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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
RSVP アプリケーション ID サポート機能により、アプリケーション固有の予約が導入されました。これにより、ローカル ポリシーの一致基準をより細かく設定して、アプリケーションのタイプに基づき Quality of Service（QoS）を管理できます。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報および警告については、「Bug Search Tool」およびご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
ネットワーク内でリンクを共有する 2 台以上のネイバー ルータの 1 つ以上のインターフェイスでリソース予約プロトコル（RSVP）を設定する必要があります。
RSVP ポリシーは、PATH、RESV、PATHERROR、および RESVERROR メッセージにのみ適用されます。
グローバル ポリシーとインターフェイス ベースのローカル ポリシーのマージはサポートされていません。したがって、複数のポリシーを一致させることはできません。
音声、ビデオなどの複数アプリケーションでは、RSVP のサポートが必要です。RSVP は、帯域幅制限に達するまで、要求を許可します。RSVP では、要求は区別されず、帯域幅が要求されているアプリケーション タイプも認識されません。
その結果、1 種類のアプリケーションを表す要求を許可することで、許可された帯域幅が使い果たされ、利用できる帯域幅がなくなり、以降の要求が拒否されることがあります。たとえば、いくつかのビデオ コールにより、すべてまたはほとんどの音声コールが許可されなくなる可能性があります。これは、ビデオ コールが大量の帯域幅を必要とし、音声コールを扱うために十分な帯域幅が残らないためです。この制約により、特に RSVP を必要とするアプリケーションに音声が含まれている場合には、複数のアプリケーションに RSVP を展開しないのが一般的です。
この解決策は、個別のアプリケーションまたはトラフィック クラスに対して、個別の帯域幅制限を設定できるようにすることです。アプリケーションごとに帯域幅を制限するには、アプリケーションごとの帯域幅制限を設定する必要があります。また、アプリケーションを適切な帯域幅制限に対して許可できるようにするために、予約が属するアプリケーションに各予約フラグを割り当てる必要があります。
「Application and Sub Application Identity Policy Element for Use with RSVP」（インターネット技術特別調査委員会（IETF）RFC 2872）によって、個別の帯域幅予約プールの作成が許可されています。たとえば、音声トラフィック用に RSVP 予約プールを 1 つ作成し、ビデオ トラフィック用に別の RSVP 予約プールを作成できます。これによりビデオ トラフィックのせいで音声トラフィックが閉め出されるのを防ぐことができます。
 （注） |
RSVP アプリケーション ID サポート機能が導入される前、RSVP メッセージ内の IP ヘッダーの DiffServ コード ポイント（DSCP）に一致するアクセス コントロール リスト（ACL）を作成するための方法が用意されました。しかし、複数のアプリケーションが同じ DSCP を使用する可能性があるため、個別のポリシーを定義するためにアプリケーションを一意に識別できませんでした。 |
次の図は、アプリケーション ID サポートが使用されるソリューションの例を示しています。この例では、帯域幅は、Cisco Unified Communications Manager（CUCM）によって作成される音声およびビデオ セッション間で割り振られます。ビデオは、音声よりもはるかに多くの帯域幅を必要とします。そのため、予約を分離しない場合には、ビデオ トラフィックが音声トラフィックを圧倒する可能性があります。
CUCM では、RSVP アプリケーション ID サポート機能が使用されます。この例で、CUCM が RSVP 予約を行うとき、CUCM はビデオ RSVP 帯域幅プールから予約を行うか、音声 RSVP 帯域幅プールから予約を行うか指定できます。合計 RSVP 割り振りに十分な帯域幅があるにもかかわらず、要求されたプールに十分な帯域幅が残っていない場合、RSVP は 、予約に問題があることを CUCM に通知します。次の図は、セッションのセットアップ中に送信される信号とデータ トラフィックの一部を示しています。
画像がありません。埋め込み未参照
このシナリオでは、IP フォンおよび IP ビデオ デバイスは RSVP を直接サポートしていません。RSVP がこれらのデバイスのための帯域幅を予約できるようにするために、Cisco IOS ルータ内の RSVP エージェント コンポーネントが予約を作成します。音声またはビデオ セッションのセットアップ時、CUCM は RSVP エージェントと通信し、必要な帯域幅を予約するためのパラメータを送信します。
音声またはビデオ通話を行う場合、デバイスは CUCM に信号を送ります。CUCM は、通話のタイプ（この例では、音声またはビデオ）に対応する RSVP アプリケーション ID を指定して、RSVP エージェントに信号を送ります。RSVP エージェントは、ネットワーク全体で RSVP の予約を確立し、予約が完了したことを CUCM に通知します。CUCM は、セッション確立を完了します。これにより、電話機（またはビデオ デバイス）間で Real-Time Transport Protocol（RTP）トラフィック ストリームがフローします。RSVP エージェントは、要求されたアプリケーション ID に対して帯域幅予約を作成できない場合、その情報を CUCM に送り返します。これにより、この情報はユーザにも通知されます。
