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Cisco HX Data Platform VM を操作する 2 種類の方法として、ReadyClone 機能を使用する方法と、ネイティブ スナップショット機能を使用する方法があります。
HX Data Platform ReadyClone は、ホスト VM からの複数のクローン VM の迅速な作成と、カスタマイズを可能とする草分け的なストレージ技術です。また、VM の複数コピーを作成できる拡張機能です。作成されたコピーはスタンドアロン VM として使用できます。
ReadyClone(標準のクローンと同様に、既存の VM のコピーです)。既存の VM は、ホスト VM と呼ばれます。クローニング操作が完了すると、ReadyClone は別のゲスト VM となります。
ReadyClone に対して変更を行っても、ホスト VM には影響しません。ReadyClone の MAC アドレスおよび UUID は、ホスト VM の MAC アドレスおよび UUID とは異なります。
ゲスト オペレーティング システムとアプリケーションのインストールには、時間がかかることがあります。ReadClone を実行すると、単一のインストールおよびコンフィギュレーション プロセスで、多数の VM のコピーを作成できます。
クローンは、多数の同一の VM を 1 つのグループに配置する場合に役立ちます。
HX Data Platform ReadyClone には次の利点があります。
同時に複数の VM クローンを作成:VM を右クリックするだけで、ReadyClone 機能を使用して複数の VM のクローンを作成します。
ラピッド クローニング:HX Data Platform ReadyClone は、VMware vSphere® Storage APIs - Array Integration(VAAI)データ オフロードをサポートしているため、従来のクローニング操作よりも非常に高速です。VAAI はハードウェア アクセラレーションまたはハードウェア オフロード API とも呼ばれ、VMware vSphere ESXi ホストとストレージ デバイス間の通信を可能にする API のセットです。HX Data Platform ReadyClone を使用して、分単位ではなく秒単位で VM のクローンを作成してください。
ゲスト VM の一括カスタマイズ:HX Data Platform カスタマイゼーション仕様を使用して、IP アドレス、ホスト名、ホスト VM からクローニングした複数のゲスト VM 用の VM 名などのパラメータを瞬時に設定します。
複数の手順をワンクリック プロセスへと自動化:HX Data Platform ReadyClone 機能が、各ゲスト VM 作成のタスクを自動化します。
VDI 導入サポート:ReadyClone は、VMware ネイティブ テクノロジーを使用している VDI 導入のデスクトップ VM でサポートされます。
HX Data Platform は次をサポートします。
HX Data Platform データストア上に保存されているベース VM
HX Data Platform スナップショットを使用しているベース VM
1 つのベース VM から最大 2048 の ReadyClone
一度に 1 つのバッチで作成された最大 256 の ReadyClone
HX Data Platform では次のものはサポートされません。
VM が、HX Data Platform ストレージ クラスタ内にある必要があります。HX Data Platform に属さない VM はサポートされません。
VM が、HX Data Platform のデータストア、VM フォルダ、およびリソース プールに存在する必要があります。
HX Data Platform データストアに存在しない VM では、ReadyClone は失敗します。これは、VM レベル、VM フォルダ レベル、またはリソース プール レベルの ReadyClone にあてはまります。
VM で持つことができるネイティブ スナップショットは 1 つだけです。ReadyClone は、redo ログを持つスナップショット(非ネイティブ スナップショット)を使用する VM からは作成できません。
SSH は、ストレージ クラスタ内のすべてのノード上の ESX で有効にする必要があります。
ReadyClone には単一の vNIC カスタマイズ テンプレートだけを使用してください。
カスタマイズ仕様を、プロファイルまたはテンプレートとして使用します。
バッチ全体に適用するプロパティが、カスタマイズ仕様であることを確認します。
HX Data Platform ReadyClone の一括クローニングのワークフローで、ユーザ定義のパラメータを取得します。
VM のゲスト名など、クローンごとに区別するための設定を、パターンを使用して抽出します。
ネットワーク管理者がゲスト名に静的 IP アドレスを割り当てていることを確認し、クローニングする前にそれらのアドレスを確認します。
特定の時刻に、1 ~ 256 のバッチを作成できます。HX Data Platform プラグインを使用して、その確認ができます。
