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HX Data Platform ReadyClone は、ホスト VM からの複数のクローン VM の迅速な作成と、カスタマイズを可能とする草分け的なストレージ技術です。また、VM の複数コピーを作成できる拡張機能です。作成されたコピーはスタンドアロン VM として使用できます。
ReadyClone(標準のクローンと同様に、既存の VM のコピーです)。既存の VM は、ホスト VM と呼ばれます。クローニング操作が完了すると、ReadyClone は別のゲスト VM となります。
ReadyClone に対して変更を行っても、ホスト VM には影響しません。ReadyClone の MAC アドレスおよび UUID は、ホスト VM の MAC アドレスおよび UUID とは異なります。
ゲスト オペレーティング システムとアプリケーションのインストールには、時間がかかることがあります。ReadClone を実行すると、単一のインストールおよびコンフィギュレーション プロセスで、多数の VM のコピーを作成できます。
クローンは、多数の同一の VM を 1 つのグループに配置する場合に役立ちます。
HX Data Platform ReadyClone には次の利点があります。
同時に複数の VM クローンを作成:VM を右クリックするだけで、ReadyClone 機能を使用して複数の VM のクローンを作成します。
ラピッド クローニング:HX Data Platform ReadyClone は、VMware vSphere® Storage APIs - Array Integration(VAAI)データ オフロードをサポートしているため、従来のクローニング操作よりも非常に高速です。VAAI はハードウェア アクセラレーションまたはハードウェア オフロード API とも呼ばれ、VMware vSphere ESXi ホストとストレージ デバイス間の通信を可能にする API のセットです。HX Data Platform ReadyClone を使用して、分単位ではなく秒単位で VM のクローンを作成してください。
ゲスト VM の一括カスタマイズ:HX Data Platform カスタマイゼーション仕様を使用して、IP アドレス、ホスト名、ホスト VM からクローニングした複数のゲスト VM 用の VM 名などのパラメータを瞬時に設定します。
複数の手順をワンクリック プロセスへと自動化:HX Data Platform ReadyClone 機能が、各ゲスト VM 作成のタスクを自動化します。
VDI 導入サポート:ReadyClone は、VMware ネイティブ テクノロジーを使用している VDI 導入のデスクトップ VM でサポートされます。
HX Data Platform は次をサポートします。
HX Data Platform データストア上に保存されているベース VM
HX Data Platform スナップショットを使用しているベース VM
1 つのベース VM から最大 2048 の ReadyClone
一度に 1 つのバッチで作成された最大 256 の ReadyClone
HX Data Platform では次のものはサポートされません。
VM が、HX Data Platform ストレージ クラスタ内にある必要があります。HX Data Platform に属さない VM はサポートされません。
VM が、HX Data Platform のデータストア、VM フォルダ、およびリソース プールに存在する必要があります。
HX Data Platform データストアに存在しない VM では、ReadyClone は失敗します。これは、VM レベル、VM フォルダ レベル、またはリソース プール レベルの ReadyClone にあてはまります。
VM で持つことができるネイティブ スナップショットは 1 つだけです。ReadyClone は、redo ログを持つスナップショット(非ネイティブ スナップショット)を使用する VM からは作成できません。
SSH は、ストレージ クラスタ内のすべてのノード上の ESX で有効にする必要があります。
ReadyClone には単一の vNIC カスタマイズ テンプレートだけを使用してください。
カスタマイズ仕様を、プロファイルまたはテンプレートとして使用します。
バッチ全体に適用するプロパティが、カスタマイズ仕様であることを確認します。
HX Data Platform ReadyClone の一括クローニングのワークフローで、ユーザ定義のパラメータを取得します。
VM のゲスト名など、クローンごとに区別するための設定を、パターンを使用して抽出します。
ネットワーク管理者がゲスト名に静的 IP アドレスを割り当てていることを確認し、クローニングする前にそれらのアドレスを確認します。
特定の時刻に、1 ~ 256 のバッチを作成できます。HX Data Platform プラグインを使用して、その確認ができます。
HX Data Platform プラグインのマスター タスクの更新情報の誤表示や障害の発生要因につながる恐れがあるため、(電源オン、または電源オフ時に)同じ VM 上で、複数の一括クローニングが同時に生成されないようにしてください。
VMware のクローニング操作を使用すると、VM から単一のクローンのみを作成できます。この操作は手動で、VM からの複数クローンのバッチ処理よりも遅くなります。たとえば、VM のクローンを 20 個作成する場合、手動で何度もクローン操作を実行する必要があります。
(注) | HX Data Platform ReadyClone を使用して、ワン クリックで VM のクローンを複数作成します。 |
たとえば、Windows VM から、異なる静的 IP アドレスを有したクローンを 10 個別々に作成できます。
VMware のドキュメンテーションに従って、カスタマイズの仕様を作成します。
以降の項で説明する Linux または Windows VM に固有のカスタマイズ設定を適用します。
管理者から IP アドレスを取得します。たとえば、10.64.1.0 から 10.64.1.9 までの 10 個の IP アドレスを取得します。
これらの IP アドレスのサブネット マスクなど、使用しているネットワークに固有の情報を収集します。
