HyperFlex クラスタ インターフェイスの概要
HyperFlex の各インターフェイスは、HX ストレージ クラスタ についての情報とアクションを実行するための手段へのアクセスを提供します。HX ストレージ クラスタ インターフェイスには次のものがあります。
-
HX Connect:モニタリング、パフォーマンス チャート、およびアップグレード、暗号化、レプリケーション、データストア、ノード、ディスク、VM readyclones のタスク
-
HX Data Platform プラグイン:モニタリング、パフォーマンス チャート、およびアップグレード、データストア、ノード、ディスク、VM ネイティブ スナップショット、VM readyclones のタスク
-
ストレージ コントローラ VM コマンド ライン:HX Data Platform stcli
コマンドの実行
-
HyperFlex システム RESTful API:認証、複製、暗号化、モニタリング、およびオンデマンド ステートレス プロトコルを介しての HyperFlex システム の管理
追加のインターフェイスには次のものが含まれます。
-
Cisco HX Data Platform インストーラ:HX Data Platform のインストール、HX ストレージ クラスタ の作成と拡張
-
Cisco UCS Manager:HX ストレージ クラスタ のネットワーク、ストレージとストレージ アクセス、およびリソースの管理のタスク
-
VMware vSphere Web クライアント および vSphere Client:vCenter クラスタのすべての VMware ESXi サーバの管理。
-
VMware ESXi:ホスト コマンド ラインを提供する個々の ESXi ホストの管理
HX Data Platform ログイン クレデンシャルに関するガイドライン
stcli コマンドは、ログイン クレデンシャルを要求します。
定義済みユーザ admin
および root
のストレージ コント ローラの VM パスワードは、HX Data Platform のインストール中に指定されます。インストール後は、stcli コマンド ラインを介してパスワードを変更できます。
コンポーネント |
権限レベル |
ユーザ名 |
パスワード |
注記 |
---|---|---|---|---|
HX Data Platform OVA |
root |
root |
Cisco123 |
|
HX Data Platform インストーラ VM |
root |
root |
Cisco123 |
|
HX Connect |
管理者または読み取り専用 |
vCenter を介して定義されているユーザ。 |
vCenter を介して定義されているユーザ。 |
|
定義済み |
HX のインストール中に指定されます。 |
ログインには、先頭に |
||
HX ストレージ コントローラ VM |
root |
HX のインストール中に定義されたユーザ。 vCenter を介して定義されているユーザ。 定義済み |
HX のインストール中に指定されます。 強力なパスワードが必要です。 |
ストレージ クラスタ内のすべてのノードで一致する必要があります。 インストール後、パスワードを変更するときは、stcli |
vCenter |
admin |
administrator@vsphere.local デフォルト。 SSO 有効。 設定に依存します。MYDOMAIN\name または name@mydomain.com |
SSO 有効。 設定に依存します。 |
ESX サーバがバージョン 5.5 の場合は、vCenter クレデンシャルが vSphere 5.5 の要件を満たしていることを確認してください。 読み取り専用ユーザーは、HX Data Platform プラグイン へのアクセスを持っていません。 |
ESX サーバ |
root |
SSO 有効。 設定に依存します。 |
SSO 有効。 設定に依存します。 |
ストレージ クラスタ内のすべての ESX サーバで一致する必要があります。 |
ハイパーバイザ |
root |
root |
HX のインストール中に指定されます。 |
HX インストール後、パスワードを変更するときは、vCenter または esxcli |
UCS マネージャ |
admin |
設定に依存します。 |
設定に依存します。 |
|
FI |
admin |
設定に依存します。 |
設定に依存します。 |
HX Data Platform の名前、パスワード、および文字
印刷可能な ASCII 文字と拡張 ASCII 文字のほとんどは、名前とパスワードに使用できます。ただし一部の文字は、HX Data Platform のユーザ名、パスワード、仮想マシン名、ストレージ コントローラ VM 名、およびデータストア名に使用できません。フォルダとリソース プールには、使用できない文字がありません。
ただし、名前とパスワードを簡素化するために、特別な目的に使用されることの多い以下の特殊文字の使用は避けてください。
アンパサンド(&)、アポストロフィ(')、アスタリスク(*)、アット マーク(@)、バック スラッシュ(\)、コロン(:)、カンマ(,)、ドル記号($)、感嘆符(!)、スラッシュ(/)、小なり記号(<)、大なり記号(>)、パーセント(%)、パイプ(|)、シャープ(#)、疑問符(?)、セミコロン(;)
特殊文字を入力するときは、使用するシェルを考慮してください。シェルによって、注意が必要な文字は異なります。名前またはパスワードに特殊文字が含まれる場合は、'speci@lword!' のように単一引用符で囲みます。
HX ストレージ クラスタ名
HX クラスタ名は 50 文字を超えることができません。
仮想マシンおよびデータストア名
仮想マシン名、コントローラ VM 名、またはデータストア名を構成する文字のほとんどは使用できます。エスケープされた文字は、仮想マシン名、コントローラ VM 名、またはデータストア名として使用できます。
最大文字数:仮想マシン名は、最大 15 文字です。
除外される文字:スナップショットを有効にするユーザ仮想マシン名またはデータストア名に次の文字を使用しないでください。
-
アクセント(`)
特殊文字:次の特殊文字は、ユーザーの仮想マシン、またはデータストア名で使用できます。
-
