Cisco Cable Modem High-Speed WAN
Cisco Cable Modem HWIC のプラットフォーム サポート
このマニュアルでは、次に示すサポート対象のシスコ製ルータに搭載された Cisco Data-Over-Cable Service Interface Specification(DOCSIS)Cable Modem High-Speed WAN インターフェイス カード(HWIC)の設定方法について説明します。サポート対象のルータは、Cisco IAD2431 統合アクセス装置、Cisco 2691、Cisco 3725、Cisco 3745 シリーズ ルータ、Cisco 815、Cisco ISR 1800、Cisco ISR 2800、および Cisco ISR 3800です。
Cisco Cable Modem HWIC は、米国、欧州、日本の DOCSIS 2.0 標準に完全に準拠した設計となっています。Cisco Cable Modem HWIC は、Hybrid Fiber-Coaxial(HFC; 光ファイバ/同軸ハイブリッド)ケーブル ネットワークにセキュアな高速接続を提供します。
Cisco Cable Modem HWIC を使用すると、事務所とインターネットの間、または支社間で、HSD(高速データ)ケーブル ネットワークを介したルータ通信が可能となります。多様なプラットフォームでサポートされている Cisco Cable Modem HWIC は、SOHO(小規模オフィス/ホームオフィス)から SMB(中小規模企業)、支社の事務所まで、多様な用途に対応できます。Cisco Cable Modem HWIC と強力な Cisco IOS ソフトウェア、そして業界をリードするシスコのアクセス ルータを組み合わせることにより、管理の簡単な単一のプラットフォームで多様なサービスが利用できるようになります。プロバイダーや企業は、この組み合わせによって、投資利益を最大限に、運用費を最小限にすることができます。
(注) Cisco Cable Modem HWIC は、DOCSIS 2.0 に完全に準拠した製品です。DOCSIS 2.0 U.S. の要件と仕様については、次の URL にある CableLabs の Web サイトを参照してください。
http://www.cablemodem.com/specifications/specifications20.html
Euro DOCSIS 2.0 の要件については、次の URL にある ComLabs の Web サイトを参照してください。
http://www.tcomlabs.com
Cisco Cable Modem HWIC(HWIC-CABLE-D-2、HWIC-CABLE-E/J-2)の機能の変更履歴
プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報
プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報を調べるには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator は、
http://tools.cisco.com/ITDIT/CFN/jsp/index.jsp からアクセスできます。Feature Navigator にアクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウントを登録していない場合、またはユーザ名とパスワードを忘れた場合には、ログイン ダイアログ ボックスで Cancel をクリックして表示される手順に従います。
ホスト ルータにインストールされているCisco IOS のバージョンおよびフィーチャ セット ソフトウェアが、Cable Modem HWIC に適合している必要があります。「Cisco Cable Modem HWIC(HWIC-CABLE-D-2、HWIC-CABLE-E/J-2)の機能の変更履歴」を参照してください。Cisco IOS ソフトウェア リリースおよびルータ フィーチャ セットを表示するには、特権 EXEC モードで show version コマンドを入力します。
(注) ご使用のルータの Cisco IOS ソフトウェアを設定する場合は、次の URL にある『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide』Release 12.4 を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps6350/products_configuration_guide_book09186a0080430ee6.html
ここでは、Cisco Cable Modem HWIC の機能および重要事項を説明します。
これらの HWIC は、シスコの CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して設定できます。CLI は、テキストベースで、キーボードだけでナビゲーションが可能であり、米国リハビリテーション法 508 条に準拠しています。ルータのすべての機能は、CLI を通じて設定と監視が可能です。
アクセシビリティについてのガイドラインおよびアクセシビリティ要件を満たすシスコ製品すべてのリストは、次の URL にある Cisco Accessibility Products を参照してください。
http://www.cisco.com/web/about/responsibility/accessibility/products
Cisco Cable Modem HWIC には次の 2 つのタイプがあります。
HWIC-CABLE-D-2 は、北米向けに設計された Cable Modem HWIC です。
HWIC-CABLE-E/J-2 は、欧州および日本向けに設計された Cable Modem HWIC です。
(注) Cisco Cable Modem HWIC のハードウェアに関する詳細は、次の URL にある『Cisco Network Modules Hardware Installation Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps2797/products_module_installation_guide_book09186a0080692a92.html
Cisco Cable Modem HWIC は、WAN Interface Card(WIC; WAN インターフェイス カード)スロットまたは HWIC スロットに搭載できます。WIC および HWIC をサポートしているシスコ製ルータについては、 表1 を参照してください。
(注) 利用可能なシャーシ スロットの数によって異なりますが、シャーシには最大 4 つの Cisco Cable Modem HWIC を搭載できます。
815 1 (注) HWIC-CABLE-D-2 は、固定構成のカードであり、ご購入後にお客様自身で交換することはできません。HWIC-CABLE-D-2 カードは、WIC モードでのみ動作し、スループットは 8 Mbps です。 |
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IAD2431 1 |