RSVP ポリシーをグローバルまたはインターフェイスごとに設定できます。また、グローバル ポリシーとインターフェイスごとのポリシーをそれぞれ複数設定できます。
グローバル RSVP ポリシーは、インターフェイスの数にかかわらず、ルータが使用する RSVP 帯域幅を制限します。グローバル ポリシーは、ルータに CPU の制限、1 つのインターフェイス、異なる帯域幅制限が不要な複数のインターフェイスがある場合に設定します。
インターフェイスごとの RSVP ポリシーを使用すると、制限の異なる個別の帯域幅プールを設定でき、ビデオなどの 1 つのアプリケーションが指定したインターフェイス上のすべての RSVP 帯域幅を消費し、音声などの他のアプリケーションがドロップされてしまうのを防ぐことができます。インターフェイスごとのポリシーは、使用可能な帯域幅を細かく制御する必要がある場合に設定します。
RSVP は、RSVP メッセージを処理するときに必ずポリシーを検索します。ポリシーによって、そのメッセージを特別に処理する必要があるかどうか RSVP に通知されます。
ネットワーク設定にグローバル RSVP ポリシーとインターフェイスごとの RSVP ポリシーがある場合、インターフェイスごとのポリシーが最初に適用されます。つまり、RSVP は、ポリシーが設定されている順序でポリシー一致基準を探します。RSVP は、次の順序でポリシー一致基準を探します。
デフォルト以外のインターフェイス ポリシー
デフォルトのインターフェイス ポリシー
デフォルト以外のグローバル ポリシー
グローバル デフォルト ポリシー
ポリシー一致基準が見つからない場合、すべての受信メッセージが許可されます。この決定を許可から拒否に変更するには、ip rsvp policy default-reject コマンドを使用します。
プリエンプションは、RSVP プールに十分な帯域幅がないために、ある予約が別の予約よりも優先される場合に発生します。RSVP 帯域幅プールには、ローカル ポリシー プールとインターフェイス プールの 2 種類があります。ローカル ポリシーは、グローバルまたはインターフェイス固有です。RSVP は、RESV メッセージが到着したとき、これらのプールに対してアドミッション制御を行います。
着信予約要求が、RSVP 帯域幅制限（maximum bandwidth group サブモード コマンドで設定）がある RSVP ローカル ポリシーに一致し、その制限に到達している場合、RSVP は、そのポリシーで許可されている優先度の低い他の予約を優先させようとします。これらの優先順位が低い予約が少なすぎる場合、RSVP は受信予約要求を拒否します。その後、RSVP は、ip rsvp bandwidth コマンドを使用して設定したインターフェイス帯域幅プールを調べます。その帯域幅制限に達している場合、RSVP はそのインターフェイス上の他の優先度が低い予約をプリエンプション処理し、新しい予約要求を受け付けようとします。この時点で、RSVP はどのローカル ポリシーが予約を許可したかを考慮しません。そのインターフェイス プール上で十分な帯域幅をプリエンプション処理できない場合、新しい予約がローカル ポリシー プールから帯域幅を取得できる場合でも、RSVP は新しい予約を拒否します。
プリエンプションは、任意の種類の RSVP 帯域幅プールを、そのプールを使用している既存の予約がプールに収まらないような低い値に手動で再設定した場合にも発生します。
受信した RSVP PATH または RESV メッセージにプリエンプション優先度（IETF RFC 2750 POLICY_DATA オブジェクト内の IETF RFC 3181 プリエンプション優先度ポリシー エレメントで通知されます）が含まれており、優先度が一致するローカル ポリシー（存在する場合）よりも高い場合、問題のメッセージは拒否され、PATHERROR または RESVERROR メッセージが応答中で送信されます優先度がローカル ポリシーで承認された場合、それらの優先度は RSVP 状態でデバイスに保存され、そのネイバーに転送されます。
受信した RSVP PATH または RESV メッセージに、（前述した）プリエンプション優先度が含まれておらず、グローバル ip rsvp policy preempt コマンドを発行済みで、そのメッセージが preempt-priority コマンドを含むローカル ポリシーに一致した場合、ローカル ポリシーの優先度を含むプリエンプション優先度要素がある POLICY_DATA オブジェクトが、ポリシー決定の一部としてメッセージに追加されます。これらの優先度は、RSVP 状態でデバイスに保存され、ネイバーに転送されます。
ip rsvp policy preempt コマンドは、ルータが必要に応じて予約をプリエンプション処理するかどうかを制御します。このコマンドを実行すると、それ以降インターフェイスに到着した RESV メッセージは、新しい予約に割り当てられているセットアップ優先度が、インストールされている予約に割り当てられている優先度よりも高い場合、そのインターフェイス上の 1 つ以上の予約の帯域幅をプリエンプション処理します。
RSVP アプリケーション ID サポート機能には、次の利点があります。
RSVP は、アプリケーションを一意に識別でき、作成する帯域幅プールをアプリケーションごとに分離できます。これにより、1 つのアプリケーションが使用可能なすべての帯域幅を占有し、それによって他のアプリケーションがドロップされるということはなくなります。
RSVP エージェントおよび CUCM を統合することで、Signaling Connection Control Part（SCCP）などのシグナリング プロトコルを使用する、トポロジが網目状の多階層のネットワークで、コール アドミッション制御（CAC）のためのソリューション、および VoIP とビデオ会議アプリケーションの QoS を提供できます。これにより、1 つのアプリケーションが使用可能な予約済み帯域幅を占有するということはなくなります。
