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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
コントローラは、パス トレースを使用して、検出されたデバイスからネットワーク トポロジとルーティング データを確認して収集します。次に、このデータを使用して、2 つのホスト間またはレイヤ 3 インターフェイス間のパスを計算します。
オプションとして、パスに関するインターフェイス、QoS、デバイス、およびパフォーマンス モニタの統計情報を収集することもできます。パス トレースを介して収集した情報を使用して、ネットワーク全体のさまざまなデバイス間に分散されているトラフィック パスをモニタし、デバッグすることができます。
ネットワークの 2 つのノード間でパス トレースを実行することにより、これらのタスクを実行します。2 つのノードは、有線ホスト、ワイヤレス ホスト、レイヤ 3 インターフェイスの組み合わせにできます。また、パス トレースの接続を確立するためにコントローラが使用するプロトコルとして、TCP または UDP を指定できます。
(注) | ルータのループバック インターフェイスまたはワイヤレス コントローラの管理インターフェイスからのパス トレースはサポートされません。 |
(注) | 音声やビデオ エンドポイント(たとえば、Cisco IP フォン)に接続されているデバイスの場合、エンドポイントに関する音声/データ VLAN 情報を検出するために、これらのデバイスの IP デバイス トラッキング(IPDT)を有効にする必要があります。詳細については、IP デバイス トラッキング設定を参照してください。 |
パス内のすべてのノードで、コントローラがデバイスとパスに関する情報をレポートします。たとえば、ノードの検出にレイヤ 2 プロトコルが使用されている場合、コントローラは、パスがスイッチド パスであることをレポートし、それに [スイッチド(Switched)] というラベルを付けます。検出されたデバイスで行われたロード バランシングの判断をコントローラが検出すると、パスが ECMP パスであることをレポートし、それに [ECMP] というラベルを付けます。パス トレースは、デバイスおよびパスに関する次の情報を確認できます。
HSRP
SVI
レイヤ 2
レイヤ 2 ポート チャネル
レイヤ 3 ルーティング プロトコル
ECMP/TR
Netflow
SVI での ECMP
サブインターフェイス
EIGRP
レベル 3 再帰ループ
VRF
ACL
パス トレース内の不明なデバイス(通常はシスコ以外のデバイス)について、コントローラは、最後の既知のシスコ デバイスから(ホストの送信元 IP から)、次のネイバー シスコ デバイス(宛先の送信元 IP のこともある)までの不明なデバイス間のパスを計算します。不明なデバイスについて収集された IP アドレス データは、このネイバー シスコ デバイスからコントローラに送信され、トレース パスが計算されます。不明なデバイスは疑問符(?)としてコントローラの GUI に表示されます。
(注) | 特定の状況では、パス トレースは、2 つ(またはそれ以上)のうちいずれかのデバイスを流れることがあります。どのデバイスが実際にパス トレースのフローを受信したかを確認するために、コントローラは NetFlow コンフィギュレーションおよびデバイスに関するレコードを読み取ります(存在する場合)。デバイスからこのデータを読み取ることで、コントローラは実際のパスの可能性を判断できます。 |
パス トレースは不明な宛先もサポートします。この場合、デバイスに到達することはできますが、デバイスは Cisco APIC-EM によって管理されません。
Cisco APIC-EM が最初のスキャンを実行した後、追加処理中のネットワーク スキャンが、数分ごとに定期的に実行されます。進行中のスキャン中に収集される情報は [デバイス(Devices)] テーブルに表示されます。[デバイス(Devices)] テーブルを表示するには、[ナビゲーション(Navigation)] ペインの [デバイス インベントリ(Device Inventory)] をクリックします。Cisco APIC-EM は、スキャンを実行するたびに、ネットワークからアクセス コントロール リスト、QoS、および SPAN ポリシー設定情報の読み取りおよび記録も行います。
(注) | 選択したホストまたはインターフェイスに対してコントローラがパス トレースを完了できない場合は、部分的なトレースの結果が表示されます。 |
次の表で、パス トレースがサポートするデバイスのプロトコル、ネットワーク接続(物理的、ワイヤレス、仮想)、および機能について説明します。