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2691 1 |
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3700 シリーズ 1 |
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1.Cable Modem HWIC をこれらのルータに搭載した場合、HWIC は WIC モードでのみ動作し、この Cable Modem HWIC 上の総スループットは 8 Mbps になります。 |
(注) Cisco Cable Modem HWIC をサポートしているルータについての具体的な情報は、ご使用のルータのハードウェア インストレーション マニュアルを参照してください(http://www.cisco.com/ から入手できます)。
シスコ製ルータで使用されているポート番号の規則は 表2 のとおりです。特定のルータ内のインターフェイス カードのポート番号については、『 Cisco Interface Cards Installation Guide 』を参照してください。
(注) Cisco Cable Modem HWIC をサポートしているルータに固有のポート番号については、ご使用のルータのハードウェア インストレーション マニュアルを参照してください(http://www.cisco.com/ から入手できます)。
(注) Cisco ISR 上のWIC インターフェイスのスロット番号は常に 0 です(W0 と W1 のスロット指定は、物理的なスロットの識別のみを目的としたものです)。WIC のインターフェイスは、その WIC が搭載されている物理スロットに関係なく、各インターフェイス タイプごとに、右から左へ 0/0 から番号が指定されます。
(注) Cisco 2430 IAD 上の WIC のスロット番号はスロット 0 です。WIC インターフェイスには、このスロット番号とインターフェイス番号(右から左へ 0 から開始)を使用して、インターフェイスごとに番号が指定されます。
Cisco Cable Modem HWIC は、ネットワークによって自動的に設定されます(DOCSIS プロビジョニング仕様に準拠)。コンフィギュレーション ファイルは、ケーブル サービス プロバイダーによって定義されて生成され、ルータに搭載されている Cisco Cable Modem HWIC 上の RF(無線周波数)インターフェイスへ WAN/DOCSIS ネットワークを通じて配布されます。HWIC は、Cisco Cable Modem HWIC およびルータの WAN インターフェイスのホスト アドレス指定用として、ルータから、サービス プロバイダーのネットワークベースの DHCP サーバへのパスを提供します。
(注) Cisco Cable Modem HWIC は、DOCSIS 2.0 に完全に準拠した製品です。DOCSIS 2.0 の要件については、次の URL にある CableLabs Web サイトを参照してください。
http://www.cablemodem.com/specifications/specifications20.html
Cisco Cable Modem HWIC の機能および利点は次のとおりです。
(注) 次に示すのは、Cisco Cable Modem HWIC をブリッジとして使用するのではなく、フル機能のエンタープライズ ルータを使用した場合の利点です。
• QoS(Quality Of Service)アップストリーム フロー制御を提供し、DOCSIS の QoS や Packet Cable Multimedia(PCMM)アーキテクチャの QoS と Cisco IOS ソフトウェアの QoS を統合します。
ここでは、Cisco Cable Modem HWIC と連動させる場合のホスト ルータの設定方法を説明します。
Cisco Cable Modem HWIC は、ケーブル サービス プロバイダーが生成するコンフィギュレーション ファイルを通じて自動的に設定されます。設定によって、ルータをブリッジとして機能させることも、またルータとして機能させることも可能です。ここでは、両方の用途について簡単に説明します。
(注) ご使用のルータの Cisco IOS ソフトウェアを設定する場合は、次の URL にある『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide』Release 12.4 を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps6350/products_configuration_guide_book09186a0080430ee6.html
(注) Cisco Cable Modem HWIC は、DOCSIS 2.0 に完全に準拠した製品です。DOCSIS 2.0 の要件については、次の URL にある CableLabs Web サイトを参照してください。
http://www.cablemodem.com/specifications/specifications20.html
Cisco Cable Modem HWIC は、相互運用可能なケーブルモデムに関する Multimedia Cable Network System Partners Ltd. Consortium(MCNS)の標準規格に準拠しており、フル トランスペアレント ブリッジングおよび DOCSIS 準拠のトランスペアレント ブリッジング をサポートしています。
ルータとケーブル モデム間のブリッジングを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を実行します。
4. bridge bridge-group protocol
5. bridge bridge-group route protocol
7. interface port-type port-number
10. interface port-type port-number
11. no ip address dhcp client-id interface-name hostname host-name
Cisco Cable Modem HWIC のルーティングはデフォルトでオンになります。Cisco Cable Modem HWIC をオンラインにするには、interface Cable-Modem と ip address dhcp コマンドを使用します。
(注) Cisco Cable Modem HWIC をオンラインにするには、ケーブル モデムが no shut down 状態になっている必要があります。
ルータとケーブル モデム間のルーティングを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を実行します。
Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)は、2 つのネットワークに接続しているルータ上で動作します。これらのネットワークの一方(内部ネットワーク)では、プライベート アドレスまたは古いアドレスを使用してアドレス指定が行われますが、これらのアドレスはもう一方のネットワーク(外部ネットワーク)にパケットを転送する前に適切なアドレスに変換する必要があります。変換はルーティングと一緒に実行されるので、変換が必要な場合は、顧客側のインターネット アクセス ルータで NAT を簡単にイネーブルにできます。
