Cisco HyperFlex Systems リリース 4.5 アドミニストレーション ガイド（Kubernetes 用）

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Cisco HyperFlex Systems リリース 4.5 アドミニストレーション ガイド（Kubernetes 用）

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Cisco HyperFlex CSI によるステートフル アプリケーションの展開

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2022年8月18日

章のタイトル： Cisco HyperFlex CSI によるステートフル アプリケーションの展開

Cisco HyperFlex CSI によるステートフル アプリケーションの展開

Cisco HyperFlex CSI によるステートフル アプリケーションの展開の前提条件

HyperFlex CSI ストレージ インテグレーションを使用してステートフル アプリケーションを展開する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。

  • Cisco HyperFlex クラスタがインストールされ、HX 4.5(2a) 以降を実行している。

  • Cisco HyperFlex CSI インテグレーションが展開されました。

  • HX Connect の [iSCSI] タブから、iSCSI ネットワークを最初に作成する必要があります。詳細については、 『Cisco HyperFlex Administration Guide、Release 4.5』を参照してください。

管理者ホスト

このガイドでは、管理者ホストは kubectl コマンドなどを Kubernetes クラスタに対して実行するための Linux ベースのシステムのことです。これは通常、Kubernetes クラスタの一部ではない別のシステム（VM）ですが、別のシステム（VM）をインストール/管理する必要がない場合は、管理者ホストとして Kubernetes ノードの 1 つを使用できます。

ステートフル アプリケーションの展開

ステートフル アプリケーションを展開するには、次の手順を実行します。

永続的なボリューム要求の作成

永続ボリューム要求は、単にユーザによるストレージの要求です。ユーザは、ストレージ要件、必要なストレージのサイズまたは容量、およびその他のオプションを指定します。関連付けられたストレージ クラスに応じて、ストレージ要件は、要求されたストレージをプロビジョニングし、Kubernetes で使用できるようにする適切なプロビジョニング担当者にルーティングされます。


（注）  

最大 PVC サイズは 64Ti です。サポートされている最小 PVC サイズは 1 Gi です。

（注）  

CHAP で保護されたボリュームを作成できます。ターゲットごとに 1 つのストレージクラスで作成できるボリューム（永続的なボリューム要求）は最大 255 です。

手順

ステップ 1

管理者ホストで、次の内容の「message-board-pvc.yaml」という名前のファイルを作成します。

例:

administrator-host:hxcsi$ cat ./message-board-pvc.yaml
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
  name: message-board-pvc
spec:
  storageClassName: csi-hxcsi-default
  accessModes:
    - ReadWriteOnce
  resources:
    requests:
      storage: 10Gi

ステップ 2

管理者ホストで、kubectl create -f コマンドを使用して永続ボリューム クレームを作成します。

例:

administrator-host:hxcsi$ kubectl create -f ./message-board-pvc.yaml

persistentvolumeclaim/message-board-pvc created

ステップ 3

管理者ホストで kubectl get pvc コマンドを使用して、永続ボリューム クレームが作成され、永続ボリュームに正常にバインドされていることを確認します。

例:

administrator-host:hxcsi$ kubectl get pvc
NAME    STATUS  VOLUME  CAPACITY  ACCESS  MODES  STORAGECLASS  AGE
message-board-pvc  BOUND  pvc-8069462e-662c-11e9-a163-005056a086d9  10Gi  RWO  csi-hxcsi-default  20s

ステートフル Kubernetes ワークロードの展開

Kubernetes ワークロードは、Kubernetes ワークロードのタイプに関係なく、ポッドや展開などのさまざまな形式で提供され、それぞれが Cisco HyperFlex CSI インテグレーションと永続ボリューム クレームを使用して永続ストレージを活用できます。次に、Cisco HyperFlex CSI インテグレーションのテストに使用できるCisco Message Boardと呼ばれるサンプル オープン ソース アプリケーションの導入を示します。同じ方法と手順に従って、独自のアプリケーションでテストすることもできます。

手順

ステップ 1

管理者ホストで、展開するワークロードを定義する YAML ファイルを作成します。

例:

以下は、Kubernetes Deployment と NodePort を介して展開された Cisco Message Board アプリケーションへの接続を可能にする Kubernetes Service の両方を作成するサンプルの Cisco Message Board アプリケーションの YAML ファイルを示しています。

（注）  

 
Kubernetes Deployment 定義の「ボリューム」セクションで永続ボリューム クレーム名を参照していること。この例では、「message-board-pvc」永続ボリューム クレームにバインドされた永続ボリュームが、「/sqldb」の場所（パス）にある「message_board:version1」コンテナ内にマウントされます。
 
administrator-host:hxcsi$ cat ./message-board-deployment.yaml
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
    name: message-board
    labels:
        app: message-board
spec:
    replicas: 1
    selector:
        matchLabels:
            app: message-board
    template:
        metadata:
            labels:
                app: message-board
                name: message-board
        spec:
            volumes:
                - name: demovolume1
                  persistentVolumeClaim:
                    claimName: message-board-pvc
            containers:
            - name: message-board
              image: michzimm/message_board:version1
              ports:
              - containerPort: 5000
              volumeMounts:
                  - mountPath: "/sqldb"
                    name: demovolume1
---
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  name: message-board
  labels:
    name: message-board
  namespace: default
spec:
  type: NodePort
  ports:
  - port: 5000
    nodePort: 30002
  selector:
    name: message-board

ステップ 2

管理者ホストで kubectl create -f コマンドを使用して、展開とサービスを作成します。

例:

administrator-host:hxcsi$ kubectl create -f ./message-board-deployment.yaml
deployment.apps/message-board created
service/message-board created

ステップ 3

管理者ホストで kubectl get pods コマンドを使用して、展開されたポッドのステータスを確認します。

例:

administrator-host:hxcsi$ kubectl get pods
NAME                                     READY   STATUS    RESTARTS   AGE
csi-attacher-hxcsi-0                     2/2     Running   0          3h51m
csi-nodeplugin-hxcsi-9fgsf               2/2     Running   0          3h51m
csi-nodeplugin-hxcsi-qqvwj               2/2     Running   0          3h51m
csi-provisioner-hxcsi-0                  2/2     Running   0          3h51m
csi-resizer-hxcsi-5b444c8478-6qxws       2/2     Running   0          3h51m
message-board-6df65d6b59-49xhq           1/1     Running   0          95s

例:

ステップ 4

管理者ホストで、kubectl get services コマンドを使用して、展開されたサービスのステータスを確認します。

例:

root@administrator-host:hxcsi$ kubectl get services
NAME                    TYPE        CLUSTER-IP       EXTERNAL-IP   PORT(S)          AGE
csi-attacher-hxcsi      ClusterIP   10.98.79.159     <none>        12346/TCP        3h53m
csi-provisioner-hxcsi   ClusterIP   10.99.73.185     <none>        12345/TCP        3h53m
kubernetes              ClusterIP   10.96.0.1        <none>        443/TCP          4h24m
message-board           NodePort    10.107.227.152   <none>        5000:30002/TCP   2m59s
サンプルの Cisco Message Board アプリケーションでは、サービスは「NodePort」とポート「30002」を使用して設定されます。これは、Web ブラウザで任意の Kubernetes ノードの IP アドレスとポート「30002」を指定することにより、アプリケーションが稼働中であることを意味します。例：http://<k8s-worker1>:30002

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