Cisco HyperFlex システムの設定

この章では、Cisco HyperFlex システムのコンポーネントを設定する方法について説明します。

vSphere Web Client を使用したHX Data Platform インストーラ OVAの展開

HX Data Platform インストーラをVMwareワークステーション、VMware Fusion、または Virtual Box に展開することができます。

（注）

vCenter に接続して OVA ファイルを展開し、IP アドレスのプロパティを指定します。ESXi ホストから直接展開しても、値を正しく設定することはできません。
HX Data Platform インストーラを、Cisco HX ストレージクラスタのノードになる ESXi サーバに展開しないでください。

手順

ステップ 1

Download%20SoftwareからHX Data Platform インストーラ OVAを探してダウンロードしてください。HX Data Platform インストーラをストレージ管理ネットワーク上のノードにダウンロードします。これはHX Data Platformストレージクラスタに使用されます。

Example:
Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v2.5.1d-26363.ova

ステップ 2

VMwareハイパーバイザを使用してHX Data Platform インストーラをデプロイし、HX Data Platform インストーラ仮想マシンを作成します。

（注）

仮想ハードウェアバージョン 10.0 以上をサポートする仮想化プラットフォームのバージョンを使用してください。

vSphere はシステム要件です。vSphere シッククライアント、vSphere シンクライアント、または vSphere Web クライアントのいずれかを使用できます。HX Data Platform インストーラを展開するには、VMware Workstation、VMware Fusion、または VirtualBox を使用することもできます。

vSphere、VirtualBox、ワークステーション、または Fusion などの仮想マシンハイパーバイザを開きます。
以下のように、HX Data Platform インストーラを展開するノードを選択します。
- vSphere シッククライアントを使用する—インベントリリスト (Inventory list) > ホスト (Host) > ファイル (File) > OVA を展開 (Deploy OVA)を展開します
- vSphere Web クライアントを使用する—vCenter インベントリリスト (vCenter Inventory list) > ホスト (Host) > Host (Host) > OVA を展開 (Deploy OVA)を展開します

ステップ 3

HX Data Platform インストーラが置かれている場所を選択します。デフォルトを受け入れて、適切なネットワークを選択します。

ステップ 4

HX Data Platform インストーラ VM で使用するための静的 IP アドレスを入力します。

（注）

静的 IP アドレスは、DHCP がネットワークに設定されていても必要です。HX Data Platform インストーラを実行し、HX Data Platformをインストールし、HX Data Platformストレージクラスタを作成するには、静的 IP アドレスが必要です。
IP アドレスを新しい VM に割り当てるためにハイパーバイザウィザードのデフォルトが DHCP になっている場合は、静的 IP アドレスによる HX データプラットフォームインストーラ OVA の展開の手順を実行して、静的 IP アドレスを持つHX Data Platform インストーラ VMをインストールします。DNS はインストーラ VM から到達可能である必要があります。


フィールド	説明
ホストネーム	この VM のホスト名。空白のままにして、IP アドレスの逆引きを試みます。
デフォルトゲートウェイ	この VM のデフォルトゲートウェイアドレス。 DHCP が必要な場合は空白のままにしてください。
DNS	この VM のドメインネームサーバ (コンマ区切り)。 DHCP が必要な場合は空白のままにしてください。
IP Address	このインターフェイスの IP アドレスです。 DHCP が必要な場合は空白のままにしてください。
ネットマスク	このインターフェイスのネットマスクまたはプレフィックス。 DHCP が必要な場合は空白のままにしてください。

ステップ 5

[Next] をクリックします。リストされたオプションが正しいかどうか確認し、展開後に電源をオンにします。

HX Data Platform インストーラを手動で起動するには、仮想マシンのリストに移動し、インストーラ VM の電源を入れます。

（注）

HX Data Platform インストーラの仮想マシンの推奨設定は、3 つの vCPU と 4 GB のメモリです。これらの設定を小さくすると、CPU の使用率が 100% になり、ホストへのスパイクが発生する可能性があります。

ステップ 6

[Finish] をクリックします。HX Data Platform インストーラ VM が vSphere インフラストラクチャに追加されるまで待機します。

ステップ 7

HX Data Platform インストーラ仮想マシンコンソールを開きます。

初期コンソール表示には、HX Data Platform インストーラ仮想マシンの IP アドレスが表示されます。

Data Platform Installer.
*******************************************
You can start the installation by visiting
the following URL:
http://192.168.10.210
*******************************************
Cisco-HX-Data-Platform-Installer login:

ステップ 8

URL を使用してHX Data Platform インストーラにログインします。

Example:
http://192.168.10.210

静的 IP アドレスによる HX データプラットフォームインストーラ OVA の展開

新しい VM に IP アドレスを割り当てる際に、DHCP がハイパーバイザウィザードのデフォルトである場合は、以下の手順を使用して HX Data Platform インストーラを展開します。

手順

ステップ 1

VMware OVF Tool 4.1 以降を、HX データプラットフォームストレージクラスタに使用されるストレージ管理ネットワーク上のノードにインストールします。詳細については、「OVF ツールドキュメンテーション」を参照してください。

ステップ 2

VMware OVF がインストールされているノードのソフトウェアのダウンロードから、HX データプラットフォームインストーラを検索しダウンロードします。

ステップ 3

ovftool コマンドを使用して、ダウンロードした HX データプラットフォームインストーラ OVA を展開します。次に例を示します。

root@server:/tmp/test_ova# ovftool --noSSLVerify --diskMode=thin
--acceptAllEulas=true --powerOn --skipManifestCheck --X:injectOvfEnv
--datastore=qa-048-ssd1 --name=rfsi_static_test1 --network='VM Network'
--prop:hx.gateway.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.1
--prop:hx.DNS.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.1.8
--prop:hx.ip0.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.36
--prop:hx.netmask0.Cisco_HX_Installer_Appliance=255.255.248.0
/opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ova
vi://root:password@esx_server

このコマンドでは、HX データプラットフォームインストーラが展開され、HX データプラットフォームインストーラ VM の電源が入り、指定された静的 IP アドレスが設定されます。以下は処理応答の例です。

Opening OVA source:
/opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ova
Opening VI target: vi://root@esx_server:443/
Deploying to VI: vi://root@esx_server:443/
Transfer Completed
Powering on VM: rfsi_static_test
Task Completed
Completed successfully

DNS はインストーラ VM から到達可能である必要があります。静的 IP アドレスが正常に設定されるために必要なコマンドオプションは以下のとおりです。


コマンド	説明
powerOn	HX データプラットフォームインストーラ VM の展開後に電源を投入します。
X:injectOvfEnv	HX データプラットフォームインストーラ VM にスタティック IP のプロパティを挿入します。
prop:hx.gateway.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.1	適切なゲートウェイ IP アドレスを指定します。
prop:hx.DNS.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.1.8	適切な DNS IP アドレスを指定します。
prop:hx.ip0.Cisco_HX_Installer_Appliance=10.64.8.36	適切なインストーラの静的 IP アドレスを指定します。
prop:hx.netmask0.Cisco_HX_Installer_Appliance=255.255.248.0	適切なネットマスクアドレスを指定します。
/opt/ovf/rfsi_test/Cisco-HX-Data-Platform-Installer-v1.7.1-14786.ova	HX データプラットフォームインストーラ OVA の送信元アドレス。
vi://root:password@esx_server	HX データプラットフォームインストーラ VM がインストールされる宛先 ESX サーバ。適切な ESX サーバのルートログインクレデンシャルを含めます。

Cisco HX Data Platform インストーラへのログイン

HX データプラットフォームソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1

ブラウザで、HX データプラットフォームインストーラがインストールされた VM の URL を入力します。

このアドレスは、前述の項「Deploying HX Data Platform インストーラの展開」から入手します。たとえば、http://10.64.4.254 などとします。

ステップ 2

クレデンシャルを使用します。

ユーザ名：root

パスワード：Cisco123

重要	システムは、デフォルトのパスワード [`Cisco123`] で出荷されますので、インストール中にこれを変更する必要があります。新しいユーザがパスワードを指定していない限り、インストールを続行できません。

EULA を読みます。[I accept the terms and conditions] をクリックします。

右下隅に記載された製品バージョンが正しいことを確認します。[Login] をクリックします。

ステップ 3

HX Data Platform インストーラの [Workflow] ページが表示されます。このページには、ワークフローのオプションが 3 つ表示されます。

HyperFlex（FI）を使用したクラスタの作成。
HyperFlex Edge を使用したクラスタの作成：HX ノードと ESXi を設定し、Edge サイト用の HX データプラットフォームソフトウェアを展開するには、このボタンをクリックします。詳細なインストール手順については、『HyperFlex Edge deployment guide』を参照してください。
クラスタ展開

