この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、PA-8B-ST をサポート対象のプラットフォームから取り外す手順、および新規/交換用ポート アダプタを取り付ける手順について説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。
• 「活性挿抜」
各ポート アダプタの金属フレームには、静電破壊を受けやすい基板が組み込まれています。
(注) ポート アダプタ スロットを使用しない場合は、空スロットにブランク ポート アダプタを取り付けておく必要があります。ブランク ポート アダプタは、ルータまたはスイッチを EMI(電磁波干渉)放射規格に適合させ、ポート アダプタ周辺の通気を適切な状態に保つために必要です。そのため、未使用スロットに新しいポート アダプタを取り付ける場合には、最初にブランク ポート アダプタを取り外さなければなりません。
一部のプラットフォームでは、ポート アダプタの活性挿抜(online insertion and removal; OIR)が可能です。Cisco 7100 シリーズ ルータ、Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco 7301 ルータおよび Cisco 7401ASR ルータでは、PA-8B-ST の取り外しおよび交換時にルータの電源を切る必要はありません。
アクティブなトラフィックが流れているポート アダプタを取り外す前に、システムを適切にシャットダウンするのが賢明です。ポートにトラフィックが流れている最中にポート アダプタを取り外すと、システムに不具合が発生する可能性があります。ポート アダプタを挿入すると、ポートは立ち上がります。
(注) ルータまたはスイッチからポート アダプタを切り離すと、活性挿抜により、そのポート アダプタのすべてのアクティブ インターフェイスが管理上のシャットダウンに切り替えられます。
活性挿抜は、ルータの稼動中にポート アダプタの取り付けや交換を行うことができます。ポート アダプタを取り外す際にトラフィックを流すことはできませんが、ソフトウェアへの通知またはシステム電源のシャットダウンを行う必要はありません。活性挿抜は、ネットワーク上のエンド ユーザに対して、すべてのルーティング情報およびセッションを維持し続けるシームレスな方法です。
以下に、活性挿抜の背景情報を説明します。サポートされているプラットフォームでポート アダプタを取り付けたり交換する手順の詳細については、「ポート アダプタの取り外しおよび取り付け」を参照してください。
各ポート アダプタにはバス コネクタがあり、ポート アダプタとルータを接続します。コネクタにはポート アダプタと接触してシステムに特定の信号を送信する 3 種類の長さの層状のピンがあります。システムは受信する信号とその順序により、ポート アダプタのシステムからの取り外し、またはシステムへの取り付けが行われているかどうかを判断します。これらの信号から、システムは新規インターフェイスの再初期化、または切断されたインターフェイスのシャットダウンを行うかどうかを判断します。
具体的には、ポート アダプタを取り付ける場合、最も長いピンが最初にポート アダプタと接触し、最も短いピンが最後に接触します。システムは、これらの信号と信号を受信する順序を認識します。
ポート アダプタの取り外しまたは取り付けを行う場合、ピンが信号を送信しシステムに変更を通知します。その後、ルータでは次の手順が実行されます。
2. 新規に取り付けられたポート アダプタを初期化、または空きのインターフェイスを管理上シャットダウンします。
3. ポート アダプタ上で既に設定されているインターフェイスを以前のインストール状態に戻します。新規に取り付けられたインターフェイスは、起動時に設定されずに取り付けられていた場合と同様に、管理上のシャットダウン状態になります。同じポート アダプタ タイプがスロットに再度取り付けられると、元々設置されていた同タイプのポート アダプタのポート数と同じ数まで、ポートが設定されてオンラインになります。
(注) インストレーションを開始する前に、「インストレーションの準備」を参照し、必要な部品および工具を確認してください。
ポート アダプタの取り付けおよび取り外しを行う際は、次の警告および注意に従ってください。
(注) ポート アダプタ レバーまたは他の固定機構をロックの位置に移動できない場合、ポート アダプタはミッドプレーンに完全に装着されていません。ポート アダプタをスロットから半分ほど引き抜き、再び挿入してから、ポート アダプタのレバー(または他の機構)をロック位置にしてください。
警告 次の作業を行うときは、カードの ESD による損傷を防ぐために、静電気防止用リスト ストラップを着用してください。プラットフォームによっては、リスト ストラップを取り付ける ESD コネクタが付属しています。ミッドプレーンまたはバックプレーンに手や金属製の工具で直接触れないでください。感電することがあります。
ここでは、ポート アダプタの取り外しおよび取り付け手順を、一連の図で説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータ -- ポート アダプタの取り外しおよび取り付け」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ -- ポート アダプタの取り外しおよび取り付け」
• 「Cisco 7301 ルータ -- ポート アダプタの取り外しおよび取り付け」
• 「Cisco 7401 ASR ルータ -- ポート アダプタの取り外しおよび取り付け」
PA-8B-ST ポート アダプタのインストレーションでは、次にポート アダプタ ケーブルを接続する必要があります。ここで説明する手順は、サポート対象の全プラットフォームに当てはまります。
1 つの PA-8B-ST で、最大 8 つの BRI 接続を使用できます。
PA-8B-ST インターフェイス ケーブルの接続手順は、次のとおりです。
ステップ 1 PA-8B-ST 上のレセプタクルに直接ケーブルを取り付けます(図3-2 を参照)。
(注) ポート アダプタにはハンドルが付いていますが、各ポート アダプタの前面プレートがよく見えるように、図ではハンドルを省略しています。
図3-2 PA-8B-ST インターフェイス ケーブルの接続方法 -- PA-8B-ST の前面図(ハンドルは省略)
ステップ 2 ケーブルのネットワーク側をネットワーク終端装置に接続します。