HX Data Platform プラグインのマスター タスクの更新情報の誤表示や障害の発生要因につながる恐れがあるため、(電源オン、または電源オフ時に)同じ VM 上で、複数の一括クローニングが同時に生成されないようにしてください。
VMware のクローニング操作を使用すると、VM から単一のクローンのみを作成できます。この操作は手動で、VM からの複数クローンのバッチ処理よりも遅くなります。たとえば、VM のクローンを 20 個作成する場合、手動で何度もクローン操作を実行する必要があります。
(注) | HX Data Platform ReadyClone を使用して、ワン クリックで VM のクローンを複数作成します。 |
たとえば、Windows VM から、異なる静的 IP アドレスを有したクローンを 10 個別々に作成できます。
VMware のドキュメンテーションに従って、カスタマイズの仕様を作成します。
以降の項で説明する Linux または Windows VM に固有のカスタマイズ設定を適用します。
管理者から IP アドレスを取得します。たとえば、10.64.1.0 から 10.64.1.9 までの 10 個の IP アドレスを取得します。
これらの IP アドレスのサブネット マスクなど、使用しているネットワークに固有の情報を収集します。
ベース VM が有効であることを確認します(切断されておらず、スナップショットや vMotion の実行中でもないことを確認)。
ゲスト ツールがベース VM にインストールされていることを確認します。必要に応じて更新してください。
[VM Summary] タブに移動し、ゲスト ツールが動作していることを確認します。
[vSphere Web Client Guest Customization] ウィザードを使用して、仮想マシンのクローニングまたはテンプレートからの展開時に適用可能な仕様で、ゲスト オペレーティング システムの設定を保存します。
次の考慮事項を確認し、ウィザードを完了させます。
HX Data Platform ReadyClone の機能を使用して、カスタマイズ仕様の作成時に指定したゲスト名を上書きできます。
HX Data Platform ReadyClone により、VM 名またはゲスト名におけるパターンの使用を有効にできます。
HX Data Platform がサポートする NIC は 1 台のみです。
カスタマイズされた Linux VM の NIC の編集
- HX Data Platform ReadyClone のカスタマイズ プロセスでは、このアドレスが上書きされるため、仮の IP アドレスを使用できます。
- HX Data Platform ReadyClone では、VM のゲスト名が静的 IP アドレスに解決され、クローニングされた VM 用に設定されます。
作成されたカスタマイズ仕様は、[Customization Specification Manager] 内にリストされます。これを使用して、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムをカスタマイズすることができます。
[vSphere Web Client Guest Customization] ウィザードを使用して、仮想マシンのクローニングまたはテンプレートからの展開時に適用可能な仕様で、Windows のゲスト オペレーティング システムの設定を保存します。
(注) | カスタマイズの後、デフォルトの管理者パスワードは、Windows Server 2008 用に保存されません。カスタマイズの実行中、Windows Sysprep ユーティリティが、Windows Server 2008 の管理者アカウントを削除し再作成します。カスタマイズ後、仮想マシンの初回起動時に管理者パスワードをリセットする必要があります。 |
作成されたカスタマイズ仕様は、[Customization Specification Manager] 内にリストされます。これを使用して、仮想マシンのゲスト オペレーティング システムをカスタマイズすることができます。
カスタマイズ仕様を使用して、スタティック IP アドレスを使用する場合に IP アドレスが新しい VM に適用されるようにします。
たとえば、Windows サーバの VM クローンを作成し、DHCP を使用した場合、ゲスト VM には自動的に新しい IP アドレスが割り当てられます。ただし、静的 IP アドレスを使用する場合は、IP アドレスはゲスト VM 内で自動的に複製されません。これを解決するには、カスタマイズ仕様を使用して、HX Data Platform ReadyClone を設定します。
ステップ 1 | 有効な DNS 名を取得し、有効な IP アドレスに転換されることを確認します。
たとえば、100 個の Windows VM のゲスト名を userwinvm1 から userwinvm100 にした状態でプロビジョニングするには、userwinvm1 から userwinvm100 に有効な IP アドレスがあることを確認します。 |
ステップ 2 | クローン元となる VM に、ゲスト VM ツールをインストールします。 |
ステップ 3 | ReadyClone 機能を使用して、クローン元 VM をクローンします。クローンされたゲスト VM は、クローン元 VM のアイデンティティを取得します。 |
