Cisco HyperFlex の vCenter の概要
インストール、クラスタの設定を含む HX Data Platform の導入には、vCenter サーバが必要です。通常、vCenter は HX Data Platform のストレージ クラスタとは別のサーバです。物理サーバを vCenter サーバ アプリケーション専用にする代わりに、Cisco HyperFlex クラスタで vCenter サーバをインストールするオプションがあります。
HX Data Platform のストレージ クラスタでホストされる vCenter サーバは、ネストされた vCenter と呼ばれます。このクラスタのインストール時に、この vCenter クラスタは外部でホストされて、後から HX Data Platform のストレージ クラスタに移行されます。vCenter VM は、VMware vCenter サービス アプライアンス(VCSA)または Windows Server VM 上の Windows vCenter のいずれの環境も可能です。
(注) |
このマニュアルでは、HyperFlex クラスタで稼動する vCenter がある設定を導入し、実行することを目的としています。 |
シナリオ
ネストされた vCenter VM を設定するには、シナリオを選択します。
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顧客が HX および vCenter を最初からインストールしようと考えています。
前提条件
この手順では、HyperFlex の導入プロセス時に一時的に vCenter を実行できる VMFS パーティションでフォーマットされた外部 USB デバイスを利用します。具体的には、この手順は、USB 3.0 コネクタを使用して HX ノードに接続するのに十分な容量がある SSD を使用して実施しました。(例:USB 3.0 コネクタを使用して HX-220c サーバに接続されている Samsung SSD T3(250GB)モデルの MU-PT250B)。
取り付け手順
次の章のインストール手順の項に記載された手順を完了します。
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顧客には、HX のインストール完了後に HX に移行する予定の仮想化された既存の vCenter があります。
要件を満たし、既知の制約について把握します。
取り付け手順
次の章のHX Data Platform のインストールおよびのインストール手順の項に従います。
要件
ネストされた vCenter オプションが必要です。
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vCenter が VM にインストールされています。
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USB のサポートを確実に受けられるように、vSphere 6.0 以降、vCenter 6.0 以降、ESXi 6.0 以降を使用してください。
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vCenter をインストールする際には、組み込みの Platform Services Controller オプションを選択します。外部の Platform Services Controller はサポートされていません。
既知の制約
vCenter が HX Data Platform のストレージ クラスタ内の VM にインストールされる場合、vCenter に関連する制限事項がいくつかあります。
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vCenter の自動開始機能が制限されます。
HX ストレージ クラスタ内の VM にインストールされる vCenter は自動的に再起動するとは限りません。このマニュアルの最後に記載されている「手動でローカル ホストから vCenter を再起動する」の項を参照してください。-
ストレージ クラスタが HA 用に適切に設定されていれば、ホストしているノードが機能しない場合に vCenter が自動的に再起動します。
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ストレージ クラスタ全体が停電の被害を受けた場合、HA は vCenter VM を再起動しないので、手動による介入が必要です。
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ストレージ クラスタが段階的にダウンする場合、ローカル ホストから vCenter の電源を手動で起動する必要があります。
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各 HX ノードがローリング アップグレード中にダウンする場合、DRS が有効であれば vCenter VM が自動的に移行します。DRS が有効でない場合、vCenter VM を手動で移行する必要があります。
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ストレージ クラスタがダウンしていたり、またはシャットダウンが必要である場合、vCenter で完了したサポート関連の操作を ESX ホストで直接実行する必要があります。
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特定の制限があるため VC VM のスナップショットは作成できません。詳細については、VMware のサポート技術情報の記事 を参照してください。
この制限は、スケジュールされたスナップショット、1 回限りのスナップショットにも適用されます。vCenter VM を含むフォルダまたはリソース プールでスナップショットをスケジュールしていないことを確認してください。
スナップショットは、ストレージ クラスタが ENOSPACE 状態のときには削除できません。
スナップショットの削除は、ストレージ クラスタの領域を回復させるためによく使用されます。ストレージ クラスタが ENOSPACE になると、そのストレージ クラスタでホストする VM ではこれ以上書き込みを実行できなくなります。この制限には vCenter VM が含まれます。このため、HX ストレージ クラスタでホストされる vCenter は操作を実行できません。この制限には、ストレージ クラスタの ENOSPACE 状態を終了できるようにスナップショットを削除する操作も含まれます。ESX サーバのコマンドライン オプションを使用してスナップショットを削除してください。
Cisco HyperFlex 上での vCenter のインストール手順
HX サーバに接続された USB に新たな vCenter を導入する
前提条件
VMFS パーティションでフォーマットされている外部 USB デバイスを準備して、HyperFlex の導入プロセス中に一時的に vCenter を実行できるようにします。
USB ストレージ デバイスには、vCenter の導入を格納して作業用の空き領域を確保するのに十分な容量が必要です。次の vCenter 導入をシン ディスクを使用してテストしました。
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Tiny(ホスト 10 台、VM 100 個まで)では、空き領域が 20 GB 必要です
