Cisco uBR10-MC5X20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジン設定の要件
Cisco uBR10-MC5X20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジン設定の制限事項
Cisco uBR10-MC5X20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジン設定に関する概要
Cisco uBR10-MC5x20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジンの利点
Cisco uBR10-MC5x20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジンの設定方法
ケーブル インターフェイス ライン カードのモニタリングおよびメンテナンス
Cisco uBR10-MC5x20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジンの設定例
Cisco uBR10-MC5x20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジンを 1 つ搭載した Cisco uBR10012 ルータ
Cisco uBR1-MC5X20H および新しいコマンド cable upstream ingress-noise-cancellation が追加されました。MIB の URL が更新されました。 |
Cisco uBR10-MC5x20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジン は、Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータ用の、新しい Broadband Processing Engine(BPE; ブロードバンド プロセッシング エンジン)ケーブル インターフェイス シリーズの 1 つです。BPE カードはパフォーマンスを向上させ、無線周波数(RF)機能を強化し、高度なコンテンツ、トラフィック、およびネットワーク管理用の画期的な統合ツールを提供します。
Cisco uBR10012 ルータ用のケーブル インターフェイス ライン カードである
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は、次のような Cable Modem Termination System(CMTS; ケーブル モデム終端システム)機能を実行します。
• 物理層(PHY)RF インターフェイス(アップストリーム バースト復調、ダウンストリーム変調、RF アップコンバージョン)
• Media Access Control(MAC; メディア アクセス制御)処理(モデム登録、伝送機会のスケジューリング、レイヤ 2 Quality of Service[QoS; サービス品質])
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は、緊密に統合された強力な RF フロント エンド、および DOCSIS と EuroDOCSIS ベースのネットワーク向けの業界最先端のプロセッシング エンジンを搭載しています。Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE を使用すると、ケーブル プラントを介した高性能で信頼性の高いセキュアな IP パケットの双方向伝送によって、データ、音声、ビデオ サービスを提供できます。
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は、Cisco CMTS における HCCP N+1 冗長性をサポートします。N+1 冗長性は、ケーブル ヘッドエンド ネットワークに Cisco RF スイッチを追加することで実現します。
Cisco uBR10012 ルータ、Cisco RF スイッチおよび Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE を併用することで完全な冗長システムが実現し、ケーブル オペレータによる PacketCable システムの使用が可能となり、サービス停止が最小限に抑えられ、運用が簡素化されます。N+1 冗長性は、ブロードバンド メディアを使用する CMTS および通信ネットワークの高可用性を実現する上で重要なステップとなります。HCCP N+1 冗長性の詳細については、「その他の参考資料」を参照してください。
Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータに |
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Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータに |
プラットフォームおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート情報
Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム サポートおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、
http://www.cisco.com/go/fn からアクセスしてください。アクセスするには、Cisco.com のアカウントが必要です。アカウントをお持ちでない場合、またはユーザ名やパスワードを忘れた場合は、ログイン ダイアログボックスで Cancel をクリックし、表示された手順に従ってください。
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Cisco uBR10012 ルータおよびそのすべてのケーブル インターフェイスのチャネル計画を決定します。
Cisco uBR10-MC5X20U BPE をサポートするには、Cisco uBR10012 ルータ上で Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降が動作している必要があります。また、Cisco uBR10-MC5X20H BPE をサポートするには、Cisco IOS Release 12.3(17a)BC2 以降が動作している必要があります。
