SCSI 書き込みアクセラレーションとテープ アクセラレーション

この付録では、SCSI 書き込みアクセラレーション、テープ アクセラレーション、および圧縮の概念について説明します。

SCSI 書き込みアクセラレーション

SCSI 書き込みアクセラレーション機能によって、FCIP ま他はファイバチャネルを使用して広域ネットワーク上でストレージ トラフィックをルーティングする場合のアプリケーション書き込みパフォーマンスを大幅に改善できます。書き込みアクセラレーションがイネーブルの場合、書き込み処理に関する WAN 遅延の影響を最小限に抑えることによって、WAN スループットが最大化されます。

SCSI 書き込みアクセラレーション で、書き込みアクセラレーションを使用せずに WRITE コマンドを実行する場合は、ラウンドトリップ トランスファー(RTT)が 2 つ必要ですが、書き込みアクセラレーションを使用して WRITE コマンドを実行する場合に必要な RTT は 1 つのみです。最大サイズのトランスファー レディが FCIP リンクのホスト側からホストに戻されたあとで、WRITE コマンドがターゲットに到達します。これにより、ホストは FCIP またはファイバチャネル リンク上で WRITE コマンドおよびトランスファー レディを長時間待機しなくても、書き込みデータ送信を開始できます。また、FCIP またはファイバチャネル リンクを経由して交換する場合には複数の Transfer Ready が必要ですが、これによる遅延もなくなります。

Figure 1. SCSI 書き込みアクセラレーション

SCSI テープ アクセラレーション

Figure 2. 書き込み処理の場合の SCSI テープ アクセラレーション

FCIP またはファイバ チャネル トンネルのテープ側にあるもう片方の Cisco MDS スイッチでは、受信したコマンドおよびデータをバッファに格納します。その後、テープ ドライブからの Transfer Ready を待ち受けてデータを転送することにより、テープ ドライブのバックアップ サーバーとして機能します。

Figure 3. 読み取り処理の場合の SCSI テープ アクセラレーション

Cisco NX-OS は、WAN 全体で信頼性の高いデータ配信を可能にします。読み取り処理中のテープ メディア エラーは、エラー処理のためにリストア サーバーに戻されますが、それ以外のエラーは Cisco NX-OS ソフトウェアで回復されます。