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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
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Cisco APIC リリース 1.0 からリリース 1.2 まで、デフォルト CLI は管理対象オブジェクト(MO)および管理情報モデルのプロパティから上で直接動作するコマンドの Bash シェルでした。Cisco APIC リリース 1.2 以降のデフォルト CLI は NX-OS スタイル CLI です。オブジェクト モデル CLI は、最初の CLI プロンプトで bash コマンドを入力することにより使用できます。 |
ステップ 1 |
セキュア シェル(SSH)クライアントから、username@ip-address の APIC への SSH 接続を開きます。 初期設定時に設定した管理者のログイン名とアウトオブバンド管理 IP アドレスを使用します。たとえば、admin@192.168.10.1 などがこれに該当します。 |
ステップ 2 | プロンプトが表示されたら、管理者パスワードを入力します。 |
NX-OS スタイル CLI を入力する場合、最初のコマンド レベルは EXEC レベルになります。このレベルから、次のコンフィギュレーション モードに移行できます。
NX-OS スタイル CLI で続行するには、EXEC モードのままにするか、configure と入力してグローバル コンフィギュレーション モードに移行できます。
NX-OS スタイル CLI コマンドの詳細については、『Cisco APIC NX-OS Style CLI Command Reference』を参照してください。
オブジェクト モデル CLI に移行するには、bash と入力します。
オブジェクト モード CLI コマンドの詳細については、『Cisco APIC Command-Line Interface User Guide, APIC Releases 1.0 and 1.1』を参照してください。
NX-OS スタイルの CLI は、ルートに EXEC モードを持つコマンド モードの階層にまとめられています。この中には、グローバル コンフィギュレーション モードで始まるコンフィギュレーション サブモードのツリーも含まれます。利用できるコマンドは、現在のモードによって異なります。任意のモードで使用可能なコマンドのリストを取得するには、システム プロンプトで疑問符(?)を入力します。
モード |
アクセス方法 |
プロンプト |
終了方法 |
---|---|---|---|
EXEC |
APIC のプロンプトから、execsh を入力します。 |
apic# |
終了してログイン プロンプトに戻るには、exit コマンドを使用します。 |
グローバル コンフィギュレーション |
EXEC モードから、configure コマンドを入力します。 |
apic(config)# |
コンフィギュレーション サブモードを終了して親モードに戻るには、exit コマンドを使用します。 コンフィギュレーション モードまたはサブモードを終了して EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用します。 |
DNS の設定 |
グローバル コンフィギュレーション モードから dns コマンドを入力します。 |
apic(config-dns)# |
コンフィギュレーション モードには、同じような機能を実行するコマンドが同じレベルに集められた、いくつかのサブモードがあります。たとえば、システム、設定、またはハードウェアに関する情報を表示するコマンドはすべて show コマンドとしてグループ化されています。また、スイッチを設定できるコマンドはすべて configure コマンドとしてグループ化されています。
EXEC モードでは使用できないコマンドを実行するには、階層の最上位となるサブモードから開始します。たとえば、DNS を設定するには、configure コマンドを使用してグローバル コンフィギュレーション モードに入り、次に dns コマンドを入力します。DNS 設定サブモードに入ると、次の例のように、使用可能なコマンドを照会できます。
apic1# configure apic1(config)# dns apic1(config-dns)# ? address Configure the ip address for dns servers domain Configure the domains for dns servers exit Exit from current mode fabric Show fabric related information no Negate a command or set its defaults show Show running system information use-vrf Configure the management vrf for dns servers where Show the current mode apic1(config-dns)# end apic1#
各サブモードを使用すると、プロンプトのより下の階層で作業できます。現在のモードの階層を表示するには、次の例のように configure コマンドを使用します。
apic1# where exec apic1# configure apic1(config)# pod 1 apic1(config-pod)# ntp apic1(config-ntp)# where configure; pod 1; ntp
