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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このモジュールでは、VM(仮想マシン)に Cisco Vision Dynamic Signage Director をインストールする要件について説明します。
注意 :Cisco.com からダウンロードした完全な ISO イメージ(アップグレードではない)から Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース ソフトウェアをインストールし、リリース済みの製品バージョンの Cisco Vision Dynamic Signage Director を実行する必要があります。
■前提条件
■必須:リリース 6.1 からリリース 6.2 へのデータの移行
■次の作業
ソフトウェア リリースのハードウェアおよびソフトウェア要件、変更、重要事項、および警告の最新情報については、『 Release Notes for Cisco Vision Dynamic Signage Director 6.2 』を参照してください。
サーバをアップグレードする前に、次の要件を満たしていることを確認します。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバでのイーサネット接続設定に必要な、次のネットワーク情報がある。
–IP アドレス(IPv4 のみ)およびネットワーク マスク
注: Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバは、静的 IP アドレスまたは有効期限内の DHCP リースを使用して設定する必要があります。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバはネットワークに接続され、電源が供給されている。
■サーバの電源を入れ、インストール前に BIOS(起動中に F2 を押す)でブート順序を確認する。
■ソフトウェア インストールで Cisco Integrated Management Controller(CIMC)にアクセスするために、次の要件を満たしている。
–コンピュータが Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小ブラウザ要件および最小フラッシュ プレーヤー要件を満たしている。また、Java 1.6 移行もインストールされている。
–Cisco Vision Dynamic Signage Director ネットワークにアクセスできるラップトップがある。
–Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの CIMC インターフェイスの IP アドレスを把握している。
–CIMC インターフェイスのログイン クレデンシャルがある。デフォルトのクレデンシャルは admin と password です。
仮想サーバ環境での Cisco Vision Dynamic Signage Director のインストールには、サーバ環境の設定、Cisco Vision Dynamic Signage Director の完全な ISO の実行、およびネットワークの設定が含まれます。詳細については、Cisco Vision Dynamic Signage Director のインストールまたはアップグレードの開始のハードウェアの前提条件および仮想サーバへの新規インストールを参照してください。
注: 6.2 のインストール(フル ISO)イメージは cisco.com で公開されていません。リリース 6.2 のインストール イメージを取得するには、 cvupgrades@cisco.com に電子メールを送信して cisco.com のユーザ ID とアップグレードするサイトをお知らせください。
データを所有している既存のお客様の場合は、このインストールで以前の DSD バージョンから最新のリリースにデータを移行することになります。これらの手順を実行しない限り、以前のデータはリリース 6.2 のインストール時に失われます。これは、自動の増分アップグレード手順とは異なります。リリース 6.2 には、まったく新しいインストールとデータ移行に焦点を絞った新しいオペレーティング システムが含まれています。
重要: リリース 6.2 では、フル ISO インストールのみがサポートされます。このリリースへのアップグレードはありません。
Cisco Vision Director は、仮想マシン(VM)環境内にインストールされます。6.2 リリースでは、VM 環境を使用してリリース 6.1 からデータを移行します。リリース 6.2 には、完全なインストールを必要とする新しいオペレーティング システムが含まれています。これは、Cisco Vision Dynamic Signage Director の 2 番目のインスタンスを作成してセカンダリとして設定し、プライマリ Cisco Vision Director ソフトウェアの完全なバックアップを行うことを意味します。
■推奨される手順では、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの冗長設定を使用します。
■リリース 6.1 は通常のプライマリ/セカンダリ バックアップ コピー メカニズムを使用して、リリース 6.2 システムに設定をバックアップします。
■新しいリリース 6.2 システムをセカンダリ サーバとして設定します(セカンダリ サーバがまだ存在していない場合)。
■新しいプライマリ Cisco Vision Director が期待どおりに機能していることを確認します。
■セカンダリ Cisco Vision Director をリリース 6.2 に移行します。