ステップ 4 | カスタマイズ仕様を使用して、すべてのクローン VM のアイデンティティを変更します。IP アドレス、ホスト名、VM 名などのパラメータを設定できます。 |
ストレージ クラスタを変更したら、クラスタ内のノード上の仮想マシンのネットワーキングが正しく設定されていることを確認できます。完全な仮想マシン ネットワーキング情報については、UCS Manager のマニュアルを参照してください。
ステップ 1 | VLAN が正しく設定されていることを確認します。
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/ucs-manager/GUI-User-Guides/Network-Mgmt/3-1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1_chapter_0110.html で、『Cisco UCS Manager Network Management Guide』の「VLANs」の章を参照してください。 |
ステップ 2 | vNIC が正しく設定されていることを確認します。
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/ucs-manager/GUI-User-Guides/Network-Mgmt/3-1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1/b_UCSM_Network_Mgmt_Guide_3_1_chapter_0111.html#d24564e315a1635 で、『Cisco UCS Manager Network Management Guide』の「Configuring vNIC Templates」のトピックを参照してください。 |
ステップ 3 | 仮想ポート グループが正しく設定されていることを確認します。
次のリンクから、『VMware vSphere 6.0 Documentation』の「Add a Virtual Machine Port Group」のトピックを参照してください。 http://pubs.vmware.com/vsphere-60/index.jsp?topic=%2Fcom.vmware.vsphere.networking.doc%2FGUID-004E2D69-1EE8-453E-A287-E9597A80C7DD.html |
HX Data Platform ネイティブ スナップショットは、動作している VM のバージョン(状態)を保存するバックアップ機能です。VM をネイティブ スナップショットに戻すことができます。
HX Data Platform プラグインを使用して VM のネイティブ スナップショットを取得します。HX Data Platform ネイティブ スナップショット オプションには、ネイティブ スナップショットの作成、任意のネイティブ スナップショットへの復元、ネイティブ スナップショットの削除が含まれます。タイミング オプションには、毎時、日次、週次があり、15 分単位で設定できます。
ネイティブ スナップショットは VM の複製で、ネイティブ スナップショットが作成された時点での、すべての VM ディスク上のデータの状態と VM の電源の状態(オン、オフ、またはサスペンド)が含まれます。保存した状態へ復元できるようにするには、ネイティブ スナップショットを取得して VM の現在の状態を保存します。
VM が電源オン、オフ、またはサスペンド状態のときに、ネイティブ スナップショットを取得できます。VMware スナップショットの追加情報については、次のリンクから VMware のナレッジ ベース『Understanding virtual machine snapshots in VMware ESXi and ESX (1015180)』の記載を参照してください。http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1015180 http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1015180
HX Data Platform ネイティブ スナップショットは、ネイティブ技術を使用します。ネイティブ スナップショットには、次のような利点があります。
登録済み VM の復元。VM が登録されている場合、電源のオン/オフに関係なく、ネイティブ スナップショット(VM スナップショットと同一)を使用して、スナップショットが作成された時点の状態を復元できます。
高性能。HX Data Platform ネイティブ スナップショットのプロセスは、I/O オーバーヘッドが発生しないため高速です。
VM I/O に依存しない。HX Data Platform ネイティブ スナップショットの作成時間は、VM での I/O に依存しません。
VM のパフォーマンス。HX Data Platform ネイティブ スナップショットは、VM のパフォーマンスを低下させません。
クラッシュ コンシステント。HX Data Platform のネイティブ スナップショットはデフォルトでクラッシュ コンシステントである。I/O クラッシュ整合は、書き込み操作の正しい順序を維持するように定義されます。これにより、アプリケーションはクラッシュから正しく再起動できます。