(注) | プラットフォームおよびシナリオでサポートされるプロトコル、ワイヤレス接続、機能の詳細については、Supported Platforms for the Cisco Application Policy Infrastructure Controller Enterprise Moduleを参照してください。 |
ネットワーク内の 2 つのノード間のパス トレースを実行できます。2 つのノードは、2 つのホストまたはレイヤ 3 インターフェイス、あるいはその両方の場合があります。
(注) | パス トレース アプリケーションは精度についての注記を表示することがあります。精度についての注記とは、ノードまたはパス セグメント上に表示される赤いボックスのことで、算出されたパスの精度をパーセンテージで表します。注記にカーソルを合わせると、パス トレースの精度を向上させるために行う修正措置の提案が表示されます。たとえば、ポート値を入力してパス トレースを再度実行するように求められる場合があります。 |
インベントリにデバイスがあることを確認します。デバイスがない場合は、検出機能を使用して検出します。
コントローラがデバイスに SSH または Telnet アクセスできることを確認します。
ステップ 1 | [ナビゲーション(Navigation)] ペインで、[パス トレース(Path Trace)] をクリックします。 | ||
ステップ 2 | パス トレース ツールバーから、[新しいパス トレースの開始(Start new Path Trace)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 | [送信元(Source)] フィールドに、トレースを開始するホストまたはレイヤ 3 転送インターフェイスの IP アドレスを入力します。
デバイスの IP アドレスを手動で入力する場合は、リストからデバイスを選択してから、そのデバイスのインターフェイスを選択する必要があります。 | ||
ステップ 4 | [宛先(Destination)] フィールドに、トレースを終了するホストまたはレイヤ 3 転送インターフェイスの IP アドレスを入力します。また、管理対象外のデバイス(未知の宛先と呼ばれる)の IP アドレスを入力することもできます。
デバイスの IP アドレスを手動で入力する場合は、リストからデバイスを選択してから、そのデバイスのインターフェイスを選択する必要があります。 | ||
ステップ 5 | (任意)送信元および宛先のポートまたはプロトコルを設定するには、[その他のオプション(More Options)] をクリックします。 | ||
ステップ 6 | (任意)[送信元ポート(Source Port)] フィールドに、トレースを開始するホストのポート番号を入力します。 | ||
ステップ 7 | (任意)[宛先ポート(Destination Port)] フィールドに、トレースを終了するホストのポート番号を入力します。 | ||
ステップ 8 | (任意)[プロトコル(Protocol)] フィールドで、レイヤ 4 パス トレース プロトコルのドロップダウン メニューから [tcp] または [udp] を選択します。 | ||
ステップ 9 | (任意)パス トレースを 30 秒ごとに更新するよう設定するには、[定期的な更新(30秒)(Periodic Refresh (30 sec))] チェックボックスをオンにします。 | ||
ステップ 10 | (任意)追加の統計情報を収集するようパス トレースを設定するには、[統計情報(Stats)] チェックボックス、およびそれ以降のチェックボックスを必要に応じてオンにします。
| ||
ステップ 11 | (任意)[ACL トレース(ACL Trace)] チェックボックスをオンにして、ACL ベースのパス トレースを実行します。 | ||
ステップ 12 | [トレースを開始(Start Trace)] をクリックします。
パス トレースの出力を確認します。詳細については、パス トレースの結果の理解を参照してください。 | ||
ステップ 13 | 未知の宛先へのパス トレースを行わない限り、[トポロジ(Topology)] ウィンドウにパス トレースを表示できます。そのためには、[トポロジに表示(View in Topology)] をクリックします。 ネットワークのパス トレースが強調表示された状態で [トポロジ(Topology)] ウィンドウが新しいウィンドウで開きます。[トポロジ(Topology)] ウィンドウの詳細については、トポロジについて を参照してください。
|
ネットワーク内の 2 つのノード間のパス トレースを実行できます。2 つのノードは、2 つのホストまたはレイヤ 3 インターフェイス、あるいはその両方の場合があります。
