ESC を使用して、単一または複数の AWS リージョンまたは同じタイプの VIM に VNF を展開できます。

（注）	AWS は ESC 用の仮想インフラストラクチャ マネージャ（VIM）です。このドキュメントでは、AWS リージョンと AWS VIM という用語は同じ意味で使用されています。

単一または複数の VIM に VNF を展開するには、次の手順を実行する必要があります。

• VIM コネクタ API を使用して VIM コネクタとそのログイン情報を設定する

• ESC 内にテナントを作成する

VIM コネクタは VIM を ESC に登録します。単一または複数の AWS VIM に VNF を展開するには、VIM のリージョンごとに VIM コネクタとそのログイン情報を設定する必要があります。VIM コネクタ API を使用して VIM コネクタを設定できます。詳細については、AWS の VIM コネクタ設定を参照してください。

（注）	デフォルトの VIM コネクタは、AWS 展開ではサポートされていません。

ESC は、vim_mapping 属性が false に設定されている ESC 内にテナントを作成します。このテナントは、VIM から独立しています。

<esc_datamodel xmlns="http://www.cisco.com/esc/esc">
   <tenants>
      <tenant>
         <name>aws-sample-tenant</name>
         <vim_mapping>false</vim_mapping>
      </tenant>
   </tenants>
</esc_datamodel>

単一または複数の AWS VIM 展開の場合、各 VM グループのターゲットリージョンを指定する必要があります。

AWS VIM 展開を有効にするには、データモデルの VM グループにロケータ属性を追加する必要があります。ロケータノードは、次の属性で構成されます。

• vim_id：ターゲット VIM の VIM ID。ESC は vim_id を定義し、vim_connector ID にマッピングします。VIM コネクタは、vim_id で指定された VIM に展開する前に存在している必要があります。

• vim_project：ターゲット VIM で作成されたテナント名。これは、OpenStack に存在するアウトオブバンドテナントまたはプロジェクトです。

• vim_region：VM グループが展開されている AWS リージョン。これはオプションです。VIM リージョンが指定されていない場合、VM は VIM コネクタで指定された aws_default_region に展開されます。

  
  <locator>
     <vim_id>AWS_EAST_2</vim_id>
     <vim_region>us-east-1</vim_region>
     <!-- the deployment is going into
  North Virginia -->
  </locator>
  
  

  VIM リージョンが指定されていない場合

  
  <locator>
     <vim_id>AWS_EAST_2</vim_id>
     <!-- the deployment is going into the default region Ohio (us-east-2)
  as defined in the VIM Connector example above -->
  </locator>
  
  

VIM コネクタとロケータを設定したら、特定のリソースを拡張機能として展開に渡す必要があります。次の例では、Elastic IP、キーペア、および送信元の宛先が拡張機能として AWS 展開に渡されます。

<extensions>
   <extension>
      <name>AWS_PARAMS</name>
      <properties>
         <property>
            <name>elastic_ip</name>
            <value>13.56.148.25</value>
         </property>
         <property>
            <name>source_dest_check</name>
            <value>true</value>
         </property>
         <property>
            <name>key_pair_name</name>
            <value>esc-us-east-1</value>
         </property>
      </properties>
   </extension>
</extensions>

AWS の展開例は次のとおりです。

<esc_datamodel xmlns="http://www.cisco.com/esc/esc">
   <tenants>
      <tenant>
         <name>aws-east-1-tenant</name>
         <vim_mapping>false</vim_mapping>
         <deployments>
            <deployment>
               <name>aws-east-1-dep</name>
               <vm_group>
                  <name>aws-vm-east-1</name>
                  <locator>
                     <vim_id>AWS_US_EAST_1</vim_id>
                  </locator>
                  <bootup_time>600</bootup_time>
                  <recovery_wait_time>33</recovery_wait_time>
                  <flavor>t2.micro</flavor>
                  <image>ami-c7bfa6bd</image>
                  <extensions>
                     <extension>
                        <name>AWS_PARAMS</name>
                        <properties>
                           <property>
                              <name>key_pair_name</name>
                              <value>esc-us-east-1</value>
                           </property>
                        </properties>
                     </extension>
                  </extensions>
                  <interfaces>
                     <interface>
                        <nicid>0</nicid>
                        <network>vpc-d7ee1bac</network>
                        <security_groups>
                           <security_group>esc-sg-us-east-1</security_group>
                        </security_groups>
                     </interface>
                  </interfaces>
                  <kpi_data>
                     <kpi>
                        <event_name>VM_ALIVE</event_name>
                        <metric_value>1</metric_value>
                        <metric_cond>GT</metric_cond>
                        <metric_type>UINT32</metric_type>
                        <metric_collector>
                           <type>ICMPPing</type>
                           <nicid>0</nicid>
                           <poll_frequency>3</poll_frequency>
                           <polling_unit>seconds</polling_unit>
                           <continuous_alarm>false</continuous_alarm>
                           <monitoring_public_ip>true</monitoring_public_ip>
                        </metric_collector>
                     </kpi>
                  </kpi_data>
                  <rules>
                     <admin_rules>
                        <rule>
                           <event_name>VM_ALIVE</event_name>
                           <action>ALWAYS log</action>
                           <action>FALSE recover autohealing</action>
                           <action>TRUE servicebooted.sh</action>
                        </rule>
                     </admin_rules>
                  </rules>
                  <config_data />
                  <scaling>
                     <min_active>1</min_active>
                     <max_active>1</max_active>
                     <elastic>true</elastic>
                  </scaling>
               </vm_group>
            </deployment>
         </deployments>
      </tenant>
   </tenants>
</esc_datamodel>