VICのアース要件
ここでは、次のプラットフォームでVICを正しくアースする手順が記載されている参考資料を紹介します。
• Cisco 1700シリーズ ルータ
• Cisco 2600/3600/3700シリーズ ルータ
• Cisco ICS 7750
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。
警告 感電防止のために、Safety Extra-Low Voltage(SELV;安全特別低電圧)回路をTelephone Network Voltage(TNV;電話網電圧)回路に接続しないでください。LANポートにはSELV回路が組み込まれており、WANポートにはTNV回路が組み込まれています。LANポートおよびWANポートの両方でRJ-45コネクタを使用する場合があります。ケーブルを接続するときには、十分に注意してください。
警告 火災防止のため、No.26 American Wire Gauge(AWG)より太い通信回線コードのみを使用してください。
警告 装置の電源がオン、オフにかかわらず、WANポートにはネットワークの危険電圧がかかっています。感電を防止するために、WANポート付近の作業を行うときには、十分に注意してください。ケーブルを外すときには、装置側を先に外してください。
Cisco 1700シリーズ ルータ
Cisco 1700シリーズ ルータのアースは、VICではなく、ルータ シャーシ本体で行います。Cisco 1700シリーズ ルータ シャーシのアースについては、使用するルータの『Hardware Installation Guide』を参照してください。
Cisco 2600/3600/3700シリーズ ルータ
ここで説明する要件が該当するのは、Cisco 2600シリーズ、Cisco 3600シリーズ、およびCisco 3700シリーズ ルータだけです。
ここで説明するカードは、露出型プラント導線接続に適しています。ただし、露出型プラント導線にVICを接続する前に、ホスト ルータのシャーシに固定保護アース コネクタを取り付ける必要があります。カードを取り付ける前に、まず固定アース コネクタが取り付けられていることを確認してください。
ルータ シャーシにアース コネクタがなく、アース キットもない場合には、次のいずれかの手段を講じてください。
• NEBS Level 3/ETSI Compliance Kitを発注して取り付けます。
• インストレーション ガイドの『 Installing the Grounding Lug on Cisco 2600 and Cisco 3600 Series Routers 』に記載されている方法で、同等の固定保護アース コネクタを取り付けます。
FXSインターフェイス カード
Foreign Exchange Station(FXS)インターフェイスは、標準電話機、Fax、または同様の装置に直接接続します。このインターフェイスはリンギング電圧、ダイヤル トーンなどをステーションに供給します。図7-1、図7-2、および図7-3にポートを示します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートFXSカード(VIC-2FXSおよびVIC2-2FXS)および4ポートFXS/DIDカード(VIC-4FXS/DID)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
(注) Ringer Equivalence Number(REN)負荷が1以下である電話と併用する場合は、4ポートFXS/DID VICのそれぞれのポートをFXSまたはDirect Inward Dial(DID)として設定できます。
いずれかのポートでREN負荷が1より大きくなる場合は、4つすべてのポートをFXSまたはDIDとして設定する必要があります。4ポートFXS/DID VICでアナログDIDを使用する方法については、「アナログDIDインターフェイス カード」を参照してください。
(注) Cisco 2600XMシリーズ、Cisco 2691、Cisco ISR 2800シリーズ、Cisco 3600シリーズ、Cisco 3700シリーズ、およびCisco ISR 3800シリーズのルータでは、Cisco IOS Release 12.3(14)T以上の環境で、4ポートFXS/DIDカードでのDIDがサポートされます。
(注) Cisco 1751ルータでは3つの4ポートFXS/DID VICがサポートされ、最大4つのDIDポートがサポートされます。Cisco 1760ルータでは4つの4ポートFXS/DID VICがサポートされ、最大8つのDIDポートがサポートされます。
(注) Cisco ICS 7750でも、Analog Station Interface 81(ASI 81)上で8つのFXSポート、ASI 160上で16のFXSポートがサポートされます。『Cisco ICS 7750 System Description』の「Processor Cards Feature Summary」の章を参照してください。
図7-1 2ポートFXSカードの前面パネル(VIC-2FXS)
図7-2 2ポートFXSカードの前面パネル(VIC2-2FXS)