(注) | パス トレース アプリケーションは精度についての注記を表示することがあります。精度についての注記とは、ノードまたはパス セグメント上に表示される赤いボックスのことで、算出されたパスの精度をパーセンテージで表します。注記にカーソルを合わせると、パス トレースの精度を向上させるために行う修正措置の提案が表示されます。たとえば、ポート値を入力してパス トレースを再度実行するように求められる場合があります。 |
インベントリにデバイスがあることを確認します。デバイスがない場合は、検出機能を使用して検出します。
コントローラがデバイスに SSH または Telnet アクセスできることを確認します。
ステップ 1 | [ナビゲーション(Navigation)] ペインで、[パス トレース(Path Trace)] をクリックします。 | ||
ステップ 2 | パス トレース ツールバーから、[新しいパス トレースの開始(Start new Path Trace)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 | [送信元(Source)] フィールドに、トレースを開始するホストまたはレイヤ 3 転送インターフェイスの IP アドレスを入力します。
デバイスの IP アドレスを手動で入力する場合は、リストからデバイスを選択してから、そのデバイスのインターフェイスを選択する必要があります。 | ||
ステップ 4 | [宛先(Destination)] フィールドに、トレースを終了するホストまたはレイヤ 3 転送インターフェイスの IP アドレスを入力します。また、管理対象外のデバイス(未知の宛先と呼ばれる)の IP アドレスを入力することもできます。
デバイスの IP アドレスを手動で入力する場合は、リストからデバイスを選択してから、そのデバイスのインターフェイスを選択する必要があります。 | ||
ステップ 5 | (任意)送信元および宛先のポートまたはプロトコルを設定するには、[その他のオプション(More Options)] をクリックします。 | ||
ステップ 6 | (任意)[送信元ポート(Source Port)] フィールドに、トレースを開始するホストのポート番号を入力します。 | ||
ステップ 7 | (任意)[宛先ポート(Destination Port)] フィールドに、トレースを終了するホストのポート番号を入力します。 | ||
ステップ 8 | (任意)[プロトコル(Protocol)] フィールドで、レイヤ 4 パス トレース プロトコルのドロップダウン メニューから [tcp] または [udp] を選択します。 | ||
ステップ 9 | (任意)パス トレースを 30 秒ごとに更新するよう設定するには、[定期的な更新(30秒)(Periodic Refresh (30 sec))] チェックボックスをオンにします。 | ||
ステップ 10 | (任意)追加の統計情報を収集するようパス トレースを設定するには、[統計情報(Stats)] チェックボックス、およびそれ以降のチェックボックスを必要に応じてオンにします。
| ||
ステップ 11 | [ACL トレース(ACL Trace)] チェックボックスをオンにして、ACL ベースのパス トレースを実行します。 | ||
ステップ 12 | [トレースを開始(Start Trace)] をクリックします。
パス トレースの出力を確認します。詳細については、ACL パス トレースの結果の理解を参照してください。 | ||
ステップ 13 | 未知の宛先へのパス トレースを行わない限り、[トポロジ(Topology)] ウィンドウにパス トレースを表示できます。そのためには、[トポロジに表示(View in Topology)] をクリックします。 ネットワークのパス トレースが強調表示された状態で [トポロジ(Topology)] ウィンドウが開きます。[トポロジ(Topology)] ウィンドウの詳細については、トポロジについて を参照してください。
|
ネットワーク内の 2 つのノード間でパス トレースを実行し、パスに関する次の種類の統計情報を収集できます。
Quality of Service(QoS)
インターフェイス
デバイス
Performance Monitor([Perf Mon] 統計情報を収集するためにパス トレースを実行する場合、Cisco APIC-EM は、要求されたパスにある全てのデバイスに必要なフロー モニタ設定を行います。この設定の詳細については、パフォーマンス モニタの設定を参照してください。)