アプリケーション コンシステント。HX Data Platform CLI で stcli vm snapshot コマンドの quiesce オプションを選択して HX Data Platform ネイティブ スナップショットをアプリケーション コンシステントにすることができます。ゲスト VM 内のアプリケーションは、ホスト VM で実行されているのと同様に透過的に実行されます。詳細については、『Cisco HX Data Platform Command Line Interface Reference CLI Reference』を参照してください。
ファイルシステムの休止は、物理または仮想コンピュータのディスク上のデータをバックアップに適した状態にするプロセスです。このプロセスには、オペレーティング システムのメモリ内キャッシュから、ディスクまたはその他の高レベルのアプリケーション固有のタスクにバッファをフラッシュするなどのアクションが含まれる場合があります。
システムに休止エラーが表示された場合は、次のリンクから、VMware のナレッジ ベース『Troubleshooting Volume Shadow Copy(VSS)quiesce related issues (1007696)』の記載を参照してください。
ノード障害に強いスケジュール済みスナップショット。スケジュール済みスナップショットは、ノードのシャットダウンが必要な管理操作(HM メンテナンス モードや HX オンライン アップグレードなど)に対して耐障害性があります。
スケジュール済みスナップショットは、マルチクラスタ環境では他の HX クラスタで発生する障害に対して耐障害性があります。
統一されたインターフェイス。VMware snapshot managerTM を使用して、HX Data Platform プラグインを介して作成されたネイティブ スナップショットを管理できます。
個別にまたはグループで。ネイティブ スナップショットは、VM レベル、VM フォルダ レベル、またはリソース プール レベルで取得できます。
詳細な進捗とエラー レポート。これらのモニタリング タスクは、リソース プール、フォルダ、および VM レベルのスナップショットのタスク レベルで実行されます。
瞬時のスナップショットの削除。スナップショットと統合の削除は常に瞬時に行われます。
パラレル バッチ スナップショット。パラレル バッチ スナップショットでは、リソース プールまたはフォルダで最大 255 の VM がサポートされます。
VDI 導入サポート。HX のスケジュール済みスナップショットは、VMware ネイティブ テクノロジーを使用する VDI 導入環境のデスクトップ VM でサポートされています。
回復可能な VM。スナップショットが失敗しても、VM は常に回復可能です。
データストア アクセス。スナップショット対象の VM がアクセス可能なマウントポイントにある限り、スナップショットは部分マウント/アクセス可能なデータストアに対して機能します。
スナップショット パラメータ
ネイティブ スナップショット:HX Data Platform プラグインを使用して最初のネイティブ スナップショットを作成した後、vSphere Web クライアントでさらにスナップショットを作成する場合は、これらも同様にネイティブであると見なされます。ただし、HX Data Platform プラグインではなく vSphere Web クライアントを使用して最初のスナップショットを作成する場合は、vSphere Web クライアントのスナップショットは非ネイティブであると見なされます。
保存スナップショットの最大数:VMware における VM ごとのスナップショットの上限は、現在、31 です。この上限は、VMware で作成されたスナップショット、HX Data Platform の SENTINEL スナップショット、HX Data Platform のネイティブ スナップショットを含んだ合計になります。
詳細については、次のリンクから VMware のナレッジ ベース『Committing snapshots in vSphere when more than 32 levels of snapshots are present fails with the error: Too many levels of redo logs (1004545)』を参照してください。 https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1004545
スケジュール済みスナップショット:VM とそのリソース プールで、スナップショットが重複してスケジュールされないようにしてください。
VM
削除された VM:ネイティブ スナップショットのライフサイクルは、VM スナップショットと同様であり、仮想マシンに関連付けられています。VM が故意にまたは誤って削除されると、関連するすべてのスナップショットも削除されます。スナップショットには、削除された VM から回復するメカニズムはありません。VM の削除から保護するには、バックアップ ソリューションを使用します。
HX Data Platform ストレージ コントローラ VM:ストレージ コントローラ VM のスナップショットはスケジュールできません。