図7-3 4ポートFXS/DIDカードの前面パネル(VIC-4FXS/DID)
FXSカードの接続
標準のRJ-11ストレート モジュラ電話ケーブルを使用して、VIC-2FXS、VIC-4FXS/DID、VIC2-2FXSを電話またはFaxに接続します。
警告 この装置には、危険電圧の供給源になるリング信号ジェネレータ(ringer)があります。ringerがアクティブな場合は、RJ-11(電話)ポート ワイヤ(コンダクタ)、RJ-11ポートに接続するケーブル コンダクタ、または関連する回路基板に触れないでください。ringerは、電話の着信によりアクティブになります。
警告 装置が設置されている建物と外部を接続するため、内蔵の回路保護機能を使用して、承認されたネットワーク終端ユニットを介してFXSポートを接続する必要があります。
(注) このインターフェイス カード上のポートは、グレーです。
ステップ 1 ルータの電源がオフのままになっていることを確認します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートFXSカード(VIC-2FXSおよびVIC2-2FXS)および4ポートFXS/DIDカード(VIC-4FXS/DID)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
ステップ 2 RJ-11ストレート ケーブルの片側をカードのRJ-11ポートに接続します(図7-4を参照)。
図7-4 FXSカードの接続
ステップ 3 ケーブルのもう一方の側を電話またはFaxのRJ-11ポートに接続します。
FXOインターフェイス カード
Foreign Exchange Office(FXO)インターフェイスは、ローカル コールをセントラル オフィスまたはPBXに接続します。これは、標準的な電話機に備わっているインターフェイスです。図7-5、図7-6、および図7-7に、このタイプのカードを示します。
VIC-2FXOおよびVIC-2FXO-M1インターフェイス カードは北米(米国、カナダ、メキシコ)用です。
VIC-2FXO-EUおよびVIC-2FXO-M2インターフェイス カードは欧州用です。
VIC-2FXO-M3インターフェイス カードはオーストラリア用です。
VIC2-2FXOおよびVIC2-4FXOインターフェイス カードは、すべての地域でソフトウェア設定可能です(図7-6および図7-7を参照)。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートFXOカード(VIC2-2FXO)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
警告 この装置には、危険電圧の供給源になるリング信号ジェネレータ(ringer)があります。ringerがアクティブな場合は、RJ-11(電話)ポート ワイヤ(コンダクタ)、RJ-11ポートに接続するケーブル コンダクタ、または関連する回路基板に触れないでください。ringerは、電話の着信によりアクティブになります。
警告 装置が設置されている建物と外部を接続するため、内蔵の回路保護機能を使用して、承認されたネットワーク終端ユニットを介してFXOポートを接続する必要があります。
図7-5 2ポートFXOカードの前面パネル(VIC-2FXO)
図7-6 2ポートFXOカードの前面パネル(VIC2-2FXO)
図7-7 4ポートFXOカードの前面パネル(VIC2-4FXO)
2ポートFXOカードのジャンパ設定
(注) ここで説明する情報は、VIC2-2FXOカードには適用されません。
FXO VICには、loop-startモードおよびground-startモードを設定するジャンパ ヘッダーが2つ(W3およびW4)組み込まれています。1つのジャンパでFXOポートを1つ設定します。デフォルトの設定はloop-startモードです。通常はこの設定で問題ありません。この設定では、ヘッダーW3およびW4の、2と3の位置にわたってジャンパが配置されています。
DMS-100および5ESSスイッチなど、新しいセントラル オフィス機器の大半はloop-start回線上でCalling Party Control(CPC)およびRing on Seizeを提供します。CPCによって切断が迅速になり、Ring on Seizeによってグレア(同一インターフェイス上での着信と発信のコリジョン)が最小限に抑えられます。
セントラル オフィスがloop-startモードでこれらの機能を提供しない場合は、代わりにジャンパを1および2の位置に移し、FXOカードをground-startモードに設定することも可能です。
正しく動作させるには、VIC-2FXOカードの両方のジャンパが同じ設定になっていなければなりません。
(注) この設定は、VIC-2FXO-EUおよびVIC-2FXO-M2インターフェイス カードには適用されません。
FXOカードの接続
RJ-11ストレート ケーブルを使用して、FXO VICを電話用壁面コンセントからPSTNまたはPBXに接続します。
(注) このインターフェイス カード上のポートは、ピンクです。
