Cisco APIC-EMは、コントローラのインフラストラクチャとサービスをサポートする Elastic Services プラットフォームとして Grapevine を使用し、ネットワークにサービスとしてのプラットフォーム（PaaS）環境を作成します。この PaaS 環境でのサービスは、要求が増えるとインスタンスを追加し、要求が減るとインスタンスを解放する、水平方向に拡張可能なアプリケーションです。

Cisco APIC-EMは Grapevine クライアント レベルではなくサービス レベルで柔軟性を制御します。

Grapevine Elastic Services Platform で実行されるCisco APIC-EMサービスは、その機能をコントローラに提供します。Grapevine Elastic Services Platform は次のコンポーネントで構成されています。

• Grapevine ルート：サービスの更新に関連するすべてのポリシー管理、自身と Grapevine クライアントの両方のサービスのライフサイクルを処理します。

• Grapevine クライアント：サポートされるサービスが実行される場所。

インストール後、サービス機能で次のマネージャとモニタを使用できます。

• Grapevine ルート

  • サービス マネージャ：Grapevine クライアント間のサービス インスタンスを開始、停止、監視します。

  • キャパシティ マネージャ：サービスを実行するオンデマンド キャパシティを提供します。

  • ロード モニタ：Grapevine クライアント間のサービスのロードと状態を監視します。

  • サービス カタログ：Grapevine クライアントに導入可能なサービス バンドルのリポジトリ。

• Grapevine クライアント

  • サービス マネージャ：Grapevine クライアントのサービス インスタンスを開始、停止、監視します。

  • サービス インスタンス マネージャ：サービスを展開します。

Cisco APIC-EMは次のサービス機能を提供します。

• 既存のクライアントへのキャパシティの追加：サービスの負荷がクライアントで指定したしきい値を超えると、コントローラは 2 番目の既存のクライアントで別のサービス インスタンスを開始するよう要求できます。
• 新しくインスタンス化されたクライアントへのキャパシティの追加：サービスの負荷がクライアントで指定したしきい値を超えると、コントローラは新しいクライアントをインスタンス化して、そのクライアントで別のサービス インスタンスを開始するよう要求できます。

• サービスの自動スケーリングが可能：サービスの負荷が増えると、コントローラはそれに応じて追加のサービス インスタンスをインスタンス化します。サービスの負荷が減ると、コントローラはそれに応じてインスタンスの数を減らします。

• サービスの復元力：サービスに障害が発生すると、コントローラは交換インスタンスを開始します。次に、コントローラはサービスの最小インスタンス数の要件が維持されていることを確認します。