[Cluster Creation]：UCS Manager、ESXi を設定して HX Data Platform ソフトウェアを導入する場合は、このボタンをクリックします。
[Cluster Expansion]：コンバージドノードおよびコンピューティングノードを既存のストレージクラスタに追加する場合は、このボタンをクリックし、表示される [Expand Cluster] ページでデータを入力します。詳細については、「Cisco HyperFlex システムクラスタの展開」を参照してください。

新規クラスタを作成するために [Cluster Creation] オプションを選択し、[Continue] をクリックします。

HX データプラットフォームインストーラの終了

ログインしている間は、HX データプラットフォームインストーラを使用可能です。任意の時点で HX データプラットフォームインストーラを終了するには、ログアウトする必要があります。

手順

	コマンドまたはアクション	目的
ステップ 1	右上の [Navigate] ボタンに移動して、[Logout] を選択します。
ステップ 2	再ログインするには、新しいブラウザウィンドウを開き、ログインクレデンシャルを入力します。	HX データプラットフォームインストーラのウェルカムページに戻ります。

Syslog の設定

syslog の一元的なリポジトリにすべてのログ情報を送信することをお勧めします。

注目	永続ログには、SD カードから起動する HX220c M4 ノードとコンピューティング専用ノード上に syslog が必要です。

手順

ステップ 1	syslog サーバが稼動していることと、ESXi サーバからログを受信するために TCP/UDP ポートが開いていることを確認します。
ステップ 2	ESXi シェルに対して SSH を行い、次のコマンドを実行します。 `a) esxcli system syslog config set --loghost='udp://remote-syslog-server-ip' b) esxcli system syslog reload c) esxcli network firewall ruleset set -r syslog -e true d) esxcli network firewall refresh`
ステップ 3	クラスタ内のすべての ESXi ホストに対してステップ 1 ～ 2 を繰り返します。
ステップ 4	リモート syslog サーバで、指定されたディレクトリにログが受信されているかどうかを確認します。

HyperFlex クラスタの設定

Cisco HX Data Platform インストーラを使用してCisco HyperFlexクラスタをインストールおよび設定するには、次の手順を使用します。

注意	出荷時にインストールされた ESXi ではシステム設定をリセットしないでください。リセットすると工場出荷時設定が失われ、インストールが失敗することになります。

手順

ステップ 1

Cisco HX Data Platform インストーラを起動します。

Web ブラウザで、HX Data Platform インストーラVM の IP アドレスまたはノード名を入力します。[Accept] または [Continue] をクリックして SSL 証明書エラーをバイパスします。Cisco HX Data Platform インストーラのログインページが表示されます。ログイン画面の右下隅に表示される HX Data Platform インストーラインストーラの [Build ID] を確認します。

ログインページで、次のクレデンシャルを入力します。

ユーザ名：root

パスワード（デフォルト）: Cisco123

（注）

システムは、デフォルトのパスワード [Cisco123] で出荷されますので、インストール中にこれを変更する必要があります。インストールを継続するには、ユーザー提供の新規パスワードを作成する必要があります。

EULA を読んで、 [I accept the terms and conditions] チェックボックスをオンにし、[Login] をクリックします。

ステップ 2

[Workflow] ページで、[Cluster Creation with HyperFlex (FI)] を選択します。

ステップ 3

[Credentials] ページで、次のフィールドに値を入力します。

クラスタ作成を実行するために、必要な設定データとともに JSON configuration ファイルをインポートすることもできます。次の 2 つの手順は、JSON ファイルをインポートする場合はオプションです。インポートしない場合には、データを必須フィールドに手動で入力できます。

（注）

初めてのインストールでは、ファクトリプレインストール JSON ファイルの調達についてシスコの担当者に問い合わせてください。

[Select a file] をクリックして、使用する JSON ファイルを選択して設定をロードします。[Use Configuration] を選択します。
Cisco UCS Manager 用にインポートした値が異なる場合は、[Overwrite Imported Values] ダイアログボックスが表示されます。[Use Discovered Values] を選択します。