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Small(ホスト 100 台、VM 1,000 個まで)では、空き領域が 30 GB 必要です
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Medium(ホスト 400 台、VM 4,000 個まで)では、空き領域が 40 GB 必要です
(注) |
このプロセス専用の USB ストレージ デバイスを使用することを強くお勧めします。パーティション テーブルが変更され、ファイル システムが USB デバイス上に作成されます。先に進む前に、USB ストレージ デバイス内にある失いたくないデータをバックアップします。次の説明では、SanDisk Cruzer Glide 製の 64 GB の USB サム ドライブを使用しています。 |
手順
手順
ステップ 1 |
USB デバイスを準備します。 |
ステップ 2 |
vCenter 導入ウィザードから、vCenter を展開します。vCenter テンプレートを使用します。『VMware vCenter Server™ 6.0 Deployment Guide』を参照してください。 導入時に、USB デバイス上で新しい VMFS データストアを選択します。 |
ステップ 3 |
HX ノードにインストールされたすべての HX Data Platform VIB が HX Data Platform インストーラのバージョンと一致していることを確認します。バージョンを同期するために、各 HX ノード上で必要となる VIB を手動でインストールします。 |
HX Data Platform のインストール
この手順は、外部サーバの vCenter および組込まれているホスト USB の vCenter に適用されます。各シナリオの違いに注意してください。
手順
手順
ステップ 1 |
通常の手順とベスト プラクティスを使用して HX クラスタ インストーラを実行します。 このプロセスでは、VM にインストール済みの vCenter に HX Data Platform インストーラをポイントします。 この vCenter(外部または USB にインストールされている)は、HXDP のインストール中も稼動し続けます。 |
ステップ 2 |
ESX サーバのホスト名が DNS で解決できない場合は、すべてのコントローラ VM の |
HX ストレージ クラスタに vCenter VM を移行
前提条件
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HX Data Platform がインストールされており、クラスタが作成されている。
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vCenter が VM 内にある 。USB または外部サーバも使用できます。
手順
手順
ステップ 1 |
HX Data Platform プラグインを使用して新しい HX データストア(例:ds1)を作成します。 |
ステップ 2 |
vCenter で現在の場所(USB または外部サーバ)から新しい HX データストアにストレージ vMotion を実行します。
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ステップ 3 |
DRS の設定を設定します。 DRS および HA を有効にします。 『Cisco HyperFlex Systems Getting Started Guide』の「Setting HA Heartbeat」の項を参照してください。 DRS が VM を移行できるように vMotion のインターフェイスを設定します。 |
ステップ 4 |
vSphere クラスタから、 の順に選択します。
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ステップ 5 |
DRS の PIN のルールを作成します。 次の手順は、既知のホストに vCenter VM を配置します。これにより、トラブルシューティングと手動による再起動が簡単になります。シャットダウン前に vCenter VM を停止するといった操作が必要となる手順を実行するために、すべてのホストの vCenter VM を検索することができます。詳細については、VMware のマニュアルを参照してください。 DRS をサポートしていないライセンスを使用している場合、この手順は不要です。
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手動でローカル ホストから vCenter を再起動する
通常、vCenter はシャットダウンされたり、強制的にシャットダウンされると、自動的に再起動します。ただし、vCenter VM が HX Data Platform のノードでホストされていると、ストレージ クラスタを完全に回復するのに手動の手順が必要です。
停電後のクラスタの回復
手順
ステップ 1 |
ESX サーバの電源をオンにします。 これにより、コントローラ VM をはじめとする、サーバの VM の電源が入ります。 |
ステップ 2 |
ストレージ クラスタが HX Data Platform 側からオンラインであることを確認します。
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ステップ 3 |
vCenter VM の電源をオンにして、準備が完了するまで待機します。 vCenter VM の準備が完了したかどうか確認するには、ブラウザの vSphere Web クライアントにログインします。 |
ステップ 4 |
コントローラ VM からストレージ クラスタがオンラインになっていることを確認します。 コントローラ VM にログインしてコマンドを実行します。 # stcli cluster info 応答の例
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Administrative Shutdown 後のクラスタの回復
手順
ステップ 1 |
ESX ホスト上で vCenter VM の # vimcmd vmsvc/getallvms |
ステップ 2 |
手順 1 の
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ステップ 3 |
HX Data Platform 側からストレージ クラスタを回復します。 コントローラ VM にログインしてコマンドを実行します。 # stcli cluster start |
ステップ 4 |
ストレージ クラスタが HX Data Platform 側からオンラインであることを確認します。
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ステップ 5 |
vCenter VM の電源をオンにして、準備が完了するまで待機します。 vCenter VM の準備が完了したかどうか確認するには、ブラウザの vSphere Web クライアントにログインします。 |
ステップ 6 |
コントローラ VM からストレージ クラスタがオンラインになっていることを確認します。 コントローラ VM にログインしてコマンドを実行します。 # stcli cluster info 応答の例
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