RFC 2872 または RFC 2205 に準拠するあらゆるエンドポイントと連携します。
CUCM などの RSVP 対応ソフトウェア プログラムで使用する、または静的な PATH、RESV メッセージなどの RSVP 非対応アプリケーションで使用するアプリケーション ID およびローカル ポリシーを設定できます。
| コマンドまたはアクション | 目的 | |||
|---|---|---|---|---|
| ステップ 1 |
enable 例: |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
| ステップ 2 |
configure terminal 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
| ステップ 3 |
ip rsvp policy identity alias policy-locator locator 例: |
ローカル ポリシーの一致基準として使用する RSVP アプリケーション ID を定義します。
|
||
| ステップ 4 |
必要に応じてステップ 3 を繰り返し、追加のアプリケーション ID を設定します。 |
追加のアプリケーション ID を定義します。 |
||
| ステップ 5 |
end 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ローカル ポリシーを、グローバル、インターフェイス、またはその両方で設定します。
| コマンドまたはアクション | 目的 | |||
|---|---|---|---|---|
| ステップ 1 |
enable 例: |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
| ステップ 2 |
configure terminal 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
| ステップ 3 |
ip rsvp policy local {acl acl1 [acl2...acl8 ] | dscp-ip value1 [value2 ...value8 ] | default | identity alias1 [alias2 ...alias4 ] | origin-as as1 [as2...as8 ]} 例: |
RSVP リソースをネットワーク内でどのように使用するかを決定するローカル ポリシーを作成し、ローカル ポリシー コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
| ステップ 4 |
必要に応じてステップ 3 を繰り返し、追加のローカル ポリシーを設定します。 |
（任意）追加のローカル ポリシーを設定します。 |
||
| ステップ 5 |
必要に応じて、サブモード コマンドを入力します。 |
（任意）作成するローカル ポリシーのプロパティを定義します
|
||
| ステップ 6 |
end 例: |
ローカル ポリシー コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
| コマンドまたはアクション | 目的 | |||
|---|---|---|---|---|
| ステップ 1 |
enable 例: |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
| ステップ 2 |
configure terminal 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
| ステップ 3 |
interface type slot / subslot / port 例: |
インターフェイスのタイプと番号を設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
| ステップ 4 |
必要に応じてステップ 3 を繰り返し、追加インターフェイスでローカル ポリシーを設定します。 |
（任意）追加のインターフェイスを設定します。 |
||
| ステップ 5 |
ip rsvp bandwidth [interface-kbps [single-flow-kbps [bc1 kbps | sub-pool kbps ]] | percent percent-bandwidth [single-flow-kbps ]] 例: |
インターフェイス上で RSVP をイネーブルにします。
|
||
| ステップ 6 |
必要に応じてステップ 5 を繰り返し、追加のインターフェイスの帯域幅を設定します。 |
（任意）追加のインターフェイスの帯域幅を設定します。 |
||
| ステップ 7 |
ip rsvp policy local {acl acl1 [acl2...acl8 ] | dscp-ip value1 [value2 ...value8 ] | default | identity alias1 [alias2 ...alias4 ] | origin-as as1 [as2...as8 ]} 例: |
RSVP リソースをネットワークでどのように使用するかを決定するローカル ポリシーを作成します。
|
||
| ステップ 8 |
必要に応じてステップ 7 を繰り返し、追加のローカル ポリシーを設定します。 |
（任意）追加のローカル ポリシーを設定します。 |
||
| ステップ 9 |
必要に応じて、サブモード コマンドを入力します。 |
（任意）作成するローカル ポリシーのプロパティを定義し、ローカル ポリシー コンフィギュレーション モードに入ります。
|
||
| ステップ 10 |
end 例: |
