ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビット

ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビットの機能では、ポリシングして、アウトバウンドの PPP over ATM(PPPoA)トラフィックをマークすることができます。ATM セル損失率優先度(CLP)ビットは、次のいずれかの方法で設定できます。

  • ポリシングされたしきい値

  • クラスの一致

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報および警告については、「Bug Search Tool」およびご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールで説明される機能に関する情報、および各機能がサポートされるリリースの一覧については、機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビットの前提条件

ポリシングされたしきい値を使用して ATM CLP ビットを設定する場合は、set-clp-transmit アクションがポリシー マップに含まれていることを確認します。新しいポリサー アクションは、トラフィックが所定のレートを超えたときの ATM ネットワーク内の高い廃棄確率に一致するクラス内の PPPoA トラフィックを条件付きでマークします。

クラスの一致により ATM CLP ビットを厳格に設定する場合は、set atm-clp アクションがポリシー マップに含まれていることを確認します。set ディレクティブは、ATM ネットワーク内の高い廃棄確率に一致するクラス内のすべてのトラフィックをマークします。

set-clp-transmit アクションまたは set atm-clp アクションを使用して、ポリシー マップを仮想テンプレートに適用することができます。このテンプレートは、PPPoA セッションの作成時か、またはダイナミックに割り当てることで複製されます。

ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビットに関する情報

ATM CLP ビット

ATM CLP ビットは、ATM セルのドロップ プライオリティを示します。ATM ネットワークの輻輳時に、ルータは CLP ビットが 1 に設定されている ATM セルを廃棄してから、CLP ビットが 0 に設定されているセルを廃棄します。

ポリサーを使用した ATM CLP ビットの設定機能を使用すると、セル ヘッダー内の ATM CLP ビットをイネーブルにするように police コマンドを設定できます。ATM CLP ビットは set ディレクティブで明示的にマークできます。

ポリサーを使用した ATM CLP ビットの設定機能は、次のタイプのポリシーで set-clp-transmit ポリシング アクションをサポートします。

  • シングル レート ポリシング

  • デュアルレート ポリシング

  • 階層型

ポリサーを使用した ATM CLP ビットの設定方法

PPPoA ブロードバンドのトラフィック ポリシングの設定

始める前に

ポリシー マップを設定する前に、トラフィックを分類するために使用するクラス マップを定義していることを確認します。

手順の概要

  1. enable
  2. configure terminal
  3. policy-map policy-map-name
  4. class {class-name | class-default ]
  5. police [cir cir ] [conform-action action ] [exceed-action action ]
  6. end

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:


Device> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:


Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

policy-map policy-map-name

例:


Device(config)# policy-map parent-policy

ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始し、ポリシー マップを作成します。

ステップ 4

class {class-name | class-default ]

例:


Device(config-pmap)# class class-default

ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。

作成または変更するポリシーのクラス名を指定するか、ポリシーを指定する前にデフォルト クラス(一般に class-default クラスといいます)を指定します。作成または変更する子クラスまたは親クラスを指定するのに必要な回数だけ、このコマンドを繰り返してください。

  • class name :設定するクラス、またはポリシーを編集するクラスの名前。クラス名は、クラス マップに使用するとともに、ポリシー マップのクラスにポリシーを設定する場合にも使用します。

  • class-default ポリシーを設定または変更できるようデフォルト クラスを指定します。

ステップ 5

police [cir cir ] [conform-action action ] [exceed-action action ]

例:


Device(config-pmap-c)# police 1000000 

例:


Router(config-pmap-c-police)# conform-action 

例:


transmit

例:


Device(config-pmap-c-police)# exceed-action 

例:


set-clp-transmit

トラフィック ポリシングを設定し、指定のレートに準拠、超過、または違反としてマーク付けされたパケットに適用する複数のアクションを指定します。

  • ポリシー マップ クラス ポリス コンフィギュレーション モードを開始します。1 つのアクションにつき 1 行を使用して、アクションを指定します。
    • cir :(任意)認定情報レート。CIR がトラフィック ポリシングに使用されることを示します。
    • conform-action :(任意)準拠バーストを下回るレートのパケットに対して実行するアクション。
    • exceed-action :(任意)準拠バースト以上で、準拠バーストと超過バーストの合計以下のレートのパケットに対して実行するアクション。
ステップ 6

end

例:


Device(config-pmap-c)# end

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

次に、ポリサーを使用して ATM CLP を設定する例を示します。


policy-map egress_atm_clp_policer
 class prec0
  police cir 5000000
 class prec1
  police cir 3000000 conform-action transmit exceed-action set-clp-transmit 
 class class-default
  police cir 1000000 conform-action transmit exceed-action set-clp-transmit 