アンパサンド(&)、アポストロフィ(')、アスタリスク(*)、アットマーク(@)、バック スラッシュ(\)、サーカムフレクス(^)、コロン(:)、カンマ(,)、ドル記号($)、ドット(.)、二重引用符(")、等号(=)、感嘆符(!)、スラッシュ(/)、ハイフン(-)、左波カッコ({)、左丸カッコ(()、左角カッコ([)、小なり記号(<)、大なり記号(>)、パーセント(%)、パイプ(|)、プラス記号(+)、シャープ(#)、疑問符(?)、右波カッコ(})、右丸カッコ())、右角カッコ(])、セミコロン(;)、ティルダ(~)、アンダースコア(_)
ユーザ名の要件
ユーザ名は、HX Data Platform のコンポーネントに固有のものを指定できます。また、UCS Manager のユーザ名要件を満たす必要があります。
UCS Manager ユーザ名の要件。
-
文字数:6 ~ 32 文字
-
Cisco UCS Manager 内で一意にする必要があります。
-
先頭を英字にする必要があります。
-
必須要素:英字(大文字または小文字)。
-
使用可能要素:数字。すべて数字にすることはできません。
-
許可される特殊文字:アンダースコア(_)、ダッシュ(-)、ドット(.)。
コントローラ VM パスワードの要件
コントローラ VM の root ユーザ/admin ユーザのパスワードには、次の規則が適用されます。
-
最小長:10
-
最小で 1 つの大文字
-
最小で 1 つの小文字
-
最小で 1 つの数字
-
最小で 1 つの特殊文字
-
最大 3 回の再試行で新しいパスワードを設定
コントローラ VM パスワードを変更するには、必ず stcli コマンドを使用します。ただし、Unix パスワード コマンドなど、他のパスワード変更コマンドを使用しないでください。
-
管理コントローラ VM にログインします。
-
stcli
コマンドを実行します。
stcli security password set [-h] [--user USER] [--password PASSWORD]
変更は、HX クラスタのすべてのコントローラ VM に伝達されます。
UCS Manager および ESX のパスワード形式と文字の要件
以下は、UCS Manager および VMware ESXi のパスワードの形式と文字の要件の概要です。詳細については Cisco UCS Manager と VMware ESX のマニュアルを参照してください。
-
文字クラス:小文字、大文字、数字、特殊文字。
パスワードは大文字・小文字の区別をします。(Unable to authenticate using the domain name, user name, and password that you specified. Please check the values that you entered and try again. Passwords are case sensitive.)」
-
文字の長さ:最小 6、最大 80
4 つすべての文字クラスの文字を含む場合は、6 文字以上が必要です。
3 つ以上の文字クラスの文字を含む場合は、7 文字以上が必要です。
1 つまたは 2 つの文字クラスの文字しか含まない場合は、8 文字以上が必要です。
-
開始文字と終了文字:パスワードの先頭の大文字またはパスワードの末尾の数字は文字数の合計に含まれません。
要件を満たしている例:
h#56Nu(6 文字)。4 クラス。大文字で始まっていません。数字で終わっていません。
h5xj7Nu(7 文字)。3 クラス。大文字で始まっていません。数字で終わっていません。
XhUwPcNu(8 文字)。2 クラス。大文字で始まっていません。数字で終わっていません。
Xh#5*Nu(6 文字としてカウント)。4 つの文字クラス。大文字で始まっています。数字で終わっていません。
h#5*Nu9(6 文字としてカウント)。4 つの文字クラス。大文字で始まっていません。数字で終わっています。
-
連続文字:最大 2。たとえば、hhh###555 は許容されません。
vSphere SSO ポリシーを介して、この値を設定できます。
-
除外される文字:
UCS Manager のパスワードには、エスケープ(\)文字を使用できません。
ESX パスワードには、これらの文字を使用できません。
-
ユーザ名やユーザ名を逆にしたものは使用できません。
-
ディクショナリに存在する単語を含めることはできません。
-
エスケープ文字(\)、ドル記号($)、疑問符(?)、等号(=)を含めることはできません。
-
vSphere 5.5 のパスワードの例外
一部の文字は、vSphere 内の機能で処理されるときにエスケープされます。つまり、処理機能によって、特殊文字の前にエスケープ文字が付加されてから、指定された名前が処理されます。
許可される特殊文字は vSphere バージョン 5.5 または 6.0 以降に固有です。https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2060746 で、VMware KB の記事『Installing vCenter Single Sign-On 5.5 fails if the password for administrator@vsphere.local contains certain special character (2060746)』を参照してください。
除外される文字:vSphere 5.5 では次の文字を使用しないでください。
-
非 ASCII 文字。拡張 ASCII 文字。
-
アクセント付きの文字。たとえば、アクセント、鋭アクセント、サーカムフレクス、ウムラウト、ティルダ、およびセディーユ(é、à、â、å、ø、ü、ö、œ、ç、æ)があります。
-
vSphere 5.5 と SSO:アンパサンド(&)、アポストロフィ(')、バック スラッシュ(\)、サーカムフレクス(^)、二重引用符(")、感嘆符(!)、パーセント(%)、セミコロン(;)、スペース( )
VMware には、vSphere SSO パスワード ポリシー設定オプションとユーザ名のアップグレードに関する検討事項があります。VMware のマニュアルで、「How vCenter Single Sign-On Affects Upgrades」と「Edit the vCenter Single Sign-On Password Policy」のトピックを参照してください。
-
ロケーション ベースの例外:名前の先頭に、アットマーク(@)と丸カッコ(( ))を使用しないでください。