Cisco uBR10012 ルータを正常に稼働させてから、このマニュアルで説明する
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE の設定手順を開始してください。Cisco uBR10012 ルータの基本設定を完了してください。基本設定では、少なくとも次の作業を行う必要があります。
• Internet Protocol(IP; インターネット プロトコル)動作をサポートするようにルータを設定します。
• 少なくとも 1 枚の WAN アダプタを搭載し、バックボーン接続を提供するように設定します。
• Cisco uBR10012 シャーシの適切なスロットに少なくとも 1 枚の Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE を搭載します。手順については、『 Cisco uBR10-MC5X20S/U/H Cable Interface Line Card 』を参照してください。
『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Software Configuration Guide』の「 Configuring the Cable Modem Termination System for the First Time」に記載されている手順を実行して、ルータを起動します。
DHCP、Time of Day(ToD)、および Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバなど、DOCSIS およびインターネット接続をサポートするために必要なすべてのサーバがヘッドエンド サイトに導入されているかどうかを確認してください。
Cisco uBR10012 ルータで Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE をサポートするには、1 つまたは 2 つの Performance Routing Engine 1(PRE1) モジュールまたは Performance Routing Engine 2(PRE2)モジュール を使用している必要があります。PRE モジュールはサポートされません。
Cisco uBR10012 ルータに、少なくとも 1 枚の Timing, Communication, and Control Plus(TCC+) カードが搭載されていて、正常に稼働している必要があります。
Cisco uBR10-MC5X20 への BPE の再設定
Cisco uBR10012 ルータ シャーシで Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE を Cisco uBR10-MC5X20U/H ケーブル インターフェイス ライン カードに交換する場合は、ライン カードの再設定が必要です。
(注) Cisco IOS Release 12.3(17a)BC2 以降、カードを交換しても、ライン カードの再設定が不要になりました。代わりに、ubr10k(config)#cr10k card 7/0 oir-compatibility コマンドを使用します。
ダウンストリームおよびアップストリーム ポートの構成は、 表2 に示す 5 つのドメインに固定されます。
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE でシンボル レートを変更すると、show controller cable upstream コマンドにより、少しの間「US phy SNR_estimate - Unknown」と表示されることがあります。しばらく待ってから、再度コマンドを実行して正確な信号対雑音比(SNR)の値を取得してください。
『Cisco Broadband Cable Command Reference Guide』の show controllers cable コマンドも参照してください。
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降はサポート対象外になるソフトウェア機能
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降のリリースが稼働している Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE では、次のソフトウェア機能はサポート対象外です。
• Point-to-Point Protocol over Ethernet(PPPoE)
Cisco uBR10-MC5X20U/H ケーブル インターフェイス ライン カードでは、load-interval インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはサポートされませんが、CLI(コマンドライン インターフェイス)では、これらのインターフェイスに対応するコマンドを使用できます。
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以前のリリースではサポート対象外になるソフトウェア機能
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以前のリリースが稼働している Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE では、次のソフトウェア機能はサポート対象外です。
Cisco IOS Release 12.3(9) 以前のリリースではサポート対象外になるソフトウェア機能
Cisco IOS Release 12.3(9) 以前のリリースが稼働している Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE では、次のソフトウェア機能はサポート対象外です。
