デジタル メディア プレーヤーのモニタリングとメンテナンス
シリーズ 2 DMP:DMP-2K と SV-4K
シリーズ 3 DMP:CV-HD と CV-UHD
シリーズ 4 DMP:CV-HD2 と CV-UHD2
このモジュールでは、 デジタル メディア プレーヤーの動作をモニタリングおよびメンテナンスするワークフローとタスクについて説明します。Cisco Vision Dynamic Signage Director の管理者と設置担当者を対象としています。
詳細については、『 Release 6.2: Cisco Vision Dynamic Signage Director Operations Guide 』も参照してください。
このモジュールでは、次のトピックについて取り上げます。
■ デジタル メディア プレーヤーの定期リブートの実行
■ デジタル メディア プレーヤーのコンプライアンスの確認
■ デジタル メディア プレーヤーのストレージのクリア
■ 工場出荷時のデフォルトによるデジタル メディア プレーヤーのレジストリのクリア
デジタル メディア プレーヤーの定期リブートの実行
デジタル メディア プレーヤーの通常動作を維持するには、デバイスの 定期 リブートを実行します。毎週リブートすることが推奨されます。
DMP リブート システム タスクを設定する方法については、『 Task Note: Configure Reboot DMPs 』を参照してください。
注: リブート タスクは、すべてのメディア プレーヤー デバイスにグローバルに適用されます。この設定はデフォルトで有効になっていません。
デジタル メディア プレーヤーのコンプライアンスの確認
[Management Dashboard] を使用して、 DMP デバイスの値と Cisco Vision Dynamic Signage Director DMP 設定で指定されている必須の値を比較できます。
図 1 は、 DMP デバイスが構成されている Cisco Vision Dynamic Signage Director 設定に完全に準拠しているときにどのように表示されるかを示しています。
■必須の値:Cisco Vision Dynamic Signage Director に設定されている値、またはシステムによって自動的に設定された値。
■デバイスの値: DMP デバイスが実行している設定。
図 1 DMP デバイスの通常のコンプライアンス
表 1 DMP のコンプライアンス プロパティの説明
プロパティ名 |
説明 |
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DMP Diagnostic Web Server にアクセスできるようにします。1
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値は常に「on」です。スタティック IP アドレスはサポートされていません。
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DMP デバイスの NTP クライアント サービス。値は常に「yes」です。
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(リリース 4.1 以降)
シリーズ 2 およびシリーズ 3 デバイスの SNMP エージェント サービス。デフォルト値は no です。
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DMP の NTP サーバの名前。PTP スレーブの場合、NTP を介した時刻の設定は DMP で無効になっています。
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PTP マスターが NTP ホストと時刻を同期するまでの間隔(秒単位)。
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DMP の LLDP によって報告されたスイッチの VLAN。
Dynamic Signage Director の「$svd_ignore」設定は、値がコンプライアンス検証に使用されないことを意味します。
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これは、グローバル DMP 設定の「Force IGMPv2」([Networking])に相当します。
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1. グローバル DMP 設定の「Enable DWS」([Networking])が、DMP のレポートと一致する必要があります。DMP がレジストリ キーとは異なる値をレポートする可能性があります。これは、DWS が DMP コマンドによって有効または無効になっている場合に発生することがあります。
デジタル メディア プレーヤーのコンプライアンスを確認する手順は次のとおりです。
1. [Main Menu] で、[More] > [Management Dashboard] > [DMP and TV Controls] > [Monitoring] > [Get Status] をクリックします。
2. [Select Devices] パネルで、更新ステータスを確認するすべての DMP を選択します。
3. パネルの左下にある [Play (>)] ボタンをクリックします。
4. [Device List] パネルで、確認するデバイスを選択します。
5. パネルの下部にあるデバイスの詳細情報領域に移動し、[Compliance] タブをクリックします。
デジタル メディア プレーヤーのストレージのクリア
DMP デバイスには、さまざまなサイズのローカル ストレージがあります。
■CV-HD2 DMP には 128 GB のストレージが搭載されており、約 100 GB をコンテンツに使用できます。
■CV-UHD2 DMP には 128 GB のソリッドステート ストレージが搭載されており、約 100 GB をコンテンツに使用できます。
■SV-4K およびシリーズ 3 DMP には 120 GB のソリッドステート ストレージが搭載されており、約 100 GB をコンテンツに使用できます。
■DMP-2K DMP には 64 GB のソリッドステート ストレージが搭載されており、約 53 GB をコンテンツに使用できます。
ストレージが不足した場合や、SSD の回復が必要な場合は、メディア プレーヤーのストレージをクリアします。
使用可能なストレージに関する情報を確認する手順は次のとおりです。
1. [Management Dashboard] のデバイス リストで DMP デバイスを選択します。
2. ダッシュボードのデバイスの詳細情報領域で、[Settings] タブ > [Storage] をクリックします。
注: このタスクを使用するには、デジタル メディア プレーヤー上で HTML ランタイムが実行されている必要があります。
また、[Device Management](CCM)のサムネイル ビューでデバイスの詳細を表示すると、使用可能なストレージに関する情報を確認できます。
デジタル メディア プレーヤーのストレージをクリアするには、次の手順を実行します。
1. [Main Menu] で、[More] > [Management Dashboard] をクリックします。
2. クリアする DMP デバイスを選択します。
3. [DMP and TV Controls] > [DMP Install] > [Reset Storage] に移動します(図 2)。
図 2 [Reset Storage] コマンド
4. [Play] をクリックします。
シリーズ 2 およびシリーズ 3 デバイス上の SSD ストレージのコンテンツ(Cisco Vision Dynamic Signage Director ランタイム ソフトウェアおよびスクリプトのコンテンツを含む)が削除されます。このコマンドの実行後に、デバイスの自動リブートは行われません。
5. [DMP Commands] > [Reboot Device] を選択します。
6. [Play] をクリックします。
選択した デバイスがリブートして、ファームウェアと設定が再プロビジョニングされます。
工場出荷時のデフォルトによるデジタル メディア プレーヤーのレジストリのクリア
デジタル メディア プレーヤーのレジストリをクリアする手順は次のとおりです。
1. [Main Menu] で、[More] > [Management Dashboard] をクリックします。
2. クリアする デバイスを選択します。
3. [DMP and TV Controls] > [DMP Install] > [Restore Default Settings] に移動します。
4. [Play] をクリックします。
5. DMP 上の永続デバイス設定がすべて消去されて、ボックスが工場出荷時のデフォルト状態になります。 DMP が自動的にリブートし、ファームウェアと設定が再プロビジョニングされます。