この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco WebEx Messenger 管理ツールを使用すると、組織管理者は、Cisco WebEx へのユーザ アクセスをモニタ、管理、制御、および強化することができます。Cisco WebEx の管理者は組織管理者と呼ばれます。組織管理者は、Cisco WebEx ユーザが使用可能な機能を制御し、それらの機能の使用方法を決定します。
Cisco WebEx Connect サービスは、Cisco WebEx Messenger に商標変更されました。Cisco WebEx 管理ツールは、この変更を反映するために近々更新されます。
ここでは、Cisco WebEx Messenger 管理ツールを使用して迅速に作業を開始するためのタスクの概要について説明します。
(注) | シングル サインオンまたはディレクトリ統合が有効になっているお客様は、Cisco WebEx の担当者に連絡して、Cisco WebEx Messenger 管理ツールを起動して作業を開始するためのアシスタンスを受ける必要があります。 |
以下に、次の Cisco WebEx アプリケーションをインストールして実行するために最低限必要な推奨のデスクトップ要件を示します。
Cisco Jabber アプリケーションをインストールして実行するために最低限必要な推奨のデスクトップ要件については、Cisco Jabber Windows アプリケーションのマニュアル(http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/jabber-windows/tsd-products-support-series-home.html [英語])を参照してください。
Cisco Jabber アプリケーションをインストールして実行するために最低限必要な推奨のデスクトップ要件については、Cisco Jabber Mac アプリケーションのマニュアル(http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/prod_release_notes_list.html [英語])を参照してください。
Cisco Jabber アプリケーションをインストールして実行するために最低限必要な推奨のデスクトップ要件については、次の Cisco Jabber モバイル アプリケーションのマニュアルを参照してください。
Cisco WebEx Messenger サービスにアクセスするために必要なネットワーク要件は次のとおりです。アプリケーション コンピュータにインターネット接続があり、次のホストとポートに接続できる必要があります。
注:Cisco WebEx Jabber アプリケーションは、Internet Explorer に設定されている Web プロキシ情報を使用して、アプリケーション設定サービスにアクセスします。お客様のネットワークのプロキシが認証済みプロキシの場合、そのプロキシは認証せずにこの URL にアクセスできるように適切に設定されています。
次のドメインに対して、ポート 80 および 443 を介した接続を開く必要があります。
それぞれのサブドメイン:*.webex.com および *.webexconnect.com。
http://adium.im などのサードパーティの XMPP アプリケーションを使用する予定の場合は、ポート 5222 も開く必要があります。サードパーティの XMPP アプリケーションの使用の詳細については、サードパーティ XMPP IM アプリケーション サポートを参照してください。
Cisco Jabber クライアントは、サーバへの TLS 接続を確立する際に、x509 CRL をチェックするか、または Online Certificate Status Protocol(OCSP)を使用します。これらのリストは、x509 証明書に組み込まれている次の URL アドレスから取得されます。これらの URL は証明書の発行局によって制御されます。
シスコは、これらの x509 証明書を定期的に更新し、通常のメンテナンスまたはセキュリティ上の懸念から認証局を変更し、事前の通知なく証明書および認証局を変更する権利を保有します。
WebEx サービスは、次の IP アドレスの範囲で提供されます。
WebEx では新しい IP アドレスの取得や、IP アドレスの再割り当てが行われることがあるため、IP アドレスの範囲に基づいてアクセスを制限することは一般的に推奨されません。
Cisco WebEx からの通知を受信するには、mda.webex.com からの電子メールを許可するようにスパム フィルタを設定します。通常、通知には新しい Cisco WebEx アカウントに関する重要な情報、パスワードのリセットおよび同様の情報が含まれていて、電子メールを介してユーザに送信されます。
ここでは、Cisco WebEx Jabber アプリケーションから開始されるビデオ セッションに関する推奨ポートと帯域幅の要件について説明します。
P2P(ピアツーピア)とは、Jabber 間通話を行う機能を指します。