(注) | パス トレース アプリケーションは精度についての注記を表示することがあります。精度についての注記とは、ノードまたはパス セグメント上に表示される赤いボックスのことで、算出されたパスの精度をパーセンテージで表します。注記にカーソルを合わせると、パス トレースの精度を向上させるために行う修正措置の提案が表示されます。たとえば、ポート値を入力してパス トレースを再度実行するように求められる場合があります。 |
インベントリにデバイスがあることを確認します。デバイスがない場合は、検出機能を使用して検出します。
ステップ 1 | [ナビゲーション(Navigation)] ペインで、[パス トレース(Path Trace)] をクリックします。 | ||
ステップ 2 | パス トレース ツールバーから、[新しいパス トレースの開始(Start new Path Trace)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 | [送信元(Source)] フィールドに、トレースを開始するホストまたはレイヤ 3 転送インターフェイスの IP アドレスを入力します。 | ||
ステップ 4 | [宛先(Destination)] フィールドに、トレースを終了するホストまたはレイヤ 3 転送インターフェイスの IP アドレスを入力します。 | ||
ステップ 5 | (任意)送信元および宛先のポートまたはプロトコルを設定するには、[その他のオプション(More Options)] をクリックします。 | ||
ステップ 6 | (任意)[送信元ポート(Source Port)] フィールドに、トレースを開始するホストのポート番号を入力します。 | ||
ステップ 7 | (任意)[宛先ポート(Destination Port)] フィールドに、トレースを終了するホストのポート番号を入力します。 | ||
ステップ 8 | (任意)[プロトコル(Protocol)] フィールドで、レイヤ 4 パス トレース プロトコルのドロップダウン メニューから [tcp] または [udp] を選択します。 | ||
ステップ 9 | (任意)パス トレースを 30 秒ごとに更新するよう設定するには、[定期的な更新(30秒)(Periodic Refresh (30 sec))] チェックボックスをオンにします。 | ||
ステップ 10 | [統計情報(Stats)] チェックボックスをオンにします。 | ||
ステップ 11 | 収集する統計情報の種類に応じて、次のチェック ボックスをオンにします。
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ステップ 12 | [トレースを開始(Start Trace)] をクリックします。
[トレース結果のデバイス詳細(Trace Results Device Details)] ペインに結果が表示されます。詳細については、次のトピックを参照してください。 | ||
ステップ 13 | (任意)パス トレースを [トポロジ(Topology)] ウィンドウで表示するには、次の手順を実行します。[トポロジに表示(View in Topology)] をクリックします。
ネットワークのパス トレースが強調表示された状態で [トポロジ(Topology)] ウィンドウが開きます。
[トポロジ(Topology)] ウィンドウの詳細については、トポロジについて を参照してください。 |
パス トレースを実行すると、[パス トレース(Path Trace)] ウィンドウに結果が表示されます。
パス トレース ツールバーは、次のオプションと情報を提供します。
[フィルタ(Filters)]:送信元または宛先 IP アドレス、送信元または宛先ポート、プロトコル、作成日、収集した統計情報(QoS、デバイス、インターフェイス、パフォーマンス モニタ、ACL トレース)によってパス トレースを検索できます。
[新しいパス トレースの開始(Start new Path Trace)]:パス トレースのパラメータを定義できるダイアログボックスを表示します。
コピー アイコン:選択した(ソース)パス トレースで定義されるパラメータを使用して新しいパス トレースを作成できます。ソース パス トレースのすべての値を維持し、新しいパス トレースのパラメータを変更、追加、選択解除することができます。
[パストレース(Path Traces)] ペインには、次の 3 つのカテゴリのうちのいずれかのパス トレースが表示されます。
[トレース結果のグラフィカル表示(Trace Results Graphical Display)] ペインの上部にあるツールバーには、パス トレースの表示を調整するボタンがあります。
名前 1 |
説明 |
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---|---|---|---|
