この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、PA-MC-2E1 Port Adapter または PA-MC-8E1 Port Adapter を取り付けるために必要な機器、安全対策、設置場所の準備について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
Multichannel E1/PRI Port Adapter の取り付けには、次の工具および部品が必要です。追加の機器が必要な場合は、発注方法について、製品を購入した代理店にお問い合わせください。
• PA-MC-2E1/120 または PA-MC-8E1/120
• Catalyst RSM/VIP2(Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載する場合)。PA-MC-8E1 をサポートする Versatile Interface Processor 2(VIP2; 第二世代 Versatile Interface Processor)モデルについては、「ソフトウェアおよびハードウェアの要件」を参照してください。
• Multichannel E1/PRI Port Adapter を搭載する Catalyst RSM/VIP2-40 マザーボード、VIP2-40(=) または VIP2-50(=) のマザーボード、Cisco 7200 シリーズ ルータ、または Cisco uBR7200 シリーズ ルータ
• Multichannel E1/PRI Port Adapter を搭載する Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール
• VIP(Cisco 7000シリーズまたはCisco 7500シリーズ シャーシ専用)
• Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード(Cisco 7304 ルータ専用)
• カテゴリ 3 または 5 の UTP(シールドなしツイストペア)RJ-48C インターフェイス ケーブル(これらのケーブルは別途必要です)
(注) VCCI クラス II の EMI(電磁波干渉)要件を満たすには、Foil Twisted-Pair(FTP; フォイル ツイストペア)ケーブルを使用する必要があります。
(注) Catalyst RSM/VIP2 と Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュールがサポートしているのは、PA-MC-8E1/120(=) Multichannel E1/PRI Port Adapter だけです。
• No.1 プラス ドライバおよび 3/16 インチ マイナス ドライバ(VIP の取り付けのみ)
• アップグレード キット、Field-Replaceable Unit(FRU)、およびスペア部品に付属の使い捨て静電気防止用リスト ストラップ、または任意の静電気防止用器具
サポート対象のルータまたはスイッチ プラットフォームで PA-MC-2E1 または PA-MC-8E1 を使用するために必要な最小限の Cisco IOS ソフトウェア リリースを 表2-1 に示します。
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• Catalyst 6000 ファミリ MSFC 4 |
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Cisco IOS Release 12.1(4)E 以上の Cisco IOS Release 12.1(4)E リリース |
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Cisco IOS Release 12.0(3)T 以上の Cisco IOS Release 12.0T リリース |
Cisco IOS Release 11.1(6)CA 以上の Cisco IOS Release 11.1CA リリース |
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Cisco IOS Release 11.1(19)CC1 以上の Cisco IOS Release 11.1CC リリース |
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Cisco IOS Release 11.3(7)NA 以上の Cisco IOS Release 11.3NA リリース |
Cisco IOS Release 12.0(7)SC 以上の Cisco IOS Release 12.0SC リリース |
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Cisco IOS Release 12.4(4)XD7 以上の Cisco IOS Release 12.4XD リリース |
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Cisco IOS Release 12.2(11)YZ 以上の Cisco IOS Release 12.2YZ リリース |
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Cisco IOS Release 12.2(14)SZ 以上の Cisco IOS Release 12.2SZ リリース |
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Cisco IOS Release 12.2(1)DX 以上の Cisco IOS Release 12.2DX リリース |
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Cisco IOS Release 11.1(7)CA 以上の Cisco IOS Release 11.1CA リリース Cisco IOS Release 11.1(14)CA 以上の Cisco IOS Release 11.1CA リリース Cisco IOS Release 12.0(9)S 以上の Cisco IOS Release 12.0(10)S リリース Cisco IOS Release 12.0(9)S 以上の Cisco IOS Release 12.0(10)S リリース |
Cisco 7200 シリーズにおけるポート アダプタの設定については、以下の URL にある『 Cisco 7200 Series Port Adapter Hardware Configuration Guidelines 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps2033/products_configuration_guide_book09186a00801056ef.html