フィールド

説明

UCS Manager クレデンシャル（UCS Manager Credentials）

UCS Manager のホスト名（UCS Manager Host Name）

UCS Manager FQDN または IP アドレス

たとえば 10.193.211.120 と入力します。

[ユーザ名（User Name）]

<admin> ユーザ名。

Password

<admin> パスワード。

vCenter クレデンシャル（vCenter Credentials）

vCenter Server

vCenter Server の FQDN または IP アドレス。

たとえば 10.193.211.120 と入力します。

（注）

vCenter Server は、クラスタが動作可能になる前に必要です。
vCenter アドレスとクレデンシャルは、vCenter へのルートレベルの管理者権限が必要です。
vCenter Server 入力は、入れ子になった vCenter を構築する場合には省略可能です。詳細については、『Nested vCenter TechNote』を参照してください。

[ユーザ名（User Name）]

<admin> ユーザ名。

例：administrator@vsphere.local。

Admin Password

<root> パスワード。

ハイパーバイザのクレデンシャル

管理者ユーザ名

<admin> ユーザ名。

これはファクトリノードのルートです。

Admin Password

<root> パスワード。

デフォルトのパスワードは、ファクトリノードの Cisco123 です。

（注）

ステップ 4

[Continue] をクリックします。[Server Selection] ページが表示されます。右側の [Configuration] ペインには、使用された [Credentials] の詳細リストが表示されます。

ステップ 5

[Server Selection] ページには、[Unassociated] タブの下に関連付けされていない HX サーバのリストと、[Associated] タブの下に検出されたサーバのリストが表示されます。[Unassociated] タブからサーバを選択し、HyperFlex クラスタに含めます。

HX サーバがこの一覧に表示されていない場合、Cisco UCS Manager を調べてそれらが検出されていることを確認します。

サーバごとに、[Actions] ドロップダウンリストを使用して、以下を設定できます。

[Launch KVM Console]—HX Data Platform インストーラから直接 KVM コンソールを起動するには、このオプションを選択します。
[Disassociate Server]：サービスプロファイルをそのサーバから削除するには、このオプションを選択します。

（注）

関連付けられていないサーバがない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。

No unassociated servers found. Please login to UCS Manager and ensure server ports are enabled.

[Configure Server Ports] ボタンを使用することで、新しいすべての HX ノードを検出できます。一般に、設定を開始する前に Cisco UCS Manager でサーバポートを設定します。

ステップ 6

[Continue] をクリックします。[UCSM Configuration] ページが表示されます。

ステップ 7

[UCSM Configuration] ページで、ネットワークごとに次のフィールドに値を入力します。

フィールド

説明

[VLAN Configuration]

（注）

次の各ネットワークにそれぞれ個別のサブネットと VLAN を使用します。

ハイパーバイザおよび HyperFlex 管理の VLAN

[VLAN 名(VLAN Name)]

VLAN ID（Admin. VLAN ID）

名前：hx-inband-mgmt

デフォルトの VLAN ID：3091

VLAN for HyperFlex Storage traffic

[VLAN 名(VLAN Name)]

VLAN ID（Admin. VLAN ID）

名前：hx-storage-data

デフォルトの VLAN ID：3092

VLAN for VM vMotion

[VLAN 名(VLAN Name)]

VLAN ID（Admin. VLAN ID）

名前：hx-vmotion

デフォルトの VLAN ID：3093

VLAN for VM Network

[VLAN 名(VLAN Name)]

VLAN ID

名前: vm-network

デフォルトの VLAN ID：3094

ゲスト Vlan のカンマ区切りリスト。

MAC プール

MAC Pool Prefix

さらに 2 つの 16 進文字 (0-F) を追加することで、MAC プールプレフィックスを設定します。

たとえば、00:25:B5:A0 などです。

アウトオブバンド CIMC 用の 'hx-ext-mgmt' IP プール

IP ブロック

HyperFlex ノードに指定された IP アドレスの範囲。これは、ゲスト VLAN の値のカンマ区切りリストにできます。

例えば、 10.193.211.124-127, 10.193.211.158-163

[サブネットマスク（Subnet Mask）]