現在のレベルを終了し、前のレベルに戻るには、exit と入力します。直接 EXEC レベルに戻るには、end と入力します。
CLI セッションを開始する場合、最初は EXEC モードから始めます。この EXEC モードから、コンフィギュレーション モードを開始できます。EXEC コマンドの大半は、現在の設定状態を表示する show コマンドのような 1 回限りのコマンドです。
コンフィギュレーション モードでは、既存の設定を変更できます。変更した設定を保存すると、スイッチの再起動後も変更内容が保存されます。コンフィギュレーション モードを開始すると、さまざまなプロトコル固有モードに入ることができます。コンフィギュレーション モードは、すべてのコンフィギュレーション コマンドの開始点です。
すべてのコマンド モードで、疑問符(?)を入力することにより、使用できるコマンドのリストを表示できます。
apic1(config-dns)# ? address Configure the ip address for dns servers domain Configure the domains for dns servers exit Exit from current mode fabric Show fabric related information no Negate a command or set its defaults show Show running system information use-vrf Configure the management vrf for dns servers where Show the current mode apic1(config-dns)# end apic1#
特定の文字シーケンスで始まるコマンドの一覧を表示するには、それらの文字を入力した後に疑問符(?)を入力します。疑問符の前にスペースを入れないでください。
apic1# sh? show show running system information shutdown shutdown controller apic1#
コマンドの入力を完了するには、Tab キーを押します。
apic1# shu<TAB> apic1# shutdown
キーワードまたは引数のリストを表示するには、キーワードまたは引数の代わりに疑問符を入力します。疑問符の前にスペースを 1 つ入れてください。この形式のヘルプをコマンド構文ヘルプと呼びます。入力したコマンド、キーワード、および引数に基づいて、使用できるキーワードまたは引数を表示するためです。
apic1(config-dns)# use-vrf ? inband-mgmt Configure dns on inband oob-mgmt Configure dns on out-of-band apic1(config-dns)#
略語が明確であれば、コマンドを省略できます。この例では、configure コマンドが省略されています。
apic1# conf apic1(config)#
多くの設定コマンドでは、no キーワードをコマンドの前に付けて、設定を削除したり、設定をデフォルト値に戻したりすることができます。この例では、以前に設定された DNS アドレスを設定から削除する方法を示しています。
apic1(config-dns)# address 192.0.20.123 preferred apic1(config-dns)# show dns-address Address Preferred ------------------- --------- 192.0.20.123 yes apic1(config-dns)# no address 192.0.20.123 apic1(config-dns)# show dns-address Address Preferred ------------------- ---------
Bash シェルの単一のコマンドを実行するには、次に示す例のように bash -c 'path/command' を入力します。
apic1# bash -c '/controller/sbin/acidiag avread'
NX-OS スタイル CLI のすべてのモードまたはサブモードから Bash コマンドを実行できます。
設定フィールドがユーザ定義のテキストで構成されている場合、Bash での誤った解釈を避けるため、「$」などの特殊文字はエスケープ(「\$」)し、単語または文字列全体は単一引用符で囲む必要があります。
APIC の NX-OS スタイル CLI の使用方法には、次のような従来の NX-OS CLI とは異なる点があります。
グローバル コンフィギュレーション モードでは、configure terminal ではなく、configure コマンドを入力します。
特定のリーフ スイッチ上のノード レベルの設定を行うには、最初に leaf コマンドを使用して、スイッチに移動する必要があります。
物理ポートを指定するためのコマンド構文は若干異なります。たとえば、イーサネット ポートは、ethx/y ではなく、eth x/y と指定します。
設定フィールドが、パスワードなどのユーザ定義のテキストで構成されている場合、Bash での誤った解釈を避けるため、「$」または「!」などの特殊文字はバックスラッシュ(「\$」)でエスケープするか、単語または文字列全体を単一引用符で囲む必要があります。
いくつかのコマンド ショートカットは、Bash の動作により以下のように異なります。
OSPF 設定により、area route-map および area connectivity コマンドが追加されます。