この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Prime Service Catalog をインストールする前に、この章で説明するライセンスおよびインストール要件を確認してください。
Cisco ONE Enterprise Cloud Suite は データセンター ソリューションのための Cisco ONE の一部であり、インフラストラクチャの自動化、クラウド管理、ビッグデータの自動化、およびサービス管理の 4 つのコンポーネントで構成されています。各コンポーネントは、個別に使用することも、全コンポーネントを一緒に使用して統合されたハイブリッドなクラウド ソリューションを構築することもできます。すべてのコンポーネントは連携するように設計されており、ハイブリッドなクラウド自動化に向けた段階的なアプローチを提供します。
Cisco ONE ECS サービス管理パッケージには Cisco Prime Service Catalog が含まれており、Cisco Process Orchestrator は、1 年、3 年、または 5 年のサブスクリプションで販売されています。サービス管理基本バンドルは、サービス管理のアドオンをオプションで付加して購入することができます。
この Cisco Prime Service Catalog リリースでサポートされているサードパーティ ソフトウェアを次の表に示します。『Cisco Prime Service Catalog Compatibility Matrix』マニュアルも参照してください。
この項では、前述のソフトウェアを Prime Service Catalog で使用するために設定する手順を説明します。
Prime Service Catalog アプリケーションへの接続に使用する Web ブラウザを次のように設定する必要があります。
アプリケーション サーバとして WildFly を選択した場合は、前提条件として WildFly ソフトウェアをインストールする必要はありません。Cisco Prime Service Catalog インストーラにより WildFly アプリケーション サーバがインストールされ、Service Catalog アプリケーションが展開されます。WildFly アプリケーション サーバとともに Prime Service Catalog をマシンにインストールする場合は、インストール前の作業:WildFly に記載されている手順に従ってその準備を行います。
アプリケーション サーバとして WebLogic を選択した場合は、前提条件として Oracle WebLogic アプリケーション サーバ ソフトウェアをマシンにインストールする必要があります。このマニュアルには、WebLogic ソフトウェアのインストール方法は記載されていません。ただしインストール前の設定:WebLogic の手順に従い、Prime Service Catalog で使用できるように WebLogic サーバを準備する必要があります。
クラスタ環境に Prime Service Catalog を展開するには、Prime Service Catalog のインストール前に WildFly および WebLogic アプリケーション サーバがクラスタ構成でセットアップされている必要があります。また、完全なフェールオーバー機能を実現するには、1 つ以上のクラスタ ノードでクラスタ化可能なセッションを設定する必要があります。クラスタ構成については、ご使用のアプリケーション サーバのマニュアルを参照してください。
前提条件として Web サーバがすでにインストールされ、稼働している必要があります。Web サーバをインストールするマシンは、アプリケーション サーバと同じマシンまたは Service Catalog インストーラを実行する予定のマシンにする必要はありません。
また、Web サーバではアプリケーション サーバと通信するために必要なプラグイン設定が行われている必要があります。たとえば展開トポロジとして Apache Web サーバと WebLogic アプリケーション サーバを使用する場合は、前提条件として Apache サーバが WebLogic サーバに接続できるようにプラグインを手動で設定する必要があります。Web サーバとアプリケーション サーバ間のプラグインは、Service Catalog インストーラでは設定されません。
Web サーバ(この場合 Apache)が Web サーバのタイプ、バージョン、およびその他の攻撃されやすい情報を公開しないようにするため、カスタム エラー応答を提供するように Apache を設定する必要があります。
Windows オペレーティング システムでアプリケーション サーバとして WildFly を選択する場合、Service Catalog インストーラでは、インストーラを実行する Windows マシンに IIS Web サーバがすでにインストールされていることを検出した場合に、IIS Web サーバ向けに Tomcat プラグインを自動的に設定できます。
Service Catalog と Service Link の両方のインストール時にインストール ウィザードで [IIS を設定する(Configure IIS)] オプションが表示されます。必要に応じてこのオプションをオンまたはオフにできます。この機能を有効にするには、IIS Web サーバが次の設定要件を満たしている必要があります。
(注) Wildfly に Prime Service Catalog をインストールした後、IIS プラグインを設定する方法については IIS Web サーバのプラグインの設定セクションの説明を参照してください。
Java Development Kit は、アプリケーション サーバ マシンの前提条件ソフトウェアです。 表 2-1 に示すように、アプリケーション サーバ タイプ別に特定の JDK バージョン(およびベンダー)のみがサポートされています。ご使用のアプリケーション サーバに対して Java を設定する手順については、「インストール前の作業:WildFly」または「インストール前の設定:WebLogic」を参照してください。
Java 1.8 は、Cisco Prime Service Catalog インストーラの前提条件です。したがって、アプリケーション サーバとは異なるマシンで Service Catalog インストーラを実行する予定の場合は、Oracle Java または OpenJDK をそのマシンにインストールする必要があります。アプリケーション サーバがインストールされているマシンで Service Catalog インストーラを実行する予定の場合は、JAVA_HOME 環境変数を、アプリケーション サーバが使用する Java に設定してください。