(注) ご使用のルータで NAT をイネーブルにする場合は、次の URL にある NAT の資料を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk648/tk361/tk438/tsd_technology_support_sub-protocol_home.html
RFC 2131 に規定されているとおり、DHCP はインターネット ホストに設定パラメータを提供します。DHCP は 2 つのコンポーネントで構成されています。1 つはホスト固有の設定パラメータを DHCP サーバからホストに届けるプロトコル、もう 1 つはネットワーク アドレスをホストに割り当てるメカニズムです。DHCP はクライアント/サーバ モデルを基に構築されています。このモデルでは、指定された DHCP サーバ ホストが、動的に設定されたホストにネットワーク アドレスを割り当て、設定パラメータを提供します。Cisco IOS ソフトウェアが稼働しているシスコ製ルータでは、デフォルトで DHCP サーバとリレー エージェント ソフトウェアが同時に稼働します。
(注) ご使用のルータに DHCP を設定する場合は、次の URL にあるマニュアル『Configuring DHCP』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_configuration_guide_chapter09186a00800ca75c.html
Cisco Cable Modem HWIC には、プライマリ フローの輻輳を通知する機能があります。この機能は、Cable Modem Termination System(CMTS; ケーブル モデム ターミネーション システム)から受信したコンフィギュレーションによって定義されます。プライマリ フローは、プライオリティが最も低いトラフィックのフローです。Cisco IOS ソフトウェアは、この通知を使用して、QoS を実行してプライマリ フロー トラフィックの輻輳を管理します。
セカンダリ サービス フローに進む残りのトラフィックは、Cisco Cable Modem HWIC に直接渡されます。このプロセスでは、トラフィックは Cisco Cable Modem HWIC によって確立された Cisco IOS ソフトウェアの QoS 分類またはキューイング メカニズムをバイパスします。Cisco Cable Modem HWIC は、CMTS ポリシーを Cisco IOS ソフトウェアにリレーします。Cisco IOS ソフトウェアは分類パラメータを解析し、プライマリ フロー以外のトラフィックに一致する ACL を定義します。この ACL は、Cisco Express Forwarding(CEF)の出力機能パスの Cisco IOS QoS 分類段階の前に呼び出されます。
この機能では、プライマリ フロー トラフィックをさらに分類するパラメータを使用して、クラス マップを定義できます。
(注) プライマリ フローで輻輳が発生すると、QoS はこのクラス マップに基づいてトラフィックをキューに入れます。
ルータとケーブル モデム間の QoS を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モード で次の作業を実行します。
4. class-map match-all match-any class-map-name
6. 必要な数のクラス マップと DSCP 値に対して、ステップ 2 とステップ 3 を繰り返します。
8. class class-name class-default
9. bandwidth percent percentage
10. 必要な数のクラスに対してステップ 7 を繰り返します。
11. interface cable-modem number
QoS を適用するクラスを識別します。この例では、VOICE クラスは英数字 ef で識別されます。
次の例では、異なるクラスに割り当てられるプライオリティを指定します。この例では、VOICE に最高のプライオリティが割り当てられています。
interface Cable-Modem コマンドを使用して、プライオリティ ポリシーをケーブル モデム インターフェイスに適用します。
show ip access-lists dynamic コマンドを使用して、ダイナミック IP アクセス リストを表示します。
Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)は、高レベルの認証の実行と、2 つのエンドポイントの特定ルータ間でのデータ暗号化によって、セキュリティを提供します。2 つのルータ間での VPN 接続の確立は複雑な作業になりがちで、多くの場合、2 つのルータの VPN パラメータを設定するために、ネットワーク管理者が相互に作業の調整を図る必要があります。
Cisco Easy VPN のリモート機能では、Cisco Unity Client Protocol の実装により、Cisco IOS Easy VPN サーバでほとんどの VPN パラメータを定義できるので、このような面倒な作業の多くは排除されます。
Easy VPN サーバの設定後、Easy VPN リモート ルータで最小限の設定を行えば VPN 接続を確立できます。Easy VPN リモート ルータが VPN トンネル接続を開始すると、Cisco Easy VPN サーバは IPSec ポリシーを Easy VPN リモートにプッシュし、VPN トンネル接続を確立します。
Easy VPN の設定に関する詳細は、次の URL にある『Configuration Example: Easy VPN』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5854/prod_configuration_guide09186a00802c3270.html
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)プロキシ メカニズムは、ダウンストリーム ルータに直接接続されていないホストがアップストリーム ネットワークを送信元とするマルチキャスト グループに加入することを許可します。
図1 に標準的なマルチキャスト構成を示します。
(注) IGMP プロキシの設定に関する詳細は、次の URL にある IGMP プロキシの設定に関する資料を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/dtudlr.htm#1020541
Cisco Cable Modem HWIC では、IGMP プロキシを使用してマルチキャストを設定できます。
DOCSIS ケーブル モデム コンフィギュレータ ツールを使用して、ASCII コンフィギュレーション ファイルの次のフィールドを設定します。
(注) 共通 RF インターフェイスのエンコーディングの完全なリストは、『DOCSIS 2.0 Radio Frequency Interface Specification』を参照してください。この資料は次の URL の CableLabs Web サイトで入手できます。
http://www.cablemodem.com/downloads/specs/CM-SP-RFI2.0-I10-051209.pdf
