Cisco HyperFlex HX シリーズ システム は、次のシスコ ソフトウェア コンポーネントを使用して管理されます。
Cisco UCS Manager
Cisco UCS Manager は、ファブリック インターコネクトのペア上に存在する組み込みソフトウェアで、Cisco HX シリーズ サーバのすべての設定機能と管理機能を備えています。UCS Manager にアクセスする最も一般的な方法は、Web ブラウザを使用して GUI を開くことです。UCS Manager は、ロールベース アクセス コントロールをサポートしています。
2 つの Cisco UCS ファブリック インターコネクト(FI)間で設定情報を複製して、高可用性ソリューションを実現します。一方の FI が使用不可能になっても、もう一方が代わりを務めます。
UCS Manager の主な利点は、ステートレス コンピューティングの概念です。HX Clusterの各ノードには設定情報が保持されていません。たとえば、MAC アドレス、UUID、ファームウェア、BIOS 設定はすべて、サービス プロファイルの UCS Manager で設定され、すべての HX シリーズ サーバに均一に適用されます。これにより、一貫性のある設定が得られ、再利用しやすくなります。新しいサービス
プロファイルは数分のうちに適用できます。
Cisco HX Data Platform
Cisco HX Data Platformは、シスコ サーバをコンピューティングとストレージ リソースの単一プールに変換するハイパーコンバージド ソフトウェア アプライアンスです。これにより、ネットワーク ストレージの必要性がなくなり、VMware vSphere およびその既存の管理アプリケーションと緊密に統合し、シームレスなデータ管理エクスペリエンスが提供されます。また、ネイティブ圧縮と重複排除によって、VM に占有されている記憶域が削減されます。
HX Data Platformは、vSphere などの仮想化プラットフォームにインストールされます。これは、仮想マシン、アプリケーション、データ用のストレージを管理します。インストール時に、ユーザが Cisco HyperFlex HX Clusterの名前を指定すると、HX Data Platformによって各ノードにハイパーコンバージド ストレージ クラスタが作成されます。ストレージを増やす必要があり、HX Clusterにノードを追加する場合、HX Data Platformは追加のリソース全体でストレージの平衡化を行います。
VMware vCenter 管理
Cisco HyperFlex Systemは、VMware vCenter ベースの管理を備えています。vCenter サーバは、仮想化環境をモニタするために開発されたデータ センター管理サーバ アプリケーションです。HX Data Platform にも事前設定済みの vCenter Server からアクセスして、すべてのストレージのタスクを実行します。vCenter は、VMware vMotion、DRS、HA、および vSphere レプリケーションなどの主なキー共有ストレージ機能をサポートします。VMware スナップショットおよびクローニング機能に代わって、より拡張性の高いネイティブの HX Data Platform スナップショットとクローンが使用されます。
HX Data Platform にアクセスするには個別のサーバに vCenter がインストールされている必要があります。vCenter には、管理者のラップトップまたは PC にインストールされている vSphere クライアントからアクセスします。