一般的に、音声およびビデオ機能は次のポートを介して提供されます。
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(注) | Jabber 間通話用に別のポート範囲を選択する場合、Cisco WebEx Messenger 管理ツールでポート範囲を変更し、その変更に基づいて企業ネットワークのポートを開く必要があります。 WebEx Messenger 管理ツールにサインインして、[P2P(ピアツーピア)の設定(P2P Settings)]> [ポートの手動設定(Configure Ports Manually)] を選択します。 |
サーバ接続を確立するために、UDP ポート 5101 が使用されます。接続に失敗すると、接続を確立するためにポート 80/443 が使用されます。
Jabber 間通話では常に UDP ポートが使用され、デフォルトで TCP ポートに設定されることはありません。
Jabber 間通話、HTTP、URL に必要なホスト名の詳細については、以下を参照してください。 https://support.ciscospark.com/customer/en/portal/articles/1911657-firewall-and-network-requirements-for-the-cisco-spark-app
実際の解像度には 360 p、432 p、512 p があります。重大なパケット損失が検出されると、追加の帯域幅が使用されることがあります。これで、損失パケットが補われます。 |
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720 p |
1200 kbps ~ 2000 kbps |
実際の解像度には 576 p と 720 p があります。重大なパケット損失が検出されると、追加の帯域幅が使用されることがあります。これで、損失パケットが補われます。 |
Jabber 間通話では Cisco Spark プラットフォームが活用されます。結果として、お客様は Jabber 間通話を使用するために、Cisco Media ハイブリッド サービスの UDP ポート範囲の設定を開く必要があります。Spark プラットフォームのネットワークおよびファイアウォールについては、以下を参照してください。 https://support.ciscospark.com/customer/en/portal/articles/1911657-firewall-and-network-requirements-for-the-cisco-spark-app?b_id=8722
Jabber 間通話を有効にしたいお客様は、Spark プラットフォームへのアクセスを制御する Cisco Common Identity システムと自分の組織を同期させる必要があります。詳細またはアシスタンスについては、Customer Success Manager にお問い合わせください。
Cisco WebEx Messenger は、AIM、IBM Lotus Sametime、Microsoft Lync、および GoogleTalk や Jabber.org などの XMPP ベースの IM ネットワークのような業界をリードするインスタント メッセージング プロバイダーのユーザと関連付けることができます。XMPP に基づいた公衆 IM ネットワークのリストは、XMPP Standards Foundation の Web サイトで確認できます(http://xmpp.org/services)。
Cisco WebEx と XMPP ベースのインスタント メッセージング ネットワークまたは XMPP をサポートする IM ソリューションとの間のフェデレーションには、DNS でのサービス(SRV)レコードの公開が必要です。XMPP ベースの IM ネットワークの例には、Google Talk、Jabber.org などがあります。XMPP フェデレーションを有効にする方法の詳細については、「IM フェデレーション設定の指定」を参照してください。
次の例は、acme.com という組織で XMPP フェデレーションをプロビジョニングする方法を示します。
acme.com が外部ドメイン(Cisco WebEx Collaboration Cloud 内にないドメイン)とのフェデレーションを希望する場合、次のサービス(SRV)レコードを DNS で公開します。
_xmpp-server._tcp.acme.com. 86400 IN SRV 5 0 5269 s2s.acme.com.webexconnect.com
(注) | ドメインの SRV レコードは、[設定(Configuration)]タブの [IM フェデレーション(IM Federation)]で確認できます。詳細については、「IM フェデレーション設定の指定」を参照してください。 |
XMPP フェデレーションを有効にするには、TCP ポート 5269 を開いておく必要があります。
次に、使用可能な各オプションに対する IM フェデレーション設定のサンプルを示します。
