーバ上のゲートウェイも同じサブネット上に存在する必要があります。
プライマリサーバとセカンダリサーバの間にファイアウォールがある場合は、HA で使用されるポートに対するファイアウォールからのアクセス許可が必要です。ポートは、「Cisco EPN Manager が使用するポート」に記載されています。
インストール中に入力する必要がある次の情報を準備します。
- セカンダリサーバの IPv4 IP アドレスまたはホスト名（仮想 IP アドレスを使用していない場合）。プライマリサーバで HA を設定する際に必要になります。
- 両方のサーバに使用する仮想 IPv4 と IPv6（使用している場合）の IP アドレス（仮想 IP アドレスを使用する予定の場合）。
- HA 認証キーに使用するパスワード。このパスワードは、セカンダリサーバのインストール時にユーザが指定したものです。プライマリサーバとセカンダリサーバ間の通信の認証に使用されます。HA を設定する際、つまり、プライマリサーバにセカンダリサーバを登録する（サーバのペアリングともいう）ときに入力する必要があります。最後に、セカンダリサーバの [ヘルスモニタ（Health Monitor）] ページへのログインに必要になります。
- プライマリサーバの管理権限を持つ Cisco EPN Manager Web GUI のユーザ ID。また、ユーザのパスワードも必要です。
- HA 通知を送信できる有効な電子メールアドレス。

高可用性展開での Cisco EPN Manager 3.0 のインストール

この項の手順は、高可用性環境で製品を新規にインストールするための手順です。以前のバージョンから Cisco EPN Manager 3.0 にアップグレードする場合は、Cisco EPN Manager 3.0 へのアップグレード（高可用性）を参照してください。

はじめる前に

サーバが「高可用性インストールの前提条件」に記載されている要件を満たしていることを確認します。

手順

ステップ 1

Cisco EPN Manager 3.0 のインストール（HA なし）に記載されているように、Cisco EPN Manager をプライマリサーバにインストールします。

ステップ 2

Cisco EPN Manager 3.0 のインストール（HA なし）に記載されているように、セカンダリサーバに Cisco EPN Manager をインストールします。

ステップ 3

新たにインストールしたサーバを HA 実装環境でセカンダリフェールバックサーバとして機能させるかどうかを選択するよう求めるメッセージが表示されたら、yes と入力します。

ステップ 4

プライマリサーバとセカンダリサーバ間の通信にHA 認証キーとして使用するパスワードを入力します。HA を設定するには、このキーが必要になります。（通常の操作中に、セカンダリサーバの [ヘルスモニタ（Health Monitor）] ページにログインするには、HA 認証キーを入力する必要があります）。

ステップ 5

確認のため、パスワードを再入力します。

ステップ 6

このサーバをセカンダリサーバとしてインストールすることを確認するには、Y と入力します。インストールが完了すると、VM（OVA/VM）または Cisco UCS サーバ（ISO/ベアメタル）がリブートします。

ステップ 7

インストール時に指定した Cisco EPN Manager CLI 管理者ユーザ名とパスワードを使用してログインします。

ステップ 8

ncs status コマンドを使用して、セカンダリサーバ上ですべてのプロセスが実行されていることを確認します。最低でもヘルスモニタ、データベース、NMS、SAM デーモン、DA デーモン、コンプライアンスエンジンの各サービスが稼働していることを確認します。最適な Cisco EPN Manager 機能を使用するには、すべてのサービスが稼働している必要があることに注意してください。

ステップ 9

イベント（syslog、trap、および TL1 メッセージ）を両方のサーバ（または仮想 IP アドレスを使用している場合は仮想 IP アドレス）に転送するように、すべてのデバイスが設定されていることを確認します。

（注）

プライマリサーバにセカンダリサーバを登録する前にこの手順を実行せず、フェールオーバーが発生した場合、一部のデータを損失する場合があります。

ステップ 10

プライマリサーバにセカンダリサーバを登録して HA を設定します。登録プロセスはプライマリサーバから実行する必要があります。詳細については、『Cisco Evolved Programmable Network Manager User and Administrator Guide』のプライマリサーバへのセカンダリサーバの登録に関する項を参照してください。

HA 設定の準備状況の確認

HA 設定時に、HA に関連する他の環境パラメータ（システム仕様、ネットワーク構成、サーバ間の帯域幅など）によって HA 設定が決定されます。

15 のチェックがシステムで実行され、エラーや障害なく HA 設定が完了したことが確認されます。準備状況の確認機能を実行すると、チェックリストの名前および対応するステータスが、該当する場合は推奨事項とともに表示されます。

（注）

確認準備機能は HA 設定をブロックしません。一部のチェックに合格しない場合でも、HA を設定できます。

HA 設定の準備状況を確認するには、次の手順に従います。

手順

ステップ 1

管理者権限を持つユーザ ID とパスワードを使用して Cisco EPN Manager にログインします。

ステップ 2

メニューから、[管理（Administration）] > [設定（Settings）] > [ハイアベイラビリティ（High Availability）] の順に選択します。Cisco EPN Manager によって HA ステータスページが表示されます。