IP アドレスを制限して制御するために、サブネットを適切なレベルに設定します。

たとえば、255.255.0.0 と指定します。

Gateway

[IP アドレス（IP Address）]。

たとえば、10.193.0.1 と指定します。

iSCSI Storage

（注）

将来的に任意の時点で外部ストレージの利用を希望する場合は、これを事前に設定する必要があります。

[Enable iSCSI Storage] チェックボックス iSCSI ストレージを設定するには、オンにします。

VLAN A 名

プライマリファブリックインターコネクト（FI-A）で、iSCSI vNIC に関連付けられている VLAN の名前。

VLAN A ID

プライマリファブリックインターコネクト（FI-A）で、iSCSI vNIC に関連付けられている VLAN の ID。

VLAN B 名

下位のファブリックインターコネクト（FI-B）で、iSCSI vNIC に関連付けられている VLAN の名前。

VLAN B ID

下位のファブリックインターコネクト（FI-A）で、iSCSI vNIC に関連付けられている VLAN の ID。

FC Storage

（注）

将来的に任意の時点で外部ストレージの利用を希望する場合は、これを事前に設定する必要があります。

[Enable FC Storage] チェックボックス

FC ストレージを有効にするには、オンにします、

WWxN プール

WW ノード名および WW ポート名の両方を含む WWN プール。それぞれのファブリックインターコネクトに対し、WWPN および WWNN 用の WWxN プールが作成されます。

VSAN A 名

プライマリファブリックインターコネクト（FI-A）の VSAN の名前。デフォルトでは、hx-ext-storage-fc-a に設定されています。

VSAN A ID

プライマリファブリックインターコネクト（FI-A）のネットワークに割り当てられた一意の ID。

注意	UCS または Hyperflex システムで現在使用されている VSAN ID を入力しないでください。UCS ゾーニングを使用する既存の VSAN ID をインストーラに入力すると、その VSAN ID の既存の環境でゾーニングが無効になります。

VLAN B 名

下位のファブリックインターコネクト（FI-B）の VSAN の名前。デフォルトでは、hx-ext-storage-fc-b に設定されています。

VSAN B ID

下位のファブリックインターコネクト（FI-B）のネットワークに割り当てられた一意の ID。

注意	UCS または Hyperflex システムで現在使用されている VSAN ID を入力しないでください。UCS ゾーニングを使用する既存の VSAN ID をインストーラに入力すると、その VSAN ID の既存の環境でゾーニングが無効になります。

詳細設定

UCS ファームウェアバージョン

ドロップダウンリストから HX サーバーに関連付ける UCS ファームウェアバージョンを選択します。UCS ファームウェアバージョンは UCSM バージョンと一致する必要があります。詳細については、最新の Cisco HX データプラットフォームリリースノートを参照してください。

たとえば、3.2(1d)。

HyperFlex Cluster Name

特定のクラスタ内の HX サーバのグループに適用される名前。これはユーザ定義の名前です。HyperFlex クラスタ名は、簡単に識別できるようにサービスプロファイルにラベルを追加します。

組織名

一意の Org Name を指定します。これにより、残りの UCS ドメインからの HyperFlex 環境の分離が保証されます。

（注）

[Configuration] ペインで VLAN、MAC プール、および IP アドレスプールの情報を確認します。これらの VLAN ID は、環境に応じて変更できます。デフォルトでは、インストーラによって VLAN が非ネイティブとして設定されます。トランク設定を適切に適用することで、非ネイティブ VLAN に対応するようにアップストリームスイッチを設定する必要があります。

ステップ 8

[Continue] をクリックします。[Hypervisor Configuration] ページが表示されます。次のフィールドに入力します。

注目	再インストールの場合や、ESXi ネットワーキングが完了している場合は、この手順で説明したフィールドの入力を省略できます。

フィールド

説明

Configure Common Hypervisor Settings

[サブネットマスク（Subnet Mask）]

IP アドレスを制限して制御するために、サブネットマスクを適切なレベルに設定します。

たとえば、255.255.0.0 と指定します。

Gateway

ゲートウェイの IP アドレス。

たとえば、10.193.0.1 と指定します。

DNS サーバ

DNS サーバの IP アドレス。

DNS サーバがない場合は、HX データプラットフォームインストーラの [Cluster Configuration] ページのいずれのフィールドにもホスト名を入力しないでください。すべての ESXi ホストに静的 IP アドレスとホスト名のみを使用します。

（注）

複数の DNS サーバーを提供する場合は、両方の DNS サーバーが正しく入力されていることを慎重に確認し、コンマで区切ってください。

Hypervisor Settings

IP アドレスを順番に並べるには、[IP アドレスとホスト名を順番に選択 (Make IP Addresses and Hostnames Sequential)] を選択してください。

