スナップショットを使用するバックアップ ソリューション
このドキュメントでは、HX Data Platform ネイティブ スナップショットをバックアップ ソリューションの一部として使用する方法について説明します。使用している HX インターフェイスによって方法が異なります。
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HX アプリケーション プログラミング インターフェイス(API)
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HX API と統合されたサード パーティ製バックアップ製品向け。
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通常、統合タスクはアプリケーション統合プログラマによって実行されます。
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HX Data Platform のユーザ インターフェイス:HX Data Platform Plug-in、HX コマンド ライン インターフェイス(CLI)など。
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HX と統合されていないサード パーティ製バックアップ製品向け。
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通常、手動による介入タスクは IT 管理者によって実行されます。
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サード パーティの設定要件と手順。
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特定のサード パーティ製バックアップ ソリューション用に、主要な設定情報が提供されています。
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このドキュメントに含まれる情報は、サード パーティ製バックアップ ソリューションの元のドキュメントを補足するもので、これに代わるものではありません。
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バックアップ製品について
バックアップ製品は通常、バックアップの実行に VM スナップショットを使用します。バックアップに VM スナップショットを使用するバックアップ ソリューションは、2 つの時点での VM の違いを追跡できる必要があります。バックアップ ソリューションは、バックアップが完全なコピーか VM 内の変更されたバイトのみのコピーかがはっきりしている必要があります。
スナップショットについて
スナップショットは、アクティブ VM のバージョン(状態)を保存するバックアップ機能です。スナップショットは VM の「ポイント イン タイム」キャプチャを提供します。これには、スナップショット作成時にすべての VM ディスク上にあるデータの状態、および VM の電源の状態(オン、オフ、またはサスペンド)が含まれます。スナップショットには仮想ディスクと仮想マシン構成、および場合によってはメモリが含まれます。
スナップショットが作成されるので、必要に応じて VM を以前の状態に戻す(復元する)ことができます。スナップショットは、クラッシュ、ゲスト OS、およびアプリケーション レベルの整合性を保ちます。バックアップ ジョブ(ゲストの休止)用に設定されたスナップショットでは、アプリケーション レベルの整合性が保たれます。OS やハイパーバイザではなくアプリケーション VSS ライターを呼び出せる、高性能なバックアップ アプリケーションを使用することを強くお勧めします。
VM が電源オン、オフ、またはサスペンド状態のときに、スナップショットを取得できます。VMware スナップショットの追加情報については、次のリンクから VMware のナレッジ ベース『Understanding virtual machine snapshots in VMware ESXi and ESX (1015180)』の記載を参照してください。http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1015180
HX Data Platform は、一般的なスナップショット機能を扱うための HX API を提供します。VMware では、仮想ディスクおよびメモリ単位だけでなく、さまざまな休止状況で vSphere API を使用した VM スナップショットの管理が可能です。
一般的なスナップショット機能には、スナップショットの作成、任意のスナップショットへの復元、スナップショットの削除が含まれます。これらのタスクを実行するために、HX Data Platform ネイティブ スナップショットは Sentinel 機能を使用します。Sentinel スナップショットの説明については、Sentinel スナップショットを参照してください。VMware スナップショットは、redo ログ技術を使用します。
スナップショットは次のような場面で使用できます。
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必要に応じて復元可能なローカルのポイント イン タイム キャプチャとして使用できます。通常は、ゲスト OS やアプリケーションで障害が発生した場合に使用されます。
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バックアップのシーディング用に一貫性のあるポイント イン タイムを確立するために使用できます。
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仮想マシン クローンおよび仮想デスクトップ ソリューションのシーディングに使用できます。
統合されたバックアップ製品
バックアップ製品 |
統合レベル |
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Veeam |
HX バージョン 2.5 以降と統合されています。Veeam と HX Data Platform バックアップ ソリューションの統合で説明されている構成時の設定に従ってください。 |
Veeam |
HX バージョン 2.0 以降と統合されています。HX API を使用します。 |
Veeam |
バージョン 1.8.1 以前の HX とは統合されていません。HX UI による手動の方法を使用してください。 |
他のバックアップ製品 |
統合されていません。HX UI による手動の方法を使用してください。 |