ストレージ クラスタのメンテナンス操作の概要
HX Data Platform ストレージ クラスタのメンテナンス タスクは、ストレージ クラスタのハードウェア コンポーネントとソフトウェア コンポーネントの両方に影響します。ストレージ クラスタのメンテナンス操作には、ノードやディスクの追加または削除とネットワーク メンテナンスが含まれます。
メンテナンス タスクの一部の手順は、ストレージ クラスタ内のノードのストレージ コントローラ VM から実行されます。ストレージ コントローラ VM で発行される一部のコマンドは、ストレージ クラスタ内のすべてのノードに影響します。
(注) |
3 ノード ストレージ クラスタ。3 ノード クラスタでノードを削除するかまたはシャットダウンする必要があるタスクについては、テクニカル アシスタンス センター(TAC)までご連絡ください。3 ノード ストレージ クラスタでは、1 つのノードで障害が発生するかまたは 1 つのノードが削除されると、3 番目のノードが追加され、ストレージ クラスタに参加するまで、クラスタは正常ではない状態になります。 vSphere 5.5 から 6.0 へのアップグレード。ESX サーバまたは vCenter サーバのいずれかを 5.5 から 6.0 にアップグレードする場合は、事前にテクニカル アシスタンス センター(TAC)にお問い合わせください。 ノードの追加。ストレージ クラスタへのノードの追加は、HX Data Platform インストーラのクラスタ拡張機能を使用して実行されます。新しいノードはすべて、HX Data Platform のインストールおよび初期ストレージ クラスタの作成時と同じシステム要件を満たしている必要があります。クラスタ拡張機能の使用の要件と手順については、『Cisco HX Data Platform Getting Started Guide』を参照してください。 |
オンライン メンテナンスとオフライン メンテナンスの比較
タスクによっては、ストレージ クラスタをオンラインまたはオフラインのいずれかにする必要があります。通常、メンテナンス タスクを行うには、ストレージ クラスタ内のすべてのノードがオンラインであることが必要です。
ストレージ クラスタのメンテナンスをオフライン モードで実行するとき、これは Cisco HX Data Platform がオフラインで、ストレージ コント ローラ VM は稼働中で、Cisco HX Data Platform 管理は、stcli コマンド ライン、HX Connect、および HX Data Platform プラグイン を介して表示可能であることを意味します。vSphere Web クライアントは、ストレージ I/O 層について報告できます。stcli cluster info
コマンドは、ストレージ クラスタ全体のステータスが
offline
であることを返します。
メンテナンス前タスク
ストレージ クラスタのメンテナンスを行う前に、次の点を確認します。
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実行するメンテナンス タスクを特定します。
参照先
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すべてのメンテナンス操作(リソースの取り外し/交換など)は、システム ロードが低いメンテナンス期間中に行われます。
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メンテナンス タスクの実行前に、ストレージ クラスタが正常であり稼動しています。
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HX Connect または HX Data Platform プラグイン のビーコン オプションを使用して、ディスクを特定します。
HX ビーコン オプションは、ハウスキーピング 120 GB SSD には使用できません。サーバでハウスキーピング SSD の物理的な位置を確認します。
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並列して実行できないメンテナンス タスクのリストを確認します。順次に行うことだけが可能なタスクがあります。
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SSH がすべての ESX ホストで有効になっていることを確認します。
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ホストでメンテナンス タスクを実行する前に、ESX ホストを HX メンテナンス モードにします。HX メンテナンス モードは、ESX メンテナンス モードでの vSphere よりも多くのストレージ クラスタ固有ステップを実行します。
メンテナンス後のタスク
メンテナンス タスクが終了したら、ノードのメンテナンス モードを終了して、ストレージ クラスタを再起動する必要があります。加えて、HX ストレージ クラスタを変更した場合は、追加のメンテナンス後タスクが必要になります。たとえば、vNIC または vHBA を変更した場合は、PCI パススルーを再設定する必要があります。
次の状態を確認してください。
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ホストでのメンテナンス タスクの完了後に、ESX ホストの HX メンテナンス モードが終了している。
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取り外しまたは交換作業の完了後に、ストレージ クラスタが正常であり稼動している。
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HX ストレージ クラスタ内の特定の ESX ホストで vNIC または vHBA を追加、削除、または交換した場合は、PCI パススルーを再設定します。