3. show interfaces type number
4. show ip igmp membership group-address group-name
5. show ip pim vrf vrf-name neighbor interface-type interface-number
6. show running-config options
8. ip multicast-routing distributed
9. ip igmp helper-address ip address
10. ip igmp proxy-service ip address
Circuit Emulation over IP(CEoIP)は、プロトコルに依存しない IP ネットワークでの転送方法を提供します。このネットワークでは、専用線と同様に、独自のアプリケーションやレガシー アプリケーションを透過的に宛先に伝送できます。
(注) Multiple Service Operator(MSO; マルチプル サービス オペレータ)の場合は、MC28U ライン カードが搭載された uBR7246VXR を使用して、Cisco Cable Modem HWIC に CEoIP を設定することを推奨します。
(注) CEoIP の設定に関する詳細は、次の URL にある機能ガイド『Circuit Emulation over IP』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps6350/products_configuration_guide_chapter09186a008045523e.html
3. controller { t1 | e1 } slot / port
4. framing { esf | sf | unframed }
または
framing { crc4 | no-crc4 | unframed }
5. clock source { internal | line | adaptive channel-number [ closed-loop | open-loop | coarse ]}
6. cablelength { long attenuation | short length }
3. controller { t1 | e1 } slot / port
4. cem-group group-number { unframed | timeslots timeslot [ speed { 56 | 64 }]}
xconnect コマンドを使用して接続を設定するには、次の作業を実行します。
次の作業は、NM-CEM-4TE1 と NM-CEM-4SER の両方の CEoIP の設定に該当します。
(注) CEoIP 機能を適切に設定するには、2 つの CEoIP ネットワーク モジュールが通信に同じ User Datagram Protocol(UDP)ポート番号を使用する必要があります。
4. xconnect remote-ip-address virtual-connect-ID encapsulation encapsulation-type
CEM コンフィギュレーション モードを開始して、CEM チャネルを設定します。 • slot 引数を使用して、ネットワーク モジュールが搭載されているスロット番号を指定します。 • port 引数を使用して、CEM チャネルを設定するポート番号を指定します。 • channel 引数を使用して、設定する CEM チャネル番号を指定します。シリアル チャネルの場合は、ゼロを入力します。T1 または E1 チャネルの場合は、 cem-group コマンドで定義したチャネル番号を入力します(T1/E1 回線の回線エミュレーション チャネルの作成を参照)。 |
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xconnect remote-ip-address virtual-connect-ID encapsulation encapsulation-type |
2 つの CEM ネットワーク モジュール間の一方の接続端を作成し、xconnect コンフィギュレーション モードを開始します。 • remote-ip-address 引数を使用して、宛先ルータのインターフェイス(通常またはループバック)の IP アドレスを指定します。 • virtual-connect-ID 引数をゼロに設定します。 (注) 現在のところ、サポートされているカプセル化タイプは UDP だけです。 |
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発信元ルータのインターフェイス(通常またはループバック)の IP アドレスを設定します。 (注) このローカル IP アドレスは、xconnect コマンドで設定されているリモート IP アドレス(反対側の)と同じでなければなりません。 |
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ローカル CEM チャネルの UDP ポート番号を指定します。 (注) CEM チャネルのローカル UDP ポート番号は、接続の反対側の CEM チャネルのリモート UDP ポート番号と同じでなければなりません。 |
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リモート CEM チャネルの UDP ポート番号を指定します。 (注) CEM チャネルのリモート UDP ポート番号は、接続の反対側の CEM チャネルのローカル UDP ポート番号と同じでなければなりません。 |
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5. clock mode { normal | split }
6. clock source { internal | loop | adaptive }
9. control-lead sampling-rate rate
10. control-lead state { active | fail } output-lead { on | off | follow } [{ local | remote } input-lead ]
11. data-strobe input-lead { on | off }
12. idle-pattern pattern length pattern1 [ pattern2 ]
13. failure { activation | deactivation } msec
14. signaling [ on-hook-pattern ] [ off-hook-pattern ] [ msec ]
CEM コンフィギュレーション モードを開始して、CEM チャネルを設定します。 • slot 引数を使用して、ネットワーク モジュールが搭載されているスロット番号を指定します。 • port 引数を使用して、CEM チャネルを設定するポート番号を指定します。 • channel 引数を使用して、設定する CEM チャネル番号を指定します。シリアル チャネルの場合は、ゼロを入力します。T1 または E1 チャネルの場合は、 cem-group コマンドで定義したチャネル番号を入力します(T1/E1 回線の回線エミュレーション チャネルの作成を参照)。 |