縮小表示 |
詳細な部分まで表示するためにトレース結果を最小化します。 |
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反転 |
ホストの宛先 IP からホストの送信元 IP へのトレース結果を表示します。逆方向パス トレースのグラフィックは、元のパス トレースのすぐ下に表示されます。逆方向パス トレースの詳細は、元のパス トレースの詳細の右に表示されます。
|
||
スクロール ロック |
パス トレースおよび逆方向パス トレース詳細ウィンドウのスクロールをロックします。([逆方向の表示(Show Reverse)] が有効になっている場合に使用できます。) |
||
重複デバイスの表示 |
パス トレース内の重複するデバイスを表示/非表示します。 |
||
ACL トレース チェックボックス 2 |
各デバイスまたはインターフェイスで、ACL がパス上でトラフィックをブロックしているかどうかを示すアイコンが表示されます。 |
||
統計 |
トレースの統計情報が収集された場合は、インターフェイス、QoS、デバイス、およびパフォーマンス モニタのチェックボックスを 1 つ以上選択して、対応する情報をグラフィック表示で表示することができます。 |
||
トポロジに表示 |
[トポロジ(Topology)] ウィンドウを開き、ネットワーク トポロジのパス トレースの結果を強調表示します。不明な宛先へのパス トレースを実行した場合、このオプションは使用できません。[トポロジ(Topology)] ウィンドウの使用方法の詳細については、トポロジについてを参照してください。 |
コントローラは、送信元(ホスト A)と宛先(ホスト B)間のパス上のパス方向、ホストとデバイス(IP アドレスを含む)をグラフィカル表示します。パス トレースの個々のデバイスをクリックすると、[トレース結果のデバイス詳細(Trace Results Device Details)] エリアでそのデバイスが強調表示されます。表示では、スイッチド(Switched)、STP、ECMP、ルーテッド(Routed)、トレース ルート(Trace Route)、その他のソース タイプなど、パス上のデバイス間のパス ソースのプロトコルも表示します。
ACL トレースを実行した場合、デバイスは、条件に一致するトラフィックがインターフェイスで設定された ACL に基づいて許可されるか、拒否されるかを示します。詳細については、ACL ベースのパス トレースの実行を参照してください。
パス トレース内の各デバイスについて表示される詳細情報を確認できます。
名前 |
説明 |
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---|---|---|---|
IP |
デバイスの IP アドレス。 |
||
タイプ |
有線デバイスまたはワイヤレス デバイス(アクセス ポイント、スイッチ、またはルータ)。 |
||
リンクの送信元(Link Source) |
2 つのデバイス間のリンクに関する情報(送信元と宛先)。リンク情報は送信元デバイスの設定に基づいています。
|
||
トンネル |
CAPWAP データ(ワイヤレス)またはモビリティ トンネリング。
|
||
入力インターフェイス |
パス トレースのデバイスの入力インターフェイス(物理または仮想)。 たとえば、物理入力インターフェイスは GigabitEthernet1/0/1、仮想入力インターフェイスは GigabitEthernet1/3 [Vlan1] となります。 このパス トレースに対して統計情報が収集された場合、[統計情報の表示(View Stats)] ボタンをクリックしてインターフェイスまたは QoS の統計情報を表示します。詳細については、インターフェイスの統計情報またはQoS 統計情報を参照してください。 |
||
出力インターフェイス |
パス トレースのデバイスの出力インターフェイス(物理または仮想)。 たとえば、物理インターフェイスは GigabitEthernet1/0/2、仮想入力インターフェイスは GigabitEthernet1/4 [Vlan2] となります。 このパス トレースに対して統計情報が収集された場合、[統計情報の表示(View Stats)] ボタンをクリックしてインターフェイスまたは QoS の統計情報を表示します。詳細については、インターフェイスの統計情報またはQoS 統計情報を参照してください。 |
||
精度の注記 |
デバイス間のセグメントのパス トレースについて不確実な点がある場合、パス トレースは注記を表示し、算出されたパスの精度をパーセンテージとして示します。たとえば、10 % は 90 % よりも精度が低いことを示します。 注記にカーソルを合わせると、パス トレースの精度を向上させるために行う修正措置の提案が表示されます。たとえば、ポート値を入力してパス トレースを再度実行するように求められる場合があります。 |