ローカル ポリシー コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
RSVP アプリケーション ID の設定を参照してください。
この手順を実行して、アプリケーション ID を持つ静的 RSVP 送信側を設定し、ルータが、RSVP 非対応の送信側アプリケーションの代わりに、アプリケーション ID を含む RSVP PATH メッセージを代理処理できるようにします。
| コマンドまたはアクション | 目的 | |||
|---|---|---|---|---|
| ステップ 1 |
enable 例: |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
| ステップ 2 |
configure terminal 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
| ステップ 3 |
ip rsvp sende r-host session-ip-address sender-ip-address {ip-protocol |tcp | udp } session-dest-port sender-source-port bandwidth burst-size [identity alias ] 例: |
ルータで RSVP PATH メッセージを生成するホストをシミュレートできるようにします。
|
||
| ステップ 4 |
end 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
この手順を実行して、アプリケーション ID を持つ静的 RSVP 受信側を設定し、ルータが、RSVP 非対応の受信側アプリケーションの代わりに、アプリケーション ID を含む RSVP RESV メッセージを代理処理できるようにします。
（注） |
また、アプリケーション ID で使用する静的リスナーを設定することもできます。着信 PATH メッセージに、アプリケーション ID、プリエンプション優先度値、またはこれらの両方が含まれる場合、リスナーは、応答で送信される RESV メッセージにこれらを組み込みます。詳細については、RSVP アプリケーション ID サポートの機能情報 を参照してください。 |
（注） |
ルータが宛先の場合は ip rsvp reservation-host コマンドを使用します。ダウンストリーム ホストの代わりにルータで代理処理するには、ip rsvp reservation コマンドを使用します。 |
| コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| ステップ 1 |
enable 例: |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||||
| ステップ 2 |
configure terminal 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||
| ステップ 3 |
次のいずれかを実行します。
例:例:例: |
RSVP RESV メッセージを生成するホストをシミュレートするようにルータをイネーブルにします。
|
||||
| ステップ 4 |
end 例: |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
（注） |
次のコマンドは、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで、任意の順番で使用できます。 |
| コマンドまたはアクション | 目的 | |||
|---|---|---|---|---|
| ステップ 1 |
enable 例: |
（任意）特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
| ステップ 2 |
show ip rsvp host {receivers | senders }[hostname | group-address ] 例: |
RSVP ホストに固有の情報を表示します。
|
||
| ステップ 3 |
show ip rsvp policy identity [regular-expression ] 例: |
ルータ設定で選択された RSVP ID を表示します。
|
||
| ステップ 4 |
show ip rsvp policy local [detail ] [interface type slot / subslot / port ] [acl acl-number | dscp-ip value | default | identity alias | origin-as as ] 例: |
現在設定されているローカル ポリシーを表示します。
|
||
| ステップ 5 |
show ip rsvp reservation [detail ] [filter [destination address ] [dst-port port-number ] [source address ] [src-port port-number ]] 例: |
現在データベースに格納されている RSVP 関連の受信側情報を表示します。
|
||
| ステップ 6 |
show ip rsvp sender [detail ] [filter [destination address ] [dst-port port-number ] [source address ] [src-port port-number ]] 例: |
現在データベース上に存在する RSVP PATH 関連の送信側情報を表示します。
|
||
| ステップ 7 |
end 例: |
特権 EXEC モードを終了し、ユーザ EXEC モードに戻ります。 |
下の図の 4 台のルータで構成されるネットワークの設定を、以降のセクションに示します。