HX Data Platform に属していない VM:HX Data Platform データストアに存在しない VM では、スナップショットは失敗します。これは、VM レベル、VM フォルダ レベル、またはリソース プール レベルのスナップショットにあてはまります。スナップショットを作成するには、VM は HX Data Platform ストレージ クラスタ内の HX Data Platform データストアに存在する必要があります。
中断状態の VM:最初のネイティブ スナップショット(SENTINEL スナップショット)を中断状態の VM から作成することはサポートされていません。
vCenter
準備ができているストレージ クラスタ:ネイティブ スナップショットを許可するには、ストレージ クラスタが、十分なスペースがあり、オンラインであるなど、正常な状態である必要があります。データストアにアクセス可能である必要があります。VM が有効であり、移行状態(vMotion 実行中など)であってはなりません。
vMotion:vMotion は、ネイティブ スナップショットのある VM でサポートされています。
Storage vMotion:Storage vMotion は、ネイティブ スナップショットのある VM ではサポートされていません。VM を別のデータストアに移動する必要がある場合は、Storage vMotion を実行する前にスナップショットを削除してください。
名前付け
名前の重複:HX Data Platform vCenter で、VM やリソース プールの名前が重複しないようにしてください。そうしない場合、スナップショットが失敗します。これには、ネストされたリソース プール内の親および子、別の vCenter クラスタ内のリソース プールが対象となります。
名前に含まれる文字:スナップショットを有効にするすべてのゲスト/ユーザ VM 名に特殊文字、ドット(.)、ドル記号($)、またはアクセント(`)を使用しないでください。
ディスクとデータストア
VM データストア:ネイティブ スナップショットを作成する前に、すべての VM(VMDK)ディスクが同じデータストアにあることを確認します。これは HX スナップショットにすぐに適用され、また HX スケジュール済みスナップショットにも適用されます。
シック ディスク:ソース ディスクがシック ディスクの場合、VM のディスクのスナップショットもシックになります。スナップショットに対応するためデータストア サイズを大きくしてください。
仮想ディスク タイプ:VMware は、さまざまな仮想ディスク バッキング タイプをサポートします。最も一般的なタイプは FlatVer2 形式です。ネイティブ スナップショットはこの形式でサポートされています。
その他の仮想ディスク形式には、Raw Device Mapping(RDM)、SeSparse、VmfsSparse(Redlog 形式)などがあります。これらの形式の仮想ディスクが含まれている VM は、ネイティブ スナップショットではサポートされていません。
ログイン アクセス
SSH:SSH がストレージ クラスタ内のすべてのノード上の ESX で有効になっていることを確認してください。
制限事項
オブジェクト |
最大数 |
---|---|
スナップショット |
ストレージ クラスタあたり 30 VMware の上限は 31 です。1 つのスナップショットが SENTINEL で使用されます。 |
データ ストア |
ストレージ クラスタあたり 8 |
VM |
ホストあたり 1024 |
電源をオンにした VM |
ホストあたり 100 |
VM あたりの vDisk 数 |
VM あたり 60 |
VM のスナップショットを初めて作成する場合は、常に HX Data Platform のスナップショット機能を使用します。これで、後続のスナップショットがすべてネイティブ形式になります。
最初のスナップショットを作成するときには VMware のスナップショット機能を使用しないでください。
VMware のスナップショットは redo ログ技術を使用するため、オリジナルの VM でパフォーマンスが低下する要因となる可能性があります。このパフォーマンスは、追加されたそれぞれのスナップショットでさらに低下します。
ネイティブ形式のスナップショットは、最初のネイティブ スナップショットが作成された後の VM のパフォーマンスには影響しません。
redo ログ スナップショットを取る場合は、redo ログ スナップショットを保存する VMware ESXi ホストで、/etc/vmware/config ファイルを編集して、snapshot.asyncConsolidate="TRUE" を設定します。
最初のスナップショットを作成する前に、VM にすべての VMDK を追加します。
VMDK が VM に追加されると、追加の SENTINEL スナップショットが取得されます。それぞれの追加の SENTINEL は、追加スナップショット向けの領域を使用します。
たとえば、既存の VM があって新しく 2 つの VMDK を追加する場合、次のスナップショットのスケジュールで新しい SENTINEL が 1 つ作成されます。スナップショット スケジュールの保持数を確認して、十分なスナップショット スロットが使用可能であることを確認してください。1 つは新しい SENTINEL 向けで、1 つはスナップショット向けです。
多数のスナップショットを作成する際には、次の点を考慮します。