リリース 6.1 SPn を実行している単一サーバまたはプライマリ サーバのデータをリリース 6.2 の新規 ISO インストールを含む新しいサーバまたはセカンダリ サーバで保持する必要があります。次の前提条件が適用されます。
■Cisco Vision Director の要件に一致する 2 つの仮想マシンがあり、2 番目の VM にリリース 6.2 が用意される。
■いずれかのマシンが、リリース 6.1 SPn を実行する確立された Cisco Vision Director サーバである。
■6.2 のフル ISO ファイルがある(取得方法については最初の注記を参照)。
図 1 に、インストール フローを示します。この手順では、以下を想定しています。
■リリース 6.1 プライマリ、セカンダリ(P1、S1)VM サーバ
■リリース 6.2 プライマリ、セカンダリ(P2、S2)VM サーバ
図 1 2 つの仮想マシンを使用したリリース 6.2 のインストール
重要 :開始する前に、再生証明レポートを生成してダウンロードしてください。
注: 完全なインストールが完了したら、NTP とタイムゾーンを設定します。『 Release 6.2: Cisco Vision Dynamic Signage Director Administration Guide 』を参照してください。Dynamic Signage Director をリブートします。
1. Dynamic Signage Director リリース 6.1 にログインします。
2. [Tools] > [Control Panel] > [Setup] > [Proof of Play] に移動します。
4. DSD TUI にログインします。[Main Menu] > [System Accounts] > [Change installer password] に移動します(図 2)。
5. パスワードを選択して保存します。Cisco TAC の担当者がこのパスワードを取得することはできないため、必ず書き留めてください。
6. [System Accounts] メニューで、[e) Enable/Disable Backup user] を選択します。画面に表示されるプロンプトに従って、プライマリ システムから使用するバックアップ ユーザ キーを設定します。
7. [System Accounts] メニューで、[b) Enable/Disable privileged accounts via remote access (ssh)] を選択します(図 3)。
図 3 リモート(SSH)での特権アカウントの有効化/無効化
作業を簡単にするために、Dynamic Signage Director リリース 6.2 のサービスを停止します。
8. TUI のメイン メニューに移動します。[c) Services Control] > [i) Dynamic Signage Director Services] > [a) All] を選択します(図 4)。
図 4 Dynamic Signage Director のサービスの停止
10. Cisco Vision Director TUI を使用して、インストーラとして DSD リリース 6.1 にログインします。
11. [Main Menu] > [Cisco Vision Server Administration] > [Setup automatic backup and restore] に移動します。
12. 非アクティブな DSD サーバを使用し、DSD リリース 6.2 サーバの IP アドレスを入力します(図 5)。
バックアップ サーバのインストーラ パスワードを入力するように求められます。
13. ステップ 5 で設定した DSD リリース 6.2 のインストーラ パスワードを入力します(図 6)。
図 6 バックアップ サーバのインストーラ パスワードの入力
14. DSD リリース 6.1 に管理者ユーザとしてログインします。
15. [Tools] > [Management Dashboard] > [Tool] ドロワ > [Advanced] タブ > [Run a Task] に移動します。
16. 右パネルの [Parameters] フィールドで、[Backup Task] をクリックします(図 7)。
17. [Apply] をクリックします。バックアップが完了するまでに時間がかかる場合がありますが、[Apply] は複数回クリックしないでください。
18. Cisco Vision Director TUI にログインします。
19. [Cisco Vision Server Administration] の d を入力します。
20. [Restore and Migrate Release 6.1 Backup] の o を入力します(図 8)。
注: 移行が開始されたら、移行が完了するまでキーボードのキーを押さないでください。
重要 :表示されている唯一のオプションが 0 の場合は、バックアップが実行されない可能性があります。
21. DSD リリース 6.2 へのバックアップと転送が完了すると、オプション [1] が表示されます。[1)] オプションを選択します(図 9)。
22. Y を押してデータの復元と移行を開始します(図 10)。
図 10 リリース 6.1 からの復元およびデータのバックアップとリリース 6.1 への移行プロセスの開始
23. プロセスが完了するまで待機します。図 11のような画面が表示されます。
25. DSD リリース 6.1 TUI の [Main Menu] > [d) Cisco Vision Server Administration] に移動します。
27. Cisco Vision Director TUI で [Main Menu] > [a) System Settings] > [a) Network Settings] に移動します。
28. [a) Setup Network Information] を選択します。
29. DSD リリース 6.2 の IP アドレスを DSD リリース 6.1 の IP アドレスに変更します。