ベース VM が有効であることを確認します(切断されておらず、スナップショットや vMotion の実行中でもないことを確認)。
ゲスト ツールがベース VM にインストールされていることを確認します。必要に応じて更新してください。
[VM Summary] タブに移動し、ゲスト ツールが動作していることを確認します。
[vSphere Web Client Guest Customization] ウィザードを使用して、仮想マシンのクローニングまたはテンプレートからの展開時に適用可能な仕様で、ゲスト オペレーティング システムの設定を保存します。
次の考慮事項を確認し、ウィザードを完了させます。
HX Data Platform ReadyClone の機能を使用して、カスタマイズ仕様の作成時に指定したゲスト名を上書きできます。
HX Data Platform ReadyClone により、VM 名またはゲスト名におけるパターンの使用を有効にできます。
HX Data Platform がサポートする NIC は 1 台のみです。
カスタマイズされた Linux VM の NIC の編集
- HX Data Platform ReadyClone のカスタマイズ プロセスでは、このアドレスが上書きされるため、仮の IP アドレスを使用できます。
- HX Data Platform ReadyClone では、VM のゲスト名が静的 IP アドレスに解決され、クローニングされた VM 用に設定されます。
作成されたカスタマイズ仕様は、[Customization Specification Manager] 内にリストされます。これを使用して、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムをカスタマイズすることができます。
[vSphere Web Client Guest Customization] ウィザードを使用して、仮想マシンのクローニングまたはテンプレートからの展開時に適用可能な仕様で、Windows のゲスト オペレーティング システムの設定を保存します。
(注) | カスタマイズの後、デフォルトの管理者パスワードは、Windows Server 2008 用に保存されません。カスタマイズの実行中、Windows Sysprep ユーティリティが、Windows Server 2008 の管理者アカウントを削除し再作成します。カスタマイズ後、仮想マシンの初回起動時に管理者パスワードをリセットする必要があります。 |
作成されたカスタマイズ仕様は、[Customization Specification Manager] 内にリストされます。これを使用して、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムをカスタマイズすることができます。
カスタマイズ仕様を使用して、スタティック IP アドレスを使用する場合に IP アドレスが新しい VM に適用されるようにします。
たとえば、Windows サーバの VM クローンを作成し、DHCP を使用した場合、ゲスト VM には自動的に新しい IP アドレスが割り当てられます。ただし、静的 IP アドレスを使用する場合は、IP アドレスはゲスト VM 内で自動的に複製されません。これを解決するには、カスタマイズ仕様を使用して、HX Data Platform ReadyClone を設定します。
ステップ 1 | 有効な DNS 名を取得し、有効な IP アドレスに転換されることを確認します。
たとえば、100 個の Windows VM のゲスト名を userwinvm1 から userwinvm100 にした状態でプロビジョニングするには、userwinvm1 から userwinvm100 に有効な IP アドレスがあることを確認します。 |
ステップ 2 | クローン元となる VM に、ゲスト VM ツールをインストールします。 |
ステップ 3 | ReadyClone 機能を使用して、クローン元 VM をクローンします。クローンされたゲスト VM は、クローン元 VM のアイデンティティを取得します。 |
ステップ 4 | カスタマイズ仕様を使用して、すべてのクローン VM のアイデンティティを変更します。IP アドレス、ホスト名、VM 名などのパラメータを設定できます。 |
ストレージ クラスタを変更したら、クラスタ内のノード上の仮想マシンのネットワーキングが正しく設定されていることを確認できます。完全な仮想マシン ネットワーキング情報については、UCS Manager のマニュアルを参照してください。
ステップ 1 | VLAN が正しく設定されていることを確認します。
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/ucs-manager/GUI-User-Guides/Network-Mgmt/3-1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1_chapter_0110.html で、『Cisco UCS Manager Network Management Guide』の「VLANs」の章を参照してください。 |
ステップ 2 | vNIC が正しく設定されていることを確認します。
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/ucs-manager/GUI-User-Guides/Network-Mgmt/3-1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1_chapter_0111.html#d24564e315a1635 で、『Cisco UCS Manager Network Management Guide』の「Configuring vNIC Templates」のトピックを参照してください。 |
ステップ 3 | 仮想ポート グループが正しく設定されていることを確認します。
で、『VMware vSphere 6.0 Documentation』の「Add a Virtual Machine Port Group」のトピックを参照してください。 http://pubs.vmware.com/vsphere-60/index.jsp?topic=%2Fcom.vmware.vsphere.networking.doc%2FGUID-004E2D69-1EE8-453E-A287-E9597A80C7DD.html |