この章では、GSS ネットワーク上で要求ルーティングおよびグローバル サーバ ロードバランシングを設定する最初の手順として、プライマリ GSSM の CLI から GSS デバイスをアクティブにする方法について説明します。
• プライマリ GSSM から GSS デバイスをアクティブにするまたは削除する方法
• 次の作業
CLI にログインし、特権 EXEC モードを開始してから( を参照)、グローバル サーバ ロードバランシング コンフィギュレーション モードにアクセスします。これには、グローバル コンフィギュレーション モードで gslb コマンドを使用します。CLI のプロンプトが(config-gslb)に変わります。例を示します。
プライマリ GSSM として GSS デバイスをアクティブにして登録する手順は、次のとおりです。
1. gss-device コマンドを使用し、GSS デバイスの設定を変更するか、またはアクティブにします。このコマンドで行う具体的な作業は、次のとおりです。
gss-device Name [ name newName ] [ location locationName ] activate
– name newName -- (任意)新しい GSS デバイス名を指定します。
– location locationName -- (任意)GSS のロケーションを指定します。ロケーションは、GSLB コンフィギュレーション全体の中に含まれます。
– activate -- 特定の GSS をアクティブにします。一時点でアクティブにできる GSS は 1 つだけです。
指定した GSS が未登録の場合は、エラー メッセージが表示されます。
(注) このコマンドの設定は GSLB コンフィギュレーションに格納され、メッシュ内の他の GSS デバイスに伝達されます。
2. GSS デバイスを削除するには、 no gss-device コマンドを使用します。このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。
指定した名前の GSS が存在しない場合は、エラー メッセージが表示されます。
(注) no gss-device コマンドによって、show gslb-config gss-device コマンドの出力からデバイスのステータスが消去されます。このコマンドの詳細については、「登録済み GSS デバイスの設定表示」を参照してください。
3. show gslb-config gss-device コマンドの出力から GSLB コンフィギュレーションを消去するには、 clear gslb-config コマンドを使用します。
GSS のコンフィギュレーションでロケーションを参照している場合は、このコマンドによってコンフィギュレーションからロケーションおよびリージョンのフィールドが削除されます。
(注) GSS のコンフィギュレーションで使用中のロケーションを削除しようとすると、エラー メッセージが表示され、コマンドは実行されません。
登録済み GSS デバイスの設定情報を表示する手順は、次のとおりです。
1. 登録されているすべての GSS デバイスを表示し、各 GSS デバイスについて最小限の情報を表示するには、 show resources gss-device コマンドを使用します。このコマンドのシンタックスは、次のとおりです。
2. 特定のデバイスについて、詳細情報を表示するには、 show resources gss-device コマンドに続いて名前を指定します。
show resources gss-devices name
3. 登録済みデバイスの中で、GUI または CLI からアクティブにされたデバイスだけを表示するには、 show gslb-config gss-device コマンドを使用します。
script play-config コマンドを使用すると、必要に応じてスクリプトをコピーし、GSLB コンフィギュレーションで使用できます。
filename 引数で、GSLB コンフィギュレーションが含まれているファイルを指定します。
たとえば、次の CLI コマンドを使用し、プライマリ GSSM A から GSS コンフィギュレーションをコピーします。
copy gslb-config disk filename
さらに、次のように、 script play-config を使用すると、プライマリ GSSM B でこのコンフィギュレーションを実行できます。
デバイスが同じ名前で登録されている場合は、このコマンドによってさらに、プライマリ GSSM B 上でデバイスをアクティブにするコマンドが実行されます。
(注) v2.0 より前の GSS ソフトウェア バージョンから v2.0 にアップグレードする場合は、登録された GSS デバイスのコンフィギュレーション全体が維持されます。
プライマリ GSSM から GSS デバイスをアクティブにすると、GSS ネットワークにおける要求ルーティングおよびグローバル サーバ ロードバランシングの設定を開始できます。プライマリ GSSM から GSS デバイスおよびリソースのグローバル サーバ ロードバランシングを設定する場合は、 第7章「グローバル サーバ ロードバランシングの概要」 に進んでください。