ステップ 1 ルータの電源がオフのままになっていることを確認します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートFXOカード(VIC2-2FXO)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
ステップ 2 RJ-11ストレート ケーブルの片側をカードのRJ-11ポートに接続します(図7-8を参照)。
図7-8 FXOカードの接続
ステップ 3 もう一方の側をRJ-11電話用壁面ジャックに接続します。
E&Mインターフェイス カード
recEive and transMit(E&M)は、2線または4線の電話機およびトランク インターフェイスのためのシグナリング技術です。E&Mインターフェイスは通常、IPネットワークからのリモート コールをPBXに接続します。図7-9および図7-10にE&Mカードを示します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートE&Mカード(VIC2-2E/M)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
図7-9 2ポートE&Mカードの前面パネル(VIC-2E/M)
図7-10 2ポートE&Mカードの前面パネル(VIC2-2E/M)
E&Mインターフェイス カードの接続
RJ-48Cストレート ケーブルを使用して、電話用壁面ジャックを通じてE&MカードをPSTNまたはPBXに接続します。
注意 E&MインターフェイスをPSTNに直接接続してはいけません。
(注) E&M VIC上のポートはブラウンです。
ステップ 1 ルータの電源がオフのままになっていることを確認します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートE&Mカード(VIC2-2E/M)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
ステップ 2 RJ-48C/RJ-48Cストレート ケーブルの片側をカードのRJ-48Cポートに接続します(図7-11を参照)。
図7-11 2ポートE&Mカードの接続
ステップ 3 ケーブルのもう一方の側をRJ-48C壁面ジャックに接続します。
FXS、FXO、およびE&Mインターフェイス カードのLED
各VICには、IN USE LEDがポートに1つずつあります。これらのLEDには、次の3つの状態があります。アクティブ時はグリーン、準備完了は消灯、および準備中はオレンジです。図7-12に、E&Mインターフェイスを搭載したVICの例を示します。
図7-12 VICのLED
ISDN BRIインターフェイス カード
ISDN BRI S/T VICは、ISDN電話網の終端Network Termination 1(NT1;ネットワーク終端1)デバイスに接続する、クライアント側(TE)ISDN S/T物理インターフェイスを提供します。インターフェイス カードのそれぞれのポートが音声信号を2つ(ISDN Bチャネルごとに1つずつ)伝送できるので、1つのISDN BRIカードでは合計4回線になります。
ISDN BRI NT/TE VIC(VIC-2BRI-NT/TEおよびVIC2-2BRI-NT/TE)の機能はS/Tカードと同じですが、NTインターフェイスにファントム電力を提供するように設定することもできます。
Cisco 1751ルータ、Cisco 1760ルータ、およびCisco ICS 7750プラットフォームでは、両方のISDN BRI NT/TE VICをサポートします。これらのプラットフォームのすべてのインターフェイス カード スロットに、ISDN BRI NT/TE VICを取り付けられます。これらのプラットフォームは、ISDN BRI S/T VICをサポートしません。
図7-13および図7-14にISDN BRI NT/TEカードを示します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートISDN BRIカード(VIC2-2BRI-NT/TE)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
図7-13 2ポートISDN BRIカードの前面パネル(VIC-2BRI-NT/TE)
図7-14 2ポートISDN BRIカードの前面パネル(VIC2-2BRI-NT/TE)
ISDN BRIカードの考慮事項
(注) Cisco ISDN BRIインターフェイス カードは、音声ISDNトラフィックに限りサポートします。
(注) ここで説明するISDN BRIの制限事項は、VIC2-2BRI-NT/TE VICには適用されません。
(注) また、これらの制限事項は、Cisco 1751、Cisco 1760、またはCisco ICS 7750プラットフォームにも適用されません。
4つの音声チャネルをすべて使用するには、2スロット音声ネットワーク モジュール(NM-2V)のスロット0にISDN BRIカードを搭載する必要があります。スロット1は空のままにしておきます。
(注) スロット0を未使用にしておくと、システムはアナログ音声ポートのペアとみなします。
構成が次のいずれかに当てはまる場合、Cisco IOSソフトウェアにより特定のポートがディセーブルになります。 表7-1 を参照してください。