（注）

ドラッグアンドドロップを使用してサーバを並べ替えることができます。

Name

サーバ名。

Serial

サーバのシリアル番号。

Static IP Address

すべての ESXi ホストに静的 IP アドレスとホスト名を入力します。

ホストネーム

ホスト名フィールドを空欄のままにしないでください。

ステップ 9

[Continue] をクリックします。[IP Addresses] ページが表示されます。各 HX ノードでは、ハイパーバイザ管理 IP アドレスとデータ IP アドレスの次のフィールドに値を入力します。IP アドレスについては、ネットワークがデータネットワークまたは管理ネットワークに属すべきかどうかを指定します。

[Make IP Addresses Sequential] を選択して、IP アドレスを順番に並べるようにしてください。

フィールド

説明

Management Hypervisor

ESXi ホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザ管理ネットワーク接続を処理する静的 IP アドレスを入力します。

Management Storage Controller

ストレージコントローラ VM とストレージクラスタ間の HX データプラットフォームストレージコントローラ VM 管理ネットワーク接続を処理する静的 IP アドレスを入力します。

Data Hypervisor

ESXi ホストとストレージクラスタ間のハイパーバイザデータネットワーク接続を処理する静的 IP アドレスを入力します。

Data Storage Controller

ストレージコントローラ VM とストレージクラスタ間の HX データプラットフォームストレージコントローラ VM データネットワーク接続を処理する静的 IP アドレスを入力します。

[Hypervisor]、[Storage Controller VM (Management)]、[Hypervisor (Data)]、および [Storage Controller VM (Data)] 列の最初の行に IP アドレスを入力すると、Cisco HX データプラットフォームインストーラによって、他のノードのノード情報に増分自動入力が適用されます。ストレージクラスタ内のノードの最小数は 3 です。それより多くのノードがある場合は、[追加（Add）] ボタンを使用して、アドレス情報を指定します。

（注）

コンピューティング専用ノードは、ストレージクラスタを作成してからでないと追加できません。

Cluster Management IP Address

HX データプラットフォームストレージクラスタの管理ネットワーク IP アドレスを入力します。

Cluster Data IP Address

HX Data Platform ストレージクラスタのデータネットワークの IP アドレスを入力します。

ここで指定した各 IP アドレスは、ストレージクラスタ内の 1 つのノードに適用されます。ノードが利用不能になった場合、影響を受けた IP アドレスがストレージクラスタ内の別のノードに移動されます。すべてのノードに、これらの IP アドレスを受け入れるように設定されたポートが必要です。

管理サブネットマスク（Management Subnet Mask）

VLAN と vSwitch についてのサブネット情報を入力します。「ネットワーク VLAN および vSwitch の要件」の項を参照してください。

管理ネットワークのネットワーク値を入力します。たとえば、255.255.255.0 と指定します。

Data Subnet Mask

データネットワークのネットワーク値を指定します。たとえば、255.255.255.0 と指定します。

Management Gateway

管理ネットワークのネットワーク値を指定します。たとえば、10.193.0.1 と指定します。

Data Gateway

データネットワークのネットワーク値を指定します。たとえば、10.193.0.1 と指定します。

ステップ 10

[Continue] をクリックします。[クラスタの設定（Cluster Configuration）] ページが表示されます。作成中のストレージクラスタの次のフィールドに値を入力します。

フィールド

説明

Cisco HX Cluster

クラスタ名（Cluster Name）

HX データプラットフォームストレージクラスタの名前。

[Replication Factor] ドロップダウンリスト

ストレージクラスタ間のデータの冗長レプリカの数。これは 2 個または 3 個の冗長レプリカになります。

ハイブリッドサーバ（SSD および HDD を含むサーバ）の場合、デフォルト値は 3 です。
フラッシュサーバ（SSD のみを含むサーバ）の場合は、2 または 3 を選択します。
稼働ワークロードには 3 を推奨します。

Controller VM Password

デフォルトの管理者ユーザ名とパスワードがコントローラ VM に適用されます。VM は、コンバージドとコンピューティング専用のすべてのノードにインストールされます。