次に、プロキシ レシーバを使用して R4 を設定し、宛先 10.0.0.7 に対する PATH メッセージに一致する RESV メッセージを作成する例を示します。
Device# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Device(config)# ip rsvp listener 10.0.0.7 any any reply
Device(config)# end
次の例では、video というアプリケーション ID とグローバル ローカル ポリシーを使用して R3 を設定しています。このポリシーでは、すべての RSVP メッセージが承認され、転送されます。
Device# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Device(config)# ip rsvp policy identity video policy-locator video
Device(config)# ip rsvp policy local identity video
Device(config-rsvp-policy-local)# forward all
Device(config-rsvp-policy-local)# end
次の例では、video というアプリケーション ID（video というサブストリングを含むアプリケーション ID に一致するワイルドカード正規表現）を使用して R2 を構成しています。
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# ip rsvp policy identity video policy-locator .*Video.*
Router(config-rsvp-id)# end
次の例では、入力ギガビット イーサネット インターフェイス 0/0/0 でローカル ポリシーを使用して R2 を設定しています。
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# interface gigabitEthernet 0/0/0
Router(config-if)# ip address 10.0.0.2 255.0.0.0
Router(config-if)# no cdp enable
Router(config-if)# ip rsvp bandwidth 200
Router(config-if)# ip rsvp policy local identity video
Router(config-rsvp-policy-local)# maximum senders 10
Router(config-rsvp-policy-local)# maximum bandwidth group 100
Router(config-rsvp-policy-local)# maximum bandwidth single 10
Router(config-rsvp-policy-local)# forward all
Router(config-rsvp-policy-local)# end
次の例では、出力ギガビット イーサネット インターフェイス 3/0/0 でローカル ポリシーを使用して R2 を設定しています。
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# interface gigabitEthernet 3/0/0
Router(config-if)# ip address 10.0.0.3 255.0.0.0
Router(config-if)# no cdp enable
Router(config-if)# ip rsvp bandwidth 200
Router(config-if)# ip rsvp policy local identity video
Router(config-rsvp-policy-local)# maximum senders 10
Router(config-rsvp-policy-local)# maximum bandwidth group 100
Router(config-rsvp-policy-local)# maximum bandwidth single 10
Router(config-rsvp-policy-local)# forward all
Router(config-rsvp-policy-local)# end
（注） |
PATH メッセージは、入力ギガビット イーサネット インターフェイス 0/0/0 に到着し、RESV メッセージは、出力ギガビット イーサネット インターフェイス 3/0/0 に到着します。 |
次の例では、video というアプリケーション ID を使用して R1 を設定し、そのアプリケーション ID を持つ PATH メッセージを生成するホストを開始しています。
Device# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Device(config)# ip rsvp policy identity video policy-locator "GUID=www.cisco.com, APP=Video, VER=1.0"
Device(config)# ip rsvp sender-host 10.0.0.7 10.0.0.1 udp 1 1 10 10 identity video
Device(config)# end
次の例では、Video というアプリケーション ID を使用して、R3 でグローバル ローカル ポリシーが設定されているか確認しています。
Router# show ip rsvp policy local detail
Global:
Policy for ID(s): Video
Preemption Scope: Unrestricted.