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は、Data-over-Cable Service Interface Specification(DOCSIS)ベースのケーブル モデム ネットワークを経由するダウンストリーム トラフィックおよびアップストリーム トラフィックをサポートします。このカードは、Standard(STD)、Harmonic Related Carrier(HRC)、または Incremental Related Carrier(IRC)周波数計画を使用する 6 MHz の NTSC チャネル動作をサポートします。このカードは、54 ~ 860 MHz のダウンストリーム チャネル、5 ~ 65 MHz のアップストリーム範囲をサポートし、ダウンストリームの中心周波数は 12.5 KHz 区切りで設定できます。ただし、標準以外の周波数に設定すると、ケーブル モデムが DOCSIS 信号を検出できないことがあります。
(注) Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は 8 MHz の国際ケーブル プラントで使用できますが、ライン カードは DOCSIS 仕様にのみ準拠して動作します。つまり、カードは利用可能な上位 2 MHz のチャネル幅を無視して、最大 5.36 メガシンボル/秒のビット レートで動作し、アップストリームの選択範囲を 65 MHz 以下に制限します。
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE には、5 つのダウンストリーム ポートと 20 のアップストリーム ポートがあります。各ダウンストリーム ポートには、コンバイナとの接続および同軸ケーブル ネットワーク上での伝送に適した RF 信号を生成する、オンボードの統合アップコンバータが搭載されているので、外部アップコンバータを設置する必要はありません。
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降のリリースでは、ダウンストリーム ポートは 64 Quadrature Amplitude Modulation(QAM; 直交振幅変調)および 256 QAM をサポートし、アップストリーム ポートはアップストリームの動作モードに応じて、Quadrature Plus Shift Keying(QPSK; 4 位相変移変調)、8 QAM、16 QAM、32 QAM、および 64 QAM 変調をサポートします。アップストリーム ポートの初期構成では、5 つの DOCSIS MAC ドメインが形成され、各ダウンストリーム ポートには 4 つのアップストリーム ポートがあります。ただし、Cisco IOS 12.2(15)BC2 以降のリリースでは、仮想インターフェイス機能および周波数スタックを使用して、必要に応じたアップストリーム ポートの構成を行うことができます。
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は構成に応じて、DOCSIS または Euro-DOCSIS 動作をサポートします。
• DOCSIS ケーブル ネットワークは、ITU J.83 Annex B の物理層規格および DOCSIS Annex B 仕様に基づいており、6 MHz の National Cable & Telecommunications Association(NCTA)チャネル計画を使用しています。このモードでは、ダウンストリームは 88 ~ 860 MHz の周波数範囲で 6 MHz のチャネル幅を使用し、アップストリームは 5 ~ 42 MHz の周波数範囲で複数のチャネル幅をサポートします。
• EuroDOCSIS ケーブル ネットワークは、ITU J.112 Annex A 物理層規格および European DOCSIS(EuroDOCSIS、Annex A)仕様に基づいており、8 MHz の PAL および Systeme Electronique Couleur Avec Memoire(SECAM)チャネル計画を使用しています。このモードでは、ダウンストリームは 108 ~ 862 MHz の周波数範囲で 8 MHz のチャネル幅を使用し、アップストリームは 5 ~ 65 MHz の周波数範囲で複数のチャネル幅をサポートします。
(注) 同じライン カード上で Annex A と Annex B の両方をサポートすることはできません。一方をサポートする場合は、他方を制限する必要があります。
ただし、同一シャーシ内で、一部のカードに Annex A をサポートさせ、他のカードに Annex B をサポートさせることは可能です。
DOCSIS または EuroDOCSIS のどちらの動作モードで運用していても、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は次のタイプのネットワークをサポートします。
• Time Division Multiple Access(TDMA; 時分割多重アクセス)専用モード。すべての DOCSIS ケーブル モデムをサポートしますが、使用するのは DOCSIS 1.0/1.1 のチャネル幅および変調方式だけです。
• Advanced Time Division Multiple Access(A-TDMA)専用モード。DOCSIS 2.0 ケーブル モデムのみをサポートします。
• TDMA/A-TDMA 混在モード。同じアップストリーム上で、変調方式の異なる DOCSIS 1.0/1.1 および DOCSIS 2.0 の両方のケーブル モデムをサポートしますが、チャネル幅は最大 3.2 MHz までです。
(注) Cisco uBR10-MC5X20U/H カードは、Japanese Annex B ネットワークで使用される拡張周波数範囲もサポートします。範囲は 70 ~ 860 MHz(ダウンストリーム)および 5 ~ 55 MHz(アップストリーム)です。
Cisco uBR10-MC5X20U/H カードの搭載手順については、次の URL から Cisco.com にアクセスして、『 Cisco uBR10-MC5X20S/U/H Cable Interface Line Card 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/frus/ubrmc520.htm
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE は、DOCSIS 1.1 仕様の Annex A、Annex B、および Euro-DOCSIS の RF データ レート、チャネル幅、および変調方式をすべてサポートします。 表1 に、サポートされる DOCSIS データ レートを示します。