ストレージ クラスタ内の VM で vCenter が稼働している場合は、vCenter VM のネイティブ スナップショットを作成しないでください。これは、VMware KB「VMware VirtualCenter Server service fails due to a quiesced snapshot operation on the vCenter Server database virtual machine (2003674)」に関連しています。 https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2003674
[Snapshot Now] または [Scheduled Snapshot] を介して VM のスナップショットを初めて作成する場合、HX Data Platform プラグインは SENTINEL スナップショットと呼ばれるベースのスナップショットを作成します。SENTINEL スナップショットにより、後続のスナップショットがすべてネイティブ スナップショットであることが保証されます。
SENTINEL スナップショットは、復元された VM が、VMware の redo ログをベースにした仮想ディスクを保持することを防ぎます。redo ログをベースにした仮想ディスクが生じるのは、オリジナルのスナップショットが削除され、VM が 2 番目に古いスナップショットから復元される時です。
SENTINEL スナップショットは、復元可能なネイティブ スナップショットに追加されるものです。VMware ごとに使用可能なスナップショットには、合計で 31 という制限があり、SENTINEL スナップショットは、そのうちの 1 つを使用します。
SENTINEL スナップショットの使用
スナップショットのタイムスタンプとスケジュールの内容と表示に関係するオブジェクトが 3 つあります。
vSphere と vCenter は UTC 時間を使用します。
vSphere Web クライアントはブラウザのタイムゾーンを使用します。
HX Data Platform プラグイン、ストレージ クラスタ、ストレージ コントローラ VM は同じタイムゾーンを使用します。これはストレージ クラスタ全体に適用されます。これらに使用されるタイムゾーンは設定可能です。デフォルトは UTC です。
スケジュールの設定にはストレージ コントローラ VM の時刻が使用されます。スナップショットの作成には vSphere UTC 時刻が使用されます。ログとタイムスタンプは、その表示方法に応じて異なります。
スケジュールの作成時に、スケジュール時刻が UTC に変換されます。HX Data Platform プラグインでスケジュールを表示すると、コントローラ VM の時刻が表示されます。作成されたスナップショットを vCenter イベント ログで表示すると、UTC 時刻が表示されます。
各オブジェクトに複数のタイムゾーンを適用することが可能であるため、HX Data Platform プラグインと vCenter ログに表示されるイベント メッセージとスケジュールが同期していないように見えることがあります。ただし、これは各表示オプションに割り当てられているタイムゾーンによる表面上の結果に過ぎません。同一タイムゾーンに変換すると、同一時刻に変換されます。たとえば、5:30pm PST、8:30PM EST、1:30AM UTC はすべて同じ時刻です。
[vSphere Scheduled Task] タブの場合、HX Data Platform プラグイン内で作成したスケジュール済みのスナップショットと同じ時間を表示し、ストレージ コントローラ VM を UTC に設定します。
ローカルのタイムゾーン設定に基づいて、スナップショットをスケジュールに沿って実行するには、ストレージ クラスタ用のタイムゾーンを設定します。デフォルトでは、ストレージ コントローラ VM は HX Data Platform のインストール中に設定された UTC のタイムゾーンを使用します。
vSphere のスケジュールされたタスクのリスト。vSphere とストレージ コントローラ VM が同じタイムゾーンを使用していない場合、[vSphere Scheduled tasks] タブでは [HX Data Platform Schedule Snapshot] ダイアログでスケジュールした時間とは異なる時間が表示される場合があります。
vSphere のタスク完了リスト。時間単位のスナップショットを設定すると、スナップショット スケジュールは特定の開始時間と終了時間の間で実行されます。[vSphere Task] ウィンドウでは、スケジュールされたスナップショットが時間単位で指定された終了時刻の後で完了したというステータスを表示することがあります。このメッセージは、vSphere がスナップショットのシーケンスの完了を確認したことを示しています。
指定された時間に、vSphere はスナップショットを作成する必要があるか、終了時間外であるかを調べ、スナップショットが不要であることを確認した上で、より大きなタスク(毎時間の一連のスナップショットの取得)が完了したことを示すステータス メッセージをポストします。
ストレージ コントローラ VM のコマンド ラインから、タイムゾーンの設定を参照します。
$ stcli services timezone show
ストレージ クラスタのタイムゾーンを変更します。