Prime Service Catalog は AES アルゴリズムと 256 ビット対称キーをサポートしています。したがって Oracle Java を使用する場合、2048 ビット暗号化を有効にするため、JAVA_HOME ディレクトリに「JCE 無制限強度暗号ポリシー」jar ファイルをインストールする必要もあります。Oracle Java 向け JCE 無制限強度暗号ポリシーをインストールしないと、アプリケーション サーバでエラー メッセージが表示され、インストールが中断されます。JCE 無制限強度ポリシーの jar ファイルのインストール方法については、 Oracle の Web サイト を参照してください。
(注) Red Hat OpenJDK には無制限強度ポリシーが含まれているため、OpenJDK 向けの追加 jar ファイルをインストールする必要はありません。
RDBMS として Oracle 12c を選択した場合、前提条件として Oracle 12c データベース サーバ ソフトウェアをインストールする必要があります(具体的なバージョンについては 表 2-1 を参照してください)。
データベース接続フェールオーバー シナリオの場合は、データベースに Oracle RAC 12C を使用できます。Oracle RAC 12C の設定の詳細については、「Oracle RAC 12C の設定」を参照してください。
RDBMS として SQL Server 2012 を選択した場合は、前提条件として Microsoft SQL Server 2012 ソフトウェアをインストールする必要があります(具体的なバージョンについては 表 2-1 を参照してください)。
アプリケーション サーバに SQL Server Client または Oracle Client 接続ソフトウェアをインストールしないでください。Cisco Prime Service Catalog 製品に含まれている JDBC ドライバを使用する必要があります。WildFly アプリケーション サーバの場合、 Cisco Prime Service Catalog インストーラは適切な JDBC ドライバを自動的にインストールし、このドライバを使用するように JDBC データソースを設定します。WebLogic の場合、(Cisco Prime Service Catalog 製品イメージに含まれている)適切な JDBC ドライバ jar ファイルを WebLogic ディレクトリに手動でコピーし、そのドライバを使用するように JDBC データソースを手動で設定する必要があります。WebLogic 向けに JDBC データソースを設定する手順は、このマニュアル内で後述します。
クライアント接続で TCP/IP を有効にするようにデータベースを設定する必要があります。
Prime Service Catalog で使用するデータベースまたはスキーマの作成手順については、 Service Catalog データベースの設定 で説明します。
社内の従業員ディレクトリにアクセスできるように、Prime Service Catalog を社内の LDAP サーバと統合できます。この統合機能はオプションであり、LDAP サーバは Prime Service Catalog をインストールするうえでの前提条件ソフトウェアではありません。
LDAP 統合機能を使用する場合は、『Cisco Prime Service Catalog Integration Guide』を参照してください。 表 2-1 に示すサポートされている LDAP ソフトウェアのみを使用してください。
OEM IBM Cognos ソフトウェアを追加で購入できます。これは(オプションの)Reporting モジュールで使用されます。Prime Service Catalog アプリケーションの Reporting および Advanced Reporting のすべての機能を使用可能にするには、Cognos ソフトウェアを展開トポロジにインストールする必要があります。このソフトウェアは Prime Service Catalog ソフトウェアのインストール後にインストールできます。Cognos ソフトウェアのインストールと設定の手順については、Chapter 7, “Reporting モジュールのインストールとアップグレード”を参照してください。
Service Catalog インストーラは GUI プログラムです。したがって Linux オペレーティング システムを使用している場合は、インストール ウィザードを表示するために X Window サーバまたは X11 エミュレータが必要です。Service Catalog インストーラは、コンソール モードまたは CLI モードをサポートしていません。
Reporting モジュールの KPI グラフをブラウザで正しく表示するには、X Window サーバまたは Xvfb(仮想フレームバッファ X サーバ)がアプリケーション サーバ マシンにインストールされ、稼働している必要があります。Reporting モジュールの KPI グラフ機能を使用しない場合、アプリケーション サーバ マシンに X Window サーバをインストールする必要はありません。
Cisco Prime Service Catalog ソフトウェア インストーラ パッケージを解凍するには、マシンで Unzip プログラム(Windows)または GNU 互換 tar ユーティリティ(Linux)が使用できる必要があります。
システム管理者にアラートを送信するために、ポート 25 をリッスンする SMTP サーバへのアクセス権限と、Service Catalog から電子メール通知を送信するための有効なメール アドレスが必要です。Prime Service Catalog ソフトウェアのインストール時に、SMTP アドレスと有効なメール アドレスを指定する必要があります。SMTP サーバがユーザ認証を要求してはなりません。
標準的な(非クラスタ)展開トポロジでは少なくとも 3 台のコンピュータを使用することを推奨します。
(注) クラスタ アプリケーション サーバ環境を使用している場合は、上記のハードウェア要件はクラスタ環境内の各ノード(各マシン)に適用されます。
ハードウェア設定は、サイト固有の条件によって異なります。 サイジングに関するその他の推奨事項が必要な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください。
Web サーバがアプリケーション サーバとは異なるマシンにインストールされている場合の Web サーバ マシンの最小ハードウェア要件を以下に示します。
Cognos マシンの最小ハードウェア要件を以下に示します。
(注) Prime Service Catalog に含まれている IBM Cognos 10.2.1 ソフトウェアをインストールできるオペレーティング システムは Microsoft Windows Server 2012 R2(64 ビット)だけです。