重要

コントローラ VM またはコントローラ VM のデータストアの名前は変更できません。
すべてのコントローラ VM に同じパスワードを使用します。異なるパスワードの使用はサポートされていません。
1 つの大文字、1 つの数字、1 つの特殊文字を含み、合計で少なくとも 10 文字になる複合パスワードを指定します。
作成するコントローラ VM および HX クラスタにユーザ定義のパスワードを指定できます。パスワードの文字と形式の制限事項については、『Cisco HX Data Platform Management Guide』の「Guidelines for HX Data Platform Special Characters」の項を参照してください。

vCenter の設定

vCenter データセンター名（vCenter Datacenter Name）

Cisco HyperFlex クラスタの vCenter データセンターの名前。

vCenter クラスタ名（vCenter Cluster Name）

vCenter クラスタ名。

システムサービス

DNS サーバ

各 DNS サーバの IP アドレスのカンマ区切りリスト。

NTP サーバ（NTP Servers）

各 NTP サーバの IP アドレスのカンマ区切りリスト。ホストはすべて、同じ NTP サーバを使用する必要があります。これは、ストレージコントローラ VM および ESXi ホスト上で動作するサービス間のクロック同期に使用されます。

[Time Zone] ドロップダウンリスト

スケジュールされたスナップショットをいつ取得するかを決定する、コントローラ VM のローカルタイムゾーン。スケジュールされたネイティブスナップショットの処理はこの設定に基づきます。

コネクテッドサービス

コネクテッドサービスの有効化（推奨）

自動サポートを有効化します。HX Connect にログオンしてこれらのサービスを構成するか、またはそれらを選択的にオンまたはオフにします。

Send service ticket notifications to

ASUP によるトリガー時に SR 通知が送信される電子メールアドレス。

Advanced Networking

重要	これらの vSwitch 名を変更しないでください。

Management vSwitch

デフォルトは vswitch-hx-inband-mgmt です。

Data vSwitch

デフォルトは vswitch-hx-storage-data です。

Advanced Configuration

ジャンボフレーム

[Enable Jumbo Frames] チェックボックス

ホストの vSwitch および vNIC、ならびに各ストレージコントローラ VM でストレージデータネットワークの MTU サイズを設定する場合は、このチェックボックスをオンにします。

デフォルト値は 9000 です。

（注）

MTU サイズを 9000 以外の値に設定するには、Cisco TAC にお問い合わせください。

Disk Partitions

ディスクパーティションのクリーンアップチェックボックス

ストレージクラスタに追加されたすべてのノードから既存のデータおよびパーティションをすべて削除するには、このチェックボックスをオンにします。保持する必要があるデータは、バックアップする必要があります。

（注）

既存のデータおよびパーティションを削除するには、このオプションを選択します。

これは、手動で準備されたサーバ用です。工場で準備されたシステムにはこのオプションを選択しないでください。工場で準備されたシステムのディスクパーティションは正しく設定されています。

Virtual Desktop (VDI)（仮想デスクトップ（VDI））

チェックボックスを選択します

VDI のみの環境でオンにします。

（注）

ストレージクラスタの作成後に VDI 設定を変更するには、リソースをシャットダウンまたは移動し、変更を加え、クラスタを再起動します。

vCenter Single-Sign-On Server

この情報は、SSO URL が到達可能でない場合のみ必要です。

重要	Cisco TAC からの指示がある場合以外はこのフィールドを使用しないでください。

[vCenter Server] > [Manage] > [Advanced Settings] > [key config.vpxd.sso.sts.uri] にナビゲートして、vCenter で SSO URL を見つけることができます。

ステップ 11

[Start] をクリックして、導入を開始します。[Progress] ページに、さまざまな設定タスクの進捗状況が表示されます。

注意	確認に関する警告を無視しないでください。詳細については、「警告 (Warnings)」の項を参照してください。

次のタスク

一部の検証エラー（無効な ESXi パスワード、正しくない NTP サーバ、不正な SSO サーバ、または他の誤った入力）では、パラメータの再入力が必要になる場合があります。[Re-enter Values] をクリックして [Cluster Configuration] ページに戻り、問題を解決します。
完了すると、HyperFlex サーバがインストールされて設定されます。展開されたクラスタステータスは、[Online] および [Healthy] のステータスを表示します。
必要に応じて、[Launch HyperFlex Connect] をクリックし、データストアを作成してクラスタを管理します。