ルータ搭載のハードウェアにインストールされた Cisco IOS ソフトウェアに関する最低限のソフトウェア要件を調べるには、シスコが Cisco.com で提供している Software Advisor ツールを使用します。このツールを使用してもシステム内のハードウェア モジュールの互換性は確認できませんが、各ハードウェア モジュールまたはコンポーネントの最低限の Cisco IOS 要件を調べることができます。
(注) このツールにアクセスできるのは、Cisco.comログイン アカウントを持つユーザだけです。
Software Advisor にアクセスするには、Cisco.com の Log In をクリックして、Support > Tools and Resources に移動します。
ブラウザを直接 http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_most_requested_tools.html に合わせることで、ツールにアクセスできます。
製品ファミリを選択するかまたは具体的な製品番号を入力して、ご使用のハードウェアに最低限必要なサポート対象ソフトウェア リリースを検索します。
ここでは、電源または電話回線に接続する機器を取り扱う際に守るべき安全上の注意事項を説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 安全上の重要な注意事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止策に留意してください。このマニュアルに記載されている警告の各国語版は、装置に付属の「Translated Safety Warnings」を参照してください。
注 これらの注意事項を保管しておいてください。
注 この資料は、製品に付属のインストレーション ガイドと併用してください。詳細は、インストレーション ガイド、コンフィギュレーション ガイド、または添付されているその他のマニュアルを参照してください。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• シャーシを移動する前に、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してください。危険を伴う作業は一人では行わないでください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。また、床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電話回線または他のネットワーク配線に接続する機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ポート アダプタおよびプロセッサ モジュールには、金属製のフレームに固定されたプリント基板があります。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。基板は金属フレームによって ESD から保護されていますが、取り扱いの際は、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• シャーシ フレームの塗装されていない面にストラップのクリップを取り付けてください。
• コンポーネントを取り付ける際は、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バス コネクタをバックプレーンまたはミッドプレーンに適切に固定してください。イジェクト レバーや非脱落型ネジは、コンポーネントの脱落を防ぐだけでなく、システムに適切なアースを提供し、バス コネクタを確実に固定させるために必要です。
• コンポーネントを取り外す際は、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バックプレーンまたはミッドプレーンからバス コネクタを外してください。
• フレームを取り扱う際は、ハンドルまたは端の部分だけを持ち、プリント基板またはコネクタには触れないでください。
• 取り外したコンポーネントは基板面を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用容器に入れて保管します。コンポーネントを返却する場合には、取り外した後、すぐに静電気防止用容器に入れてください。
• プリント基板に衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気が静電破壊の原因になることがあります。
• プリント基板は、金属フレームから取り外さないでください。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラス A のデジタル装置に対する FCC 要件に準拠しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利が FCC 規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス A デジタル装置の制限に準拠していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
PA-MC-2E1 または PA-MC-8E1 の BABT607116 マークは、英国の指令 607116 に準拠し、BABT 規格に準拠して設計されていることを示しています。BABT ラベルは PA-MC-2E1 または PA-MC-8E1 の上部にあります。図2-1に、PA-MC-2E1 または PA-MC-8E1 の BABT ラベルを示します。
図2-1 PA-MC-2E1 および PA-MC-8E1 シリアル ポート アダプタの BABT ラベル
ITI-T 勧告 G.823 には、ジッタ ゲインの抑制が重要であると明記されています。G.823 の図 4 には、一般的なジッタ転送特性が示されています(小さいジッタ ゲインは許容されます)。英国規格 328:セクション 8.1 1990 には、許容可能なゲインは 0.5 dB と規定されています。
PA-MC-2E1 および PA-MC-8E1 が回線クロッキング モードの場合、ジッタは減衰せず、受信したジッタは回線に転送されます。入力ジッタが TBR24 の制限値を超えると、出力ジッタは TBR24 転送仕様に準拠しません。回線クロッキング モードは、接続に含まれているホップが 1 つの場合、およびクロック タイミングが他のネットワーク装置に転送される場合だけに使用することを目的としています。
回線クロッキング モードでない場合、PA-MC-2E1 および PA-MC-8E1 は TBR24 規格に準拠しています。