$ stcli services timezone set --timezone timezone_code
タイムゾーンのコードに関する詳細については、https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_tz_database_time_zones などからタイムゾーンのリファレンスを参照してください。
HX ストレージ クラスタ内の VM に関する redo ログ スナップショットを取る場合は、redo ログ スナップショットを保存する ESXi ホストの設定を編集します。この手順が完了していない場合は、VM がスナップショット統合中に機能しなくなる可能性があります。
redo ログ スナップショットは、HX Data Platform のスナップショット機能ではなく、VMware のスナップショット機能を介して作成されるスナップショットです。
ESXi ホストのコマンド ラインにログインします。
ファイル /etc/vmware/config を探して編集用に開きます。
snapshot.asyncConsolidate パラメータを TRUE に設定します。
snapshot.asyncConsolidate="TRUE"
ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータから、VM レベル、VM フォルダ レベル、またはリソース プール レベルを選択します。たとえば、 の順に選択し、vCenter 内での VM のリストを表示します。 | ||
ステップ 2 | ストレージ クラスタ VM を選択し、[Actions] メニューを開きます。[VM information] ポートレット内で、VM を右クリックするか [Actions] メニューをクリックします。
| ||
ステップ 3 | を選択して、[Snapshot] ダイアログボックスを表示します。 | ||
ステップ 4 | [snapshot] ダイアログボックスにスナップショットの名前を入力します。 | ||
ステップ 5 | スナップショットの説明を入力します。 | ||
ステップ 6 | [OK] をクリックして設定内容を確定します。
[Recent Tasks] タブでは、次のステータス メッセージが表示されます。 Create virtual machine native snapshot. The first snapshot |
スナップショット スケジュールをストレージ クラスタ オブジェクト(VM、VM フォルダ、リソース プール)に適用します。
(注) | vCenter クラスタを再登録すると、HX Data Platform のスナップショット スケジュールは失われます。この場合は、スナップショット スケジュールを再設定します。 |
スナップショットをスケジュールして、バックアップ要件を調整できます。たとえば、重要なデータについてはより頻繁にスナップショットを保持できます。障害発生時には、直近のスナップショットの復元か、カスタムのリアルタイム スナップショットを作成できます。重要度の低いデータに関しては、頻繁なスナップショットの作成やバックアップ コピーの保持は必要ありません。
スナップショットのスケジューリングで、バックアップに要するコストを制御できます。ストレージ クラスタの各 VM で、時間単位、日単位、または週単位でスナップショットをスケジュールできます。個別の VM の最大頻度は、1 時間に 1 度です。時間単位の設定は 15 分単位です。
最後のスナップショットの終了時間が 00 分より前になるように注意してください。
24 を超える単位でスナップショットをスケジュールするには、開始時間を設定し、その後終了時間を 1 時間前に設定します。たとえば、時間が 15 分の設定で、午後 4 時を開始にして午後 3 時を終了にします。このタスクは、スナップショットを午後 4 時 14 分、午後 5 時 15 分 ...午前 12 時 15 分、午前 1 時 15 分 ...午後 2 時 15 分、午後 3 時 15 分に取得します。その後、24 時間のサイクルで再起動します。注:VM ごとの最大スナップショット数は 32 です。そのため、取得可能な時間単位のスナップショットは最大 32 時間です。
スケジュール スナップショットには、ストレージ コントローラ VM の現在のタイム ゾーン設定に基づく、スナップショットの設定時間が表示されます。そのため、スナップショットを午後 7 時 PST に設定し、ストレージ コントローラ VM のタイム ゾーンを EST に変更した場合、次にスケジューラのウィンドウを開くときには、設定時間は午後 10 時 EST に自動で更新されています。
ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータのホームページから、VM、VM フォルダ、またはリソース プール リストを選択します。
たとえば、 の順に選択し、vCenter 内での VM のリストを表示します。 |
ステップ 2 | ストレージ クラスタ VM、VM フォルダ、またはリソース プールを選択し、[Actions] メニューを開きます。
オブジェクトを右クリックするか、または [Actions] メニューをクリックします。 |
ステップ 3 | [Actions] メニューから を選択し、[Schedule Snapshot] ダイアログ ボックスを表示します。 |