GPU を搭載した HyperFlex ノードの設置

GPU を搭載した HyperFlex ノードを設置するときには、特定の BIOS ポリシーの変更が必要になります。サポート対象のすべての GPU カードでは、4 GB を超えるメモリマップ I/O（MMIO）を許可する BIOS 設定を有効にする必要があります。詳細については、『Requirement for All Supported GPUs』を参照してください。

HyperFlex クラスタ作成後の GPU の設置

クラスタを作成した後に GPU を設置する場合は、BIOS ポリシー設定が有効になるように、サーバに関連付けられているサービスプロファイルを変更する必要があります。

BIOS 設定を有効にするには、『Cisco UCS Manager Controlled Server』の詳細な説明に従います。ステップ 3 に指定されているように、4 GB 構成を超えたメモリマップ I/O を [Enabled] に設定します。

HyperFlex クラスタ作成前の GPU の設置

クラスタを作成する前に GPU カードを設置する場合は、クラスタの作成時に、詳細ワークフローを選択します。

HX Data Platform インストーラページで、[I know what I'm doing, let me customize my workflow] を選択します。
[Run UCS Manager Configuration] をオンにし、[Continue] をクリックします。

HyperFlex ノードに必要なサービスプロファイルが作成されます。
BIOS 設定を有効にするには、『Cisco UCS Manager Controlled Server』の詳細な説明に従います。ステップ 3 に指定されているように、4 GB 構成を超えたメモリマップ I/O を [Enabled] に設定します。
HX Data Platform インストーラページの詳細ワークフローに戻って [Run ESX Configuration]、[Deploy HX Software]、および [Create HX Cluster] を続行して、クラスタの作成を完了します。

HyperFlex クラスタの作成に関する考慮事項

HX Data Platform インストーラタスク

HX Data Platform インストーラは、次のタスクを実行します。

ハイパーバイザの設定。
ESXi ホストの準備。
ストレージコントローラ VM の導入。
確認検査の実行。
クラスタ作成ステータスの表示。

インストーラのナビゲーション支援ボタン

設定のエクスポート（Export Configuration）：下向きの矢印アイコンをクリックすると、JSON 設定ファイルをダウンロードできます。
テクニカルサポート（Tech Support）：疑問符アイコンをクリックして、HyperFlex Data Platform ソフトウェアバージョンに関連する詳細を表示します。Cisco TAC 用にテクニカルサポートバンドルを作成するには、[Create New Bundle] をクリックします。
変更の保存（Save Changes）：円のアイコンをクリックすると、HyperFlex クラスタ設定パラメータに加えられた変更を保存できます。
設定（Settings）：歯車のアイコンをクリックすると、[Start over] または [Log Out] を実行できます。

考慮事項

完全なクラスタの作成ワークフローが選択された場合、UCS Manager の設定に基づいて、VLAN が自動的に ESXi に設定されます。
導入とクラスタ作成のみが選択されている場合には、管理ネットワークとデータネットワークの VLAN ID を入力できます。

警告およびエラーメッセージ

UCSM の設定とハイパーバイザの設定は正常に完了したものの、導入またはクラスタ作成は失敗した：[Settings Icon] > [Start Over] をクリックします。[I know what I'm doing, let me customize my workflow] を選択すると、障害が発生した時点からクラスタの設定を開始できます。
値の再入力のために戻ると、IP アドレス画面が空白になっている：IP アドレスを手動で追加します。このページの [Add Server] をクリックすると、クラスタに含めるサーバをそれぞれ追加し、すべての IP アドレスを再入力できます。
DNS がインストーラ VM に正しく設定されていない（SSO エラー）ときに、サーバ到達可能性の問題が見られる：[SSO] フィールドを手動で編集し、FQDN の代わりに IP アドレスを使用するか、DNS 設定をトラブルシューティングして修正します。
別のクラスタを作成するときに、Cisco HyperFlex バージョンに一致する Cisco UCS Manager バージョンが選択されていることを確認してください。一致するバージョンが選択されていない場合は、正しいバージョンを手動で入力します。

現在の互換性マトリックスについては、『Release Notes for Cisco HX Data Platform』のソフトウェアバージョンの表を参照してください。

Cisco HyperFlex Systems インストレーションガイド for VMware ESXi、リリース 2.6

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Cisco HyperFlex Systems インストレーションガイド for VMware ESXi、リリース 2.6

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