リンク効率メカニズムの概要

Cisco IOS ソフトウェアでは、ネットワーク トラフィックの遅延とジッタを低減することを目的とした、いくつかのリンク層効率メカニズムまたは機能(後述)が提供されています。これらのメカニズムはキューイングおよびフラグメンテーションと連携し、アプリケーションのサービス レベルの効率と予測可能性を高めます。

この章では、リンク層効率メカニズムについて簡単に説明します。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報および警告については、「Bug Search Tool」およびご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。このモジュールで説明される機能に関する情報、および各機能がサポートされるリリースの一覧については、機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。

マルチリンク PPP

マルチリンク PPP(「MLP」または単に「マルチリンク」とも呼ばれます)は、最も高いレベルで、複数の論理データ リンクにまたがってパケット インターリーブ、パケット フラグメンテーション、パケットのシーケンス変更を行います。パケット インターリービング、パケット フラグメンテーション、およびパケットのシーケンス変更は、ネットワーク リンク上でリアルタイム パケット(音声パケットなど)を送信するために必要な、高速な転送時間に対応するために使用します。マルチリンクは、低速なネットワーク リンク(つまり、リンク速度が 768 kbps 以下のネットワーク リンク)で特に有効です。

ネットワーク上で Quality of Service(QoS)を提供する場合のマルチリンクの機能の詳細については、『Reducing Latency and Jitter for Real-Time Traffic Using Multilink PPP』モジュールを参照してください。

ヘッダー圧縮

ヘッダー圧縮は、パケットの IP ヘッダーを圧縮してからパケットを送信するメカニズムです。ヘッダー圧縮によりネットワークのオーバーヘッドが減少し、Real-Time Transport Protocol(RTP)パケットと伝送制御プロトコル(TCP)パケットの転送が高速になります。ヘッダー圧縮により、RTP パケットまたは TCP パケットを転送するときに消費される帯域幅も削減されます。

シスコでは、RTP ヘッダー圧縮(RTP パケットに使用)および TCP ヘッダー圧縮(TCP パケットに使用)の 2 種類の基本的なヘッダー圧縮機能を提供しています。

ヘッダー圧縮の詳細については、『Header Compression』モジュールを参照してください。