• 1スロットの音声ネットワーク モジュール(NM-1V)にISDN BRI VIC
• 2スロットの音声ネットワーク モジュール(NM-2V)に2つのISDN BRI VIC
• 2スロットの音声ネットワークモジュール(NM2V)にISDN BRI VICおよびアナログVIC(VIC-2FXS、VIC-2FXO、VIC-2FXO-EU、VIC-2FXO-M3、またはVIC-2E/M)が1つずつ
表7-1 Cisco IOSソフトウェアが使用するVICポート
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NM-1V |
0 |
VIC-2BRI-S/T-TE、 VIC-2BRI-NT/TE |
0 |
アップ |
1 |
ダウン |
NM-2V |
0 |
VIC-2BRI-S/T-TE、 VIC-2BRI-NT/TE |
0 |
アップ |
1 |
アップ |
NM-2V |
0 |
VIC-2BRI-S/T-TE、 VIC-2BRI-NT/TE |
0 |
アップ |
1 |
アップ |
1 |
VIC-2BRI-S/T-TE、 VIC-2BRI-NT/TE |
0 |
ダウン |
1 |
ダウン |
NM-2V |
0 |
VIC-2BRI-S/T-TE、 VIC-2BRI-NT/TE |
0 |
アップ |
1 |
アップ |
1 |
アナログVIC |
0 |
ダウン |
1 |
ダウン |
NM-2V |
0 |
アナログVIC |
0 |
アップ |
1 |
アップ |
1 |
VIC-2BRI-S/T-TE、 VIC-2BRI-NT/TE |
0 |
アップ |
1 |
ダウン |
ISDN BRIインターフェイス カードの接続
RJ-45ストレート ケーブルを使用して、ISDN BRIカードを電話用壁面ジャックまたは他の装置からISDNネットワークに接続します。
注意 ルータが損傷しないように、BRIケーブルは必ずBRIコネクタに接続してください。他のRJ-45コネクタ ポートに接続してはなりません。
2ポートISDN BRIカードをルータに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータの電源がオフのままになっていることを確認します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、2ポートISDN BRIカード(VIC2-2BRI-NT/TE)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
ステップ 2 RJ-45/RJ45ストレート ケーブルの片側をカードのRJ-45ポートに接続します(図7-15を参照)。
図7-15 2ポートISDN BRIカードの接続
(注) インターフェイスをNTとして設定し、TE装置に接続する場合は、ケーブルの送信ピンと受信ピンを入れ替えておく必要があります(クロス ケーブル)。表7-2を参照してください。
表7-2 インターフェイスのピン番号および機能
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ピン3/T+ |
ピン3/R+ |
ピン3/T+ |
ピン4/R+ |
ピン4/T+ |
ピン4/R+ |
ピン5/R- |
ピン5/T- |
ピン5/R- |
ピン6/T- |
ピン6/R- |
ピン6/T- |
ステップ 3 ケーブルのもう一方の側をRJ-45壁面ジャックまたは他の装置に接続します。
ISDN BRIインターフェイス カードのLED
ISDN BRIカードにはLEDが3つあります。 表7-3 を参照してください。
表7-3 ISDN BRI VICのLED
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B1 |
B1チャネル上でコールがアクティブです。 |
B2 |
B2チャネル上でコールがアクティブです。 |
OK |
インターフェイスがISDNネットワークに接続されています。 |
アナログDIDインターフェイス カード
DID音声インターフェイスによって、PBXの内線にDIDサービスが提供されます。図7-16にVIC-2DIDカードを、図7-17にVIC-4FXS/DIDカードを示します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、4ポートFXS/DIDカード(VIC-4FXS/DID)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
(注) REN負荷が1以下である電話と併用する場合は、4ポートFXS/DID VICのそれぞれのポートをFXSまたはDIDとして設定できます。
いずれかのポートでREN負荷が1より大きくなる場合は、4つすべてのポートをFXSまたはDIDとして設定する必要があります。4ポートFXS/DID VICでFXSを使用する方法については、「FXSインターフェイス カード」を参照してください。
(注) Cisco 2600XMシリーズ、Cisco 2691、Cisco ISR 2800シリーズ、Cisco 3600シリーズ、Cisco 3700シリーズ、およびCisco ISR 3800シリーズのルータでは、Cisco IOS Release 12.3(14)T以上の環境で、4ポートFXS/DIDカードでのDIDがサポートされます。