ステップ 4 | スナップショットの頻度を選択します。
時間単位、日単位、週単位の頻度を示すボックスをクリックし、開始日、開始時刻、および期間を設定します。 |
ステップ 5 | 保持するスナップショットの数を設定します。
最大数に達すると、新しいスナップショットの作成に伴って古いスナップショットが削除されます。 |
ステップ 6 | 必要に応じて、既存のスケジュール済み項目を選択解除します。
以前のスケジュールが存在している場合は、項目を選択解除すると、今後のスケジュールからこれらの項目が削除されます。 |
ステップ 7 | [OK] をクリックしてスケジュールを受け入れ、ダイアログを閉じます。 |
スナップショットを、毎時間(特定の時刻)、毎日(特定の時刻)または毎週(選択した曜日と時刻)作成します。
VM、VM フォルダ、またはリソース プールの [Schedule Snapshot] ダイアログボックスを開きます。
ステップ 1 | [Schedule Snapshot] ダイアログボックスで [Enable Hourly Snapshot]、[Enable Daily Snapshot]、または [Enable Weekly Snapshot] のチェックボックスをオンにします。 |
ステップ 2 | ドロップダウン リストの [Start] をクリックし、開始時間を選択します。時間、15 分単位の分、午前または午後を選択します。 |
ステップ 3 | スナップショット スケジュールを時間単位で設定するには、[Until] ドロップダウン リストをクリックして、終了時間を選択します。時間、15 分単位の分、午前または午後を選択します。時間で、[Start] と同じ値に分を設定します。
HX Data Platform プラグインは、開始時間と終了時間の間で毎時間ごとに VM のスナップショットを作成します。 |
ステップ 4 | 対応するチェック ボックスをオンにして、スナップショットを取得する曜日([Days])を指定します。 |
ステップ 5 | [Retention] で、数値を入力するか矢印ボタンを使用して、スケジュールごとに保持するコピーの最大数を指定します。 |
ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータのホームページから、VM、VM フォルダ、またはリソース プール リストを選択します。
たとえば、 の順に選択し、vCenter 内での VM のリストを表示します。 |
ステップ 2 | ストレージ クラスタ VM、VM フォルダ、またはリソース プールを選択し、[Actions] メニューを開きます。
オブジェクトを右クリックするか、または [Actions] メニューをクリックします。 |
ステップ 3 | [Actions] メニューから を選択し、[Schedule Snapshot] ダイアログ ボックスを表示します。 |
ステップ 4 | 今後不要なスケジュール オプションをオフにします。 |
ステップ 5 | [OK] をクリックして変更を受け入れ(変更には、以前に設定されていたスケジュールの削除などがあります)、ダイアログを終了します。 |
ステップ 6 | スケジュールが削除されたことを確認します。
ストレージ クラスタ VM、VM フォルダ、またはリソース プールを選択します。vCenter のタブ、 をクリックします。これで、以前のスナップショット スケジュールが表示されなくなります。 |
スナップショットを復元すると、VM がスナップショットに保存されている状態に戻ります。スナップショットの復元は、一度に 1 つの VM で実行します。これはリソース プール レベルまたは VM フォルダでは実行されません。スナップショットの復元は、HX Data Platform プラグインではなく vCenter Snapshot Manager で実行されます。
VM のスナップショットが存在している必要があります。
ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータのホームページから、VM レベル、VM フォルダ レベル、またはリソース プール レベルを選択します。たとえば、[vCenter Inventory Lists] > [Virtual Machines] の順に選択し、vCenter 内での VM のリストを表示します。 |
ステップ 2 | ストレージ クラスタ VM を選択し、[Actions] メニューを開きます。[VM information] ポートレット内で、VM を右クリックするか [Actions] メニューをクリックします。 |
ステップ 3 | を選択し、vSphere Snapshot Manager を開きます。 |
ステップ 4 | 選択した VM のスナップショット階層から、復元するスナップショットを選択します。 |
ステップ 5 | 復元された VM は VM リストに追加され、電源がオフになります。場合によっては、VM スナップショットから復元した VM がすでに電源オンになっていることがあります。 の順にクリックします。 |
ステップ 6 | 復元した VM を選択し、電源をオンにします。 |
スナップショットの削除は、HX Data Platform プラグインではなく vSphere インターフェイスで管理されます。