||
VRF |
パス トレースは、ルータで VRF を検出すると、グラフィック表示で VRF を表示し、インターフェイス名と VRF 名を示します。詳細については、VRF パス トレースの結果の理解を参照してください。 |
デバイスの統計情報をパス トレースに含めるように指定した場合は、デバイスに関する統計情報が収集され、表示されます。[統計(Stats)] ドロップダウン リストから 1 つ以上のオプションを選択または選択解除して、さまざまな情報を区分できます。
統計情報の詳細については、次の項を参照してください。
パス トレース実行中に取得した統計情報を理解する
デバイスの統計情報をパス トレースに含めるように指定した場合は、パス トレースがデバイスに関する統計情報を収集して表示します。すべてのデバイス タイプがすべてのパラメータ(5 分、5 秒、および 1 分)をサポートしているわけではありません。デバイスが特定のパラメータをサポートしていない場合、パス トレースは N/A(未サポート)を表示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
CPU 使用率 |
|
5 分間の使用率(%) |
最後の 5 分間のデバイスの CPU 使用率(パーセンテージ)。 |
5 秒間の使用率(%) |
最後の 5 秒間のデバイスの CPU 使用率(パーセンテージ)。 |
1 分間の使用率(%) |
最後の 1 分間のデバイスの CPU 使用率(パーセンテージ)。 |
更新 |
情報が収集された日付と時刻。 |
メモリ使用率 |
|
更新 |
情報が収集された日付と時刻。 |
メモリ使用量(バイト) |
デバイスが使用しているメモリ容量(バイト単位)。 |
パス トレースの実行時には、インターフェイスがどのように実行されているかを表すインターフェイスの統計情報を収集できます。このように、ネットワークにおける QoS ポリシーの効果をモニタし、必要に応じて変更することができます。次の表に、取得されるインターフェイスの統計情報を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
管理ステータス |
インターフェイスの管理ステータス:
|
入力パケット |
インターフェイスで受信されているパケット数。 |
入力キューのドロップ |
キューが最大しきい値に達したために、入力キューからドロップしたパケット数。 |
入力キューの最大の深さ |
パケットのドロップを開始するまでに、入力キューが保持できるパケットの最大数。 |
入力キュー数 |
入力キュー内のパケット数。 |
入力キューのフラッシュ |
選択的パケット廃棄(SPD)によりドロップされたパケット数。SPD は、CPU が過負荷になったときに優先順位の高いパケットに対する処理キャパシティを確保しておくために、優先順位の低いパケットをすぐにドロップするメカニズムです。 |
入力レート(bps) |
1 秒あたりにインターフェイスにパケットが着信するビット数。 |
動作ステータス |
インターフェイスの動作ステータス:
|
出力ドロップ |
キューが最大しきい値に達したために、出力キューからドロップしたパケット数。 |
出力パケット |
インターフェイスから送信されるパケット数。 |
出力キュー数 |
出力キュー内のパケット数。 |
出力キューの深さ |
パケットのドロップを開始するまでに、出力キューが保持できるパケットの最大数。 |
出力レート(bps) |
1 秒あたりにインターフェイスからパケットが送信されるビット数。 |
更新 |
現在の統計情報が収集された日時。 |
パス トレースの実行時には、QoS ポリシーがどのように実行されているかを表す QoS の統計情報を収集できます。QoS の統計情報に含まれている唯一のインターフェイス統計情報は、ボーダー ルータの出力インターフェイスの統計です。QoS の統計情報を収集すると、ネットワーク デバイス上で QoS ポリシーの効果をモニタし、必要に応じて変更するうえで役立ちます。次の表に、取得される QoS の統計情報を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
ポリシー名 |
ポリシー名のドロップダウン リスト。このポリシー名について QoS 統計情報が収集されます。 |
クラス マップ名 |
クラス マップ名です。 |
バイト数 |
キューを介して転送された平均バイト数。 |
提供レート |
特定のトラフィックに対して提供されるトラフィック レート。 |
キュー帯域幅(bps) |
キューがパケットを処理できるレート(bps)。 |