図7-16 2ポート アナログDID VIC
図7-17 4ポート アナログFXS/DID VIC
アナログDIDインターフェイス カードの接続
標準のRJ-11ストレート モジュラ電話ケーブルを使用して、VIC-2DIDまたはVIC-4FXS/DIDインターフェイス カードをPSTNまたはPBXに接続します。
ステップ 1 ルータにアース端子を取り付けます。手順の詳細については、ご使用のルータのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください(Cisco 1700シリーズ ルータのアース接続は、ルータ シャーシで行うので、アース端子は不要です)。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、4ポートFXS/DIDカード(VIC-4FXS/DID)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
ステップ 2 ルータの電源がオフのままになっていることを確認します。
ステップ 3 RJ-11ストレート ケーブルの片側をカードのRJ-11ポートに接続します(図7-18を参照)。
図7-18 アナログDIDインターフェイス カードの接続
注意 標準PSTN回線に接続すると、VIC-2DIDまたはVIC-4FXS/DIDインターフェイス カードが損傷することがあります。PSTNへの回線がDID対応になっていることを確認してください。
ステップ 4 ケーブルのもう一方の側を電話用壁面コンセントまたはPBXに接続します。
マルチフレックス トランク インターフェイス カード
マルチフレックス トランク インターフェイス カードは、音声、データ、および音声/データ統合アプリケーションに対応する汎用の1/2ポートT1、またはE1トランク インターフェイスをサポートします。これらのカードは、T1またはE1ネットワーク用の基本的な構造化および非構造化サービスを提供します。
これらのカードは、音声/データ サービス用のトランク インターフェイスとして、WAN用のフラクショナル n ×64 kbpsサービス(フレームリレーまたは専用線)として、またはTime Division Multiplexing(TDM;時分割多重)分岐挿入(音声/データ統合)サービスとして使用できます。
マルチフレックス トランク インターフェイス カードは、TDMポート経由でPSTNドメインへの音声/データアクセスを提供し、CSU/DSU(チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット)を内蔵しています。
一部の2ポート マルチフレックス トランク インターフェイス カードは、分岐挿入処理もサポートします。分岐挿入処理は、T1/E1データ ストリームにデータを追加したり、T1/E1データ ストリームから分岐挿入機器に接続された他の装置へのデータを終端したりします。
ここでは、次のマルチフレックス トランク インターフェイス カードについて説明します。
• 1ポートT1マルチフレックス トランク インターフェイス カード(VWIC-1MFT-T1)
• 2ポートT1マルチフレックス トランク インターフェイス カード(VWIC-2MFT-T1)
• 1ポートE1マルチフレックス トランク インターフェイス カード(VWIC-1MFT-E1)
• 2ポートE1マルチフレックス トランク インターフェイス カード(VWIC-2MFT-E1)
• 1ポートT1/E1マルチフレックス トランク インターフェイス カード(VWIC2-1MFT-T1/E1)
• 2ポートT1/E1マルチフレックス トランク インターフェイス カード(VWIC2-2MFT-T1/E1)
(注) VWIC2-1MFT-T1/E1およびVWIC2-2MFT-T1/E1インターフェイス カードは、T1またはE1サービスおよび分岐挿入機能の設定が可能です。
• 1ポートE1マルチフレックス トランク インターフェイス カード+ G.703サポート(VWIC-1MFT-G703)
• 2ポートE1マルチフレックス トランク インターフェイス カード+ G.703サポート(VWIC-2MFT-G703)
• 1ポートE1マルチフレックス トランク インターフェイス カード+ G.703サポート(VWIC2-1MFT-G703)
• 2ポートマルチフレックス トランク インターフェイス カード+ G.703サポート(VWIC2-2MFT-G703)
(注) VWIC-1MFT-G703、VWIC2-1MFT-G703、VWIC-2MFT-G703、およびVWIC2-2MFT-G703インターフェイス カードは、ITU-T G.703規格に準拠した非構造化E1トラフィックを可能にします。
• 2ポートT1マルチフレックス トランク インターフェイス カード+分岐挿入機能(VWIC-2MFT-T1-DI)
• 2ポートE1マルチフレックス トランク インターフェイス カード+分岐挿入機能(VWIC-2MFT-E1-DI)