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(任意)シリアル チャネルの場合のみ。シリアル CEM チャネルの公称ビット レートを指定します。 • rate 引数を使用して、そのチャネルのデータ レートをビット単位で指定してください。デフォルト値は 64000 です。 |
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(任意)シリアル チャネルの場合のみ。シリアル CEM チャネルのクロック モードを指定します。 • DCE が、接続されている DTE に受信クロックと送信クロックを両方提供するように指定するには、 normal キーワードを使用します。 • DCE が、接続されている DTE に RxC を提供し、DTE が DCE に外部 XTC または TT を提供するように設定するには、 split キーワードを使用します。 (注) ポートは、そのポートに接続されているシリアル ケーブルに応じて、DCE または DTE に自動的に設定されます。 |
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clock source { internal | loop | adaptive } |
(任意)シリアル CEM チャネルのクロック ソースを設定します。 • このステップを行うのは、シリアル チャネルの場合だけです。T1 または E1 ポートの設定については、「T1/E1 回線の設定」を参照してください。 • ネットワーク モジュールから CPE に提供されるクロックを TDM バス バックプレーン クロックから(ルータ内にある場合)、またはネットワーク モジュール上のオンボード発振器から取得するように指定するには、 internal キーワードを使用します。 • ネットワーク モジュールから接続 CPE に提供されるクロックを接続 CPE の同じポートが受信するクロックから取得するように指定するには、 loop キーワードを使用します。 • ネットワーク モジュールから CPE に提供されるクロックがローカル デジッタ バッファのデータ内容の平均値に基づいてローカルに同期化されるように指定するには、 adaptive キーワードを使用します。 (注) loop キーワードが有効なのは、clock mode split コマンドが設定されている場合だけです。 |
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(任意)1 つの IP パケットにカプセル化されるバイト数を指定します。 • size 引数を使用して、各パケットのペイロードに含まれるバイト数を指定してください。シリアル CEM チャネルのデフォルト値は 32 です。 • T1 および E1 のデフォルト値については、『 Cisco IOS Interface and Hardware Component Command Reference 』Release 12.4の payload-size コマンドの説明を参照してください。 |
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control-lead sampling-rate rate |
(任意)シリアル チャネルの場合のみ。シリアル CEM チャネルの入力制御線のサンプリング レートを指定します。 • rate 引数を使用し、制御線をサンプリングする頻度を、1 秒あたりのサンプル数で指定してください。デフォルト値は 0 です。 (注) 制御線のアップデート パケットは、同じチャネルのデータ パケットから独立しています。 |
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control-lead state { active | fail } output-lead { on | off | follow } [{ local | remote } input-lead ] Router(config-cem)# control-lead state active rts follow remote cts |
(任意)シリアル チャネルの場合のみ。シリアル CEM チャネルの出力制御線の状態を指定します。 • 接続がアクティブな場合の制御線の状態は、 active キーワードを使用して指定します。 • 接続が切断されている場合の制御線の状態は、 fail キーワードを使用して指定します。 • 制御線の名前は output-lead 引数で指定します。 • 制御線が永続的にアサートされる場合は on キーワードを使用します。 • 制御線が永続的にアサートされない場合は off キーワードを使用します。 • local または remote のキーワードと input-lead 引数で指定された入力制御線の状態の変化に応じて、制御線の状態も変化するように指定するには、 follow キーワードを使用します。 • 変更の基準とするローカルまたはリモートの制御線の名前を input-lead 引数で指定してください。 (注) 制御線のアップデート パケットは、同じチャネルのデータ パケットから独立しています。 (注) サンプリング レートが 0 に設定されている場合、サンプリングは実行されません。 |
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data-strobe input-lead { on | off } |
(任意)シリアル チャネルの場合のみ。入力制御線を監視して、指定した制御線が指定の状態である場合にのみデータのパケット化および送信を実行するように指定します。 • input-lead 引数を使用して、入力データをパケット化するかどうかを判断するための監視対象とする入力制御線を指定します。 • 指定した入力線へのアサート時のみ、この CEM チャネルからデータ パケットが送信されるように指定するには、 on キーワードを使用します。 • 指定した入力線へのアサートがない場合にだけ、この CEM チャネルからデータ パケットが送信されるように指定するには、 off キーワードを使用します。 • このコマンドを使用すると、接続 CPE が非アクティブな場合に帯域幅を節約できます。 (注) 制御線のアップデート パケットは、データ パケットが送信されない場合にも送信されます。 |
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idle-pattern pattern length pattern1 [ pattern2 ] Router(config-cem)# idle-pattern 53 0x12345678 0x87654321 |
(任意)パケット損失時またはデジッタ バッファがアンダーラン状態になった場合に接続 CPE に送信されるアイドル データ パターンを定義します。 • length 引数を使用して、反復ビット パターンの全体の長さを指定します。デフォルト値は 8 ビットです。 • pattern1 引数を使用して、アイドル データ パターンの Least Significant Bit(LSB; 最下位ビット)を 16 進表記法で指定します(最大 32 ビット)。デフォルト値は 0xFF です。 • pattern2 引数を使用して、アイドル データ パターンの Most Significant Bit(MSB; 最上位ビット)を 16 進表記法で指定します。 length 引数が 32 ビット以下の場合、この引数は許可されません。 |