キューの合計ドロップ数 |
キューが最大しきい値に達したために、キューからドロップしたパケット数。 |
ドロップ レート |
1 秒あたりにキューからパケットがドロップされるビット数。 |
パケット数 |
キューが保持できるパケット数。 |
キューの深さ |
パケットのドロップを開始するまでに、キューが保持できるパケットの最大数。 |
キューでバッファドロップなし |
十分なバッファが割り当てられていないために、パケットがドロップされた回数。 |
更新 |
現在の統計情報が収集された日時。 |
パス トレースを実行してパフォーマンス モニタの統計情報を収集すると、Cisco APIC-EM は自動的に必要なフロー モニタ設定で必要なパスのすべてのデバイスを設定し、設定が不要になった場合には削除します(パスに対して保留中パフォーマンス モニタ パス トレースがなくなったか、または 24 時間経過の場合)。この設定の詳細については、パフォーマンス モニタの設定を参照してください。
次の表に、取得されるパフォーマンス モニタの統計情報を示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
パケット カウント |
送信された IP パケットの合計数。 |
バイト レート |
モニタリング インターバル中にモニタリング システムによって 1 秒間に処理された平均のパケット数またはビット数(設定によって異なる)。 |
パケット損失 |
モニタ対象フローの中継システムで失われた IP パケットの合計数。 |
パケット損失(%) |
モニタ対象フローの中継システムで失われた IP パケットのパーセンテージ。 |
平均 RTP ジッター |
Real-time Transport Protocol(RTP)ジッターの平均値。 |
最小 RTP ジッター |
Real-time Transport Protocol(RTP)ジッターの最小値。 |
最大 RTP ジッター |
Real-time Transport Protocol(RTP)ジッターの最大値。 |
IPv4 DSCP |
IPv4 の Differentiated Services Code Point(DSCP)タイプ オブ サービス(ToS)の値。 |
IPv4 TTL |
IPv4 存続可能時間(TTL)の値。 |
入力インターフェイス |
一致基準として使用した入力インターフェイスの名前。 |
出力インターフェイス |
一致基準として使用した出力インターフェイスの名前。 |
更新 |
パフォーマンス モニタの統計情報が収集された日時。 |
送信元 IP |
フロー エクスポータから送信されたすべてのパケットの送信元インターフェイスの IP アドレス。 |
宛先 IP |
フロー エクスポータから送信されたすべてのパケットの宛先インターフェイスの IP アドレス。 |
パス トレースは、VRF Lite および VRF のルート漏洩をサポートします。パス トレースは、ルータで VRF を検出すると、グラフィック表示で VRF を表示し、インターフェイス名と VRF 名を示します。VRF が色分けされた円で表示され、パス上の VRF の場所を簡単に確認できます。同じ名前の VRF は同じ色になります。
ACL パス トレースは、条件に一致するトラフィックがパスで設定された ACL に基づいて許可されるか、拒否されるかを示します。
次のルールは ACL パス トレースの結果に影響します。
一致する ACE のみが報告されます。
パス トレースの定義時にプロトコル、送信元ポート、または宛先ポートを省略した場合は、これらのフィールドの可能性のあるすべての値に一致する ACE が結果に含まれます。
一致する ACE が ACL に存在しない場合は、暗黙的に拒否されるフローが報告されます。
アイコン |
説明 |
---|---|
|
インターフェイスで適用された、トラフィックを許可する ACL があります。 |
|
トラフィックがブロックされるかどうかは不明です。たとえば、トラフィックが拒否アクセス コントロール エントリ(ACE)に一致した場合、そのトラフィックは拒否されます。ただし、トラフィックが他の ACE に一致した場合は許可されます。パス トレースの定義時にプロトコル、送信元ポート、または宛先ポートを省略した場合は、このタイプの結果を得る可能性があります。 |
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パスのトラフィックをブロックしているデバイスやインターフェイスに ACL があります。 |
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インターフェイスで適用されている ACL はありません。 |