次のマルチフレックス トランク インターフェイス カードは、インターフェイス カードのメイン ボードに搭載されているエコー キャンセラ拡張モジュールを通して、ハードウェア エコー キャンセレーション機能を提供します。
• VWIC2-1MFT-T1/E1
• VWIC2-2MFT-T1/E1
• VWIC2-1MFT-G703
• VWIC2-2MFT-G703
使用できる拡張モジュールは、次のとおりです。
• マルチフレックス トランク用32チャネル エコー キャンセラ モジュール(EC-MFT-32)
• マルチフレックス トランク用64チャネル エコー キャンセラ モジュール(EC-MFT-64)
エコー キャンセラ拡張モジュールの取り付けに関しては、『 Installing Echo Canceler Expansion Modules on Cisco Interface Cards 』を参照してください。
1ポート マルチフレックス トランク インターフェイス カードの例については図7-19、また2ポート マルチフレックス トランク インターフェイス カードの例については図7-20を参照してください。
図7-19 1ポートT1/E1マルチフレックス トランク インターフェイス カードの前面プレート(VWIC-1MFT-T1)
図7-20 2ポートT1/E1マルチフレックス トランク インターフェイス カードの前面プレート(VWIC-2MFT-T1)
マルチフレックス トランク インターフェイス カードのLED
マルチフレックス トランク インターフェイス カードには、LEDが3つあります。図7-19、図7-20、および 表7-4 を参照してください。
表7-4 マルチフレックス トランク インターフェイス カードのLED
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LP LED |
ループバックまたはライン ステートが検出されたか、ユーザによって手動で設定されています。正常に動作している場合、このLEDは消灯しています。 |
イエロー |
AL LED |
ローカルまたはリモートでアラーム ステートです。正常に動作している場合、このLEDは消灯しています。 |
イエロー |
CD LED |
点灯している場合、キャリアが検知され、インターフェイス カードの内蔵DSU/CSUが別のDSU/CSUと通信しています。正常に動作している場合、このLEDは点灯しています。 |
グリーン |
マルチフレックス トランク インターフェイス カードの接続
この接続には、カードに付属のRJ-48C/RJ-48Cストレート ケーブルを使用します。
ステップ 1 ルータの電源がオフになっていることを確認します。
ステップ 2 RJ-48C/RJ-48Cストレート ケーブルの片側を、カードのT1またはE1ポートに接続します(図7-21を参照)。
図7-21 マルチフレックス トランク インターフェイス カードの接続
ステップ 3 もう一方の側を設置場所のT1またはE1壁面ジャック(RJ-48C)に接続します。
ステップ 4 ルータの電源をオンにします。
ステップ 5 CD LEDが点灯しているかどうかを確認します。点灯していれば、カードの内蔵DSU/CSUがT1またはE1サービス プロバイダーのセントラル オフィスに設置されたDSU/CSUと通信しています。
CAMAトランク プロトコル インターフェイス カード
Centralized Automated Message Accounting(CAMA)トランク プロトコル インターフェイスは、ローカル コールを緊急サービスに接続します。CAMAカードによって、enhanced 911(E911)ネットワークにお客様の施設から直接接続するために必要となるソフトウェア機能が提供されます。アナログCAMAトランクを使用して、Public Service Answering Point(PSAP)に直接接続することもできます。CAMAプロトコルはインバンド シグナリングを提供します。
(注) NM-HD-1V、NM-HD-2V、およびNM-HD-2VE音声ネットワーク モジュールの場合、およびCisco 1751や1760ルータの場合、CAMAはVIC2-2FXOインターフェイス カードでサポートされます。VIC-2CAMAカードはNM-HD-1V、NM-HD-2V、またはNM-HD-2VE音声ネットワーク モジュール、またはCisco 1751やCisco 1760ルータと併用できません。
CAMAインターフェイス カード
図7-22に2ポートCAMAカードを示します。
図7-22 V2ポートCAMAカードの前面パネル(VIC-2CAMA)
CAMAインターフェイス カードの接続
RJ-11ストレート ケーブルを使用して、電話用壁面ジャックを通じてVIC-2CAMA VICをPSTNまたはPBXに接続します。
(注) このインターフェイス カード上のポートは、ピンクです。
ステップ 1 ルータの電源がオフのままになっていることを確認します。
ステップ 2 RJ-11ストレート ケーブルの片側をカードのRJ-11ポートに接続します(図7-23を参照)。
図7-23 2ポートCAMAカードの接続
ステップ 3 ケーブルのもう一方の側を電話用壁面ジャック(RJ-11ポート)に接続します。