ATM CLP ビットのマーキング

始める前に

ポリシー マップを設定する前に、トラフィックを分類するために使用するクラス マップを定義していることを確認します。

手順の概要

  1. enable
  2. configure terminal
  3. policy-map policy-map-name
  4. class {class-name | class-default ]
  5. set atm-clp
  6. end

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:


Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:


Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

policy-map policy-map-name

例:


Router(config)# policy-map parent-policy

ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始し、ポリシー マップを作成します。

ステップ 4

class {class-name | class-default ]

例:


Router(config-pmap)# class class-default

ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。

作成または変更するポリシーのクラス名を指定するか、ポリシーを指定する前にデフォルト クラス(一般に class-default クラスといいます)を指定します。作成または変更する子クラスまたは親クラスを指定するのに必要な回数だけ、このコマンドを繰り返してください。

  • class name :設定するクラス、またはポリシーを編集するクラスの名前。クラス名は、クラス マップに使用するとともに、ポリシー マップのクラスにポリシーを設定する場合にも使用します。

  • class-default ポリシーを設定または変更できるようデフォルト クラスを指定します。

ステップ 5

set atm-clp

例:


Router(config-pmap-c)# set atm-clp 

このクラスに一致するすべてのトラフィックに対して ATM CLP ビットのマーキングを設定します。

ステップ 6

end

例:


Router(config-pmap-c)# end

(任意)特権 EXEC モードに戻ります。

次に、明示的なマーキングを使用して ATM CLP を設定する例を示します。


policy-map egress_atm_clp_policer
 class prec0
  police cir 5000000
 class class-default
  set atm-clp 

ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビットの設定例

例:クラスに一致するポリサー アクションによる ATM CLP のマーキング

この例では、次のタスクの実行方法を説明します。

  • トラフィック クラスを定義する。

  • 2 レイヤ ポリシー マップを設定する。

  • PPPoA セッションにポリシー マップを適用する。

このポリシーは、クラスのトラフィックが所定のレートを超えたときに、一致する low_interest クラスのトラフィックに ATM CLP ビットを条件付きでマークします。


class-map voice
  match precedence 4
!
class-map web
  match precedence 3
!
class low_interest
  match precedence 1 0
!
policy-map child
 child class voice
  police cir 256000
  priority level 1
 class web
  bandwidth remaining ratio 10
 class low_interest
  police cir 1000000 conform-action transmit exceed-action set-clp-transmit
 class class-default
  bandwidth remaining ratio 1
!
policy-map parent
 class class-default
  shape average 15000000
  service-policy child

仮想テンプレートに適用されたポリシー マップが複製され、各 PPPoA セッションに対して仮想アクセス インターフェイスを作成するために使用されます。


interface Virtual-Template1
 ip unnumbered Loopback1
 load-interval 30
 peer default ip address pool POOL1
 ppp authentication chap ppp
 ipcp address required
 service-policy output parent

例:ポリサー アクションのポリシングされたしきい値による ATM CLP のマーキング

この例では、次のタスクの実行方法を説明します。

  • トラフィック クラスを定義する。

  • 2 レイヤ ポリシー マップを設定する。

  • PPPoA セッションにポリシー マップを適用する。

このポリシーは、ATM ネットワークに輻輳が発生したときにドロップされるように、必須以外のトラフィックを ATM CLP ビッドを使用してマークします。


class-map video
  match precedence 5
!
class-map voice
  match precedence 4
!
class-map web
  match precedence 3
!
policy-map child
 child class voice
  police cir 256000
  priority level 1
 class video
  police cir 4000000
  priority level 2
 class web
  set atm-clp
  bandwidth remaining ratio 10
 class class-default
  bandwidth remaining ratio 1
  set atm-clp
!
interface Virtual-Template1
 ip unnumbered Loopback1
 load-interval 30
 peer default ip address pool POOL1
 ppp authentication chap ppp
 ipcp address required
 service-policy output parent

その他の参考資料

関連資料

関連項目

マニュアル タイトル

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

Quality of Service コマンド

『Cisco IOS Quality of Service Command Reference』

標準

標準

タイトル

この機能でサポートされる新規の規格または変更された規格はありません。また、既存の規格のサポートは変更されていません。

--

MIB

MIB

MIB のリンク

この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。

選択したプラットフォーム、Cisco ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。

http://www.cisco.com/go/mibs

RFC

RFC

タイトル

この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。

--

テクニカル サポート

説明

リンク

★枠で囲まれた Technical Assistance の場合★右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビットの機能情報

次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
表 1. ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビットの機能情報

機能名

リリース

機能情報

ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビット

Cisco IOS リリース XE 3.3S

Cisco IOS リリース XE 3.14S

ポリサーを使用した ATM CLP 設定ビットの機能では、ポリシングが可能であり、アウトバウンド PPPoA トラフィックをマークします。

Cisco IOS リリース 3.14S では、この機能は Cisco 4451-X サービス統合型ルータに追加されました。

次のコマンドが導入または変更されました:set atm-clp police