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failure { activation | deactivation } msec |
(任意)CEM 接続が障害状態になるまで、または障害状態から回復したとみなされるまでの時間を指定します。 • CEM 接続の障害を検知してから、その CEM チャネルが障害状態になるまでのソフトウェアの待機時間を指定する場合は、 activation キーワードを使用します。 • CEM 接続の修復を検知してから、その CEM チャネルがアクティブ(up)状態に戻るまでのソフトウェアの待機時間を指定する場合は、 deactivation キーワードを使用します。 • time 引数を使用して、障害の開始または回復時間をミリ秒単位で指定してください。有効範囲は 50 ~ 60000 です。デフォルト値は 2000 です。入力値はすべて 50 ミリ秒の倍数に切り上げられます。 |
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(任意)フレーム T1 または E1 データ チャネルの場合のみ。CAS(チャネル対応シグナリング)ビットの転送をイネーブルにします。 |
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(任意)CEM チャネルのペイロード圧縮をイネーブルにします。 (注) ペイロード圧縮をイネーブルにすると、1 パケット時間だけ遅延が追加されます。 |
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(任意)各データ ビットを 2 回(連続した 2 つのデータ パケットのそれぞれに 1 回)送信することによるデータ保護をイネーブルにします。 • data-protection コマンドを使用すると、失われた IP パケットが転送に与える影響を抑えることができます。 |
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(任意)この CEM チャネルから送信されるパケットの IP DSCP を設定します。 • オプションの dscp 引数を使用して、このチャネルから送信される IP パケットの DSCP フィールドに入力される値を指定してください。デフォルト値は 46 です。 (注) DSCP は、ip tos と ip precedence のいずれのコマンドとも両立できないので、DSCP を設定すると、これらのコマンドは使用できなくなります。 |
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(任意)CEM チャネルの IP Type of Service(ToS; タイプ オブ サービス)ビットを設定します。 • tos 引数を使用して、このチャネルから送信される IP パケットの ToS フィールドに入力される値を指定してください。デフォルト値は 5 です。 (注) ip dscp コマンドを使用して DSCP を設定した場合には、ip tos コマンドは使用できません。これらのコマンドは両立できないためです。 |
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(任意)CEM チャネルの IP precedence ビットを設定します。 • precedence 引数を使用して、このチャネルから送信される IP パケットの precedence フィールドに入力される値を指定してください。デフォルト値は 0 です。 (注) ip dscp コマンドを使用して DSCP を設定した場合には、ip precedence コマンドは使用できません。これらのコマンドは両立できないためです。 |
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(任意)CEM シリアル チャネルからのループバックを作成します。 • ローカル接続 CPE からローカル接続 CPE に情報を戻す際のループバックを作成するには、 local キーワードを使用します。 • リモート接続 CPE からネットワークを通じて受信したデータをリモート接続 CPE に戻す際のループバックを作成するには、 network キーワードを使用します。 (注) T1 または E1 ポートのループバックの設定については、「T1/E1 回線の設定」を参照してください。 |
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ここでは、Cisco Cable Modem HWIC の設定方法について説明します。
(注) ここでの内容は、参考用に記載されています。Cable Modem HWIC は、ファームウェアのアップグレードに関して DOCSIS 仕様に準拠しています。Cable Modem HWIC には、MSO によるアップグレードおよび制御が可能な独自の DOCSIS 準拠ソフトウェアがあります。
ここでは、MSO のケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルを通じて、CMTS から Cisco Cable Modem HWIC にファームウェア ファイルをダウンロードする方法を説明します。
ケーブル モデム コンフィギュレータ ツールを使用する場合は、次の設定値をイネーブルにするか、指定する必要があります。
• アップストリームおよびダウンストリームのサービス フロー
• メーカー code verification certificates(CVC)ファイル
(注) ケーブル モデムは、DOCSIS コンフィギュレーション ファイルで提供されている CVC を使用して、メーカーのデジタル署名と、CATV 事業者のデジタル署名(ある場合)を検証します。署名が有効であれば、ケーブル モデムはソフトウェアをロードして実行します。
• TLV 11 ODI(docDevSwAdminStatus.0)
(注) TLV11 は、docsDevSwAdminStatus.0 MIB オブジェクトの値を指定します。この MIB オブジェクトには、同等な整数値 1.3.6.1.2.1.69.1.3.3.0 があります。MIB オブジェクトとその同等値のいずれかを指定できます。upgradeFromMgt(1) または同等の整数値 2 に設定すると、ケーブル モデムは docsDevSwFilename MIB オブジェクトを使用して、TFTP ファームウェアのダウンロードを開始します。このオブジェクトが使用された場合、ファームウェアのダウンロードの完了後に、ルータは自動的にリセットされます。allowProvisioningUpgrade(2)、または同等整数値 2 に設定すると、ケーブル モデムは、ユーザによるシステム リブート後にプロビジョニング サーバが提供するソフトウェア バージョン情報を使用します。プロビジョニング サーバは、ご使用の MSO によって提供されます。
ケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルの作成は、次の手順で行います。
ステップ 1 ケーブル モデム コンフィギュレーション エディタ(Cisco Configuration Editor など)を使用して、ケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルを作成します。
ステップ 2 作成したケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルを CMTS ブートフラッシュにダウンロードします。copy tftp: bootflash コマンドを使用してください。
ステップ 3 適切なファームウェア イメージを CMTS ブートフラッシュにダウンロードします。copy tftp: bootflash コマンドを使用してください。
ステップ 4 tftp-server コマンドを使用して、ステップ 1 で作成したケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルを準備し、ファームウェアをダウンロードできるように回線を CMTS コンフィギュレーション モードに設定します。
ステップ 5 CMTS コマンドでケーブル ルータをリセットします。これによって、新しいケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルがケーブル ルータにダウンロードされます。ケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルには、新しいファームウェアのファイル名を指定されているので、この手順によって新しいファームウェア バージョンもケーブル ルータにダウンロードされます。00d0.2bfe.66ce は、ルータに搭載されているケーブル モデムの MAC アドレスです。
ステップ 6 show controller cable status コマンドを使用して、ファームウェア ダウンロード手順が正常に終了したことを確認します。
このコマンドの出力例を示します。新しいファームウェア バージョンは、テキスト行 Software Hidden version に表示されます。
(注) ご使用のケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルで、Baseline Privacy Interface(BPI または BPI+)がイネーブルに設定されている場合は、CMTS に対して、次の手順を行います。
2. CMTS ブートフラッシュに DOCSIS ルート証明書ファイルをダウンロードします。
CMTS への DOCSIS ルート証明書のダウンロード方法は、次の URL にある『Downloading the DOCSIS Root Certificate to the CMTS』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/cab_rout/cmtsfg/ufg_docs.htm#wp1217174
RIPv2 のようなマルチキャスト アドレスを使用するダウンストリーム ルーティング プロトコルをイネーブルにするには、TLV 42 を使用します。
DOCSIS コンフィギュレーション ファイルベースで、RIPv2 のようなマルチキャスト アドレスを使用するダウンストリーム ルーティング プロトコルをイネーブルにするには、シスコ固有の TLV 42 を含めることのできる DOCSIS コンフィギュレーション ファイル エディタを使用する必要があります。
コンフィギュレーション ファイルでの TLV 42 の使用例を示します。この情報が表示されるのは、ベンダー情報固有のフィールド(VISF)です。
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ここでは新しいコマンドと変更されたコマンドだけを説明します。
• 「clear interface cable-modem」
• 「service-flow primary upstream」
• 「show controllers cable-modem」
特定のケーブル モデム ドーター カードのコントローラをリセットするには、特権 EXEC モードで clear interface cable-modem コマンドを使用します。
次の例では、選択したスロットおよびポートのインターフェイスをクリアします。
WIC および HWIC ドライバのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug cable-modem driver コマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
モデムの Router Blade Control Port(RBCP; ルータ ブレード制御ポート)コードのデバッグをアクティブにするには、特権 EXEC モードで debug cable-modem rbcp コマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
キーワードを 1 つも選択しないと、miscellaneous RBCP デバッグがイネーブルになります。
messages キーワードをイネーブルにすると、各 RBCP 要求および応答にデバッグ メッセージが生成されます。
Cisco IOS ソフトウエアの RBCP サポートには、 debug scp data および debug scp packets コマンドを使用する独自のデバッグ機能も含まれています。
デバッグのイネーブル化またはディセーブル化は、 debug condition interface cable-modem port コマンドでも、実行できます。1 つのポートに対して条件付きのデバッグをイネーブルにした場合、残りのポートのデバッグ機能はディセーブルになります。
モデム初期化コードのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug cable-modem startup コマンドを使用します。デバッグ出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ケーブル モデムから MSO CMTS へのデータ伝送に QoS ポリシーを指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで service-flow primary upstream コマンドを使用します。ディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
Content Engine(CE)ネットワーク モジュール(NM-CE-BP)または Cisco IP ケーブル モデム インターフェイス サテライト WAN ネットワーク モジュールの内部ネットワーク モジュール側インターフェイスの IP アドレスを定義するには、コンテント エンジン インターフェイス コンフィギュレーション モードまたはサテライト インターフェイス コンフィギュレーション モードで service-module ip address コマンドを使用します。このインターフェイスに関連付けられている IP アドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