Local Override: Disabled.
Fast ReRoute: Accept.
Handle: 23000404.
Accept Forward
Path: Yes Yes
Resv: Yes Yes
PathError: Yes Yes
ResvError: Yes Yes
Setup Priority Hold Priority
TE: N/A N/A
Non-TE: N/A N/A
Current Limit
Senders: 1 N/A
Receivers: 1 N/A
Conversations: 1 N/A
Group bandwidth (bps): 10K N/A
Per-flow b/w (bps): N/A N/A
Generic policy settings:
Default policy: Accept all
Preemption: Disabled
次の例では、R2 で Video というアプリケーション ID が作成されているか確認しています。
Router# show ip rsvp policy identity
Alias: Video
Type: Application ID
Locator: .*Video.*次の例では、R2 のギガビット イーサネット インターフェイス 0/0/0 とギガビット イーサネット インターフェイス 3/0/0 でインターフェイスごとのローカル ポリシーが作成されているか確認しています。
Router# show ip rsvp policy local detail
gigabitEthernet 0/0/0:
Policy for ID(s): Video
Preemption Scope: Unrestricted.
Local Override: Disabled.
Fast ReRoute: Accept.
Handle: 26000404.
Accept Forward
Path: Yes Yes
Resv: Yes Yes
PathError: Yes Yes
ResvError: Yes Yes
Setup Priority Hold Priority
TE: N/A N/A
Non-TE: N/A N/A
Current Limit
Senders: 1 10
Receivers: 0 N/A
Conversations: 0 N/A
Group bandwidth (bps): 0 100K
Per-flow b/w (bps): N/A 10K
giabitEthernet 3/0/0:
Policy for ID(s): Video
Preemption Scope: Unrestricted.
Local Override: Disabled.
Fast ReRoute: Accept.
Handle: 5A00040A.
Accept Forward
Path: Yes Yes
Resv: Yes Yes
PathError: Yes Yes
ResvError: Yes Yes
Setup Priority Hold Priority
TE: N/A N/A
Non-TE: N/A N/A
Current Limit
Senders: 0 10
Receivers: 1 N/A
Conversations: 1 N/A
Group bandwidth (bps): 10K 100K
Per-flow b/w (bps): N/A 10K
Generic policy settings:
Default policy: Accept all
Preemption: Disabled
（注） |
表示では、入力インターフェイスでその送信側カウンタのみがインクリメントされています。これは、入力インターフェイスでは PATH メッセージがチェックされるためです。しかし、出力インターフェイスではそのレシーバ カウンタ、カンバセーション カウンタ、帯域幅カウンタがインクリメントされます。これは、予約が入力インターフェイス（R2 上の出力インターフェイス）でチェックされるためです。 |
次の例では、R1 で Video というアプリケーション ID を含む PATH メッセージが作成されているか確認しています。
Router# show ip rsvp sender detail
PATH Session address: 10.0.0.7, port: 1. Protocol: UDP
Sender address: 10.0.0.1, port: 1
Inbound from: 10.0.0.1 on interface:
Traffic params - Rate: 10K bits/sec, Max. burst: 10K bytes
Min Policed Unit: 0 bytes, Max Pkt Size 4294967295 bytes
Path ID handle: 02000402.
Incoming policy: Accepted. Policy source(s): Default
Application ID: 'GUID=www.cisco.com, APP=Video, VER=1.0'
Status: Proxied
Output on gigabitEthernet 0/0/0. Policy status: Forwarding. Handle: 01000403
Policy source(s): Default（注） |
debug ip rsvp dump path コマンドと debug ip rsvp dump resv コマンドを使用すると、送信側と送信側が使用しているアプリケーション ID に関する追加情報を取得できます。 |
次の例では、R1 で Video というアプリケーション ID を使用した予約が作成されているか確認しています。
Router# show ip rsvp reservation detail
RSVP Reservation. Destination is 10.0.0.7, Source is 10.0.0.1,
Protocol is UDP, Destination port is 1, Source port is 1
Next Hop is 10.0.0.2, Interface is gigabitEthernet 0/0/0
Reservation Style is Fixed-Filter, QoS Service is Guaranteed-Rate
Resv ID handle: 01000405.
