この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
PA-4T+ ポート アダプタのインストレーションでは、次の作業としてポート アダプタ ケーブルを接続し、PA-4T+ インターフェイスを設定する必要があります。ここで説明する手順は、サポート対象のプラットフォームすべてに当てはまります。
1 つの PA-4T+ で、最大 4 つの同期シリアル接続を使用できます。PA-4T+ にシリアル ケーブルを接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 適切なシリアル ケーブルを PA-4T+ のレセプタクルに直接接続し、ストレイン レリーフ ネジを締めます(図4-1を参照)。
(注) ポート アダプタにはハンドルがありますが、ポート アダプタ前面プレートの細部を示すために、図ではハンドルを省略しています。
図4-1 PA-4T+ シリアル ケーブルの接続 ― 水平方向(ハンドルは省略)
ステップ 2 シリアル ケーブルのネットワーク側を Data Service Unit(DSU; データ サービス ユニット)、Channel Service Unit(CSU; チャネル サービス ユニット)、Data Terminal Equipment(DTE; データ端末装置)、またはその他の外部同期シリアル機器に接続し、ストレイン レリーフ ネジを締めます。
各ポートに接続されたポート アダプタ ケーブルによって、ポートの電気インターフェイス タイプおよびモードが決まります。ポートのデフォルト モードは Data Communications Equipment(DCE; データ通信装置)です。このモードでは、ポート アダプタ ケーブルを接続せずに、任意のポートについてループバック テストを実行することができます。DCEがデフォルトですが、インターフェイスにデフォルトのクロック レートは設定されていません。ポートにケーブルが接続されていない場合、ソフトウェアはそのポートを DTE または DCE インターフェイスとしてではなく、 Universal (cable unattached )として認識します。
次に、Cisco 7100 シリーズ ルータ、Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco uBR7200 シリーズ ルータ、Cisco 7201 ルータ、Cisco 7301 ルータおよび Cisco 7401ASR ルータにおける show controllers コマンドの出力例を示します。この例では、インターフェイス ポート(1/0)に EIA/TIA-232 DCE ケーブルが接続されています。
(注) 上記のshow controllersコマンドの出力例では、PA-4T+ は M4T として表示されています。
次に、VIP における show controllers cbus コマンドの出力例を示します。この例では、インターフェイス ポート(3/1/0)に EIA/TIA-232 DTE ケーブルが接続されています。
次に、Catalyst RSM/VIP2 に関する show controllers cbus コマンドの出力例を示します。この例では、インターフェイス ポート(1/0)に EIA/TIA-232 DTE ケーブルが接続されています。
(注) 一部のコマンド(たとえばshow diag、show controllers cbusなど)で表示されるスロット値には、物理接続とは無関係のものがあります。Catalyst RSM/VIP2 の場合、これらのスロット値は無視してください。
ポートのモードをオンラインで変更するには、ソフトウェア コマンドを使用してインターフェイスをシャットダウンし、コンパクト シリアル ケーブルを交換し、インターフェイスを再起動し、必要に応じてポートを新しいインターフェイス用に再設定します。システムは起動時にインターフェイスをポーリングし、(接続されているコンパクト シリアル ケーブルのタイプに応じて)各ポートの電気インターフェイス タイプを判別します。ただし、アダプタ ケーブルをオンラインのまま変更した場合には、システムがインターフェイスを再ポーリングするとは限りません。システムが新しいインターフェイス タイプを確実に認識するためには、ケーブルを交換したあと、インターフェイスをシャットダウンして、再びイネーブルにします。
同じモードのケーブルと交換する場合には、これらの作業は不要です(動作を中断させずにケーブルを交換するだけで済みます)。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始し、EXECの特権レベル(別名イネーブル モード)からポート アドレスを指定し、インターフェイスをシャットダウンし、NVRAM(不揮発性RAM)に設定を保存します(EXEC モードの特権レベルについての詳細は、 EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照してください)。必要に応じてその他のコンフィギュレーション コマンドを追加したあと、コンフィギュレーション モードを終了します( Ctrl-Z を押すか、または end を入力します)。
Cisco 7100 シリーズ ルータ、Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco uBR7200 シリーズ ルータ、Cisco 7201 ルータ、Cisco 7301 ルータ、または Cisco 7401ASR ルータには次のコマンドを使用します。
Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュールの場合は、次のコマンドを使用します。
Catalyst RSM/VIP2 の場合は、次のコマンドを使用します。
ステップ 2 交換するアダプタ ケーブルを確認し、ケーブルを外します。
ステップ 3 PA-4T+ とネットワークの間に、新しいケーブルを接続します。ケーブルの両端で取り付けネジを締め、ポートに固定します。
ステップ 4 再びコンフィギュレーション モードを開始し、ポートをアップにして、NVRAM に実行コンフィギュレーションを保存します。
Cisco 7100 シリーズ ルータ、Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco uBR7200 シリーズ ルータ、Cisco 7201 ルータ、Cisco 7301 ルータ、または Cisco 7401ASR ルータには次のコマンドを使用します。
Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュールの場合は、次のコマンドを使用します。
Catalyst RSM/VIP2 の場合は、次のコマンドを使用します。
これらのステップによって、システムはインターフェイスのポーリングを行い、新しいインターフェイスを即時に認識します。
ポートを初めて DCE インターフェイス用に設定するとき、またはループバック テストを実行するときは、ポートのクロック レートを設定する必要があります。ポートに DCE ケーブルを接続した時点では、クロック レートを設定しない限り(DCE モードがデフォルトであっても)、インターフェイスはダウンした状態のままであり、クロック LED は消灯しており、インターフェイスは動作しません。
インターフェイスのモードを DCE から DTE に変更する場合は、ポートのクロック レートを変更する必要はありません。DCE ケーブルを DTE ケーブルに交換し、システムがインターフェイスを DTE として認識すると、システムはリモート DCE 装置からの外部クロック信号を使用し、DCE インターフェイスが通常使用する内部クロック信号を無視します。したがって、DCE インターフェイスまたはループバック用にポートのクロック レートを設定したあとは、クロック レートを設定したまま、そのポートを DTE インターフェイスとして使用することができます。
以上で、PA-4T+ のポート アダプタ ケーブルを交換する手順は終了です。 第5章「PA-4T+ インターフェイスの設定」 に進み、PA-4T+ のインターフェイスを設定してください。