コンテント エンジン インターフェイス コンフィギュレーション
サテライト インターフェイス コンフィギュレーション
NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの場合、通常、 service-module ip address コマンドは使用されません。次の条件が満たされる場合、サテライト インターフェイス コンフィギュレーション モードで ip address コマンドを入力して、ルータ サテライト インターフェイスの IP アドレスとサブネット マスクを設定すると、NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの IP アドレスは自動的に設定されます。
• IP アドレスの最後のオクテットを 4 で割った余りが 2 になる。
• サブネット マスクに /30 以下のマスク ビットがある。
この方法を使用してルータ サテライト インターフェイスの IP アドレスを設定すると、システムが自動的に NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールに次のような IP アドレスとサブネット マスクを設定します。
• IP アドレスは、ルータ サテライト インターフェイスに設定した IP アドレスよりも 1 小さい値になります。
手動で service-module ip address コマンドを入力することにより、自動的に設定された IP アドレスとマスクを変更できます。
(注) service-module ip address コマンドは、デフォルト値に設定されているとみなされるので、自動的に設定された IP アドレスはルータ コンフィギュレーションには表示されません。同様に、自動設定と同一の IP アドレスおよび サブネット マスクを手動で設定した場合も、service-module ip address コマンドはルータ コンフィギュレーションに表示されません。
次に示すのは、スロット 1 に搭載された CE ネットワーク モジュールの内部ネットワーク モジュール側インターフェイスの IP アドレスを定義する場合の例です。
次の例では、ルータ サテライト インターフェイスに IP アドレス(10.0.0.7)が割り当てられ、その最後のオクテットを 4 で割った余りは 2 に なりません 。NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの IP アドレスを手動で設定するように促すメッセージが表示されています。実行コンフィギュレーションには、ルータ サテライト インターフェイスと NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの両方の IP アドレスが表示されていることに注目してください。
次の例では、ルータ サテライト インターフェイスの IP アドレスが 10.0.0.6 に設定されています。この IP アドレスの最後のオクテットを 4 で割った余りは 2 になるので、NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの IP アドレスは自動的に設定されます。
NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの IP アドレスとマスクはルータ コンフィギュレーションには表示されませんが、IP アドレスはルータ サテライト インターフェイスの IP アドレスよりも 1 小さい値になり、サブネット マスクは /30 になります。この場合、NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの IP アドレスおよびマスクは自動的に 10.0.0.5 255.255.255.252 に設定されます。
次の例では、ルータ サテライト インターフェイスの IP アドレスが 10.0.0.6 に設定されています。この IP アドレスの最後のオクテットを 4 で割った余りは 2 になるので、NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの IP アドレスとマスクは自動的に 10.0.0.5 255.255.255.252 に設定されます。
しかし、NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの IP アドレスとマスクは、手動で 10.0.0.1 255.255.255.0 に変更され、自動設定された IP アドレスとマスクは変更されています。実行コンフィギュレーションには、ルータ サテライト インターフェイスと NM-1VSAT-GILAT ネットワーク モジュールの両方の IP アドレスが表示されていることに注目してください。
ルータのステータス情報を表示するには、特権 EXEC モードで show controllers cable-modem port コマンドを使用します。
show controllers cable-modem port [all | classifiers | cm-cert | crypto des | filters | internal-mac | lookup-table | mac { counts crashdump | hardware | log | state } | manuf-cert | phy | service-flows | status | tuner]
ポートに設定されているすべてのインターフェイスの統計情報を表示するには、特権 EXEC モードで show interfaces cable-modem を使用します。
HFC 状態(CMTS へのケーブル モデム接続の DOCSIS 状態)に含まれるフィールドは、次の表のとおりです。
現在のすべての IP アクセス リストの内容を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで、 show ip access-list コマンドを使用します。
show ip access-list [ access-list-number | access-list-name | dynamic access-list-name | interface interface-name [ in | out ]]
show ip access-list コマンドの出力は、IP に特定されている点とユーザが特定のアクセス リストを指定できる点を除けば、 show access-lists コマンドと同じです。
次に示すのは、すべてのアクセス リストを要求した場合の show ip access-list コマンドの出力例です。
次に示すのは、特定のアクセス リストを要求した場合の show ip access-list コマンドの出力例です。
次に示す show ip access-list コマンドの出力例では、インターフェイス FastEthernet 0/0 の入力統計情報が表示されています。
次に示すのは、 dynamic キーワードを使用した show ip access-list コマンドの出力例です。
dynamic キーワード使用時にコンフィギュレーションを確認するには、 show run interfaces cable コマンドを使用します。