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE では高密度コネクタを使用できます。それぞれのカード タイプでは色分けされたラベルを使用して、ダウンストリーム ポートとアップストリーム ポートを識別します。図1 に前面パネルを示します。
図1 Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE の前面パネル図(高密度コネクタ)
5 つのダウンストリーム ポートには、DS0 RF ~ DS4 RF のラベルが付いています。RF ラベルは、ポートの内蔵アップコンバータから RF 信号が出力されていることを示します。20 のアップストリーム ポートには、US0 ~ US19 のラベルが付いています。
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 では、デフォルトで、各アップストリーム(US)ポートと特定のダウンストリーム(DS)ポートが静的に関連付けされています。 表2 に、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE の物理ポート ドメインと各ドメインに関連付けられているアップストリームおよびダウンストリーム ポートの対応を示します。 表2 には、CLI コマンドを使用する際にポートを示すインターフェイス ラベルも示します。
(注) 設定可能な MAC ドメイン(別名、仮想インターフェイス)では、US と DS チャネル間の関連付けを変更できます。仮想インターフェイス(VI)は、Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 およびそれ以降のリリースが稼働している Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE 上でサポートされます。
CLI ケーブル インターフェイス ラベル
1
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1.CLI ケーブル インターフェイス ラベル カラムの X および Y は、カードが搭載されている物理カード スロットを表します。X 値は 5 ~ 8 の範囲に、Y 値は 0 または 1 のどちらかになります。 |
たとえば、 表2 には次の構成で搭載されている Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE が示されています。
• インターフェイス C5/1/3 にはドメイン番号 4 が含まれます。
• アップストリーム ポートは US12、US13、US14、および US15 です。
すなわち、アップストリーム US14 を設定するには、ケーブル インターフェイス 5/1/3( interface c5/1/3 コマンド)上でアップストリーム U2 を指定することになります。
• シスコ製ケーブル インターフェイス ライン カードで利用できる最大のポート密度を提供することによって、Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータのキャパシティを拡張します。
• Cisco uBR10012 ルータおよび Cisco RF スイッチで、N+1 冗長性を全面的にサポートします。したがって、Cisco CMTS のハイ アベイラビリティ能力が大幅に向上します。
• A-TDMA サービス機能をサポートするので、Cisco uBR-MC16U/X、Cisco uBR-MC28U/X、および Cisco uBR-MC5X20U/H/B BPE ケーブル インターフェイス ライン カード上で、DOCSIS 2.0 A-TDMA アップストリーム変調プロファイルがサポートされます。この機能により、従来の DOCSIS 1.0 および DOCSIS 1.1 TDMA 変調プロファイル サポートが補足されます。
• 各ダウンストリーム ポートに内蔵アップコンバータを搭載することで、外部アップコンバータの必要性を排除します。
• ケーブル オペレータは選択肢の 1 つとして、省スペース型の高密度コネクタを使用できます。
• 連結、フラグメンテーション、および Payload Headers Suppression(PHS)といった DOCSIS 1.1 機能をハードウェアベースでサポートします。
• ケーブル オペレータはさらに柔軟にケーブル プラントを分割できるため、増加する加入者の帯域幅要求に対応できます。これにより、コスト効果の高いサービスおよび加入者の拡張が実現します。
• 活性挿抜(online insertion and removal; OIR)など従来のシスコ製ケーブル インターフェイス ライン カードの機能をサポートすることにより、シャーシの電源を切断せずに主要なシステム コンポーネントを着脱できます。
• DOCSIS 準拠のケーブル モデムおよびその他の RF Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)装置と相互運用が可能です。
ここでは、Cisco uBR10012 universal broadband router シャーシで使用できるように、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE を設定する手順について説明します。
• 「ケーブル インターフェイス ライン カードのモニタリングおよびメンテナンス」
ここで紹介するのは、ケーブル インターフェイスの初期設定および基本設定に関する手順だけです。詳細設定および高度な設定については、「その他の参考資料」を参照してください。
Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE 上でダウンストリームおよびアップストリーム ケーブル インターフェイスを設定してイネーブルにする手順は、次のとおりです。
1. enable
3. interface cableslot/subslot/port
4. cable downstream frequency down-freq-hz
5. cable downstream modulation {64qam | 256qam}