Created: 10:07:35 EST Thu Jan 12 2006
Average Bitrate is 10K bits/sec, Maximum Burst is 10K bytes
Min Policed Unit: 0 bytes, Max Pkt Size: 0 bytes
Status:
Policy: Forwarding. Policy source(s): Default
Application ID: 'GUID=www.cisco.com, APP=Video, VER=1.0'ここでは、RSVP アプリケーション ID サポート機能に関する参考資料を紹介します。
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関連項目 |
マニュアル タイトル |
|---|---|
|
Cisco IOS コマンド |
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|
QoS コマンド：コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用上のガイドライン、および例 |
『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』 |
|
RSVP に関連した QoS 設定タスク |
「Configuring RSVP」モジュール |
|
Cisco United Communications Manager（CallManager）および関連機能 |
「Overview of Cisco Unified Communications Manager and Cisco IOS Interoperability」モジュール |
|
正規表現 |
「Using the Cisco IOS Command-Line Interface」モジュール |
|
標準 |
タイトル |
|---|---|
|
この機能でサポートされる新規の規格または変更された規格はありません。また、既存の規格のサポートは変更されていません。 |
-- |
|
MIB |
MIB のリンク |
|---|---|
|
この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS XE ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB の場所を検索しダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
|
RFC |
タイトル |
|---|---|
|
RFC 2205 |
『Resource ReSerVation Protocol (RSVP)』 |
|
RFC 2872 |
「Application and Sub Application Identity Policy Element for Use with RSVP」 |
|
RFC 3181 |
『Signaled Preemption Priority Policy Element』 |
|
RFC 3182 |
『Identity Representation for RSVP』 |
|
説明 |
リンク |
|---|---|
|
右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。 |
次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。|
機能名 |
リリース |
機能情報 |
|---|---|---|
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RSVP アプリケーション ID サポート |
Cisco IOS XE Release 2.6 Cisco IOS XE Release 3.8S |
RSVP アプリケーション ID サポート機能により、アプリケーション固有の予約が導入されました。これにより、ローカル ポリシーの一致基準をより細かく設定して、アプリケーションのタイプに基づき QoS を管理できます。 次のコマンドが導入または変更されました。ip rsvp listener 、ip rsvp policy identity 、ip rsvp policy local 、ip rsvp reservation 、ip rsvp reservation-host 、 ip rsvp sender 、ip rsvp sender-host 、maximum （ローカル ポリシー）、show ip rsvp host 、show ip rsvp policy identity 、 show ip rsvp policy local 。 Cisco IOS XE リリース 3.8S では、Cisco ASR 903 ルータのサポートが追加されました。 |
QoS ：サービス品質。転送システムのパフォーマンスの尺度の 1 つであり、転送品質とサービスのアベイラビリティを反映したものです。
RSVP ：リソース予約プロトコル。IP ネットワーク上でリソースの予約をサポートするためのプロトコル。IP エンド システム上で動作するアプリケーションは、RSVP を使用して、受信を期待しているパケット ストリームの性質（帯域幅、ジッタ、最大バーストなど）を他のノードに知らせることができます。
RSVP Agent ：Unified CM をサポートする Cisco IOS 音声ゲートウェイでリソース予約プロトコル（RSVP）エージェントを実装します。
Unified Communications Manager（CM）：シスコの IP テレフォニー ソリューションの、ソフトウェアベースのコール処理コンポーネント。このソフトウェアは、企業のテレフォニー機能を、IP 電話などのパケット テレフォニー ネットワーク デバイス、メディア処理デバイス、Voice-over-IP（VoIP）ゲートウェイ、マルチメディア アプリケーションに拡張します。
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