暗号化が必要な場合、NextPlane サービスを使用することでのみ実現できます。
Cisco WebEx Messenger では、AOL の IM ネットワークと関連付けることができます。AOL の IM ネットワークとのフェデレーションをご希望の場合、Cisco WebEx のアカウント担当者にお問い合わせください。
(注) | Cisco WebEx Messenger と IBM Lotus Sametime の間のフェデレーションには、NextPlane フェデレーション サービスを使用することが推奨されます。 |
シスコでは IBM Lotus Sametime XMPP ゲートウェイをサポートしていません。これは、ゲートウェイに存在する多数の既知の問題と、シスコが他社製品をサポートできないことが原因です。
(注) | Cisco WebEx Messenger と Microsoft Lync の間のフェデレーションには、NextPlane フェデレーション サービスを使用することが推奨されます。 |
シスコでは Microsoft Lync XMPP ゲートウェイをサポートしていません。これは、ゲートウェイに存在する多数の既知の問題と、シスコが他社製品をサポートできないことが原因です。
Cisco Jabber for Windows アプリケーションの代わりに、XMPP をサポートするサードパーティ製アプリケーション(たとえば Pidgin for Linux)を基本的な IM 通信に使用できます。ただし、組織のポリシーはサードパーティ製 XMPP アプリケーションに適用できません。さらに、エンドツーエンド暗号化、デスクトップ共有、ビデオ コール、コンピュータ間コール、およびテレビ会議などの機能は、サードパーティ製のアプリケーションではサポートされていません。XMPP をサポートするサードパーティ製アプリケーションのリストは、http://xmpp.org/software/clients.shtml にある XMPP Standards Foundation の Web サイトから入手できます。
Cisco WebEx Messenger サービスでサードパーティ製アプリケーションを使用できるようにするには、Cisco WebEx 管理ツールの設定を有効にする必要があります。詳細については、「IM フェデレーション設定の指定」を参照してください。
また、サードパーティ製 XMPP アプリケーションが Cisco WebEx Collaboration Cloud を使用できるようにするには、DNS のサービス(SRV)レコードを発行する必要があります。たとえば、Cisco WebEx 組織である acme.com は、サードパーティ製 XMPP アプリケーションを使用できるようにするため、DNS の次の SRV レコードを公開します。
_xmpp-client._tcp.acme.com.86400 IN SRV 5 0 5222 c2s.acme.com.webexconnect.com
ドメインの SRV レコードは、[設定(Configuration)] タブの [IM フェデレーション(IM Federation)] で確認できます。詳細については、IM フェデレーション設定を参照してください。
サードパーティ製 XMPP アプリケーションの使用を有効にするには、TCP ポート 5222 も開いておく必要があります。
Cisco WebEx 組織のユーザがドメインに接続するためにサードパーティ製 XMPP アプリケーションを使用している場合、ポリシーを適用することはできません。ポリシーは、Cisco Jabber クライアントを使用するユーザにのみ適用することができます。
Cisco WebEx Messenger 管理ツールには、以下のタブがあります。
タブ |
説明 |
---|---|
ユーザ(User) |
ユーザ情報を追加および設定します。 |
設定(Configuration) |
組織、ドメイン、パスワードの適用、ユーザ プロビジョニング、IM の設定に関する一般的な情報、IM フェデレーション、IM のアーカイブ、ユニファイド コミュニケーションなどの追加サービスなど、Cisco WebEx のさまざまな機能の設定を行います。 |
ポリシー エディタ(Policy Editor) |
ユーザのポリシーとルールを設定します。 |
グループ |
グループ ポリシーを割り当てます。 |
レポート |
ユーザの使用状況レポートを表示します。 |
バージョン情報(About) |
Cisco WebEx Messenger 管理ツールのバージョン情報を表示します。 |
ヘルプ |
Cisco WebEx Messenger の管理者ガイドを表示します。 |
[管理ツール(Administrative Tools)]タブでは次の操作を実行できます。
(注) | ユーザ専用管理者が [組織管理(Organization Administration)] にサインインした場合、[ユーザ(User)]、[レポート(Report)]、[バージョン情報(About)]、[ヘルプ(Help)] タブのみ表示されます。 |