6. cable downstream interleave-depth {8 | 16 | 32 | 64 | 128}
7. cable downstream channel-id id
8. cable downstream rf-power power-level
9. no cable downstream rf-shutdown
11. cable upstream n frequency up-freq-hz
cable upstream n spectrum-group group-number
12. アップストリーム ポートごとにステップ 11 を繰り返します。
13. cable upstream n ingress-noise-cancellation interval
14. cable upstream n power-level dbmv
15. no cable upstream n shutdown
16. ドメインごとにステップ 3 ~ 14 を繰り返します。
ケーブル インターフェイスに対応するインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。ここでは、 • slot/subslot ― 物理カード スロットを指定します。 slot の範囲は 5 ~ 8、 subslot は 0 または 1 になります。 • port ― ドメインのダウンストリーム ポートを指定します。 port パラメータの範囲は 0 ~ 4 で、初期ドメインであるドメイン 1 はダウンストリーム ポート 0 を使用します。 |
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内蔵アップコンバータに、このドメインのダウンストリーム RF キャリアの固定中心周波数を Hz で設定します。 • down-freq-hz ― Hz で表した、ダウンストリーム キャリアの既知の中心周波数(有効範囲は 55,000,000 ~ 858,000,000)。 使用できる範囲は、ダウンストリームが DOCSIS 動作用に設定されているか、EuroDOCSIS 動作用に設定されているかによって異なります。 –DOCSIS = 88,000,000 ~ 855,000,000 Hz(91 ~ 857 MHz) –EuroDOCSIS = 112,000,000 ~ 858,000,000 Hz(112 ~ 858 MHz) (注) デジタル キャリア周波数は、ビデオ キャリア周波数とは異なります。 |
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(任意)ダウンストリーム インターリーブ深度をコードワードの行数で設定します。デフォルトは 32 行です。 (注) このコマンドが有効なのは、Annex B モードの場合だけです。Annex A(EuroDOCSIS)で使用するのは、12 のインターリーブ 1 種類だけであり、設定はできません。 |
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(任意)ダウンストリーム チャネル ID を設定します。デフォルト値は CMTS によって割り当てられる固有の装置番号です。 |
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内蔵アップコンバータの RF パワー出力レベルを dBmV で設定します。 • power-level ― 望ましい RF 出力パワー レベル(dBmV)。有効範囲は 45 ~ 63 dBmV で、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE のデフォルト値は 58 dBmV です。 (注) DOCSIS 仕様で公式に規定されたパワー レベルの許容範囲は 50 ~ 61 dBmV です。シスコのケーブル インターフェイスは DOCSIS 仕様を超過していますが、DOCSIS 仕様の範囲外のパワー レベルはラボおよびテスト環境に限定して使用する必要があります。 |
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ケーブル プラントを経由してデジタル データを伝送するために、ケーブル モデム カードのダウンストリーム ポートをアクティブ化します。 |
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アップストリーム ポートに対して、アップストリーム RF の固定周波数を入力します。これにより、アップストリームの中心周波数が Hz で設定されます。 • n ― アップストリーム周波数を割り当てるケーブル インターフェイス ライン カード上のアップストリーム ポート番号を指定します。有効値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートを表す 0 から始まります。 port の有効範囲は 0 ~ 3 です。 • up-freq-hz ― アップストリーム中心周波数を固定値に設定します。有効なアップストリーム周波数範囲は 5 ~ 65 MHz(5,000,000 ~ 65,000,000 Hz)です。特定のアップストリーム インターフェイスに関して、Cisco CMTS に中心周波数を動的に指定させる場合は、周波数値を入力しないで、次のようにスペクトル グループを割り当てます。 |
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アップストリーム周波数の有効範囲を定義するスペクトル グループに、アップストリームを割り当てます。 • n ― アップストリーム ポート番号を指定します。有効値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートを表す 0 から始まります。 port の有効範囲は 0 ~ 3 です。 • group-number ― パラメータ値の定義対象となるスペクトル グループを指定するか、またはルータ コンフィギュレーションから削除するスペクトル グループの番号を指定します。有効範囲は 1 ~ 40 です。 |
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port パラメータを 0 ~ 3 に変更し、アップストリーム ポートごとにステップ 11 を繰り返します。各アップストリームに固定中心周波数を設定するか、スペクトル グループに固定中心周波数を割り当てます。 |