ステップ 3

[HA 設定（HA Configuration）] を選択します。

ステップ 4

[セカンダリサーバ（Secondary Server）] フィールドにセカンダリサーバの IP アドレスを入力し、[認証キー（Authentication Key）] フィールドのセカンダリの認証キーを入力します。

ステップ 5

[準備状況の確認（Check Readiness）] をクリックします。

ポップアップウィンドウが開き、システム仕様およびその他のパラメータが表示されます。画面には、チェックリスト項目の名前、ステータス、影響、推奨事項の詳細が示されます。

その下に、準備状況の確認に使用されたチェックリストのテスト名と説明のリストが表示されます。

表 1. チェックリストの名前と説明
チェックリストのテスト名	テストの説明
システム - CPU 数の確認（SYSTEM - CHECK CPU COUNT）	プライマリサーバとセカンダリサーバの両方の CPU 数を確認します。両方のサーバの CPU 数は要件を満たす必要があります。
システム - ディスク IOPS の確認（SYSTEM - CHECK DISK IOPS）	プライマリサーバとセカンダリサーバの両方のディスク速度を確認します。必要な最小ディスク速度は 200 Mbps です。
システム - RAM サイズの確認（SYSTEM - CHECK RAM SIZE）	プライマリサーバとセカンダリサーバの両方の RAM サイズを確認します。両方のサーバの RAM サイズが要件を満たしている必要があります。
システム - システムディスクサイズ（SYSTEM - CHECK DISK SIZE）	プライマリサーバとセカンダリサーバの両方のディスクサイズを確認します。両方のサーバのディスクサイズが要件を満たしている必要があります。
システム - サーバへの ping 確認（SYSTEM - CHECK SERVER PING REACHABILITY）	プライマリサーバが ping を介してセカンダリサーバに到達できることを確認します。
システム - OS 互換性の確認（SYSTEM - CHECK OS COMPATABILITY）	プライマリサーバとセカンダリサーバの OS バージョンが同じであることを確認します。
システム - ヘルスモニタのステータス（SYSTEM - HEALTH MONITOR STATUS）	ヘルスモニタプロセスがプライマリサーバとセカンダリサーバの両方で実行されているかどうかを確認します。
ネットワーク - ネットワークインターフェイスの帯域幅確認（NETWORK - CHECK NETWORK INTERFACE BANDWIDTH）	インターフェイス eth0 の速度がプライマリサーバとセカンダリサーバの両方で推奨されている 100 Mbps に一致していることを確認します。このテストでは、プライマリサーバとセカンダリサーバ間でのデータ送信によるネットワーク帯域幅の測定は行いません。
ネットワーク - データベースポートの開閉についてファイアウォールの確認（NETWORK - CHECK FIREWALL FOR DATABASE PORT ACCESSIBILITY）	データベースポート 1522 がシステムファイアウォールで開いていることを確認します。このポートが無効になっていると、テストは iptables リストで 1522 の権限を付与します。
データベース - オンラインステータスの確認（DATABASE - CHECK ONLINE STATUS）	データベースファイルのステータスがオンラインになっており、プライマリサーバとセカンダリサーバの両方でアクセス可能であることを確認します。
データベース - メモリターゲットの確認（DATABASE - CHECK MEMORY TARGET）	HA セットアップの「/dev/shm」データベースメモリターゲットサイズを確認します。
データベース - リスナーのステータス（DATABASE - LISTENER STATUS）	データベースのリスナーがプライマリサーバとセカンダリサーバの両方で稼働中であることを確認します。障害が発生した場合、テストはリスナーを起動し、ステータスを報告しようとします。
データベース - リスナー設定ファイルの破損確認（DATABASE - CHECK LISTENER CONFIG CORRUPTION）	すべてのデータベースインスタンスがデータベースリスナー設定ファイル「listener.ora」の下にあることを確認します。
データベース - TNS 設定ファイルの破損確認（DATABASE - CHECK TNS CONFIG CORRUPTION）	データベース TNS リスナーの設定ファイル「tnsnames.ora」の下にすべての「WCS」インスタンスが存在していることを確認します。
データベース - TNS 到達可能性のステータス（DATABASE - TNS REACHABILITY STATUS）	プライマリサーバとセカンダリサーバの両方で TNSPING が成功していることを確認します。

ステップ 6

すべてのパラメータのチェックが完了したら、パラメータのステータスを確認し、[クリア（Clear）] をクリックしてウィンドウを閉じます。

（注）

準備状況の確認中のフェールバックイベントとフェールオーバーイベントは、[アラームとイベント（Alarms and Events）] ページに転送されます。設定障害イベントは [アラームとイベント（Alarms and Events）] ページにはありません。

Cisco Evolved Programmable Network Manager 3.0 インストールガイド

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