30. [d) Generate certificate file] を選択します。
注: Dynamic Signage Director リリース 6.2 のセカンダリ サーバとしての設定ですでに DSD リリース 6.2 をセカンダリ/非アクティブとして設定しているため、DSD リリース 6.2 をプライマリ/アクティブ サーバに昇格させます。
31. [Main Menu] > [d) Cisco Vision Server Administration] > [j) Failover] > [a) Promote as Primary/Active] に移動します( 図 12 )。
図 12 DSD リリース 6.2 サーバのプライマリへの昇格
32. [Main Menu] > [d) Cisco Vision Server Administration] > [l) Reboot] に移動します。
注 :導入環境にセカンダリ サーバがない場合は、この手順をスキップしてください。
34. 新しい VM で DSD リリース 6.2 のフル インストールを実行します。DSD リリース 6.1 セカンダリ サーバと同じ IP アドレスを使用します。『 Cisco Vision Administration Guide, Release 6.2 』の「Changing the IP Address on the Secondary Server」を参照してください。
35. TUI を使用して DSD リリース 6.2 サーバをセカンダリ サーバとして設定します。『 Cisco Vision Administration Guide, Release 6.2 』の「Starting and Configuring the Services on the Secondary Server」を参照してください。
36. リリース 6.2 プライマリ サーバで TUI を使用して、DSD リリース 6.2 セカンダリ サーバをポイントするように自動バックアップと復元を設定します。『 Cisco Vision Administration Guide, Release 6.2 』の「Setting up the Primary Server for Automatic Backup and Restore」を参照してください。
注: このセクションには、サーバに Cisco Vision Dynamic Signage Director を新規インストールするタスクが含まれています。
サーバに Cisco Vision Dynamic Signage Director を新規インストールするには、次のタスクを実行します。
■Cisco.com からの ISO ファイルのダウンロード(必須)
■次の作業(必須)
適切なライセンスを購入すると、Cisco Vision Dynamic Signage Director の完全な ISO ファイルにアクセスできるようになります。ISO ファイルのダウンロード方法の詳細については、シスコ テクニカル サポートにお問い合わせください(表 1)。
注: SV-DIRECTOR 用の ISO を選択してください。
表 1に、Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの完全な ISO イメージに使用されるファイル名の表記法を示します。
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■SV-DIRECTOR-FULL-6.2.0- 579.x86_64.iso |
1.「579」は、ファイルのイメージのビルド番号を表します。 |
CIMC インターフェイスにログインしたら、アクセスできる場所に ISO ファイルをダウンロードします。
ダウンロードからアップグレード ファイルの整合性を確認するには、ラップトップでコマンドラインまたは GUI ユーティリティを使用して、.iso ファイルでチェックサムを計算します。.sha512sum ファイルを開いて、計算した値と.sha512sum ファイルで提供される予測値を比較します。値は一致している必要があります。一致していない場合は、ダウンロードを再試行します。
注 :CIMC インターフェイスにログインするには、 Cisco.com でこのドキュメントの以前のバージョンを参照してください。すべての要件と手順を確認できます。
Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアをインストールしたら、次の手順を実行します。
注: DMPの初期導入については、『 Cisco Vision Deployment Guide for Digital Media Players: Dynamic Signage Director, Release 6.2 』の手順に従ってください。
DMP ファームウェアのアップグレードを参照してください。
■『 Release 6.2: Cisco Vision Administration Guide: Dynamic Signage Director 』の「 Configuring Cisco Vision Director Server System Settings 」モジュールを参照してサーバの初期設定を完了し、次の手順を実行します。
–SSL 証明書を生成します(リリース 6.2 では必須)。
–Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの NTP と DMP を設定します。
注: デフォルトでは、すべてのメディア プレーヤーが NTP ソースとして Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバを使用します。DMP で PTP を使用する場合、PTP マスター デバイスのみが NTP ソースを参照します。DMP で使用される NTP ソースを変更するには、DMP のグローバル設定を変更します。