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(任意)ライン カードにノイズ キャンセレーション回路を調整させる頻度を設定して、アップストリームのノイズ レベルを調整します。 任意で、 port パラメータを 0 ~ 3 に変更し、各アップストリーム ポートでこのコマンドを繰り返します。 • n ― アップストリーム ポート番号を指定します。有効値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートを表す 0 から始まります。 port の有効範囲は 0 ~ 3 です。 • interval ― トリガー インターバルをミリ秒単位で指定します。有効範囲は 10 ~ 3000 ミリ秒で、デフォルト値は 200 ミリ秒です。 (注) この手順が該当するのは、Cisco uBR1--MC5X20H だけです。Cisco uBR10-MC5X20U ではこの設定はサポートされません。 |
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(任意)アップストリームの入力パワー レベルを dBmV で設定します。 任意で、 port パラメータを 0 ~ 3 に変更し、各アップストリーム ポートでこのコマンドを繰り返します。 • n ― アップストリーム ポート番号を指定します。有効値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートを表す 0 から始まります。 port の有効範囲は 0 ~ 3 です。 • dbmv ― アップストリーム信号の入力パワー レベルを指定するために、デシベル/ミリボルトの値を指定します。有効範囲は -10 ~ +25 dBmV です。 dbmv の有効範囲は -10 ~ +25 dBmV で、デフォルト値は 0 です。 チャネル幅(MHz) CMTSの範囲(dBmV) |
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アップストリーム ポートの RF キャリアをアクティブ化します。アップストリーム データをネットワークのケーブル モデムから Cisco uBR10012 ルータに伝送するには、各アップストリーム ポートをアクティブ化する必要があります。 • n ― アップストリーム ポート番号を指定します。有効値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポートを表す 0 から始まります。 port の有効範囲は 0 ~ 3 です。 port パラメータを 0 ~ 3 に変更し、各アップストリーム ポートでこのコマンドを繰り返します。 (注) この設定は、モデムが接続されたポートのみで使用してください。接続能力がなく、モデムが接続されていないポートは必ずシャットダウンしてください。 |
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すべてのドメインを設定したら、NVRAM(不揮発性 RAM)に設定値を保存し、再起動後も設定値が維持されるようにします。 |
次に、Cisco uBR10012 シャーシのスロット 8/0 に搭載されたカードの最初のドメインの一般的な設定例を示します。
(注) 上記ソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細については、Cisco.com にアクセスして、『Cisco Broadband Cable Command Reference Guide』を参照してください。
Cisco uBR10012 シャーシから Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE を取り外す前に、 shutdown コマンドを使用してインターフェイスをシャットダウンして、ディセーブルにします。インターフェイスをシャットダウンすると、 show コマンド画面で 管理上のダウン となります。
(注) ケーブル インターフェイス ライン カードの交換時に活性抜挿機能を使用する場合は、インターフェイスをシャットダウンする必要はありません。
1. enable
3. interface cableslot/subslot/port
5. cable downstream rf-shutdown
(注) 上記のソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細については、「その他の参考資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
次に、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE に関する情報を示す show コマンドについて説明します。
show controllers cable {slot/subslot/port} [downstream | upstream [ port ]] |
ダウンストリーム ポートおよび内蔵アップコンバータの状態を表示するには、グローバル コンフィギュレーション モードで show controllers コマンドを使用します。 • slot/subslot/port ― Cisco uBR10012 ルータのケーブル インターフェイスを指定します。有効範囲は、次のとおりです。 –port ― 0 ~ 4(ケーブル インターフェイスによる) • downstream ― (任意)ダウンストリーム インターフェイスの状態を表示します。 • upstream ― (任意)アップストリーム インターフェイスの状態を表示します。 • port ― (任意)必要なアップストリーム ポートを指定します。有効値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポート用の 0 から始まります。 |
show controllers cable {slot/subslot/port} [downstream | upstream [ port ]] |
(ユーザ EXEC または特権 EXEC モードで使用可能) 所定のアップストリーム ポートの現在のアップストリーム ポート設定を確認します。 • slot/subslot/port ― Cisco uBR10012 ルータのケーブル インターフェイスを指定します。有効範囲は、次のとおりです。 –port ― 0 ~ 4(ケーブル インターフェイスによる) • downstream ― (任意)ダウンストリーム インターフェイスの状態を表示します。 • upstream ― (任意)アップストリーム インターフェイスの状態を表示します。 • port ― (任意)必要なアップストリーム ポートを指定します。有効値は、ケーブル インターフェイス ライン カードの最初のアップストリーム ポート用の 0 から始まります。 |
次に、アップストリーム ポートが周波数 6.0 MHz、チャネル幅 1.6 MHz および変調方式 16 QAM に設定されている一般的な表示例を示します。
(注) シスコのケーブル インターフェイス ライン カードでは、16 KHz 区切りの周波数を使用するので、show controllers cable コマンド出力で表示されるアップストリーム周波数が cable upstream frequency コマンドで設定される周波数と完全に一致しない場合があります。たとえば、周波数 27 MHz を指定する場合、アップストリームの中心周波数は 27.008 MHz にプログラミングされます。これが 16 KHz 境界に最も近い値になります。
ここでは、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE の一般的な設定例を示します。
• 「Cisco uBR10-MC5x20U/H ブロードバンド プロセッシング エンジンを 1 つ搭載した Cisco uBR10012 ルータ」
次に、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE を1 つ搭載した Cisco uBR10012 ルータのコンフィギュレーション ファイルの一部を示します。
次に、Cisco IOS show running configuration コマンドの出力例を示します。この出力例は、次の CMTS を使用する N+1 の冗長構成を示しています。
• 4+1 モードの実行 RF スイッチ× 2 として設定された Cisco 3x10 RF スイッチ× 1
• Cisco uBR10-MC5X20S/U/H BPE × 5
Protection モードは、Cisco RF スイッチおよび CMTS 構成のビットマップに影響を与えます。
(注) Cisco uBR10-MC5X20S/U/H BPE を 1 つ追加する場合、CMTS の構成全体を次のように変更する必要があります。詳細については、次のマニュアルを参照してください。
• 『Cabling the Cisco uBR10-MC5X20S/U/H Cable Interface Line Card with Universal Cable Holder-UCH1 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/qsg/mc52_cbl.pdf
• 『Cabling the Cisco uBR10-MC5X20S/U/H Cable Interface Line Card with Universal Cable Holder-UCH2 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/qsg/mc52_cb2.pdf
1. RF スイッチ 2(上のスイッチ)を示すヘッダーを取って、スロット 1、2、3、および 4 に置きます。
2. RF スイッチ 1 を示すヘッダーを取って、RF スイッチ 2 のスロット 5、6、7、および 8 に置きます。
3. RF スイッチ 2 から Protect を取って Protect 2 に入れます。
4. RF スイッチ 1 から Protect を取って RF スイッチ 2 の Protect 1 に入れます。
5. uBR10-MC5X20S/U/H BPE が 5 つになったら、ビットマップ設定を変更し、1 台の Cisco RF スイッチから別の Cisco RF スイッチにヘッダーを移す必要があります。たとえば、スロット 5 のヘッダーは、Cisco RF スイッチ 1 のスロット 1 のヘッダーに移ります。
• 設定のラベルは「 rfswa
」で、スロット 1 ~ 4 および対応する Protect スロットである Protect 2 に関連します。
• Protect 1 は Cisco RF スイッチのスロット 5 ~ 8 に対応し、ラベルは「 rfswb
」になります。4+1 モードでは設定上の理由により、RF スイッチのスロット 5 ~ 8 がスロット 1 ~ 4 とみなされます。
• これらの設定は MAC インターフェイス スイッチオーバーに関連しています。状況に応じて、JIB(ASIC)全体のスイッチオーバーが発生することに注意してください。DS チャネル 0 と 1 および DS チャネル 2 と 3 はそれぞれ同じ ASIC を共有し、DS チャネル 4 は専用の ASIC を使用します。インターフェイスに Hot Stanby Connection-to-Connection Protocol(HCCP)が設定されていない場合は、HCCP インターフェイスと同じ JIB を共有していても、スイッチオーバーは行われません。
• ASIC を共有する HCCP インターフェイス上で keepalive コマンドを使用する場合は、それぞれの Protect インターフェイスに no hccp g revertive を設定することを推奨します。詳細については、Cisco.com にアクセスして、『N+1 Redundancy for the Cisco Cable Modem Termination System』のトピック「Disabling HCCP Revertive on Protect Cable Interfaces」を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/products_feature_guide_chapter09186a008015096c.html
次に、Cisco uBR10-MC5X20U/H BPE の設定に関連する参考資料を紹介します。